JPH079268U - ナイフケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、ナイフを収容する為のナイフケース
であり、スキューバダイビング等の際に身体やその他の
装置に装着して用いられるナイフケースであって、その
装着が容易であり、しかも、確実な装着状態を得ること
ができることを主要な目的とする。 【構成】ナイフを収容する為のナイフケース本体と、ナ
イフケース本体を身体又は、他の装置に固定する為のバ
ンド本体とより成り、しかも、上記バンド本体には、バ
ンド本体の長さを調節する為の長さ調節部材が設けられ
ているナイフケースに於て、上記バンド本体は、一端を
ナイフケース本体に固定すると共に、その他端に長さ調
節部材を設け、しかも、上記長さ調節部材の端末にフッ
ク部材を回動自在に取付け、他方、上記ナイフケースを
構成するナイフケース本体にフックホルダーが設けられ
ていることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ナイフを収容する為のナイフケースに係わり、更に詳しくは、スキ ューバダイビング等の際に身体やその他の装置に装着して用いられるナイフケー スであって、その装着が容易であるナイフケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の通り、ナイフを安全に持ち運びする為に、ナイフケースが用いられてい る。上記ナイフケースは、収容されるナイフの用途や形状あるいは、その大きさ 等によって様々な形状、機構を有するものであるが、一般的には、ナイフを収容 する為のナイフケース本体と、ナイフケース本体を身体又は、他の装置に固定す る為のバンド本体とより成るものが広く使用されているものである。

【０００３】 そして、スキューバダイビング等に於ては、水中での試料の採取あるいは、護 身等の為に水中ナイフが用いられており、その際には、ナイフケースを腕や足等 の身体あるいは、その他の装置等の装着部位に装着して使用するものであり、そ の装着はナイフケースに設けられたバンド本体によって行われ、上記ナイフケー ス本体を装着部位に当て、次いでバンド本体を装着部位に巻き付け、その端末に 設けられた金具等によってバンド本体を締め付けることにより行われているもの であった。

【０００４】 さらに、上記バンド本体は、ナイフケース本体に設けられたバンド通し穴に通 すことによってナイフケース本体に取付けられており、しかも、その端末に設け られた金具は、バンド本体を通す為のリングと、バンド本体に形成された穴部を 契合保持する契合片より成るものであり、バンド本体を装着部位に巻つけた後、 適度な締め付け状態が得られる位置で上記穴部に契合片を契合させ、ナイフケー スの装着を行うものであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術によると、ナイフケースの装着は、ナイフケース本体を装着部 位に当て、次いでバンド本体を装着部位に巻き付けた後、適度に締め付けること によって行われるものであるが、バンド本体の締め付け固定は、バンド本体の端 末の金具によって行われるものであり、その際、バンド本体の穴部に契合片を契 合させる必要があるので、ナイフケースの装着あるいは、その取り外しが非常に 面倒であった。

【０００６】 さらに、上記バンド本体は、ナイフケース本体のバンド通し穴に対して挿通す ことのみによって取付けられているので、バンド本体の締め付け後にナイフケー スがずれるといった不具合が生じ易く、しかも、上記バンド本体の穴部は、バン ド本体の強度的な問題によりその形成間隔に制限があるので微調整ができず、よ って、より最適な締め付け状態を得ることができず、最良の装着状態を得ること は困難であった。

【０００７】

【考案の目的】

よって、本考案の目的とする所は、上述の如き従来の技術の有する問題点を解 決するものであって、ナイフケースの装着が容易にでき、しかも、確実な装着状 態を得ることができる水中マスクを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決する為の手段】

上記目的を達成する為に本考案は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対 応する添付図面に使用した符号を用いて説明すると、 ナイフＫを収容する為のナイフケース本体１と、上記ナイフケース本体１を身 体又は、他の装置に固定する為のバンド本体４とより成り、しかも、上記バンド 本体４には、バンド本体４の長さを調節する為の長さ調節部材５が設けられてい るナイフケースに於て、 上記バンド本体４は、一端をナイフケース本体１に固定すると共に、その他端 に長さ調節部材５を設け、しかも、上記長さ調節部材５の端末にフック部材６を 回動自在に取付け、他方、上記ナイフケースを構成するナイフケース本体１にフ ックホルダー７が設けられていることを特徴とするナイフケースである。

【０００９】

【作用】

本考案は、上記技術的手段より成り、ナイフケースを構成するナイフケース本 体２に対してバンド本体４の一端が固定されていると共に、その他端に長さ調節 部材５が設けられており、しかも、上記長さ調節部材５の端末には、フック部材 ６が設けられ、上記ナイフケース本体１に設けられたフックホルダー７に対して 脱着自在に成されているので、ナイフケースの装着は、ナイフケース本体１を身 体や他の装置の装着部位に当て、次いでバンド本体４を装着部位に巻き付け、さ らにバンド本体４設けられた長さ調節部材５の端末に設けられたフック部材６を ナイフケース本体１に設けられたフックホルダー７に契合させることによって行 われることとなり、よって、バンド本体４の締め付け固定時にバンド本体の穴部 に契合片を契合させる必要がなくなるので、容易にナイフケースの装着が行える と共に、装着後のナイフケースのずれを防止でき、しかも、上記バンド本体１に 穴部を形成する必要がないので強度的な問題による契合位置の間隔の制限がなく なり、よって、微調整が可能と成り、より良好な装着状態を得ることができるも のである。

【００１０】 さらに、上記フック部材６は、バンド本体４に設けられた長さ調節部材５の端 末に対して回動自在に取付けられているので、ナイフケースの装着（フック部材 ６とフックホルダー７の契合）が無理なく容易に行えると共に、その装着感をよ り良好なものとできるものである。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。 図１に示した様に、本考案のナイフケースは、ナイフＫを収容する為のナイフ ケース本体１と、上記ナイフケース本体１を身体又は、他の装置に固定する為の バンド本体４とより成り、上記ナイフケース本体１は、フレーム２とナイフＫの 収容部８を形成する為のカバー３とによって構成されており、しかも、上記カバ ー３には、収容されたナイフＫを固定保持する為のナイフ固定手段９が設けられ ており、さらに、上記バンド本体４には、バンド本体４の長さを調節する為の長 さ調節部材５が設けられているものである。

【００１２】 そして、上記バンド本体４は、その一端がナイフケース本体１に固定されてい ると共に、その他端に長さ調節部材５が設けられいるものであり、しかも、上記 長さ調節部材５の端末には、フック部材６が回動自在（図中矢印Ｍ）に取付けら れており、他方、上記ナイフケースを構成するナイフケース本体１のフレーム２ には上記フック部材６を契合保持する為のフックホルダー７が設けられているも のである。

【００１３】 そして、上記バンド本体４の長さ調節部材５に取付けられたフック部材６を詳 細に示したものが図２であって、上記フック部材６は、長さ調節部材５に対して 軸３０により回動自在に軸支された基部１１と、上記基部１１から一体的に伸び Ｕ字状に形成された弾発片１２とによって構成されており、しかも、上記弾発片 １２には契合部１４が形成されていると共に、その自由端末に脱着つまみ１３が 設けられているものである。

【００１４】 さらに、上記フック部材６を契合保持する為にナイフケース本体１のフレーム ２に設けられたフックホルダー７は、図３に示した様に、フック部材６の契合部 １４を契合保持する為の契合部１６を有して成るものであって、フレーム２に対 して一体的に形成されているものである。

【００１５】 そして、上記フック部材６とフックホルダー７に設けられた契合部１４，１６ の各々は、それぞれ契合突起，契合溝と成されており、互いに契合する様構成さ れているものであると共に、フック部材６及びフックホルダー７の形成と同時に 契合部１４，１６が形成される様に考慮されているものである。

【００１６】 そして、上記フック部材６とフックホルダー７との契合状態を図示したものが 図４であって、フック部材６とフックホルダー７との契合は、フック部材６の弾 発片１２の自由端に設けられた脱着つまみ１３を軽く押圧（図中矢印Ｐ）しなが らフック部材６をフックホルダー７に挿入（図中矢印Ｉ）し、フック部材６及び フックホルダー７の契合部１４，１６を契合させ、脱着つまみ１３の押圧をやめ ることによって行われるものである。

【００１７】 また、その解除は、フック部材６の弾発片１２の自由端に設けられた脱着つま み１３を強めに押圧（図中矢印Ｐ）することによって、フック部材６及びフック ホルダー７の契合部１４，１６の契合を解除し、次いで、脱着つまみ１３を強め に押圧（図中矢印Ｐ）した状態でフック部材６をフックホルダー７から引き抜く （図中矢印Ｏ）ことによって行われるものである。

