JPH0775216A - 登坂路逆進阻止制御付き電気自動車 - Google Patents

登坂路逆進阻止制御付き電気自動車

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JPH0775216A
JPH0775216A JP5218546A JP21854693A JPH0775216A JP H0775216 A JPH0775216 A JP H0775216A JP 5218546 A JP5218546 A JP 5218546A JP 21854693 A JP21854693 A JP 21854693A JP H0775216 A JPH0775216 A JP H0775216A
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JP
Japan
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electric motor
traveling
reverse rotation
detecting means
temporary stop
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Withdrawn
Application number
JP5218546A
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English (en)
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Hisamitsu Koga
久光 古賀
Naotake Kumagai
直武 熊谷
Tomiji Owada
富治 大和田
Nobuyuki Kawamura
伸之 川村
Masao Kato
正朗 加藤
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、登坂路での停止時に車両の逆進阻
止を考慮した、登坂路逆進阻止制御付き電気自動車に関
し、電気自動車において安コストで登坂路における逆進
阻止を確実に行なえるようにすることを目的とする。 【構成】 走行用電動機6と、該電動機6の回転数を検
出する回転数検出手段7と、該回転数検出手段7の検出
信号に基づき該走行用電動機6の回転状態を制御する電
動機回転制御手段4とをそなえた電気自動車において、
該回転数検出手段7の検出信号に基づき該走行用電動機
6が逆回転しているか否かを検出する電動機逆回転検出
手段9と、該電動機逆回転検出手段9から該走行用電動
機6が逆回転している旨の検出信号を受けると、該走行
用電動機6の逆回転を阻止すべく、該走行用電動機6の
駆動電流を増加調整する逆回転阻止制御手段11とをそ
なえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機で駆動される電
気自動車に関し、特に、登坂路での停止時に車両の逆進
阻止を考慮した、登坂路逆進阻止制御付き電気自動車に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオートマチックトランスミッショ
ン式のガソリン車においては、登坂路における停車時に
おいて、その停止状態を維持すべく、ISC(アイドル
・スピード・コントロール)機構を利用するようにした
ものが提供されている。これは、車両の勾配負荷に対
し、トルクコンバータからの出力トルクがバランスする
ように、エンジンの回転数や出力を制御して、ブレーキ
ペダルを踏まなくても車両を停止した状態に保つように
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気自動車
においてはISC機構が存在しないため、登坂路停車時
においては、車両がバックしてしまうおそれがある。し
たがって、車両がバックしない状態を保つためには、ブ
レーキペダルを踏みつづける必要がある。
【0004】しかし、ブレーキペダルからアクセルペダ
ルへの踏み換え時において、その間にバックしてしまう
可能性があり、後続車へ接近することも考えられる。こ
の状況を解消するため、ガソリン車と同様の、車両の勾
配に対応した制御を行なうことが考えられてている。そ
の例として、特開昭58−12506が上げられる。
【0005】これは、ブレーキペダルからアクセルペダ
ルに踏み換えて、電動機の駆動電流が正回転しうる状態
になるまでの間、制動状態を保持し、駆動電流が所定値
を超えたときに制動を解除させる制動解除信号を出力す
る構成となっている。ところがこの構成による場合、駆
動用電動機と制動部とは別体であり、駆動電流を判定す
る所定値は、車両重量計測器,走行路勾配計測器および
