JPH0794497B2 - 高接着性材料およびその積層体 - Google Patents

高接着性材料およびその積層体

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JPH0794497B2
JPH0794497B2 JP10849186A JP10849186A JPH0794497B2 JP H0794497 B2 JPH0794497 B2 JP H0794497B2 JP 10849186 A JP10849186 A JP 10849186A JP 10849186 A JP10849186 A JP 10849186A JP H0794497 B2 JPH0794497 B2 JP H0794497B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は各種基材に対してすぐれた接着性を有する高接
着性材料およびその積層体に関する。
[従来技術] 一般にポリオレフィン樹脂は強度が大きく、耐熱性がよ
く、安価である等の理由から、射出成形品、フィルム、
ブローびん等の広範な用途に使用されている。
しかし、このポリオレフィン樹脂は分子中に極性基を持
たないので耐薬品性等にすぐれている反面、合成樹脂や
金属、木材等の異種材料への接着性が極めて悪いという
欠点を有している。
そこで、ポリオレフィン樹脂に接着性を与えるために従
来から種々の試みがなされている。たとえばポリオレフ
ィン樹脂の接着面に、火炎処理、コロナ放電処理、溶剤
処理等の表面処理を施す方法があるが、これらの方法は
いずれも処理操作が煩雑であるばかりでなく十分な接着
性を付与することができない。
この他にもポリオレフィン樹脂に有機過酸化物等の存在
下で不飽和カルボン酸等を付加し、官能基を導入するこ
とによりポリオレフィン樹脂に接着性を付与する試みが
種々なされている(たとえば、特開昭57-165469号公
報、特開昭59-1561号公報、特開昭59-27935号公報
等)。さらに特開昭60-112810号公報には、ポリプロピ
レンに予備工程として有機過酸化物処理を行った後、不
飽和カルボン酸をグラフトさせることにより金属に対し
高接着性を示す材料が得られることが記載されている。
しかし、これらはある程度の成果を挙げてはいるもの
の、成形性、機械内強度等の点で劣る傾向が見られ、加
工時あるいは過酷な条件下での使用等に当っては十分に
要求を満たすことができない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記の点を改良して、成形性にすぐれ、かつ合
成樹脂、金属等の各種基材と強固な接着性を有する高接
着性材料およびその積層体を提供することを目的とす
る。
[問題を解決するための手段] 本発明者らは、上記の目的に沿って鋭意検討した結果、
ポリプロピレン系重合体とエチレン系重合体とを種原料
として反応させ新たな樹脂組成物とした後、さらに不飽
和カルボン酸またはその誘導体を反応させることにより
すぐれた性能を有する接着性材料が得られることを見出
し、これに基づいて本発明に到達した。
すなわち本発明における第1の発明は、a)プロピレン
系重合体およびb)エチレン系重合体を、有機過酸化物
の存在下で反応させて得られる樹脂組成物または該樹脂
組成物を含有するオレフィン系重合体組成物に、c)不
飽和カルボン酸またはその誘導体を反応させて得られる
高接着性材料を提供するものである。
また本発明における第2の発明は、a)プロピレン系重
合体およびb)エチレン系重合体を、有機過酸化物の存
在下で反応させて得られる樹脂組成物または該樹脂組成
物を含有するオレフィン系重合体組成物に、c)不飽和
カルボン酸またはその誘導体を反応させて得られる高接
着性材料もしくは該高接着性材料を含有する接着性材料
組成物を、直接基材に接着させた少なくとも2層からな
る積層体を提供するものである。
以下、本発明の内容を詳述する。
(1) プロピレン系重合体 本発明のa)の成分として用いられるプロピレン重合体
はプロピレンの単独重合体のほか、他の共重合成分との
ブロックコポリマー、ランダムコポリマーを挙げること
ができる。ここで共重合成分としては炭素数2〜8のα
−オレフィン、たとえばエチレン、ブテン−1、ヘキセ
ン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1等が好
ましい。コポリマー中のこれら共重合成分は40モル%以
下が好ましい。
プロピレン系重合体のメルトインデックス(MI;JIS K 6
758による)は0.01〜100g/10min、好ましくは0.1〜30g/
10minのものが用いられる。MIが0.01g/10min未満では流
動性の良い樹脂組成物が得られず、またMIが100g/10min
を越えると引張強度や衝撃強度が低下し好ましくない。
(2) エチレン系重合体 本発明に用いるb)成分のエチレン系重合体としては、
