JPH0749138Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0749138Y2
JPH0749138Y2 JP1988103313U JP10331388U JPH0749138Y2 JP H0749138 Y2 JPH0749138 Y2 JP H0749138Y2 JP 1988103313 U JP1988103313 U JP 1988103313U JP 10331388 U JP10331388 U JP 10331388U JP H0749138 Y2 JPH0749138 Y2 JP H0749138Y2
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JP
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housing
face
lip
outer peripheral
fitting portion
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JP1988103313U
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JPH0225772U (ja
Inventor
正雄 佐藤
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はオイルシール等の密封装置に関し、特に外周は
め合い部のシール構造に関する。
(従来の技術) 従来、この種の密封装置としては、たとえば第5図に示
すようなものがある。例示の装置はいわゆる外周金属タ
イプのオイルシールであり、装置本体100の外周はめ合
い部101がハウジング102の取付孔103内周に嵌合されて
いる。このような外周金属タイプのものは、金属嵌合に
より、嵌合力が大きいこと、また位置決めが容易である
こと等の長所を有するが、その反面、金属同士の接触と
なることから接触面の微細な凹凸等により嵌合部の完全
密封が困難である。
このような外周はめ合い部のシール性向上を図るため
に、外周はめ合い部101の一端にハウジング102端面に係
合するフランジ104を設け、このハウジング104にゴム10
5を廻したり、さらに第6図に示すように、フランジ104
端面に突起106を設けたりしていた。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記した従来技術の場合には、装置本体100の
ハウジング102への組付けは、装置本体100をハウジング
102の取付孔103に軸方向に打ち込んで圧入することによ
りなされる。その際、打ち込みが不完全で、フランジ10
4とハウジング102端面が密着していないと、密封性を確
保することができず内部油の漏れが発生してしまう。ま
た、外部から浸入した水等により金属部分が発錆する場
合もあり、耐久性が低下してしまう。このため、組付作
業にあたっては装置本体100のフランジ104がハウジング
102端面に密着するまで、完全に圧入することが必要と
なり、組付作業も困難であった。
一方、外周部のシールを図る他の例としては、外周はめ
合い部の金属嵌合面にシール材をコーティングすること
も知られているが、コストアップを免れないという問題
がある。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、金属嵌合の保持
力、位置決め容易性といった長所を生かしつつ、外周密
封性を向上させることができ、しかも組付作業を容易に
できる密封装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、ハウジングの取付孔の内周
に嵌合され金属環により補強される円筒状の外周はめ合
い部を有し、該外周はめ合い部内周側には前記軸に摺接
するシールリップが一体的に設けられ、前記外周はめ合
い部の大気側一端にハウジング端面に係合し、径方向外
方に伸び前記金属環により補強されるフランジを備えた
装置本体を有する密封装置において、 前記フランジに、前記ハウジング端面に密封接触すると
共に、軸方向に対し傾斜して伸び可撓性を有する端面リ
ップを設け、更に前記端面リップに比べ剛性が大きく、
かつ軸方向であってハウジング端面側に短く突出し、前
記装置本体が前記ハウジングに装着された際にハウジン
グ端面に当接するストッパー用凸部を設けたことを特徴
とする。
(作用) 而して、ハウジングの取付孔内周に嵌合される装置本体
外周はめ合い部は、ハウジング端面に接触する端面リッ
プによってシールされる。
また、装置本体を組付ける際の打ち込み量がばらついて
も、端面リップの撓みによりばらつきが吸収されて良好
なシール性能が維持される。更に、外周はめ合い部から
のシール漏れを防止するとともに、装置本体をハウジン
グ取付孔に完全に圧入した場合でも凸部がストッパとし
て作用し、端面リップが押し潰されないために、端面リ
ップが破損することを防止できる。
加えるに、端面リップの接触だけでは接触状態が多様な
ため、密封装置本体の軸方向位置決めは不完全な場合が
生じる可能性があるが、変形状態の限られる凸部の当接
により密封装置本体の軸方向位置を確実にすることがで
きる。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考
案の一実施例に係る密封装置を示す第1図および第2図
において、1は密封装置の装置本体を示している。装置
本体1は、概略ハウジング2の取付孔3内周に密に嵌合
される外周はめ合い部4と、内径側に設けられ軸5に密
封接触するシールリップ6とから構成されており、外周
はめ合い部4の一端には、ハウジング2の端面21に係合
するフランジ7が設けられている。
外周はめ合い部4は、円筒状の金属環8により構成さ
れ、金属環8外周面が、ハウジング2の取付孔3内周面
に直接接触して嵌合するようになっている。
金属環8は、ハウジング2内周に嵌合される外筒部81
と、外筒部81の密封流体側O端縁から大気側Aに向って
折り返された外筒部81の略半分の長さの内筒部82と、内
筒部82の大気側A側縁から半径方向内方に向って折曲さ
れて、上記シールリップ6が焼付け固定される支持部83
と、さらに外筒部81の大気側A側縁から半径方向外方に
向って折曲されて延びる上記フランジ7とから構成され
ている。
上記金属環8は、外筒部81の内周側およびフランジ7の
大気側側面からハウジング端面21に対向する密封流体側
O側面にかけてゴム材9によって被覆されている。
そして、フランジ7の密封流体側O側面、すなわちハウ
ジング端面21と対向する面には、リップ先端11がハウジ
ング端面21に密封接触するゴム状弾性材製の端面リップ
10が設けられている。
端面リップ10は軸方向密封流体側Oに向って拡径するよ
うに傾斜して延びており、リップ先端11はハウジング端
面21に対してその内側縁が接触するようになっている。
さらに、この実施例では、端面リップ10の付け根位置の
半径方向内側に、端面リップ10の撓み量を規制するスト
ッパ用の凸部12が突設されている。この突部12先端がハ
ウジング端面21に当接することによってフランジ7とハ
ウジング端面21との隙間を所定量に規制するものであ
る。
また、端面リップ10の付け根位置の半径方向外側の皮覆
ゴム材9の長さは薄くなっており、端面リップ10と皮覆
ゴム材9間にリップ10の撓みを逃がすための凹部13が形
成されている。
尚、この実施例では、端面リップ10の傾斜方向を軸方向
密封流体側Oに向って拡径するように傾斜させている
が、逆に軸方向密封流体側Oに向って縮径するような方
向に傾斜させるようにしてもよい。また、端面リップ10
を1つだけ設けた例を示しているが、1つに限らず複数
形成するようにしてもよい。
つぎに、上記構成の密封装置の作用について説明する。
装置本体1のハウジング2への組付けは、装置本体1の
外周はめ合い部4をハウジング2の取付孔3内周に打ち
込んで圧入することにより行なう。
ここで外周はめ合い部4となる金属環8の外筒部81外周
は金属面が露出しており、ハウジング2に対して金属同
士の嵌合となる。
したがって装置本体1はハウジング2の取付孔3に対し
て正確に位置決めされ、シールリップ6の軸5との接触
面圧が円周方向に均一に設定される。また、外周はめ合
い部4が金属同士の接触となることから、その接触面圧
が大きくなり外筒部81はハウジング2に対して強固に固
定されることになる。
そして、組付けた後に、フランジ7に設けられた端面リ
ップ10がハウジング端面21に密封接触し、外周はめ合い
部4から漏れ出した密封流体はこの端面リップ10によっ
て密封される。
さらに、外部からの水分等の異物も、この端面リップ10
によってシールされ、外周部への水分等の浸入が防止さ
れる。したがって発錆のおそれもなく耐久性を向上させ
ることができる。
特に、本実施例では端面リップ10を大気側Aに向って傾
斜させているので、外部からの異物浸入防止に好適であ
る。
また、装置本体1組付けの際に、装置本体1の打ち込み
量がばらついた場合でも、ばらつきに応じて端面リップ
10が撓んでリップ先端11のハウジング端面21との接触状
態が維持され、良好なシール性能が保持される。したが
って装置本体1組付けの際に、フランジ7が完全にハウ
ジング端面21に当接している必要は無く、組付作業が容
易にできる。
また、本実施例では、端面リップ10に隣接してストッパ
用の凸部12が設けられ、かつリップ10の撓みを逃がすた
めの凹部13が設けられているので、装置本体1を完全に
圧入した場合でも第4図に示すように端面リップ10は凹
部13に逃がされ、端面リップ10の破損を防止することが
できる。
尚、上記実施例ではオイルシールを例にとって説明した
が、本考案はオイルシールに限定されるものでは無く、
ハウジングに嵌着される外周はめ合い部が金属面で構成
される装置であれば適用可能である。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもので、装置本
体に設けたフランジに組付け時にハウジング端面に対し
て密封接触する端面リップを設けたので、外周はめ合い
部からのシール漏れを防止することができる。また、外
部からの水等の浸入も防止されて金属部分に発錆を防止
でき、耐久性の向上を図ることができる。
さらに、シール用の端面リップは軸方向に可撓性を持っ
ているので、装置本体を組付ける際の打ち込みのばらつ
きを大幅に許容することができ、組付性の向上を図るこ
ともできる。更に、装置本体をハウジング取付孔に完全
に圧入した場合でも凸部がストッパとして作用し、端面
リップが押し潰されないために、端面リップが破損する
ことを防止できる。
加えるに、端面リップの接触だけでは接触状態が多様な
ため、密封装置本体の軸方向位置決めは不完全な場合が
生じる可能性があるが、変形状態の限られる凸部の当接
により密封装置本体の軸方向位置を確実にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る密封装置の要部縦断面
図、第2図は第1図の装置の組付け状態の要部縦断面
図、第3図は第2図の端面リップ部の拡大断面図、第4
図は第2図の装置本体の完全に圧入された状態の端面リ
ップ部の拡大断面図、第5図および第6図は従来の密封
装置の要部縦断面図である。 符号の説明 1……装置本体、2……ハウジング 21……ハウジング端面、3……取付孔 4……外周はめ合い部、5……軸 6……シールリップ、7……フランジ 8……金属環、81……外筒部 9……ゴム材、10……端面リップ 11……リップ先端、12……凸部 13……凹部 A……大気側、O……密封流体側

