JPH0768678A - アルミニウムハニカムパネルの製造方法 - Google Patents

アルミニウムハニカムパネルの製造方法

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JPH0768678A
JPH0768678A JP5247386A JP24738693A JPH0768678A JP H0768678 A JPH0768678 A JP H0768678A JP 5247386 A JP5247386 A JP 5247386A JP 24738693 A JP24738693 A JP 24738693A JP H0768678 A JPH0768678 A JP H0768678A
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JP
Japan
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brazing
honeycomb
core
thickness
aluminum
Prior art date
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Pending
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JP5247386A
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English (en)
Inventor
Takeaki Baba
武明 馬場
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 多数のアルミニウムブレージングシートから
なるコア材を重ね合わせてハニカムコアを形成し、該ハ
ニカムコアの上下両面にアルミニウムの面板を配設して
ハニカムパネルを組立て、一体にろう付け接合するアル
ミニウムろう付けハニカムパネルのせぞう方法におい
て、ハニカムパネルの厚さTとハニカムコアを形成する
コア材の厚さtとの関係が、t≦(1/1000)T+
0.19で且つt≧(1/1000)T+0.03とな
るようにコア材と面板を組合わせて、厚さが30〜12
0mmのハニカムパネルを組立て、ろう付け一体とす
る。 【効果】 面板とハニカムコアとのろう付け部に十分な
ろうが残留して接合強度の優れたろう付け接合部が形成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムハニカム
パネルの製造方法、詳しくは、アルミニウブレージング
シートからなるコア材をコルゲート加工し、これを重ね
合わせて形成されたハニカムコアに対する面板のろう付
け接合において、溶融したろうの流下に起因して、上部
面板とハニカムコアの上面側とのろう付け接合が十分に
行われなくなるという問題を解消し、ハニカムコアのす
べてのろう付け個所において、ろう付け部に十分なろう
材を残留させ、接合強度の優れた接合部が形成できるよ
うにしたアルミニウムハニカムパネルの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムハニカムパネルは、図2に
示すように、アルミニウムのハニカムコア1の上下両面
にアルミニウムの面板2、3を接合してなる積層体であ
る。とくに、アルミニウムブレージングシートからなる
コア材をコルゲート加工し、これを重ね合わせて形成し
たハニカムコアの上下両面にアルミニウムの面板を配設
して、一体にろう付け接合してなるアルミニウムろう付
けハニカムパネルは、溶接が可能で、曲げ成形などの加
工ができることから、建築、車両、自動車、船舶など種
々の分野において使用されるようになっている。
【0003】従来、アルミニウムろう付けハニカムパネ
ルとしては、パネル厚さ20mm程度のものが使用されてい
たが、アルミニウムろう付けハニカムパネルの用途拡大
に伴い、例えばパネル厚さ30〜120mm のものが要求され
るようになっている。しかしながら、このようなパネル
厚さの大きいアルミニウムろう付けハニカムパネルを製
作しようとする場合、図3に示すように、両面にろう材
層5を設けたアルミニウムブレージングシートからなる
コア材4から形成されたアルミニウムハニカムコア1の
上下両面にアルミニウムブレージングシートからなる面
板2、3をろう材層5がコア側に位置するよう配設し、
治具で固定して炉中でろう付け温度に加熱するが、溶融
したろうの流下に起因して、図4に示すように、ろう付
けされたハニカムパネルの上部面板2とハニカムコア1
の上面側とのろう付け部におけるろうの残留幅Wu が狭
くなり十分なろう付け接合が行われないという問題点が
生じる。
【0004】ろう付け部におけるろうの残留幅が狭いも
のは接合強度が不足するため、化粧パネルなど使用中に
応力がかからない用途には使用可能であるが、強度の必
要な建築、車両、自動車、船舶などの分野には使用する
ことができない。発明者らは、この問題点を解決する手
段を見出すために、図3に示すようなコア材と面板との
組合わせ試料を作製し、ろう材が溶融する温度に加熱し
たところ、組立てたパネルの厚さTが大きくなると、コ
ア材4の外側に沿ってろう材が下方に流れ落ちるのが認
められ、溶融ろうの流下量はコア材4の厚さによっても
影響されることが判明した。
【0005】図5は、厚さの異なるコア材(ろう材クラ
ッド率片面5〜10%)を用いて種々の厚さのハニカム
パネル試料を組立て、ろう付けした場合における上部面
板2とコア上面側のろう付け部のろうの残留幅Wu の測
定結果を示したものである。ろう付け後の試料について
フラットワイズ試験を行い、破断個所を調べた結果は図
5に示すとおりであり、組立て時のパネル厚さが50〜
100mmにおいて、ろう付け部で破断しない健全なろ
う付け部を得るためのコア材厚さtとWu との関係は、
2t≦Wu であり、コア材厚さtとパネル厚さTが一定
の関係にある場合に十分な幅のWu が得られることが判
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、パネル厚さ
の大きいアルミニウムろう付けハニカムパネルの製造に
おける前記の問題点を解消するために、上記の研究結果
をベースとしさらに検討を重ねた結果としてなされたも
のであり、その目的は、ハニカムコアのすべてのろう付
け個所において、溶融したろうの流下が生じることがな
く、ろう付け部に十分なろう材が残留して、図4に示す
下部面板3とハニカムコア1の下面側に形成されるよう
なろうの残留幅Wb と同様、十分広いろうの残留幅を有
するろう付け接合部が形成されるアルミニウムハニカム
パネルの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるアルミニウムハニカムパネルの製造方
法は、多数のアルミニウムブレージングシートからなる
コア材を重ね合わせてハニカムコアを形成し、該ハニカ
ムコアの上下両面にアルミニウムの面板を配設してハニ
カムパネルを組立て、一体にろう付け接合するアルミニ
ウムろう付けハニカムパネルの製造方法において、ハニ
カムパネルの厚さTとハニカムコアを形成するコア材の
厚さtとの関係が、t≦(1/1000)T+0.19
で且つt≧(1/1000)T+0.03となるように
コア材と面板を組合わせて、厚さが30〜120mmの
ハニカムパネルを組立て、ろう付け一体とすることを構
成上の特徴とする。
【0008】アルミニウムろう付けハニカムパネルの製
造は、所定の幅に切断したアルミニウムブレージングシ
ートを平面からみた場合正六角形の半分の形状となるよ
う折り曲げ加工してコア材とし、コア材を重ね合わせて
ハニカムコアの形状とし、その上下両面にアルミニウム
ブレージングシートからなる面板を配設して、ろう付炉
中においてろう付温度に加熱しろう付け接合することに
より行われ、加熱によりコアを形成するアルミニウムブ
レージングシート同志、およびアルミニウムブレージン
グシートの組み合わせにより形成されたハニカムコアと
面板が一体にろう付け接合される。
【0009】本発明は、アルミニウムろう付けハニカム
パネルを製造する場合、図3に示すろう付け前のハニカ
ムパネルの組立て状態において、パネル厚さTとコア材
厚さtとの関係が、T30〜120mmで、t≦(1/
1000)T+0.19で且つt≧(1/1000)T
+0.03、すなわち図4のWu の良否に対するTとt
との関係を示す図1のABCDで囲まれたS1 の領域内
にあるようにコア材と面板を組合わせて、ろう付けする
ものである。Tとtの関係がS1 の領域を外れた場合
は、ろう付け接合時に溶融ろうが流下し易くなり、とく
にWu が狭くなって十分な強度を有するろう付け接合部
が得られない。一層確実に健全なろう付け部を形成させ
るためには、図1のEFGHで囲まれた領域S2 内のT
およびtを選択するのが好ましい。
【0010】
【作用】本発明の構成によれば、パネル厚さの大きいろ
う付けハニカムパネルを製造する場合、パネル厚さTと
コア材厚さtと関係のうちの特定領域を選択することに
より、通常、ろう付け不良が生じ易い上部面板とハニカ
ムコア上面側のろう付け部におけるろうの残留幅Wu
十分広く維持し、接合強度の高いろう付け部が形成する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明する。 実施例1 アルミニウムブレージングシートBA24PC( 厚さ0.2mm 、
ろう材クラッド率片面5 %、心材6951合金、ろう材4045
合金、両面クラッド材、シート幅 98mm)を、折り曲げ加