高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレンが挙げられ、これらエチレン系重合体はエチレ
ンの単独重合体のほか、エチレン・α−オレフィン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の共重合体が挙
げられるが、好ましくはエチレン・α−オレフィン共重
合体であり、とくに好ましくは密度0.910〜0.940g/cm3
の直鎖低密度ポリエチレンおよび密度0.860〜0.910g/cm
3のエチレン・α−オレフィン共重合体である。これら
のエチレン・α−オレフィン共重合体の密度が高くなり
すぎると剛性が増大して接着強度の低下を招き、一方低
すぎると耐熱性が低下しかつ強度が弱くなり好ましくな
い。
また、本発明に用いるエチレン系重合体には、エチレン
とα−オレフィンの共重合体ゴムであるエチレン−プロ
ピレン共重合体ゴム(EPR)、エチレン−プロピレン−
非共役ジエン共重合体ゴム(EPDM)等のエチレン・α−
オレフィン系共重合体ゴムも包含されるものである。
さらに本発明に用いる上記の(i)密度0.860〜0.910g/
cm3を有するエチレン・α−オレフィン共重合体として
は、(ii)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピー
ク温度が100℃以上および(iii)沸騰n−ヘキサン不溶
分が10重量%以上の条件を満足する特定の性状を示すエ
チレン・α−オレフィン共重合体が極めて好適である。
すなわちこの特定の性状を示すエチレン・α−オレフィ
ン共重合体は、非結晶性のゴム状部分と結晶性部分とが
共存することを特徴とする共重合体であって、a)成分
のプロピレン系重合体と配合して樹脂組成物とした場合
にすぐれた流動性、耐熱性および強度を示し、最終組成
物がすぐれた接着性を示すことが見出されており、本発
明の実施においてはb)成分として最も好ましいもので
ある。
上述の密度0.860〜0.910g/cm3でかつ特定の性状を示す
エチレン・α−オレフィン共重合体において、エチレン
と共重合するα−オレフィンは炭素数3〜12のものであ
る。具体的には、プロピレン、ブテン−1、4−メチル
ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−
1、ドデセン−1等を挙げることができる。これらのう
ちとくに好ましいのは、炭素数3〜6のプロピレン、ブ
テン−1、4−メチルペンテン−1およびヘキセン−1
である。エチレン・α−オレフィン共重合体中のα−オ
レフィン含量は5〜40モル%であることが好ましい。
以下に本発明に用いられる上記特定の性状を示すエチレ
ン・α−オレフィン共重合体の製造法について概説す
る。
まず使用する触媒系は、少なくともマグネシウムおよび
チタンを含有する固体触媒成分に有機アルミニウム化合
物を組み合せたものである。該固体触媒成分としては、
たとえば金属マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸
マグネシウム、酸化マグネシウム、塩化マグネシウム等
のマグネシウム塩、またケイ素、アルミニウム、カルシ
ウムから選ばれる金属とマグネシウム原子とを含有する
複塩、複酸化物、炭酸塩、塩化物あるいは水酸化物等、
さらにはこれらの無機質固体化合物を含酸素化合物、含
硫黄化合物、芳香族炭化水素、ハロゲン含有物質で処理
または反応させたもの等のマグネシウムを含む無機質固
体化合物にチタン化合物を公知の方法により担持させた
ものが挙げられる。
上記の含酸素化合物としては、たとえば水、アルコー
ル、フェノール、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、エ
ステル、ポリシロキサン、酸アミド等の有機含酸素化合
物、金属アルコキシド、金属のオキシ塩化物等の無機含
酸素化合物を例示することができる。含硫黄化合物とし
ては、チオール、チオエーテルのような有機硫黄化合
物、二酸化硫黄、三酸化硫黄、硫酸のような無機含硫黄
化合物を例示することができる。芳香族炭化水素として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、アントラセン、フ
ェナントレンのような各種の単環および多環の芳香族炭
化水素化合物を例示することができる。ハロゲン含有物
質としては、塩素、塩化水素、金属塩化物、有機ハロゲ
ン化物のような化合物を例示することができる。
チタン化合物としては、チタンのハロゲン化物、アルコ
キシハロゲン化合物、アルコキシド、ハロゲン化酸化物
等を挙げることができる。チタン化合物としては、4価
のチタン化合物と3価のチタン化合物が好適であり、4
価のチタン化合物としては具体的には一般式Ti(OR)n
×4−n(ここでRは炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基またはアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を
