JPH0787895A - 水中油型エマルジョン及びそれを含むフィリング材並びに冷菓 - Google Patents

水中油型エマルジョン及びそれを含むフィリング材並びに冷菓

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JPH0787895A
JPH0787895A JP5238193A JP23819393A JPH0787895A JP H0787895 A JPH0787895 A JP H0787895A JP 5238193 A JP5238193 A JP 5238193A JP 23819393 A JP23819393 A JP 23819393A JP H0787895 A JPH0787895 A JP H0787895A
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次夫 和泉
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Koji Umeno
宏治 梅野
Yoichi Tashiro
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷凍温度域において固くなることなく且つ甘味
度が増加することのないソフトな食感を呈した冷菓用の
水中油型エマルジョン及びそれを含むフィリング材並び
に当該フィリング材を使用した冷菓を提供すること。 【構成】油相はDSC(示差走査熱量計)で測定した−
50℃〜−5℃までの吸熱面積が−50℃〜50℃にお
ける吸熱面積の50%以上、好ましくは70%以上であ
って、エマルジョン全量に対し10〜75重量%含み、
糖質を5〜45重量%含む水中油型エマルジョン、およ
び該エマルジョンを含むフィリング材、並びに該フィリ
ング材を使用した冷菓。 【効果】本発明における水中油型エマルジョンを使用す
ることによって、冷凍下においても甘味が強くなく、糸
を曵くような粘りのない、且つソフトな食感を呈したフ
ィリング材および冷菓が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中油型エマルジョン
及びそれを含むフィリング材並びに当該フィリング材を
使用した冷菓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷菓用のフィリング材は、そ
の多くが水分を含有し且つ糖を含有している。このため
に、冷凍温度域、例えば−15℃程度で食する場合、高
水分では氷結晶の影響でフィリング材が固くなり食感が
悪化する。さらに、これを解決するために糖の配合量を
増加すると粘りのある食感を呈するようになり、且つ甘
味度が増加して美味しさを損ねるという欠点を有する。
【0003】以上の欠点を解決するため製造面からの解
決法として、アイスクリームの製造工程で行われるよう
に凍結の際、撹拌しながら氷結晶を微細にするとともに
空気を含泡させる(エアレーション)方法が知られてい
る。しかしこの方法によっても微細ながら氷結晶が存在
するため、柔らかくすることには一定の限界がある。ま
た、エアレーションをするための高価な装置が必要であ
ることの他に、エアレーションによって味の質感とこく
味が薄れてしまうという欠点がある。
【0004】さらに、これらの水中油型エマルジョンは
凍結した後の解凍によって乳化が破壊されて油分離、離
水が生じ易いという欠点をも有する。
【0005】以上の如く、従来より冷凍温度域で十分に
やわらかく食感が良好であり、冷蔵温度域に解凍したと
きに油分の分離、離水のない水中油型エマルジョンを製
造することは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、高水分
含有であっても0℃以下の温度域において、固くなるこ
となく且つ甘味度が増加することのないソフトな食感を
呈した冷菓用の水中油型エマルジョン及びそれを含むフ
ィリング材並びに当該フィリング材を使用した冷菓の提
供を目的とするものである。
【0007】本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意
研究した結果、従来検討がされていなかった油相部分に
着目し、DSC測定による測定値が特定条件を満足する
油脂を使用することによって解決し得るとの知見を得て
本発明を完成するに到った。
【0008】即ち本発明は、油脂はDSC(示差走査熱
量計)で測定した−50℃〜−5℃までの吸熱面積が−
