JPH0768790B2 - 立体駐車装置 - Google Patents

立体駐車装置

Info

Publication number
JPH0768790B2
JPH0768790B2 JP7365787A JP7365787A JPH0768790B2 JP H0768790 B2 JPH0768790 B2 JP H0768790B2 JP 7365787 A JP7365787 A JP 7365787A JP 7365787 A JP7365787 A JP 7365787A JP H0768790 B2 JPH0768790 B2 JP H0768790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
support arm
cage
right frames
tier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7365787A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63241274A (ja
Inventor
英志 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Co Ltd filed Critical Furukawa Co Ltd
Priority to JP7365787A priority Critical patent/JPH0768790B2/ja
Publication of JPS63241274A publication Critical patent/JPS63241274A/ja
Publication of JPH0768790B2 publication Critical patent/JPH0768790B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、車両を多段、多列に格納する立体駐車装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来、都市部においては、大面積の平面的な駐車スペー
スを確保することは困難であり、建物の一部に駐車スペ
ースを確保し、この駐車スペースにエレベータを利用し
て車両を収容する駐車装置や、平地床面積当たりの車両
収容台数を多くした大規模な立体駐車装置として、例え
ばいわゆるパズル式パーキングと称する多列多段の昇降
横行方式の駐車装置などが種々提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の建物の一部に駐車スペースを確保
する駐車装置にあっては、車両を自走させてエレベータ
のケージ内に乗り入れ、このエレベータを所定の駐車ス
ペースが設けられた階に昇降させ、次いで車両を自走さ
せて空きスペースに車両を格納するようにしており、エ
レベータに対する乗降、駐車スペースでの移動を全て車
両の自走により行うようにしているので、エレベータの
乗降時や移動時の安全上の問題や運転者による車両の自
走という繁雑さがあるという問題点があった。
また、l段,m行,n列の横行昇降式駐車装置にあっては、
昇降ケージに車両を搭載するパレットを設け、このパレ
ット上に車両を乗り入れ、昇降ケージを、最上段を除く
(l−1)段中の各1列を空所としておき、任意のi段
に上昇させて停止させ、次いで引き込み装置で昇降ケー
ジから車両を搭載したパレットを引き出し、横行装置で
所望のj行,k列に収納するようにしており、車両を搭載
するパレットを多数必要とすると共に、昇降ケージ自体
の構造が複雑となり、且つ引き込み装置も複雑となっ
て、駐車装置全体のコストが嵩む等の問題点があった。
そこで、この発明は、上記従来例の問題点に着目してな
されたものであり、昇降ケージの構成を簡略化すること
により、安全且つ廉価な立体駐車装置を提供することを
目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この出願は、多段、多列の
駐車空間を有する立体駐車装置であって、最下段を除く
各段の各列に横行可能な台車を配設すると共に、各列の
最上段の駐車空間の上部に昇降ケージを昇降可能に吊設
し、該昇降ケージは、車両の上面及び左右側面に対向す
る上部枠及び左右枠を有してコ字状に形成されていると
共に、その左右枠の下端部に車両のホイール間の車体を
支持する支持アームが可動自在に取付けられ、該支持ア
ームが可動機構によって左右枠に沿う収納位置と前記車
