JPH0760686A - 裁断装置および裁断方法 - Google Patents

裁断装置および裁断方法

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JPH0760686A
JPH0760686A JP20673993A JP20673993A JPH0760686A JP H0760686 A JPH0760686 A JP H0760686A JP 20673993 A JP20673993 A JP 20673993A JP 20673993 A JP20673993 A JP 20673993A JP H0760686 A JPH0760686 A JP H0760686A
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cutting
sheet material
cutting blade
blade
axis
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Kenji Ikoma
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Shima Seiki Mfg Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 裁断動作を停止するたびにシート材料から引
上げられる裁断刃の無駄な動作をなくし、生産効率を向
上する。 【構成】 空気圧シリンダ11が伸長して、裁断刃6の
先端6aがシート材料の表面7に間隔L1をあけて退避
する非裁断位置では、裁断ヘッド1のX軸およびY軸方
向への移動や、R軸方向の角変位を行う。空気圧シリン
ダ11が縮退して、裁断刃6をシート材料3に挿入する
裁断位置は、ストッパ22がフレーム12に当接するこ
とによって規定される。フットプレッサ14は、案内軸
14a,14bの下端に取付けられ、その上端はばね6
4a,64bによって上方に付勢される。裁断中の生地
押さえであるフットプレッサ14の位置を設定する際の
ロータリエンコーダ35が検出する変位量によって、シ
ート材料3の積層厚を検出し、併せて移動手段13の設
定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織地、編地、紙、プラ
スチックおよびレザーなどのような可撓性のシート材料
を裁断するための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な第1の先行技術は、たとえば特
公昭56−8759(特開昭52−87780)に示さ
れている。この先行技術では、裁断刃をソレノイドの回
転出力によってシート材料と係合しない上昇位置とシー
ト材料に係合する下降位置との間で往復動させ、また本
発明でいう押さえ部材に相当するシート押さえは、それ
自身の自重によって前記シート材料の上面を押圧して、
裁断刃の上昇動作によってシート材料が持上げられるの
を阻止し、このシート押さえの上限位置を設定するため
に引下げ用のソレノイドを設けた構成が開示されてい
る。
【0003】また第2の先行技術は、たとえば特公平4
−33595(特開昭62−297092)に開示され
ている。この先行技術では、ベースフレームを空気圧ア
クチュエータによって上昇した非裁断位置と下降した裁
断位置との間で往復動させ、またベースフレームには2
本の垂直杆の下端に本発明でいう押さえ部材に相当する
押圧盤が担持され、螺旋圧縮スプリングによって押圧盤
をベースフレームに対して下方に付勢し、ベースフレー
ムが上昇位置にあるとき、前記押圧盤はシート材料の表
面よりも上方に配置されるようにした構成が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの第1および第
2の先行技術では、裁断刃の上昇位置はシート材料の最
大許容積層厚によって決められており、裁断刃が上昇し
た状態である非裁断位置は、その裁断刃の刃先がシート
材料から確実に離脱するように設定されている。特に、
上記第1および第2の先行技術では、前記裁断刃は上昇
位置と下降位置との2位置しかとれないために、シート
材料の最大許容積層厚に比べてごく僅かな枚数の薄いシ
ート材料を裁断する場合であっても、最大許容積層厚に
等しいシート材料を裁断する場合と同じストロークであ
り、したがって最大許容積層厚の範囲内でシート材料が
薄くなればなるほど、裁断刃の不所望な動作が多くな
り、生産効率が悪いという問題が生じる。
【0005】したがって本発明の目的は、裁断されるべ
きシート材料の厚みに応じて裁断刃の非裁断位置を変化
させるように制御して裁断刃の無駄な動作をなくし、生
産性の向上を図ることができるようにした裁断装置およ
び裁断方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一平面内に延
びる支持面を有し、シート材が積重して載置されるテー
ブルと、前記一平面内で走行駆動され、前記一平面に垂
直なZ軸方向に往復振動されてシート材料を裁断する裁
断刃を備える裁断ヘッドとを有する裁断機において、シ
ート材料の積層厚を設定する積層厚設定手段と、裁断刃
を、予め定める裁断位置と、積層厚設定手段に設定され