50℃〜50℃における吸熱面積の50%以上、好まし
くは70%以上であって、エマルジョン全量に対し10
〜75重量%含み、糖質を5〜45重量%含む、水中油
型エマルジョン、および当該エマルジョンを含むフィリ
ング材、並びに当該フィリング材を使用した冷菓、であ
る。
【0009】以下、本発明における水中油型エマルジョ
ン及びフィリング材並びに冷菓についてのそれぞれの製
法を例示しながら本発明を説明する。なお、DSCの測
定条件は次のとおりである。即ち、油脂約10mgをDS
C測定容器に採り−20℃で5日間保存後、DSC装置
内で−50℃に10分間ホールドした後、5℃/分の昇
温スピードで−50℃から50℃まで昇温して測定し
た。
【0010】先ず、油相中に使用する油脂は、冷凍域で
もソフトないわゆる液体油、例えばサフラワー油、ヒマ
ワリ油、大豆油などを使用して調製することができる
が、油脂の−50℃〜−5℃までの吸熱面積が全吸熱面
積の50%以上であることが必要である。当該面積が5
0%未満の油脂、即ち−5℃より高い温度における結晶
量がこれ以上多くなると、固くしまってくるので目的物
の冷凍温度域での柔らかさがなくなるばかりでなく、冷
蔵温度域に放置したときに油分離、離水が起こり易くな
ってしまう。これは、冷凍温度における油脂の結晶量が
多くなると冷凍温度における油脂の結晶化に伴う油相の
体積収縮あるいは解凍時の油相の体積膨張の程度が大き
くなるため乳化破壊が起こり油分離、離水が生じるもの
と推測される。
【0011】このような油脂の好ましい例は、常温で液
状である油脂に炭素原子数4〜12個の中鎖脂肪酸残基
をエステル交換により導入した、不飽和脂肪酸残基
(U)及び中鎖飽和脂肪酸残基(M)のみから成るU2
M/UM2 を10%以上含有する油脂であり、さらにU
2 Mに対するUM2 の比が1:3以上である油脂が好ま
しい。このような油脂を製造するには如何なる方法で製
造してもよいが、例えば酵素エステル交換法(特願平4
−196181号)に記載の方法より製造することがで
きる。
【0012】このような油脂をエマルジョン全量に対し
10〜75%使用する。油脂の使用量が下限未満ではフ
ィリング材としての食感が不良となり、逆に上限を越え
て使用すると水中油型になり難い。
【0013】次に、水相中には糖質を5〜45重量%使
用する。糖質としてはしょ糖、ぶどう糖、乳糖などの単
糖または2糖類から、少糖類、水あめ、澱粉分解物など
が例示できる。以上の糖質の他に天然の乳製品、例えば
脱脂粉乳や全脂粉乳または果汁、卵黄等の呈味剤、香料
を使用することもできる。
【0014】また乳化剤は、とくに特定されるものでは
なく従来公知の乳化剤の何れもが使用でき、例えばグリ
セリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、庶糖脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびレシチンが例
示できる。なお庶糖脂肪酸エステルはHLB値が11以
上のものが好適である。このような乳化剤の一種又は二
種以上を組成物全量に対し0.05〜3%添加使用する
のが好ましい。使用量が下限未満では効果を得難く乳化
が不安定となり、逆に上限を越えて使用してもそれなり
の効果は得られず却って風味に悪影響を及ぼすので好ま
しくない。
【0015】また無脂乳固形分としては牛乳、脱脂乳、
または全脂粉乳、脱脂粉乳あるいはナトリウムカゼイ
ン、ラクトアルブミン等の乳蛋白などが例示でき、これ
らの一種又は二種以上を組成物全量に対し0.1〜3%
程度添加使用するのが好ましい。
【0016】以上の乳化剤等の添加剤は、水溶性もしく
は水溶性に近いものは水相に油溶性もしくは油溶性に近
いものは油脂にそれぞれ添加し混合し、油相および水相
を調製する。なお、以上の乳化剤等の添加剤の他に適宜
各種リン酸塩など各種乳化安定剤を添加してもよい。次
いで両相を混合乳化するのであるが、以下予備乳化、均
質化、殺菌もしくは滅菌処理等の工程は従来公知の方法
に準じて実施すればよい。
【0017】以上のようにして製造した水中油型エマル
ジョンは、冷凍温度域においてもソフトで油脂の結晶量
が少なく、また糖の添加により氷結晶の生成が抑制され
ているため、冷たすぎないものとなる。さらに、油脂の
効果により喉通りの良いものができる。
【0018】次に、以上の水中油型エマルジョンを冷菓
用のフィリング材として使用する。使用に際し、冷菓の
種類によってそれに応じた材料と混合して使用する。例