体を支持する支持位置との間に可動されるように構成さ
れていることを特徴とする立体駐車装置を特定発明と
し、多段、多列の駐車空間を有する立体駐車装置であっ
て、最下段を除く各段の各列に横行可能な台車を配設す
ると共に、各列の最上段の駐車空間の上部に昇降ケージ
を昇降可能に吊設し、該昇降ケージは、車両の上面及び
左右側面に対向する上部枠及び左右枠を有してコ字状に
形成されていると共に、その左右枠の下端部に車両のホ
イール間の車体を支持する支持アームが可動自在に取付
けられ、該支持アームが可動機構によって左右枠に沿う
収納位置と前記車体を支持する支持位置との間に可動さ
れるように構成され、該可動機構は、車両の位置を前側
及び後側位置検出手段で検出し、その検出結果に基づき
制御手段によって車両が正規の位置にあるときに駆動さ
れるように構成されていることを特徴とする立体駐車装
置を併合発明としている。
〔作用〕
この出願の特定発明においては、昇降ケージの着床位置
に車両を停車させることにより、この昇降ケージの支持
アームを車両に接触しない収納位置から可動させて支持
アームで車両のホイールベース間の車体を支持し、この
状態で昇降ケージを上昇させることにより、直接車体を
支持しながら車両を任意のi段に上昇させ、その昇降ケ
ージの下側に任意の車両を搭載可能な横行台車を位置決
めし、この横行台車上に車両を受け渡す。この受け渡し
は、昇降ケージを下降させてその下面を横行台車上に着
床させることにより、支持アームによる車体の支持を解
除し、この状態で支持アームを収納位置に可動復帰させ
て車体の下側から抜き出すことによって行う。
また、この出願の併合発明においては、上記特定発明の
作用に加えて、車体の停止位置を前側位置検出手段及び
後側位置検出手段で検出し、その検出結果が車両が正規
の停止位置にあるときにのみ、制御手段によって昇降ケ
ージの可動アームを収納位置から可動させることによ
り、安定した車体の支持を可能とする。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第7図はこの発明の一実施例を示す図である。
第1図において、1は昇降可能な昇降ケージであって、
上面部を形成する長方形枠2と、側面部を形成する、方
形枠2の四隅から下方に延長するフレーム3a〜3dと、フ
レーム3aと3bとの下端間及びフレーム3cと3dとの下端間
にそれぞれ橋架されたフレーム3e及び3fとによって、前
後端面及び下端面を開放したコ字状に形成されている。
そして、長方形枠2を構成する前後フレーム2a,2bの中
間部にそれぞれ2列の案内ローラ4a,4bが回転自在に取
付けられ、これら案内ローラ4a,4bが上下方向に延長し
て固設された案内レール5a,5bに係合されて左右方向に
横振れすることなく上下方向に案内される。また、長方
形枠2の四隅の上面側には、滑車6a〜6dが取付けられ、
これら滑車6a,6c及び6b,6dにそれぞれ一端が最上段に固
着され、他端が最上段に設けられた巻上げ機7a,7bに連
結されたワイヤロープ8が巻回され、巻上げ機7a,7bを
駆動することにより、昇降ケージ1が昇降される。
また、フレーム3e及び3fには、その上面側に可動アーム
としての回動支持アーム9a及び9bがその回動支持アーム
9aの基部をフレーム3a側とし、回動支持アーム9bの基部
をフレーム3c側として回動軸10a及び10bを介して回動自
在に設けられている。回動軸10a及び10bには、減速機付
電動モータ11a及び11bの回動軸が直結され、電動モータ
11を回転駆動することにより、回動支持アーム9a,9bが
フレーム3e,3fに沿う実線図示の収納位置と、これより
反時計方向に90度回転した鎖線図示の支持位置との間で
回動駆動される。回動支持アーム9a,9bの上面には、後
述する車両の車体下面側部を支持する位置に所定長さの
ゴム等の弾性体12が貼着されている。
一方、昇降ケージ1の昇降する通路を挟む両側に横行レ
ール15が配設され、これら横行レール15に台車16が横行
可能に案内されている。台車16は図示しないが、適当な
駆動手段によって列方向に移動制御される。
また、昇降ケージ1の着床位置には、第3図に示すよう
に、昇降ケージ1の前後における車両の前輪及び後輪に
対向する位置に、これら前輪及び後輪の到来を検出する
前側位置検出手段20及び後側位置検出手段21が配設され
ている。これら前輪及び後輪位置検出手段20及び21のそ
れぞれは、昇降ケージ1の前後方向の中心線を挟む対称
位置で且つ車両の車輪の直径より僅かに短い間隔で配設
された対をなす複数組の光電検出器F1,F2,F3……及び
