JPH078970B2 - 硬化型塗料用組成物 - Google Patents

硬化型塗料用組成物

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JPH078970B2
JPH078970B2 JP1158831A JP15883189A JPH078970B2 JP H078970 B2 JPH078970 B2 JP H078970B2 JP 1158831 A JP1158831 A JP 1158831A JP 15883189 A JP15883189 A JP 15883189A JP H078970 B2 JPH078970 B2 JP H078970B2
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立人 松田
雅也 吉田
孝浩 青山
章二 橋口
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐候性の優れた塗料用組成物に関するものであ
り、詳細には長期に亘って優れた耐候性を示すと共に、
乾燥性、光沢、肉持性及び耐溶剤性等の優れた塗膜を形
成することのできる共重合体含有硬化型塗料用組成物を
提供するものである。
[従来の技術] アクリル系樹脂及び/又はメタクリル系樹脂[以下本明
細書において「アクリル−及び/又はメタクリル−」を
一括して表示したいときには(メタ)アクリル−という
表現を用いることとする]の塗料分野における代表的用
途の1つとして、硬化型塗料用樹脂としての使用が挙げ
られる。例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
等の水酸基を有する単量体を他の単量体と重合若しくは
共重合してアクリルポリオールとし、これに適当な架橋
剤、例えばアミノプラスト樹脂を配合して常温硬化型あ
るいは焼付硬化型等の硬化型塗料用樹脂組成物として応
用することが行なわれている。この様な硬化型塗料用樹
脂組成物は耐久性が高いという特性を有しているので、
例えば自動車、家電製品、鋼製機器、建材等の用途に使
用されている。
上記諸用途の中でも塗膜の美麗感が特に要求される分野
においては、光沢性、肉持性、耐溶剤性及び耐薬品性等
の観点から、芳香族重合性単量体を30〜60重量%用いた
共重合体を含む塗料用樹脂組成物が一般的に使用されて
きた。しかしながらここに得られる塗膜は耐候性が低
く、より高度な耐候性が求められる場合には、紫外線安
定剤や紫外線吸収剤を混合するという対照的な改良策を
施しているのが実情である。
又最近では紫外線吸収性単量体を共重合する事も提案さ
れており(特公昭61−42751)、これによってある程度
の耐候性向上効果は認められるが、長期耐候性という観
点からは十分なものではなかった。
これらに対し芳香族重合性単量体を用いずに得られる従
来の汎用共重合体に紫外線安定剤や紫外線吸収剤を混合
配合したり、或は紫外線吸収性単量体を共重合すること
も検討され、これによって耐候性はある程度改善されて
いるが、長期耐候性という観点からは十分と言えず、し
かも光沢や肉持性などの美麗感が十分でなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、長期に亘って優れた耐候性を示す常温
硬化型または熱硬化型塗料用組成物を提供する点にあ
り、特に乾燥性、硬度、光沢、肉持性が良好で、耐溶剤
性や耐薬品性を損なうことなく、長期間の屋外使用に耐
えることができる塗料用組成物を提供する点にあり、更
に他の目的は長期使用中の光沢保持性、耐変色性、耐ク
ラック性、耐ブリスター性が著しく改善された長期耐候
性塗膜を形成することのできる塗料用組成物の提供にあ
る。
[課題を解決する為の手段] 本発明の硬化型塗料用組成物は重合性紫外線安定性単量
体(a)、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)及
び水酸基含有重合性単量体(c)を必須成分として含む
重合性単量体成分を共重合させることによって得られる
共重合体に、架橋剤としてアミノプラスト樹脂を配合し
て溶媒に溶解又は分散させたものである。そして該共重
合体をアミノプラスト樹脂によって架橋・硬化させるこ
とにより、耐候性、光沢保持性、肉持性、耐溶剤性、耐
薬品性,耐クラック性、耐ブリスター性等の優れた塗膜
が形成されるのである。
[作用] 重合性紫外線安定性単量体(a)は共重合体に優れた耐
候性を与える上で必須的な化合物であり、特に立体障害
を受けたピペリジニル基と重合性不飽和基を分子内に少
なくとも1個有するものが賞用されるが、中でも一般式
(I)で示される物質がもっとも代表的に使用される。
[式中R1は水素原子またはシアノ基を、R2,R3はそれぞ
れ独立して水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基、X
はイミノ基または酸素原子、Yは水素原子、炭素数1〜
18のアルキル基または (R2,R3は前と同じ意味)を示す]上記定義中、R2およ
びR3で示される炭素数1〜2のアルキル基とはメチルま
たはエチルであり、Yで示される炭素数1〜18のアルキ
ル基としては、メチル,エチル,プロピル,イソプロピ
ル,ブチル,イソブチル,第3級ブチル,ペンチル,ヘ
