JPH0796814A - 車両の乗員拘束装置を膨張させるための装置、エアバッグ用混成型膨張装置および膨張ガス生成方法 - Google Patents

車両の乗員拘束装置を膨張させるための装置、エアバッグ用混成型膨張装置および膨張ガス生成方法

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JPH0796814A
JPH0796814A JP5311847A JP31184793A JPH0796814A JP H0796814 A JPH0796814 A JP H0796814A JP 5311847 A JP5311847 A JP 5311847A JP 31184793 A JP31184793 A JP 31184793A JP H0796814 A JPH0796814 A JP H0796814A
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JP
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gas
chamber
filter
particles
occupant restraint
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JP5311847A
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William G Lowe
ジー.ロワ ウィリアム
Linda M Rink
エム.リンク リンダ
Walter A Moore
エー.ムーア ウォルター
Bradley W Smith
ダブリュ.スミス ブラドリー
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Morton International LLC
ATK Launch Systems LLC
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Morton Thiokol Inc
Morton International LLC
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアバッグ用混成型膨張装置において、膨張
装置の放出ガスから有害な粒子を効果的に除去する。 【構成】 車両の乗員拘束装置を膨張させるための膨張
ガスを発生する装置10は貯蔵室14を備え、貯蔵室1
4はフィルタ98を有する。フィルタ98はガスの方向
転換を行うと共に、ガス発生材料を収容する第1室34
から放出される高温ガスの少なくとも一部から粒子を除
去する。これにより著しく粒子含有量を低減した高温ガ
スを形成する。前記装置10は、少なくとも1つの制御
オリフィス32と少なくとも1つの出口ポート94とを
有するディフューザを備える。ディフューザを通して膨
張ガスを乗員拘束装置内に放出する。前記高温ガスはフ
ィルタ98との接触から前記膨張ガスとしてディフュー
ザに入るまでに合計で少なくとも約180度の方向転換
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本出願は、1992年12月14
日に出願された米国特許出願第07/989,854号
の一部継続出願である。同時係属中の親出願は、本出願
にて参照し、本出願に明記していない部分も含めて本出
願の一部をなす。本発明は、膨張可能な拘束装置に関
し、特にこのような拘束装置に使用される膨張装置と、
膨張装置から放出される前のガス処理とに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】膨張
可能な拘束装置用のエアバッグを膨張させるため、従来
から多くの膨張装置が提案されている。ある従来技術
は、貯蔵した多量の圧縮ガスを選択的に放出し、それに
よってエアバッグを膨張させる。別の従来技術は、可燃
物をガス発生源とし、これに点火して多量のガスを発生
させ、エアバッグを膨張させる。さらに別の従来技術
は、貯蔵した圧縮ガスと可燃物の燃焼ガスとの組み合わ
せでエアバッグを膨張させる。この方式は一般に追加ガ
ス型膨張装置(augmented gas infl
ator)または混成型膨張装置(hybrid in
flator)と呼ばれる。
【0003】従来の混成型膨張装置にはいくつかの欠点
がある。例えば、密閉圧力を維持するためにガラスと金
属との接合や他の複雑な接合方法を必要とする。あるい
は、エアバッグへの流路を開くために機械式または点火
式の作動手段を必要とする。多くの混成型膨張装置は、
冷たい膨張ガスをまず放出し、次に加熱ガスを放出す
る。これはエアバッグ式運転者拘束装置には不都合であ
る。混成型膨張装置は一般にディフューザを使用する
が、このディフューザは端部に配置される場合が多い。
この配置は膨張装置のモジュールへの組み込みを困難に
する。
【0004】従って混成型膨張装置を改良して前記問題
を解決する必要がある。本発明は、これら問題を解決す
るものである。混成型膨張装置および他の方式の膨張装
置でガス発生材料の燃焼を伴うものは、ガスを発生する
着火材料や点火材料が燃焼すると、好ましくない粒子を
生成する。このような粒子を含んだ膨張ガスの放出に対
処するため、さまざまな方法が提案されてきた。
【0005】1つの方法は、粒子を含んだ膨張ガスをそ
のまま放出してエアバッグを膨張させることである。こ
の結果、粒子材料がエアバッグから車両内に排出される
ことがある。粒子の大きさはさまざまであり、人間が吸
い込んでしまう範囲の粒子も多量に含まれている。この
ような粒子は人間の呼吸を不快にする。またこのような
粒子は空中に拡散するので、煙のように見える。その結
果、車両の内部または周りで火災が発生したかのような
誤った印象を与える。
【0006】別の方法は、混成型膨張装置の点火部から
排出されるガスを濾過する。例えば、米国特許第5,1
31,680号は、点火材料とオリフィスとの間に円形
スクリーン128を配置する。点火によって発生するガ
スは、前記オリフィスを通って混成型膨張装置の圧力ガ
ス室へ入る。また、米国特許第5,016,914号
は、複数の適切な寸法の開口を有する金属円板を使用す
る。この円板は、発生したガスが含む大きな粒子を捕捉
する機能を有する。
【0007】混成型膨張装置の点火部からの放出ガスを
濾過し、膨張装置に貯蔵した圧力ガスに接触させる前記
技術は、発生した高温ガスおよび粒子の熱が貯蔵ガスに
伝わるのを遅くしたり妨げてしまう。一般に、混成型膨
張装置では、ガスの膨張を促すため、貯蔵ガスに熱が伝
達されることが好ましい。したがって熱の伝達が遅延し
たり妨げられると、膨張装置の能力が低下する。また点
火室のガス出口において粒子を濾過すると、膨張装置内
のガスの流れが悪影響を受ける。例えば、点火室からの
ガスの流れが制限され、これによって点火室内の圧力が
上昇し、点火室を損傷する恐れがある。
【0008】前記米国特許第5,016,914号は、
ガスの流れを曲折通路に案内し、ガスが膨張式車両乗員
拘束装置に向かって流れるにつれて、ガス発生材料の燃