R1,R2,R3……で構成されている。また、後側位置検出手
段21の外側に車両の車体の到来を検出する光電検出器で
構成される車体検出スイッチBSが配設されている。
そして、昇降ケージ1を昇降駆動する巻上げ機7a,7b、
回動支持アーム9a,9bを回動駆動する電動モータ11a,11b
が、第5図に示す制御装置25によって駆動制御される。
この制御装置25は、マイクロコンピュータ26と、その出
力側に接続された電動モータ駆動回路27、巻上げ機駆動
回路28及び表示装置29とを備えている。
マイクロコンピュータ26は、入出力インタフェース26
a、演算処理装置26b及び記憶装置26cを少なくとも有
し、入出力インタフェース26aの入力側に、前記前後位
置検出手段20及び21の検出信号が入力されると共に、回
動支持アーム9bの収納位置及び支持位置を検出する検出
スイッチSb1,Sb2の検出信号及び車両の入出庫を指示す
る入庫指示器30及び出庫指示器31の入力データが入力さ
れ、出力側に原動機駆動回路27、巻上げ機駆動回路28及
び表示装置29が接続されている。
演算処理装置26bは、予め記憶装置26cに記憶されたプロ
グラムに従って、所定の演算処理を実行する。すなわ
ち、前後位置検出手段20及び21の検出信号に基づき車両
の停止位置がその前輪及び後輪は昇降ケージ1の前側及
び後側となる正規の位置であるか否かを判定し、その判
定結果が正規の位置であるときには、原動機駆動回路22
に回動支持アーム9a,9bを順次回動駆動して車両のホイ
ールベース間に回動支持アーム9a,9bが挿入される支持
位置に回動させ、正規の位置以外の位置であるときに
は、前側及び後側位置検出手段20の検出信号に基づき車
両の位置が正規の位置に対して前側であるか後側である
かを判定し、その判定結果が前側であるときには、車両
を後退させる後退指令信号を表示装置29に出力し、後側
であるときには車両を前進させる前進指令信号を表示装
置29に出力する。また。支持位置検出スイッチSa2及びS
b2で回動支持アーム9a及び9bが支持位置に到来したこと
を検出したときに、巻上げ機駆動回路28に駆動指令を出
力する。
記憶装置26cは、上記演算処理装置26bの演算処理に必要
なプログラムが予め格納されていると共に、演算処理過
程で必要なデータを逐次記憶する。
電動モータ駆動回路27は、マイクロコンピュータ26から
の支持位置移動指令が入力されると、これに応じて予め
設定された何れか一方の電動モータ11aを例えば正転駆
動して回動支持アーム9aを反時計方向に回転させ、この
回動支持アーム9aが支持位置に達して支持位置検出スイ
ッチSa2がオン状態となると、電動モータ11aの駆動を停
止すると共に、他方の電動モータ11bを正転駆動して回
動支持アーム9bを反時計方向に回動させ、この回動支持
アーム9bが支持位置に達して支持位置検出スイッチSb2
がオン状態となると、電動モータ11bの駆動を停止す
る。また、マイクロコンピュータ26から収納位置復帰指
令が入力されると、これに応じて電動モータ11aを逆転
駆動して回動支持アーム9aを収納位置に復帰させ、次い
で電動モータ11bを逆転駆動して回動支持アーム9bを収
納位置に復帰させる。
巻上げ機駆動回路28は、マイクロコンピュータ26からの
駆動指令に応じて巻上げ機7a,7bを正転又は逆転駆動し
て昇降ケージ1を昇降させる。
表示装置29は、車両の入庫が可能であることを表示する
入庫可能表示器29a、車両の前進を表示する前進表示器2
9b、車両の停止を表示する停止表示器29c、車両の後退
を表示する後退表示器29d及び運転者が乗車して出庫可
能な状態を表示する出庫可表示器29eを少なくとも有す
る。
次に、上記実施例の動作を第6図のマイクロコンピュー
タ26の処理手順を示すフローチャートに従って説明す
る。今、昇降ケージ1が車両入庫位置に対して上方位置
にあるものとする。
この状態で、車両が入庫位置に存在しないものとする
と、第6図のステップで車体検出スイッチBSがオン状
態であるか否かを判定する。このとき、車両が入庫位置
に存在しないので、車体検出スイッチBSはオフ状態であ
り、ステップに移行して車両入庫可能指令を表示装置
29に出力し、この表示装置29の車両入庫可能表示器29a
を点灯させてからステップに戻る。
この待機状態で、車両を入庫位置に進入させてその車体
が車体検出スイッチBSの位置に到達すると、この検出ス
ッイッチBSがオン状態となり、ステップからステップ
に移行する。
このステップでは、後側位置検出手段21の何れかの光
