JPH0766539A - 電極における接着用樹脂の塗布方法及びその塗布装置 - Google Patents

電極における接着用樹脂の塗布方法及びその塗布装置

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JPH0766539A
JPH0766539A JP21063593A JP21063593A JPH0766539A JP H0766539 A JPH0766539 A JP H0766539A JP 21063593 A JP21063593 A JP 21063593A JP 21063593 A JP21063593 A JP 21063593A JP H0766539 A JPH0766539 A JP H0766539A
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conductive
resin
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electrode
conductive adhesive
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JP21063593A
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Yoshihiro Kajiura
義弘 梶浦
Hisao Asai
尚雄 浅井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電極における接着用樹脂の塗布方法において、
接着用の導電性樹脂のはみ出しから不用意な短絡が起こ
ることを未然に防止する。 【構成】内管及び外管より二重管構造をなすニードル4
の内管から、電極19の表面上に導電性接着剤9を吐出
させる共に、そのニードル4の外管から非導電性接着剤
8を吐出させる。この吐出により、導電性接着剤9が非
導電性接着剤8で覆われながら電極19に塗布される。
その後、ニードル4の外管からの非導電性接着剤8の吐
出を終え、内管からの導電性接着剤9の吐出を続けるこ
とにより、導電性接着剤9の上部のみが非導電性接着剤
8からはみ出る状態で塗布される。従って、導電性接着
剤9の大部分が非導電性接着剤8で覆われていることか
ら、導電性接着剤9が他の導電性接着剤や他の電気・電
子部品に対して絶縁される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基板上の電極に電気
・電子部品を電気的に接着するのに好適な電極における
接着用樹脂の塗布方法及びその塗布装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、基板上に電気・電子部品を実装す
るには、ハンダ付けや溶接等が主な導電性接着方法とし
て適用されている。しかしながら、これらの方法は温度
や素材の条件に起因して、接着のための工程数や設備が
増える等の問題があった。
【0003】そこで、上記の問題に鑑みて導電性接着を
より簡易に行い得る方法として、ハンダや溶接剤に代わ
って、導電性接着剤を使用することが提案されている。
この導電性接着剤については、例えば「工業材料」第3
9巻第9号(1991年7月別冊)において詳しく紹介
されている。
【0004】この導電性接着剤は合成樹脂を主体とした
樹脂バインダと、導電フィラから構成されている。この
接着剤は対象物に塗布された後にバインダが乾燥、硬化
することにより、バインダに混在する導電フィラが三次
元的に連鎖接触して導電性がもたらされる。このような
導電性接着剤を使用した電子部品の実装は、以下のよう
な方法で行われている。
【0005】即ち、図18に示すように、接着剤の塗布
にはディスペンサ31が使用されている。ディスペンサ
31は筒状のシリンジ32を備え、そのシリンジ32の
先端にはニードル(ノズル)33が取付けられている。
シリンジ32の内部には、導電性接着剤34が予め充填
されている。又、シリンジ32の基端部にはエア供給用
のチューブ35が接続されている。そして、別途設けら
れた図示しないエア供給装置からチューブ35を通じて
シリンジ32の内部にエアが送られることにより、所要
量の接着剤34がニードル33の先端から吐出される。
【0006】このような仕組みのディスペンサ31を使
用して基板36に電子部品を実装するには、図18に示
すように、先ず最初に、基板36の上の一対の電極37
の表面上に、ディスペンサ31を使用して適量の接着剤
34をそれぞれ塗布する。
