JPH0745343Y2 - 親展葉書 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、年金や預金残高など本人にのみその内容を知
らせ、他人にはその情報を秘匿することができる親展情
報通知用葉書に関する。

［従来の技術］ 従来、この種の親展情報の通知法としては、親展情報を
記した用紙を封筒にいれるか、葉書に記録した親展情報
の上からラベルを貼付して情報を秘匿するものが知られ
ている。

［考案が解決しようとする課題］ 親展情報を記した用紙を封筒に入れる方法は、親展情報
を記した用紙を封筒に入れるのに多大の手間と時間を必
要とするばかりでなく、葉書に比べ郵送費用が高くなる
という問題点を有している。

葉書に記録した親展情報の上からラベルを貼付して情報
を秘匿する方法は、親展情報の記録位置に情報隠蔽用の
特殊なレベルを貼らなければならないので、貼る手間と
秘匿情報の大きさに応じた大きさのラベルを必要とす
る。ラベルを貼ることは、機械的に行えるようになって
きているが、高価な専用機を必要とする。秘匿情報及び
宛先はコンピュータープリンターから連続して打ち出さ
れるので、秘匿情報の上に貼られるラベルは打ち出し速
度に合わせて１枚のミスもなく確実に貼られなければな
らない。しかし、粘着剤を有するラベルを１枚のミスも
なく確実に貼付することは現在の所難しく、ラベルが貼
られ無かったり、貼付場所がずれたり、貼付するために
剥がされたラベルの送りがうまく行かず連続して送られ
てくる用紙と機械との関係で、用紙に皺が入ったりして
しまう等のトラブルが起こる。このような状態になる
と、その部分だけの手直しが難しいので、再度最初から
作業のし直しを行はざるを得ない場合もある。更に、年
金受給者の増大や、金融商品の利用者の増大にともなっ
て、益々秘匿情報の親展通知の需要が多くなっているか
ら、処理速度を高速化する必要があるが、ラベル貼りの
確実性と高速化を満足した専用機は現在の所見当らな
い。

そこで本考案は、従来技術のこのよう問題点を解決する
ためになされたのであり、その課題とするところは、親
展情報通知票上に、コンピュータープリンターが打ち出
す速度で宛先と親展情報が確実に記録されるとともに後
処理を必要とせずそのまま発送し得る親展葉書及び発送
控えを残すことができる親展葉書セットの提供である。

［課題を解決するための手段］ 上記課題は、本考案の親展葉書を、表面に宛先表示部を
有し、裏面にヒートシール性接着剤を設けた宛先表示シ
ートと、自己発色性感圧複写紙の表面に熱可塑性樹脂層
を有する親展情報通知票とで構成し、前記宛先表示シー
ト及び親展情報通知表は自己発色性感圧複写紙に記録さ
れた親展情報を表面および裏面から判読不可能とする処
置がなされており、宛先表示シートのヒートシール性接
着剤と、親展情報通知表の熱可塑性樹脂層を対接して隔
離可能な程度に熱圧着するとともに、親展葉書の一部に
宛先表示シートと親展情報通知票を剥離するための剥離
開始用切込みを設けたことにより解決された。

親展情報を判読不可能とする処理としては、親展情報通
知票の親展情報を覆うように、宛先表示シートおよび親
展情報通知票に地紋印刷を施すことは好ましい方法であ
る。更に、このようにして得られた親展葉書の上又は下
側に、宛先表示シートの宛先表示部と親展情報通知表の
親展情報に対応する宛先表示部と親展情報記録部を有す
る控票を設けた親展葉書セットは、一回の記録で発送で
きる親展葉書と発送控えを残すことができる。

