JPH0753331A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH0753331A
JPH0753331A JP19865493A JP19865493A JPH0753331A JP H0753331 A JPH0753331 A JP H0753331A JP 19865493 A JP19865493 A JP 19865493A JP 19865493 A JP19865493 A JP 19865493A JP H0753331 A JPH0753331 A JP H0753331A
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JP
Japan
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group
silicone
hair
formula
methyl
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JP19865493A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Tashiro
和宏 田代
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (A)カチオン型シリコーン0.05〜10
重量%、(B)高分子量シリコーン0.1〜30重量
%、(C)非イオン性両親媒性化合物0.01〜20重
量%、及び(D)一般式(2)で表わされる化合物0.
1〜80重量% 【化1】 〔式中、RはH、パラトリル、パラメトキシフェニ
ル、パラメチルベンジル等を;Y、ZはHまたはOH
を;示し、b、c、dは0〜6の整数である。但し6=
c=d=0の場合に、Zが水素の化合物あるいはR
水素でZが水酸基の化合物は除外される〕を含有する毛
髪化粧料。 【効果】 適用時にのびが良く、べたつきがなく、保湿
性に優れ、湿潤時及び乾燥時において、もつれからまり
を防止し、平滑性に優れ、しっとり感、サラサラ感、柔
軟性、帯電防止効果を付与することができ、しかも特に
傷んだ髪に対してもこれらの効果が持続するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、適応時にのびが良く、
べたつきがなくさっぱりとした使用感を与え、湿潤時に
おいても乾燥時においても、もつれからまりを防止し、
平滑性に優れ、しっとり感、サラサラ感、帯電防止効果
を与え、洗髪後長時間にわたってこれらの効果が持続
し、特にパーマやドライヤーなどで傷んだ髪に対しても
これらの効果を発揮する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
毛髪に柔軟性、平滑性、帯電防止性等を付与する目的
で、陽イオン界面活性剤と、高級アルコール、グリセラ
イド、流動パラフィン、エステル類等の油剤とを組み合
わせた毛髪化粧料が使用されている。しかし、これらの
油剤を併用した場合には、陽イオン界面活性剤を単独で
使用した場合に比べ、柔軟性、平滑性は向上するもの
の、油剤の残留感、すなわち油っぽいべたつき感はさけ
られないという欠点が生じる。
【0003】一方、ジメチルポリシロキサン重合体に代
表されるシリコーン類は、高級アルコール、グリセライ
ド、流動パラフィン、エステル類等と比較して滑らかで
潤滑性に優れ、サラッとした感触及び毛髪に光沢を与え
ることが知られており、多くの毛髪化粧料に使用されて
いる。しかしながら、このようなシリコーン類は保湿効
果に劣るため、しっとり感に欠け、また髪がパサつき、
更に柔軟性を付与できないなどの欠点があった。
【0004】このような欠点を解決するため、シリコー
ン又はその誘導体に、保湿剤として1分子中に少なくと
も1個の長鎖分岐アルキル又はアルケニル基を有する非
イオン性親媒性化合物を組み合わせた毛髪化粧料が開発
されている(特開平4−69321号公報)。当該毛髪
化粧料は、通常の毛髪に対しては、ある程度の効果があ
るものの、パーマやヘアダイ等で傷んだ髪に対しては効
果の持続性が充分でなく、処理した1日後には、柔軟
性、しっとり感に欠ける髪になってしまうという欠点を
有していた。
【0005】また、従来のシリコーンは、毛髪に対する
吸着基を有しないため、その効果/性能を確実にするに
は、毛髪化粧料に多量に添加しなければならず、そのた
めにべたつくといった欠点が生じる。更に、従来の毛髪
化粧料は洗髪等により効果が持続しないといった問題が
あった。
【0006】このため、近年、毛髪に吸着性の高い変性
シリコーン重合体を配合して、耐久性を向上させた毛髪
化粧料が種々開発されている。例えば、特開昭55−6
6506号公報には、第四級窒素含有カチオン変性シリ
コーンを含有した化粧料が開示されている。ここで使わ
れている第四級窒素含有カチオン変性シリコーンは水溶
性に優れ、配合が容易であり、ポリエーテル変性シリコ
ーン等に比べ吸着性も高い。しかし、これを含有する化
粧料は、傷んだ髪では滑り、まとまりなどの点で充分な
効果が得られず、また柔軟性についても不充分であっ
た。
【0007】また、特開昭60−36407号公報に
は、水に分散可能な陽イオン界面活性剤、水に可溶の第
四級化陽イオン重合体、及びシリコーン化陽イオン重合
体を含有する化粧品組成物が開示されている。しかしな
がら、これは3つの成分が毛髪上に同時に沈着されるこ
とにより、湿潤した毛髪及び乾燥した毛髪の柔軟性、平
滑性は改善されるものの、第四級化陽イオン重合体を使
用しているため、乾燥時に高分子特有のゴワゴワ感や重
さがあるなどの欠点があった。
【0008】特開平2−111712号公報には、高分
子量シリコーンとカチオン化シリコーン重合体を含有す
る毛髪化粧料が開示されている。しかしながら、この毛
髪化粧料はセット保持力を付与させることはできるもの
の、湿潤時におけるなめらかさ、柔軟性については充分