電検出器R1〜R3の何れかが車両の車輪を検出しているか
否かを判定する。車体検出スイッチBSがオン状態となっ
た直後では、車輪が光電検出器R1〜R3に到達しないの
で、ステップに移行して、表示装置29に前進表示指令
を出力し、表示装置29の前進表示器29bを点灯させると
共に、入庫可能表示器29を消灯させる。
その後、車両の前輪が後側位置検出手段21の光電検出器
R3位置に達すると、ステップからステップに移行
し、前側位置検出手段20の何れかの光電検出器F1〜F3
何れかが車両の車輪を検出しているか否かを判定する。
このとき、前側位置検出手段20に車両の前輪が到達して
いないときには、前記ステップに移行して前進表示器
29bの点灯状態を継続させてからステップに戻り、車
両の前輪を検出したときには、ステップに移行する。
このステップでは、前側位置検出手段20と後側位置検
出手段21との対をなす光電検出器F1及びR1,F2及びR2,F3
及びR3中の何れかが同時にオン状態となっているか否か
を判定する。このとき、車両のホイールベースが前側位
置検出手段20及び後側位置検出手段21間の距離と等しい
ものとすると、車両の前輪が前側位置検出手段20の光電
検出器F1に到達したときには、車両の後輪が後側位置検
出手段21の光電検出器R3の位置にあり、光電検出器R1
後輪を検出していないので、ステップに移行し、前側
位置検出手段20及び後側位置検出手段21の車輪を検出し
ている光電検出器を比較し、車両が正規の停車位置に対
して前側であるか後側であるかを判定する。このとき、
車両が正規の停車位置に対して後側であるので、前記ス
テップに移行して、前進表示器29bの点灯を継続す
る。
そして、車両がさらに前進して、前輪が前側位置検出手
段20の光電検出スイッチF2に達すると、後輪も後側位置
検出手段21の光電検出スイッチR2に達することになり、
これら対をなす光電検出スイッチF2及びR2でともに車輪
を検出することになるので、前記ステップからステッ
プに移行する。
このステップでは、表示装置29に停止指令を出力し、
表示装置29の停止表示器29cを点灯させると共に、前進
表示器29bを消灯させてからステップに移行する。こ
のステップでは、所定時間(例えば1分程度)経過し
たか否かを判定する。この判定は、停止表示器29cが点
灯してから車両を停止させたときに、その停止位置が正
規の停止位置であるか否かを再度確認するためのもので
あり、所定時間経過していないときには、ステップに
戻る。このとき、車両が前進しすぎて前後位置検出手段
20の光電検出器F3が前輪を検出し、後側位置検出手段21
の光電検出器R1が後輪を検出する状態となると、ステッ
プからステップに移行し、車両の停止位置が正規の
停止位置に対して前側であるので、ステップに移行し
て、表示装置29に後退表示指令を出力し、表示装置29の
後退表示器29dを点灯させると共に停止表示器29cを消灯
させてからステップに戻る。
一方、車両が正規の停止位置に停止しているときには、
ステップ〜を繰り返し、所定時間が経過した後にス
テップに移行して、車両の運転者が降車したことを確
認してから入庫指示器30によって車両の格納位置(第i
段,第j列)を示すデータが入力されたか否かを判定
し、未入力のときには、入力されるまで待機し、データ
が入力されたときにはステップaに移行する。
このステップaでは、巻上げ機駆動回路28に逆転駆動
指令を出力し、これによって巻上げ機7a,7bを逆転駆動
して昇降ケージ1を下降させる。次いで、ステップb
に移行して、昇降ケージ1が車両を囲む入庫位置に着床
したか否かを判定する。ここで、昇降ケージ1が未着床
であるときには、ステップaに戻り、着床したときに
は、ステップcに移行する。
このステップcでは、電動モータ駆動回路27に支持位
置駆動指令を出力し、これに応じて電動モータ駆動回路
27で、回動支持アーム9aを支持位置に移動させた後、回
動支持アーム9bを支持位置に移動させ、車両の前後輪間
の車体を支持可能な状態とする。
次いで、ステップに移行して、回動支持アーム9bの支
持位置検出スイッチSb2がオン状態となったか否かを判
定する。この判定は、回動支持アーム9a及び9bの支持位
置への移動が完了したか否かを判定するものであり、支
持位置に移動を完了していないときには、それが完了す
るまで待機し、移動が完了したときには、ステップに
移行して、巻上げ機駆動回路28に上昇駆動指令を出力す
る。このように、巻上げ機駆動回路28に上昇駆動指令が
出力されると、この巻上げ機駆動回路28で巻上げ機7a,7