焼によって生成された比較的大きな粒子を、混合された
ガスから分離する。この開示は、車両乗員拘束装置のさ
まざまな部品を組み合わせて前記曲折通路を形成してい
る。これら部品の1つは、外部円筒形ディフューザにガ
スを案内する容器にあけた開口である。前記容器は、ガ
ス案内羽根と放出円板とを含む。これらは、ガス発生材
料の燃焼によって発生するガスの流れを制御する。この
開示の好ましい実施例において、シリコーングリースな
どの塗料(被覆材料)を前記容器の内面に塗り、粒子が
該塗料に融解し、窒素ガスのジェット流に戻らないよう
にする。
【0009】しかしながら、このような表面塗装は、粒
子除去の観点から、例えばフィルタの使用に比較して、
効果や機能などいくつかの重要な点で劣る。第1に、粒
子の塗料との融解や接着の性質は表面現象であり、粒子
の除去効果は、利用可能な表面積に直接関係する。実際
において表面塗装は比較的限られた接触面積を提供する
ものである。また表面処理の有効性は使用可能表面積が
占拠されるにつれて低下する。
【0010】また、前記内面塗装は、固体粒子の融解に
いくらかは有効であるものの、液相粒子を捕捉するには
余り効果がない。膨張装置における液相粒子の凝結過程
は、一般に対象接触面への熱の移動を伴う。前記グリー
スによって塗装した表面の場合、このような熱の移動
は、塗料のガス化を促し、塗料から副産物ガスを発生さ
せてしまう。この副産物ガスは、膨張装置から放出され
るガスを有毒にする。
【0011】更に、塗料を使用する膨張装置では、塗料
の膨張装置内のガス流に対する影響が心配される。例え
ば、膨張装置内で発生する高温燃焼ガスが塗料に衝突す
ると、塗料を剥がすことが多い。高温の場合、塗料が軟
化するため特にその傾向が強くなる。従って本発明は、
粒子の除去に当たって、たとえ短時間の装置運転におい
ても、塗装に依存しない。
【0012】膨張装置の放出ガスから粒子を安全に、簡
単に、効果的に、しかも経済的に除去する装置および技
術が求められる。このような粒子材料を除去すれば、膨
張装置を使用する際に車両の乗員が受ける不快感を防止
あるいは減少できる。また車両の乗員が、車両内に放出
され空中に浮遊する粒子材料を見て、車両に火災が起き
たと誤解し、不必要にパニックに陥るという安全面での
心配を防止できる。
【0013】本発明の基本的な目的は、車両の乗員拘束
装置を膨張させるための膨張装置を改良することであ
る。本発明のより特定的な目的は、前記従来技術の問題
点を解決することである。本発明の目的は、高圧密閉を
維持するために、ガラスと金属との接合などの複雑な密
閉を必要としない混成型膨張装置を提供することであ
る。
【0014】本発明の別の目的は、エアバッグへの膨張
ガスの流路を開くにあたり、機械式または点火式の作動
手段を必要としない混成型膨張装置を提供することであ
る。本発明の更に別の目的は、高温ガスの全部をエアバ
ッグに放出するエアバッグ膨張装置を提供することであ
る。本発明の更に別の目的は、混成型膨張装置の中央に
配置するディフューザを提供することである。混成型膨
張装置のディフューザは一般に該膨張装置の端部に配置
されている。これに比較して中央配置のディフューザ
は、モジュールへの組み込みが容易である。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記およびその他の目的
を達成するため、本発明に基づく混成型膨張装置は、全
体的に円筒形をなす細長いガス貯蔵室を有する。この貯
蔵室は高圧の不活性ガスを貯蔵する。不活性ガスは例え
ば2000〜4000psi(ポンド/平方インチ)の
圧力のアルゴンまたは窒素ガスである。膨張装置はさら
に点火ヒータを含む。点火ヒータは燃焼室を有し、ボロ
ン硝酸カリウム(BKNO3 )や他の適切な点火材料の
粒状混合物を燃焼させ、貯蔵ガスを加熱する。貯蔵室に
はディフューザを設ける。膨張装置用のディフューザと
貯蔵室との間に薄い金属ダイアフラム(以下、第2ダイ
アフラムと称する)を設け、圧力密閉を行う。ディフュ
ーザは複数のガスオリフィスを有し、これによってエア
バッグ組体内に均一にガスを放出する。前記ガス貯蔵室
は、薄い金属ダイアフラム(以下、第1ダイアフラムと
称する)によって、点火ヒータの燃焼室に対して密閉さ
れる。第1ダイアフラムの周囲は点火ヒータ容器の端部
に溶接される。また第1ダイアフラムは中実金属栓によ
って支持される。この金属栓は、前記燃焼室のノズルオ
リフィスを覆う隣接した肩部に載置され、これによって
第1ダイアフラムの全面を支持する。この結果、第1ダ
イアフラムは、貯蔵室内に蓄えられている高圧ガスの負
荷に耐えることができる。
【0016】ガス発生動作を説明する。制御信号を受け
取ると、点火ヒータ内の着火装置が点火剤(BKN
3 )に着火する。燃焼室内の圧力が上昇し、貯蔵室内
の不活性ガスの高圧を越えると、栓が外れる。その結
果、支持を失った薄い第1ダイアフラムは破裂し、燃焼
した点火剤からの高温ガスおよび粒子は、貯蔵ガスを加
熱し、貯蔵室内の圧力を急激に上昇させる。貯蔵室内の
圧力がディフューザ内の薄い第2ダイアフラムの構造強
度を越えると、該第2ダイアフラムは破裂する。この結
果、加熱されたガスはディフューザのオリフィスを通っ
てエアバッグ組体内に放出される。第2ダイアフラムと
貯蔵室の間には、少なくとも1つの絞りオリフィスがあ
り、貯蔵室からのガスの流れを絞り、エアバッグ組体へ
の充填速度を適切にする。
【0017】本発明の1実施例は、車両の乗員拘束装置
を膨張させるための装置を提供する。この装置は、ガス
発生材料を貯蔵するための第1室と、ガスの方向転換を
行う第2室とを有する容器を具備する。前記ガス発生材
料は点火されると高温ガスを発生する。このガスは、前
記ガス発生材料とその副産物との粒子を含む。前記高温
ガスは、前記第1室から前記第2室内へ少なくとも1つ
のガス出口ノズルを通って放出される。
【0018】前記第2室は、前記ガス出口ノズルと反対
側の内壁に沿って配置されたフィルタを収容する。この
フィルタは、ガスの方向転換を行うと共に、前記第1室
から放出されて衝突する高温ガスの少なくとも一部から
粒子を除去する。含有粒子を著しく低減した高温ガス
は、車両の乗員拘束装置を膨張させるための膨張ガスを
形成する。前記装置はさらにディフューザを有する。該
ディフューザは、少なくとも1つの制御オリフィスを有
する。該オリフィスは、容器内の前記膨張ガスの少なく
とも一部を通過させる。前記ディフューザは少なくとも
1つの出口ポートを有する。前記制御オリフィスを通過
した膨張ガスの少なくとも一部は、前記出口ポートを通
って前記車両乗員拘束装置内に放出される。
【0019】このような装置において、膨張ガスは、前
記フィルタに最初に接触してから前記ディフューザ内に
入るまでに全体として少なくとも約180度の方向転換
を行う。本発明の他の基本的な目的は、ガス処理を改良
した混成型膨張装置を提供することである。
【0020】この目的の少なくとも一部は、本発明に基
づく車両乗員拘束装置の膨張装置において達成されるこ
とができる。該装置は、細長い円筒形容器を有する。該
容器は、ガス発生材料を貯えるための第1室と、高圧ガ
スを貯えると共にガスの方向転換を行うための第2室と
を有する。前記ガス発生材料は着火すると高温ガスを発
生する。この高温ガスは、前記ガス発生材料とその副産
物との粒子を含む。前記高温ガスは、少なくとも1つの
ガス出口ノズルを通って前記第2室から前記第1室内へ
放出されることができる。
【0021】前記第2室は、前記ガス出口ノズルと反対
側の内壁に沿って配置されたフィルタを収容する。該フ
ィルタは、ガスの方向転換と粒子の除去とを行う。この
粒子の除去は、前記第1室から放出された高温ガスの少
なくとも一部の粒子を凝結させ、あるいは粒子の衝突に
よって実現される。この結果、前記高温ガスは粒子含有
量が極めて少なくなる。この高温ガスの少なくとも一部
は、第2室内に貯蔵されているガスと混合し、前記車両
乗員拘束装置を膨張させるための膨張ガスを形成する。
【0022】前記装置はさらにディフューザを有する。
該ディフューザは、少なとも1つの制御オリフィスを有
する。この制御オリフィスは、前記容器からの膨張ガス
の少なくとも一部を通過させる。該ディフューザは少な
くとも1つの出口ポートを有する。前記ディフューザに
入った膨張ガスの少なくとも一部は、前記出口ポートを
通って前記車両乗員拘束装置内に放出される。前記ガス
は、前記フィルタに衝突してから前記ディフューザ内に
入るまでに全体として少なくとも約180度の方向転換
を行う。
【0023】本発明はエアバッグ用の混成型膨張装置を
さらに提供する。該膨張装置は、高圧の膨張ガスを貯蔵
する貯蔵室と、点火ヒータと、衝突フィルタ材料と、第
1ダイアフラムと、ディフューザと、第2ダイアフラム
とを備える。
【0024】前記貯蔵室は中空円筒形スリーブによって
形成される。該スリーブの一端は注入栓によって閉じら
れ、他端は前記点火ヒータによって閉じられる。前記点
火ヒータは、前記スリーブ内に陥入して設けられる。該
点火ヒータは、点火剤を有する燃焼室と、ノズルオリフ
ィスと、該ノズルオリフィスに隣接する肩部に当接する
中実の栓手段とを有する。前記衝突フィルタ材料は、前
記点火ヒータのノズルオリフィスと反対側の内壁に設け
られる。前記ディフューザは複数のオリフィスを有す
る。該オリフィスは、前記貯蔵室からの膨張ガスをエア
バッグ内に均一に放出させる。前記第2ダイアフラム
は、前記ディフューザを前記貯蔵室に対して密閉する。
前記第1ダイアフラムは、前記貯蔵室内に貯蔵したガス
の高圧に対して、前記栓手段によって支持される。前記
点火剤が着火され、燃焼室内の圧力が上昇して貯蔵室内
の膨張ガスの圧力を越えると、前記栓手段が外れ、第1
ダイアフラムは破裂する。この結果、燃焼した点火剤か
らの高温ガスは、前記貯蔵室内のガスを加熱し、該貯蔵
室内の圧力を急激に上昇させる。前記貯蔵室内の圧力が
前記第2ダイアフラムの構造耐力を越えると、第2ダイ
アフラムは破裂し、前記高温ガスは、前記ディフューザ
のオリフィスを通ってエアバッグ内に放出される。この
膨張装置の前記衝突フィルタ材料は、前記点火ヒータの
ノズルオリフィスと反対側の注入栓手段の内壁上に配置
される。
【0025】本発明は、車両乗員拘束装置を膨張させる
ための膨張ガスを生成するための方法も提供する。この
方法は、ガス発生材料を貯蔵するための第1室と、ガス
の方向転換を行うための第2室とを有する容器を備えた
ガス発生装置を使用する。前記方法は、前記第1室内の
ガス発生材料に点火して高温ガスを発生する段階(ステ
ップ)を備える。該高温ガスは、前記ガス発生材料とそ
の副産物との粒子を含有する。前記高温ガスは、前記第
1室から少なくとも1つのガス出口ノズルを通って前記
第2室内に放出される。前記第1室から放出される高温
ガスの少なくとも一部を方向転換させるとともに前記粒
子を除去するため、フィルタを設ける。該フィルタは、
前記ガス出口ノズルと反対側の前記第2室の内壁に沿っ
て設ける。粒子成分を著しく低減した前記高温ガスは、
前記車両乗員拘束装置を膨張させるための膨張ガスを形
成する。この膨張ガスはディフューザを通過する。該デ
ィフューザは少なくとも1つの制御オリフィスを有す
る。該制御オリフィスは前記膨張ガスの少なくとも一部
を通す。前記ディフューザは、さらに少なくとも1つの
出口ポートを有する。ディフューザに入った前記膨張ガ
スの少なくとも一部は、該出口ポートを通って前記車両
乗員拘束装置内に放出される。本発明に基づく前記方法
において、前記ガスは、最初に前記フィルタに接触して
から前記ディフューザ内に入るまでに全体として少なく
とも約180度の方向転換を行う。
【0026】本明細書において「中立スラスト(thr
ust neutral)」とは、例えば使用のための
正常な作動や、輸送中、貯蔵中、取扱中などにおける事
故による作動において、膨張装置が発生するゼロスラス
トを意味する。すなわち、該膨張装置におけるガス放出
用の開口は、ガスを相反する方向に排出するように配置
される。このため、該膨張装置の物理的な移動を引き起
こすような力を発生させない。したがって膨張装置は、
エネルギを放出するにあたり移動しない。
【0027】また本明細書において「金属メッシュ(k
nitted metals)」とは、金属ワイヤを編
んでメッシュ構造にしたものを意味する。この金属メッ
シュは様々な密度を持つことができる。典型的には1イ
ンチ当たり48、76、100、および130の開口数
を有するメッシュである。金属メッシュは、選択された
形状に圧縮されることができる。このような金属メッシ
ュは、New Jersey州EdisonのMetex Corporation から販
売されている。Metex Corporation の文書によれば、編
んだ金属は相互結合したループの格子構造を有し、これ
らループは互いに移動可能のため、永久変形は起こらな
い。また降伏点を越えて変形されない限り、応力が除か
れれば原形を回復する。特別な形状に圧縮されても、高
い弾性を保持できる。Metex Corporation の文書によれ
ば、金属メッシュは、ワイヤ状に引き抜ける材料であれ
ば、様々の材料から形成できる。
【0028】本明細書において「パーセント密度(pe
rcent density)」とは、金属メッシュか
らフィルタを作る際の金属メッシュの圧縮の程度を示
す。すわなち「パーセント密度」は、圧縮後のユニット
の全体積に対する金属の体積の比であり、一般にユニッ
トの体積のパーセントで表される。本明細書において、
本発明に基づくガスおよび処理ガス(例えば、ガス発生
材料の貯蔵室から放出されてフィルタ上に衝突する高温
ガス)の粒子含有量に関して「著しく減少した(sig
nificantly reduced)」という表現
は、浮遊する粒子の少なくとも約20%〜約80%、一
般には少なくとも約50%を、このような粒子を含有す
るガスから除去することを意味する。このようにして粒
子含有量を減少させたガスは、次いで膨張ガスの形成に
使用されることができる。このような膨張ガスの浮遊粒
子含有量は、許容値以下であり、前記膨張式拘束装置用
の膨張ガスとして適当である。
【0029】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明を詳細
に説明する。図1から図6は、エアバッグなどの車両の
乗員拘束装置を膨張させるための混成型膨張装置組体
(hybrid inflator assembl
y)10を示す。膨張装置組体10は、貯蔵室14を有
する圧力容器12を備える。貯蔵室14には加圧した不
活性ガスを封入する。この不活性ガスはアルゴン、窒素
などであり、典型的には2000〜4000psiの範
囲の圧力に加圧される。
【0030】貯蔵室14は、細長い円筒形スリーブ16
によって画定される。スリーブ16の第1端部22に
は、注入栓18が円周溶接20によって密封的に取り付
けられる。点火ヒータ(pyrotechnic he
ater)24が、スリーブ16の第2端部26から貯
蔵室14の内部に向かって引っ込んだ位置に密封的に配
置される。ディフューザ28は、端部22および26の
中間において、スリーブ16の外面30から約90度の
角度で延びている。ディフューザ28はスリーブ16に
対して密封的に配置される。スリーブ16の壁は常時閉
鎖型の絞りオリフィス32を有する。圧力室14からの
ガスは、少なくとも1つのオリフィス32を通ってディ
フューザ28内に流れる。
【0031】点火ヒータ24はハウジング34を有す
る。ハウジング34の拡大外端部36はスリーブ16の
第2端部26と結合する。スリーブ16とハウジング3
4の外端部36とは、円周溶接38によって密封的に結
合される。ハウジング34の内端部40には、中央開口
またはノズルオリフィス42が設けられる。オリフィス
42は、通常、中実金属栓44と薄い金属ダイアフラム
46(以下、第1ダイアフラムと称す)とによって覆わ
れている。ダイアフラム46の周囲は、円周溶接48に
よってハウジング34の内端部40に接続され、そこを
密閉する。栓44は、薄いダイアフラム46の全体を支
持する。これによって薄いダイアフラム46は、貯蔵室
14内に蓄えられた高圧ガスの負荷に耐えることができ
る。図4および図6に示すように、ダイアフラム46に
隣接する栓44の表面50はハウジング34の内端部4
0と面一であり、栓44はノズルオリフィス42に隣接
する肩部52に当接する。
【0032】点火ハウジング34は、BKNO3 の粒状
混合物からなる点火剤(pyrotechnic ch
arge)54と、起爆装置(initiator)5
6とを有する。起爆装置56は中空円筒形取付けアダプ
タ58によってハウジング34内に保持される。取付け
アダプタ58は、ハウジング34の外端部36の中央に
配置され、Oリングシール61によって密閉される。ハ
ウジング34の外端部36に形成した円周クリンプ62
は、取付けアダプタ58を開口60内に確実に保持す
る。電気的コンタクトピン57は、起爆装置56と衝突
検出手段(図示せず)とを接続する。
【0033】起爆装置56は円錐部63を有する。円錐
部63は、取付けアダプタ58に設けられた同様の形状
をなす円錐部と係合しかつ適合する。取付けアダプタ5
8の他の部分は、起爆装置56の逆円錐部65にかぶさ
るクリンプ64を形成する。これによって起爆装置56
は、開口60内に確実に保持される。点火剤54は全体
的に円筒形をなす容器66内に収容される。容器66は
閉じた陥入部68を有し、該陥入部68は起爆装置56
を非接触状態で収容する。容器66の他端部は帽子形の
容器70によって閉鎖される。容器70の開口端は比較
的広い縁72を含む。この容器70の開口端はアルミホ
イルシール74によって密閉される。接着剤76が、シ
ール74を縁72に取り付けるために用いられることが
できる。
【0034】容器70は起爆剤(igniter ma
terial)78を収容する。容器70を容器66の
開口端内に挿入しやすくするため、および容器66の内
壁面に密着させるため、縁72の外周縁部は、図6から
最も良くわかるように、丸めることが好ましい。容器6
6と容器70間の密閉は、公知の方法で適切に硬化され
たシリコーンゴムなどの適切な密閉剤80によってなさ
れることができる。望ましくは、容器66の開口端の縁
部82は、図示のように内側に丸め、点火ハウジング3
4の内壁の形状に合わせる。この時、ホイルシール74
から遠い側にある容器70の表面がハウジング34の端
部内壁と栓44の隣接端部とに良好に熱伝導接触するよ
うにする。
【0035】容器66内の点火剤54としては各種の点
火材料(pyrotechnicmaterial)を
使用できるが、好ましい材料は、25重量%のホウ素
(ボロン)と75重量%の硝酸カリウムとの粒状混合物
である。この混合物が燃焼すると、高温の炎を発生する
が、これは本発明に基づく貯蔵室16に貯蔵したガスを
加熱するのに適当である。容器70内の起爆剤78は、
250°F(121℃)までの温度において長期間安定
である任意の粒状粉末または他の材料であることができ
る。この起爆剤78は、約350°F(177℃)の所
望温度において自己発火し、高温ガスを放出し、容器6
6内の点火剤54を発火させる。好ましい起爆剤78
は、Delaware州WilmingtonのE.I.DuPont de Nemours &
Co. 製のDuPont IMR 3031である。予想
される使用寿命が長いので、該起爆剤は長期間にわたっ
て安定でなければならない。すなわち混成型膨張装置1
0を設置する自動車は10年間以上の寿命があるので、
起爆剤も長期間の安定が求められる。
【0036】容器66のハウジングの材料は、0.01
0〜0.020インチ(0.0254〜0.0508c
m)のアルミホイルまたは鋼性ホイルであることができ
る。接着剤76は、自己発火温度までの高温接着特性を
持つ必要がある。容器66と起爆剤78の目的は、起爆
剤78の粒子の自己発火温度になったら、急速に膨張装
置10を作動させることである。これの実現のため、起
爆剤78は点火ハウジング34の壁面と良好な熱伝導を
行うように配置する。起爆剤78が自己発火すると、そ
の高温ガスは容器66内の点火剤54に向かう。
【0037】ディフューザ28は全体的に円筒形をなす
スリーブ84を備える。スリーブ84の一端は、スリー
ブ16の表面30の凹部86において円周溶接88によ
って該スリーブ16に結合される。凹部86内にはオリ
フィス32が設けられる。スリーブ84の他端は、ガス
不浸透性の蓋プレート90に結合され、かつこの蓋プレ
ート90によって密閉される。薄い金属ダイアフラム9
2(以下、第2ダイアフラムと称す)は、貯蔵室14を
画定するスリーブ16の壁内に形成したオリフィス32
を密閉する。ディフューザ28のスリーブ84は複数の
オリフィス94を有する。オリフィス94は、貯蔵室1
4からエアバッグ組体(図示せず)内へ均一に膨張ガス
を放出する。
【0038】ディフューザ28内には粗スクリーンまた
は有孔金属板96が設けられる。この有孔金属板96は
オリフィス94を覆い、ダイアフラムの破片がエアバッ
グ組体に入るのを防ぐ。フィルタリングが必要であれ
ば、粗スクリーン96に代えて当接技術分野において一
般的な金属および/またはセラミックの繊維材料からな
る包み状のフィルタ組体を用いることができる。
【0039】以下に詳細に説明するように、衝突フィル
タ材料98を配置することによりさらにフィルタリング
効果を実現できる。この衝突フィルタ材料98は、本発
明の他の特徴に基づくものであり、点火ヒータ24の中
央開口42またはノズルの反対側の注入ポート端部栓1
8の内面上に設けられる。フィルタ98は、織られた又
は編まれた金属及び/又はセラミックの繊維で形成さ
れ、大きな表面積を提供し、そこに衝突するガスが含む
液相粒子がこの大きな表面積上に凝結されることがで
き、及び/又は粒子が捕捉されることができる。
【0040】必要に応じて、注入ポート端部栓18上に
圧力監視装置(図示せず)を含めてもよい。混成型ガス
発生装置の作動を説明する。衝突の発生を示す電気信号
を受けると、エアバッグを膨張させる必要が有るため、
点火ヒータ24内の起爆装置56が発火して、点火剤5
4を着火させる。容器66内の燃焼室内の圧力が上昇し
て貯蔵室14内に貯えられたガスの高圧を越えると、点
火ハウジング34の中央オリフィス42を閉じている栓
44が外れる。その結果、点火ヒータ24の燃焼圧がガ
ス貯蔵室14内のガス貯蔵圧力を越えたときに薄いダイ
アフラム46は支持されなくなるので、このダイアフラ
ム46が破裂する。燃焼する点火剤54からの高温ガス
と粒子とは貯蔵ガスを加熱する。この結果、貯蔵室14
内の圧力は急激に上昇する。貯蔵ガスの圧力がディフュ
ーザ28内の薄い金属ダイアフラム92の構造耐力を越
えると、ダイアフラム92は破裂し、加熱されたガス
は、ディフューザ28のオリフィス94を通ってエアバ
ッグ組体内に放出される。ディフューザ28のダイアフ
ラム92と貯蔵室14との間には、少なくとも1つ以上
の絞りオリフィス32が配置される。この絞りオリフィ
ス32は、貯蔵室14からのガスの流れを絞る。これに
よってエアバッグに放出されるガスに適切な充填速度を
与える。粗スクリーンまたは有孔金属板96は、ダイア
フラム46および92の破片がエアバッグ組体に入るの
を防ぐ。注入ポート端部栓18上の衝突フィルタ98
は、衝突するガスが含んでいる液相粒子をフィルタ98
上に凝結させると共にガスから粒子を捕捉することによ
って更なる濾過作用を提供する。
【0041】図7は、高温、周囲温度、および低温にお
ける混成型膨張装置10のタンク性能を示す。図8は、
周囲温度における混成型膨張装置10のエアバッグふく
らませ圧力曲線を示す。図9は、周囲温度における混成
型膨張装置10の燃焼圧力曲線を示す。図9において、
曲線99上の位置100は、点火信号に応答して起爆装
置56が作動したことを示す。参照符号101は、点火
ヒータ24内の燃焼圧力が貯蔵ガス圧力を越えたことを
示す。参照符号102は、貯蔵室14内の貯蔵ガスの加
熱期間を示す。参照符号103は、第2ダイアフラム9
2が破裂し、加熱されたガスが貯蔵室14から放出され
ることを示す。参照符号104は、貯蔵室14からのガ
スの放出期間を示す。
【0042】以上のように、本発明の混成型膨張装置
は、ガラスと金属との密閉などの複雑な密閉法を必要と
せずに、高圧不活性ガスを貯蔵室に密閉しそれを維持す
る。さらに本発明の混成型膨張装置は、圧縮ガス貯蔵室
からエアバッグへの流路を開く機械的作動手段または着
火式作動手段を必要としない。本発明の混成型膨張装置
は、加熱されたガスのすべてをエアバッグに放出させる
特徴を持つ。さらに本発明の混成型膨張装置は、装置の
中央にディフューザを配置することを特徴とする。この
ため、混成型膨張装置に通常使用される端部配置式のデ
ィフューザに比べ、モジュールへの組み込みが容易であ
る。
【0043】前記した本発明の態様は、膨張装置内にフ
ィルタを配置する。このフィルタは、膨張装置内で形成
される高温ガスの粒子成分を著しく減少させるととも
に、車両の乗員拘束装置を膨張させるにあたり、粒子含
有量が適切な膨張ガスを形成する。図10は、車両の乗
客側用の膨張可能な拘束クッションを膨張させるための
混成型膨張装置組体110を示す。以下の説明におい
て、本発明はバン、ピックアップトラック、および特に
自動車を含む車両用の乗客側組体に関しているが、本発
明は運転者側組体を含む他の種類のこのような組体にも
適用可能である。
【0044】乗客側組体と運転者側組体との間には物理
的な差がある。例えば、乗客側エアバッグは一般的に、
運転者側組体に用いられるエアバッグよりもかなり大き
い。従ってこのような乗客側組体は典型的には、より大
きな容積の膨張ガスを必要とする。本発明は、乗客側組
体に対して特に有用である。図10において、膨張装置
110は、全体的に円筒形状をなす細長い圧力容器また
は容器112を含む。ただし、本発明の実施においてこ
の容器は、円筒形、ドーナツ形、球形、その他中間形状
など必要に応じて各種のサイズおよび形状でよい。
【0045】容器112は貯蔵室114を含む。貯蔵室
114は、ガスの方向転換を行うと共に圧力ガスを貯蔵
するのに有用である。例えば、上述したように、典型的
には2000〜4000psiの範囲内の圧力のアルゴ
ンや窒素などの不活性ガスが、膨張装置室を充填しかつ
加圧するために使用されることができる。しかしながら
容器112は、二酸化炭素、空気、他の不活性ガス、ま
たはこれらガスの組み合わせなどから選択したガスを貯
蔵することができ、及び/又はそれらの貯蔵圧力も必要
に応じて選択できる。
【0046】貯蔵室114は細長い円筒形スリーブ11
6によって画定される。端部の栓120は、円周溶接1
22によって、スリーブ116の第1端部124に密封
的に取り付けられる。栓120は、貯蔵室114内へガ
スを導入するための通路(図示せず)を含む。貯蔵室1
14にガスが要求圧力で充填されると、該通路は閉鎖さ
れる。栓120は、別個の部品として、あるいは一体部
品として、公知の圧力スイッチ(図示せず)を有する。
この圧力スイッチは一般的に低圧センサ(LPS)と称
されるものである。このセンサによって貯蔵室114内
のガス圧力を監視でき、圧力が所定の値を下回った場
合、車両の乗員にそれを警告できる。
【0047】ガス発生器ハウジング130は、スリーブ
116の第2端部132から貯蔵室114の内側に向か
って密閉状に形成される。ハウジング130のカラー1
34は、ハウジング130のおおよそ中央部に位置し、
スリーブ116に対して円周溶接136によって取り付
けられる。ガス発生器ハウジング130はガス発生室1
40を含む。ガス発生室140は、ガス発生材料を貯蔵
する。このガス発生材料は、例えば、燃料として使用さ
れる結合剤の混合物のような押出し成形可能な固形推進
剤またはBKNO3 と、固形酸化剤との粒状混合物のよ
うな点火剤(pyrotechnic charge)
であり、例えばポリ塩化ビニル(燃料)と硝酸カリウム
又は過塩素酸カリウム(酸化剤)との混合物のような点
火剤である。
【0048】ガス発生室140は内端部142を有す
る。内端部142は、中央開口またはノズルオリフィス
144を有する。ガス発生材料の発火に伴って発生する
高温ガスは、ノズルオリフィス144を通って貯蔵室1
14内に放出される。ノズルオリフィス144の個数、
配置、および形状は、当業者に知られているように、特
定の設置条件に基づく設計要件に応じて適切に変更する
ことができる。
【0049】典型的には前記高温ガスは、ガス発生材料
およびその副産物の粒子を含有する。この粒子の性質
は、少なくとも一部において、ガス発生材料自体の性質
による。BKNO3 については、典型的な粒子は、ホウ
素及び/又はカリウムの化合物の特性を有する。貯蔵室
114の内部において、第1端部124の内壁146に
沿い、端部栓120に近接して、ノズルオリフィス14
4の反対側に、フィルタ構造体150が収容される。フ
ィルタ構造体150は、選択された直径およびパーセン
ト密度を有する編まれた金属ワイヤのフィルタ材料15
2から構成される。効果的な金属メッシュは、例えば
0.020インチの直径のステンレス鋼ワイヤを使用
し、パーセント密度を10%〜50%の範囲内とする。
このようなステンレス鋼メッシュフィルタ構造体150
は、圧力成形または圧縮成形によって要求の形状に成形
され、ノズルオリフィス144と反対側の膨張装置11
0の端部124内に嵌合される。この端部124には必
要に応じて低圧センサ(LPS)が設けられる。
【0050】フィルタ構造体150に使用する材料は、
ガス発生材料の発火によって生成される固体または気体
の高温に耐えるものとする。本発明のフィルタ構造体
は、混成型膨張装置のガス混合室内に収容される。この
場所のガス速度は比較的低いので、フィルタ構造体は、
それほど厳しい条件にはさらされない。このため本発明
の実施においては、フィルタ構造体に比較的広範囲のフ
ィルタ材料または媒体を使用可能である。例えばフィル
タ構造体は、必要に応じて1つ以上のフィルタ材料の組
合わせで構成できる。フィルタ材料は、例えばLydall I
nc. のLYTHERM(商標)などのセラミック紙、Th
ermal Ceramics Inc. のKAO−TEX(商標)などの
セラミック織物、National Standard Co. のステンレス
鋼の金属織物、Metex Corporation の編まれたステンレ
ス鋼、Memtec America Co.の焼結ステンレス鋼不織金属
マット、シリカ−カーバイド製の網状セラミック又は金
属セラミックの蒸着発泡材料などである。
【0051】金属を編んだフィルタ材料や金属メッシュ
を使用した本発明に基づくフィルタ構造体において、金
属の種類、金属ワイヤの太さ、パーセント密度、フィル
タ構造の形状は、当業者であれば容易に見つけられる。
また本明細書を参考にすれば、点火方法の特性などの設
置条件を余計な実験を行わずに適切に選択できる。フィ
ルタ構造体150は、ガスの方向転換を行うと共に、貯
蔵室114内において、燃焼室140から貯蔵室114
内に入り該フィルタ構造体150上に衝突する高温ガス
の少なくとも一部から粒子を除去する。即ち、フィルタ
構造体150は、粒子を含有する高温ガスが衝突するフ
ィルタ本体を形成し、高温ガスの少なくとも一部は該フ
ィルタ構造体150のフィルタ本体内に進入する。この
ようにしてフィルタ構造体150は、ガスの方向転換と
粒子の除去とを行う。本発明の実施においては、以下に
詳細に説明するように、この粒子除去は液相粒子の凝結
と粒子の捕捉とをフィルタにおいて行うことで実現す
る。
【0052】粒子を除去することにより、フィルタ構造
体150は、著しく粒子分を除去した高温ガスを形成す
る。そしてそのガスの少なくとも一部は、室140内に
貯蔵したガスと混合し、車両の乗員拘束装置を膨張させ
るための膨張ガスを形成する。図10の実施例におい
て、ガス発生器ハウジング130はディフューザ154
を有する。ディフューザ154は、点火貯蔵室140に
隣接しかつ点火貯蔵室140と一体的である。ディフュ
ーザ154は、全体的に円筒形をなすスリーブ156を
具備する。スリーブ156の第1端部158は点火貯蔵
室140に結合される。ディフューザ154の第2端部
160は容器112の外へ延びている。全体的に等間隔
で隔てられた4個の制御オリフィス162が、第1端部
158に隣接して円筒形スリーブ156の周囲に配置さ
れる。制御オリフィス162は、容器112からの膨張
ガスをディフューザ154の中へ導く通路を提供する。
次いでこの膨張ガスは出口ポート164を通って膨張装
置110から放出されることができる。出口ポート16
4はディフューザ154の第2端部160に隣接して間
隔を隔てて配置される。
【0053】図示の装置において、ディフューザの第2
端部160の周囲に4個の全体的に長円形状をなすガス
出口ポート164が間隔を隔てて配置される。4個のガ
ス出口ポート164は、第2端部160の周囲に約90
度の全体的に等間隔で配置される。この配置は膨張装置
組体110の周囲にガスをより均一に放出することを助
け、該膨張装置組体が中立スラスト(thrust n
eutral)を実現することを助ける。ガス出口ポー
トの個数、間隔、および形状は、当業者に明らかなよう
に設置条件、設計条件に応じて適切に変更可能である。
【0054】図10の実施例において、点火室140か
ら放出されたガスは、栓120とそこに配置されたフィ
ルタ構造体150とに向かう。制御オリフィス162
は、フィルタ構造体150が配置された端部124と反
対側の端部132に隣接して配置されているため、点火
室140から放出されフィルタ構造体150に接触した
ガスは、フィルタ構造体150に衝突して約180度の
方向転換を行い、ディフューザ154に向かう。
【0055】本発明の一般的な実施において、発生ガス
が含む粒子をより効率的に除去するため、ガス速度が最
も遅くなる位置、例えば流れの方向が逆転する位置にフ
ィルタを配置するとよい。粒子の熱を除去すると相が変
化し、フィルタの表面に凝結した粒子が溜まる。この凝
結は、粒子を含んだガスが遅い速度でフィルタに接触す
ると促進される。フィルタ内で粒子が捕捉されることに
より粒子はさらに除去されることができる。これにより
固体粒子は媒体(ガス)から物理的に分離される。
【0056】本発明に基づくフィルタ装置は、ガスの粒
子含有量を著しく低減する。例えば、凝結および/また
は捕捉により、少なくとも約20%〜80%、一般に少
なくとも約50%の浮遊粒子をガスから除去できる。し
かも本発明はこれを、各種有機塗装および無機塗装に頼
らずに実現する。本発明のフィルタ装置は、所定の場所
に剛固に取り付けられることができ、温度や流れなど通
常の動作条件において安定性を維持できる。
【0057】本発明のフィルタ構造体は、混成型膨張装
置が放出する粒子の量を低減する。この粒子含有量の低
減は、比較的大きな粒子の除去に限られない。その結
果、膨張装置の排気の毒性や粒子量を許容限度内に抑え
ることができる。図10に示す実施例において、フィル
タ構造体150は、栓120にスポット溶接される。あ
るいは、フィルタ構造体150は、膨張装置組体110
内に他の方法で適切に配置される。
【0058】以上では、混成型膨張装置の内部にフィル
タを配置する本発明の態様を説明してきた。本発明は、
同様のガスの流れの特性を実現する他のタイプの膨張装
置にも適用できる。例えば、ガス発生室から実質的に一
方向にガスの流れを発生させ、それを反転させるような
膨張装置(例えばフィルタに接触してからディフューザ
に膨張ガスが入るまでに合計で少なくとも約180度の
ガスの流れの方向転換があるもの)に適用できる。必要
に応じて本発明は、点火室(図10のガス発生室140
