JPH0792854A - 現像剤再生装置及びこの装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

現像剤再生装置及びこの装置を用いた画像形成装置

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JPH0792854A
JPH0792854A JP6009890A JP989094A JPH0792854A JP H0792854 A JPH0792854 A JP H0792854A JP 6009890 A JP6009890 A JP 6009890A JP 989094 A JP989094 A JP 989094A JP H0792854 A JPH0792854 A JP H0792854A
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裕伸 齋藤
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篤志 竹田
Tooru Kuzumi
徹 葛見
Michiro Koike
道郎 小池
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メッシュに目詰まりを生じさせることなく長
期に亘って現像剤とその他の異物を分離する。 【構成】 重力作用方向に対してメッシュの上流側に現
像剤吸着手段を設ける。 【効果】 現像剤はメッシュを通過して吸着手段に吸着
されるが、紙粉等の異物はメッシュ部で規制され、さら
異物は自重でメッシュから離れるので簡単な構成でメッ
シュの目詰まりを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は現像剤と異物の混在物か
ら現像剤を再生する現像剤再生装置及びこの装置を用い
た画像形成装置に関する。
【0002】
【関連技術】従来、像担持体から記録材に現像剤像を転
写した後像担持体上に残った残留物は、クリーニングブ
レード等で除去され、不要物として廃棄されていた。
【0003】そこで資源の有効利用の観点から残留物の
中から現像剤を分離する装置や、この現像剤を再利用す
る装置が種々提案されている。その中でも特にメッシュ
状フィルタ上に残留物を落してこのフィルタをスリ抜け
る現像剤と、すり抜けられないその他の異物とを分離す
る装置が簡単な構成として数多く提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
タ、特にメッシュ状フィルタを用いて現像剤とその他の
異物を分離して現像剤を再生する場合、像担持体から除
去した残留物中に含まれる紙粉等の異物によるメッシュ
の目詰まりが問題になる。特に、小さな異物をも除去す
る為にメッシュの目を小さくすると、メッシュの目詰ま
りが生じ易い。
【0005】したがって、再生装置のメンテナンスを頻
繁に行わなければならず、実用化するのが難しかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
本発明は、現像剤と異物の混在物中の現像剤以外の物質
の通過を規制するフィルタと、フィルタを通過する現像
剤を吸着する吸着手段と、を有する現像剤再生装置及び
この装置を用いた画像形成装置において、上記吸着手段
は重力作用方向において上記フィルタよりも上流側に配
置されていることを特徴とする。
【0007】
【実施例】図1は本発明を適用した画像形成装置を示す
概略本体断面図、図2はクリーニング手段によって像担
持体から除去された残留物を現像剤とその他の異物とに
分離する現像剤再生装置の構成を示す断面図、図3は図
2の矢印A方向から見た現像剤再生装置の側面図、図4
は現像剤再生装置によって磁性トナーと非磁性物(異
物)を分離している様子を示した図である。
【0008】以下、この装置の画像形成プロセスについ
て説明する。
【0009】回転している感光体(像担持体)1は、ま
ず帯電器7によって一様に帯電される。次に原稿台9に
載置された原稿に基づく光8aによって露光され(光学
系8を用いて)、静電潜像が形成される。この潜像は現
像器2によって磁性トナーから成る一成分現像剤を供給
され可視化される。更に感光体1上に形成されたトナー
像は転写帯電器4によって記録材Pに転写される。トナ
ー像を担持した記録材Pは搬送ベルト11によって定着
器12に搬送され、この定着器12によって記録材P上
のトナー像は記録材Pに定着される。この後記録材Pは
排紙トレイ13に排出される。トナー像転写後の感光体
1上には残留トナーや紙粉等が残っているので、これら
の残留物はクリーニング器5によって除去される。この
後感光体1は前露光器6の光を受け表面を除電された後
次なる画像形成の準備を行う。
【0010】図1に示す画像形成装置は、クリーニング
された残留物の中から紙粉等の異物を取り除き、残留ト
ナー(磁性トナー)のみを再び現像器2のホッパー3に
搬送し再利用するものである。そこで次に、感光体表面
から回収した残留物をトナーとその他の異物とに分離す
る第1実施例の現像剤再生装置について図2〜図4を用
いて説明する。
【0011】再生装置の枠体17内には、クリーナ5で
回収された残留物を再生装置内に搬送する搬送スクリュ
ー24′を内部に有する搬送路24の終端部(図3の破
線部)と、残留物を担持し矢印C方向へ回転するスリー
ブ18、このスリーブ18内に回転不能(即ち、図2の
ようにS極が常に上を向いているように)に固定された
マグネット18′、スリーブ18上の残留物の層厚を規
制する規制部材25、スリーブ18上からトナーを吸着
するためのスリーブ19(矢印B方向に回転)及びこの
スリーブ19内に回転不能(即ち、図2のようにN極が
常に下を向いているように)に固定されたマグネット1