【0007】そして、図19に示すように、両電極37
に電子部品38の二つの電極38aを整合させながら、
電子部品38を接着剤34へ加圧した後、その接着剤3
4を加熱する。その結果、接着剤34が硬化して、電子
部品38が基板36の電極37に対して導電性を得なが
ら接合される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
塗布方法では、電子部品38の接着剤34に対する加圧
力が大き過ぎたり、或いは、各電極37の表面上に塗布
された接着剤34の量が多過ぎたりしたときに、接着剤
34が両電極37の間にはみ出すおそれがあった。そし
て、図20に示すように、両電極37の間にはみ出した
接着剤34がつながってブリッジを形成した場合には、
両電極37の間を不用意に短絡させることになり問題が
あった。又、このような短絡の問題は、両電極37の間
のみならず、両電極37と隣接する他の電気・電子部品
との間でも起こり得るものであり問題であった。
【0009】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、基板上の電極に接着用樹脂
を用いて電気・電子部品を電気的に接着する際に、その
接着用樹脂のはみ出しから不用意な短絡が起こることを
未然に防止することを可能にした電極における接着用樹
脂の塗布方法及びその塗布装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明においては、基板上の電極に接着用樹
脂を塗布するための塗布方法であって、電極の表面上に
導電性樹脂を塗布すると共に同電極の表面上に導電性樹
脂を覆うように非導電性樹脂を塗布し、その非導電性樹
脂の塗布を終えてからも導電性樹脂の塗布を続けること
により、その導電性樹脂の一部のみが非導電性樹脂から
はみ出るようにしたことを趣旨としている。ここで、導
電性樹脂と非導電性樹脂の塗布の仕方には、初めに導電
性樹脂のみを塗布し始め、次いで非導電性樹脂も塗布し
始めることと、導電性樹脂と非導電性樹脂を同時に塗布
し始めることとが含まれる。
【0011】又、上記の目的を達成するために、第2の
発明においては、基板上の電極に接着用樹脂を塗布する
ための塗布装置であって、導電性樹脂を吐出するための
開口を有する内管と、その内管を内包し、同内管の開口
とほぼ同じ位置から非導電性樹脂を吐出するための開口
を有する外管とより構成された二重構造のニードルを備
えたことを趣旨としている。
【0012】
【作用】上記第1の発明の構成によれば、電極の表面上
において導電性樹脂が非導電性樹脂に覆われて塗布さ
れ、その導電性樹脂の一部のみが非導電性樹脂からはみ
出る状態で塗布される。従って、導電性樹脂の一部を電
気・電子部品に接着させることが可能となり、電極と電
気・電子部品との間で電気的導通を図ることが可能とな
る。又、導電性樹脂が非導電性樹脂で覆われていること
から、導電性樹脂が他の樹脂や他の電気・電子部品に対
して絶縁される。
【0013】又、上記第2の発明の構成によれば、電極
の表面上に内管の開口から導電性樹脂を吐出すると共
に、外管の開口から非導電性樹脂を吐出することによ
り、導電性樹脂が非導電性樹脂に覆われて電極に塗布さ
れる。そして、外管の開口から非導電性樹脂の吐出を終
えてからも、内管の開口から導電性樹脂の吐出を続ける
ことにより、導電性樹脂の一部のみが非導電性樹脂から
はみ出る状態で塗布される。従って、導電性樹脂の一部
を電気・電子部品に接着することが可能となり、電極と
電気・電子部品との間で電気的導通を図ることが可能と
なる。又、導電性樹脂が非導電性樹脂で覆われているこ
とから、導電性樹脂が他の樹脂や他の電気・電子部品に
対して絶縁される。
【0014】
【実施例】(第1実施例)以下、上記第1及び第2の発
明の電極における接着用樹脂の塗布方法及びその塗布装
置を具体化した第1実施例を図1〜図13に基づいて詳
細に説明する。この実施例では、チップ抵抗やコンデン
サ等の電気・電子部品を接着用樹脂を用いて基板に実装
する場合について説明する。
【0015】この実施例では、接着用樹脂として、導電
性接着剤及び非導電性接着剤の二種類の材料が使用され
ている。既に周知のように、導電性接着剤は合成樹脂を
主体とした樹脂バインダと、導電フィラとから構成され
ている。樹脂バインダとしてはエポキシ樹脂が使用され
ている。導電フィラとしては、主として金属粉、無定形
カーボン、グラファイト等が使用可能であるが、この実
施例では、銀(Ag)よりなる金属粉が使用されてい
る。この導電性接着剤は、対象物に塗布された後、樹脂
