JPH0747704B2 - ポリオレフィン系樹脂用コーティング組成物 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂用コーティング組成物

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JPH0747704B2
JPH0747704B2 JP1187006A JP18700689A JPH0747704B2 JP H0747704 B2 JPH0747704 B2 JP H0747704B2 JP 1187006 A JP1187006 A JP 1187006A JP 18700689 A JP18700689 A JP 18700689A JP H0747704 B2 JPH0747704 B2 JP H0747704B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明はポリオレフィン系樹脂成形品の表面を塗装する
ために、又、ポリオレフィン系樹脂成形品に他の基材を
接着する場合の密着力を向上させるために使用するコー
ティング組成物に関する。
《従来の技術》 ポリオレフィン系樹脂は優れた性質を持ち且つ価格が安
いことから、最近、家庭電化製品や自動車部品等に対す
る使用量が増加している。しかしながら、ポリオレフィ
ン系樹脂は無極性であるため或いは高結晶性であるた
め、塗装したり、他の基材を接着することが困難である
という欠点を有している。
係る欠点を解決するために、従来、ポリオレフィン系樹
脂成形品に塗装したり他の基材を接着するに際し、表面
に火炎処理やコロナ放電処理等の処理を施し付着性を向
上させることが行われていたが、係る処理は、処理操作
が煩雑である上、複雑な形状の成形品の場合には均一に
処理することができず実用性に欠けるという欠点があっ
た。
そこでこのような表面処理を行うことなく塗装や接着に
対する改善を行うために、ポリオレフィン系樹脂に対し
て付着性のある各種のプライマー組成物が提案されてい
る。
例えば、特公昭62−21027号には、プロピレン−エチレ
ン共重合体にマレイン酸又はその無水物をグラフト共重
合したプライマー組成物が開示されている。しかしなが
ら、上記プライマーは付着性、耐候性及び耐溶剤性に優
れているものの、溶剤に対する溶解性が劣るために、保
存時に粒状の非溶解物が生成し、これが原因となって塗
装した塗膜に粒状の凹凸が生じ、外観を著しく損じたり
或いはスプレー塗布性が悪化し、得られた塗膜が不均一
となり付着性にバラツキが生じるという欠点がある。
又、特公昭61−11250号にはモノオレフィンジカルボン
酸モノアルキルエステルをグラフト共重合したα−オレ
フィン共重合体が開示されているが、モノオレフィンジ
カルボン酸モノアルキルエステルはグラフト反応におけ
るグラフト効率が悪く実用性に欠ける。更に、メタノー
ル等の低級アルキルアルコールでエステル化した場合に
は溶解性が多少向上するものの、保存安定性に劣る上ス
プレー適性に劣る等、未だ前記従来の欠点を解決するも
のは得られていないのが実状である。
又、特開昭62−283134号には、マレイン酸をグラフト重
合したエチレン−プロピレン共重合体に官能基を含む不
飽和モノマーをグラフト重合した組成物が開示されてい
るが、グラフト効率が低いために、前記のものと同様、
得られた共重合体は溶剤への溶解性やスプレー適性に劣
るという欠点がある。
上記の如き、一連のグラフト共重合化に対して、カルボ
キシル基を含有する変性ポリプロピレンの塩素化物を使
用する方法が、例えば特公昭50−10916号、特開昭57−3
6128号、特公昭63−36624号等に開示されている。
しかしながら、これらの塩素化物からなるプライマー
は、ポリオレフィンに対する付着性は良いものの耐候性
や耐溶剤性に劣るという共通した欠点があり、耐候性の
要求される屋外用途や耐ガソリン性の要求される自動車
用途には使用することができず、その用途は極めて限定
されているという欠点を有していた。
《発明が解決しようとする課題》 以上の如く、ポリオレフィン系樹脂成形品に対して塗装
したり他の基材を接着する場合にはプライマー処理を施
すことが実際的であるが、密着性、耐候性、耐溶剤性、
液の安定性、スプレー適性等の全てを満足するプライマ
ー組成物は無いのが現状であり、更に改善が求められて
いた。
本発明者等は、従来の係る欠点を解決すべく鋭意検討し
た結果、プロピレン−α−オレフィン共重合体にα,β
−不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物をグラフト共重
合し、更にこの共重合体が含むカルボキシル基又は酸無
水物基に、エステル結合によって炭素数5以上の化合物
を結合させることにより有機溶剤への溶解性が飛躍的に
改善され、更にスプレー適性が改善されることを見い出
し本発明に到達した。
従って本発明の第1の目的は、ポリオレフィン系樹脂成
形品の表面塗装として好適なコーティング組成物を提供
することにある。
本発明の第2の目的は、ポリオレフィン系樹脂成形品に
他の基材を接着させるに際して使用するプラマーとして
好適なコーティング組成物を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 本発明の上記の諸目的は、プロピレン−α−オレフィン
共重合体に、α,β−不飽和ジカルボン酸又はその酸無
水物を0.1ないし20重量%グラフト共重合した後、カル
ボキシル基又は酸無水物基の一部を、少なくとも1個の
水酸基を持ち且つ炭素数が5以上である化合物でエステ
ル化して得られる樹脂を含有することを特徴とするポリ
オレフィン系樹脂用コーティング組成物によって達成さ
れた。
本発明のコーティング組成物の原料であるプロピレン−
α−オレフィン共重合体は、プロピレンを主体としてこ
れにα−オレフィン共重合したものであり、特にブロッ
ク共重合体よりランダム共重合体の方が好ましい。α−
オレフィン成分としては例えばエチレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オク
テン、4−メチル−1−ペンテン等を例示することがで
きる。
本発明においては、共重合体におけるピロピレン成分と
α−オレフィン成分との比に特に制限はないが、プロピ
レン成分が50モル%以上であることが好ましい。
又、プロピレン−α−オレフィン共重合体にグラフト共
重合するα,β−不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物
としては、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
シトラコン酸、アリルコハク酸、メサコン酸、アコニッ
ト酸及びこれらの無水物が挙げられる。α,β−不飽和
ジカルボン酸のエステルもグラフト可能であるが、グラ
フト効率が悪く実用的でない。
本発明において、α,β−不飽和ジカルボン酸又はその
酸無水物をグラフト共重合によって導入する量は0.1〜2
0重量%であり、好ましくは1〜10重量%である。0.1重
量%より少ない場合には得られた組成物の溶解性が悪
く、又、上塗り塗料のプライマーに対する密着性が悪く
なり、20重量%より多いとポリオレフィンに対する密着
性が悪くなる。
プロピレン−α−オレフィン共重合体にα,β−不飽和
ジカルボン酸又はその酸無水物をグラフト共重合する方
法は、ラジカル発生剤の存在下でプロピレン−α−オレ
フィン共重合体を融点以上に加熱溶融して反応させる方
法(溶融法)、プロピレン−α−オレフィン共重合体を
有機溶剤に溶解させた後ラジカル発生剤の存在下に加熱
撹拌して反応させる方法(溶液法)等、公知の方法によ
って行うことができる。
溶融法の場合には、バンバリーミキサー、ニーダー、押
出し機等を使用し、融点以上300℃以下の温度で反応さ
せるので、操作が簡単である上短時間で反応を終了させ
ることができるという利点がある。
一方、溶液法においては、有機溶剤としてトルエン、キ
シレン等の芳香族系溶剤を使うことが好ましい。反応温
度は100〜180℃であり、副反応が少なく均一なグラフト
共重合体を得ることができるという特徴がある。反応に
用いるラジカル発生剤は公知のものの中から適宜選択す
ることができるが、特に有機過酸化物が好ましい。
上記有機過酸化物としては、例えばベンゾイルパーオキ
サイド、ジクミルパーオキサイド、ラウロイルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−ヘキシン−3−ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート、クメンハイドロパーオキサイド等が
挙げられる。
本発明におけるα,β−不飽和ジカルボン酸又はその酸
無水物をグラフト共重合したプロピレン−α−オレフィ
ン共重合体が有しているカルボキシル基又は酸無水物基
は、少なくとも1個の水酸基を含む化合物とエステルを
形成して結合させることが可能である。
本発明においては、上記少くとも1個の水酸基を持つ化
合物として炭素数が5以上あるものを使用する。炭素数
が4以下では溶剤への溶解性向上の効果が少ない。炭素
数が5以上であればどんなものでも効果があり、アルコ
ール、ジオール、水酸基を持ってオリゴマー或いはポリ
マー等を用いることができ、具体的にはアミルアルコー
ル、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチ
ルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール等
の脂肪族アルコール、シクロヘキサノール、ベンジルア
ルコール等の脂環式或いは芳香族アルコール、ペンタン
ジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オク
タンジオール、シクロヘキサンジオール、クレゾール等
のジオール、末端に水酸基を持ってオリゴマー或いは末