9′(attracting member)、スリー
ブ19上からトナーを掻き取る掻き取りブレード26、
ブレード26によって掻き取られたトナーを現像ホッパ
ー側へ搬送する搬送スクリュー27′を内部に有する搬
送路27の始端部(図3の破線部)、スリーブ18とス
リーブ19の間に設けられたメッシュ状フィルタ(非磁
性ステンレス線、非磁性黄銅線やナイロン繊維などから
成る)20、等が設けられている。30はトナー等のも
れを防ぐシール部材である。
【0012】このような現像剤再生装置による磁性トナ
ーとその他の異物との分離方法について以下に述べる。
【0013】搬送路24内の搬送スクリュー24′はス
リーブ18と平行に装置17内の奥側面(図3のD面)
近傍まで亘っており、スリーブ18と対向する搬送路2
4にはスリーブ18側に開口が設けてある。よって感光
ドラムから除去されて搬送スクリュー24′によって搬
送されてきた残留物(磁性トナーと紙粉等の異物)はス
リーブ18内のマグネット18′の磁力によってスリー
ブ18表面に吸着する(この時、非磁性の紙粉等の異物
は磁性トナーと共にまみれているので、磁性トナーと共
にスリーブ18表面に吸着する)。
【0014】スリーブ18表面に吸着した残留物は、ド
クターブレード25によって層厚を規制され、スリーブ
18の回転と共にスリーブ19とスリーブ18の対向領
域(トナーと異物の分離領域)、即ちスリーブ19の磁
力が残留物に十分に作用する領域まで搬送される。つい
でスリーブ19と対向する分離部へ送られた残留物は、
18からN19へと伸びる集中磁力線により効率的にスリ
ーブ19側に引きつけられる。分離部の磁力N19、S18
はN19>S18となるように設定されているのでトナーは
19により強く引きつけられメッシュ20の穴を通過し
て上方へ引き上げられる。ここでメッシュ20はトナー
の粒径の数倍の隙間[5〜20μm程度の平均粒径のト
ナーを用いる場合、37.5μm(#400)〜150
μm(#100)四方の隙間が好ましい]を有している
ので、トナーは容易にメッシュ20を通過するが磁性ト
ナーと共に飛翔した紙粉はメッシュ20によって通過を
規制される。紙粉はメッシュ20のスリーブ18側の面
で規制されることになるので磁性トナーの離れた紙粉は
自重で落下し、スリーブ18上に落ちてスリーブ18に
再び担持される。そして紙粉等の異物はスリーブ19に
吸着されなかったトナーや飛翔しなかった異物と共に更
に搬送され、分離部下流側に設定された非磁性当接部材
28によって一旦スリーブ18表面から剥離される。こ
の非磁性当接部材28は小さい当接圧によりスリーブ1
8に接触しているため、スリーブ18上に弱い力で付着
している紙粉等の異物などは掻き取ることができるが、
分離部で分離しきれず残留してしまったトナーは磁力に
よりスリーブ上に吸着されているため非磁性当接部材2
8によっては掻き落とすことができず、スリーブの回転
によって更に搬送されて再度分離の機会を得ることとな
る。よって回収部29には現像剤はほとんど回収され
ず、回収部29に貯留されるのは非磁性物から成る異物
が大部分である。
【0015】このように、現像剤の吸着部材であるスリ
ーブ19を重力作用方向に対してフィルタ20の上流側
に設けたので、紙粉等の異物はフィルタから自重で離れ
る。よってフィルタに目詰りを生じさせることなく良好
に現像剤とその他の異物を分離できる。
【0016】本実施例では更に、駆動モーター23に連
結されたカム22によってメッシュ20を保持する支持
部材21を介してメッシュ20に振動(好適には、振動
数50Hz以上、振幅0.2〜4mm程度)が与えられ
ている。このようにメッシュに振動を与えるのは、残留
物中のトナーの中には凝集したトナーも含まれており、
これがメッシュ20を通過しきれずメッシュ20の隙間
に付着したり、特に湿度が高いとこの凝集度が一層高く
なりメッシュを通過しきれずにメッシュの隙間に付着す
るトナーがメッシュの目詰りの原因になる虞れがあるか
らである。
【0017】このようにメッシュ20に付着した凝集現
像剤をその振動力により破壊することでメッシュ20の
目詰りを更に確実に防止できる(図4参照)。尚、現像
剤自体の自重は小さく、磁力による吸着力の方が充分に
大きくなるような磁力に設定することにより重力作用方
向上流側へトナーが容易に運ばれスリーブ19に付着す
る。また本実施例では、磁性トナーを重力方向下流側か
ら上流側へ搬送して分離するように設定しているため磁
性トナーと分離された非磁性物(異物)はメッシュの下
側に付着しており、非磁性物自体の自重及びメッシュへ
付与される振動によってメッシュへの付着力を失い下方
にたたき落とされる。それ故効率的に磁性トナーと異物
を分離でき、また継続的にメッシュの目詰まりを防止で
きる。また、紙粉から分離されてスリーブ19に吸着さ
れた磁性トナーは、スリーブ19の回転により搬送さ
れ、掻き取りブレード26によりスリーブ19から掻き
落とされ、スクリュー27によって再生装置外へと搬送
される。そして分離された磁性トナーは図示しない搬送
装置によって現像系へと搬送されて再度現像に供与され
る。
【0018】図5に示したのは、本発明における現像剤
再生装置の第2実施例である。31、32はそれぞれ分
離部の対向位置で反対の極性の磁極が来るように配置さ
れたマグネットローラーで、マグネットローラー31の
磁極(N1、S1)とマグネットローラー32の磁極(N
2、S2)は、N1>S2、S1>N2なる力関係になるよう
に設定されている。また、上記磁極はある設定された角
度で配置されており図に示していない駆動源によって共
に同速で回転する事により常に対向する分離部の磁極が
逆極性になるように設定されている。次に動作に付いて
説明する。感光ドラムから除去された後マグネットロー
ラー32表面に付着した残留物はドクターブレード25