えば、オレンジ、レモン、イチゴ、パイナップル等の一
般的なフルーツ類、およびそれらの果実ペーストあるい
は果汁を混合したフルーツソースフィリング、または餡
を混合した餡フィリング、練乳を混合した練乳フィリン
グ、カスタードクリームを混合したカスタードフィリン
グ、チョコレートを混合したチョコレートフィリング
等、数多くの種類のフィリングを調製することができ
る。混合に際してはケンウッドミキサー、あるいはプロ
ペラ攪拌など種々の混合機器を使用してもよい。
【0019】このようなフィリング材を調製するに際
し、フィリングの粘度を調整するためにしばしばゲル化
剤を使用するのが好ましい場合がある。このようなゲル
化剤としては、ペクチン、カラギーナン、カードラン、
アラビアガム、ローカストビーンガム、グァーガム、寒
天、キサンタンガム、ゼラチン、ファーセラン、結晶セ
ルロース、CMC、微結晶セルロース等が例示できる。
このようなゲル化剤を混合使用することにより、水中油
型エマルジョンに適度な粘度を与え、作業性、特に容器
等への充填特性を向上させることができる。
【0020】以上のようなフィリング剤を冷菓、例えば
カップなどの容器に充填したり、モナカアイスまたはア
イスバーのセンター材として使用する。また、シューア
イス、アイスフィリング(アイスクリームの中に入れる
ジャム、餡等の代替として)、プリン等保形性を有する
形態のほかミルクセーキのような流動性をもつデザート
類、飲料の形態としても食することができる。
【0021】かくして、冷凍温度域においても従来にな
くソフトな食感を呈したフィリング材が充填された冷菓
が製造できる。
【0022】
【実施例】以下に実施例及び比較例を例示して本発明効
果をより一層明瞭にするが、これらは例示であって本発
明の精神がこれらの例示に限定されるものではない。な
お、例中、部及び%はいずれも重量基準を意味する。
【0023】実施例1 サフラワー油とエチルオクタノエートを1:2の割合で
混合し、1,3位特異性リパーゼ( Lipozyme,ノボ社
製) を用いてエステル交換し、U2 M(Mの炭素原子数
8個)が26%、UM2 が61%であり、−50℃〜−
5℃までの吸熱面積が全吸熱面積の80%のU2 M/U
M2 含有油脂を調製した。
【0024】以上の油脂と以下に示す配合にて調製した
水相とを60℃、15分間、予備乳化した後、ホモゲナ
イザーにて均質化後VTIS滅菌装置で滅菌処理した
後、直ちに冷却して、水中油型エマルジョンを得た。
【0025】比較例1 精製ヤシ油を使用した以外は、全て実施例1と同様にし
て水中油型エマルジョンを調製した。なお、精製ヤシ油
の−50℃〜−5℃までの吸熱面積は全吸熱面積の0%
であった。
【0026】 配合(部) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 比較例1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− U2 M/UM2 含有油脂 35 − 精製ヤシ油 − 35 濃縮果汁(イチゴ) 15 15 マルトース 30 30 シュガーエステル(HLB=11) 0.5 0.5 水 19 19 クエン酸 0.5 0.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0027】かくして得た、実施例1の水中油型エマル
ジョンは、これを−20℃のストッカーで1か月保存
後、取り出して直ちにあるいは5℃で解凍後食したとこ
ろ、凍結した状態でも柔らかく、スプーンが通らなかっ
た。また、5℃で解凍したものも油相、水相の分離が見
られず味も水々しく、氷結晶もなくなめらかで喉通りの
良いものであった。
【0028】以上に対し、比較例1の水中油型エマルジ
ョンは、−20℃のストッカーで1か月保存後、取り出
して直ちにあるいは5℃で解凍後食したところ、凍結し
た状態のものは固く、スプーンの通りも悪かった。ま
た、5℃で解凍したものも油相、水相の分離が見られ
た。
【0029】実施例2 実施例1で得たU2 M/UM2 含有油脂を使用し、以下
に示す配合にて調製した水相とを、60℃、15分間、
予備乳化した後、ホモゲナイザーにて均質化処理したも
のを掻き取り式殺菌装置にて105℃20秒殺菌した後
50℃まで冷却して水中油型エマルジョンを調製した。
【0030】比較例2 ハイオレイックひまわり油を使用した以外は全て実施例
2と同様にして水中油型エマルジョンを調製した。な