示し、nは0≦n≦4である)で示されるものが好まし
く、四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、モ
ノメトキシトリクロロチタン、ジメトキシジクロロチタ
ン、トリメトキシモノクロロチタン、テトラメトキシチ
タン、モノエトキシトリクロロチタン、ジエトキシジク
ロロチタン、トリエトキシモノクロロチタン、テトラエ
トキシチタン、モノイソプロポキシトリクロロチタン、
ジイソプロポキシジクロロチタン、トリイソプロポキシ
モノクロロチタン、テトライソプロポキシチタン、モノ
ブトキシトリクロロチタン、ジブトキシジクロロチタ
ン、モノペントキシトリクロロチタン、モノフェノキシ
トリクロロチタン、ジフェノキシジクロロチタン、トリ
フェノキシモノクロロチタン、テトラフェノキシチタン
等を挙げることができる。
3価のチタン化合物としては、四塩化チタン、四臭化チ
タン等の四ハロゲン化チタンを水素、アルミニウム、チ
タンあるいは周期律表I〜III族金属の有機金属化合物
により還元して得られる三ハロゲン化チタンが挙げられ
る。また一般式Ti(OR)mX4-m(ここでRは炭素数1〜2
0のアルキル基、アリール基またはアラルキル基を示
し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<m<4である)
で示される。4価のハロゲン化アルコキシチタンを周期
律表I〜III族金属の有機金属化合物により還元して得
られる3価のチタン化合物が挙げられる。
これらのチタン化合物のうち、4価のチタン化合物がと
くに好ましい。
他の触媒系の例としては固体触媒成分として、いわゆる
グリニヤール化合物等の有機マグネシウム化合物とチタ
ン化合物との反応生成物を用い、これに有機アルミニウ
ム化合物を組み合わせた触媒系を例示することができ
る。
また他の触媒系の例としては、固体触媒成分として、Si
O2、Al23等の無機酸化物と前記の少なくともマグネシ
ウムおよびチタンを含有する固体触媒成分を接触させて
得られる固体物質を用い、これに有機アルミニウム化合
物を組み合わせたものを例示することができる。
上記した固体触媒成分と組み合わせるべき有機アルミニ
ウム化合物の具体的な例としては一般式R3Al、R2Al
X、RAlX2、R2AlOR、RAl(OR)XおよびR3Al23の有
機アルミニウム化合物(ここでRは炭素数1〜20のアル
キル基、アリール基またはアラルキル基を示し、Xはハ
ロゲン原子を示し、Rは同一でもまた異なってもよい)
で示される化合物が好ましく、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチルアルミニ
ウムクロリド、ジエチルアルミニウムエトキシド、エチ
ルアルミニウムセスキクロリドおよびこれらの混合物等
が挙げられる。
有機アルミニウム化合物の使用量はとくに制限されない
が通常チタン化合物に対して0.1〜1000モル倍使用する
ことができる。
重合反応は通常チーグラー型触媒によるオレフィンの重
合反応と同様にして行われる。すなわち反応はすべて実
質的に酸素、水等を絶った状態で、気相、または不活性
溶媒の存在下、またはモノマー自体を溶媒として行われ
る。オレフィンの重合条件は温度20〜300℃、好ましく
は40〜200℃であり、圧力は常圧ないし70kg/cm2・G、
好ましくは2kg/cm2・Gないし60kg/cm2・Gである。分
子量の調節は重合温度、触媒のモル比等の重合条件を変
えることによってもある程度調節できるが、重合系中に
水素を添加することにより効果的に行われる。もちろん
水素濃度、重合温度等の重合条件の異なった2段階ない
しそれ以上の多段階の重合反応もなんら支障なく実施で
きる。
このようにして製造される本発明のb)成分として用い
られるエチレン・α−オレフィン共重合体は、(i)密
度が0.860〜0.910g/cm3であるほかに、(ii)示差走査
熱量測定法(DSC)による最大ピーク温度が100℃以上、
好ましくは110℃以上ならびに(iii)沸騰n−ヘキサン
不溶分10重量%以上、好ましくは20〜90重量%の条件を
満たすものであることが望ましい。DSCによる最大ピー
ク温度が100℃未満では樹脂組成物の耐熱性が低下し、
さらに機械的強度も低下してしまい、望ましくない。ま
た沸騰n−ヘキサン不溶分が10重量%未満になるとやは
り耐熱性が低下して、望ましくない。
(3) 樹脂組成物の製造 有機過酸化物の存在下で、前記a)成分とb)成分とを
反応させて得られる樹脂組成物において、a)プロピレ
ン系重合体とb)エチレン系重合体との配合割合はa)
/b)の比が95〜10/5〜90(重量%比)、望ましくは80〜
10/20〜90(重量%比)である。エチレン系重合体の量
が90重量%を越えると樹脂組成物の流動性、耐熱性が低
下し、また5重量%未満では流動性が過大となり望まし