によって層厚規制されて分離部へと搬送される。そして
対向する磁極による集中磁力線により磁性トナーはマグ
ネットローラ31に効率的に引きつけられる。この時、
分離部の磁力は上方の磁力N1、S1の方が下方磁力
2、S2より大きいので磁性トナーはN1、S1により強
く引きつけられメッシュ20を介して上方へ引き上げら
れる。そして前記第1の実施例同様メッシュ20により
磁性トナーと異物が分離される。また、マグネットロー
ラー31には磁性材からなる掻き取りローラー33が当
接回転されており、マグネットローラー31表面に付着
した磁性トナーを一旦掻き取りローラー33上に引きつ
け、掻き取りローラー33に当接された掻き取りブレー
ド26によって磁性トナーが掻き落とされるように設定
されている。そして異物と分離された磁性トナーは搬送
スクリュー27によって再生装置外へと搬送される。メ
ッシュ20から落下した紙粉等の異物は、マグネットロ
ーラ32上に再び担持され、ローラ32の回転によって
搬送される。そして非磁性の異物は突起部17aによっ
て回収部29へ掻き落とされる。この時、メッシュ20
を通過せずに再びマグネットローラ32に担持された磁
性トナーはマグネットローラー32に吸着されたままに
なっておりクリーニングブラシ34に回収される事無
く、そのまま下流側へ搬送され、再度分離の機会を得る
事になる。よって回収部29には磁性トナーはほとんど
回収されず、回収部29に貯留されるのは非磁性物から
成る異物が大部分である。
【0019】尚、上述した実施例では磁性トナーを有す
る一成分現像剤とその他の異物の分離について説明した
が、現像剤はこれに限らず非磁性トナーを有する現像剤
やトナーとキャリアを有する二成分現像剤であってもか
まわない。要するに、フィルタによって通過を阻せされ
た現像剤以外の異物が自重でフィルタから離れる構成で
あればよい。ただし、非磁性トナーの再生を行う場合、
フィルタを通してトナーを吸着する部材としては磁気力
以外の力を発生するものが必要である。
【0020】また、上述実施例ではフィルタを重力作用
方向に対して略垂直に、即ち、画像形成装置の設置面と
略平行に設けているが、本発明はこれに限らず、紙粉等
の異物が自重でフィルタから離間できればフィルタの設
置角度はこれに限られるものではない。
【0021】次に本発明の第3実施例を示す。図6は第
3実施例の現像剤再生装置を用いた画像形成装置の概略
断面図である。
【0022】図6に示すように、101は原稿を載置す
る原稿台ガラス、103は原稿照明する照明ランプ(露
光ランプ)、105、107、109はそれぞれ原稿の
反射光の光路を変更する走査用反射ミラー(走査ミラ
ー)、111は合焦及び変倍機能を有するレンズ、11
3は光路を変更する第4の反射ミラー(走査ミラー)で
ある。115は光学系を駆動する光学系モータ、11
7、119、121はそれぞれセンサーである。
【0023】131は感光ドラム、133は感光ドラム
131を駆動するメインモータ、135は高圧ユニッ
ト、137はブランク露光ユニット、139は現像器、
141は転写帯電器、143は分離帯電器、及び145
はクリーニング装置である。
【0024】151は上段カセット、153は下段カセ
ット、171は手差し給紙口155および157は給紙
ローラー、159はレジストローラーである。
【0025】また、161は画像記録された記録紙を定
着側へ搬送する搬送ベルト、163は搬送されてきた記
録紙を熱定着で定着される定着器である。
【0026】上述の感光ドラム131の表面は光導電体
と導電体を用いたシームレス感光体からなり、このドラ
ム131は回転可能に軸支されて、複写開始キーの押下
に応答して作動するメインモータ133により、本図の
矢印の方向に回転を開始する。ついで、ドラム131の
所定回転制御及び電位制御処理(前処理)が終了する
と、原稿台ガラス101上に置かれた原稿は、第1走査
ミラー105と一体に構成された照明ランプ103によ
り照明され、その原稿の反射光は第1走査ミラー10
5、第2走査ミラー107、第3走査ミラー109、レ
ンズ111、及び第4走査ミラー113を経てドラム1
31上に結像する。
【0027】ドラム131は一次帯電器135によりコ
ロナ帯電される。その後、照明ランプ103により照明
された像(原稿画像)がスリット露光され、公知のカー
ルソンプロセスでドラム131上に静電潜像が形成され
る。
【0028】次に、感光ドラム131上の静電潜像は、
現像器139の現像ローラー140により現像され、ト
ナー像として可視化され、そのトナー像が転写帯電器1
41により転写紙上に転写される。
【0029】即ち、上段カセット151もしくは下段カ
セット153内の転写紙、又は、手差し給紙口171に
セットされた転写紙は、給紙ローラー155もしくは1
57により本体装置内に送られ、潜像先端と転写紙の先
端とが一致される。
【0030】その後、転写帯電器141とドラム131
との間を転写紙が通過することにより、本体100の外
へ排出される。
【0031】転写後のドラム131は、そのまま回転を
続行して、クリーニングローラ及び弾性ブレートで構成
されたクリーニング装置145により、その表面が清掃
される。
【0032】その後、回収された残留物は、搬送スクリ
ュー148により搬送され図7に示した現像剤再生装置
200に導かれる。
【0033】148はクリーニング装置から現像剤再生
装置200に残留物を搬送するスクリューであり、奥側
から手前側へ搬送する。201は第1の磁場形成部材で
あり、スリーブ内にある固定磁石の磁力によりスリーブ
上に磁性トナー及び磁性トナーにまみれている紙粉等の
異物を引きつける。その後、矢印方向にスリーブが回転
し、トナーや異物のまみれた残留物を第2の磁場形成部
材202対向位置まで搬送する。
