JPH08101268A - 走行状態制御装置 - Google Patents

走行状態制御装置

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Publication number
JPH08101268A
JPH08101268A JP6237222A JP23722294A JPH08101268A JP H08101268 A JPH08101268 A JP H08101268A JP 6237222 A JP6237222 A JP 6237222A JP 23722294 A JP23722294 A JP 23722294A JP H08101268 A JPH08101268 A JP H08101268A
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JP
Japan
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vehicle
relative speed
distance
inter
data
Prior art date
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Pending
Application number
JP6237222A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Inada
貴裕 稲田
Tsunehisa Okuda
恒久 奥田
Kazunori Okuda
和徳 奥田
Kenji Shimizu
賢治 清水
Satoru Ando
悟 安藤
Tomomi Izumi
知示 和泉
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP6237222A priority Critical patent/JPH08101268A/ja
Publication of JPH08101268A publication Critical patent/JPH08101268A/ja
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  • Traffic Control Systems (AREA)
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  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車両の前方走行車両に対する相対速度が、両者
の走行関係における急激な変化が生じたもとにおいても
適正に算出されるようになされたもとで、算出された相
対速度に応じた車両の走行制御を行うものとなす。 【構成】距離検出部11と、距離検出部11からの検出
出力に微分フィルタ演算処理を含む処理を施して、車両
の前方走行車両に対する正規相対速度を算出する相対速
度算出部18を含む制御ユニット12と、制御ユニット
12からの算出された正規相対速度を含む制御要因に応
じた制御信号に応じて車両の走行制御を行う制御部1
4,15,16とを備え、相対速度算出部18が、距離
検出部11からの検出出力に基づく特定の値が所定の条
件に当てはまることが検知されたとき、微分フィルタ演
算処理にリセットをかけるものとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に備えられ、車両
から前方走行車両までの車間距離を検出して、検出され
た車間距離に基づいての車両に対する走行制御を行う走
行状態制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、その走行状態を予め設
定された態様をもって自動的に制御する各種の走行制御
システムが提案されているが、それらのうちの一つとし
て、それが装備された車両から前方走行車両までの車間
距離が設定された適正な距離とされる状態が維持される
ように動作するものがある。このような前方走行車両ま
での車間距離が適正に維持されるようになす制御を車両
に対して行う走行制御システムにあっては、それが装備
された車両から前方走行車両までの車間距離が、車両に
配された、例えば、レーザ光が用いられる距離検出部に
よって検出され、検出された車間距離に基づいて、当該
車両の前方走行車両に対する相対速度が算出される。そ
して、検出された車間距離,算出された相対速度、さら
には、他の補足要件に基づいて、車両に備えられたスロ
ットルバルブ機構,ブレーキ装置,電子制御変速機等に
ついての動作制御が行われることによって車両の走行状
態が制御され、前方走行車両までの車間距離が、例え
ば、走行状況に応じて設定される目標車間距離に維持さ
れるようになされる。
【0003】斯かる際、検出された車間距離に基づいて
算出される前方走行車両に対する相対速度は、車間距離
を検出する距離検出部から得られる、検出された車間距
離をあらわす検出出力を微分処理することにより得られ
る。しかしながら、例えば、レーザ光が用いられる距離
検出部から得られる車間距離についての検出出力は、当
該車両から車両の前方にある前方走行車両以外の移動物
体あるいは固定物体、例えば、車両が走行する道路に沿
って設置された看板等までの距離である、前方走行車両
までの車間距離ではない距離をあらわす成分を、瞬時的
にあるいは断続的に含むものとされる。
【0004】このような距離検出部から得られる車間距
離についての検出出力に含まれる車間距離ではない距離
をあらわす成分、即ち、ノイズ成分は、その検出出力に
基づいて得られる当該車両の前方走行車両に対する相対
速度が適正でないものとされる状態をまねき、さらに
は、車両に備えられたスロットルバルブ機構,ブレーキ
装置,電子制御変速機等についての動作制御に悪影響を
及ぼすことになる。