バインダが乾燥、硬化することにより、その樹脂バイン
ダに混在する導電フィラが三次元的に連鎖接触して導電
性が得られる。
【0016】一方、非導電性接着剤としては、導電性接
着剤との良好な親和性を図ることを狙って、導電性接着
剤と同じ組成の樹脂バインダより構成されている。この
ような二種類の接着剤を使用した電気・電子部品の実装
は、以下のような塗布装置を用いて行われる。
【0017】即ち、図1に示すように、上記の接着剤の
塗布には、従来と同様にディスペンサ1が使用される。
このディスペンサ1は樹脂よりなる円筒状のシリンジ2
を備えている。このシリンジ2の先端側は先細りのテー
パ状に形成され、その先端の取付け部3には金属よりな
るニードル4が取り付けられている。図1,2に示すよ
うに、シリンジ2の内部は隔壁5により第1の槽6と第
2の槽7とに区画されている。第1の槽6には前述した
非導電性接着剤8が収容され、第2の槽7には前述した
導電性接着剤9が収容される。
【0018】シリンジ2の基端開口部2aには、キャッ
プ10が取り外し可能に装着されている。又、キャップ
10の内面にはパッキン11が固着されている。そし
て、キャップ10がパッキン11と一体に基端開口部2
aに取り付けられることにより、パッキン11が隔壁5
の基端に圧接して、第1の槽6と第2の槽7とが気密性
をもって区画される。キャップ10及びパッキン11に
は、エア供給用の第1及び第2のチューブ12,13の
先端がそれぞれ貫通して取り付けられている。第1のチ
ューブ12は第1の槽6にエアを供給するためのもので
あり、第2のチューブ13は第2の槽7にエアを供給す
るためのものである。これら二つのチューブ12,13
には、別途設けられた図示しないエア供給装置からエア
が供給される。このエア供給装置は、各チューブ12,
13に対するエア圧をそれぞれ任意に調整可能となって
いる。
【0019】即ち、この実施例では、1回の塗布工程に
おいて、エア供給装置から各チューブ12,13を通じ
て、第1の槽6、第2の槽7に対するエアの供給が、図
5に示すような関係をもって制御される。即ち、時刻t
1から時刻t2の間の第1の領域E1では、第2の槽7
に対するエア圧のみが徐々に増大される。又、時刻t2
から時刻t3の間の第2の領域E2では、第1の槽6及
び第2の槽7に対して共に一定のエア圧が保たれる。更
に、時刻t3から時刻t4の間の第3の領域E3では、
第1の槽6に対するエアの供給が停止され、第2の槽7
に対するエア圧のみが徐々に低減される。
【0020】図1,3,4に示すように、ニードル4は
二重管構造をなしている。即ち、ニードル4は導電性接
着剤9を吐出するための先端開口14aを有する内管1
4と、その内管14を内包し非導電性樹脂8を吐出する
ための先端開口15aを有する外管15とからなり、両
先端開口14a,15aは同一平面内に整合して配置さ
れている。又、各管14,15の基端開口14b,15
bも同様、同一平面内に整合するよう配置され、外管1
5の基端開口15bにはフランジ15cが形成されてい
る。このようなニードル4を取り付けるために、取付け
部3は二重構造をなしている。即ち、取付け部3は、外
管15に対応して筒状をなす外取付け部16と、内管1
4に対応して筒状をなす内取付け部17とから構成され
ている。外取付け部16の内周にはネジ山16aが形成
され、そのネジ山16aに外管15のフランジ15cが
ねじ込まれることにより、外管15が外取付け部16に
対して取り付けられる。又、内取り付け部17は隔壁5
の先端側を筒状に絞ることで形成されており、この内取
付け部17に内管14が嵌め込まれることにより、内管
14が内取付け部17に取り付けられる。
【0021】そして、シリンジ2の各槽6,7に非導電
性接着剤8及び導電性接着剤9が収容された状態で、各
チューブ12,13を通じて各槽6,7にエアが送られ
ることにより、ニードル4の内管14、外管15から各
接着剤8,9がそれぞれ吐出される。
【0022】次に、上記のような塗布装置を使用して行
う電子部品の実装方法について説明する。この実施例で
は、電子部品の実装に当たって、図6に示すように、基
板18の上の一対の電極19に対してディスペンサ1に
より非導電性接着剤8及び導電性接着剤9が塗布され
る。尚、ディスペンサ1の各槽6,7には各接着剤8,
9が予め充填されている。
【0023】塗布に当たって、最初に、ニードル4の先
端を所定間隔をもって一つの電極19に対向させるよう
にディスペンサ1を配置する。その後、図5に示すよう
に、各槽6,7に対するエアの供給を制御することによ
り1回の塗布工程を実行する。