【0034】例えば、第1、第2スリーブ間を約3m
m、各々の対向位置での磁束密度を第1スリーブN極7
50ガウス、第2スリーブS極1000ガウスとする。
【0035】また、第1スリーブと第2スリーブの間の
略中央に非磁性、例えばリン青銅のメッシュフィルター
203を画像形成装置の設置面と略垂直に、即ち重力作
用方向と略平行に配設する。メッシュフィルターの目の
粗さは、トナー粒径の5〜50倍程度、特に200〜3
00メッシュが最適である。
【0036】メッシュフィルターには振動を付与可能に
する。例えば図8に示すように、枠体350と351の
間にメッシュフィルターを挟み込み、メッシュフィルタ
ーの一部に板ばね352を接触させ、モーターの回転軸
353に弾性体の板カム354をとりつけ、板カムが回
転することにより板ばねが振動し、メッシュフィルター
に振動を伝える。
【0037】第1スリーブに担持された残留物は、第2
スリーブ対向位置で第1スリーブと第2スリーブで形成
される磁場により穂立ちをする。この時、残留物中の磁
性トナーには第1スリーブから第2スリーブ側へ飛翔す
るための力が与えられることになる。よって、第1スリ
ーブから第2スリーブへ飛翔する磁性トナーはメッシュ
の目を通過して第2スリーブ表面に担持される。
【0038】この時、残留物中の紙粉の一部はトナーに
まみれているので、トナーとともに第1スリーブから第
2スリーブへ飛翔してしまう。しかしながら、紙粉はト
ナーよりもはるかに大きいのでメッシュによって第2ス
リーブへの移動を阻止される。紙粉を飛翔させる原因と
なったトナーのほとんどはメッシュを通過するので、メ
ッシュに達した紙粉は移動する力を失う。また、メッシ
ュは第1スリーブと第2スリーブの間で重力作用方向と
略平行に設置されているので、メッシュに達した紙粉は
メッシュ表面を自重ですべり落ちていく。これにより、
メッシュに目詰まりを生じることなく磁性トナーと紙粉
等の異物を分離できる。
【0039】本実施例では更に、メッシュに振動を与え
ている。メッシュフィルターが振動することによりメッ
シュフィルター近傍の凝集トナーもばらばらになり、ス
ムーズにメッシュフィルターを通過する。また、メッシ
ュに達した紙粉も落下しやすくなる。落下した紙粉はス
クリュー206により混入物補集部へと搬送される。
【0040】ここで、図9にメッシュフィルターに与え
た振動数と単位時間あたりにメッシュフィルターを通過
したトナーの量(トナー通過効率)との関係を示した。
【0041】また、図10に振動数100Hzの振動を
与えた場合と与えない場合の、単位時間あたりにメッシ
ュフィルターを通過したトナー量(トナー通過効率)の
複写枚数に対する変化を示した。line mは振動を
与えた場合、line nは与えない場合である。図
9、図10により、振動を付与することにより効率よ
く、しかも長期間に亘ってメッシュに目詰まりすること
なく安定してトナーがメッシュフィルターを通過するこ
とが分かる。
【0042】第2スリーブへと通過したトナーは、第2
スリーブが矢印方向へ回転することにより搬送され、ス
クレーパー204によりスリーブからはぎ取られ、スク
リュー205により現像剤ホッパーもしくは現像器へと
搬送され再使用される。
【0043】図11に第4の実施例を示した。148は
スクリューでクリーナーから回収した残留物を再生装置
内へ搬送する。そして磁場形成手段である内部にマグネ
ットが固定されたスリーブ601の例えばN極で回収ト
ナーをスリーブ上に引きつける。マグネットは固定で矢
印方向にスリーブが回転し回収トナーを搬送する。20
3は非磁性メッシュフィルターである。602はマグネ
ットローラーであり複数極例えば8極を持つ。このマグ
ネットローラーが矢印方向に回転する。マグネットスリ
ーブ601の対向磁極と異極になった時、即ち、対向部
にS極が到達した時回収トナーに穂立ちが起こり、マグ
ネットスリーブ601からメッシュフィルターを通過し
たトナーが、マグネットローラー602に付着する。そ
の後のマグネットローラー602の回転でマグネットス
リーブ601と同極が位置し、穂立ちがなくなり(もし
くは減少し)メッシュフィルター近傍に回収トナーがな
くなる。この繰り返しにより、メッシュフィルターが振
動することと同等の効果が得られる。
【0044】磁性を帯びていない混入物はメッシュフィ
ルターを通過せず、メッシュフィルターに沿って落下し
て搬送スクリュー606で混入物補集部へと搬送され
る。
【0045】一方、マグネットローラー602へ付着し
たトナーは矢印とは逆方向へ搬送されスクレーパー60
4ではぎ取られた搬送スクリューでホっパーまたは現像
器へ搬送され再使用される。
【0046】尚、残留物を吸着してメッシュ方向に飛翔
させる側を回転マグネットローラとし、メッシュを介し
てトナーを吸着する側をスリーブとしてもよいし、一対
の磁場形成手段をともに回転マグネットローラのみで構
成してもよい。
【0047】また、第3の実施例で回転カムによりメッ
シュフィルターに振動を付与したが図12に示すよう
に、超音波振動子701をメッシュフィルターの一部に
配設し振動を与えてもよい。
【0048】次に第1の磁場形成手段上であらかじめ、
ある程度の紙粉等の異物を除去しておく実施例を示す。
【0049】図13は第5実施例を示すものである。
【0050】148はクリーニング装置から再生装置2
00に感光体表面から除去した残留物を搬送するスクリ
ューであり、奥側から手前側へ搬送する。201は第1
マグネットスリーブであり、スリーブ内にある磁石の磁
力によりスリーブ上に回収トナーを引き付ける。その
後、矢印方向にスリーブが回転し、ブレード210によ
り層厚が例えば300μmに規制される。これにより紙
粉等はブレードにより補集される。同時に第2マグネッ
トスリーブ202対向位置へ回収トナーを搬送する量を
規制し、多量な回収トナーが一度にメッシュフィルター
へ行くことによる目詰まりも防止する。
【0051】例えば、第1、第2スリーブ間を約3m
m、各々の対向位置での磁束密度を第1スリーブN極7
50ガウス、第2スリーブS極1000ガウスとする。
【0052】また、第1スリーブと第2スリーブの略中
央に非磁性例えばリン青銅のメッシュフィルター203
を配設する。メッシュフィルターの目の粗さは、トナー
粒径の5〜50倍程度、特に200〜300メッシュが
最適である。
【0053】メッシュフィルターには振動を付与可能に
する。例えば第1実施例と同様に、枠体350と351
の間にメッシュフィルターを挟み込み、メッシュフィル
ターの一部に板ばね352を接触させモータの回転軸3
53に弾性体の板カム354をとりつけ、板カムが回転
することにより板ばねが振動し、メッシュフィルターに
振動を伝える。
【0054】第1スリーブ上の回収トナーは、第2スリ
ーブ対向位置で穂立ちをし、第2スリーブでの集中磁界
により穂立ちしたトナーの一部が第2スリーブ側へメッ
シュフィルターを通過する力を受ける。メッシュフィル
ターが振動することによりメッシュフィルターナー近傍
の凝集トナーがばらばらになり、スムーズにメッシュフ
ィルターを通過する。一方、ブレード部に補集された紙
粉等はブレードが位置を解除され回転することで清掃部
材例えばフェルト211等によりかき落とされそのまま
落下して搬送スクリュー206により混入物補集部へと
搬送される。例えば、図14に複写枚数と単位時間あた
りのメッシュフィルター通過トナーの量(トナー通過効
率)の関係をブレード有りの場合を実線で、ない場合を
破線で示した。これより、ブレードの有るほうが複写枚
数が多くなっても効率よくしかも安定してトナーがメッ
シュフィルターを通過することが分かる。
【0055】第2スリーブへと通過したトナーは、第2
スリーブが矢印方向へ回転することにより搬送され、ス
クレーパー204によりスリーブからはぎ取られ、スク
リュー205により現像剤ホッパーもしくは現像器へと
搬送され再使用される。
【0056】図15に第6の実施例を示した。前述の実
施例と同様に第1マグネットスリーブに残留物を引きつ
け、その後矢印方向へスリーブが回転する。215はブ
ラシロールでありスリーブと0.5mm程度の間隔を有
しカウンター方向に回転する。このブラシに紙粉等が補
集される。同時に第2マグネットスリーブ202対向位
置へ回収トナーを搬送する量を規制しトナーが一時にメ
ッシュフィルター部へ行くことによる目詰まりも防止す
る。その後、第3の実施例と同様にメッシュフィルター
を通過したトナーが再使用される。一方ブラシロールに
補集された紙粉等は弾性板216により叩き落とされ下
方へ落下して搬送スクリュー206により混入物補集部
へと搬送される。またブラシロールの代わりにローラー
を用いても紙粉除去の効果は低減するものの同様の効果
が得られる。
【0057】第7の実施例は第5の実施例と同様の構成
でブレードによる回収トナーの層厚規制を行う。図16
の様にブレード先端形状を鋸状にすることにより紙粉除
去の効率は高められると同時にブレード部で目詰まりし
づらくなり安定して回収トナーをメッシュフィルター部
へ搬送することが出来る。
【0058】このように、メッシュフィルターを垂直に
設け磁力発生手段により水平にトナーを搬送メッシュフ
ィルターを通過させ、かつメッシュフィルターに振動を
付与することにより、メッシュフィルター近傍の凝集ト
ナーをばらばらにするとともにメッシュフィルター部で
のトナー層厚を規制すると同時に紙粉等を前処理するこ
とにより、トナーがメッシュフィルターを通過する効率
を向上し、かつ一度に多くの回収トナーが有っても安心
して効率を維持できる効果がある。
【0059】尚、上述した第1〜第7実施例から理解さ
れるように、フィルタの設置角度は、第1、第2実施例
のような画像形成装置本体の設置面と平行な角度(α=
0°)から第3〜第7実施例のような設置面に対して垂
直な角度(α=90°)の間であればよい。
【0060】つまり、重力作用方向に対して垂直な面の
角度をα=0°とすると0°≦α≦90°であればよ
い。
【0061】上述した第1〜第7実施例のように、重力
作用方向においてフィルタの上流側にattracti
ng memberを配置すれば、フィルタの目詰まり
を防止でき、装置のメンテナンス回数も少なくできる。
【0062】次に示す実施例は、装置が停止している時
もメッシュフィルタの目詰まりを防止できるものであ
る。
【0063】以下、本発明の第8実施例を示す。尚、上
述した実施例と同様の機能を有する部材には同一の符号
を付している。
【0064】第8実施例の現像剤再生装置は、コピー動
作休止時又は停止時におけるメッシュ20の目詰まり防
止するために、前記メッシュ20を介して対向位置に各
々配置したスリーブ18,19のマグネットの磁極の相
対位置を変位可能に構成している。
【0065】以下図17及び図18及び図2を用いて詳
述する。
【0066】再生装置17の枠体17aの外部には、前記ス
リーブ18,19に対して回動自在に内蔵されているマ
グネットの軸端19a,20aが突出しており、この軸端1
9a,20aはDカット形状を成している。前記Dカッ
ト形状の軸端19a,20aには極決め板31,32の一端がそ
れぞれ嵌合している。前記極決め板31の他端は前記枠体
17aにビス固定されている。再生装置が作動してトナー
と、紙粉の分離を行っている時のスリーブ19に内蔵され
たマグネットの磁極位置は図2に示す如き位置に固定さ
れている。また、マグネット18′に固定された軸に嵌
合している極決め板32の他端には、軸33が締められてい
て、この軸33にレバー34の一端に穿設された長穴35が嵌
