JPH0763229A - 変速機のシンクロ機構 - Google Patents

変速機のシンクロ機構

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JPH0763229A
JPH0763229A JP21138893A JP21138893A JPH0763229A JP H0763229 A JPH0763229 A JP H0763229A JP 21138893 A JP21138893 A JP 21138893A JP 21138893 A JP21138893 A JP 21138893A JP H0763229 A JPH0763229 A JP H0763229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupling sleeve
clutch gear
spline
gear
balk ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP21138893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kato
博章 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0763229A publication Critical patent/JPH0763229A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速機の同期性能を向上させる。 【構成】 ワーナタイプシンクロ機構において、上記ボ
ークリングの外径を上記クラッチギアの外径よりも小さ
くして、さらに、上記カップリングスリーブの内周面に
段差を設け、該段差の大径部と小径部の各々にスプライ
ン部を設けた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速機のシンクロ機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の変速機のシンクロ機構としては、
実開昭60−167233号の公報に記載されたものが
知られている。
【0003】これは、回転軸上にスプライン嵌合された
クラッチハブと、該クラッチハブの側方に位置する変速
用ギアに固設され、ギアスプライン部及びコーン部を有
するクラッチギアと、上記クラッチハブの外周にスプラ
イン嵌合され、上記クラッチギアのギアスプライン部に
噛み合い可能なスプライン部を有するカップリングスリ
ーブと、該カップリングスリーブとクラッチハブとの間
に介在された複数のシンクロナイザキーと、上記カップ
リングスリーブとクラッチギアとの間に介在され、上記
シンクロナイザキーの移動可能な溝部を有するボークリ
ングとを備えたものである。
【0004】そして、上記カップリングスリーブをその
外周面に形成された周溝に係合するシフトフォークによ
ってクラッチハブ上を変速用ギア側に摺動させることに
より同期が開始される。はじめに、カップリングスリー
ブのスプライン部の先端のチャンファ部とボークリング
のチャンファ部とが噛み合うことにより、コーン部を介
してクラッチギアとの同期トルクが発生し、該ボークリ
ングを介してカップリングスリーブと同期用ギアとの回
転が同期完了される。すると、カップリングスリーブは
さらに変速用ギア側に摺動され、カップリングスリーブ
のチャンファ部が、ボークリングをすり抜けクラッチギ
アのスプライン部の先端のチャンファ部に噛み合い、更
にカップリングスリーブが変速ギア側に移動し、該スリ
ーブのスプライン部がクラッチハブと同期用ギアのギア
スプライン部とに跨って嵌合することにより、変速用ギ
ア、カップリングスリーブ及びクラッチハブを介して出
力軸に結合される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各部材のス
プライン部の先端のチャンファ部の機能と形状の関係は
次の2つが挙げられる。第1の機能としては、カップリ
ングスリーブがボークリングを押して同期に必要な力を
伝え、同期終了後はボークリングを円滑にすり抜けさせ
る機能がある。ここで、チャンファ部の先端の角度が小
さいと同期完了前にカップリングスリーブがボークリン
グをすり抜けてクラッチギアと当たりギア鳴きを発生さ
せ、大きいと同期終了後も円滑なすり抜けができなくな
る。第2の機能としては、同期終了後にカップリングス
リーブをクラッチギアと円滑に噛み合わせる機能があ
る。ここで、チャンファ部の先端の角度が大きいと円滑
な噛み合いができず、小さいと噛み合い時の衝撃でチャ
ンファ部を損傷しやすくなってしまう。
【0006】つまり、カップリングスリーブのチャンフ
ァ部が、ボークリング及びクラッチギアのチャンファ部
と噛み合うにあたって、各々に適したチャンファ部の形
状がある。
【0007】しかしながら、このような従来の変速機の
シンクロ機構では、ボークリングのチャンファ部に噛み
合うカップリングスリーブのチャンファ部と、クラッチ
ギアのチャンファ部に噛み合うカップリングスリーブの
チャンファ部が同一の部分であるため、各々に最適な形
状にすることができない、といった問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明の請求項1記載の変速機のシンクロ機構では、
出力軸と同軸上に設けられた変速用ギアと、変速用ギア
の側面に固定されたクラッチギアと、出力軸に結合され
たシンクロハブにスプライン嵌合され軸方向に移動して
前記クラッチギアと嵌合するカップリングスリーブと、
前記カップリングスリーブと前記クラッチギアとの間に
出力軸と同軸上に設けられ前記カップリングスリーブと
嵌合して前記カップリングスリーブと前記クラッチギア