【0005】そこで、前方走行車両までの車間距離が適
正に維持されるようになす制御を車両に対して行う走行
制御システムにおいては、車両に配された距離検出部か
らの車間距離についての検出出力に含まれるノイズ成分
に対しての対策が考えられており、例えば、特開平5-10
7076号公報にも示される如くに、距離検出部からの車間
距離についての検出出力にノイズ成分が混入した状態
を、その検出出力に基づいて算出された当該車両の前方
走行車両に対する相対速度の変化が所定の値より大とな
ることにより検知するようにし、検出出力にノイズ成分
が混入した状態が検知されたときには、当該車両の前方
走行車両に対する相対速度を、算出された実際の変化よ
り小とされる所定の変化をしたものとみなして、それ以
降の処理に供するようになすことが提案されている。
【0006】また、車両に配された距離検出部からの車
間距離についての検出出力に含まれるノイズ成分に対し
ての対策として、その検出出力に基づいての当該車両の
前方走行車両に対する相対速度の算出を所定の周期をも
って繰り返し、各算出毎に得られる相対速度に、例え
ば、移動平均処理,なまし処理,高次フィルタ処理等と
される微分フィルタ演算処理を施して、車間距離につい
ての検出出力に含まれるノイズ成分の影響を実質的に受
けないものとされる相対速度を求めるようになすことも
提案されている。斯かる際には、所定の周期をもって繰
り返し算出される相対速度が、例えば、瞬時相対速度と
され、それに微分フィルタ演算処理が施されて得られる
相対速度が、例えば、正規相対速度とされて、正規相対
速度がその後の処理に供されるものとされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、車両に
配された距離検出部からの車間距離についての検出出力
に基づく瞬時相対速度の算出が所定の周期をもって繰り
返され、各算出毎に得られる瞬時相対速度に微分フィル
タ演算処理が施されて、車間距離についての検出出力に
含まれるノイズ成分の影響を実質的に受けないものとさ
れる正規相対速度が求められる場合、当該車両と前方走
行車両との走行関係が定常的な状態にあるもとでは、正
規相対速度が適正に得られることになるが、例えば、当
該車両と前方走行車両との間への他の車両による急激な
割込み、あるいは、前方走行車両の急激な減速(急ブレ
ーキ状態)等の、当該車両と前方走行車両との走行関係
における急激な変化が生じたもとにおいては、その後の
期間において正規相対速度が適正に得られなくなる虞が
ある。
【0008】即ち、当該車両と前方走行車両との間に他
の車両による急激な割込みがなされる場合には、車両に
配された距離検出部からの検出出力が割込車両の影響を
受けて、それがあらわす当該車両から前方走行車両まで
の車間距離Dは、例えば、図6(横軸:時間t,縦軸:
車間距離D)に示される如くに変化するものとされ、割
込みが開始される時点taにおいて急激に低減するとと
もに、その後割込みが終了される時点tbまで低減され
た状態が維持され、時点tbにおいて急激に増大するも
のとされる。それゆえ、車間距離Dをあらわす検出出力
に基づき、所定の周期をもって算出される瞬時相対速度
の時点taの前後及び時点tbの前後における変化が極
めて大とされ、斯かる極めて大なる変化をもった瞬時相
対速度に微分フィルタ演算処理が施されて算出される正
規相対速度VRIは、図7(横軸:時間t,縦軸:正規
相対速度VRI)に示される如く、時点taの直後の期
間及び時点tbの直後の期間において、実際の当該車両
の前方走行車両に対する相対速度に対応しない大なる変
動を有するものとされ、従って、時点taの後の期間及
び時点tbの後の期間においては、正規相対速度VRI
が適正に得られないことになってしまう。
【0009】また、前方走行車両が急激な減速状態(急
ブレーキ状態)をとる場合には、車両に配された距離検
出部からの検出出力があらわす当該車両から前方走行車
両までの車間距離Dは、例えば、図8(横軸:時間t,
縦軸:車間距離D)に示される如くに変化するものとさ
れ、前方走行車両の急激な減速状態が開始される時点t
cの直後の期間においては、急激に低減するものとされ
る。それゆえ、車間距離Dをあらわす検出出力に基づ
き、所定の周期をもって算出される瞬時相対速度の時点
tcの前後における変化が極めて大とされ、斯かる極め
て大なる変化をもった瞬時相対速度に微分フィルタ演算
処理が施されて算出される正規相対速度VRIは、図9
(横軸:時間t,縦軸:正規相対速度VRI)に示され
る如く、時点tc後の期間において、応答遅れが大であ
って、実際の当該車両の前方走行車両に対する相対速度
に追従しないものとされ、従って、時点tcの後の期間
においては、正規相対速度VRIが適正に得られないこ
とになってしまう。
【0010】斯かる点に鑑み、本発明は、車両に配され
て当該車両から前方走行車両までの車間距離を検出する
距離検出部を備え、その距離検出部からの車間距離につ
いての検出出力に基づく瞬時相対速度の算出を所定の周
期をもって繰り返し行い、各算出毎に得られる瞬時相対
速度に微分フィルタ演算処理を施して、車間距離につい
ての検出出力に含まれるノイズ成分の影響を実質的に受
けないものとされる正規相対速度を得るようにし、得ら
れた正規相対速度を含む制御要因に応じての車両に対す
る走行制御を行うにあたり、当該車両と前方走行車両と
の間への他の車両による急激な割込み、あるいは、前方
走行車両の急激な減速等の、当該車両と前方走行車両と
の走行関係における急激な変化が生じたもとにおいて、
正規相対速度が適正に得られなくなる事態を回避できる
ものとされる走行状態制御装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る走行状態制御装置は、車両から前方走
行車両までの車間距離を検出し、検出された車間距離を
あらわす検出出力を送出する距離検出部と、距離検出部