合している。前記レバー34は枠体17aに固着した回転支
点36を有し、その他端はピン37によりソレノイド38の鉄
芯39に係合している。また前記レバー34の一端の長穴35
近傍には引張バネ40の一端が引っ掛けられていて、この
引張バネ40の他端はソレノイド支台41の曲げ起こし部42
に引っ掛けられている。これにより前記スリーブ18に
内蔵されたマグネットは引張バネ40の復元力により反時
計方向に回転付勢されている。更にこのように回転付勢
されたスリーブ18のマグネットはレバー34がソレノイ
ド支台41の曲げ起こし部43に当接することによりその位
置規制、即ち磁極位置が固定される。尚、前記スリーブ
18,19の回転駆動は不図示の駆動源よりギア等を介
して駆動伝達されて行われる。
【0067】従って本実施例の現像剤再生装置では、コ
ピー動作中も、それ以外の時もマグネット19′は常に
同じ向きに固定されている。即ちメッシュ20に対向す
る位置には図2のように常にN極が固定されている。
【0068】一方、マグネット18′はコピー動作中と
それ以外の時で、メッシュ20に対向する磁極が変わ
る。
【0069】即ち、コピー動作中は図17に示すよう
に、ソレノイド38に通電して鉄芯39を吸引することによ
り、スリーブ18に内蔵されたマグネットの磁極位置が
図2に示す如き現像剤再生可能位置に固定される。ここ
に前記ソレノイド38はその支台41に対し、鉄芯39の吸引
時にマグネット18′の磁極位置を正確にするため、調
整可能に取り付け得る構成となっている。
【0070】そして、コピー動作が終了すると、図18
に示すように前記ソレノイド38の通電がOFFして、レ
バー34が引張バネ40の復元力により反時計方向へ回動す
ると共に極決め板32も同方向に回動して、マグネット1
8′の磁極N18がスリーブ19のマグネットの磁極N
19に対向するところで前記レバー34がソレノイド支台
41の曲げ起こし部43に当接して、マグネット18′の磁
極位置が固定される。即ち、コピー動作時以外の時は、
メッシュ20に対してN18とN19が対向するので磁性ト
ナーはN18からN19に飛翔しない。
【0071】以上の構成及び動作により、スリーブ1
8,19の分離部近傍での現像剤の凝集固化が、コピー
動作休止中又は画像形成装置のメインスイッチOFF時
に生じるのを防止することができる。
【0072】また上記実施例においては、前記ソレノイ
ド38のOFF時のマグネットの回転方向をスリーブ18
の回転方向と同方向に設定しているが、これをスリーブ
18の回転方向と逆方向に回転するように設定しても良
く、この場合にはドクターブレード25とスリーブ18
との間に入り込んだ現像剤以外の紙粉等の夾雑物(異
物)をコピー動作休止時にスリーブ18・ブレード25
間から外方へ出すように作用するので、これらの夾雑物
がもとで前記スリーブ18・ブレード25間に現像剤の
塊が生じるなどしてスリーブ18表面の現像剤層厚が部
分的に変化してメッシュ20部への現像剤の搬送力が低
下するなどの不具合を回避できる。
【0073】更に、上記実施例において、スリーブ18
に内蔵されたマグネット18′の代わりにスリーブ19に
内蔵されたマグネットの方を回転させるように構成して
も良いことは言うまでもない。
【0074】また図19に示すように、網目フィルタと
してのメッシュ20を概略垂直に設置し、その両側の対
向位置に磁性発生手段としてのマグネットを内蔵したス
リーブ18,19を設置して構成した分離装置に対して
も前述した本発明の適用は可能である。
【0075】次に本発明の第9実施例について図面を参
照して説明する。図20は本実施例に係る分離装置の構
成を示す断面説明図である。尚、前述した実施例におい
て説明した部材と同等の機能を有する部材には同符号を
付している。
【0076】図20において、51,52はそれぞれ分離部
の対向位置で反対の極性の磁極がくるように配置された
磁力発生手段としてのマグネットローラである。前記マ
グネットローラ51の磁極(N11,S11)とマグネットロ
ーラ52の磁極(N21,S21)との磁力関係は、N11>S
21,S11>N21となるように設定されている。また、前
記磁極はある設定された角度で配置されており、後述す
る駆動源によって共に同速度で回動することにより分離
部において対向する磁極が常に逆極性になるように設定
されている。
【0077】次に、前記現像剤再生装置の動作について
説明する。前記マグネットローラ25上の現像剤はドク
ターブレード26によって層厚規制されて分離部へと搬送
され、対向する磁極による集中磁力線により現像剤は効
率的に引き付けられる。このとき、分離部における磁極
の磁力関係は、前述したように上方のマグネットローラ
51の磁極N11,S11のほうが下方のマグネットローラ52
の磁極N12,S12より大きいので、前記現像剤は磁極N
11,S11に強く引き付けられメッシュ20を介して上方
へ引き上げられる。そしてメッシュ20により現像剤と
異物とが分離される。
【0078】また、前記マグネットローラ51には磁性材
からなる掻き取りローラ53が当接回転されており、マグ
ネットローラ51上の分離された現像剤を一旦掻き取りロ
ーラ53上に引き付け、掻き取りローラ53に当接された掻
き取りブレード54によって現像剤が掻き落とされるよう
に設定されている。そして異物と分離された現像剤は搬
送スクリュー27′によって再生装置17外へと搬送され
る。また、残留異物は残留現像剤と共にマグネットロー
ラ52により更に下流側へ搬送され、非磁性材からなるク
リーニングブラシ55によって異物が回収され、突起部17
a1によって回収部29へ掻き落とされる。このとき、現像
剤は磁性を持っているのでマグネットローラ52に吸着さ
れたままになっており、クリーニングブラシ55に回収さ
れることなくそのまま下流側へ搬送され、再度分離の機