と同様のもの)と、フィルタ収容室(図10のガス貯蔵
室114と同様のもの、ただしガスの方向転換は行う
が、車両の乗員拘束装置の膨張に使用するための主要高
圧ガスの貯蔵はしない)とを有する点火式膨張装置に応
用できる。
【0059】上記説明は本発明の理解のために行った
が、これら説明は本発明を不必要に限定するものではな
い。当業者には明らかなように、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、本発明には様々な変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく混成型膨張装置を示す
正面図である。
【図2】図1の混成型膨張装置の側面図である。
【図3】図1の混成型膨張装置の端面図である。
【図4】図1〜図3の混成型膨張装置を示す図1の4−
4線に沿った断面図である。
【図5】図1〜図3の混成型膨張装置を示す図2の5−
5線に沿った断面図である。
【図6】図4の混成型膨張装置の一部を示す拡大断面図
である。
【図7】図1〜図3に示す混成型膨張装置の高温、周囲
温度、および低温におけるタンク性能を示す線図であ
る。
【図8】図1〜図3に示す混成型膨張装置の周囲温度に
おけるエアバッグふくらませ圧力曲線を示す線図であ
る。
【図9】図1〜図3に示す混成型膨張装置の周囲温度に
おける燃焼圧力曲線を示す線図である。
【図10】本発明の別の実施例に基づく混成型膨張装置
の部分断面概略図である。
【符号の説明】
10…混成型膨張装置組体 12…圧力容器 14…ガス貯蔵室 16…スリーブ 18…注入栓 24…点火ヒータ 28…ディフューザ 32…オリフィス 34…点火ハウジング 42…ノズルオリフィス 44…栓 46…第1ダイアフラム 54…点火剤 56…起爆装置 66…容器 70…容器 74…アルミホイルシール 78…起爆剤 84…スリーブ 90…ガス不浸透性の蓋プレート 92…第2ダイアフラム 94…オリフィス 96…有孔金属板 98…衝突フィルタ材料 110…混成型膨張装置 112…圧力容器 114…貯蔵室 116…スリーブ 120…栓 130…ガス発生器ハウジング 140…ガス発生室 144…ノズルオリフィス 150…フィルタ構造体 154…ディフューザ 156…スリーブ 162…制御オリフィス 164…出口ポート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】この目的の少なくとも一部は、本発明に基
づく車両乗員拘束装置の膨張装置において達成されるこ
とができる。該装置は、細長い円筒形容器を有する。該
容器は、ガス発生材料を貯えるための第1室と、高圧ガ
スを貯えると共にガスの方向転換を行うための第2室と
を有する。前記ガス発生材料は着火すると高温ガスを発
生する。この高温ガスは、前記ガス発生材料とその副産
物との粒子を含む。前記高温ガスは、少なくとも1つの
ガス出口ノズルを通って前記第室から前記第室内へ
放出されることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】粒子を除去することにより、フィルタ構造
体150は、著しく粒子分を除去した高温ガスを形成す
る。そしてそのガスの少なくとも一部は、室114内に
貯蔵したガスと混合し、車両の乗員拘束装置を膨張させ
るための膨張ガスを形成する。図10の実施例におい
て、ガス発生器ハウジング130はディフューザ154
を有する。ディフューザ154は、点火貯蔵室140に
隣接しかつ点火貯蔵室140と一体的である。ディフュ
ーザ154は、全体的に円筒形をなすスリーブ156を
具備する。スリーブ156の第1端部158は点火貯蔵
室140に結合される。ディフューザ154の第2端部
160は容器112の外へ延びている。全体的に等間隔
で隔てられた4個の制御オリフィス162が、第1端部
158に隣接して円筒形スリーブ156の周囲に配置さ
れる。制御オリフィス162は、容器112からの膨張
ガスをディフューザ154の中へ導く通路を提供する。
次いでこの膨張ガスは出口ポート164を通って膨張装
置110から放出されることができる。出口ポート16
4はディフューザ154の第2端部160に隣接して間
隔を隔てて配置される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウォルター エー.ムーア アメリカ合衆国,ユタ 84401,オグデン, スワン ストリート 1638 (72)発明者 ブラドリー ダブリュ.スミス アメリカ合衆国,ユタ 84401,オグデン, ウエスト 3740 サウス 2550

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス発生材料を貯蔵する第1室とガスを
    方向転換させる第2室とを有する容器を具備し、前記ガ
    ス発生材料は発火すると高温ガスを発生し、該高温ガス
    は前記ガス発生材料とその副産物との粒子を含有し、前
    記高温ガスは前記第1室から前記第2室内に少なくとも
    1つのガス出口ノズルを通って放出されることができ、
    前記第2室は前記出口ノズルと反対側の内壁に沿ってフ
    ィルタを収容し、該フィルタはガスの方向転換を行うと
    共に前記第1室から放出され前記フィルタに衝突する前
    記高温ガスの少なくとも一部から粒子を除去して粒子含
    有量を著しく低減した高温ガスを作り、これを車両の乗
    員拘束装置を膨張させるための膨張ガスとして利用し、 前記膨張ガスの少なくとも一部を前記容器から導入する
    通路を提供する少なくとも1つの制御オリフィスと、前
    記導入された膨張ガスの少なくとも一部を前記車両の乗
    員拘束装置内に放出する少なくとも1つの出口ポートと
    を有するディフューザを更に具備し、 前記高温ガスは前記フィルタとの接触から前記膨張ガス
    として前記ディフューザに入るまでに合計で少なくとも
    約180度の方向転換を行う、車両の乗員拘束装置を膨
    張させるための装置。
  2. 【請求項2】 前記第2室は圧力ガスを貯蔵し、該貯蔵
    ガスと前記著しく粒子分の低減した高温ガスとが混合し
    て前記膨張ガスを形成する、請求項1に記載の車両の乗
    員拘束装置を膨張させるための装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタは、前記粒子除去の少なく
    とも一部を粒子の凝結によって実現する、請求項1に記
    載の車両の乗員拘束装置を膨張させるための装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタは、前記粒子除去の少なく
    とも一部を粒子の捕捉によって実現する、請求項1に記
    載の車両の乗員拘束装置を膨張させるための装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタは、金属ワイヤを編んだ金
    属メッシュで形成される、請求項1に記載の車両の乗員
    拘束装置を膨張させるための装置。
  6. 【請求項6】 前記編まれた金属ワイヤはステンレス鋼