bを正転駆動して昇降ケージ1を上昇させる。この昇降
ケージ1の上昇に伴って、回動支持アーム9a及び9bの弾
性体12が車両の前後輪間の車体下面に当接して車両を支
持し、車両を任意のi段に上昇させる。
次いで、ステップで、昇降ケージ1が任意のi段の僅
か上側即ち昇降ケージ1によって支持する車両の下側に
台車16が進入可能な位置に到達したか否かを判定し、到
達していないときには到達するまで待機し、到達したと
きには、ステップに移行する。
このステップでは、第4図に示す如く台車16を適当な
駆動手段によって車両の下側に位置決めして停止させ
る。この台車16の位置決めが完了すると、ステップに
移行して、巻上げ機逆転駆動指令を巻上げ機駆動回路28
に出力して、昇降ケージ1を下降させる。次いで、ステ
ップに移行して、昇降ケージ1が台車16上に着床した
か否かを判定し、未着床であるときには、ステップに
戻り、着床したときには、ステップaに移行して、回
動支持アーム9a,9bを収納位置に復帰させる復帰指令を
電動モータ駆動回路27に出力し、これによって電動モー
タ駆動回路27で、電動モータ11aを逆転させて回動支持
アーム9aを収納位置に移動させ、その収納位置検出スイ
ッチSa1がオン状態となったら電動モータ11bを逆転させ
て回動支持アーム9bを収納位置に移動させ、その収納位
置検出スイッチSb1がオン状態となったら、ステップ
bに移行して、巻上げ機7a,7bを昇降ケージ1を1段分
上昇させる正転駆動指令を巻上げ機駆動回路28に出力
し、昇降ケージ1を上昇させてからステップcに移行
して、車両を搭載した台車16を所望位置に移動させて格
納する。
ここで、ステップ,の処理が車両位置判別手段に対
応し、ステップ,及びの処理及び表示装置29が表
示手段に対応している。
次に、立体駐車装置に格納されている車両を出庫させる
には、先ず、車両入庫位置に車両が存在しないことを確
認してから該当する車両の格納位置を出庫表示器31で指
示する。
これによって、第7図の出庫処理が実行される。すなわ
ち、先ずステップで昇降ケージ1が指定された出庫段
より上方に位置するか否かを判定し、昇降ケージ1が下
方に位置する場合には、ステップに移行して、巻上げ
機駆動回路28に上昇指令を出力して昇降ケージ1を出庫
段の1段上の位置に上昇させる。
昇降ケージ1が出庫段の上方に停止されると、ステップ
からステップに移行して、出庫車両を搭載した台車
16を横行させてこれを昇降ケージ1の下方に位置決め
し、次いでステップに移行して台車16の位置決めが完
了したか否かを判定し、位置決めが未完了のときには、
完了するまで待機し、位置決めが完了したときには、ス
テップに移行して、巻上げ機駆動回路28に巻上げ機7
a,7bの下降指令を出力し、巻上げ機7a,7bを逆転駆動し
て昇降ケージ1を下降させる。
次いで、ステップに移行して、昇降ケージ1が台車16
上に着床したか否かを判定し、未着床であるときには、
ステップに戻り、着床したときには、ステップに移
行する。
このステップでは、電動モータ駆動回路27に、支持位
置移動指令を出力し、電動モータ11aを正転駆動して回
動支持アーム9aを支持位置に移動させ、その支持位置検
出スイッチSa2がオン状態となると、電動モータ11aの駆
動を停止させると共に、電動モータ11bを正転駆動して
回動支持アーム9bを支持位置に移動させる。
次いで、ステップに移行して、支持位置検出スイッチ
Sb2がオン状態であるか否かを判定し、オフ状態である
ときには、オン状態となるまで待機し、オン状態となる
とステップに移行する。
このステップでは、巻上げ機駆動回路28に僅かな上昇
指令を出力し、巻上げ機7a,7bを正転駆動して、昇降ケ
ージ1を回動支持アーム9a,9bで車両の車体を支持し
て、車両を台車16上から浮上させる位置に上昇させる。
次いで、ステップに移行して、台車16を所定の格納位
置に移動復帰させ、ステップで台車16の復帰が完了し
たか否かを判定する。このとき、台車16が所定格納位置
に移動復帰していないときには、復帰するまで待機し、
移動復帰したときには、ステップに移行して、昇降ケ
ージ1を下降させる下降指令を巻上げ機駆動回路28に出
力し、昇降ケージ1を車両を支持した状態で下降させ
る。
次いで、ステップに移行して、昇降ケージ1が入出庫
位置に着床したか否かを判定し、着床していないときに
は、ステップに戻り、着床したときには、ステップ
に移行する。
このステップでは、第6図のステップaと同様に、
回動支持アーム9a,9bを収納位置に復帰させ、次いでス
テップに移行して昇降ケージ1を車両のドアを開閉可