車両特性の記憶装置等により算出決定されることとなる
ため、これらの装置を装備連結し、制御を行なうこと
は、構造が複雑であるとともに、多くのコストアップを
招来するという課題がある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、安コストで登坂路発進における逆進阻止を確
実に行なえるようにした、登坂路逆進阻止制御付き電気
自動車を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の登坂路逆進阻止制御付き電気自動車は、走行
用電動機と、該電動機の回転数を検出する回転数検出手
段と、該回転数検出手段の検出信号に基づき該走行用電
動機の回転状態を制御する電動機回転制御手段とをそな
えた電気自動車において、該電動機回転制御手段が、該
回転数検出手段の検出信号に基づき該走行用電動機が逆
回転しているか否かを検出する電動機逆回転検出手段
と、該電動機逆回転検出手段から該走行用電動機が逆回
転している旨の検出信号を受けると、該走行用電動機の
逆回転を阻止すべく、該走行用電動機の駆動電流を増加
調整する逆回転阻止制御手段とをそなえて構成されてい
ることを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の本発明の登坂路逆進
阻止制御付き電気自動車は、請求項1記載の構成に加え
て、ドライバが一時停止しようとしているか否かを検出
する一時停止意志検出手段をそなえ、該逆回転阻止制御
手段が、該一時停止意志検出手段からドライバが一時停
止しようとしている旨の信号を受けて、且つ、該電動機
逆回転検出手段から該走行用電動機が逆回転している旨
の検出信号を受けると、該走行用電動機の逆回転を阻止
すべく、該走行用電動機の駆動電流を増加調整するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の本発明の登坂路逆進
阻止制御付き電気自動車は、請求項2記載の構成に加え
て、該一時停止意志検出手段が、アクセル操作情報とシ
フト位置情報とに基づいて、アクセル操作が行なわれて
いないで且つシフト位置が一時停止位置にあるとドライ
バに一時停止意志があるものと判断することを特徴とし
ている。
【0010】また、請求項4記載の本発明の登坂路逆進
阻止制御付き電気自動車は、走行用電動機と、該電動機
の回転数を検出する回転数検出手段と、該回転数検出手
段の検出信号に基づき該走行用電動機の回転状態を制御
する電動機回転制御手段とをそなえるとともに、アクセ
ル操作状態を検出するアクセル操作状態検出手段と、シ
フト位置を検出するシフト位置検出手段とをそなえた電
気自動車において、該アクセル操作状態検出手段及び該
シフト位置検出手段からの検出情報に基づいて、アクセ
ル操作が行なわれていないで且つシフト位置が一時停止
位置にあるとドライバに一時停止意志があるものと判断
する一時停止意志検出手段と、該回転数検出手段の検出
信号に基づき該走行用電動機が逆回転しているか否かを
検出する電動機逆回転検出手段と、該一時停止意志検出
手段からドライバに一時停止意志がある旨の検出信号を
受け、且つ、該電動機逆回転検出手段から該走行用電動
機が逆回転している旨の検出信号を受けると、該走行用
電動機の逆回転を阻止すべく、該走行用電動機の駆動電
流を増加調整する逆回転阻止制御手段とをそなえて構成
されていることを特徴としている。
【0011】また、請求項5記載の本発明の登坂路逆進
阻止制御付き電気自動車は、請求項4記載の構成に加え
て、該逆回転阻止制御手段が、該走行用電動機の駆動電
流を増加調整する際に、該走行用電動機の逆回転が解消
されるまで、所定の周期で、一定量ずつ駆動電流の増加
を行なうように構成されていることを特徴としている。
【0012】
【作用】上述の請求項1記載の本発明の登坂路逆進阻止
制御付き電気自動車では、走行用電動機が回転数検出手
段の検出信号に基づき電動機回転制御手段により回転状
態を制御されながら走行する。そして、逆回転阻止制御
手段が、電動機逆回転検出手段から該走行用電動機が逆
回転している旨の検出信号を受けると、該走行用電動機
の逆回転を阻止すべく、該走行用電動機の駆動電流を増
加調整する。
【0013】これにより、電気自動車は、逆進を阻止さ
れ停止状態に維持される。また、上述の請求項2記載の
本発明の登坂路逆進阻止制御付き電気自動車では、該逆
回転阻止制御手段が、一時停止意志検出手段からドライ
バが一時停止しようとしている旨の信号を受けて、且
つ、該電動機逆回転検出手段から該走行用電動機が逆回
転している旨の検出信号を受けると、該走行用電動機の
逆回転を阻止すべく、該走行用電動機の駆動電流を増加
調整する。
【0014】また、上述の請求項3記載の本発明の登坂
路逆進阻止制御付き電気自動車では、一時停止意志検出
手段が、アクセル操作情報とシフト位置情報とに基づい
て、アクセル操作が行なわれていないで且つシフト位置
が一時停止位置にあるとドライバに一時停止意志がある
ものと判断する。また、上述の請求項4記載の本発明の
登坂路逆進阻止制御付き電気自動車では、走行用電動機
の回転を回転数検出手段の検出信号に基づき電動機回転
制御手段により回転状態を制御されながら走行する。
【0015】一方、回転数検出手段が走行用電動機の回
転を検出するとともに、アクセル操作状態検出手段がア
クセル操作状態を検出し、シフト位置検出手段がシフト
位置を検出する。一時停止意志検出手段では、これらの
アクセル操作状態検出手段及びシフト位置検出手段から
の検出情報に基づいて、アクセル操作が行なわれていな
いで且つシフト位置が一時停止位置にあるとドライバに
一時停止意志があるものと判断する。電動機逆回転検出
手段では、回転数検出手段の検出信号に基づき走行用電
動機が逆回転しているか否かを検出する。
【0016】逆回転阻止制御手段では、一時停止意志検
出手段及び電動機逆回転検出手段からの検出情報に基づ
いて、ドライバに一時停止意志があって、走行用電動機
が逆回転しているときには、該走行用電動機の逆回転を
阻止すべく、該走行用電動機の駆動電流を増加調整す
る。また、上述の請求項5記載の本発明の登坂路逆進阻
止制御付き電気自動車では、逆回転阻止制御手段が、走
行用電動機の逆回転を阻止する際に、この走行用電動機
の逆回転が解消されるまで、所定の周期で、一定量ずつ
走行用電動機の駆動電流の増加を行なう。
【0017】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
の登坂路逆進阻止制御付き電気自動車について説明する
と、図1はその制御系に着目した機能ブロック図、図2
はその制御動作を説明するためのフローチャートであ
る。図1に示すように、この電気自動車には、走行用電
動機6が駆動輪12,12の駆動軸12A,12Aを回
転駆動するために設けられている。
【0018】走行用電動機6は、電動機回転制御手段4
のモータコントローラ5により回転状態を制御されるよ
うに構成されている。すなわち、回転数検出手段として
の回転数センサ7の検出信号に基づき、走行用電動機6
へ供給される電流をモータコントローラ5が調整するこ
とにより、電動機6の回転数が制御されるようになって
いる。
【0019】ここで、走行用電動機6に供給される電流
は、モータ電流計8により計測され、その計測値により
目標電流へのフィードバック制御が行なわれるように構
成されている。そして、ドライバが一時停止しようとし
ているか否かを検出する一時停止意志検出手段10が設
けられている。この一時停止意志検出手段10は、アク
セルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジ
ションセンサ1,シフトレバーの設定位置を検出するシ
フト位置センサ2からの信号に基づいて判断を行ない、
例えば、アクセルペダルの踏み込み量からアクセルペダ
ルがオフ(踏み込まれていないこと)であることが検出
され、且つ、シフトレバーの設定位置が走行モードであ
れば、ドライバが一時停止しようとしている前提条件が
成立していると判断する。
【0020】これは、アクセルペダルがオフならば、ド
ライバが停止意志を持っている可能性があり、また、シ
フトレバーの設定位置が走行モードであれば、上記の停
止意志が駐車のためや、後退のためのものでなく、一時
停止のためのものであると判断できる。即ち、シフト位
置がPレンジ(パーキングレンジ)にあれば、走行用電
動機6は停止状態に制御されるので逆進の心配はなく登
坂路逆進阻止制御は不要であり、シフト位置がRレンジ
(リバースレンジ)にあれば、逆進を望んでいるので登
坂路逆進阻止制御は不要であり、シフト位置がDレンジ
等の走行モードのレンジにあれば、登坂路逆進阻止制御
が必要な可能性がある。
【0021】そして、この一時停止意志検出手段10で
ドライバが一時停止しようとしている前提条件が判断さ
れ、且つ回転数センサ7等の出力信号を受けて、電気自
動車の走行状態が検出されるようになっている。また、
電動機6が逆回転しているか否かを検出する電動機逆回
転検出手段9が設けられており、電動機逆回転検出手段
9は、回転数センサ7の出力信号に基づいて検出を行な
う。
【0022】ここで、回転数センサ7は、走行用電動機
6を適確に制御すべく高精度に形成されており、電動機
逆回転検出手段9の逆回転検出も微小回転で適確に行な
われるようになっている。そして、電動機逆回転検出手
段9と一時停止意志検出手段10とにより、ドライバが
一時停止しようとしている前提条件が成立していて電動
機6が逆回転しているときは、この旨の信号を受けて、
電動機の逆回転を阻止し、電気自動車の逆進を阻止して
停止状態に維持するように、走行用電動機の駆動電流を
増加調整する逆回転阻止制御手段11が設けられてい
る。
【0023】これは、ドライバが一時停止する前提条件
が成立していて電動機6が逆回転しているときは、電気
自動車が登坂路において逆行しようとしているときに相
当すると判断できるからである。すなわち、アクセルペ
ダルがオフであり、且つ、シフトレバーの設定位置が走
行モードであって、且つ、電動機逆回転検出手段9によ
る微小逆転の検出により登坂路発進状態を検出するよう
に構成されている。
【0024】逆回転阻止制御手段11は、モータコント
ローラ5に対する制御信号出力により、走行用電動機6
への駆動電流制御を行ない、走行用電動機6を停止させ
て自動車の逆進を阻止し停止状態に維持するように構成
されている。本発明の一実施例としての登坂路逆進阻止
制御付き電気自動車は上述のように構成されており、通
常の走行時には、電動機回転制御手段4に対するアクセ
ルペダルポジションセンサ1、シフト位置センサ2およ
び回転数センサ3の出力信号に基づき、モータコントロ
ーラ5が作動し、走行用電動機6による所望の運転走行
が行なわれる。
【0025】そして、登坂路における停止時には、図2
のフローチャートに沿う作動が電動機回転制御手段4に
おいて行なわれる。まずステップS1において、アクセ
ルペダルポジションセンサ1の検出信号により、アクセ
ルペダルがオフ状態にあるかどうかが判断される。ここ
で、アクセルペダルのオフ状態は、踏み込み量が微小の
所定値以下であるかどうかにより判断される。
【0026】オフ状態でない場合は、運転者が加速の意
志を持っているため、「NO」ルートをとり、登坂路逆
進阻止制御は行なわないで、次の制御サイクルに待機す
る状態となる。オフ状態である場合は、「YES」ルー
トをとり、運転者は停止させる意志を持っているものと
して、ステップS2における次の条件が判断される。
【0027】ステップS2においては、シフト位置セン
サ2によるシフト位置が、ドライブレンジ(Dレンジ=
Pレンジ,Rレンジ以外の走行モードレンジ)にあるか
どうかが判断される。ドライブレンジ以外であれば、即
ち、PレンジやRレンジであれば、登坂路逆進阻止制御
は不要であり、この制御は行なわないで、次の制御サイ
クルに待機する状態となる。
【0028】ドライブレンジにあるときには、一時停止
意志があるかも知れないので、「YES」ルートを通
じ、ステップS3が実行される。このステップS3で
は、電動機逆回転検出手段9の作動により、走行用電動
機6が微小な逆転をしたかどうかを判断される。ここ
で、微小な逆転をした場合には、車両が登坂路にあり、
現在の走行用電動機6の駆動力では車両が後退する状態
であることを示しており、逆回転阻止制御手段11によ
り停止状態を維持すべき状況にある。
【0029】したがって、逆回転阻止制御手段11はモ
ータコントローラ5に対し、ステップS4において走行
用電動機6の駆動電流を増加させる制御信号を出力す
る。このとき、モータコントローラ5がモータ電流計8
を介し駆動電流制御を行ない、走行用電動機6はΔIの
増加を行なった電流Itで駆動される。ついで、次の制
御サイクルが行なわれ、走行用電動機6が逆転を行なわ
ない駆動電流に達するまで、ステップS4における駆動
電流の増加が繰り返し行なわれる。
【0030】そして、走行用電動機6が逆回転しない状
態に達すると、ステップS3において「NO」ルートを
とり、駆動電流の保持が行なわれる(ステップS5)。
このようにして、登坂路における発進時の後退が防止さ
れるが、このシステムは、走行用電動機6の通常走行に
用いる回転数センサ7を利用した簡素な構成であり、前
述の従来提供されている装置のような複雑な機器を必要
としないため、安コストで、登坂路における逆進阻止を
達成できるようになる。
【0031】また、電気自動車に既存の回転数センサ7
は、一般に高精度なので、車両の逆進をドライバに余り
感じさせることなく、速やかに逆進阻止制御を行なえ
る。そして、走行用電動機6への電流の増加量ΔIを適
当に抑制することで、走行用電動機6を過大とすること
なく、速やかな逆進阻止制御を行なえる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の登坂路逆進阻止制御付き電気自動車によれば、走
行用電動機と、該電動機の回転数を検出する回転数検出
手段と、該回転数検出手段の検出信号に基づき該走行用
電動機の回転状態を制御する電動機回転制御手段とをそ
なえた電気自動車において、該電動機回転制御手段が、
該回転数検出手段の検出信号に基づき該走行用電動機が
逆回転しているか否かを検出する電動機逆回転検出手段
と、該電動機逆回転検出手段から該走行用電動機が逆回
転している旨の検出信号を受けると、該走行用電動機の
逆回転を阻止すべく、該走行用電動機の駆動電流を増加
調整する逆回転阻止制御手段とをそなえて構成されるこ
とにより、電気自動車においても、登坂路等における一
時停止を適切に行なえるようになり、ドライバの負担を
軽減できる。また、この逆回転阻止制御に用いる手段と
して、一般に電気自動車に装備されている回転数検出手
段や、通常走行のための走行用電動機およびその制御装
置を利用することができるため、上記の効果を、低コス
トで達成できるようになる。
【0033】また、請求項2記載の本発明の登坂路逆進
阻止制御付き電気自動車によれば、請求項1記載の構成
に加えて、ドライバが一時停止しようとしているか否か
を検出する一時停止意志検出手段をそなえ、該逆回転阻
止制御手段が、該一時停止意志検出手段からドライバが
一時停止しようとしている旨の信号を受けて、且つ、該
電動機逆回転検出手段から該走行用電動機が逆回転して
いる旨の検出信号を受けると、該走行用電動機の逆回転
を阻止すべく、該走行用電動機の駆動電流を増加調整す
るように構成されることにより、不必要な制御が回避さ
れて、登坂路においてドライバが一時停止を望んでいる
場合には、適切に自動車が一時停止される。これによ
り、ドライバの負担を軽減でき、運転フィーリングも向
上する。
【0034】また、請求項3記載の本発明の登坂路逆進
阻止制御付き電気自動車によれば、請求項2記載の構成
に加えて、該一時停止意志検出手段が、アクセル操作情
報とシフト位置情報とに基づいて、アクセル操作が行な
われていないで且つシフト位置が一時停止位置にあると
ドライバに一時停止意志があるものと判断するように構
成されることにより、ドライバの一時停止意志をより的
確に判断でき、不必要な制御が適切に回避されて、上述
と同様に、登坂路においてドライバが一時停止を望んで
いる場合には、適切に自動車が一時停止され、ドライバ
の負担軽減、運転フィーリングの向上等の効果が得られ
る。
【0035】また、請求項4記載の本発明の登坂路逆進
阻止制御付き電気自動車によれば、走行用電動機と、該
電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、該回転数
検出手段の検出信号に基づき該走行用電動機の回転状態
を制御する電動機回転制御手段とをそなえるとともに、
アクセル操作状態を検出するアクセル操作状態検出手段
と、シフト位置を検出するシフト位置検出手段とをそな
えた電気自動車において、該アクセル操作状態検出手段
及び該シフト位置検出手段からの検出情報に基づいて、
アクセル操作が行なわれていないで且つシフト位置が一
時停止位置にあるとドライバに一時停止意志があるもの
と判断する一時停止意志検出手段と、該回転数検出手段
の検出信号に基づき該走行用電動機が逆回転しているか
否かを検出する電動機逆回転検出手段と、該一時停止意
志検出手段からドライバに一時停止意志がある旨の検出
信号を受け、且つ、該電動機逆回転検出手段から該走行
用電動機が逆回転している旨の検出信号を受けると、該
走行用電動機の逆回転を阻止すべく、該走行用電動機の
駆動電流を増加調整する逆回転阻止制御手段とをそなえ
て構成されることにより、電気自動車においても、ドラ
イバが一時停止を望んでいる場合に、登坂路における車
両の一時停止を確実に行なうことができ、ドライバの負
担を軽減できる。また、不要な一時停止制御は回避され
て、通常の運転を妨げることなく、一時停止制御を行な
え、良好な運転フィーリングを確保できる。また、請求
項1記載の電気自動車の場合と同様に、この逆回転阻止
制御に用いる手段として、一般に電気自動車に装備され
ている回転数検出手段や、通常走行のための走行用電動
機およびその制御装置を利用することができるため、上
記の効果を、低コストで達成できるようになる。
【0036】また、請求項5記載の本発明の登坂路逆進
阻止制御付き電気自動車は、請求項4記載の構成に加え
て、該逆回転阻止制御手段が、該走行用電動機の駆動電
流を増加調整する際に、該走行用電動機の逆回転が解消
されるまで、所定の周期で、一定量ずつ駆動電流の増加
を行なうように構成されることにより、登坂路の一時停
止をフィーリング良く確実且つ円滑に行なえるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての登坂路逆進阻止制御
付き電気自動車の制御系の機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としての登坂路逆進阻止制御
