JPH0770036A - アクリロニトリルの精製方法 - Google Patents

アクリロニトリルの精製方法

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JPH0770036A
JPH0770036A JP24205093A JP24205093A JPH0770036A JP H0770036 A JPH0770036 A JP H0770036A JP 24205093 A JP24205093 A JP 24205093A JP 24205093 A JP24205093 A JP 24205093A JP H0770036 A JPH0770036 A JP H0770036A
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JP
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acrylonitrile
recovered
acid
distillation
vol
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JP24205093A
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Akihiko Hiraiwa
明彦 平岩
Masaharu Yokomaku
正治 横幕
Teruo Yoshida
照雄 吉田
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反応系から回収されたアクリロニトリル、特
に反応系から回収された不純物として酸を含有するアク
リロニトリルの効率的な精製方法を提供する。 【構成】 反応系から回収されたアクリロニトリルを、
酸素を0.1vol%〜11vol%含有する不活性ガ
ス雰囲気中で蒸留することによるアクリロニトリルの精
製方法。 【効果】 反応系から回収されたアクリロニトリルを、
高価な装置を用いることなく、比較的高い温度において
も、簡単な操作で、効率的かつ高回収率で精製すること
が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応系から回収された
アクリロニトリルを効率良く精製する方法に関し、特に
反応系から回収された不純物として酸を含有するアクリ
ロニトリルの精製に好適な方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリルは、特異な臭いを有す
る毒性が強い化合物であるが、アクリルアミド又は2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、tert
−ブチルアクリルアミド及びジアセトンアクリルアミド
等に代表される、各種アクリルアミド誘導体の重要な合
成原料として利用されている。
【0003】これらの化合物を合成する際、アクリロニ
トリルは合成原料として所要量より過剰に用いられる場
合が多く、しかも他方の合成原料または触媒として、硫
酸等の酸がこれらの合成反応に用いられる場合、反応終
了後の反応混合物から目的生成物を除去することによ
り、硫酸又は有機酸等の酸を不純物として含むアクリロ
ニトリルとして回収される。
【0004】このような合成原料として使用し得るアク
リロニトリルを高濃度で含有する回収液を廃棄すること
は経済的に問題があるだけでなく、アクリロニトリルを
廃棄するにはアクリロニトリルの毒性を減少させて安全
に廃棄処理するために多大の労力および設備を要するの
で、これを原料として再使用するために、アクリロニト
リル含有回収液の精製手段の提供が強く望まれている。
【0005】反応系から回収されたアクリロニトリルを
精製する方法として、例えば特表平2−500188号
公報に、触媒量という極く少量の水を存在させてアクリ
ロニトリルを塩基で中和し、水難溶性の固体である塩を
分離、除去してアクリロニトリルを一次精製し、これを
真空下で蒸留する方法が開示されている。
【0006】しかしながら、上記方法では、不純物を幾
分か含む一次精製されたアクリロニトリルを、熱交換器
(真空下、172゜F以下)、薄膜蒸発器(真空下、物