でなかった。更に、特開平5−117128号公報に
は、ポリ4級ポリシロキサンポリマーを含有する化粧品
組成物が開示されている。しかし、この化粧品組成物
も、しっとり感などの点で充分満足できるものではなか
った。
【0009】従って、べたつきがなく、保湿性に優れ、
しっとり感、柔軟性、なめらかさなどを付与することが
でき、しかも傷んだ髪に対してもこれらの効果が持続す
る毛髪化粧料が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、カチオン型シリコー
ンと高分子量シリコーン、特定の非イオン性両親媒性化
合物及び後記一般式(2)で表わされる化合物を特定量
組み合わせて用いれば、上記課題を解決した優れた毛髪
化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、次の成分(A)〜
(D): (A)カチオン型シリコーン 0.05〜10重量% (B)一般式(1)で表わされる高分子量シリコーン 0.1〜30重量%
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R1 はそれぞれ同一又は異なっ
て、メチル基又はフェニル基を示すが、すべてのR1
フェニル基の場合を除く。R2 はメチル基又は水酸基を
示し、aは2,000〜20,000の整数を示す) (C)1分子中に少なくとも1個の長鎖分岐アルキル基又はアルケニル基を有し 、0〜50℃のいずれかの温度において水との混合物が液晶構造を形成する非イ オン性両親媒性化合物 0.01〜20重量% (D)一般式(2)で表わされる化合物 0.1〜80重量%
【0014】
【化4】
【0015】(R4 は水素原子、メチル基又はメトキシ
基を示し、R5 は単結合又は炭素数1〜3の飽和若しく
は不飽和の2価の炭化水素基を示す)を示し、Y及びZ
は水素原子又は水酸基を示しb、c及びdは0〜6の整
数を示す。ただし、b=c=d=0でZ=Hの場合、及
びb=c=d=0でR3 =HでかつZ=OHの場合を除
く〕を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0016】本発明で用いられる(A)成分のカチオン
型シリコーンは、オルガノポリシロキサンのセグメント
の末端及び/又は側鎖に第四級窒素を含有するもので、
例えば次式(3)で表わされる基を含有するものであ
る。
【0017】
【化5】
【0018】式(3)中、R6 で示される2価の炭化水
素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基、-CH2CH(CH3)CH2- のようなアルキレン
基、-(CH2)2-C6H4- のようなアルキレンアリーレン基等
が挙げられるが、これらのうちアルキレン基、特にプロ
ピレン基が好ましい。また、R8 で示される1価の炭化
水素基は、ヒドロキシ基で置換されていてもよく、例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、ヒド
ロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、フェニル基が
挙げられる。また、3個のR8 は同一でもそれぞれ異な
っていてもよい。更に、e及びfの好ましい値はe=
1、f=0である。
【0019】カチオン型シリコーンは、分子量が300
〜20,000であると、べたつきが少ないので特に好
ましい。また、シリコーン部位とカチオン部位の比率は
1:1〜1:100であると、特にべたつきが少ないの
で好ましい。
【0020】(A)成分のカチオン型シリコーンの具体
例としては、次の(A−1)及び(A−2)で表わされ
るものが挙げられる。 (A−1)一般式(4)で表わされるシリコーン化合
物。
【0021】
【化6】
【0022】〔式中、R9 、R10、R11、R12及びR13
は同一又は異なって炭素数1〜12の置換基を有してい
てもよい炭化水素基、末端酸素原子にアルキル若しくは
アシル基が置換していてもよいポリオキシアルキレン基
又はポリシロキサン基を示し、Aは
【0023】
【化7】
【0024】(式中、R14、R15、R17、R18、R20
21、R23及びR24は同一又は異なって炭素数1〜12
の置換基を有していてもよい炭化水素基、末端酸素原子
にアルキル若しくはアシル基が置換していてもよいポリ
オキシアルキレン基又はポリシロキサン基を示し、
16、R19、R22及びR25は同一又は異なって炭素数1
〜12の置換基を有していてもよい2価の炭化水素基を
示し、X′はハロゲン原子を示す)で示される基を示
し、Bはハロゲン原子、
【0025】
【化8】
【0026】(ここでR26、R27、R28、R29、R30
31及びR32は同一又は異なって炭素数1〜12の置換
基を有していてもよい炭化水素基、末端酸素原子にアル
キル若しくはアシル基が置換していてもよいポリオキシ
アルキレン基又はポリシロキサン基を示し、X′はハロ
ゲン原子を示し、jは1〜10の数を示し、kは0〜4
00の数を示す)で示される基を示し、gは0〜400
の数を示し、hは1〜10の数を示し、iは1〜20の
数を示す〕
【0027】式(4)中、R9 〜R13、R14、R15、R
17、R18、R20、R21、R23、R24、R26〜R32は炭素
数1〜12の炭化水素基、特に炭素数1〜6のアルキル
基が好ましい。また、R16、R19、R22及びR25は炭素
数1〜12のアルキレン基が好ましい。更に、Bは-NR
26R27の構造を有するものが特に好ましい。
【0028】また、上記シリコーン部位の数平均分子量
は、シリコーン本来の機能を発揮させるために130〜
15,000、特に150〜10,000とすることが
シリコーンのべたつきを低減する上でも好ましく、ま
た、シリコーン部位とカチオン部位の比率は1:1〜
1:100であると、べたつきがより少なく好ましい。
【0029】一方、第四級アンモニオ部位の繰り返し単
位数は、感触が良好なことから、1〜20が好ましく、
1〜10が更に好ましい。
【0030】このようなシリコーン化合物(4)は、例
えば下記の3種の単量体成分(a)、(b)及び
(c)、(a)ジハライド化合物、(b)第三級ジアミ
ノ化合物、(c)片末端ジアルキルアミノ変性シリコー
ン及び/又は片末端ハロアルキル変性シリコーンの各群
から選ばれるそれぞれ1種又は2種以上を反応させるこ
とにより合成することができる。また、重合体の反応末
端を封止する場合に限ってモノハライド化合物、第三級
モノアミノ化合物を使用することもできる。
【0031】成分(a)のハロゲン原子は、種類を問わ
ず使用でき、2個のハロゲン原子がそれぞれ異なるもの
でもよい。2個のハロゲン原子は、その間にアルキル
基、アリル基、アリール基等の通常有機反応に供される
基を介在させることができる。更に、成分(a)はハロ
ゲン原子及びジアルキルアミノ基に対し不活性なもので
あれば他に種々の官能基を有していてもよい。
【0032】成分(a)の具体例としては、1,2−ジ
クロロエタン、1,2−ジブロモエタン、1,2−ジヨ
ードエタン、1,2−ジクロロプロパン、1,2−ジブ
ロモプロパン、1,2−ジヨードプロパン、1,3−ジ
クロロプロパン、1,3−ジブロモプロパン、1,3−
ジヨードプロパン、1,3−ジクロロブタン、1,3−
ジブロモブタン、1,3−ジヨードブタン、1,4−ジ
クロロブタン、1,4−ジブロモブタン、1,4−ジヨ
ードブタン、2,3−ジクロロブタン、2,3−ジブロ
モブタン、2,3−ジヨードブタン、1,2−ジクロロ
−2−メチルプロパン、1,2−ジブロモ−2−メチル
プロパン、1,2−ジヨード−2−メチルプロパン、
1,4−ジクロロペンタン、1,4−ジブロモペンタ
ン、1,4−ジヨードペンタン、1,5−ジクロロペン
タン、1,5−ジブロモペンタン、1,5−ジヨードペ
ンタン、1,1−ジクロロ−3,3−ジメチルブタン、
1,2−ジブロモ−3,3−ジメチルブタン、1,6−
ジクロロヘキサン、1,6−ジブロモヘキサン、1,6
−ジヨードヘキサン、1,7−ジクロロヘプタン、1,
7−ジブロモヘプタン、1,7−ジヨードヘプタン、
1,8−ジクロロオクタン、1,8−ジブロモオクタ
ン、1,8−ジヨードオクタン、1,4−ジクロロ−2
−ブテン、1,4−ジブロモ−2−ブテン、1,4−ジ
ヨード−2−ブテン、α,α′−ジクロロ−o−キシレ
ン、α,α′−ジブロモ−o−キシレン、α,α′−ジ
ヨード−o−キシレン、α,α′−ジクロロ−p−キシ
レン、α,α′−ジブロモ−p−キシレン、α,α′−
ジヨード−p−キシレン、α,α′−ジクロロ−m−キ
シレン、α,α′−ジブロモ−m−キシレン、α,α′
−ジヨード−m−キシレン、ビス(クロロメチル)ジメ
チルシラン、1,3−ビス(クロロメチル)−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ビス(ブ
ロモメチル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキ
サン、1,3−ビス(ヨードメチル)−1,1,3,3
−テトラメチルジシロキサン、1,3−ビス(3−クロ
ロプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキ
サン、α,ω−ビス(クロロメチル)ポリジメチルシロ
キサン、α,ω−ビス(3−クロロプロピル)ポリジメ
チルシロキサン等が挙げられる。
【0033】成分(b)のアミノ基には4個のそれぞれ
任意の鎖長のアルキル基を結合させることができる。そ
れぞれのアミノ基の間には、アルキル基、アリル基、ア
リール基等の通常有機反応に供される基を介在させるこ
とができる。更に、成分(b)にはハロゲン原子及びジ
アルキルアミノ基に対し不活性なものであれば、他に種
々の官能基を有していてもよい。
【0034】成分(b)の具体例としては、N,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,
N′,N′−テトラメチルプロピレンジアミン、N,
N,N′,N′−テトラメチル−1,3−ブタンジアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,4−ブタ
ンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,
6−ヘキサンジアミン、1,4−ジアザビシクロ[2,
2,2]オクタン、N,N,N′,N′−テトラメチル
−2−ブテン−1,4−ジアミン、1,4−ジメチルピ
ペラジン、1,3−ビス(3−N,N−ジメチルアミノ
プロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン、α,ω−ビス(3−N,N−ジメチルアミノプロピ
ル)ポリジメチルシロキサン、1,1,4,4−テトラ
メチル−1,4−ビス(N,N−ジメチルアミノ)ジシ
ルエチレン等が挙げられる。
【0035】成分(c)は、下記一般式(5)又は
(6)
【0036】
【化9】
【0037】(式中、R9 、R10、R11、R12、R13
14、R15、X、g及びhは前記と同じ意味を示す)で
表わされる。ここでgは3以上であることが好ましい。
3未満ではシリコーン系化合物が本来有する特長を十分
に発揮できないことがある。
【0038】成分(c)の具体例としては、下記のもの
が挙げられる。
【0039】
【化10】
【0040】成分(c)は、例えばヘキサメチルシクロ
トリシロキサンとアルキルリチウム・ジメチルクロロシ
ランにより片末端Si−H変性シリコーンを合成した
後、白金酸触媒の存在下にジメチルアリルアミン又はア
リルブロマイド、アリルクロライド等とのヒドロシリル
化反応により容易に合成することができる。
【0041】上記成分(a)、(b)及び(c)からそ
れぞれ選択される化合物を反応させることにより、シリ
コーン−第四級アンモニオブロックポリマー又はシリコ
ーン−第四級アンモニオ−シリコーンブロックポリマー
を合成することができる。
【0042】上記反応において使用される溶媒は特に限
定されない。例えば成分(a)、(b)及び(c)から
それぞれ選択される化合物同士の相溶性が高い場合に
は、無溶媒で反応させることが可能であるが、更に、成
分(a)と(b)とによる4級化反応を一層促進させる
ため、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセ
トアミド(DMA)、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチ
レングリコールジブチルエーテル等の極性溶媒を添加し
てもよい。
【0043】一方、これら化合物の相溶性が低く均一に
溶解されない場合には相溶性を確保するために溶媒を添
加することが好ましい。この場合、成分(a)、(b)
及び(c)からそれぞれ選択される化合物を均一に溶解
し得る溶媒なら特に限定はされないが、上記4級化反応
を一層促進させるため、更にジメチルホルムアミド(D
MF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチレ
ングリコーンジメチルエーテル、エチレングリコールジ
エチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル
等の極性溶媒を用いることが好ましい。
【0044】この反応の反応温度及び反応時間は、成分
(a)、(b)及び(c)からそれぞれ選択される化合
物及び相溶性を高めるために添加された溶媒、更には4
級化反応を促進するために添加された極性溶媒の性状や
沸点により異なるが、好ましくは40〜160℃、2〜
48時間、より好ましくは60〜120℃、4〜24時
間である。
【0045】シリコーン化合物(4)のシリコーン部位
又は第四級アンモニオ部位の分子量及びシリコーン部位
と第四級アンモニオ部位との組成比は成分(a)、
(b)及び(c)からそれぞれ選択された化合物の仕込
比、仕込方法、仕込順序により調節することが可能であ
る。また、使用する原料の反応性が大きく異なる場合に
は、使用する原料の一方を過剰に添加し、逐次、反応を
完結させ精製を繰り返す方法が有利である。
【0046】(A−2)一般式(7)で表わされるシリ
コーン化合物。
【0047】
【化11】
【0048】(式中、R33、R34、R35、R36、R37
38及びR39は同一又は異なってハロゲン原子で置換さ
れていてもよい炭素数1〜20の1価炭化水素基を示
し、R40及びR41はそれぞれ水素原子又は水酸基で置換
されていてもよい炭素数1〜10の1価炭化水素基を示
し、R43は水素原子又は水酸基で置換されていてもよい
炭素数1〜20の1価炭化水素基を示し、R42はハロゲ
ン原子若しくは水酸基で置換されていてもよい炭素数1
〜10の2価炭化水素基、又は該炭化水素基における炭
素の1/2以下を酸素に置き変えた基を示し、X′はハ
ロゲン原子を示し、lは0≦l≦20なる数を示す)
【0049】これらのシリコーン化合物(7)は、例え
ば特開平2−157285号公報に記載の方法に従っ
て、製造することができる。
【0050】(A)成分のカチオン型シリコーンは、1
種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組
成中に0.05〜10重量%(以下、単に%で示す)、
好ましくは0.1〜5%配合される。0.05%未満で
は傷んだ髪に対する効果が低く、10%を超えるとべた
ついてしまう。
【0051】本発明で用いられる(B)成分の高分子量
シリコーンは、前記一般式(1)で表わされるものであ
り、式中のaは2,000〜20,000の整数を示す
が、特にnが2,500〜8,000のジメチルポリシ
ロキサンが好ましい。
【0052】これらの高分子量シリコーンは、1種又は
2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に
0.1〜30%、好ましくは0.3〜10%配合され
る。0.1%未満では良好なサラサラ感が得られず、3
0%を超えるとべたついてしまう。
【0053】本発明に用いられる(C)成分の非イオン
性両親媒性化合物は、1分子中に少なくとも1個の長鎖
分岐アルキル又はアルケニル基を有し、0〜50℃のい
ずれかの温度において水との混合物が、ラメラ状又は逆
ミドル状液晶構造を形成するものである。また、1分子
中に少なくとも3個の水酸基を有するものが好ましい。
ここで液晶構造の確認は、例えばザ・ジャーナル・オブ
・セル・バイオロジー(The Journal of
Cell Biology)、第12巻、第207〜
209頁及び表面、第11巻、第10号、第579〜5
90頁に記載の方法でX線回折及び示差走査熱量計(D
SC)を用いて行うことができる。このような性質を有
する化合物としては、例えば次に示す(C−1)〜(C
−6)が挙げられる。
【0054】(C−1)次の一般式(8)で表わされる
グリセリル化ポリオール類。
【0055】
【化12】Dm(G) (8)
【0056】〔式中、Gはペンタエリスリトール、ソル
ビトール、マルチトール、グルコース、フルクトース及
びアルキルグリコシドから選ばれるポリオールよりm個
の水酸基を除いた残基を示し、Dは
【0057】
【化13】
【0058】を示し(ここでEは炭素数10〜36の分
岐アルキル基又はアルケニル基を示す)、mは1以上の
数であり前記ポリオール水酸基の総数を超えない数を示
す〕
【0059】式(8)中、Gで示されるアルキルグリコ
シドとしては、メチルグルコシド、エチルグルコシド、
プロピルグルコシド、オクチルグルコシド、メチルマル
トシド、エチルマルトシド等が挙げられる。また、Bと
しては、炭素数16〜36、特に18〜24の分岐アル
キル基が好ましい。かかる分岐アルキル基Eとしては、