会を得ることになる。依って、回収部29には現像剤は殆
ど回収されず、回収部29に貯留されるのは非磁性物から
成る異物が大部分である。
【0079】また、前記装置17は、コピー動作停止時又
は休止時におけるメッシュ20の目詰まり防止をするた
めに、前記メッシュ20を介して対向位置に各々配置し
たマグネットローラ51,52の磁性の相対位置を変位可能
に構成している。以下図21乃至図23を用いて詳述す
る。図21及び図22は前記再生装置における磁極の変
位機構の構成を示す構成説明図、図23は前記再生装置
の制御系を示すブロック図である。
【0080】前記再生装置17の枠体17a外部におけるマ
グネットローラ51の軸端51aにはギア56が嵌合してお
り、前記枠体17aに回動可能に設けられたギア57を介し
て不図示の駆動源より駆動伝達される。また、マグネッ
トローラ52の軸端52aには前記ギア56と噛み合うギア58
が設けられており、前記マグネットローラ52の軸端52a
と前記ギア58との間には回転方向を一方向に規定するワ
ンウェイクラッチ59が設けられている。このワンウェイ
クラッチ59の作用によりギア58が分離装置作動時に矢印
方向に回転する場合にのみ前記マグネットローラ52が前
記ギア58と共同して矢印方向に回転する構成となってい
る。前記ギア56と前記ギア58の歯数はマグネットローラ
51,52の対向部における磁極が常に逆極性となるように
位相を合わせて回転する必要上、同一の歯数で構成され
ている。そして前記マグネットローラ51,52とそのギア
56,58の初期組立時或いはサービス時に分解・組立する
際には、マグネットローラ51,52に磁極合わせのための
刻印等の基準を設けることにより初期位相合わせが可能
である。
【0081】前記マグネットローラ51,52は通常の動作
時は図中矢印方向に回転して回収現像剤から紙粉等の異
物を分離しているが、コピー動作が終了すると、先ず始
めにマグネットローラ51,52は続けて矢印方向に駆動軸
からの駆動を受けて回転する。そしてマグネットローラ
51の駆動ギア56の側面に固着して設けられたフラッグ60
が再生装置17の枠体17aに支板61を介して設けられたフ
ォトセンサ62を遮ったところで、このフォトセンサ62か
らの信号により前記マグネットローラ51,52の駆動が停
止して、磁極N11と磁極S21とが分離部で対向する位置
に規制される(図20参照)。
【0082】その後、不図示の駆動源は装置本体を制御
するマイクロプロセッサユニット(MPU)からの指令
を受けてマグネットローラ51,52を矢印方向とは逆方向
に回転させるよう駆動する。そして同じく駆動ギア56の
側面に固着して設けられたフラッグ63が前記支板61を介
して設けられたフォトセンサ64を遮ったところで、この
フォトセンサ64からの信号により前記マグネットローラ
51,52の回転は停止される。
【0083】上記動作においてマグネットローラ52とギ
ア58との間には前述の如く作用するワンウェイクラッチ
59が設けられているので、前記ギア58が上述の如く矢印
方向とは逆方向に回転する間はマグネットローラ52は回
転しない。このため、最終的に前記フラッグ63が前記フ
ォトセンサ64を遮ったところでマグネットローラ51の磁
極S11とマグネットローラ52の磁極S21が分離部で対向
して停止するよう構成できる。
【0084】前記再生装置の制御系は、図23のブロッ
ク図に示すように、前記フォトセンサ62,64からの信号
が入力インターフェース65を介してマイクロプロセッサ
ユニット(MPU)66に伝送され、前記信号に応じて出
力インターフェース67を介してモータドライバ68を駆動
し、前記マグネットローラを駆動する駆動モータ69を駆
動するよう構成している。
【0085】前述した本実施例の再生装置においては、
分離部でマグネットローラ51,52の同極が対向したとき
に、その反発力により前記マグネットローラ51,52が回
転して対向磁極がズレるのを考慮して駆動源であるモー
タに微少な電流を流して、その保持力を持って前記回転
を防止するなどの構成をその反発力の度合いに応じて設
けても良い。
【0086】また、前記マグネットローラへの駆動伝達
を前述した分離装置とは逆に、マグネットローラ52から
引き伝え、ワンウェイクラッチ59をマグネットローラ51
とギア56との間に設けた構成にしても良いことは言うま
でもない。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、フィルタ
を介して現像剤を吸着する吸着手段が重力作用方向に対
してフィルタの上流側に配置されているので、フィルタ
の目詰まりを防止でき、長期に亘って良好な分離性能を
発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置を示す概略本体断面
図。
【図2】現像剤再生装置の構成を示す断面図。
【図3】現像剤再生装置の側面図。
【図4】現像剤再生装置によって現像剤と非磁性物(異
物)を分離している様子を示した図。
【図5】本発明の第2実施例の現像剤再生装置の断面
図。
【図6】本発明の第3実施例の画像形成装置の概略図。
【図7】第3実施例の現像剤再生装置の概略図。
【図8】メッシュフィルター振動付与装置を示す図。
【図9】振動数とトナー通過効率を説明するための図。
【図10】振動の有無によるトナー通過効率変化を説明
するための図。
【図11】第4の実施例の現像剤再生装置の概略図。
【図12】第3の実施例の現像剤再生装置の変形例を示
す図。
【図13】第5実施例の現像剤再生装置の概略図。
【図14】ブレードの有無によるトナー通過効率変化を
説明するための図。
【図15】第6の実施例の現像剤再生装置の概略図。
【図16】第7の実施例の現像剤再生装置の残留物層厚
規制ブレードの部分拡大図。
