JPH078526B2 - 射出成形機の油圧装置 - Google Patents

射出成形機の油圧装置

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JPH078526B2
JPH078526B2 JP12235091A JP12235091A JPH078526B2 JP H078526 B2 JPH078526 B2 JP H078526B2 JP 12235091 A JP12235091 A JP 12235091A JP 12235091 A JP12235091 A JP 12235091A JP H078526 B2 JPH078526 B2 JP H078526B2
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伸之 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧アクチュエータから
の戻り油を直接油圧ポンプに供給するようにした射出成
形機の油圧装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】一般に、油圧装置の回路方式
には開回路方式と閉回路方式がある。開回路方式は油を
貯溜する油タンクを備えており、油タンクの油は油圧ポ
ンプにより油圧アクチュエータに供給されるとともに、
油圧アクチュエータの排出油は再び油タンクに戻され
る。一方、閉回路方式(クローズ油圧回路)は油圧ポン
プにより油圧アクチュエータに油が供給されるととも
に、油圧アクチュエータの排出油は油タンクに戻ること
なく、直接油圧ポンプに供給される。このようなクロー
ズ油圧回路を用いた油圧装置は油タンクが不要又は小型
のもので足り、油圧装置全体の小型コンパクト化を図れ
る利点がある。
【0003】図8はクローズ油圧回路を用いた従来の油
圧装置50を示す。油圧装置50は二台の油圧アクチュ
エータ、即ち、油圧シリンダ51とオイルモータ52を
備え、油圧ポンプ54の吐出口は供給ライン53を介し
て油圧シリンダ51とオイルモータ52の双方に接続可
能に構成するとともに、さらに、油圧シリンダ51とオ
イルモータ52は戻りライン55を介して油圧ポンプ5
4の吸入口に接続可能に構成する。これにより、油圧シ
リンダ51及びオイルモータ52の排出油は直接油圧ポ
ンプ54に戻される。なお、油の損失分等は油タンク5
7からチェック弁56を介して油圧ポンプ54に補給さ
れる。図中、58は油圧シリンダ51と油圧ポンプ54
間に接続した方向制御弁、59はオイルモータ52と油
圧ポンプ54間に接続した方向制御弁をそれぞれ示す。
【0004】また、本出願人は、この種のクローズ油圧
回路を備える油圧装置、特に、射出成形機に望ましい油
圧装置も既に特開昭62−177303号公報で提案し
ている。
【0005】ところで、このようなクローズ油圧回路を
利用できる油圧装置は、油圧アクチュエータにおける供
給油量と排出油量が一致し、油圧ポンプから供給される
油が全て油圧ポンプに戻される場合のみであり、例え
ば、油圧シリンダのようにピストン面積が左右で異な
り、供給油量と排出油量が一致しない場合には適用でき
ない問題がある。
【0006】そこで、この問題を解消する油圧装置とし
て、図9に示すような油圧装置60も知られている。油
圧装置60は二台のアクチュエータ、即ち、油圧シリン
ダ61と正逆回転可能なオイルモータ62を備えるが、
油圧シリンダ61におけるピストン61pの左右の面積
が異なるため、供給油量と排出油量は一致しない。した
がって、オイルモータ62については図8と同様のクロ
ーズ油圧回路63が構成され、戻り油は全て油圧ポンプ
64に戻されるが、他方の油圧シリンダ61については
油圧ポンプ64と共有する駆動モータ67により駆動さ
れるチャージポンプ65を設け、このチャージポンプ6
5を用いた開回路方式による油圧回路66を併設してい
た。なお、68は方向制御弁、69はリリーフ弁、70
は油タンクをそれぞれ示す。
【0007】しかし、このような油圧装置60は駆動モ
ータ67を共有するほかは、閉回路方式と開回路方式を
組合わせたものであり、結局、大型の油タンク(通常、
油圧ポンプ最大吐出量の数倍)を必要になるとともに、
油圧ポンプも複雑かつ大型となるため、例えば、機器類
の配設スペースが著しく制限され、しかも、小型化の要
求される射出成形機に適用しても十分な小型化を図れな
いとともに、高コスト化を招く難点があった。
【0008】本発明はこのような従来技術に存在する課
題を解決したものであり、装置全体の小型化及び低コス
ト化を図るとともに、制御性に優れた高精度の制御を行
うことができる射出成形機の油圧装置の提供を目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は図1に示すよう
に、複数の油圧アクチュエータMa、Mbを一台の油圧
ポンプ2により駆動するとともに、油圧アクチュエータ
Ma、Mbからの戻り油を直接油圧ポンプ2に供給する
ようにした射出成形機の油圧装置1を構成するに際し
て、油圧アクチュエータMa、Mbからの戻りライン3
と油タンク4間に、戻り油の一部を油タンク4に戻すチ
ェック弁5c、リリーフ弁5r又は圧力制御可能な圧力
制御弁5s等の制御弁を用いたバイパス回路5を接続す
るとともに、供給油量と排出油量の異なる油圧アクチュ
エータMaからの戻りライン3a中に、チェック弁を用
いた干渉防止回路6を接続してなるセミクローズ油圧回
路7を備えることを基本的な特徴とする。また、本発明
に係る油圧装置1は、必要によりバイパス回路5の接続
部より上流側の戻りライン3に直列に接続するクーラー
8、クーラー8より上流側の戻りライン3と油タンク4
間に接続し、戻り油を油タンク4に戻すリリーフ弁9、
戻りライン3と油タンク4間又は油圧ポンプ2より下流
側の供給ライン10と油タンク4間に方向制御弁を介し
て選択的に接続可能なフラッシングフィルタ11、供給
ライン10と油タンク4間に方向制御弁を介して選択的
に接続可能な昇温回路12を備えて構成できる。
【0010】
【作用】本発明に係る射出成形機の油圧装置1によれ
ば、油圧ポンプ2からアクチュエータMa、Mbにそれ
ぞれ油が供給されるが、供給油量と排出油量が異なる油
圧アクチュエータMaを回路中に含む場合、油圧ポンプ
2に戻る油の戻り量は、油圧ポンプ2の吐出量に対して
減少又は増加する。この場合、戻り量が吐出量より減少
すれば、不足分は油タンク4から補給されるとともに、
増加すれば、余剰分はバイパス回路5を介して油タンク
4に戻される。
【0011】このように、油タンク4に戻されるのは戻
り油の一部、即ち、余剰分のみとなるため、油タンク4
は小型化できる。また、油の不足分又は余剰分は必要に
応じて補給又はバイパスされ、これにより、油圧ポンプ
2に対する油量が調節されるため、油圧ポンプ2は一台
で足りる。一方、バイパス回路5に用いる制御弁として
チェック弁5cを用いれば、油圧アクチュエータMa、
Mbの作動状態により戻りラインに高圧が発生しても圧
力を低下させるように作用するとともに、制御弁として
リリーフ弁5r又は圧力制御弁5s等を用いれば、油圧
アクチュエータMa、Mbの速度切換時にブレーキ作用
を呈するとともに、戻りライン3の回路圧力を制御でき
るため、メータアウト回路として圧力制御を行うことが
できる。即ち、戻り油に対する最適な圧力制御が可能と
なるため、例えば、油圧アクチュエータMa、Mbが高
速から低速低圧に変化する際にもスムースに移行し、停
止精度も高まるなど、制御性の向上と制御の高精度化が
図られる。さらにまた、戻り油の利用により、油圧ポン
プ2の吸入口における油の慣性力を助けることができる
ため、比例式可変吐出形ポンプの斜板の立上がり応答性
が飛躍的に向上し、射出成形機においては、より高度な
成形が可能となる。
【0012】また、油圧アクチュエータMaからの戻り
ライン3a中に、干渉防止回路6を構成するチェック弁
を接続するため、他の油圧アクチュエータMbの動作時
において戻りライン3中に発生する圧力による影響が阻
止され、干渉(誤動作)が防止される。
【0013】他方、クーラー8により戻り油が冷却さ
れ、冷却された油は油タンク4又は油圧ポンプ2に戻さ
れるため、油温の安定化が図られる。この場合、クーラ
ー8は低圧回路に挿入されるため、耐圧が要求されな
い。一方、戻り油の圧力が設定値を越えた場合、戻り油
はリリーフ弁9を介して油タンク4に戻され、クーラー
8等の保護が図られる。また、選択的に接続可能なフラ
ッシングフィルタ11により、クローズ油圧回路内のゴ
ミ等をフラッシングできるとともに、昇温回路12によ
って油の昇温を行なうことができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0015】まず、油圧装置1の構成について、図1を
参照して説明する。2は比例式可変吐出量形ピストンポ
ンプを用いた油圧ポンプであり、その吸入口はチェック
弁21を介して油タンク4に接続する。このチェック弁
21は油タンク4から油圧ポンプ2への給油を許容す
る。また、油圧ポンプ2の吐出口は方向制御弁22及び
23のPポートにそれぞれ接続する。
【0016】一方、24は油圧アクチュエータMaを構
成する油圧シリンダであり、左右に給油口24x、24
yを備える。油圧シリンダ24はピストン24pを内蔵
し、その左右面積が異なる。したがって、供給油量と排
出油量は一致せず、一方の給油口24xから給油した場
合、他方の給油口24yからの排出油量は供給油量に比
べて少なくなる。また、他方の給油口24yから給油し
た場合、一方の給油口24xからの排出油量は供給油量
に比べて多くなる。各給油口24xと24yは方向制御
弁22のAポートとBポートにそれぞれ接続するととも
に、さらに、方向制御弁22のTポートは戻りライン3
a(3)に接続する。戻りライン3a中にはチェック弁
6cを利用した干渉防止回路6を接続し、チェック弁6
cの下流側は方向制御弁25のAポートに接続する。
【0017】他方、26は油圧アクチュエータMbを構
成するオイルモータであり、その吸入口は方向制御弁2
3のBポートに接続するとともに、吐出口は前記チェッ
ク弁6cの下流側における戻りライン3と合流し、方向
制御弁25のAポートに接続する。
【0018】また、方向制御弁25のPポートはクーラ
ー8の吸入口に接続するとともに、Tポートはフラッシ
ングフィルタ11を介して油タンク4に接続する。
【0019】一方、クーラー8の排出口は油圧ポンプ2
の吸入口に接続する。また、クーラー8の下流側はチュ
ック弁5cを介して油タンク4に接続し、バイパス回路
5を構成する。チェック弁5cは戻りライン3から油タ
ンク4への戻り油の流入を許容するもので、リリーフ
弁、さらに、一般的には圧力制御弁を利用できる。この
場合の好適な圧力制御弁を図3〜図5に例示する。図3
はチェック弁5cの代わりに電磁圧力比例弁5sを用い
た場合、図4はリリーフ弁(パイロット弁)5rのベン
ト回路に電磁圧力比例弁5sを接続した回路を用いた場
合、図5はリリーフ弁5rのベント回路に方向制御弁4
1を介して絞り弁5m及び圧力設定の異なるリリーフ弁
5ra、5rbを選択的に接続できるようにした回路を
用いた場合である。
【0020】よって、図3及び図4は共に連続した圧力
制御が可能である。また、図5の場合、絞り弁5m、リ
リーフ弁5ra、リリーフ弁5rbを選択することによ
り三段階の圧力設定が可能である。この場合、方向制御
弁41が中立位置にあれば、リリーフ弁5rのアンロー
ド圧として油は油タンク4に排出される。なお、リリー
フ弁5ra…は任意に変更、追加できる。
【0021】一方、チェック弁6cの下流側となる戻り
ライン3と油タンク4間にはリリーフ弁9を接続する。
また、油圧ポンプ2の下流側となる供給ライン10と油
タンク4間には昇温回路12を接続する。昇温回路12
は方向制御弁27、絞り弁28、フラッシングフィルタ
29を備え、方向制御弁27のAポートを供給ライン1
0に接続するとともに、Tポートを絞り弁28に接続
し、絞り弁28はフラッシングフィルタ29を介して油
タンク4に接続する。リリーフ弁9は他の制御弁と置換
可能である。
【0022】なお、油圧ポンプ2のケースドレンはチェ
ック弁30を介して油タンク4に戻すとともに、チェッ
ク弁31を介して戻りライン3に戻している。
【0023】また、フラッシングフィルタ11(29)
及び昇温回路12は図2に示すように接続してもよい。
即ち、方向制御弁32を利用し、同制御弁32のAポー
トは供給ライン10(又は戻りライン3)に接続すると
ともに、Pポートはクーラー33を介して油タンク4に
接続する。さらにまた、BポートとTポートは絞り弁2
8を介して相互に接続するとともに、Tポートはフラッ
シングフィルタ11(29)を介して油タンク4に接続
する。これにより、方向制御弁32が中立位置にあれ
ば、供給ライン10の油はクーラー33を介して冷却さ
れ、油タンク4に戻される。また、左側シンボルに切換
えれば、昇温回路12が構成され、他方、右側シンボル
に切換えれば、フラッシングフィルタ11(29)に接
続する。
【0024】次に、本発明に係る油圧装置1の動作につ
いて説明する。
【0025】まず、方向制御弁について説明する。方向
制御弁22は中立位置で油圧シリンダ24への給油が遮
断される。また、図中、左側シンボルに切換えれば、油
圧シリンダ24の給油口24xに油が供給されるととも
に、右側シンボルに切換えれば、油圧シリンダ24の給
油口24yに油が供給される。一方、方向制御弁23は
左側シンボルに切換えれば、オイルモータ26への給油
が遮断されるとともに、右側シンボルに切換えれば、オ
イルモータ26に油が供給される。他方、方向制御弁2
5は左側シンボルに切換えれば、戻りライン3が流通状
態となるとともに、右側シンボルに切換えれば、戻りラ
イン3が遮断状態となり、かつ戻り油はフラッシングフ
ィルタ11側に供給される。さらに、方向制御弁27は
左側シンボルに切換えれば、昇温回路12と供給ライン
10が遮断されるとともに、右側シンボルに切換えれ
ば、昇温回路12と供給ライン10は接続される。
【0026】今、油圧ポンプ2を作動させるとともに、
方向制御弁23を切換えてオイルモータ26に油を供給
すれば、オイルモータ26は回転する。他方、方向制御
弁22を左側シンボルに切換えれば、油は給油口24x
から油圧シリンダ24に供給され、ピストン24pは右
側に移動する。この際、ピストン24pは左側面積が大
きいため、給油口24yから排出される排出油量は供給
油量よりも少なくなる。よって、戻り油はチェック弁6
c、戻りライン3a及び3を通り、さらに、クーラー8
により冷却され、油圧ポンプ2の吸入口に戻される。ま
た、不足分の油はチェック弁21を介して油タンク4か
ら補給される。
【0027】他方、方向制御弁22を右側シンボルに切
換えれば、油は給油口24yから油圧シリンダ24に供
給され、ピストン24pは左側に移動する。この場合に
は、供給油24xから排出される排出油量が供給油量よ
りも多くなる。よって、戻り油はチェック弁6c、戻り
ライン3a及び3を通り、クーラー8により冷却される
とともに、一部は油圧ポンプ2に供給され、かつ残りは
チェック弁5cを介して油タンク4に戻される。この
際、チェック弁5cの代わりに、リリーフ弁5r、圧力
制御弁5s等を用いれば、前述したように制御性に優れ
た高精度の制御を行うことができる。
【0028】ところで、油圧シリンダ24はピストン2
4pの左右面積が異なるため、方向制御弁22が中立位
置となった際に、油圧シリンダ24側と戻りライン3側
が接続される場合がある。この場合、戻りライン3側の
圧力が油圧シリンダ24の双方の給油口24x、24y
に付与されることになり、ピストン24pは一方側に移
動して誤動作を生ずる。そこで、この弊害を防止するた
め、チェック弁6cにより、他の油圧アクチュエータ等
に基づく戻りライン3の圧力変動が油圧ピストン24に
伝達されないようにしている。
【0029】また、クーラー8により冷却された戻り油
が油圧ポンプ2と油タンク4の双方に戻されるため、油
温の安定化、特に、油圧ポンプ2の吸入口における合流
時の油温安定化が図られる。即ち、クーラー8による戻
り油の冷却により、油タンク4内、油圧ポンプ2の吸入
口及び吐出口における油温のバラツキは、図6に示すよ
うに僅かとなる。しかし、クーラー8を接続しない場合
には、油圧ポンプ2の吸入口には油タンク4からの冷え
た油と戻りライン3からの温かい油が合流することにな
り、図7に示すように各部の油温のバラツキは極めて大
きくなり、油温が不安定となる。油温は金型温度等に影
響するため、その安定化は不良品の発生を防止する上で
も射出成形機にとって重要な要素となる。
【0030】一方、戻り油が高圧の場合、クーラー8の
破損を招く虞れがあるが、この場合、リリーフ弁9を通
して油タンク4に戻し、クーラー8等を保護する。フラ
ッシングフィルタ11は必要により切換えれば、初期摩
耗、管路系のゴミ等の除去を行うことができる。また、
冬季等のように、油が冷えている場合には昇温回路12
を接続し、油タンク4内の油の温度を高める。この場
合、昇温は油が絞り弁28を通過する際の差圧より行わ
れる。なお、昇温回路12が接続されている際はには方
向制御弁22は中立位置に、方向制御弁23は左側シン
ボルに切換えられている。また、昇温時には同時にフラ
ッシングフィルタ29によりフラッシングされるが、昇
温による粘度低下により効果的に行うことができる。さ
らに、油圧ポンプ2のケースドレンは圧力差のあるチェ
ック弁30、31を通過することによりクーラー8によ
って冷却される。この場合、油タンク4側に圧力がある
際にチェック弁30が閉じ、ケースドレンはチェック弁
31を介してクーラー8に供給され、油温の安定化が図
られる。
【0031】以上、実施例について詳細に説明したが本