を同期させるボークリングとを有するワーナタイプシン
クロ機構において、上記ボークリングの外径を上記クラ
ッチギアの外径よりも小さくして、さらに、上記カップ
リングスリーブの内周面に段差を設け、該段差の大径部
と小径部の各々にスプライン部を設けたことを特徴とす
る変速機のシンクロ機構。
【0009】
【作用】上記の構成によると、出力軸と同軸上に設けら
れた変速用ギアと、変速用ギアの側面に固定されたクラ
ッチギアと、出力軸に結合されたシンクロハブにスプラ
イン嵌合され軸方向に移動して前記クラッチギアと嵌合
するカップリングスリーブと前記カップリングスリーブ
と前記クラッチギアとの間に出力軸と同軸上に設けら
れ、前記カップリングスリーブと嵌合して前記カップリ
ングスリーブと前記クラッチギアを同期させるボークリ
ングとを有するワーナタイプシンクロ機構において、上
記ボークリングの外径を上記クラッチギアの外径よりも
小さくして、さらに、上記カップリングスリーブの内周
面に段差を設け、該段差の大径部と小径部の各々にスプ
ライン部を設けたため、変速時に上記カップリングスリ
ーブが上記クラッチギア側に移動すると、上記カップリ
ングスリーブの小径部のスプライン部と上記ボークリン
グとが嵌合し、上記カップリングスリーブの大径部のス
プライン部と上記クラッチギアとが嵌合する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の第1の実施例であり、図2は
本発明の第2の実施例である。また、図3は本発明の作
用の説明図である。
【0011】はじめに、本発明の第1の実施例及び第2
の実施例の構成を説明する。変速用ギア1は、ベアリン
グ8を介して出力軸7と同軸上に設けられている。シン
クロハブ6は変速用ギア1と間隔を開けて出力軸7に結
合されている。シンクロハブ6の外周面にはスプライン
が形成されていると共に3箇所の切欠きがあり、この切
欠きには各々スプリング51を介してインサートキー5
が収まっている。カップリングスリーブ4の内周面には
段差を設けてあり、その大径部に第3スプライン14
を、さらに中央付近の、側面付近よりも径が小さい小径
部に第4スプライン15を設けてあり、カップリングス
リーブ4は第4スプライン15によりシンクロハブ6と
スプライン嵌合しており、軸方向に移動可能である。ま
た、第4スプライン15には周上に3箇所の凹部があ
り、ここにスプリング51の力によりインサートキー5
の凸部が係合している。また、第3スプライン14の変
速用ギア1側の先端には第3チャンファ部24を設けて
あり、第4スプライン15の変速用ギア1側の先端には
第4チャンファ部25を設けてある。シンクロハブ6と
変速用ギア1の間にはクラッチギア2が設けられ、クラ
ッチギア2は、変速用ギア1の側面に固定されている。
クラッチギア2の変速用ギア1側の外周には第1スプラ
イン部12が設けてある。クラッチギア2のシンクロハ
ブ6側の外周は、変速用ギア1側よりも径が小さく、第
1コーン面31が形成されている。第1スプライン部1
2のシンクロハブ6側の先端には第1チャンファ部22
を設けてある。ボークリング3はクラッチギア2の第1
コーン面31の部分に同軸上に設けられており、内周面
には、変速用ギア1側の径が大きい第2コーン面32
を、外周には第2スプライン部13を、第2スプライン
部13のシンクロハブ側の先端には第2チャンファ部2
3を設けてある。ボークリング3の外径はクラッチギア
2の外径よりも小さくなっている。
【0012】以下に、本発明の第1の実施例および第2
の実施例の作用を説明する。
【0013】カップリングスリーブ4はシンクロハブ6
を介して出力軸7と一体に回転しており、カップリング
スリーブ4がクラッチギア2側へ移動しクラッチギア2
と嵌合することにより、変速機は変速用ギア1の回転を
出力軸7に伝え、変速が可能となる。
【0014】はじめに同期前は図3(A)に示したよう
に、カップリングスリーブ4とクラッチギア2はそれぞ
れ異なった回転数で回転している。図3では、クラッチ
ギア2の回転数はカップリングスリーブ4の回転数より
も多い場合を示している。同期が開始されるとカップリ
ングスリーブ4が変速用ギア1側に移動され、これにと
もないインサートキー5も移動してボークリング3を変
速用ギア1側に押し、ボークリング3のコーン面32と
クラッチギア2のコーン面31が接触することにより同
期トルクが伝わる。さらに、カップリングスリーブ4が
変速用ギア側に移動すると図3(B)に示したように、
カップリングスリーブ4の第4チャンファ部25とボー
クリング3の第2チャンファ部23が噛み合い、これに
よりカップリングスリーブ4がボークリング3をさらに
押し、同期化トルクが伝わり、カップリングスリーブ3
とクラッチギア2の回転差が減少して同期される。この
時、カップリングスリーブ4がインサートキー5を中心
方向に押し込めて、インサートキー5は移動せずにカッ
プリングスリーブ4のみが変速用ギア側に移動する。同
期が終了するとさらにカップリングスリーブ4が変速用
ギア1側に移動し、図3(C)に示したように、カップ
リングスリーブ4の第4チャンファ部25がボークリン
グ3の第2チャンファ部23を押し退けることによりカ
ップリングスリーブ4は変速用ギア1側に移動してボー
クリング3と嵌合する。つぎに、図3(D)に示したよ
うにカップリングスリーブ4の第3チャンファ部24と
クラッチギア2の第1チャンファ部22が噛み合い、更
にカップリングスリーブ4は変速用ギア1側に移動し
て、図3(E)に示したようにカップリングスリーブ4
の第3スプライン部14とクラッチギア3の第1スプラ
イン部12が完全に噛み合い、カップリングスリーブ4
とクラッチギア2が嵌合し変速される。
【0015】以上のように、カップリングスリーブ4の
第3チャンファ部24はボークリング3の第2チャンフ