【0024】即ち、先ず、図5の第1の領域E1に示す
ように、エア供給装置を作動させてエアの供給を制御す
る。この制御により、第2のチューブ13を通じて第2
の槽7のみに対するエア圧が徐々に増大され、同槽7の
中の導電性接着剤9が内管14を通じてニードル4の先
端から徐々に吐出される。この吐出により、図7に示す
ように、電極19の表面上に適量の導電性接着剤9が塗
布される始める。
【0025】次に、図5の第2の領域E2に示すよう
に、エア供給装置を作動させてエアの供給を制御する。
この制御により、各チューブ12,13を通じて、各槽
6,7に対して共に一定のエア圧が保たれ、特に第1の
槽6の中の非導電性接着剤8が外管15を通じてニード
ル4の先端から吐出される。この吐出により、図8に示
すように、電極19の表面上に導電性接着剤9を覆うよ
うに非導電性接着剤8が塗布される。
【0026】その後、図5の第3の領域E3に示すよう
に、エア供給装置を作動させてエアの供給を制御する。
これと同時に、ディスペンサ1をゆっくりと上昇させ
る。この制御により、第1のチューブ12から第1の槽
6に対するエアの供給が停止され、第2のチューブ13
から第2の槽7に対するエアの供給のみが許容され、そ
のエア圧のみが徐々に低減される。この工程により、第
2の槽7の中の導電性接着剤9が内管14を通じてニー
ドル4の先端から続けて吐出されながらニードル4が上
昇する。このため、図9に示すように、非導電性接着剤
8の吐出が終わって導電性接着剤9の吐出のみが僅かに
続けられた後にその吐出が終了し、導電性接着剤9の上
部のみが非導電性接着剤8からはみ出る状態で塗布され
る。この場合、導電性接着剤9と非導電性接着剤8との
総合の塗布量は、従来の導電性接着剤のみを塗布する場
合のそれと同じであり、その接着強度は、従来の場合と
ほぼ同じである。
【0027】以上のようにして一方の電極19に対する
1回の塗布工程が終了した後、他方の電極19に対して
も同様の塗布工程を実行する。この一連の塗布工程によ
り、図10に示すように、一対の電極19に対して同じ
ように各接着剤8,9が塗布される。
【0028】その後、図11に示すように、両電極19
に電子部品20の二つの電極20aを整合させながら、
電子部品20を各接着剤8,9へ加圧すると共に、各接
着剤8,9を加熱する。その結果、各接着剤8,9が硬
化し、図12に示すように、電子部品20が基板18の
両電極19に対して導電性を得た状態で接着され、これ
をもって電子部品20の実装が完了する。
【0029】従って、図12に示すような接着状態で
は、導電性接着剤9の上部を電子部品20の電極20a
に接着させることが可能となり、電極19と電子部品2
0との間で電気的導通を図ることが可能となる。又、導
電性接着剤9が非導電性接着剤8で覆われていることか
ら、両電極19における導電性接着剤9の間で互いに絶
縁が施される。或いは、両電極19における導電性接着
剤9と隣接する他の電気・電子部品との間で絶縁が施さ
れる。
【0030】この結果、この実施例の効果として、電子
部品20の各接着剤8,9に対する加圧力が大き過ぎた
り、非導電性接着剤8が多過ぎたりして、図13に示す
ように、非導電性接着剤8が両電極19の間にはみ出し
てブリッジが形成されたとしても、両電極19の間で不
用意な短絡が起こることを未然に防止することができ
る。このブリッジ形成状態では、非導電性接着剤8が基
板18に接着されることから、結果的に接着面積が拡大
されて、電子部品20の基板18に対する接着強度を向
上させることができる。又、両電極19と隣接する他の
電気・電子部品との間で不用意な短絡が起こることを未
然に防止することもできる。
【0031】加えて、上記のような塗布状態では、導電
性接着剤9が非導電性接着剤8に覆われて封止される。
そのため、導電性接着剤9を構成する導電フィラが空気
に触れることがなく、その導電フィラの酸化による腐食
を防止することができる。その結果、導電フィラの電気
抵抗が不用意に増大することがなくなり、且つ、導電性
接着剤9それ自身の応力耐久性及び化学耐久性が増し
て、電極19と導電性接着剤9との接合の信頼性を向上
させることができる。
【0032】併せて、上記のような塗布状態では、従来
と同じ接着強度を得るために、導電性接着剤9の使用量
を減らし、その分を非導電性接着剤8で補っている。従
って、結果的には、1回の塗布工程当たりの導電フィラ
の使用量を減らすことができ、導電フィラの使用コスト
を低減させることができる。
【0033】又、この実施例のディスペンサ1によれ
ば、一つのニードル4を使用して一回の塗布工程によ