【図17】第8実施例の現像剤再生装置における磁極の
変位機構の構成を示す構成説明図。
【図18】第8実施例の現像剤再生装置における磁極の
変位機構の構成を示す構成説明図。
【図19】本発明の第8実施例の現像剤再生装置の構成
を示す断面説明図。
【図20】本発明の第9実施例の現像剤再生装置の構成
を示す断面説明図。
【図21】第9実施例における磁極の変位機構の構成を
示す構成説明図。
【図22】第9実施例における磁極の変位機構の構成を
示す構成説明図。
【図23】第9実施例の制御系を示すブロック図。
【符号の説明】
2 現像器 5 クリーナー 18,19 内部にマグネットを内蔵したスリーブ 20 メッシュ 22 カム 23 振動付与モーター 28 非磁性当接部材 29 回収部 31,32 マグネットローラー 34 非磁性ブラシ
フロントページの続き (72)発明者 小池 道郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤と異物の混在物中の現像剤以外の
    物質の通過を規制するフィルタと、フィルタを通過する
    現像剤を吸着する吸着手段と、を有する現像剤再生装置
    において、 上記吸着手段は重力作用方向において上記フィルタより
    も上流側に配置されていることを特徴とする現像剤再生
    装置。
  2. 【請求項2】 上記吸着手段は磁場を形成する第1の磁
    場形成部材を有し、現像剤としての磁性トナーを吸着す
    る特許請求の範囲第1項に記載の現像剤再生装置。
  3. 【請求項3】 上記フィルタはメッシュを有する特許請
    求の範囲第1項に記載の現像剤再生装置。
  4. 【請求項4】 上記メッシュの目の大きさは#400以
    上#100以下である特許請求の範囲第3項に記載の現
    像剤再生装置。
  5. 【請求項5】 上記フィルタは平坦面を有し、平坦面の
    設置角度αは重力作用方向に対して垂直な角度をα=0
    °とすると0°≦α≦90°である特許請求の範囲第1
    項に記載の現像剤再生装置。
  6. 【請求項6】 上記装置は更に、重力作用方向に対して
    上記フィルタの下流側に第2の磁場形成部材を有し、磁
    性トナーと異物の混在物は上記第2の磁場形成部材に吸
    着した後、上記第1の磁場形成部材に対向する位置に移
    動し、上記第1の磁場形成部材に向って飛翔する特許請
    求の範囲第2項に記載の現像剤再生装置。
  7. 【請求項7】 上記フィルタを境に対向する上記第1の
    磁場形成部材と上記第2の磁場形成部材は互いに異なる
    極性が対向しており、互いに対向している上記第1の磁
    場形成部材の磁極の磁束密度は上記第2の磁場形成部材
    の磁極の磁束密度よりも大きい特許請求の範囲第6項に
    記載の現像剤再生装置。
  8. 【請求項8】 像担持体とね像担持体に現像剤像を形成
    する像形成手段と、記録剤に現像剤像を転写した後に像
    担持体に残留する残留物を像担持体から除去するクリー
    ニング手段と、像担持体から除去した残留物中の現像剤
    以外の物質の通過を規制するフィルタと、フィルタを通
    過する現像剤を吸着する吸着手段と、を有する画像形成
    装置において、 上記吸着手段は重力作用方向において上記フィルタより
    も上流側に配置されている事を特徴とする画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 上記吸着手段は磁場を形成する第1の磁
    場形成部材を有し、現像剤としての磁性トナーを吸着す
    る特許請求の範囲第8項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 上記フィルタはメッシュを有する特許
    請求の範囲第8項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 上記メッシュの目の大きさは#400
    以上#100以下である特許請求の範囲第10項に記載
    の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 上記フィルタは平坦面を有し、平坦面
    の設置角度αは重力作用方向に対して垂直な角度をα=
    0°とすると0°≦α≦90°である特許請求の範囲第
    8項に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 上記装置は更に、重力作用方向に対し
    て上記フィルタの下流側に第2の磁場形成部材を有し、
    磁性トナーと異物の混在物は上記第2の磁場形成部材に
    吸着した後、上記第1の磁場形成部材に対向する位置に
    移動し、上記第1の磁場形成部材に向って飛翔する特許
    請求の範囲第9項に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 上記フィルタを境に対向する上記第1
    の磁場形成部材と上記第2の磁場形成部材は互いに異な
    る極性が対向しており、互いに対向している上記第1の
    磁場形成部材の磁極の磁束密度は上記第2の磁場形成部
    材の磁極の磁束密度よりも大きい特許請求の範囲第13
    項に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 上記装置は更に、上記吸着手段と上記
    フィルタによって再生された現像剤を上記像形成手段に
    搬送する搬送手段を有する特許請求の範囲第8項に記載
    の画像形成装置。
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