くない。
a)プロピレン系重合体およびb)エチレン系重合体と
ともに反応させる有機過酸化物としては通常、t−ブチ
ルヒドロパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、
t−ブチルクミルパーオキシド、ジクミルパーオキシ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキシン、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ジイソプロピルベンゼン、α,α′−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)ジイソブチルベンゼン、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン、ラウロイルパーオキシド、ベンゾイルパーオ
キシド、p−クロルベンゾイルパーオキシド、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート等が挙げられる。さらに2,
2′−アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合物
も同様に用いられる。
有機過酸化物の使用量は、a)+b)の合計量を100重
量部として0.005〜3.0重量部、好ましくは0.1〜1.0重量
部である。なお有機過酸化物の量は高接着性樹脂に要求
される性能によって決定されるので、その使用量は適宜
選択される。
また有機過酸化物処理にあたっては反応助剤を併用して
もよい。具体的には液状ポリブタジエン、ジビニルベン
ゼン、エチレンジメタクリレート、ジアリールフタレー
ト等を挙げることができる。
なお数種類の有機過酸化物および反応助剤を目的により
併用してもよい。
有機過酸化物処理を行う方法としては任意の公知技術を
使用することができる。代表的な例としては機械的溶融
混練法であり、一軸および二軸の押出機、バンバリーミ
キサー、各種ニーダー等を用いて製造することができ
る。また有機過酸化物を含浸させた後、熱により反応さ
せることも、放射線によって反応させることもできる。
以上のようにして得られた樹脂組成物は、1)流動性が
優れているため成形加工が容易であり、2)耐熱性がす
ぐれており高温下でも性状の劣化が起こらない等の長所
のほかに、強度にすぐれ、永久伸びが小さく、さらに耐
白化性および透明性にすぐれる等の特徴も兼ね備えてお
り、これらの特性を利用した新規材料としても広く応用
することができる。
なお樹脂組成物にさらにプロピレン系重合体を配合し、
オレフィン系重合体組成物としてエチレン系重合体の含
量が5〜90重量%となるようにしてもよい。この方法に
より、オレフィン系重合体組成物の加工性と物性とのバ
ランスを改善することができる。この際使用するプロピ
レン系重合体は前記の反応に用いたものと同一でも異な
るものでもよい。
このようにして得られた樹脂組成物またはオレフィン系
重合体組成物のMIは、流動性、強度等の点から0.01〜10
g/10minの範囲が好ましい。
本発明者らは上記の樹脂組成物または該樹脂組成物を含
有するオレフィン系重合体組成物に不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体を反応させることにより、前記の特性に
加えてさらに著しく高い接着性を示すに至ることを見出
だした。
(4) 不飽和カルボン酸またはその誘導体の添加 本発明に使用する不飽和カルボン酸としてはアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン
酸、イタコン酸、シトラコン酸等の一塩基酸および二塩
基酸が挙げられる。また不飽和カルボン酸の誘導体とし
ては上記不飽和カルボン酸の金属塩、アミド、イミド、
エステル、無水物等が挙げられるが、これらのうち無水
マレイン酸が最も好ましい。
上記c)不飽和カルボン酸またはその誘導体(以下、単
に不飽和カルボン酸と称す)の添加量は前記のようにし
て得られた樹脂組成物またはオレフィン系重合体組成物
100重量部に対して不飽和カルボン酸量0.05〜5.0重量
部、好ましくは0.1〜3.0重量部を添加し、有機過酸化物
の存在下で加熱して反応生成させる。
なお前記のオレフィン系重合体組成物を製造する際に配
合したプロピレン系重合体の一部または全部は、不飽和
カルボルン酸処理の工程で加えることもできる。
上記反応は、前記有機過酸化物処理と同様に押出機内あ
るいはバンバリーミキサー等の混練機内等で無溶媒下で
溶融混合して反応させる方法、またはベンゼン、キシレ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン等の脂肪族炭化水素等の溶媒中で加熱混合
して反応させる方法等があり、とくに限定されないが、
操作が簡単であること、経済性にすぐれていること、後
工程との連続性等から押出機内で行なうことが好まし