り、導電性接着剤9及び非導電性接着剤8を互いに混入
させることなく別々の層を形成しながら電極19の表面
上に塗布することが可能となる。その結果、導電性接着
剤9及び非導電性接着剤8を、それぞれの機能を保ちな
がら短時間で塗布することができる。そのことから、基
板18に対する電子部品20の実装を短時間で行うこと
ができ、電子部品20の実装効率の向上を図ることがで
きる。
【0034】更に、この実施例のディスペンサ1によれ
ば、電子部品20と電極19がある程度微小なものであ
った場合でも、ニードル4を細く設定することにより、
その電極19の表面上に対し、上記のように導電性接着
剤9及び非導電性接着剤8を一律に、且つ容易に塗布す
ることが可能となる。このため、微小な電子部品20を
微小な電極19に電気的に接着する際にも、その電子部
品20と電極19との間の通電性を確保することがで
き、同時に両電極19の間の絶縁性を確保することがで
きる。
【0035】(第2実施例)次に、上記第1の発明の電
極における接着用樹脂の塗布方法を具体化した第2実施
例を図14〜図17に従って説明する。尚、この実施例
では、前記第1実施例と同じ塗布装置が使用されるもの
として、それを使用して行う塗布方法の違いについて説
明する。
【0036】先ず、この実施例では、1回の塗布工程に
おいて、エア供給装置から各チューブ12,13を通じ
て、各槽6,7に対するエアの供給が、図14に示すよ
うな関係をもって制御される。即ち、時刻t1から時刻
t2の間の第1の領域E1では、各槽6,7に対するエ
ア圧が共に徐々に増大される。又、時刻t2から時刻t
3の間の第2の領域E2では、各槽6,7に対するエア
圧が共に一定に保たれる。更に、時刻t3から時刻t4
の間の第3の領域E3では、第1の槽6に対するエアの
供給が停止され、第2の槽7に対するエア圧のみが徐々
に低減される。
【0037】次に、各接着剤8,9の塗布に当たって、
ニードル4の先端を所定間隔をもって一つの電極19に
対向させるようにディスペンサ1を配置する。その後、
図14に示すように、各槽6,7に対するエアの供給を
制御することにより1回の塗布工程を実行する。
【0038】即ち、先ず、図14の第1の領域E1に示
すように、エア供給装置を作動させてエアの供給を制御
する。この制御により、各チューブ12,13を通じて
各槽6,7に対するエア圧が共に徐々に増大され、各槽
6,7の中の非導電性接着剤8、導電性接着剤9が外管
15、内管14を通じてニードル4の先端からそれぞれ
徐々に吐出される。この吐出により、図15に示すよう
に、電極19の表面上に適量の導電性接着剤9が塗布さ
れ始める、それと共に導電性接着剤9を覆うように適量
の非導電性接着剤8が塗布される始める。
【0039】次に、図14の第2の領域E2に示すよう
に、エア供給装置を作動させてエアの供給を制御する。
これと同時に、ディスペンサ1を徐々に上昇させる。こ
の制御により、各チューブ12,13を通じて各槽6,
7に対するエア圧が一定に保たれ、各槽6,7の中の非
導電性接着剤8、導電性接着剤9が外管15及び内管1
4を通じてニードル4の先端からそれぞれ継続して吐出
される。この吐出により、図16に示すように、電極1
9の表面上に導電性接着剤9及び非導電性接着剤8が更
に塗布される。
【0040】その後、図14の第3の領域E3に示すよ
うに、エア供給装置を作動させてエアの供給を制御す
る。これと同時に、ディスペンサ1をゆっくりと更に上
昇させる。この制御により、第1のチューブ12から第
1の槽6に対するエアの供給が停止され、第2のチュー
ブ13から第2の槽7に対するエアの供給のみが許容さ
れ、そのエア圧のみが徐々に低減される。この工程によ
り、第2の槽7の中の導電性接着剤9が内管14を通じ
てニードル4の先端から続けて吐出されながらニードル
4が上昇する。この吐出により、図17に示すように、
非導電性接着剤8の塗布が終わって導電性接着剤9の塗
布のみが僅かに続けられた後にその塗布が終了し、導電
性接着剤9の上部のみが非導電性接着剤8からはみ出る
状態で塗布される。
【0041】以上のようにして一方の電極19に対する
1回の塗布工程が終了した後、他方の電極19に対して
も同様の塗布工程を実行する。この一連の塗布工程によ
り、一対の電極19に対して同じように各接着剤8,9
が塗布される。
【0042】その後、両電極19に電子部品の二つの電
極を整合させながら、電子部品を各接着剤8,9へ加圧
すると共に、各接着剤8,9を加熱することにより、各
接着剤8,9が硬化して、電子部品が両電極19に対し
て導電性を得た状態で接着される。
【0043】従って、この実施例でも前記第1実施例と
同様の作用及び効果を得ることができる。尚、この発明
は前記各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨
を逸脱しない範囲で構成の一部を適宜に変更して次のよ
うに実施することもできる。
【0044】(1)前記各実施例では、ニードル4の内
管14から吐出させる導電性樹脂を導電性接着剤9と
し、外管15から吐出させる非導電性樹脂を非導電性接
着剤8としたが、内管14から導電性接着剤9を吐出さ
せ、外管15からは接着性を有する単なる非導電性樹脂
を吐出させるようにしてもよい。
【0045】(2)前記各実施例では、電子部品20の
実装に際して、基板18の上の両電極19に各接着剤
8,9を塗布する場合に具体化したが、このような実装
のための塗布に限られるものではなく、広く電気・電子
部品を電極に接着する場合に汎用的に具体化することも
できる。
【0046】(3)前記各実施例では、ディスペンサ1
において、シリンジ2の各槽6,7に充填された導電性
接着剤9、非導電性接着剤8をニードル4の内管14、
外管15からそれぞれ吐出させる場合に具体化した。こ
れに対して、貯留槽に収容されている導電性接着剤、非
導電性接着剤をチューブ等を通じてニードルの内管、外
管に直接供給して吐出させるようにしてもよい。
【0047】(4)前記各実施例では、導電性接着剤9
を構成する導電フィラを銀(Ag)により構成したが、
その導電フィラを金(Au)、白金(Pt)、パラジウ
ム(Pd)或いはニッケル(Ni)等により構成しても
よい。
【0048】(5)前記各実施例では、導電性接着剤9
を構成する樹脂バインダをエポキシ樹脂により構成した
が、ポリイミド系、アクリル系、フェノール系、ポリエ
ステル系等の樹脂により構成してもよい。
【0049】(6)前記各実施例では、ニードル4の構
成について内管14及び外管15の長さを等しくした
が、内管と外管の長さを異にして、内管を外管に対して
突出させたり、内管を外管に没入させたりしてニードル
を構成してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
第1の発明によれば、電極の表面上に導電性樹脂が非導
電性樹脂に覆われて塗布され、その導電性樹脂の一部の
みが非導電性樹脂からはみ出る状態で塗布される。従っ
て、導電性樹脂の一部を電気・電子部品に接着させ、電
極と電気・電子部品との間で電気的導通を図ることが可
能となる。又、導電性樹脂が非導電性樹脂で覆われて絶
縁される。その結果、基板上の電極に接着用樹脂を用い
て電気・電子部品を電気的に接着する際に、その接着用
樹脂のはみ出しから不用意な短絡が起こることを未然に
防止することができるという優れた効果を発揮する。
【0051】又、請求項2に記載の第2の発明によれ
ば、電極の表面上に内管の開口から導電性樹脂を吐出す
ると共に、外管の開口から非導電性樹脂を吐出すること
により、導電性樹脂が非導電性樹脂に覆われて電極に塗
布される。そして、外管の開口からの非導電性樹脂の吐
出を終えてからも、内管の開口から導電性樹脂の吐出を
続けることにより、導電性樹脂の一部のみが非導電性樹
脂からはみ出る状態で塗布される。従って、導電性樹脂
の一部を電気・電子部品に接着させ、電極と電気・電子
部品との間で電気的導通を図ることが可能となる。又、
導電性樹脂が非導電性樹脂で覆われて絶縁される。その
結果、基板上の電極に接着用樹脂を用いて電気・電子部
品を電気的に接着する際に、その接着用樹脂のはみ出し
から不用意な短絡が起こることを未然に防止することが
できるという優れた効果を発揮する。
【0052】又、第2の発明によれば、一つのニードル
を使用した一回の塗布工程により、導電性樹脂及び非導
電性樹脂を互いに混入させることなく別々の層を形成し
ながら電極の表面上に塗布することが可能となる。その
結果、導電性樹脂及び非導電性樹脂を、それぞれの機能
を保ちながら短時間で塗布することができる。延いて
は、電気・電子部品の基板に対する実装を短時間で行う
ことが可能となり、実装効率の向上を図ることができ
る。更に、第2の発明によれば、ニードルを細く設定す
ることにより、微小な電極の表面上に対しても、上記の
ように導電性樹脂及び非導電性樹脂を、一律に且つ容易
に塗布することが可能となる。このため、微小な電気・
電子部品を基板上の微小な電極に電気的に接着する際に
も、その電気・電子部品と電極の間の通電性と、別々の
電極間での絶縁性とを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の発明を具体化した第1実施例に
おけるディスペンサを示す断面図である。
【図2】第1実施例において、図1のA−A線断面図で
ある。
【図3】第1実施例において、図1のニードルの部分を
拡大して示す断面図である。
【図4】第1実施例において、ニードルの部分を示す斜
視図である。
【図5】第1実施例において、ディスペンサの第1及び
第2の槽に対して行われるエアの供給の制御を説明する
グラフである。
【図6】第1実施例において、ディスペンサにより行わ
れる接着剤の塗布方法を説明する断面図である。
【図7】第1実施例において、導電性接着剤の塗布工程
を示す断面図である。
【図8】第1実施例において、導電性接着剤及び非導電
性接着剤の塗布工程を示す断面図である。
【図9】第1実施例において、導電性接着剤の塗布工程
を示す断面図である。
【図10】第1実施例において、基板の二つの電極に接
着剤が塗布された状態を示す断面図である。
【図11】第1実施例において、二つの電極に塗布され
た接着剤の上に電子部品が載せられた状態を示す断面図
である。
【図12】第1実施例において、二つの電極に接着剤に
より電子部品が接着された状態を示す断面図である。
【図13】第1実施例において、二つの電極の間で接着
剤がブリッジを形成した状態を示す断面図である。
【図14】第1の発明を具体化した第2実施例におい
て、ディスペンサの第1及び第2の槽に対して行われる
エアの供給の制御を説明するグラフである。
【図15】第2実施例において、導電性接着剤及び非導
電性接着剤の塗布工程を示す断面図である。
【図16】第2実施例において、導電性接着剤及び非導
電性接着剤の塗布工程を示す断面図である。
【図17】第2実施例において、導電性接着剤の塗布工
程を示す断面図である。
【図18】従来技術において、ディスペンサにより行わ
れる接着剤の塗布方法を説明する断面図である。
【図19】従来技術において、二つの電極に接着剤によ
り電子部品が接着された状態を示す断面図である。
【図20】従来技術において、二つの電極の間で接着剤
がブリッジを形成した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
4…ニードル、8…非導電性接着剤、9…導電性接着
剤、14…内管、14a…先端開口、15…外管、15
a…先端開口、18…基板、19…電極。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の電極に接着用樹脂を塗布するた
    めの塗布方法であって、前記電極の表面上に導電性樹脂
    を塗布すると共に同電極の表面上に前記導電性樹脂を覆
    うように非導電性樹脂を塗布し、前記非導電性樹脂の塗
    布を終えてからも前記導電性樹脂の塗布を続けることに
    より、その導電性樹脂の一部のみが前記非導電性樹脂か
    らはみ出るようにしたことを特徴とする電極における接
    着用樹脂の塗布方法。
  2. 【請求項2】 基板上の電極に接着用樹脂を塗布するた
    めの塗布装置であって、導電性樹脂を吐出するための開
    口を有する内管と、その内管を内包し、同内管の開口と
    ほぼ同じ位置から非導電性樹脂を吐出するための開口を
    有する外管とより構成された二重構造のニードルを備え
    たことを特徴とする電極における接着用樹脂の塗布装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009104506A1 (ja) * 2008-02-19 2009-08-27 日本電気株式会社 プリント配線板、電子装置及びその製造方法
US8546153B2 (en) 2010-11-22 2013-10-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Resin dispensing apparatus for light emitting device package and method of manufacturing light emitting device package using the same
JP2018522798A (ja) * 2015-05-15 2018-08-16 サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France 熱放射反射コーティングおよびその上に取り付けられた固定要素またはシール要素を有するガラス板

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