キシル,ヘプチル,オクチル,ノニル,デシル,ウンデ
シル,ドデシル,トリデシル,テトラデシル,ペンタデ
シル,ヘキサデシル,ヘプタデシル,オクタデシル等で
代表される直鎖状又は分岐状の炭化水素残基が示され
る。
更に具体的な化合物名を挙げて例示的に説明するなら
ば、重合性紫外線安定性単量体(a)としては、例えば
4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリ
ロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、
4−(メタ)アクリロイルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロ
イルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−
(メタ)アクリロイル−4−(メタ)アクリロイルアミ
ノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)
アクリロイル−4−シアノ−4−(メタ)アクリロイル
アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロ
トノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−クロトノイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、1−クロトノイル−4−クロトノイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどを挙げることが
でき、これらは1種又は2種以上を用いることができ
る。
またシクロアルキル基含有重合性単量体(b)は、共重
合体を塗料用組成物として用いて得られる塗膜に塗膜硬
度、光沢、肉持性、耐溶剤性、耐候性を与える上で不可
欠の成分であり、特に前記重合性紫外線安定性単量体
(a)との併用によって長期耐候性の向上に顕著な相剰
効果を発揮することは特筆されることである。シクロア
ルキル基と重合性不飽和基を有するものは全て使用でき
るが、中でも一般式(II)で示される物質がもっとも代
表的に使用される。
(式中、R4は水素原子または炭素数1〜2のアルキル
基、Zは置換基を有していてもよいシクロアルキル基を
示す) 上記定義中、R2,R3およびR4で示される炭素数1〜2の
アルキル基とはメチルまたはエチルである。
Zで示される置換基を有していても良いシクロアルキル
基におけるシクロアルキル基としてはシクロペンチル,
シクロヘキシル,シクロドデシル等の単環式飽和炭化水
素残基が例示される。これらのシクロアルキル基は、炭
素数が1〜6のアルキル基を置換基として有していても
よく、これらの置換基におけるアルキルとしては、メチ
ル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブ
チル,第3級ブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘプチル等
が例示される。
更に具体的な化合物名を挙げて例示的に説明するなら
ば、シクロアルキル基含有重合性単量体(b)として
は、例えばシクロヘキシル(メタ)アクリレート,メチ
ルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、第3級ブチル
シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどを挙げること
ができ、これらの1種又は2種以上を使用することがで
きる。
次に上記単量体(a),(b)に併用して共重合される
水酸基含有重合性単量体(c)としては、例えば、ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキ
シ(メタ)アクリレート(例えば、商品名プラクセルF
M、ダイセル化学工業(株)製)、フタル酸とプロピレ
ングリコールとから得られるポリエステルジオールのモ
ノ(メタ)アクリレートなど水酸基を有する重合性単量
体が挙げられる。
上記重合性紫外線安定性単量体(a),シクロアルキル
基含有重合性単量体(b),水酸基含有重合性単量体
(c)を含む単量体成分から得られる共重合体に架橋剤
としてアミノプラスト樹脂を配合してなる硬化型塗料組
成物は、単量体(a)もしくは(b)を欠いた物では到
底発揮し得ない優れた耐候性を示し、各単量体(a),
(b)が顕著な相剰効果を発揮することにより、例えば
アクリル系単量体を主要成分とする様な場合でも弗素系
樹脂に匹敵する程の耐候性を示す。
上記単量体(a),(b),(c)を含む単量体成分か
ら共重合体を製造する場合における上記各単量体
(a),(b),(c)の使用比率については特に限定
される訳ではないが、一般的には単量体(a)を0.1〜9
4.9重量%、単量体(b)を5.0〜99.8重量%、単量体
(c)を0.1〜94.9%使用するのがよい。ここで単量体
(a)の使用量が0.1重量%より少ないときは、得られ
た共重合体の光安定性が不十分である。一方95.0重量%
より多くなると単量体(b)および単量体(c)と使用
量が減少し、塗料用組成物を形成して塗料としたときの
塗膜の光沢性や肉持感が不十分で外観上不満が残った