い。
上記不飽和カルボン酸量が5.0重量部を越えるときは付
加反応の他に分解、架橋反応の併発する恐れが生じ、ま
た0.05重量部未満の場合には本発明の接着性を改善する
という目的は期待できない。
また有機過酸化物としては、前記した樹脂組成物の製造
に用いたものと同じものが用いられ、添加量は樹脂組成
物またはオレフィン系重合体組成物100重量部に対し0.0
05〜2.0重量部、好ましくは0.01〜1.0重量部の範囲で使
用される。有機過酸化物の添加量が0.005重量部未満で
は実質上変性効果が発揮されず、また2.0重量部を越え
て添加してもそれ以上の効果を得ることが困難であると
ともに、過度の分解あるいは架橋反応等を引き起こす恐
れがある。
上述のようにして製造された高接着性材料は各種基材と
の接着性が良好で、各基材と積層し、フィルム状、シー
ト状、チューブ状、中空容器等の形状が形成され、食品
包装材、薬品、化粧品等の分野で有効に用いられる。
また、ガラス繊維、カーボンブラック、木粉、顔料等の
無機または有機充填材と熱可塑性樹脂との相溶分散剤と
しても有効に用いられる。
(5) 積層体の製造 本発明における第2の発明は、前記高接着性材料もしく
は該高接着性材料を主成分として含有する接着性材料組
成物を、直接各種基材に接着させた少なくとも2層から
なる積層体を提供するものである。
基材としてはまず各種のポリオレフィン樹脂が用いら
れ、この例としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン−1、ポリ−4−メチル−ペンテン−1等のオ
レフィン単独重合体;あるいはエチレン、プロピレン、
ブテン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1等の相互共重合体;エチレンと酢酸ビ
ニル共重合体等のエチレンとビニルエステルとの共重合
体;エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸エチル共重合体等のエチレ
ンと不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステル等と
の共重合体およびそれらの混合物等が挙げられる。
その他の基材としては、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン
化物、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ
フエニレンオキサイド樹脂、ポリフエニレンサルファイ
ド樹脂、ポリエーテル・エーテルケトン樹脂、ポリエー
テルスルホン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリア
リレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリパラバン
酸樹脂等の合成樹脂類;エチレン−プロピレン共重合体
ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、ポ
リブタジエンゴム、ブタジエン−スチレン共重合体ゴ
ム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリクロロプ
レンゴム、アクリルゴム、シリコンゴム等の合成ゴムや
天然ゴム等のゴム類;アルミニウム、鉄、亜鉛、銅等の
金属類;ベニヤ、合板等の木材類;ガラス、セラミック
等の窯業製品類;コンクリート;石膏;アスベスト;FR
P;天然繊維、アラミド繊維等の合成繊維あるいは炭素繊
維、金属繊維等の無機繊維からなる織布または不織布
類;紙類等が挙げられる。
とりわけ好ましい基材としては、エチレン−酢酸ビニル
共重合体のケン化物やポリエステル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリ塩化ビニル、ナイロン−6(ポリアミド系)等
の合成樹脂が挙げられる。
本発明の積層体は上記基材層(A)および高接着性材料
もしくは接着性材料組成物(B)の少なくとも2層(A/
B)を含む積層体を基本とし、A/B/A、B/A/B、A/B/C(た
だしここではCは他の異種材料層である)、A/B/C/B、B
/A/B/C、A/B/A/BあるいはC/B/A/B/Cの3層、4層あるい
は5層等の複数層の積層体を包含するものである。
また本発明において、高接着性材料を含む接着性材料組
成物を使用する場合には、前記の基材として示した各種
樹脂のうちポリオレフィン樹脂に高接着性材料をプレン
ドして組成物中の酸量を0.05〜5.0重量%の範囲に調製
することにより、接着力を損なわずに適用することがで
きる。
本発明の積層体の形態は、フィルム状、板状、管状、箔
状、織布状あるいはびん、容器、射出成形品等いずれで
もよく、とくに限定されない。
本発明の積層体の製造方法としては多層ダイを用いて押
出機で溶融された樹脂をダイス先端で接合させ積層構造
とするインフレーション法、多層Tダイ法等の共押出成
形法の他に、多層ブロー成形法、射出成形法等の通常の
成形法が適用され、とくに限定されない。
[発明の効果] 本発明の積層体は、とくに基材が合成樹脂の場合に顕著
な効果を示す。従来のオレフィン系重合体に不飽和カル
ボン酸を付加したものから成る層を使用したものと比較
して接着強度がすぐれ、とくに延伸等の変形時の接着強
度の維持にすぐれている。また本発明の高接着性材料を
構成する材料の特性から、従来の積層構造物では実現が
困難である多層延伸ブロー成形にも好適に使用できる。
さらに本発明の積層体はヒートシール性にすぐれた基材
として、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニリデン等気体透過性が小さい
材料を用いることにより、食品、薬品、化粧品等の多く
の分野ですぐれた包装資材として有効に用いられる。
[実施例および比較例] 以下、本発明を実施例および比較例に基づいて具体的に
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。
実施例1〜8 [樹脂組成物の製造] 樹脂組成物の原料として成分a),b)および有機過酸化
物に次のものを使用した。
成分a): (A) ポリプロピレンホモポリマー (MI1.0g/10min) (B) プロピレン−エチレンブロックコポリマー (エチレン含量5.9モル%、MI0.7g/10min) 成分b): (C) エチレン−プロピレン共重合体ゴム (MI0.4g/10min(JIS K 6760による、以下同様)、密度
0.863g/cm3;商品名:EP 07 P、日本合成ゴム(株)製) (D) エチレン−ブテン−1共重合体(1) 実質的に無水の塩化マグネシウム、1,2−ジクロルエタ
ンおよび四塩化チタンから得られた固体触媒成分とトリ
エチルアルミニウムからなる触媒を用いてエチレンとブ
テン−1とを重合させてエチレン・ブテン−1共重合体
を得た。
このエチレン・ブテン−1共重合体のブテン−1含量は
12モル%、MI1.1g/10min、密度0.896g/cm3、DSCによる
最大ピーク温度120℃および沸騰n−ヘキサン不溶分74
重量%であった。
(E) エチレン−プロピレン共重合体 上記(D)と同様の方法によりエチレンとプロピレンを
重合させて共重合体を得た。この共重合体のプロピレン
含量は16モル%、MI1.5g/10min、密度0.895g/cm3、DSC
による最大ピーク温度121℃および沸騰n−ヘキサン不
溶分69重量%であった。
(F) エチレン−ブテン−1共重合体(2) 実質的に無水の塩化マグネシウム、アントラセンおよび
四塩化チタンから得られた固体触媒成分とトリエチルア
ルミニウムからなる触媒を用いてエチレンとブテン−1
とを重合させ、共重合体を得た。この共重合体のブテン
−1含量は9モル%、MI1.0g/10min、密度0.903g/cm3
DSCによる最大ピーク温度121℃および沸騰n−ヘキサン
不溶分84重量%であった。
(G) 直鎖低密度ポリエチレン (MI1.0g/10min、密度0.922g/cm3;商品名:リニレック
スAF2320、日本石油化学(株)製) 有機過酸化物: (H) 2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン (I) α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイ
ソプロピルベンゼン 上記3成分を第1表に示す割合で配合し、さらに酸化防
止剤としてイルガノックス1010(チバガイギー社商品
名)0.1重量部(成分a)+成分b)を100重量部とす
る)を加えてドライブレンドした後、230℃で単軸押出
し機により樹脂組成物を製造した。
各種原料の性状も併せて第1表に示す。
[不飽和カルボン酸(成分c))の添加] 上記で得られた樹脂組成物に、不飽和カルボン酸として
(J)無水マレイン酸0.25重量部を、また有機過酸化物
として前記の(H)2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサンまたは(I)α,α′−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン0.02
重量部(いずれも樹脂組成物を100重量部とする)を添
加し、樹脂組成物の製造と同様に単軸押出し機を用いて
230℃で反応を行い、高接着性材料を製造した。不飽和
カルボン酸および有機過酸化物の配合割合を第1表に示
す。
[性能試験] 次に上記の高接着性材料を中間層とし、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物(商品名:エバールED−F、
(株)クラレ製)(以下、エバールと略す)またはナイ
ロン−6(商品名:東レアミラン1046)(以下、ナイロ
ンと略す)を一方の層とし、高密度ポリエチレン(MI0.