お、ハイオレイックひまわり油の−50℃〜−5℃まで
の吸熱面積は全吸熱面積の5%であった。
【0031】 配合(部) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2 比較例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− U2 M/UM2 含有油脂 30 − ハイオレイックひまわり油 − 30 卵黄 10 10 脱脂粉乳 6 6 マルトース 10 10 グルコース 5 5 澱粉 2 2 キサンタンガム 0.5 0.5 ポリグリセライド(HLB=15) 0.5 0.5 香料 0.2 0.2 水 35.8 35.8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0032】かくして得た実施例2の水中油型エマルジ
ョンは、実施例1と同様に凍結温度域でも柔らかく、5
℃で解凍しても高油分にもかかわらず油分離が認められ
なかった。
【0033】以上に対し、比較例2の水中油型エマルジ
ョンは、同条件で保存したが、固く固化してしまい食す
るのが難かしく、5℃で解凍すると油分離が認められ
た。
【0034】実施例3 1)フィリング材の調製 配合 実施例1で調製した水中油型エマルジョン 50 部 糖濃度50%のオレンジペースト 50 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上の配合にて、両者をケンウッドミキサーにて混合し
てフルーツソースフィリングを調製した。
【0035】2)冷菓の調製 1)で調製したフィリング材をラクトアイスに充填した。
以上の冷菓と比較のため水中油型エマルジョンを混合し
ない糖濃度50%のオレンジペーストのみをフィリング
材として使用した冷菓とを−15℃に一晩保存して食し
たところ、本発明品のフィリング材は甘味良好で糸曵き
がなくソフトな食感を呈していたのに対し、糖濃度50
%のオレンジペーストのみからなるフィリング材は甘味
が強く糸を曵く食感を呈していた。
【0036】実施例4 1)フィリング材の調製 配合 実施例2で調製した水中油型エマルジョン 40 部 糖濃度60%のつぶ餡 60 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上の配合にて、両者を混合してつぶ餡フィリングを調
製した。
【0037】2)冷菓の調製 1)で調製したフィリング材をモナカアイスに充填した。
以上の冷菓と比較のため水中油型エマルジョンを混合し
ない糖濃度60%のつぶ餡のみをフィリング材として使
用した冷菓とを−15℃に一晩保存して食したところ、
本発明品のフィリング材は甘味良好で粘りがなくソフト
な食感を呈していたのに対し、糖濃度60%のつぶ餡の
みからなるフィリング材は甘味が強く粘りのある固い食
感を呈していた。
【0038】実施例5 1)フィリング材の調製 配合 実施例1で調製した水中油型エマルジョン 30 部 糖濃度75%の加糖全脂練乳 70 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上の配合にて、両者を混合して練乳フィリングを調製
した。
【0039】2)冷菓の調製 1)で調製したフィリング材をアイスバーに充填した。
【0040】以上の冷菓と比較のため1)で調製した水中
油型エマルジョンを混合しない糖濃度75%の加糖全脂
練乳のみをフィリング材として使用した冷菓とを−15
℃に一晩保存して食したところ、本発明品のフィリング
材は甘味良好で粘りがなくソフトな食感を呈していたの
に対し、糖濃度75%の加糖全脂練乳のみからなるフィ
リング材はソフトではあるが甘味が強く粘りのある食感
を呈していた。
【0041】実施例6 1)フィリング材の調製 配合 実施例2で調製した水中油型エマルジョン 60 部 水 10 部 マルトース 10 部 卵黄 10 部 全脂粉乳 10 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上の配合にて、両者を混合してカスタードフィリング
を調製した。
【0042】2)冷菓の調製 1)で調製したカスタードフィリングをラクトアイスに充
填したところ、良好な冷菓が得られた。
【0043】
【効果】以上のごとく, 本発明における水中油型エマル
ジョンを使用することによって、冷凍下においても甘味
が強くなく、糸を曵くような粘りのない、且つソフトな
食感を呈したフィリング材および冷菓を提供することが