から得られる検出出力に微分フィルタ演算処理を含む処
理を施して、車両の前方走行車両に対する正規相対速度
を算出する相対速度算出部と、相対速度算出部により算
出された正規相対速度を含む制御要因に応じた制御信号
を得る制御信号形成部と、制御信号形成部により得られ
る制御信号に応じて車両の走行制御を行う制御部とを備
えて成り、相対速度算出部が、正規相対速度の算出にあ
たり、距離検出部からの検出出力に基づいて得られる特
定の値が所定の条件に当てはまることが検知されたと
き、微分フィルタ演算処理にリセットをかけるものとさ
れて、構成される。
【0012】そして、相対速度算出部は、正規相対速度
の算出にあたり、例えば、距離検出部からの検出出力が
あらわす車間距離の変化を示す値が所定の基準値を越え
たことが検知されたとき、あるいは、距離検出部からの
検出出力があらわす車間距離に基づいて求められる、前
方走行車両に対する車両の瞬時相対速度の変化を示す値
が所定の基準値を越えたことが検知されたとき、微分フ
ィルタ演算処理にリセットをかけるものとされる。
【0013】
【作用】このような本発明に係る走行状態制御装置にお
いては、相対速度算出部により、距離検出部から得られ
る検出出力に微分フィルタ演算処理を含む処理が施され
て正規相対速度が算出されるにあたり、距離検出部から
の検出出力に基づいて得られる特定の値が所定の条件に
当てはまるとき、例えば、距離検出部からの検出出力が
あらわす車間距離の変化を示す値が所定の基準値を越え
たとき、あるいは、距離検出部からの検出出力があらわ
す車間距離に基づいて求められる瞬時相対速度の変化を
示す値が所定の基準値を越えたとき、微分フィルタ演算
処理にリセットがかけられる。
【0014】即ち、例えば、距離検出部からの検出出力
があらわす車間距離の変化を示す値が所定の基準値を越
えたとき、あるいは、距離検出部からの検出出力があら
わす車間距離に基づいて求められる瞬時相対速度の変化
を示す値が所定の基準値を越えたとき、車間距離につい
ての検出出力に含まれるノイズ成分の影響を実質的に受
けないものとされる正規相対速度を算出するための微分
フィルタ演算処理が、それまでの処理に引き続いて行わ
れるのではなく、新たな処理が開始される状態とされ
て、それ以降における正規相対速度が算出されるのであ
る。従って、例えば、距離検出部からの検出出力があら
わす車間距離の変化、あるいは、距離検出部からの検出
出力があらわす車間距離に基づいて求められる瞬時相対
速度の変化が異常に大とされることに起因して、微分フ
ィルタ演算処理により得られる出力が不適正なものとさ
れる事態、あるいは、微分フィルタ演算処理における応
答遅れが生じる事態が回避され、それにより、距離検出
部から得られる検出出力に対する微分フィルタ演算処理
を含む処理により算出される正規相対速度が適正に得ら
れなくなる事態が回避される。
【0015】そして、距離検出部からの検出出力があら
わす車間距離の変化を示す値が所定の基準値を越える状
態、あるいは、距離検出部からの検出出力があらわす車
間距離に基づいて求められる瞬時相対速度の変化を示す
値が所定の基準値を越える状態は、例えば、当該車両と
前方走行車両との間への他の車両による急激な割込み、
あるいは、前方走行車両の急激な減速等の、当該車両と
前方走行車両との走行関係における急激な変化が生じた
もとにおいて発生する。従って、本発明に係る走行状態
制御装置にあっては、距離検出部から得られる検出出力
に基づく正規相対速度の算出にあたり、当該車両と前方
走行車両との間への他の車両による急激な割込み、ある
いは、前方走行車両の急激な減速等の、当該車両と前方
走行車両との走行関係における急激な変化が生じたもと
において、正規相対速度が適正に得られなくなる事態が
回避されることになる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明に係る走行状態制御装置の一
例を示す。この図1に示される例は、車両に装備される
ものとされ、車両の前部に取り付けられた距離検出部1
1を備えている。距離検出部11は、それが取り付けら
れた車両からその車両に対する前方走行車両までの車間
距離を、例えば、レーザ光を用いての計測により検出
し、検出された車間距離をあらわす検出出力SDを送出
するものとされる。そして、距離検出部11から送出さ
れた検出出力SDは、制御ユニット12に供給される。
【0017】制御ユニット12には、距離検出部11か
らの検出出力SDに加えて、車両に備えられた各種セン
サ13から得られる検出出力群SXも供給される。各種
センサ13には、例えば、スロットルバルブ開度セン
サ,車速センサ,操舵角センサ,ブレーキ作動センサ等
々、車両の走行状態に関連する変動要因を検出するもの
が含まれる。
【0018】また、制御ユニット12には、車両に備え
られたスロットルバルブについての動作制御を行うスロ
ットルバルブ制御部14,車両に搭載された電子制御自
動変速機(EAT)についての動作制御を行うEAT制
御部15,車両に備えられたブレーキ機構についての動
作制御を行うブレーキ制御部16、及び、車両に設けら
れた警報部17が接続されている。スロットルバルブ制
御部14,EAT制御部15及びブレーキ制御部16
は、車両の走行制御を行う制御部を構成している。
【0019】制御ユニット12は、距離検出部11から
の検出出力SDに微分フィルタ演算処理を含む処理を施
して、当該車両の前方走行車両に対する正規相対速度を
算出し、算出された正規相対速度をあらわす正規相対速
度データQVRIを形成する相対速度算出部18,各種
センサ13からの検出出力群SXに基づいて補正データ
QAを形成する補正データ形成部19,相対速度算出部
18から得られる正規相対速度データQVRIに加えて
距離検出部11からの検出出力SD及び補正データ形成
部19から得られる補正データQAが供給され、それら
に基づいて制御信号を得る制御信号形成部20、及び、