発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細
部の構成、手法等において、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で任意に変更できる。
【0032】
【発明の効果】本発明は複数の油圧アクチュエータを一
台の油圧ポンプにより駆動するとともに、油圧アクチュ
エータからの戻り油を直接油圧ポンプに供給するように
した射出成形機の油圧装置において、油圧アクチュエー
タからの戻りラインと油タンク間に、戻り油の一部を油
タンクに戻すチェック弁等の制御弁を用いたバイパス回
路を接続するとともに、供給油量と排出油量の異なる油
圧アクチュエータからの戻りライン中に、チェック弁を
用いた干渉防止回路を接続してなるセミクローズ油圧回
路を備えるため、装置全体の小型化及び低コスト化を図
れるとともに、戻り油の利用により、制御性に優れた高
精度の制御を行うことができるという顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧装置の油圧回路図、
【図2】同油圧装置における他の実施例に係る部分油圧
回路図、
【図3】同油圧装置における他の実施例に係る部分油圧
回路図、
【図4】同油圧装置における他の実施例に係る部分油圧
回路図、
【図5】同油圧装置における他の実施例に係る部分油圧
回路図、
【図6】同油圧装置におけるクーラーを用いた場合の油
温の温度特性図、
【図7】同油圧装置におけるクーラーを用いない場合の
油温の温度特性図、
【図8】従来技術に係る油圧装置の油圧回路図、
【図9】従来技術の他の例に係る油圧装置の油圧回路
図、
【符号の説明】
1 油圧装置 2 油圧ポンプ 3 戻りライン 3a 戻りライン 4 油タンク 5 バイパス回路 5c チェック弁 5r リリーフ弁 5s 圧力制御弁 6 干渉防止回路 7 セミクローズ油圧回路 8 クーラー 9 リリーフ弁 10 供給ライン 11 フラッシングフィルタ 12 昇温回路 Ma 油圧アクチュエータ Mb 油圧アクチュエータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧アクチュエータを一台の油圧
    ポンプにより駆動するとともに、油圧アクチュエータか
    らの戻り油を直接油圧ポンプに供給するようにした射出
    成形機の油圧装置において、油圧アクチュエータからの
    戻りラインと油タンク間に、戻り油の一部を油タンクに
    戻す制御弁を用いたバイパス回路を接続するとともに、
    供給油量と排出油量の異なる油圧アクチュエータからの
    戻りライン中に、チェック弁を用いた干渉防止回路を接
    続してなるセミクローズ油圧回路を備えることを特徴と
    する射出成形機の油圧装置。
  2. 【請求項2】 制御弁はチェック弁を用いることを特徴
    とする請求項1記載の射出成形機の油圧装置。
  3. 【請求項3】 制御弁はリリーフ弁を用いることを特徴
    とする請求項1記載の射出成形機の油圧装置。
  4. 【請求項4】 制御弁は圧力制御可能な圧力制御弁を用
    いることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の油圧
    装置。
  5. 【請求項5】 バイパス回路の接続部より上流側の戻り
    ラインに、クーラーを直列に接続することを特徴とする
    請求項1記載の射出成形機の油圧装置。
  6. 【請求項6】 クーラーより上流側の戻りラインと油タ
    ンク間に、戻り油を油タンクに戻すリリーフ弁を接続す
    ることを特徴とする請求項5記載の射出成形機の油圧装
    置。
  7. 【請求項7】 戻りラインと油タンク間又は油圧ポンプ
    より下流側の供給ラインと油タンク間に、方向制御弁を
    介して選択的に接続可能なフラッシングフィルタを備え
    ることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の油圧装
    置。
  8. 【請求項8】 供給ラインと油タンク間に、方向制御弁
    を介して選択的に接続可能な昇温回路を備えることを特
    徴とする請求項1記載の射出成形機の油圧装置。
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