JPH0758672A - ディジタル適応等化器 - Google Patents

ディジタル適応等化器

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JPH0758672A
JPH0758672A JP5201334A JP20133493A JPH0758672A JP H0758672 A JPH0758672 A JP H0758672A JP 5201334 A JP5201334 A JP 5201334A JP 20133493 A JP20133493 A JP 20133493A JP H0758672 A JPH0758672 A JP H0758672A
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JP
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path
impulse response
metric
equalization
propagation path
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JP5201334A
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Hajime Hamada
一 浜田
Atsushi Yamashita
敦 山下
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逐次復号アルゴリズムを適用したディジタル
適応等化器に関し、所望の等化性能を維持して計算量を
削減する。 【構成】 既知のトレーニング系列によって伝搬路のイ
ンパルス応答CIRを算出する伝搬路インパルス応答算
出部1と、この伝搬路インパルス応答算出部1による伝
搬路のインパルス応答に従って等化出力信号からレプリ
カ信号を生成するレプリカ生成部2と、このレプリカ生
成部2からのレプリカ信号と受信信号との差の絶対値の
二乗を算出してブランチメトリックとするブランチメト
リック算出部3と、このブランチメトリック算出部3か
らのブランチメトリックを整数のファノメトリックに変
換する変換テーブル4と、このファノメトリックを基に
逐次復号アルゴリズムによりパスメトリックを求めて確
からしいパスを1シンボル毎に延ばして、受信信号の等
化処理を行う逐次等化部5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逐次復号アルゴリズム
を適用して受信信号の等化を行うディジタル適応等化器
に関する。伝搬路を介して受信した信号は各種の歪みや
干渉を受けたものとなるから、この受信信号を等化して
受信識別する為に、例えば、ディジタル適応等化器が用
いられている。このディジタル適応等化器は、1シンボ
ル前の等化出力信号をフィードバックして遅延波の影響
を打ち消す判定帰還型等化器(DFE;DecisionFeed
back Equalizer)が一般的である。又ビタビ復号アル
ゴリズムを適用し、最尤推定により受信信号の等化を行
う最尤系列推定型等化器(MLSE;Maximum Likel
ihood Sequence Estimation )も提案されている。こ
のようなディジタル適応等化器を経済的に実現すること
が要望されている。
【0002】
【従来の技術】ディジタル適応等化器としての判定帰還
型等化器DFEは、比較的簡単な構成で計算量が少なく
て済む反面、ディジタル無線通信等に適用するには等化
性能が充分ではない。これに対して、最尤系列推定型等
化器MLSEは、ディジタル無線通信等に対しても充分
な等化性能を発揮することができる。図7は従来例の説
明図であり、ビタビ復号アルゴリズムを適用した最尤系
列推定型等化器を示す。
【0003】図7に於いて、41は伝搬路インパルス応
答算出部、42はレプリカ生成部、43は加算器、44
は最尤系列推定部、45はブランチメトリック算出部、
46はACS回路、47はパスメモリ、48はセレクタ
である。
【0004】セレクタ48は、バースト信号の先頭等に
於ける既知のトレーニング系列を受信する時に、そのト
レーニング系列を伝搬路インパルス応答算出部41とレ
プリカ生成部42に加えるように切替えるもので、伝搬
路インパルス応答算出部41は既知のトレーニング系列
を基に伝搬路のインパルス応答(CIR;ChannelImp
ulse Response )の算出を行い、ディジタル信号の受
信時には、セレクタ48を最尤系列推定部44側に切替
えて、等化出力信号を伝搬路インパルス応答算出部41
とレプリカ生成部42とに加え、遅延波に相当するレプ
リカ信号を形成し、加算器43により受信信号とレプリ
カ信号との差を求めて、最尤系列等化部44に入力す
る。
【0005】最尤系列推定部44は、ブランチメトリッ
ク算出部45と、加算器(A)と比較器(C)とセレク
タ(S)とからなるACS回路46と、パスメモリ47
とを含み、レプリカ生成部42からのレプリカ信号と受
信信号との差分が加算器43から出力されて最尤系列推
定部44に加えられる。
【0006】ブランチメトリック算出部45によりブラ
ンチ対応にブランチメトリックを算出し、ACS回路4
6の加算器(A)によりブランチメトリックと前回の生
き残りパスのパスメトリックとを加算して、比較器
(C)によりブランチ間のパスメトリックを比較し、セ
レクタ(S)により大きい方のパスメトリックを生き残
りパスとして選択し、その生き残りパスをパスメモリ4
7に記憶し、このパスメモリ47の終段から等化出力信
号を送出することになる。
【0007】又等化出力信号はセレクタ48を介してレ
プリカ生成部42に入力され、伝搬路インパルス応答算
出部41による伝搬路のインパルス応答CIRに対応し
たレプリカ信号が生成されて加算器43に加えられ、受
信信号との差分が最尤系列推定部44に入力される。こ
のようなビタビ復号アルゴリズムを用いたディジタル適
応等化器は、例えば、特開平4−261210号公報に
も示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】従来例のディジタル
適応等化器としての判定帰還型等化器DFEは、前述の
ように、判定結果を帰還して遅延波の影響を除くもの
で、構成が比較的簡単であるが、データ通信等に於いて
は等化性能が充分でない欠点があり、又最尤系列推定型
等化器MLSEは、等化性能は充分であるが、変調方式
の多値数や、遅延波の遅延時間が大きくなるに従って、
パスメモリ等を含む回路規模が大きくなり、且つ計算量
が指数関数的に増大し、等化処理時間が長くなると共に
高価な構成となる欠点がある。本発明は、所望の等化性
能を維持しながら、計算量を削減することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタル適応
等化器は、図1を参照して説明すると、既知のトレーニ
ング系列によって伝搬路のインパルス応答CIRを算出
する伝搬路インパルス応答算出部1と、この伝搬路イン
パルス応答算出部1により求めた伝搬路のインパルス応
答CIRに従って等化出力信号からレプリカ信号を生成
するレプリカ生成部2と、このレプリカ生成部2による
レプリカ信号と伝搬路を介した受信信号との差の絶対値
の二乗をブランチメトリックとして算出するブランチメ
トリック算出部3と、このブランチメトリック算出部3
によるブランチメトリックを整数のメトリックに変換す
る変換テーブル4と、この変換テーブル4による整数の
メトリックを用いて逐次復号アルゴリズムにより受信信
号の等化を行う逐次等化部5とを備えている。
【0010】又伝搬路インパルス応答算出部1は、レプ
リカ信号と伝搬路を介した受信信号との差を基に、逐次
等化部5に於けるパス伸長毎に、伝搬路のインパルス応
答を算出する構成とすることができる。
【0011】又ダイバーシチ受信経路対応にディジタル
適応等化器を設け、最初に等化処理を終了したダイバー
シチ受信経路の等化出力信号を選択する構成を設けるこ
とができる。
【0012】
【作用】ディジタル信号の受信に先立って受信するトレ
ーニング系列によって、伝搬路のインパルス応答CIR
を伝搬路インパルス応答算出部1に於いて算出する。レ
プリカ生成部2は、この伝搬路のインパルス応答CIR
と等化出力信号とを基にレプリカ信号を生成する。ブラ
ンチメトリック算出部3は、伝搬路を介した受信信号と
レプリカ信号との差の絶対値の二乗をブランチメトリッ
クとして算出し、変換テーブル4は、このブランチメト
リックを、例えば、ブランチメトリックの分布関数から
求めたファノメトリックに変換する。逐次等化部5は、
ファノアルゴリズム(Fano Algorithm)やスタックア
ルゴリズム(Stack Algorithm)等の逐次復号アルゴ
リズムを適用して、受信信号の等化を行う。
【0013】又伝搬路インパルス応答算出部1は、トレ
ーニング系列によって伝搬路のインパルス応答CIRを
算出した後に於いても、受信信号を基に伝搬路のインパ
ルス応答を算出し、伝搬路の特性変動に追従してインパ
ルス応答を更新することにより、等化特性を維持するこ
とができる。
【0014】又スペースダイバーシチ等のダイバーシチ
