JPH0790185A - 耐汚染性樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents

耐汚染性樹脂組成物およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0790185A
JPH0790185A JP5240832A JP24083293A JPH0790185A JP H0790185 A JPH0790185 A JP H0790185A JP 5240832 A JP5240832 A JP 5240832A JP 24083293 A JP24083293 A JP 24083293A JP H0790185 A JPH0790185 A JP H0790185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
weight
parts
antibacterial agent
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5240832A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Kawase
茂樹 河瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5240832A priority Critical patent/JPH0790185A/ja
Publication of JPH0790185A publication Critical patent/JPH0790185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般的な汚染はもとより、微生物による汚染
に対しても効果があり、製造工程が簡単な耐汚染性樹脂
組成物およびその製造方法を提供する。 【構成】 臨界表面張力が40dyne/cmを上限とする樹
脂の中から選ばれる少なくとも1種の樹脂に、シリコー
ン樹脂、無機充填剤および抗菌剤を添加・分散した。ま
た、抗菌剤が無機系抗菌剤の少なくとも1種および有機
系抗菌剤の少なくとも1種を主体として構成した。さら
に、無機充填剤および抗菌剤を添加し、混合・分散した
ものである。 【効果】 樹脂組成物の表面エネルギが低下し、優れた
防汚性を示す。さらに、表面状態が粗面化され、優れた
溌水性と防汚性を発揮する。また、細菌、黴、酵母など
の微生物に起因する特殊な汚れに対しても優れた防汚性
を示す。そのため、建築、家庭電機、台所用品、バス・
サニタリ用品などを長期間にわたり清潔な状態を保持す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉塵、油脂、細菌、黴
などにより、樹脂成型品の表面が汚染され難い耐汚染性
樹脂組成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラスチック類は低エネルギ表
面を有し、金属類は高エネルギ表面を有する。特に、高
エネルギ表面は汚染され易いので、高エネルギ表面を有
する金属類は表面汚染を防止するために、その表面に樹
脂塗料を塗装したり、化学的表面処理を施したりするこ
とにより、表面を保護する方法が用いられてきた。
【0003】一方、低エネルギ物質の代表であるプラス
チック類は、その優れた加工性によるコストダウンや製
品の軽量化を達成するために、工業製品への使用量は激
増している。一般に、プラスチック類は汚染されにくい
が、製品の高品質化あるいは消費者の健康、清潔意識の
高まりにより、例えば特開平4−103668号公報に
開示されているように、シリコーン樹脂を混合して、よ
り汚染されにくいプラスチック製品が提案されている。
【0004】汚れの化学的成分は複雑であり、全てが十
分に解明されていないが、一般的には、汚れの成分とし
て、粉塵類、油脂類、タンパク質類、炭水化物類、塩
類、色素類、樹脂類が考えられ、特殊な汚れ成分として
細菌類や黴類などが挙げられる。通常は上記の汚れ成分
が単体ではなく、複合した形で汚れが形成されている。
【0005】また、上記の汚れが基体に付着する形態
は、下記のように分類される。 (汚れの付着状態) a.基体表面の微細凹凸構造に汚れの粒子が物理的に単
純に絡まっているもの。 b.基体分子と汚れ成分分子の分子間吸引力によるもの
で、ファンデア・ワールス力による吸着と呼ばれるも
の。 c.基体表面と汚れ成分が静電気的な吸引力によって付
着しているもの。 d.基体の表面分子と汚れ成分の分子が化学結合により
付着しているもの。 e.基体の表面層中に汚れ成分が浸透、拡散しているも
の。
【0006】上記のような汚れの付着形態からみて、汚
染防止法としては下記の方法が考えられる。特に、
(1)の汚れ成分が基体に接近するのを防止するのが最
も効果的であると考えられる。
【0007】(汚染防止方法) 1.基体表面の撥水性を改変し、汚れ成分が基体表面に
接近するのを防止する。 2.基体表面を平滑にし、微細凹凸構造による物理的付
着を防止する。 3.基体表面の静電気を除去し、帯電しないようにす
る。
【0008】また、汚れ防止の具体的方法としては下記
の方法が採用されてきた。 (具体的汚染防止方法) 1.基体表面を表面エネルギの比較的小さい物質、例え