警告信号形成部21を含むものとされる。
【0020】制御信号形成部20により形成される制御
信号は、スロットルバルブ制御部14に対するスロット
ルバルブ制御信号SS,EAT制御部15に対するEA
T制御信号SE、及び、ブレーキ制御部16に対するブ
レーキ制御信号SBを含むものとされ、これら制御信号
形成部20により得られるスロットルバルブ制御信号S
S,EAT制御信号SE及びブレーキ制御信号SBは、
制御ユニット12から送出されて、夫々、スロットルバ
ルブ制御部14,EAT制御部15及びブレーキ制御部
16に供給される。それにより、スロットルバルブ制御
部14によるスロットルバルブ制御信号SSに応じての
スロットルバルブの制御,EAT制御部15によるEA
T制御信号SEに応じての電子制御自動変速機の制御、
及び、ブレーキ制御部16によるブレーキ制御信号SB
に応じてのブレーキ機構の制御が適宜行われて、車両の
走行状態が当該車両から前方走行車両までの車間距離を
適正に維持すべく制御される。
【0021】制御ユニット12における警告信号形成部
21は、距離検出部11からの検出出力SDがあらわす
車間距離,相対速度算出部18から得られる正規相対速
度データQVRIによりあらわされる正規相対速度等に
急激な変化が生じた場合等において、それを車両の乗員
に警告するための警告信号を形成する。そして、警告信
号形成部21により形成された警告信号は、制御ユニッ
ト12からの警告信号SWとして警報部17に供給され
る。それにより、警報部17において、警告信号SWに
応じて警報音が発生される状態あるいは警報表示が行わ
れる状態がとられる。
【0022】制御ユニット12における相対速度算出部
18の一例は、例えば、等価的に図2に示される如くに
あらわすことができるものとされる。この図2に示され
る相対速度算出部18の例にあっては、距離検出部11
からの検出出力SDが、入力端子25を通じて、瞬時相
対速度算出手段26及びリセット条件検知部28に供給
される。瞬時相対速度算出手段26においては、例え
ば、距離検出部11からの検出出力SDに微分処理が施
されることにより、検出出力SDがあらわす車間距離に
基づいての前方走行車両に対する当該車両の瞬時相対速
度の算出が、所定の周期をもって繰り返し行われる。そ
して、瞬時相対速度算出手段26により算出されて所定
の周期毎に得られる瞬時相対速度をあらわすデータQV
Rが、逐次、微分フィルタ演算処理手段27に供給され
る。
【0023】微分フィルタ演算処理手段27にあって
は、瞬時相対速度算出手段26から逐次供給される瞬時
相対速度をあらわすデータQVRについての、予め設定
された数をn(nは2以上の正整数)として、最大デー
タ数をnとする移動平均処理が行われ、瞬時相対速度に
ついての最大データ数をnとする移動平均値が求められ
て、それが当該車両の前方走行車両に対する正規相対速
度とされる。斯かる際、入力端子25を通じた距離検出
部11からの検出出力SDが供給されるリセット条件検
知部28において、検出出力SDがあらわす車間距離の
変化が求められ、求められた車間距離の変化を示す値が
予め設定された基準値を越えるものとなるとき、車間距
離の変化を示す値がリセット条件に当てはまることにな
ったものとしてその状態が検知され、リセット用データ
QRSが形成される。そして、リセット条件検知部28
により得られたリセット用データQRSが、微分フィル
タ演算処理手段27に供給される。
【0024】リセット条件検知部28からのリセット用
データQRSが供給された微分フィルタ演算処理手段2
7にあっては、リセット用データQRSに応じて、瞬時
相対速度算出手段26から逐次供給される瞬時相対速度
をあらわすデータQVRについての最大データ数をnと
する移動平均処理に対するリセットがかけられ、その後
瞬時相対速度算出手段26から逐次供給されるデータQ
VRについての新たな移動平均処理が開始される。そし
て、微分フィルタ演算処理手段27においては、このよ
うにして、リセット条件検知部28からのリセット用デ
ータQRSに応じてリセットがかけられるもとでの、瞬
時相対速度算出手段26からのデータQVRについての
移動平均処理により算出される正規相対速度をあらわす
正規相対速度データQVRIが形成され、それが出力端
子29に導出される。
【0025】このようにして得られる正規相対速度デー
タQVRIによりあらわされる正規相対速度は、距離検
出部11からの検出出力SDがあらわす車間距離の変化
を示す値が予め設定された基準値を越えるものとなると
きリセットがかけられるもとで行われる、瞬時相対速度
算出手段26からのデータQVRについての最大データ
数をnとする移動平均処理により得られ、データQVR
があらわす瞬時相対速度についての移動平均値とされる
ので、距離検出部11からの検出出力SDに含まれるノ
イズ成分の影響を実質的に受けないものとされるととも
に、例えば、当該車両と前方走行車両との間への他の車
両による急激な割込み等の、当該車両と前方走行車両と
の走行関係における急激な変化が生じても、それに起因
してその後不適正な値をとることになる期間を伴うこと
なく、実際の当該車両の前方走行車両に対する相対速度
に追従するものとされる。
【0026】例えば、距離検出部11からの検出出力S
Dがあらわす車間距離Dが、前述の図6に示される如く
に変化するものとされ、時点taにおいて割込みが開始
され、その後の時点tbにおいて割込みが終了される場
合、微分フィルタ演算処理手段27から出力端子29に
導出される正規相対速度データQVRIがあらわす正規
相対速度VRIは、図10(横軸:時間t,縦軸:正規
相対速度VRI)に示される如くに変化するものとさ
れ、時点taの直後の期間及び時点tbの直後の期間に
おいても、実際の当該車両の前方走行車両に対する相対
速度に対応しないことになる大なる変動等を伴うことな
く、適正な値をとるものとなる。