受信経路を複数設けた場合に、各ダイバーシチ受信経路
にディジタル適応等化器を設け、最初に等化処理が終了
したダイバーシチ受信経路のディジタル適応等化器は、
その受信信号の誤りが最も少ない経路であるから、その
ディジタル適応等化器による等化出力信号を選択して出
力する。
【0015】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例の説明図であ
り、11は伝搬路インパルス応答算出部、12はレプリ
カ生成部、13はブランチメトリック算出部、14は変
換テーブル、15は逐次等化部、16は加算器、17は
受信バッファ、18はスタック制御部、19はスタック
メモリ、20はサブスタックメモリである。
【0016】受信信号は受信バッファ17に一旦蓄積さ
れ、逐次等化部15に於ける等化処理の進行に伴って順
次読出される。又伝搬路インパルス応答算出部11は、
既知のトレーニング系列によって伝搬路のインパルス応
答CIRを算出する。又ブランチメトリック算出部13
は、加算器16からの受信信号とレプリカ信号との差分
の絶対値の二乗をブランチメトリックとするものであ
り、このブランチメトリックを変換テーブル14に加え
て、整数のメトリックに変換する。
【0017】又逐次等化部15は、スタックアルゴリズ
ムを用いた場合、図示のように、スタック制御部18
と、スタックメモリ19と、サブスタックメモリ20と
を含む構成とすることができ、スタックメモリ19の内
容をトレースバックして等化出力信号を得ることができ
る。又サブスタックメモリ20は、パスを延ばす節点を
パスメトリックの大きい順に並べて格納するものであ
る。
【0018】図3はスタックアルゴリズムの説明図であ
り、丸印は節点を示し、その中の数字0〜30は節点番
号を示す。又受信シンボルを“0”と仮定した時に上側
のパス、“1”と仮定した時に下側のパスを延ばす2分
岐の場合を示す。又パスを延ばした先の節点に於いて、
パスのファノメトリックを順次加算した値をパスメトリ
ックとする。例えば、節点0に於いて、受信シンボルを
“0”と仮定した時にファノメトリックが−7、“1”
と仮定した時に−1であるとすると、パス(v)を延ばし
た先の節点1のパスメトリックは−7、パス(i) を延ば
した先の節点2のパスメトリックは−1となる。
【0019】この場合、節点2のパスメトリックが大き
いから、この節点2からパスを延ばすことになり、節点
2に於いて“0”と仮定した時と“1”と仮定した時と
のファノメトリックが共に−4であるとすると、パス(i
i),(iii)の何れを延ばしても良いが、例えば、“0”と
仮定したパス(ii)を延ばすように予め定めることができ
る。この場合の節点5のパスメトリックは−5であっ
て、節点1のパスメトリックの−7より大きいから、こ
の節点5からパスを延ばすことになり、この節点5に於
いて“0”と仮定した時にファノメトリックが−1、
“1”と仮定した時に−7とすると、“0”と仮定した
時のファノメトリックが大きいからパス(iv)を延ばす。
【0020】パス(iv)の先の節点11のパスメトリック
は−6となり、節点6のパスメトリックの−5より小さ
いから節点6に戻り、この節点6からパスを延ばした
時、節点13,14のパスメトリックが図示のようにそ
れぞれ−9となったとすると、節点11のパスメトリッ
クの−6の方が大きいから、この節点11からパスを延
ばすことになる。その場合、“0”と仮定した時も
“1”と仮定した時も共にファノメトリックが−4であ
るとすると、節点23,24のパスメトリックは共に−
10となり、節点1のパスメトリックの−7より小さく
なる。
【0021】この場合は、節点1に戻ってからパスを延
ばすことになり、この節点1に於いて、“0”と仮定し
た時に−7、“1”と仮定した時に−1であるとする
と、パス(vi)を延ばし、その先の節点4のパスメトリッ
クは−8となる。この節点4に於いて、“0”と仮定し
た時にファノメトリックが−2、“1”と仮定した時に
0とすると、ファノメトリックが大きい“1”と仮定し
たパス(vii) を延ばすことになる。
【0022】そして、パス(vii) を延ばした先の節点1
0に於いて“0”と仮定した時にファノメトリックが
2、“1”と仮定した時に−10であるとすると、
“0”と仮定したパス(viii)を延ばすことになる。そし
て、最終段の節点21,22,23,24のパスメトリ
ックは、−6,−18,−10,−10となり、節点2
1のパスメトリック(−6)が最大であるから、この節
点21からトレースバックし、太線で示すパス(viii),
(vii),(vi),(v) が選択され、等化出力信号は“011