できるようになったのである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】水中油型エマルジョン及びそれを含むフ
ィリング材並びに冷菓
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中油型エマルジョン
及びそれを含むフィリング材並びに当該フィリング材を
使用した冷菓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷菓用のフィリング材は、そ
の多くが水分を含有し且つ糖を含有している。このため
に、冷凍温度域、例えば−15℃程度で食する場合、高
水分では氷結晶の影響でフィリング材が固くなり食感が
悪化する。さらに、これを解決するために糖の配合量を
増加すると粘りのある食感を呈するようになり、且つ甘
味度が増加して美味しさを損ねるという欠点を有する。
【0003】以上の欠点を解決するため製造面からの解
決法として、アイスクリームの製造工程で行われるよう
に凍結の際、撹拌しながら氷結晶を微細にするとともに
空気を含泡させる(エアレーション)方法が知られてい
る。しかしこの方法によっても微細ながら氷結晶が存在
するため、柔らかくすることには一定の限界がある。ま
た、エアレーションをするための高価な装置が必要であ
ることの他に、エアレーションによって味の質感とこく
味が薄れてしまうという欠点がある。
【0004】さらに、これらの水中油型エマルジョンは
凍結した後の解凍によって乳化が破壊されて油分離、離
水が生じ易いという欠点をも有する。
【0005】以上の如く、従来より冷凍温度域で十分に
やわらかく食感が良好であり、冷蔵温度域に解凍したと
きに油分の分離、離水のない水中油型エマルジョンを製
造することは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、高水分
含有であっても0℃以下の温度域において、固くなるこ
となく且つ甘味度が増加することのないソフトな食感を
呈した冷菓用の水中油型エマルジョン及びそれを含むフ
ィリング材並びに当該フィリング材を使用した冷菓の提
供を目的とするものである。
【0007】本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意
研究した結果、従来検討がされていなかった油相部分に
着目し、DSC測定による測定値が特定条件を満足する
油脂を使用することによって解決し得るとの知見を得て
本発明を完成するに到った。
【0008】即ち本発明は、油脂はDSC(示差走査熱
量計)で測定した−50℃〜−5℃までの吸熱面積が−
50℃〜50℃における吸熱面積の50%以上、好まし
くは70%以上であって、エマルジョン全量に対し10
〜75重量%含み、糖質を5〜45重量%含む、水中油
型エマルジョン、および当該エマルジョンを含むフィリ
ング材、並びに当該フィリング材を使用した冷菓、であ
る。
【0009】以下、本発明における水中油型エマルジョ
ン及びフィリング材並びに冷菓についてのそれぞれの製
法を例示しながら本発明を説明する。なお、DSCの測
定条件は次のとおりである。即ち、油脂約10mgをDS
C測定容器に採り−20℃で5日間保存後、DSC装置
内で−50℃に10分間ホールドした後、5℃/分の昇
温スピードで−50℃から50℃まで昇温して測定し
た。
【0010】先ず、油相中に使用する油脂は、冷凍域で
もソフトないわゆる液体油、例えばサフラワー油、ヒマ
ワリ油、大豆油などを使用して調製することができる
が、油脂の−50℃〜−5℃までの吸熱面積が全吸熱面
積の50%以上であることが必要である。当該面積が5
0%未満の油脂、即ち−5℃より高い温度における結晶
量がこれ以上多くなると、固くしまってくるので目的物
の冷凍温度域での柔らかさがなくなるばかりでなく、冷
蔵温度域に放置したときに油分離、離水が起こり易くな
ってしまう。これは、冷凍温度における油脂の結晶量が
多くなると冷凍温度における油脂の結晶化に伴う油相の
体積収縮あるいは解凍時の油相の体積膨張の程度が大き
くなるため乳化破壊が起こり油分離、離水が生じるもの
と推測される。
【0011】このような油脂の好ましい例は、常温で液
状である油脂に炭素原子数4〜12個の中鎖脂肪酸残基
をエステル交換により導入した、不飽和脂肪酸残基
(U)及び中鎖飽和脂肪酸残基(M)のみから成るU2
M/UM2 を10%以上含有する油脂であり、さらにU
2 Mに対するUM2 の比が1:3以上である油脂が好ま
