JPH0745612B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0745612B2
JPH0745612B2 JP61115528A JP11552886A JPH0745612B2 JP H0745612 B2 JPH0745612 B2 JP H0745612B2 JP 61115528 A JP61115528 A JP 61115528A JP 11552886 A JP11552886 A JP 11552886A JP H0745612 B2 JPH0745612 B2 JP H0745612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
acid
weight
resin
polyether ester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61115528A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62273252A (ja
Inventor
忠男 福本
正聡 岩元
彰彦 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP61115528A priority Critical patent/JPH0745612B2/ja
Priority to DE3788818T priority patent/DE3788818T2/de
Priority to EP87303203A priority patent/EP0242158B1/en
Publication of JPS62273252A publication Critical patent/JPS62273252A/ja
Priority to US07/980,106 priority patent/US5338795A/en
Priority to US08/240,270 priority patent/US5500478A/en
Publication of JPH0745612B2 publication Critical patent/JPH0745612B2/ja
Priority to US08/560,821 priority patent/US5834561A/en
Priority to US08/932,286 priority patent/US5886097A/en
Priority to HK98106118A priority patent/HK1006973A1/xx
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は永久帯電防止性を有し、かつ耐衝撃性に代表さ
れる機械的特性および耐熱性が均衡してすぐれた制電性
樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
合成高分子材料は、そのすぐれた特製によって広範な分
野で使用されている。これらの材料は、材料の持つ機械
的強度に加え、帯電防止性および耐熱性を付与されれ
ば、さらにその用途を拡大することができる。すなわ
ち、静電気による障害を防止したい複写機、テレビなど
の電子、電気機械部品、各種防塵用部品などへの用途展
開が可能となる。また、これらの分野においては、合成
樹脂の耐熱化の要求が年々高まつてきている。
合成高分子材料の制電性を向上させる方法としては、共
役ジエン又は/およびアクリル酸エステルとアルキレン
オキサイド基を有するビニル系単量体を共重合して得ら
れる親水性ゴム状重合体にビニル系単量体又はビニリデ
ン単量体をグラフト重合して得る方法(特開昭55−3623
7号公報)などがあり、実用制電性を達成している。
また、本発明の構成成分の類似のものとしては、特開昭
60−170646号公報のスチレン系樹脂にポリアミドエラス
トマを配合してなる組成物が挙げられ、スチレン系樹脂
の耐摩耗性を改良している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記特開昭55−36237号公報記載の方法は、親水性ゴム
状重合体に単量体をグラフト重合して得られた制電性樹
脂は特殊な親水性ゴム状重合体を使用しているため、そ
の製造方法が煩雑なこと、および得られる樹脂の機械的
特性および耐熱性が劣る欠点があり、十分満足できるも
のではない。
また、特開昭60−170646号公報記載の樹脂組成物けも、