03g/10min、密度0.948g/cm3;商品名:日石スタフレンE
903、日本石油化学(株)社製)を他の一層として多層
ダイスに供給し、ダイ温度220℃でダイリップの手前で
合流させて積層し、3層からなるTダイシートを成形し
た。この時の積層フィルムの厚みは、エバールまたはナ
イロン層30μm/高接着性材料層20μm/高密度ポリエチレ
ン層750μmであった。
上記フィルムから25mm幅の試験片を作成し、テンシロン
引張り試験機を用いて、角度180度、引取り速度50mm/mi
nで引張った時の層間剥離強度を測定した。その結果も
第1表に示した。
なお高密度ポリエチレン層と接着性材料層との間は剥離
せず、最終的には破断した。このためエバールまたはナ
イロン層と接着性材料層との剥離強度のみを記載した。
実施例9 実施例2で得られた樹脂組成物57重量部、実施例2で用
いたと同一の(A)ポリプロピレンホモポリマー43重量
部、(J)無水マレイン酸0.25重量部および(H)2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン0.02重量部を混合し、前記の単軸押出し機を用いて23
0℃で反応を行い高接着性材料を得た。最終的に成分
a)/成分b)の配合割合は60/40(重量%比)であ
る。該材料を接着層として実施例1〜8と同様にして積
層体を作り層間剥離強度を測定した。各成分の配合割
合、性状および測定結果を第1表に示した。
実施例10 実施例2で得られた高接着性材料70重量部と実施例7で
成分b)として用いた(G)直鎖低密度ポリエチレン30
重量部とをバンバリーミキサーで混合して接着性材料組
成物を調製し、該組成物を接着層として実施例1〜8と
同様にして積層体を作り層間剥離強度を測定した。最終
的に成分a)/成分b)の配合割合は21/49(重量%
比)である。この測定結果を第1表に示した。
比較例1 実施例3の樹脂組成物において、有機過酸化物の添加を
行わず、(A)プロピレンホモポリマーと(D)エチレ
ン−ブテン−1共重合体(1)のみをブレンドした。そ
の他は実施例3と全く同様に試験を行い、測定結果を第
1表に示した。
比較例2 実施例8の樹脂組成物において、主要成分の一つである
成分b)を使用せず、成分a)の(B)プロピレン−エ
チレンブロックコポリマーと有機過酸化物のみのブレン
ドを行った。その他は実施例8と全く同様に試験を行
い、測定結果を第1表に示した。
比較例3 実施例3の樹脂組成物において、主成分の一つである成
分a)を使用せず、成分b)の(D)エチレン−ブテン
−1共重合体(1)と有機過酸化物のみのブレンドを行
った。その他は実施例3と全く同様に試験を行い、測定
結果を第1表に示した。
実施例11〜14 実施例3で調製した高接着性材料と、基材として前記エ
バール、ポリエステル系樹脂のポリエチレンテレフタレ
ート(商品名:Kodar PETG 6763、イーストマン・ケミカ
ル・プロダクト社製)(以下、PETと略す)、前記ナイ
ロンおよびアルミニウム板(以下、Alと略す)を用い、
220℃に予熱した基材に該高接着性材料のシート(厚さ5
00μm)を重ね合せて、220℃のオーブン中で5min間加
熱しながら100kg/cm2で加圧し、徐冷後試験片(25mm
幅)を作成し、引張り試験機により引張り速度50mm/min
で180°剥離した値を層間剥離強度として第2表に示し
た。
比較例4〜7 比較例1の樹脂を用いた以外は実施例11〜14と同様に行
い、結果を第2表に示した。
実施例15,16および比較例8,9 基材としてポリ塩化ビニリデン樹脂(呉羽化学工業
(株)製)(以下、PVDClと略す)およびポリ塩化ビニ
ル樹脂(商品名:アロンコンパウンドBL、2M-11 VI-P、
東亞合成化学工業(株)製)(以下、PVCと略す)を用
い、試験片成形温度を160℃とした以外は実施例11〜14
と同様に行い、結果を実施例15,16として第2表に示し
た。
また、同上の基材を用い比較例1の樹脂を用いた以外は
実施例11〜14と同様に行い、その結果を比較例8,9とし
て第2表に示した。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)プロピレン系重合体およびb)エチレ
    ン系重合体を、有機過酸化物の存在下で反応させて得ら
