JPH075320Y2 - 金属ガスケット - Google Patents
金属ガスケットInfo
- Publication number
- JPH075320Y2 JPH075320Y2 JP1988085232U JP8523288U JPH075320Y2 JP H075320 Y2 JPH075320 Y2 JP H075320Y2 JP 1988085232 U JP1988085232 U JP 1988085232U JP 8523288 U JP8523288 U JP 8523288U JP H075320 Y2 JPH075320 Y2 JP H075320Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- bead
- substrate
- sub
- metal gasket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は内燃機関を構成するシリンダヘッドとシリンダ
ブロックとの接合面に用いて、燃焼ガス，冷却水及び潤
滑油等の漏洩を防止するための金属ガスケットに関す
る。
ブロックとの接合面に用いて、燃焼ガス，冷却水及び潤
滑油等の漏洩を防止するための金属ガスケットに関す
る。
（従来の技術） 内燃機関を構成するシリンダヘッドとシリンダブロック
との接合面には、シール機能を付与するために金属ガス
ケットが装着されている。第２図は従来例を示す一部切
欠断面図であり、第３図は透視して示した平面要部図で
ある。そして第２図は第３図のＸ−Ｘ′線よりみた図と
して示す。各図において、１は金属ガスケット、弾性を
有する基板２から構成され、シリンダブロック側の燃焼
室に対応して燃焼室孔３が設けられている。燃焼室孔３
を囲む位置にはビード４を設け、この部分に弾性復元力
を利用して面圧を高めるようになっている。なお第３図
で示す２点鎖線はビードの頂部である。基板２には金属
板５を設け、この金属板の燃焼室孔端部を基板２を芯に
してＵ字形に折曲し、これをグロメット５−１としてい
る。この金属ガスケット１はシリンダブロックとシリン
ダヘッドの間に挿入され、ボルト孔６に図示しないボル
トを挿入して圧接状態にて使用されるが、その際エンジ
ンの爆発振動が繰り返し荷重としてビードの頂部にかか
る。従ってこの際のビードの変動振幅を抑制する意味で
前記グロメット５−１を設けており、これはストッパー
としての役目を果たす（以降グロメットとして折曲した
部分をストッパーと称す）。
との接合面には、シール機能を付与するために金属ガス
ケットが装着されている。第２図は従来例を示す一部切
欠断面図であり、第３図は透視して示した平面要部図で
ある。そして第２図は第３図のＸ−Ｘ′線よりみた図と
して示す。各図において、１は金属ガスケット、弾性を
有する基板２から構成され、シリンダブロック側の燃焼
室に対応して燃焼室孔３が設けられている。燃焼室孔３
を囲む位置にはビード４を設け、この部分に弾性復元力
を利用して面圧を高めるようになっている。なお第３図
で示す２点鎖線はビードの頂部である。基板２には金属
板５を設け、この金属板の燃焼室孔端部を基板２を芯に
してＵ字形に折曲し、これをグロメット５−１としてい
る。この金属ガスケット１はシリンダブロックとシリン
ダヘッドの間に挿入され、ボルト孔６に図示しないボル
トを挿入して圧接状態にて使用されるが、その際エンジ
ンの爆発振動が繰り返し荷重としてビードの頂部にかか
る。従ってこの際のビードの変動振幅を抑制する意味で
前記グロメット５−１を設けており、これはストッパー
としての役目を果たす（以降グロメットとして折曲した
部分をストッパーと称す）。
（考案が解決しようとする課題） 上記した通り、ストッパー５−１はいわば折り返し部分
であり、この折り返し位置はビード４の凸分を超えた燃
焼室孔側の平坦部である。しかも近年のエンジンの高性
能化，軽量化，小形化に伴ない、燃焼室孔間隔が狭くな
り、その結果、基板より板厚の薄いストッパー５−１の
折返し幅は3mmより広くすることはできず、板厚が薄い
ことと折返し幅が狭いことで、エンジンの作動停止の繰
返しにより、シリンダーブロックとシリンダーヘッドと
の熱膨脹差及びエンジンの振動等により、ストッパーが
ずれて変形したり、基板から外れてしまうこともあり得
る。そしてこれらの現象発生時にはビードの凸部の内側
（燃焼室孔側）にストッパーが存在しないことになり、
エンジン作動による爆発時に発生する高温，高圧な火焔
にビードの凸部がさらされ、長期的には軟化してばね性
が劣化し、ガスの吹抜けにつらなってしまう。
であり、この折り返し位置はビード４の凸分を超えた燃
焼室孔側の平坦部である。しかも近年のエンジンの高性
能化，軽量化，小形化に伴ない、燃焼室孔間隔が狭くな
り、その結果、基板より板厚の薄いストッパー５−１の
折返し幅は3mmより広くすることはできず、板厚が薄い
ことと折返し幅が狭いことで、エンジンの作動停止の繰
返しにより、シリンダーブロックとシリンダーヘッドと
の熱膨脹差及びエンジンの振動等により、ストッパーが
ずれて変形したり、基板から外れてしまうこともあり得
る。そしてこれらの現象発生時にはビードの凸部の内側
（燃焼室孔側）にストッパーが存在しないことになり、
エンジン作動による爆発時に発生する高温，高圧な火焔
にビードの凸部がさらされ、長期的には軟化してばね性
が劣化し、ガスの吹抜けにつらなってしまう。
本考案は上記事情に鑑みなさたものであり、エンジンの
振動又は熱膨脹差があっても安定したエンジン作動を継
続することの可能な金属ガスケットを提供することを目
的としている。
振動又は熱膨脹差があっても安定したエンジン作動を継
続することの可能な金属ガスケットを提供することを目
的としている。
［考案の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案を実施例に対応する第１図を用いて説明すると、
基板２は単板構成とし、燃焼室孔縁部とビード４との間
の平坦部に副板７を固着した。
基板２は単板構成とし、燃焼室孔縁部とビード４との間
の平坦部に副板７を固着した。
（作用） 副板７は固着されているため、熱膨脹差によるずれはな
く、しかも構造が簡単になり、グロメットを施こすため
に基板の内径を大きくする必要はなく、副板接合部分を
広く使うことができる。
く、しかも構造が簡単になり、グロメットを施こすため
に基板の内径を大きくする必要はなく、副板接合部分を
広く使うことができる。
（実施例） 以下図面を参照して実施例を説明する。
第１図は本考案による金属ガスケットの一実施例の一部
切欠断面図であり、断面位置は第２図の場合と同様であ
る。第１図において第２図及び第３図と同一部分につい
ては同一符号を付して説明を省略する。
切欠断面図であり、断面位置は第２図の場合と同様であ
る。第１図において第２図及び第３図と同一部分につい
ては同一符号を付して説明を省略する。
７は副板で、ビード４の凸部側の内側へ基板の内径端部
と副板７の内径端部を揃えて固着する。既に説明した第
２図にて取付位置を示すと、燃焼室孔３の周縁とビード
４との間に存在する平坦部にリング状の副板７を固着す
る。固着手段は接着又は溶着のいずれでもよく、さらに
固着位置と強度は副板７の全面又は部分接合でもよい。
接着強度はエンジンの締付面圧を受け、さらに運転時に
体膨脹で増加する面圧とシリンダヘッドとシリンダブロ
ックの膨脹差で発生するずれによる剥離を防止できる荷
重があればよいため、溶着の場合は全周シームでなくて
も点溶接の点数を増加することでもよい。勿論副板７は
ストッパーとしての機能を有するものであるため、その
板厚は基板２よりも薄くし、ビード４の高さよりも低い
位置とする。これはビード４の振幅を抑制する働きから
言って当然のことである。
と副板７の内径端部を揃えて固着する。既に説明した第
２図にて取付位置を示すと、燃焼室孔３の周縁とビード
４との間に存在する平坦部にリング状の副板７を固着す
る。固着手段は接着又は溶着のいずれでもよく、さらに
固着位置と強度は副板７の全面又は部分接合でもよい。
接着強度はエンジンの締付面圧を受け、さらに運転時に
体膨脹で増加する面圧とシリンダヘッドとシリンダブロ
ックの膨脹差で発生するずれによる剥離を防止できる荷
重があればよいため、溶着の場合は全周シームでなくて
も点溶接の点数を増加することでもよい。勿論副板７は
ストッパーとしての機能を有するものであるため、その
板厚は基板２よりも薄くし、ビード４の高さよりも低い
位置とする。これはビード４の振幅を抑制する働きから
言って当然のことである。
従って、エンジンのシリンダブロックとシリンダヘッド
との間に介在させ、ボルトによって締付けてエンジンを
動作した場合、エンジンの爆発振動がビード４に対いて
繰返し荷重としてかかっても、燃焼室周縁とビードとの
間に副板７が固着されているため、これがストッパーの
作用をするばかりか、熱膨脹差によるずれの発生もな
い。更に燃焼室周縁とビードとの間の平坦部に設けてい
るための火焔の進入もない。
との間に介在させ、ボルトによって締付けてエンジンを
動作した場合、エンジンの爆発振動がビード４に対いて
繰返し荷重としてかかっても、燃焼室周縁とビードとの
間に副板７が固着されているため、これがストッパーの
作用をするばかりか、熱膨脹差によるずれの発生もな
い。更に燃焼室周縁とビードとの間の平坦部に設けてい
るための火焔の進入もない。
［考案の効果］ 以上説明したように、本考案によれば燃焼室周縁とビー
ドの凸部との間の平坦部に副板を固着する構成としたの
で、以下に列挙する効果を奏する。
ドの凸部との間の平坦部に副板を固着する構成としたの
で、以下に列挙する効果を奏する。
構造が単純 熱膨脹差による、ずれの発生なし 材料費が極めて安く、従って製作コスト安価 グロメットを施こすための基板の内径を大きくする
必要がなく、狭い気筒間を広く使うことができる。
必要がなく、狭い気筒間を広く使うことができる。
第１図は本考案による金属ガスケットの一実施例の構成
図、第２図は従来の金属ガスケットを説明する図、第３
図は金属ガスケットを一部切欠して示した透視平面図で
ある。１ …金属ガスケット、２…基板 ３…燃焼室孔、４…ビード ５…金属板、５−１…グロメット ６…ボルト孔、７…副板
図、第２図は従来の金属ガスケットを説明する図、第３
図は金属ガスケットを一部切欠して示した透視平面図で
ある。１ …金属ガスケット、２…基板 ３…燃焼室孔、４…ビード ５…金属板、５−１…グロメット ６…ボルト孔、７…副板
Claims (2)
- 【請求項１】燃焼室孔の周縁にビードを形成した弾性金
属板からなる基板を有する金属ガスケットにおいて、前
記基板は単板構成とするとともに、燃焼室孔縁部とビー
ドとの間の平坦部上の周縁に沿って基板の板厚よりも薄
い副板を固着し、前記ビードの高さは前記基板の板厚と
副板の板厚の和より高くし、かつ基板の内径端部と副板
の内径端部とを揃えて固着したことを特徴とする金属ガ
スケット。 - 【請求項２】副板は、その前面または一部分を接着ある
いは溶着によって固着したことを特徴とする請求項１記
載の金属ガスケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988085232U JPH075320Y2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | 金属ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988085232U JPH075320Y2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | 金属ガスケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH026855U JPH026855U (ja) | 1990-01-17 |
| JPH075320Y2 true JPH075320Y2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=31309905
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988085232U Expired - Lifetime JPH075320Y2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | 金属ガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH075320Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51130623U (ja) * | 1975-04-14 | 1976-10-21 | ||
| JPS575413Y2 (ja) * | 1978-09-13 | 1982-02-01 | ||
| JPS5577651U (ja) * | 1978-11-25 | 1980-05-28 | ||
| JP4287069B2 (ja) | 2001-03-23 | 2009-07-01 | ニチアス株式会社 | 金属ガスケット |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6114748U (ja) * | 1984-07-03 | 1986-01-28 | 日本メタルガスケツト株式会社 | 金属ガスケツト |
| JPS62155375A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-10 | Nippon Metal Gasket Kk | 金属ガスケツト |
| JPH0625598B2 (ja) * | 1986-05-26 | 1994-04-06 | 石川ガスケット株式会社 | 面圧調整片付金属積層形ガスケット |
| JPH024283Y2 (ja) * | 1986-11-01 | 1990-01-31 |
-
1988
- 1988-06-28 JP JP1988085232U patent/JPH075320Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH026855U (ja) | 1990-01-17 |
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