ある程度の帯電防止性は得られるものの耐熱性が劣り、
満足できる組成物を得ることができない。
よつて本発明は、煩雑な製造方法によらずして、永久帯
電防止性を有し、かつ耐衝撃性に代表される機械的特性
および耐熱性が均衡して優れた制電性樹脂組成物を提供
することを課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、上記課題を解
決するためには、特定のポリエーテルエステルアミドに
比較的優位量のポリカーボネート樹脂を配合することが
重要であることを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は (A)(a)炭素原子数6以上のアミノカルボン酸また
はラクタム、もしくは炭素原子数6以上のジアミンとジ
カルボン酸の塩、(b)数平均分子量200〜6000のポリ
エチレングリコールおよび(c)炭素原子数4〜20のジ
カルボン酸から構成されるポリエーテルエステルアミド
で、ポリエーテルエステル単位が95〜10重量%であるポ
リエーテルエステルアミド1〜50重量部 (B)ポリカーボネート樹脂95〜50重量部および (C)スチレン系熱可塑性樹脂4〜49重量部からなり、
かつ(A)+(B)+(C)の合計量が100重量部とな
る割合で配合してなる熱可塑性樹脂組成物である。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明における(A)ポリエーテルエステルアミドの構
成成分である(a)炭素原子数6以上のアミノカルボン
酸またはラクタムもしくは炭素原子数6以上のジアミン
とジカルボン酸の塩としてはω−アミノカプロン酸、ω
−アミノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミ
ノペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸および11−アミノ
ウンデカン酸、12−アミノドデカン酸などのアミノカル
ボン酸あるいはカプロラクタム、、エナントラクタム、
カプリルラクタムおよびラウロラクタムなどのラクタム
およびヘキサメチレンジアミン−アジピン酸塩、ヘキサ
メチレンジアミン−セバシン酸塩およびヘキサメチレン
ジアミン−イソフタル酸塩などのジアミン−ジカルボン
酸の塩が用いられ、特にカプロラクタム、12−アミノド
デカン酸、ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸塩が好
ましく用いられる。
(A)ポリエーテルエステルアミドの構成成分として
は、制電性が優れていることから(b)ポリエチレング
リコールが用いられる。ポリエチレングリコールの数平
均分子量は200〜6,000、特に250〜4,000の範囲で用いら
れ、数平均分子量が200未満では得られるポリエーテル
エステルアミドの機械的性質が劣り、数平均分子量が6,
000を越える場合は、帯電防止性が不足するため好まし
くない。
(A)ポリエーテルエステルアミドの構成成分である
(C)炭素原子数4〜20のジカルボン酸としてはテレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−
ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフ
ェニル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジ
カルボン酸および3−スルホイソフタル酸ナトリウムの
ごとき芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸およびジ
シクロヘキシル−4,4′−ジカルボン酸のごとき脂環族
ジカルボン酸およびコハク酸、シュウ酸、アジピン酸、
セバシン酸およびドデカンジ酸(デカンジカルボン酸)
のごとき脂肪族ジカルボン酸などが挙げられ、特にテレ
フタル酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸、アジピン酸、セバシン酸およびドデカンジ酸が
重合性、色調および物性の点から好ましく用いられる。
(b)ポリエチレングリコールと(c)ジカルボン酸は
反応上は1:1のモル比で反応するが使用するジカルボン
酸の種類により通常仕込比を変えて供給される。
ポリエーテルエステルの構成成分である(b)ポリエス
テルグリコールと(c)ジカルボン酸はポリエーテルエ
ステルアミドの構成単位で、95〜10重量%の範囲で用い