0”となる。
【0023】或る時点jに於ける前述のファノメトリッ
クγj は、 γj =Σ〔log2{P(rji|xji)/f(rji)}−B〕 …(1) で表される。なお、Σはi=1からi=Nまでの各ビッ
トの和を求めることを示し、Nは符号化に於ける符号化
率、xjiは送信シンボル、rjiは受信シンボル、P(r
ji|xji)は送信シンボルxjiを送信した時に受信シン
ボルrjiが受信される確率、f(rji)は受信シンボル
jiの生起確率、Bはバイアス値であり、このバイアス
値Bは、受信シンボルが確からしい時に、メトリックが
正となるような値に選定されるもので、誤り訂正符号の
復号に於ける最適値は1/Nであることが知られてい
る。
【0024】逐次等化に於ける前述のファノメトリック
は、逐次復号に於ける本来のファノメトリックとは多少
異なるものであるが、本発明の実施例に於いては、同一
表現のファノメトリックとして説明する。受信信号の実
部成分と虚部成分とにそれぞれ等しい分散σ2 で平均値
0の独立なガウス雑音x,yが付加されていると仮定す
ると、雑音x,yの結合確率分布p(x,y)は、 p(x,y)=(1/2πσ2 )exp〔−(x2 +y2 )/2σ2 〕 …(2) となる。
【0025】この(2)式に於いて、雑音x,yを極座
標表示のx=RcosΘ,y=RsinΘと置き換え
て、雑音の振幅分布p(R)を求めると、 p(R)=(R/σ2 )exp(−R2 /2σ2 ) …(3) となる。
【0026】ブランチメトリックがa以上且つb以下と
なる確率P(a,b)は、振幅Rがa1/2 以上でb1/2
以下である確率であるから、 P(a,b)=∫p(R)dR =exp(−a/2σ2 )−exp(−b/2σ2 ) …(4) となる。なお、∫はa1/2 からb1/2 までの積分を示
す。
【0027】この(4)式を基にファノメトリックFM
(n)を FM(n)=〈α×{log (P(nδ,(n+1)δ))+β}〉 …(5) として表すことができる。なお、α,βは定数、〈X〉
の〈〉はXを超えない最大の整数を表す記号を示す。例
えば、α=8.0、β=4.0、δ=6.0/256と
し、又n=0〜255の整数とすることができる。
【0028】本発明の実施例に於いては、ファノメトリ
ックFM(n)を変換テーブル14によって求めるもの
で、ブランチメトリック算出部13によって算出した絶
対値の二乗によるブランチメトリックの分布関数から
(5)式により求めたファノメトリックを変換テーブル
14に格納し、ブランチメトリックをアドレスとして入
力し、ファノメトリックを読出して逐次等化部15に入
力する。
【0029】送信信号の変調方式は各種の方式が知られ
ており、例えば、M値の変調方式によりバースト通信を
行う場合、バーストの先頭に付加されたトレーニング系
列を用いて、伝搬路インパルス応答算出部11は、伝搬
路のインパルス応答CIRを算出する。又レプリカ生成
部12は、パスメトリックの大きい順に節点の情報を格
納したサブスタックメモリ20を検索し、遅延波の遅延
時間を考慮した過去の時点の判定信号点と、インパルス
応答CIRとから、M個の状態のそれぞれのレプリカ信
号を生成する。
【0030】このM個のレプリカ信号と受信信号との差
分を加算器16により求め、M個の差分値のそれぞれの
絶対値の二乗をブランチメトリック算出部13に於いて
求め、それをブランチメトリックとして出力する。この
ブランチトメリックを前述の(5)式を基にした変換テ
ーブル14によりファノメトリックに変換する。
【0031】図3のパス探索説明図は、2値の場合に相
当するが、M値の場合は、M本のパスが延ばされること
になり、スタック制御部18に於いてファノメトリック
からパスメトリックを求め、パスメトリックの大きい方
のパスを生き残りパスとして、順次節点からパスを延ば
し、その節点の情報をスタックメモリ19に格納し、パ
スメトリックの大きい順にサブスタックメモリ20に節
点の情報を格納する。従って、サブスタックメモリ20
を検索することにより、パスメトリックが最も大きい節
点からパスを伸長することができる。
【0032】バーストの最後まで逐次等化が終了する
と、サブスタックメモリ20を参照してスタックメモリ
19のトレースバックを行い、このスタックメモリ19
から等化出力信号を送出することになる。なお、伝送誤
りが多い場合には、後戻りした節点からパスを延ばす為
の処理が繰り返し行われることが多くなり、スタックメ
モリ19の容量が有限であるから、等化不能の場合が生
じる。その場合は、受信信号をそのまま出力してバース
トの等化処理を終了する。
【0033】図4は本発明の第2の実施例の説明図であ
り、受信バッファを省略して示し、21は伝搬路インパ
ルス応答算出部、22はレプリカ生成部、23はブラン
チメトリック算出部、24は変換テーブル、25は逐次
等化部、26は加算器、27はセレクタ、28はスタッ
ク制御部、29はスタックメモリ、30はサブスタック
メモリである。
【0034】この実施例は、前述の第1の実施例と同様
に、受信信号とレプリカ信号との差分の絶対値の二乗を
ブランチメトリックとしてブランチメトリック算出部2
3により算出し、変換テーブル24によりブランチメト
リックから(5)式に基づいたファノメトリックに変換
し、逐次等化部25に於いてスタックアルゴリズムによ
り逐次等化を行うものである。
【0035】又セレクタ27は、既知のトレーニング系
列の受信時は、そのトレーニング系列を伝搬路インパル
ス応答算出部21とレプリカ生成部22とに加えて、伝
搬路のインパルス応答CIRを算出し、その後に、セレ
クタ27は、逐次等化部25からの遅延波の遅延時間に
相当する過去の節点の情報を伝搬路インパルス応答算出
部21とレプリカ生成部22とに加えて、加算器26か
らの受信信号とレプリカ信号との差分を伝搬路インパル
ス応答算出部21に加えることにより、1シンボルの等
化処理によるパスの伸長毎に伝搬路のインパルス応答C
IRを求める。それにより、フェージング等による伝搬
路の特性変化に追従して、受信信号の逐次等化を行うこ
とができる。
【0036】又ダイバーシチ方式に於いては、複数の受
信経路が構成され、最大受信レベルの受信経路を選択し
たり、或いは、位相を合わせて合成する方式等が知られ
ている。このようなダイバーシチ方式の複数の受信経路
対応に、前述の第1又は第2の実施例のディジタル適応
等化器を設ける。そして、受信信号のC/Nが大きい受
信経路に於いては、後戻りした節点から再度パスを伸長
する演算を行う回数が少なくなり、従って、等化処理が
最も早くなる。そこで、最初に等化処理が終了した受信
経路の等化出力信号を選択するものである。
【0037】又逐次等化部15,25は、スタックアル
ゴリズムによる場合を示すが、ファノアルゴリズムによ
る構成とすることも可能である。このファノアルゴリズ
ムの場合は、例えば、前方ブランチメトリック算出部
と、後方ブランチメトリック算出部と、変換テーブル
と、パス判定制御部と、バッファメモリとにより逐次等
化部15,25を構成することができる。
【0038】このファノアルゴリズムによる逐次等化部
に於いては、複数段階の閾値を設け、パス判定制御部に
よりパスメトリックが或る閾値を超えたか否かを判定
し、超えた場合は前進によるパス探索を行い、次のシン
ボルに対してもパスメトリックが閾値を超えた場合は前
進によるパス探索を行い、パスメトリックが増加するに
伴って閾値も大きくなるように切替える。又閾値より小
さいパスメトリックとなった場合は後進によるパス探索
に移行し、それによっても閾値を超えない場合は、閾値
が小さくなるように切替える。前進によるパス探索が継
続してバーストの最後まで等化が終了すると、パス判定
制御部からバッファメモリに格納されたパスの情報に従
った等化出力信号が送出される。
【0039】図5はC/N対1シンボル当りのパス伸長
回数曲線図であり、8相PSK変調の受信信号を同期検
波して等化する場合のシミュレーション結果を示す。又
横軸はC/N〔dB〕、縦軸は回数を示し、シミュレー
ションの条件として、伝送速度は667kシンボル/
s、フェージングとして、無相関2波レイリー、最大ド
ップラー周波数10Hz、1シンボル遅延とし、サンプ
ルタイミングは理想的なタイミングと仮定し、周波数オ
フセットは0と仮定した。
【0040】前述の図7に示す従来例の場合は、点線の
MLSEとして示すように、1シンボル当りの計算は6
4回となる。これに対して、本発明の実施例によれば、
実線の逐次等化として示すように、C/Nが約25dB
以上に於いては、1シンボル当り最低の8回の計算で済
むことになり、C/Nが比較的大きい伝搬路の場合に
は、従来例に比較して計算量を飛躍的に低減することが
できる。
【0041】図6はC/N対ビット誤り率特性曲線図で
あり、前述の条件によるシミュレーション結果を示し、
横軸はC/N〔dB〕、縦軸はビット誤り率BERを示
す。細点線のMLSEと太点線のDFEとは、従来例の
最尤系列推定型等化器と判定帰還型等化器とについての
ビット誤り率特性を示し、実線の逐次等化は、本発明の
実施例によるビット誤り率特性を示す。本発明の実施例
によれば、判定帰還型等化器に比較してビット誤り率B