た積層厚に応じて裁断刃の先端がシート材料の表面から
予め定める間隔を有するように定められる非裁断位置と
の間で、Z軸方向に昇降移動させる移動手段とを含むこ
とを特徴とする裁断装置である。
【0007】また本発明の前記積層厚設定手段および前
記移動手段は、前記裁断ヘッドに備えられることを特徴
とする。
【0008】また本発明の前記積層厚設定手段には、裁
断刃の周縁部でシート材料の面を押さえる押さえ部材が
シート材料の積層厚に応じてZ軸方向に変位可能に設け
られ、この押さえ部材がシート材料の表面に当接する位
置によってシート材料の積層厚が設定されることを特徴
とする。
【0009】また本発明の前記裁断ヘッドには、前記非
裁断位置で裁断刃の研磨が可能な研磨手段と、前記非裁
断位置で裁断刃の刃幅測定が可能な刃幅測定手段が備え
られることを特徴とする。
【0010】また本発明は、一平面内に延びる支持面上
に複数のシート材料を積重して載置し、前記一平面に垂
直なZ軸方向に昇降移動可能な裁断刃をシート材料に挿
入した裁断位置で往復振動させながら裁断し、裁断刃を
シート材料から引抜いた非裁断位置で退避する裁断方法
において、シート材料の積層厚に応じて、裁断刃の先端
がシート材料の表面から予め定める間隔を有するよう
に、前記非裁断位置を設定することを特徴とする裁断方
法である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、テーブルには一平面内に延び
る支持面が形成され、この支持面には複数のシート材料
が積重して載置される。裁断ヘッドは裁断刃を備え、裁
断刃は往復振動され、前記シート材料を所定の裁断形状
に裁断する。裁断刃は移動手段によってZ軸方向に昇降
移動される。裁断刃を非裁断位置に退避するときは、移
動手段によって前記裁断刃の刃先がシート材料の表面か
ら予め定める間隔を有するようにZ軸方向に移動され
る。このような裁断刃のZ軸方向の移動は、積層厚設定
手段によって設定されたシート材料の積層厚に基づいて
達成される。
【0012】裁断刃の非裁断位置がシート材料の積層厚
に応じて設定されるので、シート材料の積層厚に拘ら
ず、裁断刃のシート材料に臨む刃先がシート材料の表面
からむやみに大きな間隔をあけて離間せず、裁断刃の無
駄な移動時間をなくし、所定の裁断パターンを裁断する
ために要する時間を短縮して、生産効率を向上すること
ができる。このような裁断時間の短縮は、長期にわたる
多くの裁断回数に累積されることによって大きな生産量
の差を生じ、格段に生産性を向上させることができる。
【0013】また本発明に従えば、積層厚設定手段およ
び移動手段は裁断ヘッドに備えられる。これによって、
裁断ヘッドがテーブル上を広範囲に走行駆動されても、
各走行位置で裁断時間を短縮することができる。
【0014】また本発明に従えば、積層厚設定手段には
押さえ部材が設けられ、この押さえ部材がZ軸方向に変
位してシート材料表面に当接する位置から厚みが設定さ
れる。裁断中の押さえ部材の作用位置はシート材料表面
を基準として設定すればよいので、一連の動作で効率よ
く設定することができる。
【0015】また本発明に従えば、裁断ヘッドには研磨
手段と刃幅測定手段とが備えられ、非裁断位置で、裁断
刃の研磨と刃幅測定とが可能である。これによって、裁
断刃の研磨または刃幅測定を、裁断ヘッドが裁断すべき
パターン間で移動を行うためなどで、シート材料から引
抜かれて退避しているときに行うことができる。
【0016】さらに本発明に従えば、裁断刃をシート材
料に挿入させた裁断位置で往復振動させながら所定の裁
断形状に裁断するに際して、裁断刃の非裁断位置が、そ
の裁断刃の刃先がシート材料の表面から予め定める間隔
を有するように設定される。
【0017】このようにして、シート材料の表面と非裁
断位置にある裁断刃の刃先との間にむやみに大きな間隔
が生じることをなくし、積層厚に応じた最小の移動量で
裁断刃を挿入および引抜くことができ、無駄な動作およ
びそれに要する作動時間をなくして、生産効率を向上す
ることができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の裁断装置に備え
られる裁断ヘッド1の基本的構成を示す簡略化した斜視
図である。多数の剛毛ブラシ4によって構成される平坦
な支持面5上には、衣服などの生地である複数のシート
材料3が積重して載置される。これらのシート材料3を
所定の形状に裁断するための裁断装置の裁断ヘッド1
は、基本的に、裁断刃6と、裁断刃6を前記支持面5に
垂直なZ軸方向に裁断刃振動用モータ48(図4参照)
によって往復振動させるヘッドブロック9と、ヘッドブ
ロック9をZ軸方向に昇降変位させる空気圧シリンダ1
1と、裁断刃6の刃先がシート材料3の表面7から予め
定める間隔L1を有するように、前記空気圧シリンダ1
1をZ軸方向に移動させる移動手段13と、裁断刃6の
周縁部で支持面5上に載置されたシート材料3を押さえ
る押さえ部材であるフットプレッサ14と、前記フット
プレッサ14のZ軸方向の位置を検出する位置検出手段
16と、この位置検出手段16からの出力に応答して、
前記移動手段13を制御する制御手段17とを含む。
【0019】前記ヘッドブロック9には、図示しないク
ランク機構が内蔵され、このクランク機構によって前記
裁断刃6がZ軸に沿って往復振動される。Z軸を中心に
裁断刃6を角変位させるためのR軸手段15も設けら
れ、予めプログラミングされた裁断方向に刃先を向けな
がら裁断動作を行うように構成される。このようなヘッ
ドブロック9は、一対の平行な案内軸49a,49bに
沿って前記空気圧シリンダ11によって裁断刃6ととも
に上下に変位駆動される。裁断開始位置あるいは大きな
角度で裁断方向を変換する位置などにおいて、空気圧シ
リンダ11のピストン棒18が縮退して裁断刃6がシー
ト材料3を突き刺す。裁断終了位置にくるとピストン棒
18が伸長して裁断刃6がシート材料3から抜取られ
る。このようにして、裁断刃6がシート材料3から抜取
られた状態の非裁断位置では、その裁断刃6の先端6a
が前記予め定める間隔L1を有するように設定されてい
る。空気圧シリンダ11は、摺動板10に固定される。
ヘッドブロック9が下降するときの下限は、後述するス
トッパによって規定され、裁断刃6の裁断位置は固定さ
れる。
【0020】前記移動手段13は、摺動板10に固定さ
れたナット部材10aに螺合するねじ棒19と、ねじ棒
19の上端部に固定されたプーリ20と、ねじ棒19を
双方向A1,A2に回転駆動するためのZ軸リフトモー
タ21と、Z軸リフトモータ21の出力軸23に固定さ
れるプーリ24と、各プーリ20,24間にわたって巻
掛けられて張架されるタイミングベルト25と、前記ナ
ット部材10aの上限位置と下限位置とを検出する一対
のリミットスイッチ26a,26bとを有する。
【0021】前記Z軸リフトモータ21は、フレーム1
2に取付けられ、たとえばステッピングモータが用いら
れる。また、前記ねじ棒19のリードは3mm/rev
程度に選ばれる。また、各リミットスイッチ26a,2
6bは、上下に間隔L2=50mmをあけて配置され、
前記Z軸リフトモータ21のパルスレートが1000パ
ルス/secの場合、摺動板10を40mm/secで
昇降変位駆動することができる。各リミットスイッチ2
6a,26bのいずれか一方のスイッチング態様が変化
すると、制御手段17は停止信号を出力して前記Z軸リ
フトモータ21を停止させる。前記摺動板10は、裁断
ヘッド1のフレーム12に形成された案内溝(図示せ
ず)に沿ってZ軸方向に摺動自在である。
【0022】フットプレッサ14は、案内軸14a,1
4bの下端に固定される。案内軸14a,14bの上端
にはばねが設けられ、フットプレッサ14をZ軸上でシ
ート材料3の表面7から離反する方向に付勢する。摺動
板10に固定される空気圧シリンダ27と、空気圧シリ
ンダ27のピストン棒28の先端部に固定される取付片
29と、この取付片29の下端部に軸支されるローラ2
9aとは、フットプレッサ14をZ軸上で表面7側に押
圧する。空気圧シリンダ27のピストン棒28のストロ
ークL3は、たとえば20〜30mmに選ばれている。
【0023】シート材料3の積層厚を検出するために、
フットプレッサ14を用いることができる。空気圧シリ
ンダ27を伸長させた状態から、Z軸リフトモータ21
によって摺動板10を下降させる。下降中に、フットプ
レッサ14がシート材料3の表面7に当接したら前記Z
軸リフトモータ21を停止する。このようなフットプレ
ッサ14の当接状態は、位置検出手段16によって検出
される。
【0024】前記位置検出手段16は、フットプレッサ
14に当接するローラ29aが軸支される取付片29か
ら上方に立上がるラック33と、このラック33に噛合
するピニオン34と、ピニオン34の回転量を検出する
ロータリエンコーダ35とを含んで構成される。ロータ
リエンコーダ35は、R軸本体15aに対して固定され
る。このようなロータリエンコーダ35のカウント値の
変化が任意の設定値L4に達したら、前記Z軸リフトモ
ータ21を停止する。前記ヘッドブロック9は、Z軸に
沿って往復振動する出力軸50を有し、この出力軸50
には前記裁断刃6が角変位および着脱自在に設けられ
る。裁断刃6は、大略的に直円筒状のR軸本体15aお
よび作動リング51内を挿通する。作動リング51は、
R軸本体15aの内周側に設けられモータ52からタイ
ミングベルト52aを介して上部の歯車51aに回転力
が伝達されることによって、Z軸まわりに矢符A1,A
2方向に回動され、裁断刃6の刃先が裁断プログラムに
従った裁断方向に向けられる。R軸本体15aは、摺動
板10に固定される。前述の案内軸14a,14bの他
端は、作動リング51内で保持される。
【0025】作動リング51内には、裁断刃6を挟んで
上下に各対を成す研磨ローラ53a,54a;53b,
54bが設けられ、裁断時には、非接触状態である。前
記作動リング51に同軸にかつ相互に回転自在に設けら
れる内歯歯車55によって各研磨ローラ53a,54
a;53b,54bは回転駆動される。研磨時には、前
記内歯歯車55の下方に同軸に設けられるカムリング5
7を外部から拘束する。作動リング51の回転方向に従
って、一方対の研磨ローラ53a,54aまたは他方対
の研磨ローラ53b,54bのいずれかが交互に裁断刃
6に接触するように揺動される。前記内歯歯車55は、
モータ58からタイミングベルト59を介する動力によ
って回転駆動される。
【0026】空気圧シリンダ11を伸長させて裁断刃6