次の一般式(9)
【0060】
【化14】
【0061】(式中、n及びoはそれぞれ0〜20の整
数を示し、nとoの和は6〜20である)、又は次の一
般式(10)
【0062】
【化15】
【0063】(式中、p及びqはそれぞれ0〜18の整
数を示し、pとqの和は4〜18である)で表わされる
基が好ましい。これらの分岐アルキル基の好ましい例と
しては、メチルペンタデシル基、メチルヘキサデシル
基、メチルヘプタデシル(イソステアリル)基、メチル
オクタデシル基、メチルベヘニル基、エチルヘキサデシ
ル基、エチルオクタデシル基、エチルベヘニル基、ブチ
ルドデシル基、ブチルヘキサデシル基、ブチルオクタデ
シル基、ヘキシルデシル基、ヘプチルウンデシル基、オ
クチルドデシル基、デシルドデシル基、デシルテトラデ
シル基、ドデシルヘキサデシル基、テトラデシルオクタ
デシル基等が挙げられる。また、一般式(8)中、mは
1又は2が特に好ましい。
【0064】これらのグリセリル化ポリオール類(8)
は、例えば特開平5−984号公報に記載の方法に従っ
て製造することができる。
【0065】(C−2)次の一般式(11)で表わされ
るメチル分岐脂肪酸エステル。
【0066】
【化16】
【0067】〔式中、r及びsはそれぞれ0〜20の整
数を示し、rとsの和は6〜20である〕
【0068】式(11)中、rとsの和は6〜20であ
るが、化粧料素材としての性能の観点より好ましくは1
0〜16、特に好ましくは14である。また、分岐メチ
ル基はアルキル主鎖の中心近くにあるものが特に好まし
い。これらのメチル分岐脂肪酸エステル(11)は、例
えば特開平4−89450号公報に記載の方法に従って
製造することができる。
【0069】(C−3)次の一般式(12)で表わされ
る分岐脂肪酸グリセロ糖脂質。
【0070】
【化17】
【0071】式(12)中、t及びuは、化粧料素材と
しての性能の観点より、その和が10〜16、特に14
であるのが好ましく、vとwは、同様の観点より、その
和が6〜14、特に8〜12であるのが好ましい。これ
らの分岐脂肪酸グリセロ糖脂質(12)は、例えば特開
平4−89494号公報に記載の方法に従って製造する
ことができる。
【0072】(C−4)次の一般式(13)で表わされ
るトリメチロール誘導体。
【0073】
【化18】
【0074】(式中、R45は炭素数12〜22の分岐鎖
のアルキル又はアルケニル基を示す)(C−4)のう
ち、次の一般式(14)
【0075】
【化19】
【0076】(式中、x及びyはそれぞれ0〜19の整
数を示し、xとyの和は9〜19である)で表わされる
トリメチロールが好ましい。更に、一般式(14)中の
xとyの和が11〜15のものが好ましく、特にxとy
の和が13のトリメチロールイソヘプタデカンが好まし
い。また、分岐メチル基はアルキル主鎖の中心近くにあ
ることが好ましい。
【0077】これらのトリメチロール誘導体(13)
は、例えば特開平1−283235号公報に記載の方法
に従って製造することができる。
【0078】(C−5)次の一般式(15)で表わされ
るトリメチロール誘導体。
【0079】
【化20】
【0080】(式中、R46は炭素数11〜27の分岐鎖
のアルキル基又はアルケニル基を示す)
【0081】このトリメチロール誘導体(15)のう
ち、式中のR46が次の一般式(16)又は(17)で表
わされる基であるものが好ましい。
【0082】
【化21】
【0083】(式中、z及びa′はそれぞれ0〜24の
整数を示し、zとa′の和は8〜24であり、R47及び
48はそれぞれ炭素数2〜12のアルキル基を示す)
【0084】また、特に好ましいR46としては、炭素数
13〜19の分岐鎖のアルキル基が挙げられ、更に好ま
しいR46としては一般式(16)中、zとa′の和が1
0〜16のものが挙げられるが、最も好ましいものはz
とa′の和が14のイソステアリル基である。
【0085】これらのトリメチロール誘導体(15)
は、例えば特開4−9309号公報に記載の方法に従っ
て製造することができる。
【0086】(C−6)次の一般式(18)で表わされ
るテルペンアルコール類。
【0087】
【化22】
【0088】(式中、b′は1〜3の数を示す) これらのテルペンアルコール類のうち、b′が3のもの
が好ましい。
【0089】これらのテルペンアルコール類(18)
は、例えば特開昭63−258804号公報、特公昭3
8−5050号公報に記載されている。
【0090】上記の(C−1)〜(C−5)は、前記の
如く広い温度範囲でラメラ状液晶構造を保持するサーモ
トロピック液晶であり、水を混合するとほとんど均一に
ラメラ状液晶として分散する等の化粧料素材として良好
な性質を有する。また、C−6は水系において逆ミドル
の液晶を形成する。これらのうち、好ましくはラメラ状
の液晶を形成する(C−1)〜(C−5)である。
【0091】(C)成分の非イオン性両親媒性化合物
は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることがで
き、全組成中に0.01〜20%、好ましくは0.1〜
10%配合される。0.01%未満では良好なしっとり
感が得られず、20%を超えるとべたつく。
【0092】(D)成分の化合物は前記一般式(2)で
表わされるものであり、具体的には、例えばグリセリ
ン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、イソプ
レングリコール、ソルビトール、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、イソプロピルアルコール、エチルアルコー
ル、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等
が挙げられ、就中、グリセリン、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが特に好
ましい。
【0093】(D)成分は、1種又は2種以上を組み合
わせて用いることができ、全組成中に0.1〜80%、
好ましくは1.0〜50%配合される。0.1%未満で
はさっぱりとした使用感が得られず、80%を超えると
剤の安定性が悪くなる。
【0094】本発明の毛髪化粧料には、上記成分の他、
更にカチオン性界面活性剤及び/又は油脂類を配合する
と、本発明の効果を更に高めることができる。
【0095】このようなカチオン性界面活性剤として
は、例えば、次の一般式(19)又は(20)で表わさ
れる第四級アンモニウム塩が挙げられる。
【0096】
【化23】
【0097】(式中、R49、R50、R51及びR52のう
ち、少なくとも1個は総炭素数8〜28の、アルコキシ
ル基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又は
アルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル
基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数
1〜5のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。
53及びR54はそれぞれ炭素数2〜3のアルキレン基を
示し、X-はハロゲンイオン又は有機アニオンを示し、
c′及びd′は1〜20の整数を示し、R55及びR 56
うち少なくとも1個は総炭素数8〜28の、アルコキシ
ル基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又は
アルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル
基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数
1〜5のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す) 斯かるカチオン性界面活性剤の中でも一般式(19)で
表わされる第四級アンモニウム塩が好ましく、特に好ま
しいものとして、例えば次の一般式(21)〜(23)
で表わされる分岐第四級アンモニウム塩が挙げられる。
【0098】
【化24】
【0099】一般式(21)で表わされる分岐第四級ア
ンモニウム塩は、例えば通常炭素数8〜16のオキソア
ルコールを原料として合成されるものであり、その例と
しては、オキソアルコールから導かれるアルキル基を有
するジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメ
チルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキルメチ
ルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0100】本発明では、(21)式中のR57及びR58
の分岐率が、通常10〜100%のものが用いられる
が、特に10〜50%のものが好ましい。また、R57
びR58の合計炭素数が8〜16のものが用いられるが、
一定の分布を持ったものが好ましく、特に以下に示す分
布を有するものが好ましい。 C8〜C11:5%以下 C12 :10〜35% C13 :15〜40% C14 :20〜45% C15 :5〜30% C16 :5%以下 斯かる分岐第四級アンモニウム塩(21)の具体例とし
ては、炭素数8〜16で分岐率10〜50%のアルキル
基を有するジアルキルジメチルアンモニウムクロリドが
挙げられる。また、一般式(22)で表わされる分岐第
四級アンモニウム塩は通常、炭素数8〜28のゲルベア
ルコール
【0101】
【化25】
【0102】(式中、R61及びR62は前記と同じものを
示す)を原料として合成されるものである。この分岐第
四級アンモニウム塩の好ましい例としては、ゲルベアル
コールから導かれるアルキル基を有するアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモ
ニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアル
キルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキ
ルメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。更に
これらのうちで特に好ましい具体例としては、2−デシ
ルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド、2−
ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジ−2−オクチルドデシルジメチルアンモニウム
クロリド等を挙げることができる。一般式(23)で表
わされるメチル分岐第四級アンモニウム塩としては、
e′とf′の和が15となるものが挙げられる。
【0103】また、一般式(19)、(20)、(2
1)、(22)及び(23)で表わされる第四級アンモ
ニウム塩の対イオンであるX-の具体例としては、塩
素、ヨウ素、臭素等のハロゲンイオン;メトサルフェー
ト、エトサルフェート、メトフォスフェート、エトフォ
スフェート等の有機アニオンが挙げられる。
【0104】これらのモノ又はジ長鎖アルキル第四級ア
ンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、単独で用いて
も2種以上の混合物として用いてもよく、全組成中に
0.1〜20.0%、特に0.5〜15.0%配合する
と、感触に優れ好ましい。
【0105】また、油脂類としては、例えば直鎖又は分
岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコ
ール類;流動パラフィン、ワセリン、固型パラフィン等
の炭化水素類;液状ラノリン、ラノリン脂肪酸等のラノ
リン誘導体;高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、ア
ルキル基又はアルケニル基を有する長鎖アミドアミン等
の油脂類;ミンクオイル、オリーブ油等の動植物性油脂
類等が挙げられる。これらのうち炭素数14〜26の高
級アルコール又はメチルポリシロキサンと相容性のある
エステルが好ましい。具体的には、高級アルコールとし
てセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニル
アルコールが挙げられる。また、メチルポリシロキサン
と相容性のあるエステルとしてはラウリン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロ
ピル、ミリスチン酸イソトリデシル等が挙げられる。
【0106】本発明の毛髪化粧料には、更に毛髪の感触
を向上させるために、前記した(A)及び(B)のシリ
コーン化合物以外に、脂肪酸変性シリコーン、アルコー
ル変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、
ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコー
ン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル
変性シリコーン等のシリコーン誘導体の1種又は2種以
上を配合することができる。斯かるシリコーン誘導体
は、それぞれ単独であっても、また特公昭56−386
09号公報等に記載の方法に従って乳化重合されたラテ
ックス組成物であってもよい。
【0107】また、本発明の毛髪化粧料には、必要に応
じて、通常の化粧料、医薬品、食品等に使用される成
分、例えば、抗フケ剤、殺菌剤、ビタミン類等の薬効
剤;パラベン等の防腐剤;パーフルオロポリエーテル、
水溶性高分子等の増粘剤;染料および顔料等の着色剤;
カチオン性ポリマー等のコンディショニング剤;グリコ
ールエステル等のパール化剤;アクリル樹脂液等の毛髪
セット用ポリマー;各種調合香料;その他、ENCYC
LOPEDIA OF CONDITIONINGRI
NSE INGREDIENTS〔エンサイクロペディ
ア・オブ・コンディショニング・リンス・イングレディ
エンツ(MICELLE PRESS 1987年)〕
に収載されている成分等を、本発明の効果を損なわない
範囲において適宜配合することができる。
【0108】本発明の毛髪化粧料は、特にエマルジョン
型毛髪化粧料とするのが好ましく、この場合には、エマ
ルジョンを形成するに必要な水を適宜配合して製造する
ことができ、例えばヘアリンス、ヘアコンディショナ
ー、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、スタイリング
ローション、スタイリングムース、コンディショニング
ムース、ヘアスプレー等として適用することができる。
【0109】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、適応時にのびが
良く、べたつきがなく、保湿性に優れ、保湿時及び乾燥
時において、もつれからまりを防止し、平滑性に優れ、
しっとり感、サラサラ感、柔軟性、帯電防止効果を付与
することができ、しかも特に傷んだ髪に対してもこれら
の効果が持続するものである。
【0110】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例において、使用したカチオン型シリコーン
(a)〜(d)は、以下の構造式を有するものである。
【0111】
【化26】
【0112】
【化27】
【0113】合成例1 ペンタエリスリトール82g、ジメチルスルホキシド2
00g及び水酸化ナトリウム1gを500mlフラスコに
入れ、105℃に加熱して溶解し、乾燥窒素ガスを吹き
込み、水及びジメチルスルホキシドを約20g留出させ
て反応系中の水分を除去した。これにイソステアリルグ
リシジルエーテル39gを1時間かけて滴下した後、1
05℃で4時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、
反応混合物に酢酸1.5gを加えて触媒を中和し、減圧
下、ジメチルスルホキシドを80℃で完全に蒸留除去
し、その残留物に99%エタノールを加えて析出した未
反応ペンタエリスリトールを濾別した。得られた濾液
を、減圧下でエタノールを留去した後、残渣に水500
ml及び酢酸エチル500mlを加えて酢酸エチル抽出を行
い、酢酸エチル可溶性画分より溶媒を留去して淡黄色の
ペンタエリスリトール・イソステアリルグリシジルエー
テルの付加体の粗精製物63gを得た。この粗精製物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、アセト
ン:ヘキサン=2:1の溶出溶媒で分離精製を行うと、
目的とするペンタエリスリトール・イソステアリルグリ
シジルエーテルの1モル付加体が溶出し、その溶出画分
を集めて溶媒を留去して、目的とするペンタエリスリト
ール・イソステアリルグリシジルエーテルの1モル付加
体16g(収率30%)を得た。
【0114】水酸基価482(計算値486) NMR(CDCl3):δ(ppm) 3.95(1H,m,-OCH2-CHOH-CH2O-),3.67(6H,s,-C(CH2 OH)3),
3.46(8H,m,-OCH2-),1.30〜1.59(29H,b,-CH2-,-CH-),0.8
8(6H,m,-CH3). IR(液膜)cm-1O-H(-OH)3200〜3400;νO-H(伸縮)
(-CH-,-CH2-,-CH3)2850,2920;νO-H(変角)(-CH-,-CH2
-,-CH3)1375,1460;νC-O(-C-O-)1110,1035,1010.
【0115】実施例1 表1に示す組成のヘアリンス剤を下記調製法により製造
し、これを下記試験方法により試験した。結果を表1に
示す。
【0116】調製法:70℃に加熱した精製水に、同温
度に加熱、溶解又は分散せしめた(A)〜(I)の混合
物を加え、撹拌して乳化させた後、更に撹拌しながら、
室温まで冷却し、ヘアリンス剤を得た。
【0117】試験方法:日本人女性の太め(約90μ)
の毛髪束20g(長さ15cm)をロットに巻き、市販の
パーマ剤でパーマ処理を行なった。この毛髪束に2gの
毛髪化粧料を均一に塗布し、次いで30秒間流水ですす
ぎ洗いをした。これをタオルを用いて乾燥した後、更に
ドライヤーで乾燥した。この時点で毛髪の状態の評価を
行なった。その後、毛髪束を恒温室(温度25℃、相対
湿度50%)に24時間放置し、再び毛髪の評価を行な
った。
【0118】評価は以下の基準に従った。 ◎:非常に良好である。 ○:良好である。 △:やや悪い。 ×:悪い。
【0119】
【表1】
【0120】実施例2 表2に示すヘアリンス剤を、下記調製法により調製し、
これを実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。 調製法:70℃まで加熱した精製水、防腐剤、色素の混
合物に同温度まで加熱溶解分散した混合物を加え、撹拌
して乳化させた後、撹拌しながら45℃まで冷却し香料
を加えて、更に撹拌しながら室温まで冷却して、目的と
する組成物を得た。
【0121】
【表2】
【0122】実施例3 次に示す組成の毛髪化粧料を常法により調製した。
【0123】
【表3】 ヘアリンス: (%) ジメチルポリシロキサン(重合度2700) 0.5 デカメチルシクロペンタシロキサン 3.5 カチオン型シリコーン(a) 1.0 フィタントリオール 1.0 プロピレングリコール 3.0 グリセリン 2.0 ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.0 ステアリルアルコール 3.0 ミリスチン酸イソトリデシル 0.2 メチルパラベン 0.1 ヒドロキシエチルセルロース (1%水溶液粘度8000cp) 0.4 香料 0.4 水 バランス
【0124】本発明のヘアリンスは、乾燥時の平滑性、
柔軟性に優れ、サラサラ感、しっとり感が良好でありま
た効果の持続性に優れていた。
【0125】
【表4】 ヘアトリートメント: (%) ジメチルポリシロキサン(重合度3300) 1.5 ジメチルポリシロキサン(重合度30) 5.0 カチオン型シリコーン(b) 1.5 ペンタエリスリトール・イソステアリル グリシジルエーテルの1モル付加体(合成例1) 3.0 ジエチレングリコールエチルエーテル 5.0 ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 2.0 ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド*1 1.0 セタノール 5.0 パルミチン酸イソプロピル 1.0 ポリオキシエチレンステアリルエーテル(S.E.O) 0.5 メチルパラベン 0.2 香料 0.5 水 バランス *1:炭素数12〜15の市販オキソ法合成アルコール
(ドバノール23とドバノール45との等量混合物、三
菱油化社製)に由来する分岐第四級アンモニウム塩で、
その分岐率は20%である。
【0126】本発明のヘアトリートメントは、平滑性、
柔軟性に優れ、しっとり、サラサラした良好な感触のも
のであった。
【0127】
【表5】 コンディショニングムース: (%) ジメチルポリシロキサン(重合度3300) 0.5 ジメチルポリシロキサン(重合度40) 1.5 カチオン型シリコーン(c) 0.8 ペンタエリスリトール・イソステアリル グリシジルエーテルの1モルの付加体(合成例1) 1.0 グリセリン 2.5 パルミチン酸イソプロピル 2.5 2−ヘキシルデシルトリメチルアンモニウムクロリド 0.5 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.2 95%エタノール 5.0 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 LPG(4.0kg/cm2G、20℃) 10.0 水 バランス
【0128】本発明のコンディショニングムースは、平
滑性に優れ、パサつきのない、しっとり、サラサラした
良好な感触を示した。
【0129】
【表6】 スタイリングムース: (%) ジメチルポリシロキサン(重合度3300) 0.5 オクタメチルシクロテトラシロキサン 1.5 カチオン型シリコーン(d) 0.5 フィタントリオール 0.8 イソプレングリコール 0.5 2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド 0.5 ミリスチン酸イソプロピル 0.5 ポリオキシエチレンヘキサデシルエーテル(E.O.=10) 0.5 プラサイズ L53P 8.0 エタノール 5.0 香料 0.2 色素 0.01 水 バランス LPG(4.0kg/cm2G、20℃) 10.0
【0130】本発明のスタイリングムースは、くし通り
性、平滑性に優れ、パサつきがなく、しっとり感、さら
っと感も良好であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)〜(D): (A)カチオン型シリコーン 0.05〜10重量% (B)一般式(1)で表わされる高分子量シリコーン 0.1〜30重量% 【化1】 (式中、R1 はそれぞれ同一又は異なって、メチル基又
    はフェニル基を示すが、すべてのR1 がフェニル基の場
    合を除く。R2 はメチル基又は水酸基を示し、aは2,
    000〜20,000の整数を示す) (C)1分子中に少なくとも1個の長鎖分岐アルキル基又はアルケニル基を有し 、0〜50℃のいずれかの温度において水との混合物が液晶構造を形成する非イ オン性両親媒性化合物 0.01〜20重量% (D)一般式(2)で表わされる化合物 0.1〜80重量% 【化2】 (R4 は水素原子、メチル基又はメトキシ基を示し、R
    5 は単結合又は炭素数1〜3の飽和若しくは不飽和の2
    価の炭化水素基を示す)を示し、Y及びZは水素原子又
    は水酸基を示しb、c及びdは0〜6の整数を示す。た
    だし、b=c=d=0でZ=Hの場合、及びb=c=d
    =0でR3 =HでかつZ=OHの場合を除く〕を含有す
    る毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(C)の非イオン性両親媒性化合物
    が、少なくとも3個の水酸基を有するものである請求項
    1記載の毛髪化粧料。
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