られ、95重量%を超える場合はポリエーテルエステルア
ミドの機械的性質が劣り、10重量%未満では得られる樹
脂の帯電防止性が劣り好ましくない。
(A)ポリエーテルエステルアミドの重合方法に関して
は特に限定されず、例えば(イ)(a)アミノカルボン
酸またはラクタムと(c)ジカルボン酸を反応させて両
末端がカルボン酸基のポリアミドプレポリマをつくり、
これに(b)ポリエチレングリコールを真空下に反応さ
せる方法(ロ)前記(a)、(b)、(c)の各化合物
を反応槽に仕込み、水の存在下または非存在下に高温で
加圧反応させることにより、カルボン酸末端のポリアミ
ドプレポリマを生成させ、その後常圧または減圧下で重
合を進める方法および(ハ)前記(a)、(b)、
(c)の化合物を同時に反応槽に仕込み溶融混合したの
ち高真空下で一挙に重合を進める方法などの公知の方法
を利用することができる。
本発明において用いる(B)ポリカーボネート樹脂とし
ては芳香族ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネー
ト、脂肪族−芳香族ポリカーボネートなどが挙げられ
る。一般には2,2−ビス(4−オキシフェニル)アルカ
ン系、ビス(4−オキシフェニル)エーテル系、ビス
(4−オキシフェニル)スルホン、スルフィド又はスル
ホキサイド系などのビスフェノール類からなる重合体、
もしくは共重合体であり、目的に応じてハロゲンで置換
されたビスフェノール類を用いた重合体である。
ポリカーボネート樹脂は任意の方法によって製造され
る。例えば、4,4′−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プ
ロパン(通称ビスフェノールA)のポリカーボネートの
製造には、ジオキシ化合物として4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニル−2,2−プロパンを用いて、苛性アルカリ水
溶液および溶剤存在下にホスゲンを吹き込んで製造する
ホスゲン法、または4,4′−ジヒドロキシジフェニル−
2,2−プロパンと炭酸ジエステルとを触媒存在下でエス
テル交換させて製造する方法などの公知の方法を利用す
ることができる。
本発明では一層の性能向上のために、さらに(C)スチ
レン系熱可塑性樹脂が配合される。
本発明において用いる(C)スチレン系熱可塑性樹脂と
しては、ポリスチレン、ゴム変性ポリスチレン、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ゴム質重合
体−アクリロニトリル共重合体(ABS樹脂、AES樹脂、AA
S樹脂)などが挙げられる。これらは2種以上用いるこ
ともできる。さらにこれらのスチレンおよび/又はアク
リロニトリルの一部をα−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン、(メタ)アクリル
酸またはこれらのメチル、エチル、プロピル、n−ブチ
ルなどのエステル化合物、不飽和ジカルボン酸、不飽和
ジカルボン酸無水物、マレイミド、N−メチルマレイミ
ド、N−フェニルマレイミドなどのマレイミド系単量
体、アクリルアミド等のスチレンと共重合可能なビニル
系単量体に置換されているものも含まれる。ここで、ス
チレン系熱可塑性樹脂としては特にABS樹脂、AES樹脂、
AAS樹脂、MBS樹脂などが好ましく用いられる。
本発明の樹脂組成物は(A)ポリエーテルエステルアミ
ド1〜50重量部好ましくは5〜40重量部と(B)ポリカ
ーボネート樹脂95〜50重量部好ましくは95〜55重量部お
よび(C)スチレン系熱可塑性樹脂4〜49重量部好まし
くは4〜40重量部とからなり、かつ(A)+(B)+
(C)の合計量が100重量部となる割合で配合する。
(A)ポリエーテルエステルアミドが1重量部未満では
樹脂組成物の帯電防止性が不足し、50重量部を超えると
樹脂組成物が柔軟になり、機械的特性が劣るため好まし
くない。
また、(B)ポリカーボネート樹脂が99重量部を超える
場合は樹脂組成物の帯電防止性が不足し、50重量部未満
では樹脂組成物の耐熱性が劣るため好ましくない。
本発明の樹脂組成物の製造方法に関しては特に制限はな
く、例えば(イ)(A)ポリエーテルエステルアミドと
(B)ポリカーボネート樹脂および(C)スチレン系熱
可塑性樹脂を一括溶融混練する方法、(ロ)予め(A)
と(C)を溶融混練した後に(B)を添加して溶融混練
する方法、(ハ)(A)と(B)を一括溶融混練する方