    れる樹脂組成物または該樹脂組成物を含有するオレフィ
    ン系重合体組成物に、c)不飽和カルボン酸またはその
    誘導体を反応させて得られる高接着性材料。
  2. 【請求項2】前記樹脂組成物中のa)プロピレン系重合
    体とb)エチレン系重合体との割合[a)/b)]が10〜
    95/90〜5(重量%比)である特許請求の範囲第1項記
    載の高接着性材料。
  3. 【請求項3】前記b)エチレン系重合体がエチレン・α
    −オレフィン共重合体である特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載の高接着性材料。
  4. 【請求項4】前記エチレン・α−オレフィン共重合体が
    密度0.910〜0.940g/cm3の直鎖低密度ポリエチレンであ
    る特許請求の範囲第3項記載の高接着性材料。
  5. 【請求項5】前記エチレン・α−オレフィン共重合体
    が、(i)密度0.860〜0.910g/cm3、 (ii)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピーク温
    度100℃以上、 (iii)沸騰n−ヘキサン不溶分10重量%以上、の性状
    を有し、少なくともマグネシウムとチタンを含有する固
    体触媒成分と有機アルミニウム化合物とからなる触媒の
    存在下でエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとを
    共重合させて得られる特許請求の範囲第3項記載の高接
    着性材料。
  6. 【請求項6】前記b)エチレン系共重合体がエチレン・
    α−オレフィン系共重合体ゴムである特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の高接着性材料。
  7. 【請求項7】前記c)不飽和カルボン酸またはその誘導
    体の添加量が、樹脂組成物またはオレフィン系重合体組
    成物100重量部に対して0.05〜5.0重量部である特許請求
    の範囲第1〜6項のいずれかに記載の高接着性材料。
  8. 【請求項8】前記c)不飽和カルボン酸またはその誘導
    体が無水マレイン酸である特許請求の範囲第1〜7項の
    いずれかに記載の高接着性材料。
  9. 【請求項9】a)プロピレン系重合体およびb)エチレ
    ン系重合体を、有機過酸化物の存在下で反応させて得ら
    れる樹脂組成物または該樹脂組成物を含有するオレフィ
    ン系重合体組成物に、c)不飽和カルボン酸またはその
    誘導体を反応させて得られる高接着性材料もしくは該高
    接着性材料を含有する接着性材料組成物を、直接基材に
    接着させた少なくとも2層からなる積層体。
  10. 【請求項10】前記b)エチレン系重合体がエチレン・
    α−オレフィン共重合体である特許請求の範囲第9項記
    載の積層体。
  11. 【請求項11】前記エチレン・α−オレフィン共重合体
    が、(i)密度0.860〜0.910g/cm3、 (ii)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピーク温
    度100℃以上、 (iii)沸騰n−ヘキサン不溶分10重量%以上、の性状
    を有し、少なくともマグネシウムとチタンを含有する固
    体触媒成分と有機アルミニウム化合物とからなる触媒の
    存在下でエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとを
    共重合させて得られる特許請求の範囲第10項記載の積層
    体。
  12. 【請求項12】前記c)不飽和カルボン酸またはその誘
    導体の添加量が、樹脂組成物またはオレフィン系重合体
    組成物100重量部に対して0.05〜5.0重量部である特許請
    求の範囲第9〜11項のいずれかに記載の積層体。
  13. 【請求項13】前記c)不飽和カルボン酸またはその誘
    導体が無水マレイン酸である特許請求の範囲第9〜12項
    のいずれかに記載の積層体。
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