JPH0797930A - 排気タービン過給機の冷却構造 - Google Patents
排気タービン過給機の冷却構造Info
- Publication number
- JPH0797930A JPH0797930A JP5264394A JP26439493A JPH0797930A JP H0797930 A JPH0797930 A JP H0797930A JP 5264394 A JP5264394 A JP 5264394A JP 26439493 A JP26439493 A JP 26439493A JP H0797930 A JPH0797930 A JP H0797930A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricating oil
- head tank
- bearing
- temperature
- diffuser
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内蔵潤滑油ヘッドタンクの温度低下をはか
り、同ヘッドタンク内の潤滑油給油温度の低下、軸受温
度の低下、同ヘッドタンク内壁表面に炭化物の付着を防
ぎ、潤滑油の劣化、給油通路の閉塞等による軸受焼損に
至るトラブルを防止する。 【構成】 ディフューザ１３取付円盤の取付部を渦室１
４側から軸受台本体９側へ移し、軸受台本体９の内蔵潤
滑油ヘッドタンク８側壁面にディフューザ１３取付円盤
を利用して空間室１６を設け該空間室を水冷却する構造
とした。
り、同ヘッドタンク内の潤滑油給油温度の低下、軸受温
度の低下、同ヘッドタンク内壁表面に炭化物の付着を防
ぎ、潤滑油の劣化、給油通路の閉塞等による軸受焼損に
至るトラブルを防止する。 【構成】 ディフューザ１３取付円盤の取付部を渦室１
４側から軸受台本体９側へ移し、軸受台本体９の内蔵潤
滑油ヘッドタンク８側壁面にディフューザ１３取付円盤
を利用して空間室１６を設け該空間室を水冷却する構造
とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は潤滑油の過給機内蔵ヘッ
ドタンクを有する排気タービン過給機において、前記内
蔵ヘッドタンク壁面の高温化防止とコンプレッサ性能向
上に適用される排気タービン過給機の冷却構造に関す
る。
ドタンクを有する排気タービン過給機において、前記内
蔵ヘッドタンク壁面の高温化防止とコンプレッサ性能向
上に適用される排気タービン過給機の冷却構造に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図２に従来形の潤滑油の過給機内蔵ヘッ
ドタンクを有する排気タービン過給機の断面図を示す。
主機関用排気タービン過給機はタービンとコンプレッサ
がロータ軸４を介して一体構造となっており、主機より
排出される排気ガスによりタービンを駆動し、コンプレ
ッサにより外気を圧縮して、主機関掃気室に圧縮空気を
送り込む。排気タービン過給機の回転部はコンプレッサ
の羽根車１とタービン側のタービン翼２とタービンデス
ク３及び前記羽根車とタービンデスクを連結するロータ
軸４からなり、該ロータ軸をコンプレッサ側とタービン
側においてジャーナル軸受５を介して支持している。又
該コンプレッサ側ジャーナル軸受５の近傍には軸推力を
受けるスラスト軸受６，７（コンプレッサ側６及びター
ビン側７）が設けられ、各軸受への潤滑は外部給油方式
により過給機内蔵ヘッドタンク８より軸受台本体９の潤
滑油通路より給油され排出通路１０より排油される。
ドタンクを有する排気タービン過給機の断面図を示す。
主機関用排気タービン過給機はタービンとコンプレッサ
がロータ軸４を介して一体構造となっており、主機より
排出される排気ガスによりタービンを駆動し、コンプレ
ッサにより外気を圧縮して、主機関掃気室に圧縮空気を
送り込む。排気タービン過給機の回転部はコンプレッサ
の羽根車１とタービン側のタービン翼２とタービンデス
ク３及び前記羽根車とタービンデスクを連結するロータ
軸４からなり、該ロータ軸をコンプレッサ側とタービン
側においてジャーナル軸受５を介して支持している。又
該コンプレッサ側ジャーナル軸受５の近傍には軸推力を
受けるスラスト軸受６，７（コンプレッサ側６及びター
ビン側７）が設けられ、各軸受への潤滑は外部給油方式
により過給機内蔵ヘッドタンク８より軸受台本体９の潤
滑油通路より給油され排出通路１０より排油される。
【０００３】一方、消音器１１に入った吸込空気は、空
気案内ケーシング１２によって羽根車１入口へ導かれ、
羽根車１の回転によって速度エネルギを与えられた空気
は、ディフューザ１３を通って圧力を高めながら渦室１
４へ入り該渦室出口より機関のエアクーラへと放出され
る。ディフューザ１３は、羽根車１を出た空気の速度エ
ネルギを圧力に変換する為のもので、ディフューザ取付
円盤上に翼が並んでいて、この取付円盤をボルト１５で
渦室１４に取付けている構造となっている。
気案内ケーシング１２によって羽根車１入口へ導かれ、
羽根車１の回転によって速度エネルギを与えられた空気
は、ディフューザ１３を通って圧力を高めながら渦室１
４へ入り該渦室出口より機関のエアクーラへと放出され
る。ディフューザ１３は、羽根車１を出た空気の速度エ
ネルギを圧力に変換する為のもので、ディフューザ取付
円盤上に翼が並んでいて、この取付円盤をボルト１５で
渦室１４に取付けている構造となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】羽根車１出口を出た空
気の温度は、コンプレッサの圧力比に応じて高くなり、
例えば、常温の空気を吸込んだ場合でも、圧力比約４．
０程度になると、羽根車出口の空気温度は２００℃以上
に達する。このため、ディフューザ１３の側面に位置す
る内蔵ヘッドタンク８の内壁表面の温度が熱伝導により
高くなり、これにより前記ヘッドタンク内潤滑油給油温
度の上昇とヘッドタンク内壁表面に潤滑油の炭化物付着
が発生し、軸受温度の上昇、潤滑油の劣化、給油通路の
閉塞等により、軸受焼損に至るトラブルが起るという問
題点があった。
気の温度は、コンプレッサの圧力比に応じて高くなり、
例えば、常温の空気を吸込んだ場合でも、圧力比約４．
０程度になると、羽根車出口の空気温度は２００℃以上
に達する。このため、ディフューザ１３の側面に位置す
る内蔵ヘッドタンク８の内壁表面の温度が熱伝導により
高くなり、これにより前記ヘッドタンク内潤滑油給油温
度の上昇とヘッドタンク内壁表面に潤滑油の炭化物付着
が発生し、軸受温度の上昇、潤滑油の劣化、給油通路の
閉塞等により、軸受焼損に至るトラブルが起るという問
題点があった。
【０００５】本発明の目的は、軸受台本体９内に空間室
１６を設け水冷却することによって内蔵潤滑油ヘッドタ
ンク壁面温度の低下をはかり、同タンク内の潤滑油給油
温度の低下、軸受温度の低下、同タンク内壁表面への潤
滑油炭化物の付着を防止し、潤滑油の劣化、給油通路の
閉塞等による軸受焼損に至るトラブルの発生を未然に防
止できる排気タービン過給機の冷却構造を提供するにあ
る。
１６を設け水冷却することによって内蔵潤滑油ヘッドタ
ンク壁面温度の低下をはかり、同タンク内の潤滑油給油
温度の低下、軸受温度の低下、同タンク内壁表面への潤
滑油炭化物の付着を防止し、潤滑油の劣化、給油通路の
閉塞等による軸受焼損に至るトラブルの発生を未然に防
止できる排気タービン過給機の冷却構造を提供するにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】ディフューザ１３の取付
円盤の取付部を渦室１４側から軸受台本体９側に移し、
該軸受台本体の内蔵潤滑油ヘッドタンク８側壁面にディ
フューザ１３の取付円盤を利用して空間室１６を設け、
該空間室を水冷却する構造とする。
円盤の取付部を渦室１４側から軸受台本体９側に移し、
該軸受台本体の内蔵潤滑油ヘッドタンク８側壁面にディ
フューザ１３の取付円盤を利用して空間室１６を設け、
該空間室を水冷却する構造とする。
【０００７】
【作用】本排気タービン過給機では前記のとおり構成
し、軸受台本体９内に空間室１６を設け、該室を水冷却
して内蔵ヘッドタンク壁面温度の低下をはかった。これ
により同タンク内の潤滑油給油温度の低下、軸受温度の
低下、同タンク内壁表面の潤滑油炭化物の付着等が防止
され、潤滑油の劣化、給油通路の閉塞等により軸受焼損
に至るトラブルの発生を未然に防止できる。
し、軸受台本体９内に空間室１６を設け、該室を水冷却
して内蔵ヘッドタンク壁面温度の低下をはかった。これ
により同タンク内の潤滑油給油温度の低下、軸受温度の
低下、同タンク内壁表面の潤滑油炭化物の付着等が防止
され、潤滑油の劣化、給油通路の閉塞等により軸受焼損
に至るトラブルの発生を未然に防止できる。
【０００８】
【実施例】図１を参照し本発明の一実施例について説明
する。本発明の特徴は過給機内部に内蔵ヘッドタンク８
を有する排気タービン過給機において、ディフューザ１
３の取付部を渦室１４側から軸受台本体９側に移し、該
軸受台本体の内蔵ヘッドタンク８側壁面にディフューザ
１３取付円盤を利用して空間室１６を設け、通路１７を
通して外部より通水し、空間室１６を水冷却するような
構成とした。
する。本発明の特徴は過給機内部に内蔵ヘッドタンク８
を有する排気タービン過給機において、ディフューザ１
３の取付部を渦室１４側から軸受台本体９側に移し、該
軸受台本体の内蔵ヘッドタンク８側壁面にディフューザ
１３取付円盤を利用して空間室１６を設け、通路１７を
通して外部より通水し、空間室１６を水冷却するような
構成とした。
【０００９】次に前記実施例の作用について説明する。
水冷却室１６を水冷却したことにより、コンプレッサ側
の羽根車１出口の高温の空気がディフューザ１３取付円
盤を通して熱伝導してくる熱を伝導しにくくし、内蔵ヘ
ッドタンク内壁温度上昇を低下作用させている。これに
より潤滑油の給油温度が低下し、軸受温度の低下、同タ
ンク壁表面への潤滑油炭化物の付着が防止され、潤滑油
の劣化、給油通路の閉塞等により軸受焼損に至るトラブ
ルの発生を未然に防止できる。
水冷却室１６を水冷却したことにより、コンプレッサ側
の羽根車１出口の高温の空気がディフューザ１３取付円
盤を通して熱伝導してくる熱を伝導しにくくし、内蔵ヘ
ッドタンク内壁温度上昇を低下作用させている。これに
より潤滑油の給油温度が低下し、軸受温度の低下、同タ
ンク壁表面への潤滑油炭化物の付着が防止され、潤滑油
の劣化、給油通路の閉塞等により軸受焼損に至るトラブ
ルの発生を未然に防止できる。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、内蔵潤滑油ヘッドタン
ク壁面の高温化防止が見込まれる。内蔵潤滑油ヘッドタ
ンク壁面の温度低下は、該内蔵ヘッドタンク内潤滑油給
油温度の低下、軸受温度の低下、内蔵ヘッドタンク内壁
表面に潤滑油炭化物付着防止となり、潤滑油の劣化、給
油通路の閉塞等による軸受焼損に至るトラブルが未然防
止できる。又、コンプレッサ出口温度の低下は、主機関
側エアクーラの容量にも余裕となり、クーラの汚れによ
る掃気温度上昇の防止が期待できる。
ク壁面の高温化防止が見込まれる。内蔵潤滑油ヘッドタ
ンク壁面の温度低下は、該内蔵ヘッドタンク内潤滑油給
油温度の低下、軸受温度の低下、内蔵ヘッドタンク内壁
表面に潤滑油炭化物付着防止となり、潤滑油の劣化、給
油通路の閉塞等による軸受焼損に至るトラブルが未然防
止できる。又、コンプレッサ出口温度の低下は、主機関
側エアクーラの容量にも余裕となり、クーラの汚れによ
る掃気温度上昇の防止が期待できる。
【図１】本発明の第１実施例に係る排気タービン過給機
の冷却構造図。
の冷却構造図。
【図２】従来の過給機内蔵ヘッドタンクを有する排気タ
ービン過給機の断面図。
ービン過給機の断面図。
【符号の説明】 １…羽根車、２…タービン翼、３…タービンディスク、
４…ロータ軸、５…ジャーナル軸受、６…コンプレッサ
側スラスト軸受、７…タービン側スラスト軸受、８…内
蔵ヘッドタンク、９…軸受台本体、１０…潤滑油排油通
路、１１…消音器、１２…空気案内ケーシング、１３…
ディフューザ、１４…渦室、１５…ディフューザ取付ボ
ルト、１６…空間室（水冷却室）、１７…冷却水給水通
路、１８…冷却水排水通路。
４…ロータ軸、５…ジャーナル軸受、６…コンプレッサ
側スラスト軸受、７…タービン側スラスト軸受、８…内
蔵ヘッドタンク、９…軸受台本体、１０…潤滑油排油通
路、１１…消音器、１２…空気案内ケーシング、１３…
ディフューザ、１４…渦室、１５…ディフューザ取付ボ
ルト、１６…空間室（水冷却室）、１７…冷却水給水通
路、１８…冷却水排水通路。
Claims (1)
- 【請求項１】 過給機内部に潤滑油用の内蔵ヘッドタン
ク（８）を有する排気タービン過給機において、前記内
蔵ヘッドタンク側壁面にディフューザ（１３）取付円盤
を利用して水冷却室（１６）を設け、ディフューザ取付
背面部を水冷却したことを特徴とする排気タービン過給
機の冷却構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5264394A JPH0797930A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 排気タービン過給機の冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5264394A JPH0797930A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 排気タービン過給機の冷却構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0797930A true JPH0797930A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17402552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5264394A Withdrawn JPH0797930A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 排気タービン過給機の冷却構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0797930A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008023067A1 (de) * | 2006-08-24 | 2008-02-28 | Abb Turbo Systems Ag | Notöltank |
| CN107849973A (zh) * | 2016-02-22 | 2018-03-27 | 三菱重工业株式会社 | 叶轮背面冷却结构以及增压器 |
| CN111963484A (zh) * | 2020-08-12 | 2020-11-20 | 四川航天中天动力装备有限责任公司 | 一种用于小型涡轮发动机的高集成度扩压器结构 |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP5264394A patent/JPH0797930A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008023067A1 (de) * | 2006-08-24 | 2008-02-28 | Abb Turbo Systems Ag | Notöltank |
| CN107849973A (zh) * | 2016-02-22 | 2018-03-27 | 三菱重工业株式会社 | 叶轮背面冷却结构以及增压器 |
| US11199201B2 (en) | 2016-02-22 | 2021-12-14 | Mitsubishi Heavy Industries Marine Machinery & Equipment Co., Ltd. | Impeller back surface cooling structure and supercharger |
| CN111963484A (zh) * | 2020-08-12 | 2020-11-20 | 四川航天中天动力装备有限责任公司 | 一种用于小型涡轮发动机的高集成度扩压器结构 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001128 |