しい。このような油脂を製造するには如何なる方法で製
造してもよいが、例えば酵素エステル交換法(特願平4
−196181号)に記載の方法より製造することがで
きる。
【0012】このような油脂をエマルジョン全量に対し
10〜75%使用する。油脂の使用量が下限未満ではフ
ィリング材としての食感が不良となり、逆に上限を越え
て使用すると水中油型になり難い。
【0013】次に、水相中には糖質を5〜45重量%使
用する。糖質としてはしょ糖、ぶどう糖、乳糖などの単
糖または2糖類から、少糖類、水あめ、澱粉分解物など
が例示できる。以上の糖質の他に天然の乳製品、例えば
脱脂粉乳や全脂粉乳または果汁、卵黄等の呈味剤、香料
を使用することもできる。
【0014】また乳化剤は、とくに特定されるものでは
なく従来公知の乳化剤の何れもが使用でき、例えばグリ
セリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、庶糖脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびレシチンが例
示できる。なお庶糖脂肪酸エステルはHLB値が11以
上のものが好適である。このような乳化剤の一種又は二
種以上を組成物全量に対し0.05〜3%添加使用する
のが好ましい。使用量が下限未満では効果を得難く乳化
が不安定となり、逆に上限を越えて使用してもそれなり
の効果は得られず却って風味に悪影響を及ぼすので好ま
しくない。
【0015】また無脂乳固形分としては牛乳、脱脂乳、
または全脂粉乳、脱脂粉乳あるいはナトリウムカゼイ
ン、ラクトアルブミン等の乳蛋白などが例示でき、これ
らの一種又は二種以上を組成物全量に対し0.1〜3%
程度添加使用するのが好ましい。
【0016】以上の乳化剤等の添加剤は、水溶性もしく
は水溶性に近いものは水相に油溶性もしくは油溶性に近
いものは油脂にそれぞれ添加し混合し、油相および水相
を調製する。なお、以上の乳化剤等の添加剤の他に適宜
各種リン酸塩など各種乳化安定剤を添加してもよい。次
いで両相を混合乳化するのであるが、以下予備乳化、均
質化、殺菌もしくは滅菌処理等の工程は従来公知の方法
に準じて実施すればよい。
【0017】以上のようにして製造した水中油型エマル
ジョンは、冷凍温度域においてもソフトで油脂の結晶量
が少なく、また糖の添加により氷結晶の生成が抑制され
ているため、冷たすぎないものとなる。さらに、油脂の
効果により喉通りの良いものができる。
【0018】次に、以上の水中油型エマルジョンを冷菓
用のフィリング材として使用する。使用に際し、冷菓の
種類によってそれに応じた材料と混合して使用する。例
えば、オレンジ、レモン、イチゴ、パイナップル等の一
般的なフルーツ類、およびそれらの果実ペーストあるい
は果汁を混合したフルーツソースフィリング、または餡
を混合した餡フィリング、練乳を混合した練乳フィリン
グ、カスタードクリームを混合したカスタードフィリン
グ、チョコレートを混合したチョコレートフィリング
等、数多くの種類のフィリングを調製することができ
る。混合に際してはケンウッドミキサー、あるいはプロ
ペラ攪拌など種々の混合機器を使用してもよい。
【0019】このようなフィリング材を調製するに際
し、フィリングの粘度を調整するためにしばしばゲル化
剤を使用するのが好ましい場合がある。このようなゲル
化剤としては、ペクチン、カラギーナン、カードラン、
アラビアガム、ローカストビーンガム、グァーガム、寒
天、キサンタンガム、ゼラチン、ファーセラン、結晶セ
ルロース、CMC、微結晶セルロース等が例示できる。
このようなゲル化剤を混合使用することにより、水中油
型エマルジョンに適度な粘度を与え、作業性、特に容器
等への充填特性を向上させることができる。
【0020】以上のようなフィリング剤を冷菓、例えば
カップなどの容器に充填したり、モナカアイスまたはア
イスバーのセンター材として使用する。また、シューア
イス、アイスフィリング(アイスクリームの中に入れる
ジャム、餡等の代替として)、プリン等保形性を有する
形態のほかミルクセーキのような流動性をもつデザート
類、飲料の形態としても食することができる。
【0021】かくして、冷凍温度域においても従来にな
くソフトな食感を呈したフィリング材が充填された冷菓
が製造できる。
【0022】
【実施例】以下に実施例及び比較例を例示して本発明効
果をより一層明瞭にするが、これらは例示であって本発
明の精神がこれらの例示に限定されるものではない。な