工し、この折り曲げ加工されたブレージングシートを重
ね合わせてセルサイズ3/4 インチのハニカムコアの形状
に配列し、ハニカムコアの上下両面にアルミニウムブレ
ージングシートBA23PC( 厚さ1.0mm 、ろう材クラッド率
5 %、心材6951合金、ろう材4045合金、片面クラッド
材) からなる面板を配設して、ろう付炉中で560 ℃に加
熱、ろう付けを行い、厚さ約100mm のアルミニウムハニ
カムパネルを製作した。
【0012】ろう付け後、接合形成されたアルミニウム
ろう付けハニカムパネルから試料を切り出し、面板とコ
アとのろう付け部を調査したところ、上部面板とハニカ
ムコア上面側のろう付け部にも、下部面板とハニカムコ
ア下面側のろう付け部と同様、十分広いろうの残留幅の
形成が認められた。フラットワイズ試験を行ったところ
素材部分において破断し、接合強度の優れたろう付け部
が形成されていることが示された。
【0013】比較例1 アルミニウムブレージングシートBA24PC( 厚さ0.1mm 、
ろう材クラッド率片面5 %、心材6951合金、ろう材4045
合金、両面クラッド材、シート幅 98mm)を、コルゲート
加工し、コルゲート加工されたブレージングシートを重
ね合わせてセルサイズ3/4 インチのハニカムコアの形状
に配列し、ハニカムコアの上下両面にアルミニウムブレ
ージングシートBA23PC( 厚さ1.0mm 、ろう材クラッド率
5 %、心材6951合金、ろう材4045合金、片面クラッド
材) からなる面板を配設して、ろう付け炉中で560 ℃に
加熱、ろう付けを行い、厚さ約100mm のアルミニウムハ
ニカムパネルを製作した。
【0014】ろう付け後、接合形成されたアルミニウム
ろう付けハニカムパネルから試料を切り出し、面板とコ
アとのろう付け部を調査したところ、上部面板とハニカ
ムコア上面側のろう付け部にはろうの残留が少なく、フ
ラットワイズ試験を行ったところ、ろう付け部において
破断した。
【0015】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、パネル
厚さ( コア高さ) が大きくなっても、ハニカムコアと面
板などの間に接合強度の優れたろう付け部が形成される
アルミニウムハニカムパネルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ろうの残留幅の良否とパネル厚さとコア厚さの
関係を示すグラフである。
【図2】ハニカムパネルの一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【図3】ろう付け前のハニカムパネルの組立て状態の概
略を示す断面図である。
【図4】ろう付け後のハニカムパネルの概略を示す断面
図である。
【図5】コア厚さの異なるハニカムパネルにおけるパネ
ル厚さとろうの残留幅の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ハニカムコア 2 面板 3 面板 4 コア材 5 ろう材 Wu ろうの残留幅 Wb ろうの残留幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のアルミニウムブレージングシート
    からなるコア材を重ね合わせてハニカムコアが形成し、
    該ハニカムコアの上下両面にアルミニウムの面板を配設
    してハニカムパネルを組立て、一体にろう付け接合する
    アルミニウムろう付けハニカムパネルの製造方法におい
    て、ハニカムパネルの厚さTとハニカムコアを形成する
    コア材の厚さtとの関係がt≦(1/1000)T+
    0.19で且つt≧(1/1000)T+0.03とな
    るように、コア材と面板を組合わせて厚さが30〜12
    0mmのハニカムパネルを組立て、ろう付け一体とする
    ことを特徴とするアルミニウムハニカムパネルの製造方
    法。
JP5247386A 1993-09-07 1993-09-07 アルミニウムハニカムパネルの製造方法 Pending JPH0768678A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62273840A (ja) * 1986-05-22 1987-11-27 住友軽金属工業株式会社 ハニカム構造体の製造方法
JPH04294861A (ja) * 1991-03-22 1992-10-19 Sumitomo Light Metal Ind Ltd アルミニウムハニカムパネルの製造方法
JPH0576967A (ja) * 1991-09-18 1993-03-30 Kobe Steel Ltd アルミニウム製ハニカム構造体の製造方法

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