能な上方に移動させ、次いで、ステップに移行して、
表示装置29に出庫可能表示指令を出力し、表示装置29の
出庫可能表示器29eを点灯させてから処理を終了する。
次に、この発明の第2実施例を第8図〜第10図について
説明する。
この第2実施例は、格納する車両がホイールベースとト
レッドとの差が少ない車両をも格納する場合に好適なも
のである。
すなわち、第8図及び第9図に示すように、回動支持ア
ーム9a,9bが2つの半体33,34に分割され、半体33の基部
がフレーム3e及び3fに枢着された回動軸10a,10bに固着
されていると共に、半体34の基部が半体33の先端部に枢
着された回動軸35a,35bに固着されている。そして、回
動軸10a,10bに螺旋溝36a,36bを有する滑車37が固着さ
れ、回動軸35a,35bに同様に螺旋溝38を有する巻胴39が
固着され、これら巻胴37,39の螺旋溝36a,36b及び38と電
動モータ11a,11bの回転軸に取付けられた巻胴40a,40bと
の間にワイヤロープ等の線状体41が巻回されている。こ
こで、滑車39の直径が滑車37の直径の2倍に選定されて
いる。また、回動支持アーム9a,9bの収納位置の状態
で、半体34が半体33の外側に折り込まれている。
この第2実施例によると、回動支持アーム9a,9bを収納
位置から支持位置に回動すべく電動モータ11a,11bを正
転させたときに、第10図に示すように、半体33の回動角
に対して半体34の回動角が2倍となるので、半体33の回
動角が45度であるときに、半体34の回動角が90度とな
り、その半体34の先端は、半体33及び31の長さの▲√
▼倍となるだけで済み、半体31の先端が前輪及び後輪に
衝接することを防止することがきる。そして、半体33が
90度回動したときに、半体34が180度回動することにな
り、半体33及び34が一直線上になって半体34の先端がフ
レーム3e,3f上に載置される。
なお、上記第1及び第2実施例においては、昇降ケージ
1の回動支持アーム9a及び9bを支持位置に移動させたと
きに、両アームの先端が対向するフレーム3f及び3e上に
載置される場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、昇降ケージ1の機械的強度が十分大きい
ものとすると、第11図に示す如くフレーム3e及び3fにそ
れぞれ長さの短い二組の回動支持アーム9a1,9a2及び9
b1,9b2を設け、これらをそれぞれ電動モータで駆動する
ようにして、回動支持アーム9a1,9a2及び9b1,9b2の先端
に形成した支持部45で車体を支持するようにしてもよ
い。
また、上記第1及び第2実施例においては、支持アーム
として回動支持アームを適用した場合について説明した
が、これに限らずフレーム3e,3fにこれと交叉する方向
に摺動可能な摺動支持アームを適用するようにしてもよ
い。
さらに、回動支持アーム9a,9bの回動機構としては、電
動モータ11a,11bに限らず、油圧モータ、空気圧モータ
等の回動機構を適用し得ることは言うまでもない。
またさらに、制御装置25は上記構成に限定されるもので
はなく、マイクロコンピュータに代えてリレー或いは電
子回路を使用したシーケンス回路を適用することもでき
る。
また、前側及び後側位置検出手段20,21は光電検出器に
代えて、他の非接触スイッチあるいは接触スイッチを適
用することもでき、検出器の数及び間隔も任意に設定す
ることができる。
さらに、上記実施例においては、車両を入庫させる際
に、昇降ケージ1が上昇している場合について説明した
が、昇降ケージ1と車両の側面との間隔が広くて運転者
の乗降が可能なときには、予め昇降ケージ1を入庫位置
に着床させておくようにしてもよい。
またさらに、上記第2実施例においては、半体34を半体
33に対して回動自在に枢着した場合について説明した
が、半体34を半体33に対して摺動自在に構成するように
してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、特定発明によれば、昇降ケージが
コ字状に形成され、その左右枠の下端部に支持アームが
可動自在に取付けられ、この支持アームが可動機構によ
って左右枠に沿う収納位置と車両を支持する支持位置と
の間に可動される構成を有するので、支持アームによっ
て直接車両の車体を支持することができ、他に複雑な支
持機構を必要としないので、昇降ケージの構成を簡略化
することができると共に、昇降ケージに車両の移動に邪
魔となる障害物がないので、昇降ケージに対する車両の
