JPH0756069B2 - 溶融亜鉛めっき熱延鋼板の製造方法 - Google Patents

溶融亜鉛めっき熱延鋼板の製造方法

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JPH0756069B2 JP1193868A JP19386889A JPH0756069B2 JP H0756069 B2 JPH0756069 B2 JP H0756069B2 JP 1193868 A JP1193868 A JP 1193868A JP 19386889 A JP19386889 A JP 19386889A JP H0756069 B2 JPH0756069 B2 JP H0756069B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は脱スケールした熱延鋼板の溶融亜鉛めっき鋼板
及びその低温加熱による製造方法に係り、特に高Si添加
鋼を代表とする難めっき鋼板をはじめ、成分系によっ
て、必然的に表面清浄の異なる高張力熱延鋼板に対し
て、溶融亜鉛めっき条件をいたずらに変更することなく
普通鋼と同様の亜鉛めっき外観の均一性、密着性ほか、
溶融亜鉛めっき鋼板として具備すべき性能を効率的に得
られるようにしたものである。
(従来の技術) 従来、建材等で構造用部材として多用される裸鋼材の高
寿命化或いは意匠性向上にあたっては、一定の成形加工
後に、めっきや塗装や言った何等かの後処理が需要家で
なされていたが、工程省力による使用鋼材の低コスト化
から、供給鋼材の表面処理化が強く要求される情勢にあ
る。
この中で、最近では特に板厚2〜6mmと言った厚手高張
力熱延鋼板の表面処理化要求が高まりつつある。この高
張力熱延鋼板の防錆性向上を主目的とした表面処理方法
としては、生産性の点から容易に厚めっき化が可能なゼ
ンジマー式溶融亜鉛めっき法がある。
ところがこの場合、鋼板の材質強度の点から、溶融亜鉛
めっき前の最高加熱板温としては、溶融亜鉛めっきの浴
温よりやや高目の予熱イメージの加熱が前提となるた
め、通常、ゼンジマー式ラインの特徴の一つである600
℃以上の高温での無酸化加熱による鋼表面の清浄化効果
(スポンジ効果)は余り期待できず、逆に低温加熱還元
工程での還元不足を伴なって不めっきが生じ易い欠点が
ある。
これを改善した従来技術としては、冷間圧延による高張
力鋼板に対し、従来の加熱方式のもとで、均一外観の溶
融亜鉛めっきに仕上げるにあたって、該基板の表面に予
めFeめっきを施すことを特徴とした特公昭60-56418号
や、同様にZnのプレめっきを特徴とした特公昭62-56949
号などが提案されている。
しかし、前者は、Feプレめっき技術そのものが電解酸化
によるFe3+の生産等から安定したFeめっきが難しく、又
後者にあっては、プレめっき後の加熱において、プレめ
っき層からのZnの選択気化があり、還元ガス及びその炉
内の雰囲気汚染がひどく、又加工に脆いFe-Zn二元合金
層の成長などから、高生産性ライン下では、操業上安定
性に欠ける難点があり、又工業的レベルでの溶融亜鉛め
っき外観或いは密着性等の確保にあたって、更に課題を
残している。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、高生産性の溶融亜鉛めっきラインにあって、
単に脱スケールされた熱延鋼板の表面及び表面層をごく
僅か研削することにより、鋼板強度を損なわない範囲で
の低温加熱下で、不めっき発生を伴なうことなく、安定
した品位で均一外観の溶融亜鉛めっき鋼板を得るもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明は高張力熱延鋼板の表面に対して外観的に不めっ
き発生のない均一な溶融亜鉛めっきを施すにあたり、特
定する前処理として、脱スケール酸洗後、特定量の表面
研削を行ない、且つその後の低温加熱条件を特定するこ
とを特徴として成り、その構成は以下の通りである。す
なわちゼンジマー式連続溶融亜鉛めっきプロセスにおい
て酸洗脱スケールした熱延鋼板の表面を0.1〜5μm研
削し一且、乾燥したのち露点が−5℃以下のN2ガス雰囲
気中で最高到達板温が450〜600℃の範囲で加熱すること
を特徴とする溶融亜鉛めっき熱延鋼板の製造方法であ
り、必要により溶融亜鉛めっき後、亜鉛めっき層が溶融
状態にあるうちに大気中で板温450〜600℃、保温時間10
秒以下で加熱することを含み、被めっき鋼板にSi含有量
0.5〜1.0wt%の熱延鋼板を用いることを含み、被めっき
鋼板に高張力熱延鋼板を用いることを含む。
更に必要により溶融亜鉛めっき浴がAl含有量0.2〜10wt
%、及び第3合金元素としてMg,Si及びSbの少なくとも
1種以上を0.05〜1.0wt%含有し、不可避的不純物とし
て混入するPb,Cd,Sn等の総量が0.02wt%未満で残部がZn
であることを含む。
(作用) 本発明における表面研削の技術的主旨は、鋼板の材質強
度を強化するために、Siをはじめとする鋼中添加元素の
表層濃化と、脱スケール酸洗時の残渣(酸洗マッド)を
同時に除去して、鋼板表面の溶融亜鉛めっき浴に対する
濡れ、引張り張力を増大させ、濡れ性を上げることによ
る溶融亜鉛めっき外観の均一性及びめっき密着性の相方
を向上させることを目的としたものである。
又、この表面研削方法に関しては、元来、機械的又は化
学的手法のいずれであってもよいが、生産性からみて、
吐粒入りブラシロール等の機械的方法の方が好ましい。
尚、表面研削効果としては、研削量に比例するが、0.1
μm未満では、上述の研削効果は小さく、又5μm超で
はその効果は飽和し経済的でない。好ましくは0.3〜3
μmがよい。
本発明でいう鋼板の加熱とは、鋼板の材質強度が低下す
ることなく且つ表面酸化を抑制し、溶融亜鉛めっき浴と
の界面反応に支障のない程度の加熱条件を言う。
従って、本発明ではその板温と加熱雰囲気の管理が必要
である。板温450℃未満では、板温の低温化による溶融
亜鉛めっき浴温の維持管理、コストの高沸や、ライン加
減速時の浴温制御が難しく、又めっき付着量の制御等、
主としてラインの操業安定性に欠け、現実性に乏しい。
一方、600℃超では、鋼板からのFe拡散が過剰に進み、
特にプレめっき層のピンホール部とその周辺において、
加工に脆い過合金層の不均一生成があり溶融めっき層の
密着性不良を招いたり、又鋼板の初期材質強度の低下を
招いたりするため、余り好ましくない。従って、本発明
における好ましい低温加熱板温としては、450〜550℃が
よい。
また、加熱雰囲気としては、N2ガス雰囲気において、露
点の管理が必要である。
本発明における露点としては、鋼板表面に吸着する酸素
や水分の除去と炉内での再吸着がないようにする必要が
あり、より低い露点のN2ガスが要求される−5℃以下、
好ましくは−10℃以下がよい。
本発明における溶融亜鉛めっき浴とは、Zn系又はZn-Al
系合金めっきが適用でき、溶融亜鉛めっき鋼板としての
耐食性向上を主旨とする浴成分の管理が必要となる。
Alは溶融亜鉛めっき層の界面に生じるFe-Al-Zn三元合金
層のバリアー形成によって加工に脆いFe-Zn二元合金層
の異常成長を抑制し、めっき層の密着性向上を図ると同
時に、Zn-Alとの共晶合金結晶によって、電気化学的にZ
nの過剰アノード反応(溶出反応)を適度に抑制し、こ
れによって溶融亜鉛めっき鋼板としての高耐食性化を図
る目的で用いられる。
Alが0.2wt%未満では、Fe-Al-Znの三元合金層の生成が
十分でないため、これによるFe−Z二元合金層の異常成
長を招き、めっき密着性の低下を招く。一方、A10wt
%超では、前述したプレめっき層のAlによる異常溶出が
あり、この溶出したプレめっき成分とAlが反応し、溶融
亜鉛めっき浴中にドロス(金属間化合物)として分散又
は浮上し、これが溶融亜鉛めっき層中又はその表面に再
付着し、めっき外観の均一性、ロールによる押疵やスリ
疵の多発など溶融亜鉛めっき鋼板としての商品価値を大
きく損なうため好ましくない。
好ましいAl濃度としては、0.3〜7wt%がよい。
本発明に言う不可避的不純物とは、Pb,Cd,Snなどを指
し、溶融亜鉛めっき層にあって結晶粒界等に偏析しZnと
の局部腐食から、めっき層の層状剥離を防止するために
極力めっき浴の系外に排除されなければならない。
このようなPbをはじめとする不可避的不純物の総量が0.
02wt%を超えては、上述のような粒間腐食を助長し、商
品価値を大きく損なうため余り好ましくない。好ましい
不可避的不純物としては、0.01wt%以下がよい。
本発明に適用する溶融亜鉛めっき浴において、添加され
る第3合金元素としては、Mg,SiおよびSbのいずれか1
種以上が用いられる。この第3元素の適用目的は、溶融
亜鉛めっき鋼板としての高耐食性化とめっき外観の均一
性向上にある。
上記第3元素の1種以上が0.05wt%未満では、高耐食性
化は望めない。一方、1.0wt%を超えては、溶融亜鉛め
っき浴に過剰分散したものは浴中Alと反応して、浴面に
ドロスとなって浮上し、これが該めっき層に再付着して
外観の均一性を損ない、或いは脆性破壊し易い亜鉛めっ
き層と化すため、十分な加工性が得られにくい難点があ
り、いずれも商品価値を大きく損なうため好ましくな
い。従って好ましい第3元素の添加量としては0.1〜0.5
wt%がよい。
本発明に適用する後加熱処理は、加熱によって生じる鋼
板素地よりのFeの拡散により、該溶融亜鉛めっき層中の
各合金成分と反応させ、溶融亜鉛めっき層全体を鉄系の
複合分散型めっき層に改質させることにより、塗装下地
処理性或いは上塗塗料密着性及び耐食性の向上を狙いと
した点にある。
加熱雰囲気は大気中であって、その加熱条件として最高
到達板温が450℃未満では上述したような鉄イオンの拡
散による溶融亜鉛めっき層の改質効果は余り期待でき
ず、又600℃を超えては、鉄イオンの過剰拡散から上塗
塗料性や、塗装後耐食性の飛躍的な向上は難しい。従っ
て好ましい最高到達板温としては500℃〜550℃がよい。
また、最高到達板温での保定時間としては、2秒未満で
はFeの拡散不足から該溶融めっき層全体にわたって均一
拡散層を形成できず、上記の本発明の主旨から外れる。
一方、10秒を超えては、Feの過剰拡散により、加工に脆
い硬質の鉄系合金層の異常発達から、めっき密着性が低
下し易くなるため、余り好ましくない。以上より好まし
い保定時間としては3〜7秒がよい。
(実施例) 塩酸酸洗で脱スケールされた表2の特定鋼成分でなる高
張力熱延鋼板は、ゼンジマー式連続溶融亜鉛めっきライ
ンにおいて、まず表1に定める所定量のスコッチブライ
トロールによる表面研削が施され、水洗後、一旦水切り
乾燥される。
その後、直ちに表1に定める加熱雰囲気及びヒートサイ
クル下で加熱処理され、大気中に出ることなく、そのま
ま溶融亜鉛めっきされる。次に表1に特定する成分系の
めっき浴で溶融めっきされた鋼板は、大気中においてガ
スワイピングされ、亜鉛付着量として片面100〜120g/m2
に制御される。
このあとはめっき表面機能の要求度において製造工程は
二系統に別れ、通常の溶融亜鉛めっき鋼板の要求であれ
ば、そのまま水冷乾燥して製品となる。
又、塗装性や塗装後の耐食性などを更に高めたものとし
ての要求の場合は、上述の付着量制御された溶融めっき
層が、溶融又は半溶融状態を狙って、再度大気加熱炉中
で、表1の特定加熱条件で加熱されたのち、水冷乾燥さ
れ製品となる。
以下本発明でなる実施例のめっき性能について比較例を
もとに表1にまとめて示す。
(1) 表1より、原板鋼種に対する表面研削効果につ
いて、本発明による実施例をNo.1〜No.21に示し、その
比較例をNo.22〜No.30に示す。
これより、原板鋼種が変化しても溶融亜鉛めっき外観の
均一性向上に対する表面研削効果は明瞭で、研削量は0.
1μm以上あればよいことが分る。
(2) 次に、同様に表1より、原板表面研削後の適正
加熱条件において、窒素ガス雰囲気中の適正露点につい
て本発明による実施例をNo.39〜No.41に示し、その比較
例をNo.42〜No.43に示す。
更に、適正加熱板温について本発明例をNo.44〜No.47に
示し、その比較例をNo.48〜No.50に示す。
これにより、表面研削量が適正範囲であれば、窒素ガス
雰囲気中の露点は、加熱中の原板表面酸化を出来る丈防
ぐ必要があることから、本発明の適正露点範囲に制御す
べきであることが分る。
更には、最高到達板温については、原板材質強度を低下
させない範囲で、亜鉛めっき性を保つことを主旨とした
本発明にあって、その実施例を外れると、主としてめっ
き密着性を阻害することが分る。
(3) このようにして前処理を適正範囲に収めた熱延
鋼板に対し、本発明が適用し得る範囲の溶融亜鉛めっき
浴組成について、適正Al濃度範囲の実施例をNo.50〜No.
55に示し、その比較例をNo.56〜No.57に示す。
又、第3合金元素の適正添加量範囲について、本発明の
実施例をNo.58〜No.64に示し、その比較例をNo.66〜No.
67に示す。
更には、不可避的不純物に対する許容範囲について、本
発明の実施例をNo.33及びNo.65に示し、その比較例をN
o.68〜No.69に示す。
これより、明らかなように、亜鉛めっき浴中のAl、第3
合金元素及び不可避的不純物を、本発明にいう適正範囲
に収めることによって、主として高耐食性化を更に図る
ことが可能なことが分る。
(4) このようにしてなる本発明の溶融亜鉛めっき熱
延鋼板に対し、更に塗料密着性を向上させるにあたって
は、該溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層が、溶融又は半溶
融状態を狙って、後加熱を行ない、鋼板素地からの適度
なFe拡散を行なわしめ、該亜鉛めっき層を適正範囲のFe
-Zn拡散めっき層に改質せしめることによって、表面の
アンカリング効果を発揮させる必要がある。
この点に関する本発明の実施例として、最高到達後加熱
板温の適正範囲をNo.70〜No.73に、その比較例をNo.74
〜No.75に示す。又、原板鋼種に対する本発明の適用性
について実施例のNo.76〜No.79に示す。更には、後加熱
時の板温保定時間について本発明の実施例をNo.80〜No.