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング(2)及び該ハウジングの取付
    孔(3)内周に配置される軸(5)との間に配置され密
    封するものであって、 前記取付孔(3)の内周に嵌合され金属環により補強さ
    れる円筒状の外周はめ合い部(4)を有し、該外周はめ
    合い部内周側には前記軸(5)に摺接するシールリップ
    (6)が一体的に設けられ、前記外周はめ合い部(4)
    の大気側一端にハウジング端面(21)に係合し、径方向
    外方に伸び前記金属環により補強されるフランジ(7)
    を備えた装置本体(1)を有する密封装置において、 前記フランジ(7)に、前記ハウジング端面(21)に密
    封接触すると共に、軸方向に対し傾斜して伸び可撓性を
    有する端面リップ(10)を設け、更に前記端面リップ
    (10)に比べ剛性が大きく、かつ軸方向であってハウジ
    ング端面側に短く突出し、前記装置本体(1)が前記ハ
    ウジングに装着された際にハウジング端面に当接するス
    トッパー用凸部(12)を設けたことを特徴とする密封装
    置。
JP1988103313U 1988-08-05 1988-08-05 密封装置 Expired - Lifetime JPH0749138Y2 (ja)

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JP1988103313U JPH0749138Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05 密封装置

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JP1988103313U JPH0749138Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05 密封装置

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JPS5399464U (ja) * 1977-01-14 1978-08-11
JPS5598858U (ja) * 1978-12-28 1980-07-09

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