入庫及び出庫の際に、運転者が余分な気を使う必要がな
く、入出庫を容易に行うことができる等の効果が得られ
る。
また、併合発明によれば、上記効果に加えて、昇降ケー
ジの支持アームの可動を、車両が正規の停止位置にある
ことを検出してから行うようにしているので、支持アー
ムによる車両の支持を安定して行うことができ、安全性
の高い立体駐車装置を提供することができる効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例の昇降ケージを示す斜視
図、第2図は第1図の側面図、第3図は第2図のIII−I
II線断面図、第4図はこの発明の第1実施例の格納段の
一部を示す正面図、第5図はこの発明に適用し得る制御
装置の一例を示すブロック図、第6図及び第7図はそれ
ぞれ制御装置のマイクロコンピュータの処理手順を示す
フローチャート、第8図はこの発明の第2実施例を昇降
ケージを示す第3図と同様の断面図、第9図は第2実施
例の回動支持アームの断面図、第10図は回動支持アーム
の軌跡を示す説明図、第11図はこの発明の他の実施例を
示す第3図と同様の断面図である。 図中、1は昇降ケージ、3a〜3fはフレーム、7a,7bは巻
上げ機、9a,9b,9a1,9a2,9b1及び9b2は回動支持アーム、
11a,11bは電動モータ、16は台車、20は前側位置検出手
段、21は後側位置検出手段、25は制御装置、26はマイク
ロコンピュータ、27は電動モータ駆動回路、28は巻上げ
機駆動回路、29は表示装置、33,34は半体である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多段、多列の駐車空間を有する立体駐車装
    置であって、最下段を除く各段の各列に横行可能な台車
    を配設すると共に、各列の最上段の駐車空間の上部に昇
    降ケージを昇降可能に吊設し、該昇降ケージは、車両の
    上面及び左右側面に対向する上部枠及び左右枠を有して
    コ字状に形成されていると共に、その左右枠の下端部に
    車両のホイール間の車体を支持する支持アームが可動自
    在に取付けられ、該支持アームが可動機構によって左右
    枠に沿う収納位置と前記車体を支持する支持位置との間
    に可動されるように構成されていることを特徴とする立
    体駐車装置。
  2. 【請求項2】支持アームは、その基部が左右枠に枢着さ
    れた回動軸に取付けられている特許請求の範囲第1項記
    載の立体駐車装置。
  3. 【請求項3】支持アームは、中間位置に設けた回動軸に
    よって折畳み可能に構成されている特許請求の範囲第2
    項記載の立体駐車装置。
  4. 【請求項4】支持アームの基部の回動軸及び中間位置の
    回動軸にそれぞれ螺旋溝を有する巻胴が取付けられ、該
    中間位置の巻胴の径が基部の巻胴に対して2倍に選定さ
    れ、各巻胴の螺旋溝に1条の線状体が巻回され、該線状
    体の両端が可動機構を構成する原動機の回転軸に巻回さ
    れている特許請求の範囲第3項記載の立体駐車装置。
  5. 【請求項5】多段、多列の駐車空間を有する立体駐車装
    置であって、最下段を除く各段の各列に横行可能な台車
    を配設すると共に、各列の最上段の駐車空間の上部に昇
    降ケージを昇降可能に吊設し、該昇降ケージは、車両の
    上面及び左右側面に対向する上部枠及び左右枠を有して
    コ字状に形成されていると共に、その左右枠の下端部に
    車両のホイール間の車体を支持する支持アームが可動自
    在に取付けられ、該支持アームが可動機構によって左右
    枠に沿う収納位置と前記車体を支持する支持位置との間
    に可動されるように構成され、該可動機構は、車両の位
    置を前側及び後側位置検出手段で検出し、その検出結果
    に基づき制御手段によって車両が正規の位置にあるとき
    に駆動されるように構成されていることを特徴とする立
    体駐車装置。
  6. 【請求項6】前側及び後側位置検出手段は、昇降ケージ
    の着床位置における車両の前輪及び後輪に対応する固定
    位置に、両者の中心を挟んで対称的にそれぞれ配設され
    た互いに対をなす複数個の位置検出器を有し、制御手段
    は、前記各一対の位置検出器の検出信号を受け、両者で
    車輪を検出しているときに車両が正規の位置にあるもの
    と判断する正規位置判断手段と、前記各一対の位置検出
    器の検出信号を受け、両者の何れか一方が車輪を検出