お、例中、部及び%はいずれも重量基準を意味する。
【0023】実施例1 サフラワー油とエチルオクタノエートを1:2の割合で
混合し、1,3位特異性リパーゼ( Lipozyme,ノボ社
製) を用いてエステル交換し、U2 M(Mの炭素原子数
8個)が26%、UM2 が61%であり、−50℃〜−
5℃までの吸熱面積が全吸熱面積の80%のU2 M/U
M2 含有油脂を調製した。
【0024】以上の油脂と以下に示す配合にて調製した
水相とを60℃、15分間、予備乳化した後、ホモゲナ
イザーにて均質化後VTIS滅菌装置で滅菌処理した
後、直ちに冷却して、水中油型エマルジョンを得た。
【0025】比較例1 精製ヤシ油を使用した以外は、全て実施例1と同様にし
て水中油型エマルジョンを調製した。なお、精製ヤシ油
の−50℃〜−5℃までの吸熱面積は全吸熱面積の0%
であった。
【0026】 配合(部) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 比較例1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− U2 M/UM2 含有油脂 35 − 精製ヤシ油 − 35 濃縮果汁(イチゴ) 15 15 マルトース 30 30 シュガーエステル(HLB=11) 0.5 0.5 水 19 19 クエン酸 0.5 0.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0027】かくして得た、実施例1の水中油型エマル
ジョンは、これを−20℃のストッカーで1か月保存
後、取り出して直ちにあるいは5℃で解凍後食したとこ
ろ、凍結した状態でも柔らかく、スプーンが通らなかっ
た。また、5℃で解凍したものも油相、水相の分離が見
られず味も水々しく、氷結晶もなくなめらかで喉通りの
良いものであった。
【0028】以上に対し、比較例1の水中油型エマルジ
ョンは、−20℃のストッカーで1か月保存後、取り出
して直ちにあるいは5℃で解凍後食したところ、凍結し
た状態のものは固く、スプーンの通りも悪かった。ま
た、5℃で解凍したものも油相、水相の分離が見られ
た。
【0029】実施例2 実施例1で得たU2 M/UM2 含有油脂を使用し、以下
に示す配合にて調製した水相とを、60℃、15分間、
予備乳化した後、ホモゲナイザーにて均質化処理したも
のを掻き取り式殺菌装置にて105℃20秒殺菌した後
50℃まで冷却して水中油型エマルジョンを調製した。
【0030】比較例2 ハイオレイックひまわり油を使用した以外は全て実施例
2と同様にして水中油型エマルジョンを調製した。な
お、ハイオレイックひまわり油の−50℃〜−5℃まで
の吸熱面積は全吸熱面積の5%であった。
【0031】 配合(部) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2 比較例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− U2 M/UM2 含有油脂 30 − ハイオレイックひまわり油 − 30 卵黄 10 10 脱脂粉乳 6 6 マルトース 10 10 グルコース 5 5 澱粉 2 2 キサンタンガム 0.5 0.5 ポリグリセライド(HLB=15) 0.5 0.5 香料 0.2 0.2 水 35.8 35.8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0032】かくして得た実施例2の水中油型エマルジ
ョンは、実施例1と同様に凍結温度域でも柔らかく、5
℃で解凍しても高油分にもかかわらず油分離が認められ
なかった。
【0033】以上に対し、比較例2の水中油型エマルジ
ョンは、同条件で保存したが、固く固化してしまい食す
るのが難かしく、5℃で解凍すると油分離が認められ
た。
【0034】実施例3 1)フィリング材の調製 配合 実施例1で調製した水中油型エマルジョン 50 部 糖濃度50%のオレンジペースト 50 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上の配合にて、両者をケンウッドミキサーにて混合し
てフルーツソースフィリングを調製した。
【0035】2)冷菓の調製 1)で調製したフィリング材をラクトアイスに充填した。
以上の冷菓と比較のため水中油型エマルジョンを混合し
ない糖濃度50%のオレンジペーストのみをフィリング
材として使用した冷菓とを−15℃に一晩保存して食し