【0027】また、制御ユニット12における相対速度
算出部18の他の例は、例えば、等価的に図3に示され
る如くにあらわすことができるものとされる。この図3
に示される相対速度算出部18の例にあっては、距離検
出部11からの検出出力SDが、入力端子25を通じ
て、瞬時相対速度算出手段26に供給される。瞬時相対
速度算出手段26においては、図2に示される相対速度
算出部18の例における瞬時相対速度算出手段26の場
合と同様にして、検出出力SDがあらわす車間距離に基
づいての前方走行車両に対する当該車両の瞬時相対速度
の算出が、所定の周期をもって繰り返し行われる。そし
て、瞬時相対速度算出手段26により算出されて所定の
周期毎に得られる瞬時相対速度をあらわすデータQVR
が、逐次、微分フィルタ演算処理手段27及びリセット
条件検知部28’の夫々に供給される。
【0028】微分フィルタ演算処理手段27にあって
は、図2に示される相対速度算出部18の例における微
分フィルタ演算処理手段27の場合と同様にして、瞬時
相対速度をあらわすデータQVRについての最大データ
数をnとする移動平均処理が行われ、瞬時相対速度につ
いての最大データ数をnとする移動平均値が求められ
て、それが当該車両の前方走行車両に対する正規相対速
度とされる。斯かる際、瞬時相対速度算出手段26から
の瞬時相対速度をあらわすデータQVRが供給されるリ
セット条件検知部28’において、データQVRがあら
わす瞬時相対速度の変化が求められ、求められた瞬時相
対速度の変化を示す値が予め設定された基準値を越える
ものとなるとき、瞬時相対速度の変化を示す値がリセッ
ト条件に当てはまることになったものとしてその状態が
検知され、リセット用データQRS’が形成される。そ
して、リセット条件検知部28’により得られたリセッ
ト用データQRS’が、微分フィルタ演算処理手段27
に供給される。
【0029】リセット条件検知部28’からのリセット
用データQRS’が供給された微分フィルタ演算処理手
段27にあっては、リセット用データQRS’に応じ
て、瞬時相対速度算出手段26から逐次供給される瞬時
相対速度をあらわすデータQVRについての最大データ
数をnとする移動平均処理に対するリセットがかけら
れ、その後瞬時相対速度算出手段26から逐次供給され
るデータQVRについての新たな移動平均処理が開始さ
れる。そして、微分フィルタ演算処理手段27において
は、このようにして、リセット条件検知部28’からの
リセット用データQRS’に応じてリセットがかけられ
るもとでの、瞬時相対速度算出手段26からのデータQ
VRについての移動平均処理により算出される正規相対
速度をあらわす正規相対速度データQVRIが形成さ
れ、それが出力端子29に導出される。
【0030】このようにして得られる正規相対速度デー
タQVRIによりあらわされる正規相対速度は、瞬時相
対速度算出手段26により算出された瞬時相対速度の変
化を示す値が予め設定された基準値を越えるものとなる
ときリセットがかけられるもとで行われる、瞬時相対速
度算出手段26からのデータQVRについての最大デー
タ数をnとする移動平均処理により得られ、データQV
Rがあらわす瞬時相対速度についての移動平均値とされ
るので、距離検出部11からの検出出力SDに含まれる
ノイズ成分の影響を実質的に受けないものとされるとと
もに、例えば、前方走行車両が急激な減速状態とり、そ
れにより距離検出部11からの検出出力SDがあらわす
車間距離の変化が異常に大とされる状態が生じても、そ
れに起因するその後の応答遅れ等を伴うことなく、実際
の当該車両の前方走行車両に対する相対速度に追従する
ものとされる。
【0031】例えば、距離検出部11からの検出出力S
Dがあらわす車間距離Dが、前述の図8に示される如く
に変化するものとされ、時点tcにおいて前方走行車両
の急激な減速状態が開始される場合、微分フィルタ演算
処理手段27から出力端子29に導出される正規相対速
度データQVRIがあらわす正規相対速度VRIは、図
11(横軸:時間t,縦軸:正規相対速度VRI)に示
される如くに変化するものとされ、時点tc後の期間に
おける応答遅れを伴うことなく、実際の当該車両の前方
走行車両に対する相対速度に追従するものとなり、時点
tcの後の期間においても適正に得られることになる。
【0032】上述の如くの動作を行う制御ユニット12
は、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成さ
れ、斯かるマイクロコンピュータにおける実質的に相対
速度算出部18を形成する部分が、正規相対速度の算出
に際して実行するプログラムの一例を図4及び図5に示
されるフローチャートを参照して説明する。
【0033】図4のフローチャートにより示されるプロ
グラムは、相対速度算出部18が等価的に図2に示され
る如くにあらわすことができるものとされる場合に実行
されるものであり、このプログラムにあっては、スター
ト後、先ず、ステップ31において、変数iを1に設定
するとともに変数kも1に設定する初期設定を行う。
【0034】次に、ステップ32において、距離検出部
11からの検出出力SDを取り込み、続くステップ33
において、検出出力SDがあらわす車間距離Diを検出
して、それをあらわす車間距離データを内蔵するメモリ
に順次格納する。そして、ステップ34において、メモ
リに格納された車間距離データに基づいて、そのときの
瞬時相対速度VRi を算出する。斯かる瞬時相対速度V
i の算出は、最新の検出出力SDがあらわす車間距離
i とその直前に取り込まれた検出出力SDがあらわす
車間距離Di-1 と検出出力SDについての取込周期Ts
とにより、下記の数式によってあらわされるものとされ
る。
【0035】
【数1】VRi =(Di −Di-1 )/Ts
【0036】このような瞬時相対速度VRi の算出は、
検出出力SDについての取込周期Tsと等しい周期をも
って繰り返され、その都度、算出された瞬時相対速度V
iをあらわすデータQVRが内蔵されるメモリに格納
される。
【0037】続いて、ステップ35において、メモリに
格納された車間距離データに基づいて、車間距離の変化
を検出し、検出された車間距離の変化をあらわす値が予
め設定された基準値DR以下か否かを判断する。車間距
離の変化の検出は、最新の検出出力SDがあらわす車間
距離Di とその直前に取り込まれた検出出力SDがあら
わす車間距離Di-1 との差を求めることによってなさ
れ、車間距離の変化をあらわす値は、最新の検出出力S
Dがあらわす車間距離Di とその直前に取り込まれた検
出出力SDがあらわす車間距離Di-1 との差の絶対値で
あらわされる。従って、ステップ35においては、車間
距離Di と車間距離Di-1 との差の絶対値が基準値DR
以下か否かが判断される。ステップ35での判断の結
果、車間距離の変化をあらわす値である車間距離Di
車間距離Di-1 との差の絶対値が基準値DR以下である
場合には、ステップ36において、変数kが予め設定さ
れた一定数であるn以上か否かを判断する。その結果、
変数kがn未満である場合には、ステップ39に進む。
【0038】また、ステップ35での判断の結果、車間
距離の変化をあらわす値である車間距離Di と車間距離
i-1 との差の絶対値が基準値DRを越えている場合に
は、ステップ37において、変数kが1であるか否かを
判断する。その結果、変数kが1でない場合には、ステ
ップ38において、変数kを1に設定し、その後、ステ
ップ39に進み、また、変数kが1である場合には、ス
テップ37から直接にステップ39に進む。
【0039】ステップ39においては、メモリに格納さ
れた瞬時相対速度をあらわすデータQVRに基づき、そ
れらについてのデータ数をkとする移動平均処理を行
い、データQVRによりあらわされる瞬時相対速度につ
いてのデータ数をkとする移動平均値を算出する。そし
て、算出された移動平均値を正規相対速度VRIi
し、算出された正規相対速度VRIi をあらわす正規相
対速度データQVRIを送出する。斯かる際における瞬
時相対速度についてのデータ数をkとする移動平均値の
算出、従って、正規相対速度VRIi の算出について
は、下記の数式によってあらわされるものとして行う。
【0040】
【数2】
【0041】ステップ39での処理を終了したときに
は、ステップ40において、変数kを1だけ増加させる
とともに、続くステップ41において、変数iを1だけ
増加させ、その後、ステップ32に戻る。
【0042】一方、ステップ36での判断の結果、変数
kがn以上である場合には、ステップ42において、メ
モリに格納された瞬時相対速度をあらわすデータQVR
に基づき、それらについてのデータ数を予め設定された
一定数であるnとする移動平均処理を行い、データQV
Rによりあらわされる瞬時相対速度についてのデータ数
をnとする移動平均値を算出する。そして、算出された
移動平均値を正規相対速度VRIi とし、算出された正
規相対速度VRIi をあらわす正規相対速度データQV
RIを送出する。斯かる際における瞬時相対速度につい
ての最大データ数をnとする移動平均値の算出、従っ
て、正規相対速度VRIi の算出については、下記の数
式によってあらわされるものとして行う。
【0043】
【数3】
【0044】ステップ42での処理を終了したときに
は、ステップ41において、変数iを1だけ増加させ、
その後、ステップ32に戻る。
【0045】図5のフローチャートにより示されるプロ
グラムは、相対速度算出部18が等価的に図3に示され
る如くにあらわすことができるものとされる場合に実行
されるものであり、このプログラムにあっては、スター
ト後、先ず、ステップ51において、変数iを1に設定
するとともに変数kも1に設定する初期設定を行う。
【0046】次に、ステップ52において、距離検出部
11からの検出出力SDを取り込み、続くステップ53
において、検出出力SDがあらわす車間距離Diを検出
して、それをあらわす車間距離データを内蔵するメモリ
に順次格納する。そして、ステップ54において、メモ
リに格納された車間距離データに基づいて、そのときの
瞬時相対速度VRi を算出する。斯かる瞬時相対速度V
i の算出は、最新の検出出力SDがあらわす車間距離
i とその直前に取り込まれた検出出力SDがあらわす
車間距離Di-1 と検出出力SDについての取込周期Ts
とにより、下記の数式によってあらわされるものとされ
る。
【0047】
【数4】VRi =(Di −Di-1 )/Ts
【0048】このような瞬時相対速度VRi の算出は、
検出出力SDについての取込周期Tsと等しい周期をも
って繰り返され、その都度、算出された瞬時相対速度V
iをあらわすデータQVRが内蔵されるメモリに格納
される。
【0049】続いて、ステップ55において、メモリに
格納された瞬時相対速度をあらわすデータQVRに基づ
いて、瞬時相対速度の変化を検出し、検出された瞬時相
対速度の変化をあらわす値が予め設定された基準値VR
R以下か否かを判断する。瞬時相対速度の変化の検出
は、最新の瞬時相対速度VRi とその直前に算出された
瞬時相対速度VRi-1 との差を求めることによってなさ
れ、瞬時相対速度の変化をあらわす値は、最新の瞬時相
対速度VRi とその直前に算出された瞬時相対速度VR
i-1 との差の絶対値であらわされる。従って、ステップ
55においては、瞬時相対速度VRi と瞬時相対速度V
i-1 との差の絶対値が基準値VRR以下か否かが判断
される。
【0050】ステップ55での判断の結果、瞬時相対速
度の変化をあらわす値である瞬時相対速度VRi と瞬時
相対速度VRi-1 との差の絶対値が基準値VRR以下で
ある場合には、ステップ56において、変数kが予め設
定された一定数であるn以上か否かを判断する。その結
果、変数kがn未満である場合には、ステップ59に進