83に示し、その比較例についてNo.84に示す。
これらの結果から明らかなように、後加熱の必要熱エネ
ルギーが過不足になると、該亜鉛めっき層のFe-Zn合金
化反応が不足もしくは過剰となり、目標の塗料アンカリ
ング効果は余り期待できないことは明白であり、本発明
にいう適正後加熱条件の維持が必要であることが分る。
なお、表1に示す*1〜*9の注釈について以下に記
す。
*2 表面研削用ロール スコッチブライトロール(住友3M社製、ファインタイ
プ)使用。
*3 プレめっき合金元素の共析率及びめっき付着量測
定、王水にて溶解剥離したのち、剥離液中合金元素をIC
P測定したものを分子にし、重量法で求めためっき付着
量を分母にして除したものを合金共析率とする。
*4 溶融亜鉛めっき外観の均一性(目視判定)◎平滑
で均一光沢に富む、○無光沢、△毛孔状不めっき発生、
×部分的不めっき発生 *5 めっき密着性 180度密着折曲げ後セロテーピング剥離して評価。
◎全く剥離なし、○ごく僅か点状剥離、△点状剥離、×
層状剥離 *6 リン酸塩処理性 PB37SS処理(日本パーカーライジング製)、65℃×10se
cスプレー処理後のリン酸塩生成皮膜の析出状態から評
価。
◎均一微細結晶、○均一且つ、やや粗粒結晶混在、△細
粒、粗粒混在結晶が析出するスケが部分的に発生、×粗
粒結晶で且つスケが目立つ。
*7 塗料密着性、 PB37SS処理+Pn62処理(日本パーカーライジング製)
後、メラミンアルキッド系樹脂塗料(関西ペイント製)
を20μm塗装し、125℃×20分焼付する。その後、純水
煮沸水30分浸漬したのち、24時間後にゴバン目(1mm□
×100□)セロテープ剥離した2次密着で評価。評価は
マス目100□に対する残存塗膜マス目の数を比で示す。
◎100/100、○90/100、△70/100、×50以下/100 *8 未塗装耐食性 Cr6+-Cr3+系塗布型クロメート処理(T.Cr30mg/m2)した
のち、屋外バクロ試験1年後の発錆面積比で評価。
◎白錆≦5%、○白錆≦10%、△白錆≧50%、一部赤錆
化、×赤錆≧5% *9 塗装後耐食性 *7での化成処理−塗装を同一条件で処理したのち、塗
装面にクロスカットを刻み、塩水噴霧試験(JIS Z-237
1)7日後のクロスカットからの塗膜フクレ幅を評価。
◎全くフクレなし、○フクレ幅≦3mm、△フクレ幅≧5m
m、×フクレ幅≧10mm (発明の効果) 以上、実施例と比較例をもとに詳しく説明したように、
本発明法は原板材質の劣化を伴なうことなく、低温加熱
によって難めっき鋼の高Si含有鋼をはじめとした熱延鋼
板に対し、容易に溶融亜鉛めっきを施こすことができる
画期的な熱延鋼板の溶融亜鉛めっき製造方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−47554(JP,A) 特開 昭49−134531(JP,A) 特開 昭53−128539(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼンジマー式連続溶融亜鉛めっきプロセス
    を用いて熱延鋼板をめっきする溶融亜鉛めっき熱延鋼板
    の製造方法において、酸洗脱スケールした熱延鋼板の表
    面を0.1〜5μm研削し、一旦乾燥した後、露点が−5
    ℃以下のN2ガス雰囲気中で最高到達板温が450〜600℃の
    範囲で加熱し溶融亜鉛めっきすることを特徴とする溶融
    亜鉛めっき熱延鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】ゼンジマー式連続溶融亜鉛めっきプロセス
    を用いて熱延鋼板をめっきする溶融亜鉛めっき熱延鋼板
    の製造方法において、酸洗脱スケールした熱延鋼板の表
    面を0.1〜5μm研削し、一旦乾燥した後、露点が−5
    ℃以下のN2ガス雰囲気中で最高到達板温が450〜600℃の
    範囲で加熱し、溶融亜鉛めっきを施し、その亜鉛めっき
    層が溶融状態にあるうちに大気中で板温450〜600℃、保
    温時間10秒以上で加熱することを特徴とする溶融亜鉛め
    っき熱延鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】板めっき鋼板にSi含有量0.5〜1.0wt%の熱
    延鋼板を用いたことを特徴とする特許請求の範囲1又は
    2記載の溶融亜鉛めっき熱延鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】被めっき鋼板に高張力熱延鋼板を用いたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲1又は2記載の溶融亜鉛
    めっき熱延鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】溶融亜鉛めっき浴がAl含有量0.2〜10wt%
    及び第3合金元素としてMg,Si及びSbの少なくとも1種
    以上を0.05〜1.0wt%含有し、不可避的不純物として混
    入するPb,Cd,Sn等の総量が0.02wt%未満で残部がZnであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲1又は2記載の溶融
    亜鉛めっき熱延鋼板の製造方法。
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