ば、シリコーン樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、またはフッ素系
樹脂などからなる塗料を塗布し、基体表面の水に対する
接触角を大きくすることにより表面を撥水性にして汚れ
を着きにくくする。 2.基体表面にハードコート処理を行い、基体表面の平
滑性を向上させ、物理的汚れを防止するとともに、擦傷
による汚れも防止する。 3.基体中または基体表面に帯電防止剤を添加し、基体
の表面電位を低下させ、静電気による汚染を防止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の方法では下記のような問題があった。
【0010】表面エネルギの小さい樹脂塗料を塗装する
方法は、塗装工程、乾燥工程、硬化工程などを必要と
し、製造工程が煩雑になる。しかも、基体と塗料との密
着性が強くなく、塗膜が薄いため塗膜の耐久性も強くな
いという問題があった。また、細菌、黴、ぬめりの主原
因である酵母などによる特殊な汚染に対して効果がない
という問題があった。また、帯電防止剤の添加は、汚染
防止効果が小さく、その効果の持続性がないという問題
があった。
【0011】本発明は上記の課題を解決するもので、撥
水性に優れ、その効果が長期間にわたり持続し、一般的
な汚染はもとより、細菌、黴、酵母などの微生物による
特殊な汚染にたいしても効果があり、従来の樹脂成形装
置と成形方法で成形ができ、製造工程が簡単な耐汚染性
樹脂組成物およびその製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、臨界表面張力が40dyne/cmを上限とする
樹脂の中から選ばれる少なくとも1種の樹脂に、シリコ
ーン樹脂、無機充填剤および抗菌剤を添加・分散したも
のである。
【0013】また、抗菌剤が無機系抗菌剤の少なくとも
1種および有機系抗菌剤の少なくとも1種を主体として
構成したものである。
【0014】また、臨界表面張力が40dyne/cmを上限
とする樹脂の中から選ばれる少なくとも1種の樹脂10
0重量部に対して、無機充填剤を30〜100重量部添
加・分散して構成したものである。
【0015】また、臨界表面張力が40dyne/cmを上限
とする樹脂の中から選ばれる少なくとも1種の樹脂に、
シリコーン樹脂、無機充填剤および抗菌剤を添加し、混
合・分散して製造するものである。
【0016】
【作用】本発明の樹脂組成物は、臨界表面張力が40dy
ne/cm以下の樹脂にシリコーン樹脂を配合しているの
で、両樹脂の相乗効果により水に対する接触角が100
゜を超える非常に高い撥水性と、滑らかな滑り特性を発
現し、一般的な汚れの付着を防止する。さらに、無機充
填剤の添加により、樹脂組成物表面の形状を改善し、水
に対する接触角が大きくなり、より優れた汚れ防止効果
を発揮する。また、抗菌剤の作用で、細菌、黴、酵母な
どの微生物による特殊な汚染に対しても防止効果が大き
い。なかでも、無機抗菌剤は細菌に対して有効で、有機
防黴剤は黴と酵母に対して有効である。
【0017】一般的に、固体(基体)表面の液体(汚れ
成分)による濡れについては下記のYoungの式が成立す
る。
【0018】 γs=γi+γlcosθ (Youngの式) ただし γs:固体(基体)表面の自由エネルギ γl:液体表面の自由エネルギ γi:固液界面の自由エネルギ θ :液体の接触角 一方、固体(基体)表面が平滑でなく粗面の場合はYoun
gの式は成立せず、下記のWenzelの式が用いられる。
【0019】 γcosθ=cosθ’ (Wenzelの式) ただし γ :真の表面積/見かけの表面積 θ :真の液体の接触角 θ’:見かけの液体の接触角 Wenzelの式においては γ>1 であるから θ<90゜ ならば θ>θ’ θ=90゜ ならば θ=θ’ θ>90゜ ならば θ<θ’ となる。したがって、液体の真の接触角が90゜より大
であるならば、液体の見かけの接触角は固体(基体)の
表面の粗度が増すほど大きくなる。
【0020】すなわち、臨界表面張力が40dyne/cm以
下の樹脂にシリコーン樹脂を混入した樹脂組成物は、そ
れ自体が水の接触角90゜以上の低エネルギ表面を有す
る。そのため、基体に無機充填剤を添加し、基体の表面
形状を粗面にすることにより見かけの接触角が増大し、
極めて汚れにくい表面を有する基体が得られることとな
る。
【0021】
【実施例】以下に本発明の一実施例の耐汚染性樹脂組成
物およびその製造方法を説明する。
【0022】本実施例の耐汚染性樹脂組成物は臨界表面
張力が40dyne/cm以下の樹脂に、シリコーン樹脂、抗
菌剤、無機充填剤を添加、混合することにより、耐汚染
性の優れた樹脂組成物が得られる。
【0023】臨界表面張力が40dyne/cmを越える樹脂
を用いた場合、シリコーン樹脂や無機充填剤を添加して
も、樹脂組成物表面の水に対する接触角はあまり増大せ
ず、耐汚染性は向上しない。
【0024】本実施例に用いた臨界表面張力が40dyne
/cm以下である樹脂の具体例としては、低密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン
10・10、ナイロン10、ナイロン8・8、ナイロン
9・9、ポリスチレン、PMMA(ポリメタクリル酸メ
チル),AS(アクリロニトリル・スチレン共重合