    を具備する、請求項5に記載の車両の乗員拘束装置を膨
    張させるための装置。
  7. 【請求項7】 前記編まれたステンレス鋼ワイヤは10
    %から50%までの範囲内のパーセント密度を有する、
    請求項6に記載の車両の乗員拘束装置を膨張させるため
    の装置。
  8. 【請求項8】 ガス発生材料を貯蔵する第1室と圧力ガ
    スを貯蔵すると共にガスの方向転換を実現する第2室と
    を有する細長い円筒形容器を具備し、前記ガス発生材料
    は発火すると高温ガスを発生し、該高温ガスは前記ガス
    発生材料とその副産物との粒子を含有し、前記高温ガス
    は前記第1室から前記第2室内に少なくとも1つのガス
    出口ノズルを通って放出されることができ、前記第2室
    は前記出口ノズルと反対側の内壁に沿ってフィルタを収
    容し、該フィルタはガスの方向転換を行うと共に前記第
    1室から放出され前記フィルタに衝突する前記高温ガス
    の少なくとも一部から粒子を除去して粒子含有量を著し
    く低減した高温ガスを作り、前記フィルタは前記粒子除
    去の少なくとも一部を粒子の凝結によって実現し、前記
    著しく粒子分の低減した高温ガスと前記第2室内の前記
    貯蔵ガスとが混合して膨張ガスを形成し、これを車両の
    乗員拘束装置を膨張させるために利用し、 前記膨張ガスの少なくとも一部を前記容器から導入する
    通路を提供する少なくとも1つの制御オリフィスと、前
    記導入された膨張ガスの少なくとも一部を前記車両の乗
    員拘束装置内に放出する少なくとも1つの出口ポートと
    を有するディフューザを更に具備し、 前記高温ガスは前記フィルタとの接触から前記膨張ガス
    として前記ディフューザに入るまでに合計で少なくとも
    約180度の方向転換を行う、車両の乗員拘束装置を膨
    張させるための装置。
  9. 【請求項9】 前記フィルタは、前記粒子除去の少なく
    とも一部を粒子の捕捉によって実現する、請求項8に記
    載の車両の乗員拘束装置を膨張させるための装置。
  10. 【請求項10】 前記フィルタは、金属ワイヤを編んだ
    金属メッシュで形成される、請求項8に記載の車両の乗
    員拘束装置を膨張させるための装置。
  11. 【請求項11】 前記編まれた金属ワイヤはステンレス
    鋼を具備する、請求項10に記載の車両の乗員拘束装置
    を膨張させるための装置。
  12. 【請求項12】 前記編まれたステンレス鋼ワイヤは1
    0%から50%までの範囲内のパーセント密度を有す
    る、請求項11に記載の車両の乗員拘束装置を膨張させ
    るための装置。
  13. 【請求項13】 一端が注入栓手段によって閉鎖される
    と共に他端が開放された中空円筒形スリーブによって形
    成され、高圧の膨張ガスを貯蔵する貯蔵室と、 点火剤を有する燃焼室と、ノズルオリフィスと、前記ノ
    ズルオリフィスに隣接する肩部に当接する中実栓手段
    と、第1ダイアフラムとを有して前記スリーブ内に陥入
    して形成され前記スリーブの前記他端を閉鎖する点火ヒ
    ータと、 前記貯蔵室からの膨張ガスを均等にエアバッグ内に放出
    するための複数のオリフィスを有するディフューザと、 第2ダイアフラムとを具備し、 前記貯蔵室は前記第2ダイアフラムによって前記ディフ
    ューザに対して密閉され、前記貯蔵室はさらに前記第1
    ダイアフラムによって前記燃焼室に対して密閉され、該
    第1ダイアフラムは前記貯蔵室内に貯蔵した膨張ガスの
    高圧に対して前記中実栓手段によって支持され、 前記点火剤の着火によって前記燃焼室内の圧力が上昇し
    て前記貯蔵室内に貯蔵した膨張ガスの圧力を越えると、
    前記中実栓手段が外れ、これによって前記第1ダイアフ
    ラムが破裂し、燃焼する点火剤からの高温ガスが前記貯
    蔵室内に貯蔵した膨張ガスを加熱し、該貯蔵室内の圧力
    を急激に上昇させ、該貯蔵室内の圧力が前記第2ダイア
    フラムの構造耐力を越えると、該第2ダイアフラムが破
    裂し、前記加熱されたガスは前記ディフューザのオリフ
    ィスを通ってエアバッグ内に放出され、 前記点火ヒータのノズルオリフィスと反対側の注入栓手
    段の内壁に配置した衝突フィルタ材料を更に具備する、
    エアバッグ用混成型膨張装置。
  14. 【請求項14】 前記フィルタ材料は該フィルタ材料に
    衝突する前記高温ガスが含む液相粒子の凝結によって該
    高温ガスの濾過を実現する、請求項13に記載のエアバ
    ッグ用混成型膨張装置。
  15. 【請求項15】 ガス発生材料を貯蔵する第1室とガス
    を方向転換させる第2室とを有する容器を備えた車両乗
    員拘束装置用膨張装置内で膨張ガスを生成する方法であ
    って、 前記第1室に貯蔵したガス発生材料に点火し、該ガス発
    生材料とその副産物との粒子を含有する高温ガスを発生
    させる段階と、 前記第1室から前記第2室内に少なくとも1つのガス出
    口ノズルを介して前記高温ガスを放出し、前記出口ノズ
    ルと反対側の前記第2室の内壁に沿って配置したフィル
    タに前記放出したガスの少なくとも一部を衝突させる段
    階と、 前記出口ノズルと反対側の第2室の内壁に沿って配置し
    たフィルタによって前記放出したガスの方向転換と少な
    くともその一部からの粒子除去とを実現し、粒子含有量
    を著しく低減した高温ガスを作り、これを前記車両乗員
    拘束装置を膨張させるための膨張ガスとして利用する段
    階と、 前記膨張ガスの少なくとも一部を前記容器から導入する
    通路を提供する少なくとも1つの制御オリフィスと、前
    記導入された膨張ガスの少なくとも一部を前記車両乗員
    拘束装置内に放出する少なくとも1つの出口ポートとを
    有するディフューザに前記膨張ガスを通す段階とを具備
    し、 前記高温ガスは前記フィルタとの接触から前記膨張ガス
    として前記ディフューザに入るまでに合計で少なくとも
    約180度の方向転換を行う、膨張ガス生成方法。
  16. 【請求項16】 前記粒子除去の段階は、前記フィルタ
    上で液相粒子を凝結させることを含む、請求項15に記
    載の膨張ガス生成方法。
  17. 【請求項17】 前記粒子除去の段階は、前記フィルタ
    上で粒子を捕捉することを含む、請求項15に記載の膨
    張ガス生成方法。
  18. 【請求項18】 前記フィルタは本体を形成し、前記ガ
    スの方向転換と粒子除去の段階は前記粒子を含有する高
    温ガスを前記フィルタに衝突させると共に該高温ガスの
    少なくとも一部を前記フィルタ本体内に進入させ、前記
    粒子除去の段階は前記フィルタ上において液相粒子を凝
    結させると共に粒子を捕捉する、請求項15に記載の膨
    張ガス生成方法。
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