が前記移動手段13によって設定される非裁断位置に引
上げられたときは、各研磨ローラ53a,54a;53
b,54bが刃先を研磨した後、刃幅検出手段60の作
動ピン61を前進させて検出ピン62を押圧した後、退
避させて、たとえば、移動量と押圧力の変化とから前記
裁断刃6の刃先の摩耗量を計測することもできる。すな
わち、検出ピン62が前進して刃先に接触すると押圧力
が検出される。検出ピン62を退避させて、押圧力が消
失するときが刃先の位置を示す。裁断刃6が摩耗すれ
ば、刃先の位置が検出ピン62の前進側に変化する。
【0027】図2を参照して、設定値L4は、織地、編
地、紙、プラスチックおよびレザーなど、吸引したとき
の空気透過性が高いシート材料の場合には、表面7が限
りなく平面に近いので、フットプレッサ14を近づける
ことができ、そのストロークL3からフットプレッサ1
4の変位量L5を引いた値(L4=L3−L5)であ
る。このとき設定値L4は、前記ロータリエンコーダ3
5のカウント値から演算して求められる。またスキーウ
ェアの生地などのように吸引しても空気透過性が低いシ
ート材料の場合には、設定値L4を大きくしなければな
らず、フットプレッサ14のストロークL3を超えるた
め、Z軸リフトモータ21のステップ数に基づいて前記
設定値L4が演算して求められる。このようにして求め
られる設定値L4は、シート材料3の材質や積層厚、お
よび裁断速度などの裁断条件に応じて適宜増減された値
であり、作業者が後述の図3に示される入力手段36な
どから入力し、設定する。このように入力された設定値
L4は、1マーク分のシート材料3に対する裁断終了時
まで維持し続けられるけれども、途中で作業者が設定値
を変更することも可能である。
【0028】1マーク分の裁断終了時には、空気圧シリ
ンダ11が伸長して裁断刃6がシート材料3から上方の
非裁断位置に離脱し、かつ空気圧シリンダ27が収縮し
てフットプレッサ14がシート材料3から離反した上限
位置に復帰する。また、前述の設定値L4に対応する動
作などで各リミットスイッチ26a,26bのうちいず
れか一方がオンした場合には、エラーとなってZ軸リフ
トモータ21およびその他の裁断動作が停止される。ま
た、裁断中で方向変換などのために待機状態にしたとき
には、裁断刃6は非裁断位置に退避し、フットプレッサ
14はシート材料3に当接させておく。
【0029】図3は、裁断ヘッド1を備える裁断装置3
7の全体の構成を示す斜視図である。前述した裁断ヘッ
ド1を備える裁断装置37は、テーブルとして、基台3
8上に水平に載置された3つの吸引ボックス39a,3
9b,39cと、各吸引ボックス39a,39b,39
c上に前記支持面5を形成する剛毛ブラシ4と、各吸引
ボックス39a,39b,39cの下部に設けられ、各
吸引ボックス39a,39b,39cを介して支持面5
上のシート材料3を吸引するための吸引ダクト40と、
吸引ダクト40に吸引力を導入する吸引源41とを有す
る。また裁断装置37は、Y軸方向に延びるY軸ビーム
43を有し、前記Y軸方向と直交するX軸方向に沿って
走行駆動される走行体44とを備える。これらのX軸と
Y軸とを含む一平面上に、前記支持面5が形成されてい
る。なお、本発明の他の実施例として、前記走行体44
が、Y軸ビーム43をZ軸方向に昇降移動させるように
してもよい。Y軸ビーム43には、前記裁断ヘッド1が
Y軸方向に移動自在に支持され、支持面5上に載置され
たシート材料3を予め設定された裁断データに従って、
希望する形状に裁断することができるように構成され
る。
【0030】図4は裁断ヘッド1をY軸方向から見た拡
大断面図であり、図5は図4の上方から見た断面図であ
り、図6は図4の左側から見た断面図である。前記Y軸
ビーム43には、その軸線と平行に2本のレール45
a,45bが固定され、これらのレール45a,45b
に沿って前記裁断ヘッド1のY軸方向の移動が案内され
る。レール45a,45bには、フレーム12の支持部
12aに固定される摺動部材47a,47bがそれぞれ
係合される。支持部12aの上面には凹所12bが形成
される。凹所12bは、ヘッドブロック9の下降時に、
ストッパ22を受ける。ストッパ22は、硬質ゴムで先
端が形成され、ヘッドブロック9に固定されている。こ
のため、空気圧シリンダ11が縮退して裁断刃6によっ
てシート材料3を裁断するときの裁断位置は、摺動板1
0の昇降移動によって非裁断位置が変化しても、支持面
5に対して一定となる。
【0031】作動リング51の上部には、原点カム56
が取付けられる。原点カム56は、裁断刃6の刃先の向
き、すなわちR軸の基準方向の検出のために使用する。
裁断刃6の刃幅の測定は、図6に示すような一定の向き
のときに可能となる。刃幅検出手段60は、R軸本体1
5aに取付けられる。この方向では、作動ピン61と検
出ピン62とは同一軸線上となる。検出ピン62は作動
リング51内をY軸方向に挿通し、その内側の先端は裁
断刃6の刃先に臨む。検出ピン62の先端が刃先に当接
する位置とR軸の位置との間隔が、裁断を行うにあたっ
て補償すべき刃幅となる。この刃幅は、裁断刃6の研磨
による摩耗や交換によって変化する。R軸に対して、実
際にシート材料3を裁断する刃先の位置は刃幅だけずれ
ているので、正確な裁断パターンを得るためには、裁断
ヘッド1のX軸方向およびY軸方向の移動量を補償する
必要がある。
【0032】図7は、1マーク分の裁断を開始する際の
制御手段17による制御動作を説明するためのフローチ
ャートである。まず、ステップm1で支持面5上に裁断
されるべきシート材料3が載置され、裁断ヘッド1がテ
ーブルの隅などの原点に復帰して制御動作が開始され
る。移動手段13は上昇した状態となる。ステップm2
で裁断ヘッド1が裁断開始位置へ移動して空気圧シリン
ダ27が圧力付勢されて、ピストン棒28が伸長し、こ
れによってフットプレッサ14が下降する。ステップm
3でZ軸リフトモータ21が下降方向に駆動される。こ
のようなZ軸リフトモータ21の駆動によって、フット
プレッサ14は徐々に下降し、シート材料3の表面7に
当接して、さらに表面7を押圧するに至る。フットプレ
ッサ14が押圧されると、案内軸14a,14b上端の
ばねの押圧力に抗して、上方に変位する。この変位は、
位置検出手段16によって検出される。ステップm4に
おいてロータリエンコーダ35が変位を検出すると、ス
テップm5でその変位量L5が基準値と同じであるか否
かが判断され、同じであればステップm6へ移り、Z軸
リフトモータ21の下降動作を停止して、ステップm7
で制御動作が終了し、予め定めるプログラムにしたがっ
てシート材料3に対する1マーク分の裁断動作が続けら
れる。
【0033】このようにして移動手段13の位置を設定
することによって、フットプレッサ14および裁断刃6
の上昇位置をシート材料3の表面7に存在する盛上がり
をクリアできる程度に設定することが可能である。これ
によって、裁断刃6およびフットプレッサ14の昇降時
の無駄な動作を可及的に少なくして、生産性を向上する
ことができる。
【0034】また本発明の他の実施例として、前記シー
ト材料3がたとえばスキーウエア用の生地などの空気透
過性が低く、表面に膨らみのある材料である場合には、
図8に示されるフローチャートにしたがって裁断前の制
御動作を行う。すなわち、ステップn1で制御動作が開
始され、ステップn2でフットプレッサ14が下降し
て、ステップn3でZ軸リフトモータ21が駆動され
る。ステップn1〜n4は、図7のステップm1〜m4
と同様である。ステップn4で、ロータリエンコーダ3
5が変位量L5を検出すると、ステップn5でZ軸リフ
トモータ21が上昇する方向、すなわち、逆回転する方
向に駆動を開始する。ステップn6でフットプレッサ1
4の上昇量が設定値L4と同じであるか否かが判断さ
れ、同じであればステップn7でZ軸リフトモータ21
の上昇動作が停止され、ステップn8で制御動作が終了
する。
【0035】このようにして、フットプレッサ14の位
置設定動作を利用して、裁断刃6およびフットプレッサ
14とシート材料3とが接触を確実に断てるように、裁
断刃6およびフットプレッサ14の上昇位置を設定する
ことができる。
【0036】図9は、図1に示す実施例から、移動手段
13およびフットプレッサ14に関連する構成を簡略化
して示す。移動手段13は、テーブルの支持面5に対す
るR軸本体15aのZ軸方向の位置を設定する。空気圧
シリンダ11が伸長して、裁断刃6の先端6aがシート
材料3の表面7から間隔L1をあけて退避する非裁断位
置では、裁断ヘッド1のX軸およびY軸方向への移動
や、R軸方向の角変位を行う。空気圧シリンダ11が縮
退して、裁断刃6をシート材料3に挿入する裁断位置
は、ストッパ22がフレーム12に当接することによっ
て規定される。フットプレッサ14は、案内軸14a,
14bの下端に取付けられ、その上端はばね64a,6
4bによって上方に付勢される。裁断中の生地押さえで
あるフットプレッサ14の位置を設定する際のロータリ
エンコーダ35が検出する変位量によって、シート材料
3の積層厚を検出し、併せて移動手段13の設定を行う
ことができる。
【0037】図10〜図12は、裁断刃6の研磨に関連
する構成を示す。図10は部分断面図、図11および図
12は図10の切断面線XI−XIから見た断面図であ
り、図12は一部を省略して研磨状態を示す。
【0038】モータ58からの駆動力は、プーリ58a
およびタイミングベルト59を介して、内歯歯車55の
外周側に伝達される。内歯歯車55の内周側に噛合する
遊星歯車65の回転を各研磨ローラ53a,53b;5
4a,54bに伝達するのは回転伝達手段67であり、
前記作動リング51の回転を係止し、かつその係止状態
を解除するのはロック手段69である。
【0039】作動リング51は、摺動板10に対して固
定されるR軸本体15aに上下一対の軸受71,72を
介して回転自在に軸支される。作動リング51の上方に
は原点カム56が取付けられる。原点カム56の周縁部
に近接して、原点検出器73が設けられる。原点カム5
6の突起部が原点検出器73の位置にあるときを、裁断
刃6の刃先の向きの基準とする。
【0040】回転伝達手段67では、遊星歯車65は軸
75aに固定される。この軸75aの近傍には、軸75
aと平行にもう1つの軸75bが配置され、各軸75
a,75bには、相互に噛合する歯車76a,76bが
それぞれ固定され、前記遊星歯車65の回転力を一方の
歯車76aを介して他方の歯車76bに伝達し、この歯
車76bが固定される軸75bに伝達される。一方の軸
75aにはまた、軸線方向に間隔をあけて一対のプーリ
77a,78aが固定される。他方の軸75bについて
も同様である。これらのプーリ対間には、揺動部材79
a,79bの一端部が揺動自在に装着される。各揺動部
材79a,79bの他端部には、軸80a,80bが挿
通され、各軸80a,80bの各両端部には前記研磨ロ
ーラ53a,54a;53b,54bが回転自在に装着
される。
【0041】R軸本体15aには取付片81が固定さ
れ、取付片81には前記ロック手段69が設けられる。
ロック手段69は、前記取付片81に固定される空気圧
シリンダ82と、空気圧シリンダ82のピストン棒の先
端部に固着される当接片83とを有し、この当接片83
はカムリング57の歯付部57aの外周面に当接/離反
して、カムリング57の回転を係止し、かつその係止状
態を解除することができる。
【0042】図12に示すように、カムリング57に
は、その内周面から半径方向外方に凸となるカム溝84
a,84bと、当接部85の両側に周方向に延びる2つ
の透孔86a,86bとが形成される。前記カム溝84
a,84bには、前記揺動部材79a,79bに一体的
に形成されるホロア87a,87bが嵌まり込み、カム
面に沿って案内される。各揺動部材79a,79bに
は、引張コイルばね88の両端部がそれぞれ係止され、
研磨ローラ53a,54a;53b,54bが相互に近
接する方向に付勢される。これによって各ホロア87
a,87bが半径方向外方、すなわち各ホロア87a,
87bが各カム溝84a,84bに臨んだときに、各カ
ム面に弾発的に当接する方向にばね付勢される。
【0043】前記裁断刃6は、作動リング51内に立設
される案内部材89の案内溝内に嵌まり込んで案内さ
れ、案内部材89には取付片90が固定される。取付片
90には、2つの揺動アーム91a,91bがピン92
a,92bによって揺動自在に連結され、各揺動アーム
91a,91bの遊端部93a,93bは前記透孔86
a,86b内に嵌まり込む。各揺動アーム91a,91
bは、引張コイルばね94によって各遊端部93a,9
3bが相互に近接する方向にばね付勢される。カムリン
グ57の歯付部57aから当接片83が離反していると
きには、カムリング57と作動リング51とは一体で回
転し、ホロア87a,87bは両カム溝84a,84b
の中央に留まる。
【0044】この状態で、空気圧シリンダ82に圧縮空
気が供給されると、そのピストン棒が伸長して当接片8
3が歯付部57aの外周面に当接し、これによってカム
リング57の回転が阻止される。R軸駆動用のモータ5
2が回転駆動されると、作動リング51が一方向Cに僅
かに回転し、一方のホロア87aがカム溝84a内に嵌
まり込み、また一方の揺動アーム91bの遊端部93b
が当接部85に当接した状態で、引張コイルばね94の
ばね力に抗して、他方の揺動アーム91aから離反する
方向に角変位して拡げられる。この状態においては、遊
星歯車65の公転動作が拘束され、前記内歯歯車55の
回転が遊星歯車65、各軸75a,75b、各歯車76
a,76bに、各プーリおよびベルト95,95bを介
して各研磨ローラ53a,54a;53b,54bに伝
達されて回転駆動される。これらの研磨ローラ53a,
54a;53b,54bの回転数は、4500〜800
0rpm程度に選ばれ、研磨ローラ54a側で裁断刃6
の刃先を研磨する。
【0045】また、R軸駆動用のモータ52が逆方向に
回転駆動を開始すると、その回転は上述のようにして各
研磨ローラ53a,54a;53b,54bに伝達され
るとともに、作動リング51は、前記回転方向Cとは逆
方向に回転されて、他方のホロア87bがカム溝84b
内に嵌まり込み、これによって研磨ローラ54b側によ
って裁断刃6の他側面が研磨される。このような裁断刃
6の研磨時において、各研磨ローラ53a,54a;5
3b,54bの裁断刃6への当接圧力は、前記引張コイ
ルばね88のばね力によって調整することができる。ま
た研磨量は、各カム溝84a,84bの内周面96から
の深さdによって設定することができる。このようにし
て、裁断刃6がどのような回転位置にあっても、ロック
手段69によってカムリング57の回転を停止させた状
態で、研磨ローラ53a,54a;53b,54bを裁
断刃6に接触させて研磨することができる。
【0046】図13は、刃幅測定に関する具体的構成を
示す。刃幅検出手段60は、作動リング51に設けら
れ、前記検出ピン62を備える第1ブロック101と、
第1ブロック101よりもR軸8に関して半径方向外方
で前記R軸本体15a側に設けられる第2ブロック10
2とから成る。第1ブロック101は、直円筒状の内周
面を有するばね収納孔103が形成され、前記作動リン
グ51に固定される保持部材104と、前記検出ピン6
2に装着された状態で、ばね収納孔103内に収納され
る第1圧縮コイルばね105とを有する。前記検出ピン
62は、直円柱状の小径部106と、小径部106の一
端部に一体的に形成される直円柱状の大径部107とを
有し、小径部106の裁断刃6に臨む端部付近には、係
止リング108が装着されて、第1圧縮コイルばね10
5のばね力によって検出ピン62がばね収納孔103か
ら離脱してしまうことを防止している。
【0047】このような係止リング108によって検出
ピン62が抜止めされた状態では、この検出ピン62の
小径部106の裁断刃6に臨む端部106aと、大径部
107の前記小径部106と反対側の端部107aと
は、保持部材104から両側に突出している。このよう
な第1ブロック101は、前記作動リング51のR軸8
まわりの回転によって回転する。
【0048】前記第2ブロック102は、前記R軸本体
15aに固定されるケーシング110と、ケーシング1
10内に収納される押圧部材111と、ケーシング11
0に固定され押圧部材111をR軸8に向けて近接/離
反変位駆動するリニアステッピングモータ63と、前記
押圧部材111の変位を検出する近接スイッチ112と
を有する。前記押圧部材111は、シリンダ113と、
シリンダ113内に変位可能に収納されるピストン11
4とを有する。シリンダ113は、小径筒部115と、
小径筒部115の軸線方向一端部に一体的に連なる大径
筒部116とから成る。大径筒部116には、前記ピス
トン114が嵌まり込むピストン室117が形成され、
また小径筒部115には、ピストン114から同軸に延
びるピストン棒118が挿入されるばね収納孔119が
形成される。ばね収納孔119内のピストン棒118に
は、第2圧縮コイルばね120が装着され、このばね1
20によってピストン114がR軸8に関して半径方向
外方、すなわち図13の左方に弾発的に付勢される。第
2圧縮コイルばね120のばね定数は、第1圧縮コイル
ばねのばね定数よりも大きくしておく。
【0049】前記ケーシング110には、シリンダ11
3の小径筒部115が挿通する挿通孔121が形成さ
れ、前記リニアステッピングモータ63の出力軸122
が図13の右方へ伸長したときにケーシング110の外
部へ突出することができる。また出力軸122が図13
の左方へ退避した状態では、前記小径筒部115の軸部
123の先端部である作動ピン61と前記検出ピン62
の大径部107の端部107aとは間隔D1をあけて離
間している。また、検出ピン62の小径部106と端部
106aと裁断刃6の刃先66とは間隔D2をあけて離
間している。さらにシリンダ113の大径筒部116の
端面124とピストン114の前記端面124に対向す
る端面125とは間隔D3をあけて離間しており、さら
に小径筒部115の端面126とこの端面126に対向
するピストン棒118の端面127とは間隔D4をあけ
て離間している。前記間隔D1はたとえば1.5mmに
選ばれ、また前記間隔D2は7.5mmに選ばれ、さら
に前記間隔D3は1.0mmに選ばれ、前記間隔D4は
1.0mmに選ばれる。
【0050】前記シリンダ113の大径筒部116に
は、その軸線方向に延びる案内長孔128a,128b
が形成され、各案内長孔128a,128bには、前記
ピストン114に固定された案内ピン129a,129
bが移動自在に挿通される。
【0051】前記リニアステッピングモータ63は、ス
テップサイズが0.029mm/パルスであり、リード
ピッチが0.7mm/回転であり、たとえば420パル
ス/secで12mm/secの移動速度で出力軸12
2を伸長/縮退変位駆動させることができる。
【0052】またシリンダ113の大径筒部116に
は、検出ピン62の先端部106aが裁断刃6の刃先6
6に当接したことを検出するための当接位置検出スイッ
チ130が設けられ、前記近接スイッチ112がオフし
た状態、すなわちリニアステッピングモータ63の出力
軸122が伸長して押圧部材111がケーシング110
内で図13の右方へ移動した状態で、前記当接位置検出
スイッチ130がオンすると、検出ピン62の端部10
6aが刃先66に当接したものと判断し、前述したよう
にして刃幅を測定することができる。裁断前後の刃幅の
差から裁断刃6の摩耗量を求めることができる。
【0053】上述の実施例では、移動手段13におい
て、Z軸リフトモータ21からの回転力をねじ棒19に
伝達して、空気圧シリンダ11を上下に昇降変位させる
ようにしたけれども、本発明の他の実施例として、前記
ねじ棒19に代えて摺動板10にラックを取付け、この
ラックに噛合するピニオンを回転駆動させて摺動板10
を移動させて、裁断刃6およびフットプレッサ14の上
限位置を設定するようにしてもよい。また、フットプレ
ッサ14を用いてシート材料3の積層厚を検出している
けれども、レーザビームや測距センサなどを使用しても
よい。さらに、これらのセンサは、裁断ヘッド1の内部
または外部のいずれに設けてもよい。さらにまた、シー
ト材料3の積層厚は、たとえば別途測定したデータを裁
断装置に設定するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、裁断刃の
非裁断位置がシート材料の積層厚に応じて設定される。
シート材料の積層厚に拘らず裁断刃がシート材料に臨む
下端がシート材料の表面からむやみに大きな間隔をあけ
て離間せず、シート材料の積層厚に応じて裁断刃の上昇
量を調整し、裁断刃の無駄な上昇・下降動作およびそれ
に要する作動時間をなくし、1つの裁断パターンを裁断
するために要する時間を短縮して、生産効率を向上する
ことができる。このような裁断時間の短縮は、長期にわ
たる多くの裁断回数に累積されることによって大きな生
産量の差を生じ、格段に生産性を向上させることができ
る。
【0055】また本発明によれば、裁断ヘッドがテーブ
ル上を広範囲に走行しても、各走行位置で積層厚の検出
と非裁断位置の設定を行うことができる。
【0056】また本発明によれば、裁断時に生地押さえ
として使用される押さえ部材を用いて、積層厚を検出す
ることができる。
【0057】また本発明によれば、非裁断位置で、裁断
刃の研磨と刃幅測定とを行うことができる。これらの処
理のために必要な裁断刃の昇降移動量が最小となるの
で、生産効率が向上する。
【0058】さらに本発明によれば、裁断刃の非裁断位
置が、その裁断刃の先端がシート材料の上面から予め定
める間隔を有するように設定されるので、裁断刃をシー
ト材料から抜取る上昇動作および裁断刃をシート材料に
挿入する下降動作において、シート材料の上面と上限位
置にある裁断刃の先端との間にむやみに大きな間隔が生
じることをなくし、積層厚に応じた最小の移動量で裁断
刃を上昇および下降させることができ、無駄な動作およ
びそれに要する作動時間をなくして、生産効率を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の裁断装置に備えられる裁断
ヘッド1を示す簡略化した斜視図である。
【図2】フットプレッサ14のシート材料3に対する変
位量を説明するための一部の断面図である。
【図3】裁断ヘッド1を備える裁断装置37の全体を示
す斜視図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た拡大断面図
である。
【図5】図4の上方から見た裁断ヘッド1の断面図であ
る。
【図6】図4の左側から見た裁断ヘッド1の断面図であ
る。
【図7】制御手段17による制御動作を説明するための
フローチャートである。
【図8】本発明の他の実施例の制御手段17による制御
動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1の実施例における移動手段13およびフッ
トプレッサ14に関連する構成を簡略化して示す図であ
る。
【図10】図1の実施例の部分断面図である。
【図11】図10の切断面線XI−XIから見た断面図
である。
【図12】図10の切断面線XI−XIから見た一部省
略断面図である。
【図13】図1の実施例の刃幅検出手段60の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 裁断ヘッド 3 シート材料 4 剛毛ブラシ 5 支持面 6 裁断刃 7 上面 8 下面 9 ヘッドブロック 10 摺動板 11 空気圧シリンダ 13 移動手段 14 フットプレッサ 15a R軸本体 16 変位量検出手段 17 制御手段 21 Z軸リフトモータ 35 ロータリエンコーダ 37 裁断装置 51 作動リング 52,58 モータ 55 内歯歯車 57 カムリング 60 刃幅検出手段 62 検出ピン 69 ロツク手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一平面内に延びる支持面を有し、シート
    材が積重して載置されるテーブルと、前記一平面内で走
    行駆動され、前記一平面に垂直なZ軸方向に往復振動さ
    れてシート材料を裁断する裁断刃を備える裁断ヘッドと
    を有する裁断機において、 シート材料の積層厚を設定する積層厚設定手段と、 裁断刃を、予め定める裁断位置と、積層厚設定手段に設
    定された積層厚に応じて裁断刃の先端がシート材料の表
    面から予め定める間隔を有するように定められる非裁断
    位置との間で、Z軸方向に昇降移動させる移動手段とを
    含むことを特徴とする裁断装置。
  2. 【請求項2】 前記積層厚設定手段および前記移動手段
    は、前記裁断ヘッドに備えられることを特徴とする請求
    項1記載の裁断装置。
  3. 【請求項3】 前記積層厚設定手段には、裁断刃の周縁
    部でシート材料の面を押さえる押さえ部材がシート材料
    の積層厚に応じてZ軸方向に変位可能に設けられ、この
    押さえ部材がシート材料の表面に当接する位置によって
    シート材料の積層厚が設定されることを特徴とする請求
    項2記載の裁断機。
  4. 【請求項4】 前記裁断ヘッドには、前記非裁断位置で
    裁断刃の研磨が可能な研磨手段と、前記非裁断位置で裁
    断刃の刃幅測定が可能な刃幅測定手段が備えられること
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記
    載の裁断装置。
  5. 【請求項5】 一平面内に延びる支持面上に複数のシー
    ト材料を積重して載置し、前記一平面に垂直なZ軸方向
    に昇降移動可能な裁断刃をシート材料に挿入した裁断位
    置で往復振動させながら裁断し、裁断刃をシート材料か
    ら引抜いた非裁断位置で退避する裁断方法において、 シート材料の積層厚に応じて、裁断刃の先端がシート材
    料の表面から予め定める間隔を有するように、前記非裁
    断位置を設定することを特徴とする裁断方法。
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