本考案の特徴は、第１に、親展情報通知票として自己発
色性感圧複写紙を使用し、その上に熱可塑性樹脂層を設
けたことである。自己発色性感圧複写紙は、発色性無色
染料を溶解した油を含有するマイクロカプセルと、無色
染料を発色させる顕色剤を、混合あるいは重ねて支持体
上に塗布したものである。支持体は紙、プラスチック、
不織布など自己発色性感圧記録層を塗布できるものであ
ればよい。一般的には上質紙である。自己発色性感圧複
写紙は、例えば、特開昭47−6207、特開昭54−40712、
特開昭54−89815、特開昭55−61495、特開昭59−6438
7、特開昭61−49887等の各公開公報に開示されているも
のであり、感圧複写紙の業界で公知のいずれの方法であ
ってもよい。又、特開昭56−189や特開昭61−279585号
公報に開示されているような自己発色性感圧複写塗料を
必要部分だけをスポット印刷したものであってもよい
が、全面が自己発色性感圧複写層となっているものの方
が、宛先表示部や親展情報記録部のデザインを自由に取
ることができる点で使用し易い。

自己発色性感圧複写紙の発色層の上に設ける熱可塑性樹
脂層は、テフロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リオキシエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、ポリスチレン及びその共重合体、ボ
リ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリブチ
ラールなどのいわゆる熱可塑性樹脂を溶融塗工、溶剤に
溶解して塗工、あるいはこれらの樹脂のエマルジョンを
塗工後乾燥して作成する。熱可塑性樹脂は、これらの中
から宛先表示シートの裏面に施したヒートシール性接着
剤の種類に併せて、ヒートシール性接着剤との接着性、
接着後の剥離性、加工のし易さや価格を考慮して決めら
れるが、一般的にこれらの条件を満足するものとして
は、比較的極性の少ないポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合体等が好ましいものであ
る。

宛先表示シートは基材の裏面にヒートシール性接着剤を
設けたものであり、基材は非塗工紙、塗工紙、填料含有
紙、合成紙、樹脂フィルム、填料含有樹脂フィルム、和
紙、不織布等、材質、厚さ等は特に限定されない。ヒー
トシール性接着剤を設けるのに必要なら基材の裏面にプ
ライマー処理を施してもよい。

ヒートシール性接着剤としては、通常ホットメルト型接
着剤あるいはホットメルト形粘着剤を使用するが、粘着
剤にポリエチレンエマルジョン等のヒートシール性があ
るものを所定量混合したものであってもよい。ホットメ
ルト型接着剤はエチレン−酢酸ビニル共重合体系、ナイ
ロン等のポリアミド系、テレフタル酸とエチレングリコ
ール等からなるポリエステル系、ポリビニルアルコール
などのポリオールをベースとした水溶性ホットメルト接
着剤がある。ホトオメルト粘着剤は、ホットメルト適性
を持つポリエチレン系、スチレンブタヂエン共重合体な
どのジエン系、アクリル酸エステル共重合体系、ポリビ
ニルエーテル系等高分子に粘着付与剤などを加えて造ら
れるものである。更に、本考案では、本来接着剤ではな
いが、熱圧着する事でヒートシール可能なポリエチレン
やポリプロピレン等の樹脂であってもよい。

これらの中では、エチレン−酢酸ビニル系共重合体や、
ポリエチレン、ポリプロリレンなどのオレフィンを主体
とする複合ポリマー系のホットメルト接着剤が使用し易
い。

ヒートシール性接着剤はできるだけ少量且つ均一に設け
ることがよい結果をもたらす。均一であれば少量なほど
良いが、製造条件を考慮すると10〜30g/m²、好ましくは
15〜25g/m²程度で充分である。

ヒートシール性接着剤と熱可塑性樹脂はその組合せで使
用の可否が決まるのであり、その選択に当たっては、接
着力、剥離力、溶融温度を勘案して選択する必要があ
り、熱可塑性樹脂はその可塑化温度がヒートシール性接
着剤の軟化温度より高いものと組合せるとよい。通常剥
離力は８〜80g/cm、好ましくは20〜40g/cm程度であり、
自己発色性感圧複写紙に使用されるカプセルおよび溶剤
などの特性を考慮すると、溶融温度は30〜150℃程度が
好適である。この温度は、使用するヒートシール性接着
剤の軟化温度より高く、熱可塑性樹脂の可塑化温度より
低い温度で熱圧着するとよい。このような条件を選択す
ることにより、熱圧着後は取扱中には剥離することのな
い接着力があり、剥離に際しては、困難なく剥離できる
とともに、一旦剥離後は充分な再接着ができない親展葉
書を得ることができる。

控票の宛先表示部と親展情報部は、宛先表示シートの宛
先表示部と親展情報通知票の親展情報部と対応する位置
に設けられる。親展葉書の上側に控票を置く場合は、控
票の宛先表示部に記録された宛先は、宛先表示シートの
宛先表示部にそのまま複写される。複写手段は特に限定
するものではなく、控票の宛先表示部の裏面に裏カーボ
ンを設ける、控票を発色性染料を含有したマイクロカプ
セルを塗布した感圧複写紙の上用紙とし、宛先表示シー
トを顕色剤を塗布した感圧複写紙の下用紙とする、ある
いはカーボン紙を挿入するなどの手段が考えられる。控
票の宛先表示部の裏面に裏カーボンを設ける方法が経済
性の点から好ましい。親展葉書の下側に控票を置く場合
は、親展情報通知票の裏面にカーボンを塗布する、裏面
に発色性染料を含有したマイクロカプセルを塗布し控票
を顕色剤を塗布した下用紙とする、カーボン紙を挿入す
るなどの手段の外、控票の自己発色性感圧複写紙として
も良い。

宛先表示シートの表面に設ける宛先表示部と、親展情報
通知票の親展情報表示部には予め枠取りした宛先表示欄
と親展情報欄を設けることが多い。宛先表示欄は通常の
印刷で、親展情報表示欄はクラッシャー印刷法で行なう
のが便利である。

宛先表示シートと親展情報通知票には、記録された親展
情報は親展葉書の表面あるいは裏面から判読できるもの
であってはならない。そのため、宛先表示シートと親展
情報通知票には、親展情報の判読を不可能にする処理が
必要である。この処理は親展情報の判読が事実上できな
い程度になされていれば充分であり、その方法は特に限
定するものではなく、例えば、次のような手段を組み合
わせれば良い。

宛先表示シート及び親展情報通通知票の基材に、充分厚
く又不透明の物を用いる。不透明化するには、填料の内
添、塗工などがある。

宛先表示シートと親展情報通知票が、薄く透明度が高い
ものであるときは、少なくとも親展情報に対応する部分
に透かし防止画像を設ける。透かし防止画像は一般的に
は印刷する。透かし防止画像は通常、地紋印刷が多い
が、メモやお知らせなどこの目的に合うものであれば特
に制限するものではない。

また、親展情報部に対応する部分を覆う不透明シートを
宛先表示シートの裏面に貼付、あるいは挟み込む。

本考案は、最終的には葉書としてそのまま郵送すること
を目的としているから、その大きさは葉書として通用す
る寸法である必要がある。最初から葉書大の連続葉書と
して製造する場合は、その左右両端に、紙送り用スプロ
ケット孔をもうけるとよい。又、葉書より大きな寸法の
本考案の構成を有する紙送り用スプロケット孔を有する
連続用紙とし、コンピュータープリンターで記録後、葉
書大に打ち抜いてもよい。

控票と親展葉書の間は、粘着、接着、紙ファスナー等の
方法で取扱に不便を来さない程度に密着されていればよ
い。

また、親展葉書の宛先表示シートと親展情報通知票を剥
離するため、剥離開始用切込みを親展葉書に設ける必要
がある。切込みは、宛先表示シートの１遇に斜めに設け
るが、親展情報通知票の１遇に設けても良く、また、宛
先表示シートの１遇に設けた切込みの単部から連続して
ほぼ親展情報部の大きさの切込みを設け、この切込みで
囲まれた部分を１片として剥離できるようにしても良
い。要は、剥離可能な程度に熱圧着されているヒートシ
ール性接着剤と熱可塑性樹脂とを剥離するための手がか
りとなれば良いので、形や数は重要なことではない。

［作用］ 本考案の、宛先表示シート裏面のヒートシール性接着剤
と親展情報通知票表面の熱可塑性樹脂とを対接して剥離
可能な程度に熱圧着した親展葉書は、宛先表示シートの
宛先表示部に、郵便番号、住所、氏名などの宛先情報
と、親展情報通知票の親展情報部に親展情報が記録され
るように、夫々の情報を宛先表示シートの上部からドッ
トプリンター等圧力型記録手段で圧力を加えると、宛先
表示シートの表面には宛先情報が記録され、親展情報通
知票には宛先表示シートを通して加わった圧力により自
動的に自己発色性感圧複写紙の発色層に記録が生じる。
記録された親展情報は、宛先表示シート及び親展情報通
知票が親展情報を判読不可能とする処理がなされている
ため、宛先表示シートの表面からも親展情報通知票の裏
面からも親展情報を判読することができず、この葉書き
を扱う他人に親展情報を知られる恐れはない。

親展情報を見ようとすればこの宛先表示シートと親展情
報通知票を剥さなければならない。宛先表示シート裏面
の接着剤はヒートシール性ではあっても粘着剤ではない
から、いったん剥された場合は通常の粘着剤を有する剥
離紙のように再粘着させてもともようにみせかけること
は不可能である。従って、本人以外の他人が親展情報を
知ることはできず、情報は完全に秘匿される。

控票がある場合は、控票の上部から宛先と親展情報を加
圧型記録手段で記録する。宛先は、控票の裏面に設けた
複写手段によって、宛先表示シートの宛先表示部に複写
され、親展情報は、宛先表示シートを通して親展情報通
知票の親展情報部に自己発色して記録される。

控票がある場合は控票を剥し、控票が無い場合はそのま
まただちに発送する。

この親展葉書の受取人は、親展葉書に設けられた剥離開
始用切込みを折り、その部分から宛先表示シートを引き
剥すことによって始めて親展情報を知ることができる。

［実施例］ 以下、本考案を実施例により具体的に示す。

実施例１ 第1a図は本考案の第１実施例の親展葉書の斜視図であ
り、第1b図は親展葉書情報通知票の斜視図、第1c図は第
1b図の親展情報通知票を裏面から見た斜視図である。

宛先表示シート２は、基材21の表面に宛先表示部７と親
展情報部５より大きい透かし防止用地紋４が印刷がされ
ており、裏面には全面にポリエチレンとポリプロピレン
を主たる構成成分とするする複合ポリマー系のホットメ
ルト接着剤22が塗布されている。

親展情報通知票３は支持体31の表面に発色性無色染料を
溶解した油を含有するマイクロカプセルを含む層32の上
に無力染料を発色させる顕色剤層33を積層して自己発色
性感圧複写層となし、その上に熱可塑性樹脂層としてポ
リエチレン被覆層34を設ける。親展情報通知票３の支持
体31の裏面には親展情報部５を覆う大きさの透かし防止
用地紋４が印刷されている。

宛先表示シートのヒートシール性接着剤面と親展情報通
知票の熱可塑性樹脂層とを対接し熱圧着して親展葉書１
を作成し、宛先表示シートの左隅と、その１端から左辺
に平行にスリットＳを入れる。更に、自己発色性感圧複
写層32に親展情報欄６を宛先表示シートの透かし防止地
紋４の上からクラッシャー印刷で設けるて、親展葉書を
完成した。

実施例２ 第２−ａ〜ｄ図は控票を親展葉書の上側に設けた、本考
案の親展葉書セット及び親展葉書セットを構成する各葉
を別々に示した斜視図である。本実施例は、控票を親展
葉書の上側に設けた葉書の大きさの親展葉書セットの両
端に送り用のスプロケット孔９を設けたものであり、連
続伝票と同様に使用することができる。

控票10はその表面に、宛先表示シート２の宛先表示部７
と重なる位置に宛先表示部７が印刷され、宛先表示部７
の裏面には宛先表示シート２の宛先表示部７を覆う大き
さで裏カーボン11が設けてある。

宛先表示シート２には剥離開始用スリットS1と、S1の１
端から連続するスリットS2を親展情報部を覆う大きさで
設け、裏面にはエチレン酢酸ビニル系共重合体を主成分
とするヒートシール性接着剤を設けた。また親展情報通
知票は支持体31の上にカプセル塗料と顕色剤塗料を混合
して塗布した自己発色性感圧発色層35を設け、その上に
熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを溶融塗布した層34
を設けたものである。

所定の印刷を宛先表示シート２の表面及び親展情報通知
票３の裏面にした後、ヒートシール性接着剤と熱可塑性
樹脂層を対接し熱圧着する。次に親展情報欄６をクラッ
シャー印刷し、その上に所定の印刷を済ませた控票10を
スプロケット孔を揃えて紙ファスナーｆで固定する。透
かし防止地紋印刷は実施例１と同様に宛先表示シートの
表面と親展情報通知票の裏面の親展情報欄に対応する位
置に設けた。

この実施例の親展葉書セットは、連続親展葉書セットし
てこのままコンピューターアウトプットができ、控えを
取った後はそのまま親展葉書として郵送され、熱圧着さ
れているので途中の取扱によって宛先表示シートが剥が
れて秘匿情報が他人に見られてしまう恐れはなく、又一
度剥してしまえば元のように再粘着することができるな
いら本人以外に親展情報を知られる心配はない。

［考案の効果］ 本考案は親展情報を記録した親展葉書であるから、封書
として郵送する場合と比べると、宛先と親展情報を連続
して且つ同時にプリトアウトすることができ、親展情報
記録用紙の封入及び封緘が不用であり、発送作業能高く
率且つ郵送費も安いので、経済的に著しく有利である。

又、本考案は親展情報が記録された親展情報通知票と親
展情報が好かしても読めないように透かし防止用画像を
設けた宛先表示シートが予め剥離可能な程度に熱圧着さ
れ一体となっているから、親展情報記録の上に粘着ラベ
ルを貼付して親展情報を秘匿するようにした親展葉書と
比べ、ラベルを貼付すためのラベラーが不用であり、ラ
ベルが確実に貼付されないために起こる作業の流れが中
断されたり、作業そのものをやり直すようなことがな
く、処理の確実性と処理速度が大幅に改善される。ま
た、ヒートシール性接着剤と熱可塑性樹脂を剥離可能ね
程度に熱圧着してあるので一定の力できれいに剥離する
ことができるとともに、一旦剥離してしまうとラベルに
使用される粘着剤と異なり、再粘着することは不可能で
あるから、親展情報の受取人以外どの様にしてもこの情
報を読みとることはできない。

更に、控えを必要とする場合も、親展葉書の上又は下に
控え票を置くことにより、親展葉書への記録と同時に控
え票を作成することができる。

このように、本考案の親展葉書は、年金や預金残高の秘
匿情報を受取人本人以外に知られることなく通知するこ
とができるものであり、しかも記録の作成から発送まで
の処理を高速且つ確実に連続して行なううことができる
ものであるから経済的にも有利であって、秘匿情報の通
知の増大に対処できるものである。

【図面の簡単な説明】 第1a図〜第1c図は本考案の第１実施例に関わる親展葉書
及び親展葉書を構成する各葉の斜視図、第2a図〜第2d図
は第２実施例の親展葉書セット及び親展葉書セットを構
成する各葉の斜視図である。 １……親展葉書あるいは親展葉書セット、２……宛先表
示シート、３……親展情報通知票、４……地紋、５……
親展情報部、22……ヒートシール性接着剤、35……自己
発色性感圧複写層、Ｓ……スリット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表面に宛先表示部を有し、裏面にヒートシ
   ール性接着剤を設けた宛先表示シートと、自己発色性感
   圧複写紙の表面に熱可塑性樹脂を有する親展情報通知票
   からなる親展葉書であって、前記宛先表示シート及び親
   展情報通知票は自己発色性感圧複写紙に記録された親展
   情報を表面および裏面から判読不可能とする処置がなさ
   れており、宛先表示シートの裏面のヒートシール性接着
   剤と、親展情報通知票の熱可塑性樹脂層を対接して、ヒ
   ートシール性接着剤の軟化温度より高く熱可塑性樹脂の
   可塑化温度より低い温度で剥離可能に熱圧着するととも
   に、親展葉書の一部に宛先表示シートと親展情報通知票
   を剥離するための剥離開始用切込みを設けたことを特徴
   とする親展葉書。