法などを利用して製品化される。溶融混練法としてはバ
ンバリーミキサー、ロール、エクストルーダーなどを用
いることができる。
本発明の樹脂組成物は本発明の樹脂組成物と相溶性のあ
る他の熱可塑性重合体、例えばポリアミド、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
フェニレンエーテルなどを混合して、成形用樹脂として
の性能を改良することができる。また、スルホン酸の金
属塩やアニオン系、カチオン系、非イオン系の界面活性
剤などの帯電防止剤を添加して帯電防止性を一層向上さ
せることも可能であり、さらに必要に応じて酸化防止
剤、紫外線吸収剤などの各種安定剤や顔料、染料、滑剤
および可塑剤、難燃剤などを添加することもできる。
〔作用〕
本発明において特定量のポリエーテルエステルアミドと
ポリカーボネート樹脂およびスチレン系熱可塑性樹脂を
混合した樹脂組成物はすぐれた永久帯電防止性、高い機
械的性質および耐熱性を具備する。この現象はポリエー
テルエステルアミドとポリカーボネート樹脂およびスチ
レン系熱可塑性樹脂が共に親和性を有するためと推察さ
れる。
〔実施例〕
本発明をさらに具体的に説明するために、以下、実施例
及び比較例を挙げて説明する。なお最終的に得られた樹
脂組成物は射出成形法によつて成形されたのち、下記の
試験法により諸物性を測定した。
アイゾット衝撃強度 ASTM D256−56A 曲 げ 弾 性 率 ASTM D790 熱 変 形 温 度 ASTM D648(18.56kg/cm2荷重) 体積固有抵抗値 :22×40φ円板を用い、室温23℃、
湿度50%RH雰囲気下で測定した。測定には東亜電波工業
(株)製の超絶縁抵抗計SM−10型を用いた。
難 燃 性:UL94規格に従い垂直型燃焼テストを1/16″
×1/2″×5″の燃焼試験片で行なつた。
また、実施例および比較例中の部数および%は重量部お
よび重量%を示す。
参考例 (1)(A)ポリエーテルエステルアミドの調製 A−1:カプロラクタム50部、数平均分子量が2,000のポ
リエチレングリコール47.4部およびアジピン酸3.8部を
“イルガノックス"1098(酸化防止剤)0.2部および三酸
化アンチモン触媒0.1部と共にヘリカルリボン攪拌翼を
備えた反応容器に仕込み、窒素置換として240℃で少量
窒素を流しながら90分間加熱攪拌して透明な均質溶液と
した後、260℃、0.5mmHg以下の条件で3時間重合し、粘
稠で透明なポリマを得た。ポリマを冷却ベルト上にガッ
ト状に吐出し、ペレタイズすることによって、ペレット
状のポリエーテルエステルアミド(A−1)を調製し
た。
A−2:ナイロン6.6塩(AH塩)60部、数平均分子量600の
ポリエチレングリコール33.8部およびアジピン酸8.7部
を用い、重合時間を4時間にした以外は(A−1)と全
く同じ方法でポリエーテルエステルアミド(A−2)を
調製した。
A−3:ω−アミノデカン酸30部、ドデカンジ酸14.2部お
よび数平均分子量1000のポリエチレングリコール58.6部
を用いて、重合時間を4時間にした以外は(A−1)と
同じ方法でポリエーテルエステルアミド(A−3)を調
製した。
A−4:ω−アミノデカン酸95部、数平均分子量が1000の
ポリエチレングリコール4.2部およびドデカンジ酸1.0部
を用いた以外は(A−1)と同じ方法でポリエーテルエ
ステルアミド(A−4)を調製した。
(2)(B)ポリカーボネート樹脂の調製 B−1:レキサン121−111(EPL社製)を用いた。
B−2:レキサン141−111(EPL社製)を用いた。
(3)(C)スチレン系熱可塑性樹脂の調製 C−1:ポリブタジエンラテックス(ゴム粒子径0.25μ、
ゲル含率80%)60部(固形分換算)の存在下でスチレン
70%、アクリロニトリル30%からなる単量体混合物40部
を乳化重合した。得られたグラフト共重合体が硫酸で凝
固し、苛性ソーダで中和、洗浄、ロ過、乾燥してパウダ
ー状のグラフト共重合体(C−1)を調製した。
C−2:C−1で使用したポリブタジエンラテックス40部
(固形分換算)の存在下でメタクリル酸メチル72%、ス
チレン24%、アクリロニトリル4%からなる単量体混合
物60部を乳化重合した後C−1と同様にしてパウダー状
のグラフト共重合体(C−2)を調製した。
C−3:スチレン72部、アクリロニトリル28部を共重合し
て共重合体(C−3)を調製した。
C−4:ダイラーク232(ARCO社製)(スチレンと無水マ
レイン酸の共重合体)を用いた。
C−5:スチレン70部、アクリロニトリル25部、メタクリ
ル酸5部を共重合して共重合体(C−5)を調製した。
C−6:JSR−AES110(日本合成ゴム(株)製)(スチレ
ン−EPDM−アクリロニトリルの共重合体である)AES樹
脂を用いた。
実施例1〜5、7〜8 参考例で調製した(A)ポリエーテルエステルアミドと
(B)ポリカーボネート樹脂および(C)スチレン系熱
可塑性樹脂は表1に示した配合比において、予め(B)
以外を混合しベント付40mmφ押出機で、樹脂温度210℃
で溶融混練、押出ししたペレットと(B)を混合し、樹
脂温度240℃で溶融混練、押出しを行なつてペレットを
製造した。次いで射出成形機により、シリンダー温度24
0℃、金型温度60℃で試験片を成形し、各物性を測定し
た。
体積固有抵抗値は射出成形した厚さ2mmの円板を用い、
次の条件で測定した。
(1)成形直後、洗剤“ママレモン”(ライオン油脂
(株)製)水溶液で洗浄し、続いて蒸留水で十分洗浄し
てから表面の水分を取除いた後、50%RH、23℃で24時間
調湿して測定した。
(2)成形後、50%RH、23℃中に200日間放置した後、
洗剤“ママレモン”水溶液で洗浄し、続いて蒸留水で十
分洗浄してから表面の水分を取除いた後、50%RH、23℃
で24時間調湿して測定した。
測定結果を表2に示した。
比較例1〜9 参考例で調製した(A)ポリエーテルエステルアミドと
(B)ポリカーボネート樹脂および(C)スチレン系熱
可塑性樹脂は表1に示した配合比を実施例と同様の方法
で溶融混練、押出し、成形して各物性を測定した。
測定結果を表2に示した。
表2の結果から次のことが明らかである。本発明の樹脂
組成物(実施例1〜8)はいずれも衝撃強度、曲げ弾性
率に代表される機械的性質と耐熱性が均衡してすぐれ、
かつ低い体積固有抵抗値を有している。しかも表面洗浄
や経時変化によつても抵抗値はほとんど変化せず、すぐ
れた永久帯電防止性を発揮する。
すなわち本発明の樹脂組成物はすぐれた機械的性質と耐
熱性および永久帯電防止性を兼備する。
一方、ポリエーテルエステルアミド(A)の配合量が1
重量部未満の場合(比較例1)は帯電防止性(抵抗値)
が劣り、ポリエーテルエステルアミド(A)が50重量部
を超える場合(比較例2,7)は耐熱性と曲げ弾性率が劣
る。
ポリエーテルエステル単位が10重量%未満のポリエーテ
ルエステルアミド(A)を用いた場合(比較例3)は帯
電防止性が劣る。
ポリカーボネート樹脂(B)の配合量が50重量部未満の
場合(比較例4)は耐熱性が劣り、ポリカーボネート樹
脂(B)が99重量部を超える場合(比較例5,8)は帯電
防止性が劣る。
スチレン系熱可塑性樹脂(C)の配合量が49重量部を超
える場合(比較例6)は耐熱性が劣る。ポリエーテルエ
ステルアミド(A)を含有しない樹脂組成物(比較例
9)は抵抗値が高く、帯電防止性が劣るので好ましくな
い。
〔発明の効果〕
本発明の熱可塑性樹脂組成物は永久帯電防止性、耐衝撃
性等の機械的特性、耐熱性がともにすぐれたものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(a)炭素原子数6以上のアミノカ
    ルボン酸またはラクタム、もしくは炭素原子数6以上の
    ジアミンとジカルボン酸の塩、(b)数平均分子量200
    〜6000のポリエチレングリコールおよび(c)炭素原子
    数4〜20のジカルボン酸から構成されるポリエーテルエ
    ステルアミドで、ポリエーテルエステル単位が95〜10重
    量%であるポリエーテルエステルアミド1〜50重量部 (B)ポリカーボネート樹脂95〜50重量部および (C)スチレン系熱可塑性樹脂4〜49重量部 からなり、かつ(A)+(B)+(C)の合計量が100
    重量部となる割合で配合してなる熱可塑性樹脂組成物。
JP61115528A 1986-04-14 1986-05-20 熱可塑性樹脂組成物 Expired - Fee Related JPH0745612B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61115528A JPH0745612B2 (ja) 1986-05-20 1986-05-20 熱可塑性樹脂組成物
DE3788818T DE3788818T2 (de) 1986-04-14 1987-04-13 Innerlich antistatische thermoplastische Harzzusammensetzungen.