ERは著しく改善され、最尤系列推定型等化器に比較し
て僅かに劣る程度であり、バースト通信等に於いても充
分な等化特性を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ファノ
アルゴリズムやスタックアルゴリズム等の逐次復号アル
ゴリズムを用いた逐次等化部5を設けたディジタル適応
等化器であり、最尤系列推定型等化器に比較して回路規
模が小さく、且つ計算量を少なくすることが可能となる
利点がある。特に、データ通信に使用できるBERの小
さい伝搬路、即ち、C/Nの大きい伝搬路の場合には、
極めて少ない計算量で等化処理が可能となる利点があ
る。
【0043】又1シンボルの等化処理によるパス伸長毎
に、伝搬路インパルス応答算出部1により、伝搬路のイ
ンパルス応答を算出することにより、フェージング等に
よる伝搬路の特性変動に対して等化特性を追従させるこ
とが可能となり、誤り率を改善できる利点がある。
【0044】又ダイバーシチ受信経路対応に、逐次等化
部5を有するディジタル適応等化器を設けて、最初に等
化処理が終了した受信経路の等化出力信号を選択するこ
とにより、最も受信状態が良い受信経路の等化出力信号
を選択することができ、且つ受信処理の高速化を図るこ
とができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図3】スタックアルゴリズムに於けるパス探索説明図
である。
【図4】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図5】C/N対1シンボル当りのパス伸長回数曲線図
である。
【図6】C/N対ビット誤り率特性曲線図である。
【図7】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 伝搬路インパルス応答算出部 2 レプリカ生成部 3 ブランチメトリック算出部 4 変換テーブル 5 逐次等化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 7/005 7741−5K 7/02 Z 4229−5K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既知のトレーニング系列によって伝搬路
    のインパルス応答を算出する伝搬路インパルス応答算出
    部(1)と、 該伝搬路インパルス応答算出部(1)により求めた伝搬
    路のインパルス応答に従って等化出力信号からレプリカ
    信号を生成するレプリカ生成部(2)と、 該レプリカ生成部(2)によるレプリカ信号と前記伝搬
    路を介した受信信号との差の絶対値の二乗をブランチメ
    トリックとして算出するブランチメトリック算出部
    (3)と、 該ブランチメトリック算出部(3)によるブランチメト
    リックを整数のメトリックに変換する変換テーブル
    (4)と、 該変換テーブル(4)による整数のメトリックを用いて
    逐次復号アルゴリズムにより前記受信信号の等化を行う
    逐次等化部(5)とを備えたことを特徴とするディジタ
    ル適応等化器。
  2. 【請求項2】 前記伝搬路インパルス応答算出部(1)
    は、前記レプリカ信号と前記伝搬路を介した受信信号と
    の差を基に、前記逐次等化部(5)に於けるパス伸長毎
    に、前記伝搬路のインパルス応答を算出する構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載のディジタル適応等化
    器。
  3. 【請求項3】 ダイバーシチ受信経路対応に前記ディジ
    タル適応等化器を設け、且つ最初に等化処理を終了した
    ダイバーシチ受信経路の等化出力信号を選択する構成を
    設けたことを特徴とする請求項1記載のディジタル適応
    等化器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002009317A1 (fr) * 2000-07-26 2002-01-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Recepteur radio et procede de reception radio
JP2007336316A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Japan Radio Co Ltd 適応等化器
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