質の融点より高い温度であって、172゜F以下)ある
いは蒸留塔を通す事により精製しており、比較的低温
(172゜F以下)で取り扱わなければいけないとされ
ているが、それよりいくらか低い温度、例えば75℃
(167°F)を超える程度の加熱温度で蒸留しても、
アクリロニトリル中に残存している不純分により、アク
リロニトリルが重合してしまう場合があり、これを避け
るために、例えば真空度を約320mmHg程度とする
と、蒸発器のコンデンサーに冷水あるいはブライン等を
供給する冷却系が必要であり、装置的に高価で、またア
クリロニトリルの回収率が低いという問題があり、工業
的に有利な方法とはいえなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、反応系
から回収されたアクリロニトリルを、高価な装置を用い
ることなく、比較的高い温度においても、簡単な操作
で、効率的かつ高回収率で精製する方法について鋭意研
究し、本発明を完成した。
【0008】
【発明を解決するための手段】第一の本発明は、反応系
から回収されたアクリロニトリルを、酸素を0.1vo
l%〜11vol%含有する不活性ガス雰囲気中で蒸留
することを特徴とするアクリロニトリルの精製方法であ
る。
【0009】第二の本発明は、反応系から回収された、
不純物として酸を含有するアクリロニトリルを、酸素を
0.1vol%〜11vol%含有する不活性ガス雰囲
気中で蒸留することを特徴とするアクリロニトリルの精
製方法である。
【0010】また、第三の本発明は、反応系から回収さ
れた、不純物として酸を含有するアクリロニトリルを塩
基および水と接触させて、該塩基と該アクリロニトリル
中の酸との中和反応により水可溶性の塩を生成させ、こ
れを含有する水層を形成させた後、当該水層を分離除去
することにより一次精製し、酸素を0.1vol%〜1
1vol%含有する不活性ガス雰囲気中、前記の一次精
製アクリロニトリルを蒸留することを特徴とするアクリ
ロニトリルの精製方法である。
【0011】本発明において対象とする回収アクリロニ
トリルは、特に限定されるわけではなく、アクリロニト
リルを原料または溶媒として用いる各種合成反応を実施
した後に反応系から回収されるアクリロニトリルであ
る。好適には、反応系から回収された、不純物として酸
を含有しているアクリロニトリル、例えば、2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の合成から回
収されるアクリロニトリル、更に好適には、前記不純物
として酸を含有しているアクリロニトリルを中和し、生
成した塩を分離した後のアクリロニトリルであり、特に
好適には、反応系から回収された不純物として酸を含有
するアクリロニトリルを塩基および水と接触させて、該
塩基と該アクリロニトリル中の酸との中和反応により水
可溶性の塩を生成させ、これを含有する水層を形成させ
た後、当該水層を分離除去することにより一次精製した
アクリロニトリル(以下、一次精製アクリロニトリルと
いう)が挙げられる。
【0012】反応系から回収された不純物として酸を含
有しているアクリロニトリルは、その蒸留に際し、重合
反応を伴う危険性が高く、上述したように本発明の対象
として好適であり、更に一次精製アクリロニトリルを対
象としたときに本発明は有効である。
【0013】以下、一次精製アクリロニトリルを対象す
る第三の発明について、更に詳細に説明する。反応系か
ら回収された不純物として酸を含有しているアクリロニ
トリルにおいて、酸としては特に限定されるわけではな
いが、特に中和塩を水可溶性とすることが容易であるこ
とから、スルホン酸基を有するものが適しており、具体
的には例えば硫酸および有機スルホン酸等がある。
【0014】また、酸を中和塩とするための塩基として
は、特に限定されるものではないが、アクリロニトリル
の酸との中和反応により水に可溶性の塩を形成するもの
が特に好ましく、具体例としては、アンモニア、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭
酸カリウム等がある。これらの塩基の中でも、アンモニ
アと水酸化ナトリウムは安価に入手でき、しかも効率良
くアクリロニトリル中の酸を中和することができること
から、特に好ましい塩基である。
【0015】前述した回収アクリロニトリルの一次精製
においては、塩基とアクリロニトリル中の不純物である
酸との中和反応を円滑に進行させるために、又中和反応
により生成する水可溶性の塩を、アクリロニトリル層外
へ抽出する水層を形成させるために充分な量の水を、ア
クリロニトリルと接触させる必要がある。
【0016】上記接触方法は特に限定はなく、例えばア
クリロニトリルに、塩基を混合した後又は塩基を混合す
る時に水を混合したり、アクリロニトリルと水を混合し
た液に塩基を混合したり、予め塩基の水溶液を調製して
おき、この塩基の水溶液を回収アクリロニトリルと混合
することもできる。これらの方法の中では、特に塩基水
溶液を用いる方法が効率的であり、好ましい。
【0017】塩基水溶液は、上記したようにアクリロニ
トリルとの混合前に調製しても良いし、アクリロニトリ
ルと塩基を混合する時に水を添加して所望の濃度に調製
しても良いが、何れの場合も、添加された塩基と水から
なる塩基水溶液における塩基の好ましい濃度は、2〜3
0wt%である。特に好ましい濃度は、用いる塩基の種
類により適宜調整すれば良く、例えばアンモニア水溶液
を用いた場合、5〜10wt%であり、水酸化ナトリウ
ム水溶液を用いた場合、10〜20wt%である。
【0018】濃度が高い塩基水溶液を用いて中和を行う
と、中和の進行が遅く、かつ中和塩が固体として析出す
る恐れがある。逆に濃度が低い塩基水溶液を用いて中和
を行うと、pH測定値が安定せず、中和反応の終了時点
を的確に判断することが困難となる恐れがある。
【0019】アクリロニトリルの酸との中和反応に用い
る塩基の使用量は、アクリロニトリル中の酸と当量とす
ることが最も望ましいが、該当量の0.9〜1.1倍量
の範囲であれば、充分効果を発揮させることができる。
中和に要する時間は、用いる塩基により異なるが、通常
1〜5分である。
【0020】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸の合成系から回収されるアクリロニトリルの
ように、酸として硫酸を含有する回収アクリロニトリル
において、酢酸又は有機スルホン酸等の有機酸が共存す
ると、塩基を加えたときの中和が促進され、短時間で中
和を終えることができる。アクリロニトリル中に共存す
る酸の好ましい添加量は、アクリロニトリル100重量
部当り0.01〜5重量部である。0.01重量部未満
では中和促進効果を十分に発揮させることが困難となる
恐れがあり、5重量部を越えて添加しても中和促進効果
があまり変化せず、むしろ酸分が高くなって所要塩基量
が増す等の不都合を生じるため、好ましくない。
【0021】回収された、酸を含有するアクリロニトリ
ルと塩基および水とを効率良く接触させるには、撹拌機
を有する混合槽を用いてもよいし、スタティックミキサ
ー等の管型混合機を用いてもよい。かくして中和したア
クリロニトリルを静置することにより、アクリロニトリ
ル層の下に、水可溶性の中和塩を含む水層を形成させ、
これを液々分離すれば、酸が除去された一次精製アクリ
ロニトリルを得ることができる。
【0022】上記方法は、所望により連続方式でも実施
できる。例えば、攪拌機及びpH電極を有する反応器中
に、酸含有アクリロニトリルと塩基水溶液を導入し、こ
れらを充分接触させて中和した後、中和液を静置用容器
に移送することにより、水層とアクリロニトリル層に分
離することができる。
【0023】上記のようにして分離した水層は直接廃液
燃焼設備に供給して燃焼処理することが可能であり、又
水層に含有されるアクリロニトリルを蒸留等により除去
した後、水層の成分を活性汚泥槽等の廃水処理施設で処
理することも可能である。なお、アクリロニトリルの水
への溶解度は常温で約7wt%であるが、本発明の方法
により液々分離した場合、水層のアクリロニトリル濃度
は、溶解している中和塩の影響で多少変化するが、2〜
3wt%であり、水層の廃棄によるアクリロニトリルの
損失を低減できる。
【0024】本発明において、回収アクリロニトリルの
蒸留は、酸素を0.1vol%〜11vol%を含有す
る不活性ガス雰囲気中で行う。
【0025】不活性ガス中における酸素の含有量が0.
1vol%未満では、アクリロニトリルの重合物が生成
し、11vol%を超えるとアクリロニトリルとの爆鳴
混合気となる可能性があり安全ではない。また、好まし
い酸素の含有量の下限値は1vol%である。
【0026】不活性ガスとしては、窒素、ヘリウム、ア
ルゴン等が挙げられ、価格等の点から窒素ガスが特に好
ましい。不活性ガスと所定量の酸素を混合させるには、
酸素が所定量の含有量となるよう不活性ガスと空気を混
合するのがよい。
【0027】蒸留系への雰囲気ガスの導入方法は、特に
限定されるものではなく、例えば蒸留容器中へ直接導入
しても良いし、循環ポンプ等を経由する間接的な方法で
も良い。
【0028】本発明において、蒸留時の加熱温度は60
℃〜100℃が好ましく、更に好ましくは75℃〜90
℃であり、特に好ましくは80℃〜90℃である。60
℃未満ではアクリロニトリルの回収率の低下につながる
場合があり、100℃を超えると重合物が生じる恐れが
ある。
【0029】本発明における圧力は330Torr〜常
圧が好ましく、更に好ましくは370Torr〜常圧が
好ましい。また、コンデンサーには、冷水、例えば15
℃〜常温程度、特に常温程度の水道水を通水すれば良
い。
【0030】
【実施例】以下実施例および比較例にて本発明を更に具
体的に説明する。 実施例1 炭素数が4〜7の各種有機スルホン酸が混在する0.0
5モルの有機スルホン酸および0.1モルの硫酸を含有
する、アクリロニトリル含有回収液500gに、8wt
%アンモニア水溶液53g(アンモニア0.25モル)
を添加し、攪拌、静置後、分離して、一次精製アクリロ
ニトリル490gを有機層として得た。
【0031】この層を1リットル容の蒸留容器に入れ、
オイルバスで蒸留容器を85℃に加熱し、25℃の水道
水を通水したコンデンサーを用い、液相部に7vol%
の酸素を含有させた窒素を20リットル/時間の流量で
5時間通気しつつ、常圧にて蒸留を行い、アクリロニト
リル450gを回収した。蒸留終了後の容器に残った液
相部の高速液体クロマトグラフィーによる分析では重合
物は観察されなかった。
【0032】実施例2 実施例1と同様にして得た一次精製アクリロニトリル4
90gを1リットル容の蒸留容器に入れ、オイルバスで
蒸留容器を80℃に加熱し、25℃の水道水を通水した
コンデンサーを用い、液相部に3vol%の酸素を含有
させた窒素を10リットル/時間の流量で5時間通気し
つつ、400Torrにて蒸留を行い、アクリロニトリ
ル440gを回収した。蒸留終了後の容器に残った液相
部の高速液体クロマトグラフィーによる分析では重合物
は観察されなかった。
【0033】実施例3 アンモニア水溶液に代えて15wt%水酸化ナトリウム
水溶液133g(水酸化ナトリウム0.5モル)を塩基
水溶液として用いた他は実施例1と同様にして、一次精
製アクリロニトリル480g得た。
【0034】その液を1リットル容の蒸留容器に入れ、
オイルバスで蒸留容器を75℃に加熱し、15℃の冷水
道水を通水したコンデンサーを用い、気相部に10vo
l%の酸素を含有させた窒素を20リットル/時間の流
量で5時間通気しつつ、350Torrにて蒸留を行
い、アクリロニトリル435gを回収した。蒸留終了後
の容器に残った液相部の高速液体クロマトグラフィーに
よる分析では重合物は観察されなかった。
【0035】比較例1 実施例1と同様にして得た一次精製アクリロニトリル4
90gを1リットル容の蒸留容器に入れ、オイルバスで
蒸留容器を85℃に加熱し、25℃の水道水を通水した
コンデンサーを用い、液相部に窒素を20リットル/時
間の流量で5時間通気しつつ、常圧にて蒸留を行い、ア
クリロニトリル415gを回収した。蒸留開始2時間後
より液相部に白濁が生じ、蒸留終了後の容器に残った液
相部(白濁も含む)の高速液体クロマトグラフィーによ
る分析および赤外吸収分析により、アクリロニトリルの
重合物を確認した。
【0036】比較例2 実施例1と同様にして得た一次精製アクリロニトリル4
90gを1リットル容の蒸留容器に入れ、オイルバスで
蒸留容器を70℃に加熱し、25℃の水道水を通水した
コンデンサーを用い、液相部に窒素を10リットル/時
間の流量で5時間通気しつつ、250Torrにて蒸留
を行ったところ、アクリロニトリルは400gしか回収
できなかった。蒸留終了後の容器に残った液相部の高速
液体クロマトグラフィーによる分析では重合物は観察さ
れなかった。
【0037】比較例3 実施例3と同様にして得た一次精製アクリロニトリル4
80gを1リットル容の蒸留容器に入れ、オイルバスで
蒸留容器を75℃に加熱し、15℃の冷水道水を通水し
たコンデンサーを用い、気相部に窒素を20リットル/
時間の流量で5時間通気しつつ、350Torrにて蒸
留したところ、アクリロニトリルは405gしか回収で
きなかった。蒸留開始3時間後より液相部に白濁が生
じ、蒸留終了後の容器に残った液相部(白濁も含む)の
高速液体クロマトグラフィーによる分析および赤外吸収
分析により、アクリロニトリルの重合物を確認した。
【0038】比較例4 実施例3と同様にして得た一次精製アクリロニトリル4
80gを1リットル容の蒸留容器に入れ、オイルバスで
蒸留容器を65℃に加熱し、15℃の冷水道水を通水し
たコンデンサーを用い、気相部に窒素を20リットル/
時間の流量で5時間通気しつつ、250Torrにて蒸
留したところ、アクリロニトリルは390gしか回収で
きなかった。蒸留終了後の容器に残った液相部の高速液
体クロマトグラフィーによる分析では重合物は観察され
なかった。
【0039】比較例5 実施例3と同様にして得たアクリロニトリル層480g
を1リットル容の蒸留容器にいれ、オイルバスで蒸留容
器を65℃に加熱し、−5℃の冷媒をを通液したコンデ
ンサーを用い、気相部に窒素を20リットル/時間の流
量で5時間通気しつつ、250Torrにて蒸留したと
ころ、アクリロニトリル435gを回収した。蒸留終了
後のた器に残った液相部の高速液体クロマトグラフィー
による分析では重合物は観察されなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、反応系から回収された
アクリロニトリルを、高価な装置を用いることなく、比
較的高い温度においても、簡単な操作で、効率的かつ高
回収率で精製することが出来、経済的な精製法として斯
界にもたらす影響は計り知れないものがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 照雄 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応系から回収されたアクリロニトリル
    を、酸素を0.1vol%〜11vol%含有する不活
    性ガス雰囲気中で蒸留することを特徴とするアクリロニ
    トリルの精製方法。
  2. 【請求項2】反応系から回収された、不純物として酸を
    含有するアクリロニトリルを、酸素を0.1vol%〜
    11vol%含有する不活性ガス雰囲気中で蒸留するこ
    とを特徴とするアクリロニトリルの精製方法。
  3. 【請求項3】反応系から回収された、不純物として酸を
    含有するアクリロニトリルを塩基および水と接触させ
    て、該塩基と該アクリロニトリル中の酸との中和反応に
    より水可溶性の塩を生成させ、これを含有する水層を形
    成させた後、当該水層を分離除去することにより一次精
    製し、酸素を0.1vol%〜11vol%含有する不
    活性ガス雰囲気中、前記の一次精製アクリロニトリルを
    蒸留することを特徴とするアクリロニトリルの精製方
    法。
JP24205093A 1993-09-02 1993-09-02 アクリロニトリルの精製方法 Pending JPH0770036A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006514091A (ja) * 2003-03-31 2006-04-27 カウンシル・オブ・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ 純粋アクリロニトリルの回収方法
CN107778197A (zh) * 2016-08-29 2018-03-09 中国石油化工股份有限公司 一种丙烯腈的提纯方法

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