む。
【0051】また、ステップ55での判断の結果、瞬時
相対速度の変化をあらわす値である瞬時相対速度VRi
と瞬時相対速度VRi-1 との差の絶対値が基準値VRR
を越えている場合には、ステップ57において、変数k
が1であるか否かを判断する。その結果、変数kが1で
ない場合には、ステップ58において、変数kを1に設
定し、その後、ステップ59に進み、また、変数kが1
である場合には、ステップ57から直接にステップ59
に進む。
【0052】ステップ59においては、メモリに格納さ
れた瞬時相対速度をあらわすデータQVRに基づき、そ
れらについてのデータ数をkとする移動平均処理を行
い、データQVRによりあらわされる瞬時相対速度につ
いてのデータ数をkとする移動平均値を算出する。そし
て、算出された移動平均値を正規相対速度VRIi
し、算出された正規相対速度VRIi をあらわす正規相
対速度データQVRIを送出する。斯かる際における瞬
時相対速度についてのデータ数をkとする移動平均値の
算出、従って、正規相対速度VRIi の算出について
は、下記の数式によってあらわされるものとして行う。
【0053】
【数5】
【0054】ステップ59での処理を終了したときに
は、ステップ60において、変数kを1だけ増加させる
とともに、続くステップ61において、変数iを1だけ
増加させ、その後、ステップ52に戻る。
【0055】一方、ステップ56での判断の結果、変数
kがn以上である場合には、ステップ62において、メ
モリに格納された瞬時相対速度をあらわすデータQVR
に基づき、それらについてのデータ数を予め設定された
一定数であるnとする移動平均処理を行い、データQV
Rによりあらわされる瞬時相対速度についてのデータ数
をnとする移動平均値を算出する。そして、算出された
移動平均値を正規相対速度VRIi とし、算出された正
規相対速度VRIi をあらわす正規相対速度データQV
RIを送出する。斯かる際における瞬時相対速度につい
ての最大データ数をnとする移動平均値の算出、従っ
て、正規相対速度VRIi の算出については、下記の数
式によってあらわされるものとして行う。
【0056】
【数6】
【0057】ステップ62での処理を終了したときに
は、ステップ61において、変数iを1だけ増加させ、
その後、ステップ52に戻る。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如くに、本発明
に係る走行状態制御装置にあっては、相対速度算出部に
より、距離検出部から得られる検出出力に微分フィルタ
演算処理を含む処理が施されて、車間距離についての検
出出力に含まれるノイズ成分の影響を実質的に受けない
ものとされる正規相対速度が算出されるにあたり、距離
検出部からの検出出力に基づいて得られる特定の値が所
定の条件に当てはまるとき、即ち、例えば、距離検出部
からの検出出力があらわす車間距離の変化を示す値が所
定の基準値を越えたとき、あるいは、距離検出部からの
検出出力があらわす車間距離に基づいて求められる瞬時
相対速度の変化を示す値が所定の基準値を越えたときに
は、相対速度算出部における微分フィルタ演算処理が、
それまでの処理に引き続いて行われるのではなく、新た
な処理が開始される状態とされて、それ以降における正
規相対速度の算出がなされる。それにより、例えば、距
離検出部からの検出出力があらわす車間距離の変化、あ
るいは、距離検出部からの検出出力があらわす車間距離
に基づいて求められる瞬時相対速度の変化が異常に大と
されることに起因して、微分フィルタ演算処理の出力が
不適正なものとされる事態、あるいは、微分フィルタ演
算処理における応答遅れが生じる事態が回避され、それ
により、距離検出部から得られる検出出力に対する微分
フィルタ演算処理を含む処理により算出される正規相対
速度が適正に得られなくなる事態が回避される。
【0059】そして、距離検出部からの検出出力があら
わす車間距離の変化を示す値が所定の基準値を越える状
態、あるいは、距離検出部からの検出出力があらわす車
間距離に基づいて求められる瞬時相対速度の変化を示す
値が所定の基準値を越える状態は、例えば、当該車両と
前方走行車両との間への他の車両による急激な割込み、
あるいは、前方走行車両の急激な減速等の、当該車両と
前方走行車両との走行関係における急激な変化が生じた
もとにおいて発生するので、本発明に係る走行状態制御
装置によれば、距離検出部から得られる検出出力に基づ
く正規相対速度の算出にあたり、当該車両と前方走行車
両との間への他の車両による急激な割込み、あるいは、
前方走行車両の急激な減速等の、当該車両と前方走行車
両との走行関係における急激な変化が生じた後において
も、正規相対速度を適正に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行状態制御装置の一例を示すブ
ロック構成図である。
【図2】図1に示される例における相対速度算出部の一
例を等価的にあらわすブロック構成図である。
【図3】図1に示される例における相対速度算出部の他
の例を等価的にあらわすブロック構成図である。
【図4】図1に示される例における制御ユニットがマイ
クロコンピュータが用いられて構成されるもとにおい
て、斯かるマイクロコンピュータにおける、実質的に図
2に示される相対速度算出部を形成する部分が、正規相
対速度の算出に際して実行する制御プログラムの一例を
示すフローチャートである。
【図5】図1に示される例における制御ユニットがマイ
クロコンピュータが用いられて構成されるもとにおい
て、斯かるマイクロコンピュータにおける、実質的に図
3に示される相対速度算出部を形成する部分が、正規相
対速度の算出に際して実行する制御プログラムの一例を
示すフローチャートである。
【図6】距離検出部により検出される車間距離について
の説明に供されるタイムチャートである。
【図7】距離検出部により検出される車間距離に基づい
て算出される相対速度についての説明に供されるタイム
チャートである。
【図8】距離検出部により検出される車間距離について
の説明に供されるタイムチャートである。
【図9】距離検出部により検出される車間距離に基づい
て算出される相対速度についての説明に供されるタイム
チャートである。
【図10】図2に示される相対速度算出部の動作説明に
供されるタイムチャートである。
【図11】図3に示される相対速度算出部の動作説明に
供されるタイムチャートである。
【符号の説明】
11 距離検出部 12 制御ユニット 13 各種センサ 14 スロットルバルブ制御部 15 EAT制御部 16 ブレーキ制御部 17 警報部 18 相対速度算出部 19 補正データ形成部 20 制御信号形成部 21 警告信号形成部 26 瞬時相対速度算出手段 27 微分フィルタ演算処理手段 28,28’ リセット条件検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01S 13/93 17/93 G08G 1/16 E (72)発明者 清水 賢治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 安藤 悟 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 和泉 知示 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両から前方走行車両までの車間距離を検
    出し、検出された車間距離をあらわす検出出力を送出す
    る距離検出部と、 該距離検出部から得られる検出出力に微分フィルタ演算
    処理を含む処理を施して、上記車両の上記前方走行車両
    に対する正規相対速度を算出する相対速度算出部と、 該相対速度算出手段により算出された正規相対速度を含
    む制御要因に応じた制御信号を得る制御信号形成部と、 該制御信号形成部により得られる制御信号に応じて上記
    車両の走行制御を行う制御部と、を備えて成り、 上記相対速度算出部が、上記正規相対速度の算出にあた
    り、上記距離検出部からの検出出力に基づいて得られる
    特定の値が所定の条件に当てはまることが検知されたと
    き、上記微分フィルタ演算処理にリセットをかけるもの
    とされることを特徴とする走行状態制御装置。
  2. 【請求項2】相対速度算出部が、正規相対速度の算出に
    あたり、距離検出部からの検出出力があらわす車間距離
    の変化を示す値が所定の基準値を越えたことが検知され
    たとき、微分フィルタ演算処理にリセットをかけるもの
    とされることを特徴とする請求項1記載の走行状態制御
    装置。
  3. 【請求項3】相対速度算出部が、正規相対速度の算出に
    あたり、距離検出部からの検出出力があらわす車間距離
    に基づいて求められる、前方走行車両に対する車両の瞬
    時相対速度の変化を示す値が所定の基準値を越えたこと
    が検知されたとき、微分フィルタ演算処理にリセットを
    かけるものとされることを特徴とする請求項1記載の走
    行状態制御装置。
  4. 【請求項4】相対速度算出部が、距離検出部からの検出
    出力があらわす車間距離に基づき、前方走行車両に対す
    る車両の瞬時相対速度を所定の周期をもって求め、求め
    られた瞬時相対速度をあらわす値の複数個についての移
    動平均処理を施して正規相対速度を算出するものとされ
    るとともに、上記車間距離の変化を示す値が所定の基準
    値を越えたことが検知されたとき、上記移動平均処理に
    リセットをかけるものとされることを特徴とする請求項
    2記載の走行状態制御装置。
  5. 【請求項5】相対速度算出部が、距離検出部からの検出
    出力があらわす車間距離に基づき、前方走行車両に対す
    る車両の瞬時相対速度を所定の周期をもって求め、求め
    られた瞬時相対速度をあらわす値の複数個についての移
    動平均処理を施して正規相対速度を算出するものとされ
    るとともに、上記瞬時相対速度の変化を示す値が所定の
    基準値を越えたことが検知されたとき、上記移動平均処
    理にリセットをかけるものとされることを特徴とする請
    求項3記載の走行状態制御装置。
JP6237222A 1994-09-30 1994-09-30 走行状態制御装置 Pending JPH08101268A (ja)

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JP6237222A JPH08101268A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 走行状態制御装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004086287A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Nissan Motor Co Ltd 車両用相対速度計測装置および車両用制御装置
JP2007087203A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 衝突判定システム、衝突判定方法及びコンピュータプログラム
KR100728089B1 (ko) * 2005-06-16 2007-06-14 미츠비시 후소 트럭 앤드 버스 코포레이션 상대 속도 산출 장치 및 차간 거리 제어 장치
WO2016117487A1 (ja) * 2015-01-21 2016-07-28 株式会社デンソー 車両制御装置

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