EP87303203A EP0242158B1 (en) 1986-04-14 1987-04-13 Intrinsically antistatic thermoplastic resin compositions
US07/980,106 US5338795A (en) 1986-04-14 1992-11-23 Housing and thermoplastic resin compositions including polyether ester amide, styrene based resin and vinyl copolymer
US08/240,270 US5500478A (en) 1986-04-14 1994-05-10 Housing and resin composition including polyether ester amide, polycarbonate resin and modified vinyl polymer
US08/560,821 US5834561A (en) 1986-04-14 1995-11-20 Instrinsically antistatic thermoplastic resin compositions housing and resin composition including polyether ester amide, polyphenylene ether resin and vinyl polymer
US08/932,286 US5886097A (en) 1986-04-14 1997-09-17 Housing and resin composition including polyether ester amide, thermoplastic resin, vinyl polymer and halogen
HK98106118A HK1006973A1 (en) 1986-04-14 1998-06-23 Intrinsically antistatic thermoplastic resin compositions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61115528A JPH0745612B2 (ja) 1986-05-20 1986-05-20 熱可塑性樹脂組成物

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27220594A Division JPH07292232A (ja) 1994-11-07 1994-11-07 熱可塑性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62273252A JPS62273252A (ja) 1987-11-27
JPH0745612B2 true JPH0745612B2 (ja) 1995-05-17

Family

ID=14664758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61115528A Expired - Fee Related JPH0745612B2 (ja) 1986-04-14 1986-05-20 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0745612B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0811779B2 (ja) * 1986-05-22 1996-02-07 ダイセル化学工業株式会社 樹脂組成物
JP2918044B2 (ja) * 1989-07-27 1999-07-12 ダイセル化学工業株式会社 帯電防止プラスチック材料
FR2724871B1 (fr) * 1994-09-23 1996-12-13 Atochem Elf Sa Carte antistatique
JPH07292232A (ja) * 1994-11-07 1995-11-07 Toray Ind Inc 熱可塑性樹脂組成物
US5658984A (en) * 1994-12-22 1997-08-19 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation Permanent anti-static polycarbonate resin composition
US5849822A (en) * 1995-08-17 1998-12-15 Teijin Limited Thermoplastic resin composition superior in transparency and antistatic property
EP1642934B1 (en) * 2003-06-18 2012-12-12 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Transparent resin composition
WO2006098214A1 (ja) 2005-03-14 2006-09-21 Adeka Corporation 帯電防止剤組成物
TWI513757B (zh) * 2011-01-14 2015-12-21 Teijin Chemicals Ltd Aromatic polycarbonate resin composition and molded article
WO2013094262A1 (ja) 2011-12-21 2013-06-27 理研ビタミン株式会社 練り込み型帯電防止剤および該剤を含む熱可塑性樹脂組成物並びに成形品
JP2016065126A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 東洋インキScホールディングス株式会社 帯電防止用樹脂組成物
KR102513777B1 (ko) 2015-08-05 2023-03-24 리켄 테크노스 가부시키가이샤 제전성 수지 조성물

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59213751A (ja) * 1983-05-18 1984-12-03 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
EP0149091A1 (en) * 1983-12-16 1985-07-24 Mobay Corporation Impact modified polycarbonates
JPS60170646A (ja) * 1984-02-16 1985-09-04 Daicel Chem Ind Ltd 樹脂組成物
JPS6169862A (ja) * 1984-09-12 1986-04-10 Daicel Chem Ind Ltd ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物
JPS6173753A (ja) * 1984-09-20 1986-04-15 Toray Ind Inc 樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62273252A (ja) 1987-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0472855B2 (ja)
JPH0745612B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2906542B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH072884B2 (ja) 帯電防止性を有する成形品
JPH01308444A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0725976B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2804976B2 (ja) 透明な帯電防止性アクリル系樹脂組成物
JPH0428025B2 (ja)
JP2745572B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0524175B2 (ja)
JP2745625B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2682056B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3645354B2 (ja) 帯電防止樹脂組成物
JP2517635B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH01163251A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2993183B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2605771B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0339349A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0826199B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2650410B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0710946B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2669170B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH07292232A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0680138B2 (ja) 制電性樹脂組成物
JP2546313B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees