JPH075352A - レンズ支持胴枠 - Google Patents

レンズ支持胴枠

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JPH075352A
JPH075352A JP5168370A JP16837093A JPH075352A JP H075352 A JPH075352 A JP H075352A JP 5168370 A JP5168370 A JP 5168370A JP 16837093 A JP16837093 A JP 16837093A JP H075352 A JPH075352 A JP H075352A
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JP
Japan
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lens
barrel
supporting barrel
hole
peripheral surface
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JP5168370A
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English (en)
Inventor
Susumu Sato
佐藤  進
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス当たり部品において芯出し作業に熟練
を要さず、レンズ面に触れずに高精度な芯出しが可能な
レンズ支持胴枠を得ること。 【構成】 内部の予め定められた正規位置にレンズを保
持するための支持胴枠であって、内部に収容したレンズ
の周面に対して外部から位置調整用のピンロッドを当接
できるように周面上に開口する貫通調整穴を備えたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラその他の各種光
学機器における鏡胴、特にレンズを内部の正規位置に保
持するためのレンズ支持胴枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、レンズ群は支持胴枠内に複数のレ
ンズを組込んだ状態で提供されている。例えば、鏡胴を
レンズ支持胴枠として用い、この鏡胴中にレンズ群を複
数組み合わせて用いる構成や、別途のレンズ支持胴枠中
にレンズ群を組み合せて、これを鏡胴中に組み込むとい
った構成が取り得る。
【0003】このレンズ支持胴枠内の複数の単レンズか
らなるレンズ群は、レンズ支持胴枠の中心軸および各単
レンズの光軸がほぼ一致していることが必要である。こ
れが狂うとピントが悪化し、画面周辺はもとより、中心
部でさえも縦線と横線の解像力に差を生じることにな
り、レンズの描写性は大きく低下する。
【0004】一方、個々の単レンズについては、機械に
よる自動制御の研磨等により、単レンズの各々のレンズ
面の光軸のズレは殆ど生じることがないように研磨する
ことができる。
【0005】そこで、レンズ群の光軸を精度よく一致さ
せる(以後、芯出しという)には、個々の単レンズを鏡
胴等のレンズ支持胴枠に取り付ける際に、各々の単レン
ズについて個別にレンズ支持胴枠に対して芯出し作業を
行って取り付ける必要がある。
【0006】例えば、図7はレンズ支持胴枠への単レン
ズの取付けの一例を示した説明図である。図に示すとお
り、一端に胴付け枠(4) が形成された支持胴枠(2) に第
1の単レンズ(1) を挿入するためには、第1の単レンズ
(1) と支持胴枠(2) との間に若干の間隙が必要となる。
この間隙のため、第1の単レンズ(1) は中心軸(3) に対
してやや傾斜する場合がある。
【0007】従って、第1の単レンズ(1) の芯出し作業
を行わなければ、第2の単レンズ以降を支持胴枠に対し
て精度よく装着したとしても、そのレンズ群全体として
はおのずと精度が悪くなる。そこで、個々の単レンズは
支持胴枠に対して芯出し作業を行いながら装着する必要
がある。従来、この芯出し調整はレンズ面に指を触れて
手作業で行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、挿入した単
レンズの微調整は熟練を要し、手間がかかり且つ単レン
ズの表面が汚れやすいという問題があった。また、後続
の単レンズを装着した場合には、内部にある単レンズの