り、耐溶剤性,耐薬品性が劣ることがある。
尚単量体(a)のより好ましい使用量は0.2〜50重量
%、更に好ましい使用量は0.5〜10重量%である。
また単量体(b)の使用量が5.0重量%より少ないと、
塗料組成物を形成して塗料とした時の塗膜の光沢性や肉
持感が不十分であったり、単量体(a)との相乗効果が
うすれ、耐候性が十分発揮されなくなることがある。一
方99.8重量%より多くなると単量体(a)および単量体
(c)の使用量が減少して耐候性、耐溶剤性、耐薬品性
が劣る原因となる。従って単量体(b)のより好ましい
使用量は80.0〜5.0重量%、更に好ましい使用量は70.0
〜10.0重量%である。
また単量体(c)を0.1重量%以上、好ましくは2重量
%以上、更に好ましくは5重量%以上用いることによ
り、アミノプラスト樹脂による架橋の効果が顕著に発揮
され、塗膜の耐候性、光沢、肉持性等が非常に良好なも
のとなる。一方使用量が多過ぎると本発明の本質的特徴
が失われるので、94.9重量%以下、好ましくは50重量%
以下、更に好ましくは30重量%以下とすることが推奨さ
れる。
尚水酸基含有重合性単量体(c)を用いるときは、得ら
れる共重合体の水酸基価が0.1〜200mg KOH/gとなる範囲
で用いることが推められ、これによって、架橋剤と併用
して硬化型塗料用組成物として用いるときの架橋性が実
質上保証される。しかし過剰に配合すると、重合時の不
安定さを誘起したり、得られる共重合体の耐水性を低下
させるといった不利益が生じるので、好ましくは10〜15
0mg KOH/g、更に好ましくは20〜120mg KOH/gとすること
が推奨される。
本発明の共重合体組成は、基本的には上記単量体
(a),(b),(c)を必須に含む共重合体成分から
なり、後述の方法によって共重合体としたものをアミノ
プラスト樹脂と架橋させることによって耐候性皮膜を形
成するものであるが、本発明の効果を損なわない範囲に
おいて、その他の重合性単量体(d)を含んでもかまわ
ない。
この様な重合性単量体(d)としては、例えば、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチ
ル(メタ)アクリレート、第3級球ブチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレートなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル;グリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基
含有重合性単量体;(メタ)アクリルアミド、N,N′−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ビニルピ
リジン、ビニルイミダゾールなどの窒素含有重合性単量
体;塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハロゲン含有重
合性単量体;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエンなどの芳香族重合性単量体;酢酸ビニルなどのビ
ニルエステル;ビニルエーテル;(メタ)アクリロニト
リルなどの重合性シアン化合物;(メタ)アクリル酸、
クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸及び無水マレイン
酸などの如きカルボシル基含有重合性単量体;ビニルス
ルホン酸、スチレンスルホン酸及びスルホエチル(メ
タ)アクリレートなどの如きスルホン酸基含有重合性単
量体;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホ
スフエート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル
アシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキ
シ−3−クロロプロピルアシッドホスフェート、2−メ
タクリロイルオキシエチルフェニルリン酸などの酸性リ
ン酸エステル系重合性単量体;更には所望により2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノンまたは2,2′,4−トリヒド
ロキシベンゾフェノンとグリシジル(メタ)アクリレー
トを反応して得られる2−ヒドロキシ−4−[3−メタ
(メタ)アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ]
ベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−[3−メ
タ(メタ)アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキ
シ]ベンゾフェノン等の重合性紫外線吸収性単量体等を
挙げることができ、これらの群から選ばれる1種又は2
種以上を用いることができる。
上記重合性単量体(d)は、これを用いて形成した共重
合体から得られる塗料用組成物が、重合性単量体
(a),(b)及び(c)を用いることによって得られ
る本発明の本質的特徴を失なうことがない範囲で使用す
るのが好ましく、共重合体全量に対して0.1〜94.8重量
%の範囲で使用することができる。好ましくは10〜80重
量%、更に好ましくは20〜60重量%用いることにより、
本発明の共重合体を塗料用組成物としたときの、作業性
などの性能を更に向上させることができる。
また重合性単量体(d)として上記例示化合物のうち酸
性官能基(例えばカルボキシル基やスルホン酸基)含有
重合性単量体を用いるときは、得られる共重合体の酸価
が0.1〜100mg KOH/gとなる範囲で用いることが推めら
れ、これによって、親水性付与という利点が得られる。
また本発明の共重合体とアミノプラスト樹脂の反応にお
ける内部触媒として有用な作用を示す。尚内部触媒とし
て用いる場合は0.1〜15mg KOH/gの配合で十分である。
しかし過剰に配合すると、重合時の不安定さを誘起した
り、得られる共重合体の耐水性を低下させるといった不
利益が生じるので、好ましくは0.1〜80mg KOH/g、更に
好ましくは0.1〜60mg KOH/gとすることが推奨される。
また重合性単量体(d)として用いる芳香族基含有重合
性単量体は、得られる共重合体に耐薬品性を与える上で
重要な役割を示すが、過剰に配合すると耐候性に悪影響
を与えるので、30重量%以下、好ましくは20重量%以
下、更に好ましくは15重量%以下とするのが良い。
次に本発明の共重合体[以下共重合体(P)と言う]の
製造法について説明する。共重合体(P)は、前記重合
性紫外線安定性単量体(a)、シクロアルキル基含有重
合性単量体(b)、水酸基含有重合性単量体(c)及び
所望によりその他の重合性単量体(d)を配合してなる
重合性単量体成分を公知の手法,例えば溶液重合法,乳
化重合法,懸濁重合法.塊状重合法により重合して得ら
れる。
もっとも有利な方法は溶液重合法であり、この場合に使
用できる溶剤としては、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エス
テル類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
などのケトン類;イソプロパノール、n−ブタノール、
iso−ブタノールなどの脂肪族アルコール類;エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテルなどのアルキレングリコールモノアルキルエーテ
ル類;などをあげることができ、これらの有機溶剤は単
独又は混合溶剤として使用される。
また、重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリ
ル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパー
オキサイドなど通常のラジカル重合開始剤を挙げること
ができる。これらの重合触媒は、重合性単量体の総重量
に対して0.1〜10重量%の範囲で使用される。反応温度
は室温から200℃、好ましくは40〜140℃の範囲である。
また重合反応を行なう際に、分子量を調節する目的で、
ラウリルメルカプタン、2−メルカプトエタノール、四
塩化炭素、四臭化炭素などの連鎖移動剤や調節剤を用い
てもよい。
この様な溶液重合法によって通常3,000〜300,000好まし
くは8,000〜100,000の重量平均分子量の共重合体(P)
が得られる。
本発明の塗料組成物は、前記手順で得られた共重合体
(P)を溶液状、分散液状、粉体状として使用できる
が、該共重合体(P)を後述のアミノプラスト樹脂と共
に溶媒に溶解もしくは分散した液状物として用いるのが
もっとも好ましく、溶媒としては水および/又は有機溶
剤とすることができる。
本発明の共重合体を溶媒に溶解もしくは分散した液状物
は、架橋剤としてのアミノプラスト樹脂を配合して常温
硬化型或は熱硬化型塗料組成物とする。この場合の使用
形態は溶剤型、水溶液型いずれでも良い。この際用いら
れるアミノプラスト樹脂としては、例えば、メチルエー
テル化メラミン樹脂、ブチルエーテル化メラミン樹脂、
ブチルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂、ブチルエーテ
ル化シクロヘキシルベンゾグアナミン樹脂などのアミノ
プラスト樹脂およびこれらの水溶化物などを挙げること
ができ、これらの1種または2種以上の混合物を使用で
きる。アミノプラスト樹脂および水溶化物の使用量は特
に限定されないが、好ましくは共重合体100重量部に対
して5〜70重量部の比率でブレンドして用いられる。
本発明の塗料用組成物は、反応を促進させるための硬化
触媒、有機溶剤及び/または水などの溶媒、充填剤、レ
ベリング剤、分散剤、可塑剤、安定剤、染料、顔料など
の各種塗料用添加剤を適宜含んでもよい。
本発明の塗料用組成物は、特定組成の重合性単量体成分
を用いて得られるので、長期の耐候性に著しく優れてお
り、また顔料分散性にも優れりているので、公知の顔料
分散法により無機及び有機の顔料を分散して着色塗料と
する事もできる。
本発明の塗料用組成物は、長期の耐候性に著しく優れて
いると共に、光沢性、肉持性、耐溶剤性の優れた塗膜の
形成能の優れた作業性を有するものであり、大型構造物
用、自動車用あるいは木工用などの広い用途に使用でき
る。
[実施例] 以下、実施例及び比較例で本発明を説明する。
なお、部または%とあるのは特に断わりのないかぎりそ
れぞれ重量部または重量%である。
製造例1〜4 撹拌機、温度計、冷却器、窒素ガス導入管のついた4つ
口フラスコに窒素ガス気流下、第1表に示す反応試剤を
滴下し、同表に示す反応条件で本発明の共重合体溶液
(1)〜(4)を得た。得られた共重合体の物性は第1
表に併記した。
比較製造例1〜4 製造例1において使用した重合性単量体、溶剤、重合開
始剤及び重合反応時の温度等を第2表に示したとおりと
する以外は製造例1と同様の操作をくり返して比較用共
重合体溶液(1)〜(4)を得た。
製造例5 製造例1において使用したのと同じ反応器に窒素ガス気
流下、イソプロピルアルコール40部を仕込み、80℃に昇
温した中に、4−メタクリルロイルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン3部、シクロヘキシルメタクリ
レート20部、ステアリルメタクリレート10部、ブチルア
クリレート15部、メチルメタクリレート5.5部、ヒドロ
キシエチルアクリレート2部、アクリル酸4.5部及びア
ゾビスイソブチロニトリル2部からなる重合性単量体成
分を4時間かけて滴下し、更に80℃で4時間保持したの
ち、トリエチルアミン6.3部を添加して中和し、本発明
の共重合体を不揮発分60.1%、重量平均分子量15,000の
溶液(共重合体溶液(5)という)として得た。
製造例6、比較製造例5,6 製造例5において使用した重合性単量体、溶剤、重合開
始剤及び重合反応時の温度を第3表に示したとおりとす
る以外は製造例5と同様の操作をくり返して共重合体溶
液(6)及び比較用共重合体溶液(5),(6)を得
た。
実施例1,2、比較例1,2 製造例3,4及び比較製造例3,4で得た共重合体溶液
(3),(4)及び比較用共重合体溶液(3),(4)
を用い下記配合で熱硬化性塗料用組成物(1),(2)
及び比較用熱硬化性塗料用組成物(1),(2)を調製
した。
配合 共重合体溶液または比較用共重合体溶液 100部 スーパーベッカミン47−508−60 27.8部 [大日本インキ化学工業(株)製 ブチル化メラミン樹
脂の60%溶液] キシレン 19.5部 ブチルアルコール 19.5部 これら塗料用組成物を、あらかじめリン酸亜鉛処理板上
に2液ウレタン樹脂エナメルを塗布したホワイト板にス
プレー塗布し、160℃×20分焼付して得たテストピース
を用いて塗膜性能を試験した。結果は第4表に示すよう
に、優れた耐候性を有していた。
実施例3,4、比較例3,4 製造例5、6及び比較製造例5、6で得た共重合体溶液
(5),(6)及び比較用共重合体溶液(5),(6)
を用い下記配合で熱硬化性塗料用組成物(3),(4)
及び比較用硬化性塗料用組成物(3),(4)を調製し
た。
配合 共重合体溶液または比較用共重合体溶液 100部 スミマール M−40S 25部 [住友化学工業(株)製 メチル化メラニン樹脂の80%
溶液] イソプロピルアルコール 40部 ブチルセロソルブ 10部 水 25部 これら塗料用用組成物を、あらかじめリン酸亜鉛処理板
上に2液ウレタン樹脂エナメルを塗布したホワイト板に
スプレー塗布し、140℃×20分焼付して得たテストピー
スを用いて塗膜性能を試験した。結果は第5表に示すよ
うに、優れた耐候性を有していた。
[発明の効果] 本発明は上記の様に構成されているので、長期に亘って
優れた耐候性を示すと共に、乾燥性、光沢、肉持性及び
耐溶剤性の優れた塗膜を形成することのできる硬化型塗
料用組成物が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 孝浩 大阪府吹田市西御旅町5番8号 日本触媒 化学工業株式会社吹田製造所内 (72)発明者 橋口 章二 大阪府吹田市西御旅町5番8号 日本触媒 化学工業株式会社吹田製造所内 (56)参考文献 特開 昭54−71185(JP,A) 特公 昭59−28220(JP,B2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合性紫外線安定性単量体(a) シクロアルキル基含有重合性単量体(b) 水酸基含有重合性単量体(c) を必須的に含む重合性単量体成分を共重合して得られる
    紫外線安定性共重合体に、架橋剤としてアミノプラスト
    樹脂を配合してなり、これらが溶媒に溶解若しくは分散
    されてなることを特徴とする硬化型塗料用組成物。
  2. 【請求項2】重合性紫外線安定性単量体(a)が一般式
    (I) [但し、一般式(I)中、R1は水素原子またはシアノ
    基,R2及びR3はそれぞれ独立して水素原子または炭素数
    1〜2のアルキル基,Xはイミノ基または酸素原子,Yは水
    素原子,炭素数1〜18のアルキル基または を示す(式中R2,R3は前と同じ意味)] で表わされる請求項(1)記載の共重合体を含む請求項
    (1)の硬化型塗料用組成物。
  3. 【請求項3】シクロアルキル基含有重合性単量体(b)
    が一般式(II) [但し、一般式(II)中、R4は水素原子または炭素数1
    〜2のアルキル基,Zは置換基を有してもよいシクロアル
    キル基を示す。] で表わされる請求項(1)記載の共重合体を含む請求項
    (1)の硬化型塗料用組成物。
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