【００１８】 そして、上記バンド本体４の長さを調節する為の長さ調節部材５は、図５に示 した様に、バンド本体４の端末に等間隔で設けられた長さ調節突起２９と、上記 バンド本体４の端末を保持する為のバンド通し穴２７及びバンド保持軸２８と、 上記バンド本体４の長さ調節を行う為のバンド押圧部材２３とより成り、上記バ ンド押圧部材２３は、長さ調節部材５の本体２１の左右側板２２によって支持さ れる軸２４に軸支された板状部材であって、その一端を爪部２６と成すと共に、 他端をスプリング２５によって付勢することにより、上記バンド本体４の端末に 設けられた長さ調節突起２９に対して契合可能に構成されているものである。

【００１９】 さらに、上記バンド押圧部材２３は、その一端に設けられた爪部２６の一面を テーパー面３１と成し、他面を上記長さ調節突起２９に垂直に対向させることに より、上記爪部２６がバンド本体４の長さ調節突起２９に対して、バンド本体４ の緩み方向（図中矢印Ｌ）には契合し、締り方向（図中矢印Ｔ）には契合しない ワンウエイラチェットとして構成されており、ナイフケース装着時のバンド本体 ４の緩みによる装着不良を防止できると共に、バンド本体４の長さの調節が容易 に行えるものである。

【００２０】 次に、その使用例を説明する。 上記の如く構成された本考案のナイフケースは、あらかじめ長さを調節したバ ンド本体４の一端のフック部材６をナイフケース本体１のフレーム２に設けられ たフックホルダー７より外した状態でナイフケース本体１のフレーム２を身体や その他の装置の装着部位に当てがい、次いでバンド本体４を上記装着部位に回し た後、バンド本体４の端末のフック部材６をフックホルダー７に契合させること によって行われるものである。

【００２１】 そして、上記フック部材６とフックホルダー７の契合は、図４に示した様に、 フック部材６の弾発片１２の自由端に設けられた脱着つまみ１３を軽く押圧（図 中矢印Ｐ）した状態で、契合部１４が形成された弾発片１２を、フックホルダー ７に挿入（図中矢印Ｉ）し、上記フック部材６の契合部１４と上記フックホルダ ー７の契合部１６とを契合させると同時に、脱着つまみ１３の押圧をやめること によって行うものであり、さらに、上記フック部材６がバンド本体４の長さ調節 部材５の端末に対して回動自在に取付けられているので、フック部材６とフック ホルダー７の契合をよりスムーズに行うことができるものである。

【００２２】 そして、フック部材６とフックホルダー７の契合が成された後、ナイフケース 本体１のフレーム２を装着部位になじませることによりナイフケースの装着は終 了するものであるが、初めてナイフケースを装着した場合には、ナイフケースの 装着をより確実なものとする為に、バンド本体４による適度な締め付け状態を確 保する必要があり、バンド本体４の長さの調節を行うものである。

【００２３】 そして、上記バンド本体４の長さの調節は、図５に示した様に、バンド本体４ の端末に設けられた長さ調節部材５によって行うものであり、上記長さ調節部材 ５は緩み方向（図中矢印Ｌ）には契合し、締り方向（図中矢印Ｔ）には契合しな いワンウエイラチェットとして構成されているので、上記ナイフケースを装着し た状態でバンド本体４の締め付けが弱い場合には、バンド本体４の端末を締り方 向（図中矢印Ｔ）に引張ることによりバンド本体４による締め付けを強くし、バ ンド本体４の締め付けが強い場合には、長さ調節部材５の押圧部材２３の他端を 押し（図中矢印Ｄ）、押圧部材２３の爪部２６を持ち上げる（図中矢印Ｕ）こと により、バンド本体４の端末の長さ調節突起２９と爪部２６との契合を解除し、 バンド本体４の端末をを緩み方向（図中矢印Ｌ）に移動させバンド本体４の締め 付けを弱くし、適度な締め付け状態を確保するものであり、一旦バンド本体４の 長さを調節してしまえば、次回からはその長さを調節する必要はなく、ナイフケ ースの装着がより容易になるものである。

【００２４】 そして、上記ナイフケースを外す場合には、上記フック部材６の脱着つまみ１ ３を強めに押圧（図中矢印Ｐ）し、フック部材６及びフックホルダー７の契合部 １４，１６の契合を解除した状態でフック部材６をフックホルダー７から引き抜 く（図中矢印Ｏ）ことにより、バンド本体４による装着部位の締め付けを解除で き、よって、ナイフケースを容易に外すことができるものである。

【００２５】 尚、本実施例に於て、上記ナイフケースに収容されたナイフＫの固定方法は、 カバー３に設けられたナイフ固定手段９によって、ナイフＫの収容と同時に自動 的に固定されるものであり、その解除は、ナイフ固定手段９を摺動させることに より行われるものを一例として示したものである。

【００２６】

【考案の効果】

以上詳述した如く、本考案によると次の様な効果を奏する。 即ち、請求項１によると、ナイフケースを構成するナイフケース本体に対して バンド本体の一端が固定されていると共に、その他端に長さ調節部材が設けられ ており、しかも、上記長さ調節部材の端末には、フック部材が設けられ、上記ナ イフケース本体に設けられたフックホルダーに対して脱着自在に成されているの で、ナイフケースの装着は、ナイフケース本体を身体や他の装置の装着部位に当 て、次いでバンド本体を装着部位に巻き付け、さらにバンド本体設けられた長さ 調節部材の端末に設けられたフック部材をナイフケース本体に設けられたフック ホルダーに契合させることによって行われることとなり、よって、バンド本体の 締め付け固定時にバンド本体の穴部に契合片を契合させる必要がなく、容易にナ イフケースの装着が行えると共に、装着後のナイフケースのずれを防止でき、し かも、上記バンド本体に穴部を形成する必要がないので強度的な問題による契合 位置の間隔の制限がなくなり、よって、微調整が可能と成り、より良好な装着状 態を得ることができるものである。

【００２７】 さらに、上記フック部材は、バンド本体に設けられた長さ調節部材の端末に対 し回動自在に取付けられているので、ナイフケース装着時のフック部材とフック ホルダーの契合を無理なく容易に行うことができ、よって、ナイフケースの装着 が容易となると共に、その装着感をより良好なものとできるものである。

【００２８】 そして、請求項２によると、バンド本体の端末に設けられるフック部材を構成 する各部、即ち、長さ調節部材に軸支されている基部と契合部を有する弾発片と 脱着つまみとが一体的に形成されているので、フック部材の形成が容易となり、 よって、低コストでフック部材を形成できるものであり、しかも、部品点数が必 要最小限に抑えられていることによって、より信頼性の高いフック部材を提供で きるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のナイフケースの構成を示す全体斜視図
である。

【図２】フック部材の構成を示す図である。

【図３】フックホルダーの構成を示す断面図である。

【図４】フック部材とフックホルダーとの契合状態を示
す図である。

【図５】バンド本体の長さ調節部材の構成及びナイフケ
ースの断面を示す図である。

【符号の説明】

１ ナイフケース本体 ２ フレーム ３ カバー ４ バンド本体 ５ 長さ調節部材 ６ フック部材 ７ フックホルダー １１ フック部材の基部 １２ 弾発片 １３ 脱着つまみ １４，１６ 契合部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ナイフＫを収容する為のナイフケース本
   体１と、上記ナイフケース本体１を身体又は、他の装置
   に固定する為のバンド本体４とより成り、しかも、上記
   バンド本体４には、バンド本体４の長さを調節する為の
   長さ調節部材５が設けられているナイフケースに於て、 上記バンド本体４は、一端をナイフケース本体１に固定
   すると共に、その他端に長さ調節部材５を設け、しか
   も、上記長さ調節部材５の端末にフック部材６を回動自
   在に取付け、他方、上記ナイフケースを構成するナイフ
   ケース本体１にフックホルダー７が設けられていること
   を特徴とするナイフケース。
2. 【請求項２】 上記フック部材６は、バンド本体４に設
   けられた長さ調節部材５に対し、回動自在に軸支されて
   いる基部１１と、上記基部１１から一体的に伸びＵ字状
   に構成されると共に契合部１４を有して成る弾発片１２
   と、上記弾発片１２の自由端末に取付けられている脱着
   つまみ１３より成ることを特徴とする請求項１記載のナ
   イフケース。