付き電気自動車の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 アクセルペダルポジションセンサ 2 シフト位置センサ 3 回転数センサ 4 電動機回転制御手段 5 モータコントローラ 6 走行用電動機 7 回転数検出手段 8 モータ電流計 9 電動機逆回転検出手段 10 一時停止意志検出手段 11 逆回転阻止制御手段 12 駆動輪 12A 駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 伸之 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 加藤 正朗 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用電動機と、該電動機の回転数を検
    出する回転数検出手段と、該回転数検出手段の検出信号
    に基づき該走行用電動機の回転状態を制御する電動機回
    転制御手段とをそなえた電気自動車において、 該電動機回転制御手段が、 該回転数検出手段の検出信号に基づき該走行用電動機が
    逆回転しているか否かを検出する電動機逆回転検出手段
    と、 該電動機逆回転検出手段から該走行用電動機が逆回転し
    ている旨の検出信号を受けると、該走行用電動機の逆回
    転を阻止すべく、該走行用電動機の駆動電流を増加調整
    する逆回転阻止制御手段とをそなえて構成されているこ
    とを特徴とする、登坂路逆進阻止制御付き電気自動車。
  2. 【請求項2】 ドライバが一時停止しようとしているか
    否かを検出する一時停止意志検出手段をそなえ、 該逆回転阻止制御手段が、該一時停止意志検出手段から
    ドライバが一時停止しようとしている旨の信号を受け
    て、且つ、該電動機逆回転検出手段から該走行用電動機
    が逆回転している旨の検出信号を受けると、該走行用電
    動機の逆回転を阻止すべく、該走行用電動機の駆動電流
    を増加調整するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1記載の登坂路逆進阻止制御付き電気自動
    車。
  3. 【請求項3】 該一時停止意志検出手段が、 アクセル操作情報とシフト位置情報とに基づいて、アク
    セル操作が行なわれていないで且つシフト位置が一時停
    止位置にあるとドライバに一時停止意志があるものと判
    断することを特徴とする、請求項2記載の登坂路逆進阻
    止制御付き電気自動車。
  4. 【請求項4】 走行用電動機と、該電動機の回転数を検
    出する回転数検出手段と、該回転数検出手段の検出信号
    に基づき該走行用電動機の回転状態を制御する電動機回
    転制御手段とをそなえるとともに、アクセル操作状態を
    検出するアクセル操作状態検出手段と、シフト位置を検
    出するシフト位置検出手段とをそなえた電気自動車にお
    いて、 該アクセル操作状態検出手段及び該シフト位置検出手段
    からの検出情報に基づいて、アクセル操作が行なわれて
    いないで且つシフト位置が一時停止位置にあるとドライ
    バに一時停止意志があるものと判断する一時停止意志検
    出手段と、 該回転数検出手段の検出信号に基づき該走行用電動機が
    逆回転しているか否かを検出する電動機逆回転検出手段
    と、 該一時停止意志検出手段からドライバに一時停止意志が
    ある旨の検出信号を受け、且つ、該電動機逆回転検出手
    段から該走行用電動機が逆回転している旨の検出信号を
    受けると、該走行用電動機の逆回転を阻止すべく、該走
    行用電動機の駆動電流を増加調整する逆回転阻止制御手
    段とをそなえて構成されていることを特徴とする、登坂
    路逆進阻止制御付き電気自動車。
  5. 【請求項5】 該逆回転阻止制御手段が、該走行用電動
    機の駆動電流を増加調整する際に、該走行用電動機の逆
    回転が解消されるまで、所定の周期で、一定量ずつ駆動
    電流の増加を行なうように構成されていることを特徴と
    する、請求項4記載の登坂路逆進阻止制御付き電気自動
    車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998041417A1 (fr) * 1997-03-19 1998-09-24 Hitachi, Ltd. Procede de commande d'un materiel roulant electrique
JP2015080362A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
CN113829895A (zh) * 2021-11-10 2021-12-24 浙江奥思伟尔电动科技有限公司 一种用于电动汽车的挡位控制方法

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