ァ部23とのみ噛み合い、カップリングスリーブ4の第
4チャンファ部24はクラッチギア2の第1チャンファ
部22とのみ噛み合う。従って、第4チャンファ部25
はボークリング3の第2チャンファ部23に噛み合うた
めの最適な形状とすることができ、第3チャンファ部2
4もクラッチギア2の第1チャンファ部22に噛み合う
ための最適な形状とすることができる。
【0016】またボークリング3に噛み合うカップリン
グスリーブ4の第4チャンファ部25は、クラッチギア
2の第1チャンファ部22とは噛み合わないので、第4
チャンファ部25はボークリング3の変速用ギア1側の
側面まで移動する必要はない。従って、図2に示した第
2の実施例のように、カップリングスリーブ4のボーク
リング3上における移動量を短縮して、カップリングス
リーブ4の第3チャンファ部24とクラッチギア2の第
1チャンファ部22を近づけることにより、シフトスト
ロークを短縮することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかわる変速機
のシンクロ機構によれば、出力軸と同軸上に設けられた
変速用ギアと、変速用ギアの側面に固定されたクラッチ
ギアと、出力軸に結合されたシンクロハブにスプライン
嵌合され軸方向に移動して前記クラッチギアと嵌合する
カップリングスリーブと、前記カップリングスリーブと
前記クラッチギアとの間に出力軸と同軸上に設けられ前
記カップリングスリーブと嵌合して前記カップリングス
リーブと前記クラッチギアを同期させるボークリングと
を有するワーナタイプシンクロ機構において、上記ボー
クリングの外径を上記クラッチギアの外径よりも小さく
して、さらに、上記カップリングスリーブの内周面に段
差を設け、該段差の大径部と小径部の各々にスプライン
部を設けたため、上記ボークリングは上記カップリング
スリーブの小径部のスプライン部は上記ボークリングと
のみ嵌合するので、上記カップリングスリーブの大径部
のスプライン部は上記クラッチギアとのみ嵌合するた
め、上記カップリングスリーブの小径部のスプライン部
のチャンファ部は上記ボークリングと嵌合する為の最適
な形状とすることができ、上記カップリングスリーブの
大径部のスプライン部のチャンファ部は上記クラッチギ
アと嵌合する為の最適な形状とすることができる。
【0018】また、上記ボークリングと嵌合する上記カ
ップリングスリーブの小径部のスプライン部は、上記ボ
ークリングとのみ嵌合するので、上記カップリングスリ
ーブが上記ボークリングと嵌合する為の移動量を短縮で
きるため、シフトストロークを短縮することができる。
【0019】従って、同期性能を向上させることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の概略構成図
【図2】本発明の第2の実施例の概略構成図
【図3】本発明の作用の説明図
【符号の説明】
1…変速用ギア、2…クラッチギア、3…ボークリング 4…カップリングスリーブ、5…インサートキー 6…シンクロハブ、7…出力軸、8…ベアリング 12…第1スプライン部、13…第2スプライン部 14…第3スプライン部、15…第4スプライン部 22…第1チャンファ部、23…第2チャンファ部 24…第3チャンファ部、25…第4チャンファ部 31…第1コーン面、32…第2コーン面、51…スプ
リング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力軸と同軸上に設けられた変速用ギア
    と、変速用ギアの側面に固定されたクラッチギアと、出
    力軸に結合されたシンクロハブにスプライン嵌合され軸
    方向に移動して前記クラッチギアと嵌合するカップリン
    グスリーブと、前記カップリングスリーブと前記クラッ
    チギアとの間に出力軸と同軸上に設けられ前記カップリ
    ングスリーブと嵌合して前記カップリングスリーブと前
    記クラッチギアを同期させるボークリングとを有するワ
    ーナタイプシンクロ機構において、 上記ボークリングの外径を上記クラッチギアの外径より
    も小さくして、さらに、上記カップリングスリーブの内
    周面に段差を設け、該段差の大径部と小径部の各々にス
    プライン部を設けたことを特徴とする変速機のシンクロ
    機構。
JP21138893A 1993-08-26 1993-08-26 変速機のシンクロ機構 Pending JPH0763229A (ja)

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JP21138893A JPH0763229A (ja) 1993-08-26 1993-08-26 変速機のシンクロ機構

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ID=16605138

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JP21138893A Pending JPH0763229A (ja) 1993-08-26 1993-08-26 変速機のシンクロ機構

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980058968A (ko) * 1996-12-30 1998-10-07 박병재 수동 변속기의 싱크로나이저 슬리이브의 기어치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980058968A (ko) * 1996-12-30 1998-10-07 박병재 수동 변속기의 싱크로나이저 슬리이브의 기어치

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