    し、他方が車輪を検出していない状態を判別する車両位
    置判別手段と、該車両位置判別手段の判別結果に基づき
    車両位置修正表示を行う表示手段とを備えている特許請
    求の範囲第5項記載の立体駐車装置。
JP7365787A 1987-03-27 1987-03-27 立体駐車装置 Expired - Fee Related JPH0768790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7365787A JPH0768790B2 (ja) 1987-03-27 1987-03-27 立体駐車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7365787A JPH0768790B2 (ja) 1987-03-27 1987-03-27 立体駐車装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63241274A JPS63241274A (ja) 1988-10-06
JPH0768790B2 true JPH0768790B2 (ja) 1995-07-26

Family

ID=13524567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7365787A Expired - Fee Related JPH0768790B2 (ja) 1987-03-27 1987-03-27 立体駐車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0768790B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0826681B2 (ja) * 1992-09-07 1996-03-13 健一 村上 車両などの多段立体方式収納構造
JPH0656390U (ja) * 1993-01-16 1994-08-05 東洋運搬機株式会社 車両の移送装置
JP7317596B2 (ja) * 2019-06-28 2023-07-31 新明和工業株式会社 誘導装置、機械式駐車設備、及び、誘導方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63241274A (ja) 1988-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2002099228A1 (en) A parking machine, a parking apparatus and a method for parking cars
JPH0768790B2 (ja) 立体駐車装置
JP7263024B2 (ja) エレベータ式駐車装置とその制御方法
JP3710212B2 (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
JP3067967B2 (ja) 簡易型パレット式立体駐車場
JP2509624Y2 (ja) 変位動作するホ―ク式自動車駐車塔の昇降リフト
JPH0743376Y2 (ja) エレベータ式駐車装置の制御装置
JP3435593B2 (ja) 乗込場における載置台の移載装置
JPH0718851Y2 (ja) 三段式立体駐車装置の安全装置
JP4415500B2 (ja) パレットの収納装置
JP4043122B2 (ja) 車体方向転換装置を備えた補助リフト付昇降式駐車装置
JPH09256661A (ja) 機械式立体駐車装置
JPH0726480B2 (ja) 立体駐車装置
JPH11324383A (ja) 格納装置
JPH1046857A (ja) 地下立体駐車装置
JPH0972121A (ja) 立体駐車設備およびその使用方法
KR20230107919A (ko) 자동차용 자동화 주차장 시스템
JPH08151817A (ja) 格納システム
JPH0672230A (ja) 車輛用荷役装置
JP2859802B2 (ja) 多段式立体格納装置
JP2598366Y2 (ja) 物品貯蔵設備
JP3276352B2 (ja) 機械式立体駐車場
JP2540100Y2 (ja) 立体駐車場におけるパレット昇降装置
JPH0425389B2 (ja)
JPH0742396A (ja) 立体駐車設備

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees