JPH0755964Y2 - 側地不要の座布団 - Google Patents
側地不要の座布団Info
- Publication number
- JPH0755964Y2 JPH0755964Y2 JP2545890U JP2545890U JPH0755964Y2 JP H0755964 Y2 JPH0755964 Y2 JP H0755964Y2 JP 2545890 U JP2545890 U JP 2545890U JP 2545890 U JP2545890 U JP 2545890U JP H0755964 Y2 JPH0755964 Y2 JP H0755964Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- cushion
- fibers
- shaped
- mixing ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は側地が不要な座布団に関するものである。
［従来の技術］ 従来の座布団、敷布団、クッション材などは、側地の中
に繊維およびその他のクッション材を充填したものが多
く、側地の縫製、クッション材の充填、キルトなどの仕
上と多工程が必要である。
に繊維およびその他のクッション材を充填したものが多
く、側地の縫製、クッション材の充填、キルトなどの仕
上と多工程が必要である。
また、ポリウレタンやポリエチレンの発泡樹脂からな
る、側地不要の座布団もあるが、硬くてクッション性が
悪く、また、通気性や透湿性も悪く、長時間座ると肌が
べとつき、むれにより不快感を覚える場合が多い。その
上、運搬時には嵩が高く、携帯には不便である。
る、側地不要の座布団もあるが、硬くてクッション性が
悪く、また、通気性や透湿性も悪く、長時間座ると肌が
べとつき、むれにより不快感を覚える場合が多い。その
上、運搬時には嵩が高く、携帯には不便である。
［考案が解決しようとする課題］ 本考案の目的は、上述の従来の問題点を解消するために
なされたものであり、通気性、透湿性を有し、クッショ
ン性が良好で長時間着席しても快適で、更に携帯に便利
であり、かつ製造工程が簡略化できるとともに、安価に
製造できる側地不要の座布団を提供せんとするものであ
る。
なされたものであり、通気性、透湿性を有し、クッショ
ン性が良好で長時間着席しても快適で、更に携帯に便利
であり、かつ製造工程が簡略化できるとともに、安価に
製造できる側地不要の座布団を提供せんとするものであ
る。
［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成する本考案の構成は、次の通りであ
る。すなわち、 短繊維と、低融点成分からなる融着繊維とが混綿された
シート状物によって形成され、融着繊維の混率が大であ
るシート状部Ａと融着繊維の混率が小であるシート状部
Ｂとからなる少なくとも二層構造を有し、該シート状部
Ａは側地が不要な程度に前記融着繊維と短繊維とが密に
圧縮熱融着されて表層部を形成し、シート状物Ｂはクッ
ション性が高められていることを特徴とする側地不要の
座布団である。
る。すなわち、 短繊維と、低融点成分からなる融着繊維とが混綿された
シート状物によって形成され、融着繊維の混率が大であ
るシート状部Ａと融着繊維の混率が小であるシート状部
Ｂとからなる少なくとも二層構造を有し、該シート状部
Ａは側地が不要な程度に前記融着繊維と短繊維とが密に
圧縮熱融着されて表層部を形成し、シート状物Ｂはクッ
ション性が高められていることを特徴とする側地不要の
座布団である。
以下、図面に示す実施例に基づいて本考案をさらに詳し
く説明する。
く説明する。
第１図は、本考案に係る座布団の一実施例を示す斜視図
である。第２図は、断面図である。
である。第２図は、断面図である。
第２図に示すように、本考案の座布団は、表、裏の表層
部を形成するシート状部Ａ（１）と、内層部を形成する
シート状部Ｂ（２）で構成された三層構造からなる。シ
ート状部Ｂは従来の繊維クッション材に用いられる各種
素材が使用でき、低融点成分からなるポリエステル系、
ポリプロピレン系、その他二重構造型複合繊維、などか
らなる融着繊維と、ポリエステル系、ポリアミド系、ポ
リアクリル系、ポリプロピレンなどの合成繊維、あるい
はこれら合成繊維にシリコーンを付着させた特殊繊維、
あるいは天然繊維とを混合し、熱処理して製造される繊
維クッション材である。この時の混合割合は、希望する
クッション材の硬さ、弾性反撥性などに応じて適宜決定
される。
部を形成するシート状部Ａ（１）と、内層部を形成する
シート状部Ｂ（２）で構成された三層構造からなる。シ
ート状部Ｂは従来の繊維クッション材に用いられる各種
素材が使用でき、低融点成分からなるポリエステル系、
ポリプロピレン系、その他二重構造型複合繊維、などか
らなる融着繊維と、ポリエステル系、ポリアミド系、ポ
リアクリル系、ポリプロピレンなどの合成繊維、あるい
はこれら合成繊維にシリコーンを付着させた特殊繊維、
あるいは天然繊維とを混合し、熱処理して製造される繊
維クッション材である。この時の混合割合は、希望する
クッション材の硬さ、弾性反撥性などに応じて適宜決定
される。
次にシート状部Ａは、本考案にあっては、側地不要とす
るために、低融点成分からなる融着繊維と通常の合成繊
維や天然繊維と混合し、シート状としたものを圧縮熱融