微調整を行うことができず、更にはガラス当たり部品の
芯出し作業は高度に熟練を要するものであった。
【0009】本発明はかかる問題を解決するためになさ
れたもので、ガラス当たり部品において芯出し作業に熟
練を要さず、高精度な芯出し調整をレンズ表面に触れず
に行うことのできるレンズ支持胴枠を得ることを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るレンズ支持胴枠では、内部の予め定められた正規位
置にレンズを保持するためのレンズ支持胴枠であって、
内部に収容したレンズの周面に対して外部から位置調整
用のピンロッドを当接できるように周面上に開口する貫
通調整穴を備えたことを特徴とするものである。
【0011】請求項2に記載の発明に係るレンズ支持胴
枠では、請求項1において前記調整穴が支持胴枠の中心
軸に向かって斜設されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項3に記載の発明に係るレンズ支持胴
枠では、請求項1において前記調整穴が支持胴枠の周方
向に複数設けられていることを特徴とするものである。
【0013】請求項4に記載の発明に係るレンズ支持胴
枠では、請求項1において支持胴枠内のレンズ周面との
間隙に接着剤を注入するための貫通孔を更に備えたこと
を特徴とするものである。
【0014】請求項5に記載の発明に係るレンズ支持胴
枠では、請求項4において内周面に前記貫通孔と連通す
る周方向の連通溝を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0015】
【作用】本発明のレンズ支持胴枠では、内部の予め定め
られた正規位置にレンズを保持するためのレンズ支持胴
枠であって、内部に収容したレンズの周面に対して外部
から位置調整用のピンロッドを当接できるように周面上
に開口する貫通調整穴を備えたことを特徴とするもので
あるため、位置調整用のピンロッドによって外部から機
械的な力をレンズに加えることにより、レンズの位置を
微小に移動することができ、レンズを支持胴枠内に収容
してからレンズ面に触れることなく芯出し作業を行うこ
とができる。
【0016】調整穴は、支持胴枠内のレンズの周面上に
開口するように穿設されている。この調整穴に挿入した
ピンロッドによりレンズに機械的力を加え、レンズの偏
芯と傾きを調整する。
【0017】例えば、一端部に内向きに突出する胴付け
枠を一体に設けた支持胴枠に保持されたレンズの微調整
は、レンズの周囲の支持胴枠に設けられた位置調整穴か
らピンロッドを挿入して位置調整を行う。このピンロッ
ドの調整穴への挿入方式としては、ねじ込み式にしても
よいし、単に緩挿させてもよい。
【0018】調整穴は、ピンロッドが挿入されうる大き
さであり、挿入されたピンロッドによってレンズの芯出
しが行えるものであればその穴の大きさ及び方向等は問
わない。例えば、調整穴を支持胴枠の中心軸に向かって
ほぼ垂設するのであれば、ピンロッドの径は調整穴の径
に比べてかなり小さくして調整穴に遊びを持たせ、支持
胴枠が或る程度自由に動かせるようにする。
【0019】芯出し作業時の操作としては、支持胴枠を
固定してレンズの傾斜を調整することによって支持胴枠
の中心軸にレンズの光軸を合わせる方法、レンズを固定
して支持胴枠を動かすことによりレンズの光軸に支持胴
枠の中心軸を合わせる方法等があり、精度のよい芯出し
がなされるならば操作の手順は特に制限はないが、本発
明の支持胴枠を用いた場合の芯出し方法としては、ピン
ロッドによりレンズを固定し、支持胴枠を動かして芯出
しを行うのが好ましい。
【0020】レンズの光軸と支持胴枠の中心軸が合致し
たか否かを判定する測定装置としては光源より光を入射
して透過光を利用する方法と反射光を利用する方法等が
ある。市販されている装置としては反射光を利用する偏
芯測定装置がある。この他に透過光のピントの合致や解
像力等を利用する方法がある。
【0021】調整穴によって微調整されたレンズは、最
終的にはレンズ支持胴枠に固定される。好ましい固定手
段としては、種々のものがあるが、例えば接着剤で支持
胴枠内に仮止めし、更に押え環によってしっかりと固定
すればよい。尚、押え環を装着する際に、微調整された
レンズが動かないのであれば、押え環のみで固定するこ
ともできる。また、接着剤の固定が長期間有効であれ
ば、接着剤のみで固定することもできる。
【0022】調整穴の数は少なくとも1つ設ければ少な
くとも一方向の位置調整をすることが可能である。例え
ば、中心軸に向かって垂直な調整穴を設ければそこに挿
入された位置調整用のピンロッドによってレンズを中心
軸方向に垂直なある1方向に動かすことができる。また
はレンズ周面に円周方向の力が加え得るピンロッドを挿
入する調整穴を設ければ、レンズを円周方向に動かすこ
とができる。
【0023】また、調整穴が支持胴枠の中心軸に向かっ
て斜設されるものでは、調整穴に挿入されたピンロッド
も支持胴枠の中心軸に向かって傾斜してレンズ周面に当
接する。このため、ピンロッドによる操作力は径方向内
側へ向かう成分と光軸方向へ向かう成分との双方が得ら
れ、これら双方の位置調整が可能となる。
【0024】更に、調整穴をレンズ支持胴枠の周方向に
複数設けたものでは、各調整穴にピンロッドを挿入して
複数の方向からレンズを拘束できるようになり、外部か
らピンロッドを通してレンズに加わる機械的力も複数方
向から光軸へ向かうことにより、支持胴枠の中心軸に対
してあらゆる方向に偏芯したレンズの位置調整が可能と
なる。
【0025】例えば、この支持胴枠を用いた芯出し作業
時にピンロッドによりレンズを支持固定して支持胴枠を
動かす場合、調整穴は少なくとも3方向に設ける。この
少なくとも3つの調整穴の位置はそこに挿入した3本の
ピンロッドによってレンズを求心的に支持できるのであ
れば任意の位置でよい。具体的には、複数の調整穴は支
持胴枠の周方向にほぼ等間隔で設けるとレンズを安定に
保持することができる。
【0026】または、例えばこの支持胴枠を用いた芯出
し作業時に支持胴枠を固定してピンロッドによりレンズ
を動かす場合、調整穴は周方向に間隔を開けた少なくと
も2つの対向しない任意の位置に設ける。これによりレ
ンズの偏芯(傾き)に対する位置調整を行うことができ
る。作業性を考慮すれば調整穴の数をある程度多くする
のが望ましい。調整穴の数を多くすればそれだけレンズ
の移動調整方向を多くすることができ、微調整が可能で
ある。
【0027】支持胴枠内のレンズ周面との間隙に接着剤
を注入するためには支持胴枠に別に設けられた貫通孔を
利用する。すなわち、支持胴枠内にレンズを位置決めし
たのち、外部から貫通孔を通して支持胴枠内のレンズ周
面との間隙に接着剤を注入することにより、支持枠内部
に収容されたレンズの周面を接着剤で支持胴枠に固定す
ることができる。この場合、接着の際にレンズ表面に接
着剤が亙らずに、レンズ面が接着剤で汚れることがない
ように貫通孔の配設位置を定めるのがよい。
【0028】但し、貫通孔の位置は、レンズ支持胴枠に
内接するレンズが内部の予め定められた 正規位置にレ
ンズを固定できるのであれば特に限定されるものではな
い。すなわち、調整穴とは別に調整穴の近傍に設けても
よいし、あるいは調整穴が貫通孔を兼ねてもよい。
【0029】貫通孔の数は周方向に対して少なくとも1
つ設ければよく、1つのレンズに対して少なくとも1つ
設けてもよいし、隣接するレンズに接着剤が行きわたる
ならば複数のレンズに対して少なくとも1つ設けてもよ
い。
【0030】本発明においては、支持胴枠の内周部に貫
通孔と連通する連通溝を更に備えることができる。これ
により、貫通孔を通して注入された接着剤は連通溝に入
り、レンズ周面と支持胴枠は線状または面状に広がった
接着部で固着される。従って、より強固にレンズを接着
剤で固定することが可能となる。
【0031】また、貫通孔から必要量以上の接着剤が注
入された場合、この連通溝に余分の接着剤が満たされ、
レンズ表面への接着剤のはみ出しをなくす効果も得られ
る。例えば、レンズの屈折率と異なる屈折率の接着剤が
レンズ表面部に被着されると、その部分で入射光の反射
が増大するなど、光学精度の低下が生じる恐れがあるの
で接着剤のレンズ面へのはみ出しは極力避けるのがよ
い。
【0032】支持胴枠内に複数のレンズを順次収容する
場合は、第1のレンズを前述のように芯出し調整したの
ちに、第2のレンズを収容して第1のレンズに当接させ
る。この場合、第1のレンズと第2のレンズとの寸法精
度のよい互いの研磨面どうしを当接させるようにしても
よい。
【0033】第1のレンズの光軸と支持胴枠の中心軸を
合わせた際と同様の方法で、第2のレンズの光軸と支持
胴枠の中心軸を合わせ、支持胴枠に固定する。このよう
にして、収容されるレンズ毎にその光軸と支持胴枠の中
心軸を合わせていく操作を繰り返していく。
【0034】本発明の支持胴枠の材質としては金属を用
いるのがよく、安価で穿孔の加工が容易であり、しかも
温度差による膨張が少ないので精度良く大量生産するこ
とができる。
【0035】また、芯出し作業後に取り外すことができ
るように、ピンロッドは挿脱可能に装着してもよい。こ
の場合、調整穴は支持胴枠内に通じる空気穴として利用
することもできる。ピンロッドを支持胴枠に係着する場
合は、例えば、調整穴に接着剤を注入してピンロッドを
支持胴枠に接着し、支持胴枠よりはみでた部分を切除す
ればよい。この場合、ピンロッドの材質は支持胴枠と同
質であれば熱膨張差が少なく、また外観上も好ましい結
果が得られる。このようにピンロッドは最終製品のレン
ズ光学系に影響を与えなければ、芯出し作業後の取扱い
は特に制限されるものではない。
【0036】尚、支持胴枠の内周部分に貫通孔と連通す
る周方向の連通溝を設ける場合、貫通孔の穿孔より先に
予め支持胴枠は複数の連通孔を作成しておいてもよい。
例えば支持胴枠がプラスチック材や金属材で鋳型成形さ
れる場合などは、その成形型に予め連通溝の型部分を設
けておけばよい。また、連通溝は調整穴を穿設する際に
同時に作成してもよく、支持胴枠のそれぞれの材質およ
び設計仕様に対応した方法で作成すればよい。
【0037】
【実施例】実施例.1 図1は本発明のレンズ支持胴枠の一実施例をレンズ固定
構造と共に示す半裁軸対称断面図である。図に示すとお
り、レンズ111は支持胴枠113内において押さえ環
114の緊締により支持胴枠の端部の胴付け枠115に
押さえつけられるようになっている。
【0038】調整穴116a、116b(ここでは11
6aのみ図示する。)はレンズ111の周面に対応する
位置で支持胴枠113に中心軸に向かって斜めに設けら
れている。ピンロッド119a、119b(ここでは1
19aのみ図示する。)がそれぞれ調整穴116a、1
16bに挿入され、レンズ周面に当接している。
【0039】図2は図1におけるX−X’断面図であ
る。調整穴116a、116bは支持胴枠113の円周
方向上に90度の間隔となるように2箇所設けられ、そ
れぞれにピンロッド119a、119bが挿入されてい
る。支持胴枠113を図示しない外部の治具で固定して
ピンロッド119a、119bを出し入れすることによ
りレンズ111を微小移動させ、芯出しを行う。これに
よりレンズの光軸を支持胴枠の中心軸上に合致させる。
【0040】実施例.2 図3は本発明のレンズ支持胴枠の別の実施例を示す半裁
軸対称断面図である。図に示すとおり、レンズ211、
212は支持胴枠213で当接状態に収容されている。
レンズ211が先に収容され、次いでレンズ212が収
容され、これらレンズが押さえ環214の緊締により支
持胴枠の端部の胴付け枠215に押さえつけられるよう
になっている。
【0041】調整穴216a、216b、216c(こ
こでは216aのみ図示する。)および217a、21
7b、217c(ここでは217aのみ図示する。)は
支持胴枠213のレンズ211および212の各周面対
応位置で支持胴枠213の中心軸に対して垂直に設けら
れている。
【0042】ピンロッド219a、219b、219c
(ここでは219aのみ図示する。)および220a、
220b、220c(ここでは220aのみ図示す
る。)がそれぞれ調整穴216a、216b、216c
と217a、217b、217cに挿入されているが、
各ピンロッドの径は調整穴の径よりかなり小さくなって
おり、芯出し調整時の移動余裕を与えられている。
【0043】図4は図3におけるY−Y’断面図であ
る。レンズ211のための調整穴216a、216b、
216cは支持胴枠213の円周方向に等間隔に3箇所
設けられている。更に、レンズ212のための調整穴2
17a、217b、217c(図4では現れていな
い。)も支持胴枠213の円周方向に等間隔に3箇所設
けられている。
【0044】3箇所の調整穴216a、216b、21
6cにはそれぞれピンロッド219a、219b、21
9cが挿入され、同様にレンズ212のための調整穴2
17a、217b、217cにも図には現れていないが
それぞれピンロッド220a、220b、220cが挿
入されている。
【0045】ここではピンロッド219a、219b、
219cでレンズ211を図示しない外部の治具に対し
て固定し、支持胴枠213を動かして芯出しを行う。レ
ンズ211を仮止めしたのち、同様にして、ピンロッド
220a、220b、220cでレンズ212を外部治
具に対して固定し、支持胴枠213を動かして芯出しを
行う。最終的には両レンズ211、212は押さえ環2
14の緊締により、支持胴枠に固定される。
【0046】実施例.3 図5は本発明のレンズ支持胴枠の更に別の一実施例を示
す半裁軸対称断面図である。この例では、接着剤注入用
の貫通孔321が支持胴枠313周面上の調整穴316
と調整穴317の間に設けられている。各調整穴31
6、317は図1に示した例と同様に中心軸に対して傾
斜して設けられている。各レンズ311と312を前述
と同様に芯出し調整したのち、押さえ環314によって
両レンズを胴付け枠315に押しつけ、しかる後、貫通
孔321から接着剤を注入して固定する。尚、芯出し作
業中に接着剤を注入してその半固化状態を利用すること
により芯出し作業を容易にすることもできる。
【0047】実施例.4 図6は本発明のレンズ支持胴枠の更に別の実施例を示す
半裁軸対称断面図である。調整穴416、417は支持
胴枠413周面上に中心軸に向かって斜めに設けられて
いる。この例では連通溝422が貫通孔421と連通し
て支持胴枠413の内周面全面に設けられている。この
連通溝422は、接着剤が貫通孔から注入されたときに
それを周方向に広げ、接着領域を拡大するものである。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、内部に収
容したレンズの周面に対して外部から位置調整用のピン
ロッドを当接できるように周面上に開口する貫通調整穴
を備えているため、位置調整用のピンロッドによって外
部から機械的な力をレンズに加えることにより、レンズ
の位置を微小に移動することができ、レンズを支持胴枠
内に収容してからレンズ面に触れることなく芯出し作業
を行うことができる。
【0049】また、調整穴を支持胴枠の中心軸に向かっ
て斜設すれば、調整穴に挿入されたピンロッドも支持胴
枠の中心軸に向かって傾斜してレンズに当設されるた
め、ピンロッドによる操作力は径方向内側へ向かう成分
と光軸方向へ向かう成分との双方が得られ、これら双方
の位置調整が可能となる。
【0050】更に、調整穴をレンズ支持胴枠の周方向に
複数設ければ、ピンロッドを複数の方向から挿入できる
こととなり、支持胴枠の中心軸に対してあらゆる方向に
傾斜したレンズの位置調整が可能となる。
【0051】更にまた、本発明においては、支持胴枠内
のレンズ周面との間隙に接着剤を注入するための貫通孔
を備えることもでき、この貫通孔を通して支持胴枠内の
レンズ周面との間隙に接着剤を注入して、支持胴枠内部
にレンズを接着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ支持胴枠の一実施例を示す半裁
軸対称断面図である。
【図2】図1におけるX−X’断面図である。
【図3】本発明のレンズ支持胴枠の別の実施例を示す半
裁軸対称断面図である。
【図4】図3におけるY−Y’断面図である。
【図5】本発明のレンズ支持胴枠更に別の実施例を示す
半裁軸対称断面図である。
【図6】本発明のレンズ支持胴枠の更に別の実施例を示
す半裁軸対称断面図である。
【図7】従来例のレンズ支持胴枠の一例を示す軸対称断
面図である。
【符号の説明】
111…レンズ 113…支持胴枠 114…押さえ環 115…胴付け枠 116a…調整穴 119a…ピンロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の予め定められた正規位置にレンズ
    を保持するためのレンズ支持胴枠であって、内部に収容
    したレンズの周面に対して外部から位置調整用のピンロ
    ッドを当接できるように周面上に開口する貫通調整穴を
    備えたことを特徴とするレンズ支持胴枠。
  2. 【請求項2】 前記調整穴が支持胴枠の中心軸に向かっ
    て斜設されていることを特徴とする請求項1に記載のレ
    ンズ支持胴枠。
  3. 【請求項3】 前記調整穴が支持胴枠の周方向に複数設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ
    支持胴枠。
  4. 【請求項4】 支持胴枠内のレンズ周面との間隙に接着
    剤を注入するための貫通孔を更に備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ支持胴枠。
  5. 【請求項5】 内周面に前記貫通孔と連通する周方向の
    連通溝を備えたことを特徴とする請求項4に記載のレン
    ズ支持胴枠。
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