物)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合物)、ポリ塩化ビニルなどがあげられる。
【0025】また、本実施例に用いるシリコーン樹脂と
しては、ジメチルシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、ジフェニルポリシロキサンなどの純シリコーン
樹脂。エチレンビニルアセテートに高分子量シロキサン
をグラフト重合させたもの。さらに、上記純シリコーン
樹脂をアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂などと反応させた変性シリコーン樹脂
が望ましい。シリコーン樹脂の配合割合は、樹脂の臨界
表面張力が40dyne/cm以下の樹脂100重量部当り
0.5〜15.0重量部であることが望ましい。上記の
ようにシリコーン樹脂を配合した樹脂組成物は水に対す
る接触が増大し、汚れがつき難くなる。しかし、シリコ
ーン樹脂の配合割合が15重量部を極端に超えると、樹
脂組成物の表面状態が悪化し、物理的性質も低下する。
【0026】本実施例に用いる抗菌剤としては、無機系
抗菌剤として硝酸銀、硫酸銀、塩化銀、または銀、銅、
亜鉛、錫などの金属を担持したゼオライト、または錫を
担持したシリカゲルなどが望ましい。
【0027】また、本実施例に用いる有機系防黴剤とし
ては、10,10’−オキシビスフェノキサルシンなど
フェニルエーテル誘導体、シクロフルアニドなどのN−
ハロアルキルチオ系化合物、2−(4−チアゾリル)ベ
ンズイミダゾール(以後TBZと略す)などのイミダゾ
ール誘導体、2,3,5,6テトラクロール−4−(メ
チルスルフォニル)ピリジンなどのスルホン誘導体、ま
たはセシルジメチルエチルアンモニウムブロミドなど第
4級アンモニウム塩などが望ましい。
【0028】本実施例での抗菌剤の配合割合は、無機系
抗菌剤は臨界表面張力が40dyne/cm以下の樹脂100
重量部に対し、0.5〜3.0重量部の範囲が望まし
い。0.5重量部以下の添加量では抗菌性が認められ
ず、3.0重量部を超えると樹脂組成物が着色されるな
ど樹脂組成物の特性を著しく損なうので望ましくない。
また、有機系防黴剤の配合割合は、臨界表面張力が40
dyne/cm以下の樹脂100重量部に対し、0.05〜
1.0重量部の範囲が望ましい。0.05以下では防黴
性が殆どなくなり、1重量部を超えると樹脂組成物がブ
ルーミングを起こす。
【0029】本実施例に用いる無機充填剤としては、酸
化物、ホウ酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩から選ばれる少な
くとも一種が用いられる。具体的には、マグネシウム、
バリウム、チタン、ジルコニウム、クロム、マンガン、
鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム、ケ
イ素の酸化物。リチウム、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム、カルシウム、または亜鉛のホウ酸塩、リン酸
塩、ケイ酸塩が望ましい。
【0030】本実施例での無機充填剤の配合割合は、臨
界表面張力が40dyne/cm以下の樹脂100重量部に対
し、10〜150重量部、特に30〜100重量部の添
加が望ましい。無機充填剤の配合により、樹脂組成物の
表面が粗くなり、水に対する接触角が増大し、汚れがつ
き難くなる。配合量が上記の範囲を超えると樹脂組成物
の強度が低下する。
【0031】以下に本発明の具体的実施例を説明する。 (実施例1)ABS樹脂100重量部、シリコーン樹脂
0.5重量部、TBZ 0.01重量部、銀ゼオライト
0.05重量部をよく混合し、射出成型機で成型し50
×50mmの板状の樹脂成形物を得た。
【0032】(実施例2)ABS樹脂100重量部、シ
リコーン樹脂1.0重量部、TBZ 0.1重量部、銀
ゼオライト0.5重量部をよく混合し、射出成型機で成
型し50×50mmの板状の樹脂成形物を得た。
【0033】(実施例3)ABS樹脂100重量部、シ
リコーン樹脂5.0重量部、TBZ 0.25重量部、
銀ゼオライト0.75重量部をよく混合し、射出成型機
で成型し50×50mmの板状の樹脂成形物を得た。
【0034】(実施例4)ABS樹脂100重量部、シ
リコーン樹脂10重量部、TBZ 0.5重量部、銀ゼ
オライト1.0重量部をよく混合し、射出成型機で成型
し50×50mmの板状の樹脂成形物を得た。
【0035】(実施例5)ABS樹脂100重量部、シ
リコーン樹脂15重量部、TBZ 1.0重量部、銀ゼ
オライト2.0重量部をよく混合し、射出成型機で成型
し50×50mmの板状の樹脂成形物を得た。
【0036】(実施例6)ABS樹脂100重量部、シ
リコーン樹脂5重量部、水酸化アルミニウム30重量
部、TBZ 0.01重量部、銀ゼオライト0.05重
量部をよく混合し、射出成型機で成型し50×50mmの
板状の樹脂成形物を得た。
【0037】(実施例7)ABS樹脂100重量部、シ
リコーン樹脂5重量部、水酸化アルミニウム50重量
部、TBZ 0.1重量部、銀ゼオライト0.5重量部
をよく混合し、射出成型機で成型し50×50mmの板状
の樹脂成形物を得た。
【0038】(実施例8)ABS樹脂100重量部、シ
リコーン樹脂5重量部、水酸化アルミニウム100重量
部、TBZ 0.25重量部、銀ゼオライト0.75重
量部をよく混合し、射出成型機で成型し50×50mmの
板状の樹脂成形物を得た。
【0039】(実施例9)ABS樹脂100重量部、シ
リコーン樹脂5重量部、水酸化アルミニウム150重量
部、TBZ 0.5重量部、銀ゼオライト1.0重量部
をよく混合し、射出成型機で成型し50×50mmの板状
の樹脂成形物を得た。
【0040】(比較例)ABS樹脂のみを各実施例と同
様に射出成型機で成型し、50×50mmの板状のABS
樹脂成形物を得た。
【0041】実施例1〜9の樹脂成形物および比較例の
ABS成形物のそれぞれについて、水に対する接触角を
協和界面化学社製の接触角測定装置(CAZ型)で測定
した。また、耐汚染性をJIS K3370に記載の方
法に準じて評価した。なお、耐汚染性の評価は目視で行
い、比較例の試料の汚染度を△とし、比較例の試料より
汚染されている場合は×、比較例の試料より汚染が少な
い場合を○として相対評価した。結果を(表1)に示
す。(表1)からわかるように、実施例1〜9の各試料
は、いずれも比較例の試料より水に対する接触角が大き
く、耐汚染性も優れていることがわかる。
【0042】
【表1】
【0043】つぎに、実施例6〜9の樹脂成形物および
比較例のABS樹脂成形物について、抗菌性を評価し
た。50×50mmの試料板に一般細菌と大腸菌を含んだ
菌液を1mLを滴下し、37℃で24時間菌を培養した。
その後、滅菌済みリン酸緩衝液を用いて菌を洗い出し
た。洗い出した液中の生菌数を、菌数測定用培地を用い
て混釈平板法により測定した。結果を(表2)に示す。
(表2)からわかるように、実施例6〜9の試料は比較
例の試料よりも一般細菌および大腸菌の発生数が約50
00分の1に減少し、抗菌効果が優れていることがわか
る。
【0044】
【表2】
【0045】また、防黴性を評価するために、寒天培地
上に置いた50×50mmの各試料板にアスペルギルス・
ニガー菌液を噴霧し、25℃で7日間培養した。結果を
(表3)に示す。(表3)からわかるように実施例6〜
9の試料は比較例の試料よりも菌子の生育が少なく、特
に実施例7〜9の試料は菌子の生育が全く認められな
く、防黴効果が優れていることがわかる。
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明かなように本
発明によれば、臨界表面張力が40dyne/cm以下の樹脂
とシリコーン樹脂との相乗作用により表面エネルギが低
下し、優れた防汚性を示す。さらに、無機充填剤の添加
により、表面状態が粗面化され、優れた溌水性と防汚性
を発揮する。また、細菌、黴、酵母などの微生物に起因
する特殊な汚れに対しても優れた防汚性を示す。そのた
め、建築、家庭電機、台所用品、バス・サニタリ用品な
ど、種々の原因による汚れが付着し易い製品の汚染を防
止し、長期間にわたり清潔な状態を保持することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 101/00 83:04)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臨界表面張力が40dyne/cmを上限とす
    る樹脂の中から選ばれる少なくとも1種の樹脂に、シリ
    コーン樹脂、無機充填剤および抗菌剤を添加・分散した
    耐汚染性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 抗菌剤が無機系抗菌剤の少なくとも1種
    および有機系抗菌剤の少なくとも1種を主体としてなる
    請求項1記載の耐汚染性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 臨界表面張力が40dyne/cmを上限とす
    る樹脂の中から選ばれる少なくとも1種の樹脂100重
    量部に対して、無機充填剤を30〜100重量部添加・
    分散してなる請求項1または2記載の耐汚染性樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 臨界表面張力が40dyne/cmを上限とす
    る樹脂の中から選ばれる少なくとも1種の樹脂に、シリ
    コーン樹脂、無機充填剤および抗菌剤を添加し、混合・
    分散する耐汚染性樹脂組成物の製造方法。
JP5240832A 1993-09-28 1993-09-28 耐汚染性樹脂組成物およびその製造方法 Pending JPH0790185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5240832A JPH0790185A (ja) 1993-09-28 1993-09-28 耐汚染性樹脂組成物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5240832A JPH0790185A (ja) 1993-09-28 1993-09-28 耐汚染性樹脂組成物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0790185A true JPH0790185A (ja) 1995-04-04