端に水酸基を持ったマクロマー、末端に水酸基を持った
液状ポリブタジエン、末端に水酸基を持ってポリオレフ
ィン等が挙げられるが、特に高級アルコール、オリゴマ
ー又はポリマーが効果的であり好ましい。このような化
合物の水酸基の数は1個以上であれば何個でも良いが、
数が多いとエステル化の際に架橋によりゲル化すること
があるので、1個又は2個であることが好ましい。
α,β−不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物をグラフ
ト共重合したプロピレン−α−オレフィン共重合体を水
酸基を持った化合物でエステル化する量は特に制限され
るものではないが、カルボキシル基又は酸無水物基の25
モル%以上とすることが好ましい。エステル化の方法
は、α,β−不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物をグ
ラフト共重合したプロピレン−α−オレフィン共重合体
を融点以上に加熱溶融させて反応させる方法、又は有機
溶剤に溶解させて反応させる方法の何れでも良く、前述
のα,β−不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物をグラ
フト共重合させる反応の場合と同様の方法及び装置で行
うことができ、グラフト反応に引続いて行っても良い。
エステル化を溶融法で行う場合の反応温度は、ポリマー
の融点以上水酸基を持った化合物の沸点以下の温度で行
い、反応時間は10分〜3時間である。
エステル化を溶液法で反応させる場合の反応温度は80〜
160℃であり、反応時間は1〜20時間である。
どちらの方法でエステル化反応させる場合も無機酸、有
機酸、第3級アミン等の触媒を使用することが好まし
い。勿論触媒を用いずに反応させることができる。又、
水酸基を持った化合物とカルボキシル基とでエステル化
する場合には水が生成するので、反応を促進するために
生成した水を系外に除去することが望ましい。
尚、ポリオレフィンにα,β−不飽和ジカルボン酸をグ
ラフト共重合し、更に高分子間反応によりポリマーをグ
ラフトさせるという技術が従来から樹脂改質材の分野で
は知られており、例えば特開昭60−233131号に開示され
ているが、この技術は本発明とは全く異なった技術分野
に属する。即ち、これらの改質材の用途では、原料とし
て本発明で使用するプロピレン−α−オレフィン共重合
体を用いると強度が弱くなるので使われることが無い
上、エステル化の際に反応させる化合物も、本発明で使
用するような低分子化合物ではなく高分子量のポリマー
を主とする。従って、改質材用途のグラフト共重合体は
本願発明におけるものとは異なり、有機溶剤に溶解性を
全く示さないという決定的な違いがある。
本発明において得られた樹脂は有機溶剤に対する溶解性
が良好である。溶解性が改善される理由は必ずしも明確
ではないが、エステル化により形成された側鎖が、ポリ
マー主鎖の結晶化を妨げるためと推定される。
このような溶解性が良好な樹脂をコーティング組成物と
することにより、コーティング組成物保存時に粒状の非
溶解物が生成することがないので、これを塗料として使
用した場合には平滑な塗膜を得ることができることはも
とより、プライマーとして使用した場合には、スプレー
塗布適性が良好であるので、均一に塗布される結果付着
性のバラツキが無く安定した性能を得ることができる。
本発明のコーティング組成物は有機溶剤に溶解させた状
態で用いられ、本発明の樹脂の濃度は1〜40重量%であ
る。40重量%を超えると低温で粒状の非溶解物が生成す
るので好ましくない。有機溶剤としては芳香族系のもの
を使用することが好ましい。又、オレフィン系樹脂、ア
クリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、アル
キド樹脂等の他の樹脂を添加しても良く、更に、必要に
応じて紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤を加えるこ
とも差し支えない。
又、本発明のコーティング組成物には、公知の方法によ
って顔料を分散させることができる。コーティングはハ
ケ塗リやスプレー塗布などによって行い、ポリオレフィ
ン系樹脂表面に平滑な塗膜を形成せしめることができ
る。
尚、本発明におけるポリオレフィン系樹脂とはポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、
エチレンプロピレジエン共重合体等を言うが、本発明の
コーティング組成物はエステル構造を有するために、ポ
リオレフィン系樹脂以外のプラスチックに適用すること
も可能であり、特にポリエステル樹脂に対して付着性が
大きく好適に使用することができる。
本発明のコーティング組成物はプライマーとして使用す
ることができることはもとより、ポリオレフィン系フィ
ルム用印刷インキのビヒクルとしても使用可能なことは
言うまでもない。
《発明の効果》 本発明のポリオレフィン系樹脂用コーティング組成物
は、プロピレン−α−オレフィン共重合体にα,β−不
飽和ジカルボン酸又はその酸無水物をグラフト共重合し
た後そのカルボキシル基又は酸無水物基にエステル結合
により炭素数5以上の化合物を結合させた構造を有して
いるため、有機溶剤への溶解性が良く保存安定性やスプ
レー適性に優れている。従って、ポリオレフィン系樹脂
成形品に対する塗料として、又他の基材を接着する場合
のプライマーとして適用した場合、スプレー塗布適性に
優れるために付着性がバラつくことなく安定した性能が
得られる。
《実施例》 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが本発明
はこれによって限定されるものではない。
実施例1. 撹拌器、冷却管及び滴下ロートを取り付けた三口フラス
コ中でプロピレン−α−オレフィン共重合体(プロピレ
ン成分75モル%、数平均分子量17,000)100gをトルエン
400gに加熱溶解させた後、系の温度を140℃に保って撹
拌しながら無水マレイン酸10gとジクミルパーオキサイ
ド2gをそれぞれ2時間かけて滴下させ、その後3時間反
応させた。反応後室温まで冷却した後、反応物を大量の
アセトン中に投入して精製し、グラフト量6.2重量%の
無水マレイン酸グラフト共重合体を得た。
次に、得られた無水マレイン酸グラフト共重合体100gを
三口フラスコ中で加熱溶解して20重量%のトルエン溶液
とし、オクチルアルコール7gを加えて120℃で5時間反
応させた。反応生成物を赤外分光光度計で分析したとこ
ろ完全にエステル化していることが確認された。得られ
た共重合体の20重量%トルエン溶液は透明で未溶解物は
見られず、−5℃の環境下に保存しても流動性を示し
た。
実施例2〜8. 第1表に示した原料、α,β−不飽和ジカルボン酸及び
水酸基を持った化合物を用いて実施例1と同様にしてコ
ーティング組成物用樹脂を得た。
得られた樹脂の物性は第1表に示した通りである。尚、
第1表に用いた水酸基末端スチレンオリゴマーとはリビ
ング重合或いはラジカル重合等の公知の方法によって得
られるものであり、分子量1,200のものを用いた。又、
水酸基末端ポリブタジエンとしては分子量1,000のもの
を用いた。
比較例1〜4. 第1表に示した原料、α,β−不飽和ジカルボン酸及び
水酸基を持った化合物を用い、実施例1と同様な操作を
行ってコーティング組成物用樹脂を得た。尚、比較例1
及び2ではエステル化を行わなかった。
得られた樹脂の物性は第1表に示した通りである。
尚、貯蔵安定性は得られた樹脂液を密栓して室温で3ケ
月間保存した後、液に沈澱や浮遊物がないかを調べて評
価した。実施例1〜8は20重量%トルエン溶液、比較例
1〜4は7重量%トルエン溶液である。
実施例9〜16. 実施例1〜8で得た樹脂350g(20重量%トルエン溶液)
と酸化チタン30gを混合し、サンドミルにて1時間顔料
を分散させた後、芳香族系溶剤で適当な粘度に希釈し
て、トルエンで表面を洗浄したポリプロピレン板にスプ
レー塗布した。約10分間室温で放置乾燥した後、二液型
ウレタン系塗料をスプレー塗布し、10分間室温で放置し
た。次に、熱風乾燥器を用いて、80℃で30分間強制乾燥
した。得られた塗装板を室温で7日間放置した後塗膜の
試験を行った結果は第2表に示した通りである。
尚、塗膜の外観、付着性、耐ガソリン性、耐湿性及び耐
水性は次のようにして評価した。
塗膜の外観: 塗膜の外観を目視にて観察した。
付着性: 塗膜表面にカッターで切れ目を入れて1mm間隔で素地に
達する100個のゴバン目を作り、その上にセロハン粘着
テープを密着させて180゜方向に引き剥がし、残存する
ゴバン目の数を測定した。
耐ガソリン性: 塗膜表面に素地に達する切れ目を入れ、レギュラーガソ
リンに4時間浸漬後、塗膜の状態を目視にて観察した。
耐湿性: 50℃、相対湿度95%以上の雰囲気に240時間放置した
後、塗膜の状態を目視にて観察した。
耐水性: 50℃の温水に240時間浸漬した後、塗膜の状態を目視に
て観察した。
比較例5〜8. 比較例1〜4で得た樹脂(7重量%トルエン溶液)を用
いて実施例9〜16と同様な方法で塗装板を作製し、塗膜
の試験を行った結果は第2表に示した通りである。
尚、比較例8の樹脂の場合には樹脂が溶解せずプライマ
ー組成物を作製することができなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレン−α−オレフィン共重合体に、
    α,β−不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物を0.1な
    いし20重量%グラフト共重合した後、カルボキシル基又
    は酸無水物基の一部を、少なくとも1個の水酸基を持ち
    且つ炭素数が5以上である化合物でエステル化して得ら
    れる樹脂を含有することを特徴とするポリオレフィン系
    樹脂用コーティング組成物。
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