たところ、本発明品のフィリング材は甘味良好で糸曵き
がなくソフトな食感を呈していたのに対し、糖濃度50
%のオレンジペーストのみからなるフィリング材は甘味
が強く糸を曵く食感を呈していた。
【0036】実施例4 1)フィリング材の調製 配合 実施例2で調製した水中油型エマルジョン 40 部 糖濃度60%のつぶ餡 60 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上の配合にて、両者を混合してつぶ餡フィリングを調
製した。
【0037】2)冷菓の調製 1)で調製したフィリング材をモナカアイスに充填した。
以上の冷菓と比較のため水中油型エマルジョンを混合し
ない糖濃度60%のつぶ餡のみをフィリング材として使
用した冷菓とを−15℃に一晩保存して食したところ、
本発明品のフィリング材は甘味良好で粘りがなくソフト
な食感を呈していたのに対し、糖濃度60%のつぶ餡の
みからなるフィリング材は甘味が強く粘りのある固い食
感を呈していた。
【0038】実施例5 1)フィリング材の調製 配合 実施例1で調製した水中油型エマルジョン 30 部 糖濃度75%の加糖全脂練乳 70 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上の配合にて、両者を混合して練乳フィリングを調製
した。
【0039】2)冷菓の調製 1)で調製したフィリング材をアイスバーに充填した。
【0040】以上の冷菓と比較のため1)で調製した水中
油型エマルジョンを混合しない糖濃度75%の加糖全脂
練乳のみをフィリング材として使用した冷菓とを−15
℃に一晩保存して食したところ、本発明品のフィリング
材は甘味良好で粘りがなくソフトな食感を呈していたの
に対し、糖濃度75%の加糖全脂練乳のみからなるフィ
リング材はソフトではあるが甘味が強く粘りのある食感
を呈していた。
【0041】実施例6 1)フィリング材の調製 配合 実施例2で調製した水中油型エマルジョン 60 部 水 10 部 マルトース 10 部 卵黄 10 部 全脂粉乳 10 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上の配合にて、両者を混合してカスタードフィリング
を調製した。
【0042】2)冷菓の調製 1)で調製したカスタードフィリングをラクトアイスに充
填したところ、良好な冷菓が得られた。
【0043】
【効果】以上のごとく, 本発明における水中油型エマル
ジョンを使用することによって、冷凍下においても甘味
が強くなく、糸を曵くような粘りのない、且つソフトな
食感を呈したフィリング材および冷菓を提供することが
できるようになったのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 友紀 茨城県北相馬郡守谷町松前台4−2−3 (72)発明者 朝間 孝治 茨城県北相馬郡守谷町松前台4−2−3 (72)発明者 梅野 宏治 千葉県松戸市北松戸3−6−202 (72)発明者 田代 洋一 茨城県北相馬郡守谷町松前台3−7−5

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂はDSC(示差走査熱量計)で測定
    した−50℃〜−5℃までの吸熱面積が−50℃〜50
    ℃における吸熱面積の50%以上、好ましくは70%以
    上であって、エマルジョン全量に対し10〜75重量%
    含み、糖質を5〜45重量%含む、水中油型エマルジョ
    ン。
  2. 【請求項2】 油脂中に不飽和脂肪酸残基(U)及び炭
    素原子数4〜12個の中鎖飽和脂肪酸残基(M)のみか
    らなる混酸基トリグリセリド(以下、U2 M/UM2 と
    略すことがある)を10重量%以上含有する、請求項1
    記載の水中油型エマルジョン。
  3. 【請求項3】 U2 M/UM2 において、U2 MのUM
    2 に対する比が1:3以上である、請求項1又は請求項
    2に記載の水中油型エマルジョン。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れかに記載
    の水中油型エマルジョンを含むフィリング材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のフィリング材を使用し
    た冷菓。
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