Family

ID=17065362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5240832A Pending JPH0790185A (ja) 1993-09-28 1993-09-28 耐汚染性樹脂組成物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0790185A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111683A (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 Toto株式会社 樹脂成形体および水まわり部材
WO2018145970A1 (en) * 2017-02-10 2018-08-16 Ineos Styrolution Group Gmbh Acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer composition with high surface energy
CN114276753A (zh) * 2020-09-28 2022-04-05 上海沪正实业有限公司 防尘抗菌防病毒涂料及其制备方法和用途

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111683A (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 Toto株式会社 樹脂成形体および水まわり部材
WO2018145970A1 (en) * 2017-02-10 2018-08-16 Ineos Styrolution Group Gmbh Acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer composition with high surface energy
CN110494490A (zh) * 2017-02-10 2019-11-22 英力士苯领集团股份公司 高表面能的丙烯腈-丁二烯-苯乙烯共聚物组合物
CN110494490B (zh) * 2017-02-10 2023-02-21 英力士苯领集团股份公司 高表面能的丙烯腈-丁二烯-苯乙烯共聚物组合物
US11655359B2 (en) 2017-02-10 2023-05-23 Ineos Styrolution Group Gmbh Acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer composition with high surface energy
CN114276753A (zh) * 2020-09-28 2022-04-05 上海沪正实业有限公司 防尘抗菌防病毒涂料及其制备方法和用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1863865B1 (en) Method of creating a solvent-free polymeric silicon-containing quaternary ammonium antimicrobial agent having superior sustained antimicrobial properties
TWI693186B (zh) 具有抗微生物塗層的家用物品及其製造方法
US6790910B1 (en) Antimicrobial additives
CN106538583A (zh) 长效消毒抗菌组合物、其涂布方法和用于涂层的再生方法
JPH0790185A (ja) 耐汚染性樹脂組成物およびその製造方法
JP4830997B2 (ja) 除菌部材およびそれを用いた洗浄用具
JPH11130504A (ja) 人工大理石成形体
US20040076674A1 (en) Method for thermally assisted antimicrobial surface treatment
JPH0884691A (ja) 温水洗浄便座
JPH0665527A (ja) 汚れ防止塗料
JP2001190344A (ja) 人工大理石とそれを用いたキッチンカウンター、浴槽または洗い場
JPH11343350A (ja) 人工大理石成形体
JPH07216239A (ja) 耐汚染性に優れた樹脂組成物
JPH07157666A (ja) 耐汚染性に優れた樹脂組成物
JP2002003261A (ja) 人工大理石成形体
JP2001233646A (ja) 人工大理石成形体
JPH06287477A (ja) 耐汚染性樹脂組成物
JP2000044408A (ja) 抗菌剤および抗菌性樹脂組成物ならびに抗菌性成形品
JP2000319109A (ja) 抗菌材料とその製造方法
JPH0768656A (ja) 抗菌性アクリルフイルム
JPH06154118A (ja) 浴槽及び洗い場
JPH1192251A (ja) 人工大理石
JP2000037245A (ja) 人工大理石成形体ならびにそれを用いたキッチンカウンター、浴槽とまたは洗い場
JP2002322368A (ja) 防汚性樹脂およびその防汚性樹脂を有する成形体
JPH09154772A (ja) 暖房便座