着処理し、表層部、すなわち側地機能を付与する。この
表層部を形成するシート状部Ａは側地代用のため、融着
繊維混率が50％以上混合されていることが好ましい。50
％より少ないと、融着繊維の接着であるため、混合した
内層部を形成するシート状物Ｂの通常合成繊維や天然繊
維が該表層部を通して抜ける、いわゆる綿抜け現像が発
生し易くなる。
るために、低融点成分からなる融着繊維と通常の合成繊
維や天然繊維と混合し、シート状としたものを圧縮熱融
着処理し、表層部、すなわち側地機能を付与する。この
表層部を形成するシート状部Ａは側地代用のため、融着
繊維混率が50％以上混合されていることが好ましい。50
％より少ないと、融着繊維の接着であるため、混合した
内層部を形成するシート状物Ｂの通常合成繊維や天然繊
維が該表層部を通して抜ける、いわゆる綿抜け現像が発
生し易くなる。
次に、本考案においては、表層部となるシート状部Ａの
見掛密度は0.03〜0.3g/cm3であることが好ましく、ま
た、内層部となるシート状部Ｂの見掛密度は0.005〜0.1
5g/cm3であることが好ましい。見掛密度が0.005g/cm3以
下であると柔らかすぎとなり、また、0.15g/cm3以上で
は硬すぎて板状となり、座布団としての機能を損なう。
さらにシート状部Ｂの形態は繊維がほぼ平行に揃えら
れ、繊維のもつ捲縮でクッション性を付与するものや、
繊維を三次元にランダム配置したものなどが好ましく適
用できる。
見掛密度は0.03〜0.3g/cm3であることが好ましく、ま
た、内層部となるシート状部Ｂの見掛密度は0.005〜0.1
5g/cm3であることが好ましい。見掛密度が0.005g/cm3以
下であると柔らかすぎとなり、また、0.15g/cm3以上で
は硬すぎて板状となり、座布団としての機能を損なう。
さらにシート状部Ｂの形態は繊維がほぼ平行に揃えら
れ、繊維のもつ捲縮でクッション性を付与するものや、
繊維を三次元にランダム配置したものなどが好ましく適
用できる。
また本考案においては、シート状部Ａの厚さは薄いこと
が望ましく、クッション性を良くすることからも全体厚
さの10％以下にすることが好ましい。厚さを薄くするた
めには融着繊維の混率をアップすることが重要であると
同時に、前記した如く、側地としての硬さの必要性から
見掛密度0.03〜0.3g/cm3の範囲のものが好ましい。ま
た、前記した綿抜けはシート状部Ａの厚さにも起因し、
融着繊維の混入率が50％より少ないと、全体厚さに対す
るシート状部Ａの厚さが10％以上でも綿抜けが発生する
場合がある。
が望ましく、クッション性を良くすることからも全体厚
さの10％以下にすることが好ましい。厚さを薄くするた
めには融着繊維の混率をアップすることが重要であると
同時に、前記した如く、側地としての硬さの必要性から
見掛密度0.03〜0.3g/cm3の範囲のものが好ましい。ま
た、前記した綿抜けはシート状部Ａの厚さにも起因し、
融着繊維の混入率が50％より少ないと、全体厚さに対す
るシート状部Ａの厚さが10％以上でも綿抜けが発生する
場合がある。
本考案においては、あらかじめ圧縮熱融着処理されたシ
ート状部Ａとシート状部Ｂとが、所定の大きさにカット
されたのち、接着剤、あるいは熱融着処理にて両者を貼
合せする。あるいはあらかじめ熱融着処理を施すことな
く、両者を積層状態において、圧縮熱融着処理を施すな
どして得ることができる。さらに、シート状部Ｂの繊維
クッション材をシート状にし、熱処理した後、シート状
部Ａのシート状ウエッブを両面に重ね合せ、再熱処理を
することによっても得ることができる。
ート状部Ａとシート状部Ｂとが、所定の大きさにカット
されたのち、接着剤、あるいは熱融着処理にて両者を貼
合せする。あるいはあらかじめ熱融着処理を施すことな
く、両者を積層状態において、圧縮熱融着処理を施すな
どして得ることができる。さらに、シート状部Ｂの繊維
クッション材をシート状にし、熱処理した後、シート状
部Ａのシート状ウエッブを両面に重ね合せ、再熱処理を
することによっても得ることができる。
また、座布団の側面は、表層部と同程度に融着繊維を混
入し、融着されたものであってもよく、あるいは内層部
と同程度に融着されていてもよい。
入し、融着されたものであってもよく、あるいは内層部
と同程度に融着されていてもよい。
また、第２図の例においては、シート状部Ａをシート状
物の表面層、および裏面層に形成し、全体として三層構
造の例を示したが、これに限定されるものではなく、一
方の表面層にのみ形成したものであってもよい。
物の表面層、および裏面層に形成し、全体として三層構
造の例を示したが、これに限定されるものではなく、一
方の表面層にのみ形成したものであってもよい。
実施例１ ポリエステル繊維（太さ6d、長さ51mm）90％と、ポリエ
ステル系低融点繊維10％を混合し、カードm/cでシート
状にした後、160℃で圧縮熱処理したものに、ポリエス
テル系低融点繊維100％をカードm/cでシート状ウエッブ
としたものを両面に重ね合せ、再び170℃で再圧縮熱処
理した。その時のシート状部Ａの厚さは、全体厚さの10
％以下になるようウエッブ単量を設定し製造した。表層
部、および内層部のそれぞれの密度は0.09g/cm3、およ
び0.02g/cm3であった。
ステル系低融点繊維10％を混合し、カードm/cでシート
状にした後、160℃で圧縮熱処理したものに、ポリエス
テル系低融点繊維100％をカードm/cでシート状ウエッブ
としたものを両面に重ね合せ、再び170℃で再圧縮熱処
理した。その時のシート状部Ａの厚さは、全体厚さの10
％以下になるようウエッブ単量を設定し製造した。表層
部、および内層部のそれぞれの密度は0.09g/cm3、およ
び0.02g/cm3であった。
得られた側地不要の座布団の特性は、第１表に示す通り
であった。
であった。
実施例２〜５、及び比較例1,2 実施例２〜５は、実施例１と同様に第１表の条件で製造
したものである。
したものである。
また、比較例１は、従来市販されている側地付座布団の
例を示し、比較例２はポリエチレン発泡樹脂からなる座
布団を示す。それぞれの座布団の特性は、第１表に示す
通りであった。
例を示し、比較例２はポリエチレン発泡樹脂からなる座
布団を示す。それぞれの座布団の特性は、第１表に示す
通りであった。
［考案の効果］ 本考案の側地不要の座布団は、上記の構成としたことに
より、従来の側地付座布団や、ポリエチレン、ポリウレ
タン発泡クッション材のみの座布団よりも通気性、透湿
性が良好で、長時間座っても、従来の座布団同様、快適
性を有する。しかも、シート状部Ａとシート状物Ｂの繊
維は部分的に接着し、従来の座布団のキルトと同じ役目
をする。このため、中綿のずれがなく、使用時のヘタリ
が偏らず、いつまでも快適な座りができ、綿抜けも少な
く、キルトが不要になり、コストダウンも図れる。また
同時に従来の発泡樹脂でつくられた座布団より圧縮応力
が小さいため、真空パックによるコンパクト化が図れ
る。
より、従来の側地付座布団や、ポリエチレン、ポリウレ
タン発泡クッション材のみの座布団よりも通気性、透湿
性が良好で、長時間座っても、従来の座布団同様、快適
性を有する。しかも、シート状部Ａとシート状物Ｂの繊
維は部分的に接着し、従来の座布団のキルトと同じ役目
をする。このため、中綿のずれがなく、使用時のヘタリ
が偏らず、いつまでも快適な座りができ、綿抜けも少な
く、キルトが不要になり、コストダウンも図れる。また
同時に従来の発泡樹脂でつくられた座布団より圧縮応力
が小さいため、真空パックによるコンパクト化が図れ
る。
第１図は、本考案に係る座布団の一実施例を示す斜視図
である。第２図は断面図である。 1:シート状部Ａ 2:シート状物Ｂ
である。第２図は断面図である。 1:シート状部Ａ 2:シート状物Ｂ
Claims (3)
- 【請求項１】短繊維と、低融点成分からなる融着繊維と
が混綿されたシート状物によって形成され、融着繊維の
混率が大であるシート状部Ａと融着繊維の混率が小であ
るシート状部Ｂとからなる少なくとも二層構造を有し、
該シート状部Ａは側地が不要な程度に前記融着繊維と短
繊維とが密に圧縮熱融着されて表層部を形成し、シート
状物Ｂはクッション性が高められていることを特徴とす
る側地不要の座布団。 - 【請求項２】シート状部Ａの融着繊維の混率が50％以上
であり、かつ厚さが全体厚さの10％以下であることを特
徴とする請求項１記載の側地不要の座布団。 - 【請求項３】シート状部Ａの見掛密度が0.03〜0.3g/cm3
であり、シート状物Ｂの見掛密度が0.005〜0.15g/cm3で
あることを特徴とする請求項１記載の側地不要の座布
団。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2545890U JPH0755964Y2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | 側地不要の座布団 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2545890U JPH0755964Y2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | 側地不要の座布団 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03116157U JPH03116157U (ja) | 1991-12-02 |
| JPH0755964Y2 true JPH0755964Y2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=31528391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2545890U Expired - Fee Related JPH0755964Y2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | 側地不要の座布団 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0755964Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-13 JP JP2545890U patent/JPH0755964Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03116157U (ja) | 1991-12-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |