JPH0744043A - エレクトログラフィ用プリンタ又はコピア（登録商標）内で記録媒体にトナー像を定着させる加熱定着装置 - Google Patents
エレクトログラフィ用プリンタ又はコピア（登録商標）内で記録媒体にトナー像を定着させる加熱定着装置Info
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- JPH0744043A JPH0744043A JP6090028A JP9002894A JPH0744043A JP H0744043 A JPH0744043 A JP H0744043A JP 6090028 A JP6090028 A JP 6090028A JP 9002894 A JP9002894 A JP 9002894A JP H0744043 A JPH0744043 A JP H0744043A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エレクトログラフィー用プリンタ又はコピア
で記録媒体にトナー像を定着させる場合に、裏側にトナ
ー像が既に定着済みであっても、表側にトナー像を定着
させ得る、予熱サドルを有する加熱定着装置を提供す
る。 【構成】 感熱印刷定着ステーション１１，１２に前置
された予熱サドル１５に、記録媒体１７の裏面が接触す
る滑り面３０が設けられ、この滑り面３０がトナーをは
じいて付着させない材料により構成されるようにする。
で記録媒体にトナー像を定着させる場合に、裏側にトナ
ー像が既に定着済みであっても、表側にトナー像を定着
させ得る、予熱サドルを有する加熱定着装置を提供す
る。 【構成】 感熱印刷定着ステーション１１，１２に前置
された予熱サドル１５に、記録媒体１７の裏面が接触す
る滑り面３０が設けられ、この滑り面３０がトナーをは
じいて付着させない材料により構成されるようにする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトログラフィー
用プリンタ又はコピア内でリボン状の記録媒体の表側の
トナー像を定着させる加熱定着装置、それも記録媒体の
裏側が既に定着されたトナー像を有している場合にも、
表側のトナー像の定着が可能な形式のものに関する。
用プリンタ又はコピア内でリボン状の記録媒体の表側の
トナー像を定着させる加熱定着装置、それも記録媒体の
裏側が既に定着されたトナー像を有している場合にも、
表側のトナー像の定着が可能な形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】大ていは紙から成る記録媒体上のトナー
像を感熱印刷により定着させるため、プリンタ又はコピ
アには加熱定着装置が用いられる。これらの加熱定着装
置は、加熱された定着ローラと押圧ローラとから成る定
着区域が後置された予熱サドルを有している。
像を感熱印刷により定着させるため、プリンタ又はコピ
アには加熱定着装置が用いられる。これらの加熱定着装
置は、加熱された定着ローラと押圧ローラとから成る定
着区域が後置された予熱サドルを有している。
【０００３】この種の加熱定着装置は、たとえばＵＳ−
Ａ−４１４７９２２又は日本アブストラクト（Ｊａｐａ
ｎ Ａｂｓｔｒａｃｔ）Ｖｏｌ．１３，Ｎｏ．１２０，
１９８９年３月２４日（日本−Ａ−６３−２９２１７
７）により公知である。
Ａ−４１４７９２２又は日本アブストラクト（Ｊａｐａ
ｎ Ａｂｓｔｒａｃｔ）Ｖｏｌ．１３，Ｎｏ．１２０，
１９８９年３月２４日（日本−Ａ−６３−２９２１７
７）により公知である。
【０００４】最高の速度域では、たとえば０．５ｍ／ｓ
以上の印字速度で作業し、定着のために感熱印刷定着ス
テーションが用いられるエレクトログラフィー用プリン
タの場合、枚葉紙又はウエブを本来の感熱印刷定着工程
前に約１００℃又はそれ以上の温度に加熱し、それによ
ってトナー像が紙表面に良く結合されるようにする。
以上の印字速度で作業し、定着のために感熱印刷定着ス
テーションが用いられるエレクトログラフィー用プリン
タの場合、枚葉紙又はウエブを本来の感熱印刷定着工程
前に約１００℃又はそれ以上の温度に加熱し、それによ
ってトナー像が紙表面に良く結合されるようにする。
【０００５】既に片面、たとえば裏側が印刷され、定着
されたウエブ又は枚葉紙の他方の面を印刷し、定着させ
る場合には、定着済みの裏側が、第２の定着工程のため
紙を加熱するさい、高温の予熱サドル表面にわたって案
内されざるをえない。その場合、この第２の定着工程に
次の問題が生じる： ａ） 連続的な印刷の場合 既に定着された印刷像が高温の予熱サドル表面にわたり
走行して加熱されることによって、ペースト状ないし液
状になり、一部がサドル表面に付着する。このトナーが
サドル表面に溜ると、益々多くトナー像からトナーがサ
ドル表面に付着するようになり、紙上のトナー像が明ら
かに損われることになる。
されたウエブ又は枚葉紙の他方の面を印刷し、定着させ
る場合には、定着済みの裏側が、第２の定着工程のため
紙を加熱するさい、高温の予熱サドル表面にわたって案
内されざるをえない。その場合、この第２の定着工程に
次の問題が生じる： ａ） 連続的な印刷の場合 既に定着された印刷像が高温の予熱サドル表面にわたり
走行して加熱されることによって、ペースト状ないし液
状になり、一部がサドル表面に付着する。このトナーが
サドル表面に溜ると、益々多くトナー像からトナーがサ
ドル表面に付着するようになり、紙上のトナー像が明ら
かに損われることになる。
【０００６】ｂ） 待機の場合 この定着済みの印刷像を有するウエブが高温のサドル上
に載ることになる。サドル表面区域の印刷像は加熱さ
れ、この結果、ペースト状ないし液状となり、高温のサ
ドル表面に付着する。ウエブのスタート時にトナー像が
ウエブ表面から剥取られ、サドル表面に付着したままと
なる。
に載ることになる。サドル表面区域の印刷像は加熱さ
れ、この結果、ペースト状ないし液状となり、高温のサ
ドル表面に付着する。ウエブのスタート時にトナー像が
ウエブ表面から剥取られ、サドル表面に付着したままと
なる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、エレクトログラフィー用プリンタ又はコピアで
記録媒体にトナー像を定着させる予熱サドルを有する加
熱定着装置、それも裏側に既にトナー像が定着済みの場
合にも、表側にトナー像を定着させ得る加熱定着装置を
提供することにある。
課題は、エレクトログラフィー用プリンタ又はコピアで
記録媒体にトナー像を定着させる予熱サドルを有する加
熱定着装置、それも裏側に既にトナー像が定着済みの場
合にも、表側にトナー像を定着させ得る加熱定着装置を
提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、記録媒体走行装置内で感熱印刷定着ステーション
に前置された予熱サドルに、記録媒体の裏面が載せられ
る滑り面が設けられ、この滑り面が、少なくとも、記録
媒体との接触区域ではトナーをはじいて付着させない材
料により構成されるようにするのである。
れば、記録媒体走行装置内で感熱印刷定着ステーション
に前置された予熱サドルに、記録媒体の裏面が載せられ
る滑り面が設けられ、この滑り面が、少なくとも、記録
媒体との接触区域ではトナーをはじいて付着させない材
料により構成されるようにするのである。
【０００９】本発明の有利な実施例は、請求項２以下の
各項に記載されている。
各項に記載されている。
【００１０】記録媒体の表側と裏側とは、記録媒体の双
方の側を指す相対的な呼称にすぎない。
方の側を指す相対的な呼称にすぎない。
【００１１】枚葉紙又はウエブから成ることのできる記
録媒体を、トナーをはじく材料から成る滑り面を有する
予熱サドル上で案内する場合、シンプレックス、デュプ
レックスいずれの作業も可能なプリンタ又はコピア内で
加熱定着装置を用いることができる。トナーをはじく材
料は、ペースト状ないし液状のトナーをはじく性質をも
ち、その上を走行するウエブに対し高い耐摩耗性を有し
ている。
録媒体を、トナーをはじく材料から成る滑り面を有する
予熱サドル上で案内する場合、シンプレックス、デュプ
レックスいずれの作業も可能なプリンタ又はコピア内で
加熱定着装置を用いることができる。トナーをはじく材
料は、ペースト状ないし液状のトナーをはじく性質をも
ち、その上を走行するウエブに対し高い耐摩耗性を有し
ている。
【００１２】これらの材料として適しているのは、たと
えばＰＴＦＥ化合物ないしＰＦＡ化合物等の弗素化合物
から成る材料であることが判明した。この材料は、予熱
サドルの相応の受容面上に蒸着、吹付け、接着のいずれ
かにより取付けられる。ＰＴＦＥないしＰＦＡの化合物
は、トナー材料を極めてよくはじく性質をもち、ウエブ
による摩耗に対する高い耐性を有している。
えばＰＴＦＥ化合物ないしＰＦＡ化合物等の弗素化合物
から成る材料であることが判明した。この材料は、予熱
サドルの相応の受容面上に蒸着、吹付け、接着のいずれ
かにより取付けられる。ＰＴＦＥないしＰＦＡの化合物
は、トナー材料を極めてよくはじく性質をもち、ウエブ
による摩耗に対する高い耐性を有している。
【００１３】耐摩耗性を更に高めるため、ＰＴＦＥ又は
ＰＦＡに摩耗低減成分、たとえば黒鉛又はガラス繊維
を、多少の差はあれ十分に添加することができる。
ＰＦＡに摩耗低減成分、たとえば黒鉛又はガラス繊維
を、多少の差はあれ十分に添加することができる。
【００１４】この種の予熱サドルは、通例、月産ＤＩＮ
Ａ４版２００万〜１０００万ページ級の生産能力のエ
レクトログラフィー用プリンタに用いられるので、何年
にもわたって摩耗の生じない運転は不可能である。この
理由から、予熱サドル表面は、必要とあれば、問題なし
に簡単に取替えられるようにするのが望ましい。その場
合、また、加熱部材を有する加熱サドルの基本構造体は
取替る必要がないようにせねばならない。この目的のた
め、トナーをはじく層は薄手の金属板に蒸着、吹付け、
接着のいずれかで取付けられるようにし、その金属板を
予熱サドルの基本構造体に交換可能に取付けておくよう
にする。
Ａ４版２００万〜１０００万ページ級の生産能力のエ
レクトログラフィー用プリンタに用いられるので、何年
にもわたって摩耗の生じない運転は不可能である。この
理由から、予熱サドル表面は、必要とあれば、問題なし
に簡単に取替えられるようにするのが望ましい。その場
合、また、加熱部材を有する加熱サドルの基本構造体は
取替る必要がないようにせねばならない。この目的のた
め、トナーをはじく層は薄手の金属板に蒸着、吹付け、
接着のいずれかで取付けられるようにし、その金属板を
予熱サドルの基本構造体に交換可能に取付けておくよう
にする。
【００１５】本発明の有利な一実施例の場合、トナーを
はじく層はフォイルとして構成され、このフォイルが、
片面に伝熱性の薄い接着層を有している。この接着層
は、サドルの高温状態のさいフォイルをサドルから再び
容易に引剥し得るよう構成されている。したがって、サ
ドル表面の迅速な取替えが、必要に応じてユーザーの作
業現場で可能である。
はじく層はフォイルとして構成され、このフォイルが、
片面に伝熱性の薄い接着層を有している。この接着層
は、サドルの高温状態のさいフォイルをサドルから再び
容易に引剥し得るよう構成されている。したがって、サ
ドル表面の迅速な取替えが、必要に応じてユーザーの作
業現場で可能である。
【００１６】トナーをはじく層は、薄いフォイルとして
構成し、このフォイルを貯蔵スプールから引出して、予
熱サドル表面上を案内し、再び巻取るようにしてもよ
い。このフォイルは、その場合、きわめて緩速で紙の走
行方向に走行するようにする。
構成し、このフォイルを貯蔵スプールから引出して、予
熱サドル表面上を案内し、再び巻取るようにしてもよ
い。このフォイルは、その場合、きわめて緩速で紙の走
行方向に走行するようにする。
【００１７】定着ローラと押圧ローラとの間の定着ギャ
ップ内へウエブが、しわを生じることなしに走入し得る
ようにするには、予熱サドルの定着ギャップ側端部をく
せ取り縁として構成し、このくせ取り縁を介して記録媒
体が著しく変向されるようにすることが公知である。と
ころが、このくせ取り縁の巻掛け区域では、記録媒体の
トナー像に著しい摩耗が生じる。この摩耗は、巻掛け区
域に、場合によりトナーをはじくコーティングを施した
ローラを配置することにより、防止することができる。
ップ内へウエブが、しわを生じることなしに走入し得る
ようにするには、予熱サドルの定着ギャップ側端部をく
せ取り縁として構成し、このくせ取り縁を介して記録媒
体が著しく変向されるようにすることが公知である。と
ころが、このくせ取り縁の巻掛け区域では、記録媒体の
トナー像に著しい摩耗が生じる。この摩耗は、巻掛け区
域に、場合によりトナーをはじくコーティングを施した
ローラを配置することにより、防止することができる。
【００１８】表面の耐摩耗性を高めるため、トナーをは
じく材料に比較的高い割合の黒鉛又はガラス繊維を添加
すると、場合により表面のトナーはじき能力が低下す
る。そのような場合には、プリンタの長時間にわたる待
機時にトナー像がサドル表面に付着するのを防止するた
め、記録媒体をサドル表面から引離すようにするのがよ
い。この引離しは、プリンタの待機状態で送風機を用い
てウエブとサドル表面ないし滑り面との間にエアクッシ
ョンを生じさせるようにして行なう。あるいは又、この
引離しは、たとえば引張りワイヤとして構成された適当
な引離し部材を用いて、記録媒体裏側を全幅にわたって
掴むようにして行なう。予熱サイドと引離し部材とは、
その場合、互いに相対運動するようにし、記録媒体は、
引離された状態では、予熱サドルから間隔をおいて引離
し部材を介して案内されるようにする。
じく材料に比較的高い割合の黒鉛又はガラス繊維を添加
すると、場合により表面のトナーはじき能力が低下す
る。そのような場合には、プリンタの長時間にわたる待
機時にトナー像がサドル表面に付着するのを防止するた
め、記録媒体をサドル表面から引離すようにするのがよ
い。この引離しは、プリンタの待機状態で送風機を用い
てウエブとサドル表面ないし滑り面との間にエアクッシ
ョンを生じさせるようにして行なう。あるいは又、この
引離しは、たとえば引張りワイヤとして構成された適当
な引離し部材を用いて、記録媒体裏側を全幅にわたって
掴むようにして行なう。予熱サイドと引離し部材とは、
その場合、互いに相対運動するようにし、記録媒体は、
引離された状態では、予熱サドルから間隔をおいて引離
し部材を介して案内されるようにする。
【００１９】新世代のエレクトログラフィー用エンドレ
スプリンタの場合、通例、ウエブは自動式にプリンタ内
へそう入される。その場合、ウエブは、とりわけ予熱サ
ドルを介して案内されねばならない。弗素化合物製の層
は、ウエブが上を走行すれば、表面に静電荷が帯電され
る。ウエブは、この静電荷により予熱サドルに強く引付
けられるので、場合によっては搬送されなくなる。黒鉛
等の静電導電性材料を適宜に添加することにより、静電
荷の帯電を防止できる。トナーをはじく材料層が接着さ
れている場合には、接着剤を導電性にして、材料層と接
地支持部との間が導電接続されるようにすればよい。
スプリンタの場合、通例、ウエブは自動式にプリンタ内
へそう入される。その場合、ウエブは、とりわけ予熱サ
ドルを介して案内されねばならない。弗素化合物製の層
は、ウエブが上を走行すれば、表面に静電荷が帯電され
る。ウエブは、この静電荷により予熱サドルに強く引付
けられるので、場合によっては搬送されなくなる。黒鉛
等の静電導電性材料を適宜に添加することにより、静電
荷の帯電を防止できる。トナーをはじく材料層が接着さ
れている場合には、接着剤を導電性にして、材料層と接
地支持部との間が導電接続されるようにすればよい。
【００２０】
【実施例】以下で、本発明の複数実施例を図面につき詳
説する。
説する。
【００２１】ウエブ印刷用のエレクトログラフィー用プ
リンタに、図１に略示した加熱定着装置が備えられてい
る。この装置は、「低温予備サドルを有するプリンタ又
はコピア用加熱定着装置」という名称のヨーロッパ特許
出願（出願番号：９２１１８１０７．９）、及び同じ名
称を有する付属のＰＣＴ後出願（ＰＣＴ−Ｎａｃｈａｎ
ｍｅｌｄｕｎｇ）に記載されている。引用した出願は本
特許出願の開示の構成要素である。加熱定着装置は、感
熱印刷定着装置として構成されている。この装置は、ラ
ジエータ１０を介して加熱される加熱ローラ１１と、電
動モータによって加熱ローラ１１に接近及び離間せしめ
られる押圧ローラ１２とを有している。加熱ローラは、
耐熱性コーティングを有するアルミニウム製円筒から成
り、押圧ローラ１２も、同じくアルミニウム円筒から成
り、シリコンのコーティングが施されている。加熱ロー
ラ１１は電動モータにより駆動される。加熱ローラ１１
には、また、分離用オイルを加熱ローラ１１に塗布する
塗油装置１３が配属されている。記録媒体搬送装置に
は、これらローラの前方に、付属の負圧ブレーキ１６を
有する予熱サドル１５が配置されている。この予熱サド
ル１５は、ウエブとして構成された記録媒体１７を予め
加熱し、加熱された状態でローラ１１，１２の間の本来
の定着ギャップへ送入される。負圧ブレーキ１６により
制動され、ローラを介して駆動される記録媒体１７は、
ピンと張られた状態で予熱サドル１５を介して案内され
る。記録媒体上のルーズなトナー像は、予熱サドル１５
上で予熱され、ローラ１１，１２の間で熱と圧力とによ
り定着せしめられる。
リンタに、図１に略示した加熱定着装置が備えられてい
る。この装置は、「低温予備サドルを有するプリンタ又
はコピア用加熱定着装置」という名称のヨーロッパ特許
出願（出願番号：９２１１８１０７．９）、及び同じ名
称を有する付属のＰＣＴ後出願（ＰＣＴ−Ｎａｃｈａｎ
ｍｅｌｄｕｎｇ）に記載されている。引用した出願は本
特許出願の開示の構成要素である。加熱定着装置は、感
熱印刷定着装置として構成されている。この装置は、ラ
ジエータ１０を介して加熱される加熱ローラ１１と、電
動モータによって加熱ローラ１１に接近及び離間せしめ
られる押圧ローラ１２とを有している。加熱ローラは、
耐熱性コーティングを有するアルミニウム製円筒から成
り、押圧ローラ１２も、同じくアルミニウム円筒から成
り、シリコンのコーティングが施されている。加熱ロー
ラ１１は電動モータにより駆動される。加熱ローラ１１
には、また、分離用オイルを加熱ローラ１１に塗布する
塗油装置１３が配属されている。記録媒体搬送装置に
は、これらローラの前方に、付属の負圧ブレーキ１６を
有する予熱サドル１５が配置されている。この予熱サド
ル１５は、ウエブとして構成された記録媒体１７を予め
加熱し、加熱された状態でローラ１１，１２の間の本来
の定着ギャップへ送入される。負圧ブレーキ１６により
制動され、ローラを介して駆動される記録媒体１７は、
ピンと張られた状態で予熱サドル１５を介して案内され
る。記録媒体上のルーズなトナー像は、予熱サドル１５
上で予熱され、ローラ１１，１２の間で熱と圧力とによ
り定着せしめられる。
【００２２】ウエブの走行方向でローラ１１，１２に後
置されている冷却装置１８によって、ウエブ全体が冷却
される。この目的のため、冷却装置１８は、開口を備え
た冷却面１９を有している。この冷却面１９上を記録媒
体が走行し、そのさい空気供給路２０を介して供給され
る冷気が開口から流出し、記録媒体１７の下に冷却エア
クッションを生じさせる。同時に、向い合った成形部を
介して、記録媒体のトナー像を定着させた側へ空気を吹
付ける。
置されている冷却装置１８によって、ウエブ全体が冷却
される。この目的のため、冷却装置１８は、開口を備え
た冷却面１９を有している。この冷却面１９上を記録媒
体が走行し、そのさい空気供給路２０を介して供給され
る冷気が開口から流出し、記録媒体１７の下に冷却エア
クッションを生じさせる。同時に、向い合った成形部を
介して、記録媒体のトナー像を定着させた側へ空気を吹
付ける。
【００２３】前述の加熱定着装置の場合、ウエブ１７の
予熱は低温度の予熱サドル１５を介して行なわれる。こ
の予熱サドル１５は、前後に接続された２つの加熱され
るサドルから成っている。すなわち、一方のサドルは定
置の前加熱サドル２１であり、他方のサドルは旋回点２
２を中心として旋回可能の加熱サドル２３である。前加
熱サドル２１と加熱サドル２３とは、ウエブ走行方向で
見て２つの別々の加熱区域を形成している。前加熱の全
区間（ｇｅｓａｍｔｅ Ｖｏｒｈｅｉｚｓｔｒｅｃｋ
ｅ）は、この場合、５００〜７００ｍｍである。ウエブ
１７は、予熱時には前加熱サドル２３ないし加熱サドル
２２の滑り面２４上を滑動する。
予熱は低温度の予熱サドル１５を介して行なわれる。こ
の予熱サドル１５は、前後に接続された２つの加熱され
るサドルから成っている。すなわち、一方のサドルは定
置の前加熱サドル２１であり、他方のサドルは旋回点２
２を中心として旋回可能の加熱サドル２３である。前加
熱サドル２１と加熱サドル２３とは、ウエブ走行方向で
見て２つの別々の加熱区域を形成している。前加熱の全
区間（ｇｅｓａｍｔｅ Ｖｏｒｈｅｉｚｓｔｒｅｃｋ
ｅ）は、この場合、５００〜７００ｍｍである。ウエブ
１７は、予熱時には前加熱サドル２３ないし加熱サドル
２２の滑り面２４上を滑動する。
【００２４】サドルとウエブとが良く接触して、温度差
が小さく維持されるようにするために、滑り面ないしサ
ドルは湾曲するように構成されている。この場合の曲率
半径は、図示の例の場合は７００ｍｍである。ローラ１
１，１２による引張りと関連する滑り面のこの湾曲と、
負圧ブレーキ１６による制動とにより、サドル全長にわ
たりウエブ１７を滑り面２４に押付ける分力が作用す
る。加えて、それによってサドル上でのウエブの走行安
定性が促進される。サドル２１ないし２３は、ウエブ走
行方向に対し横方向に細長い凹所２５を有している。こ
れらの凹所２５は、サドル全幅にわたって延びており、
側方の孔２６を介して流路２７と接続されている。この
空気の流路２７は、サドルの下を延び、過圧と負圧を生
ぜしめる空気式装置、たとえば送風機及びポンプと接続
されている。印刷作業時には記録媒体（紙）は負圧によ
りサドル滑り面２４に吸付けられ、予熱作業によって遊
離する水蒸気が吸込まれる。待機操作時には、過圧によ
り記録媒体１７とサドルないし滑り面２４との間にエア
クッションが生ぜしめられる。
が小さく維持されるようにするために、滑り面ないしサ
ドルは湾曲するように構成されている。この場合の曲率
半径は、図示の例の場合は７００ｍｍである。ローラ１
１，１２による引張りと関連する滑り面のこの湾曲と、
負圧ブレーキ１６による制動とにより、サドル全長にわ
たりウエブ１７を滑り面２４に押付ける分力が作用す
る。加えて、それによってサドル上でのウエブの走行安
定性が促進される。サドル２１ないし２３は、ウエブ走
行方向に対し横方向に細長い凹所２５を有している。こ
れらの凹所２５は、サドル全幅にわたって延びており、
側方の孔２６を介して流路２７と接続されている。この
空気の流路２７は、サドルの下を延び、過圧と負圧を生
ぜしめる空気式装置、たとえば送風機及びポンプと接続
されている。印刷作業時には記録媒体（紙）は負圧によ
りサドル滑り面２４に吸付けられ、予熱作業によって遊
離する水蒸気が吸込まれる。待機操作時には、過圧によ
り記録媒体１７とサドルないし滑り面２４との間にエア
クッションが生ぜしめられる。
【００２５】サドル２１ないし２３の加熱は、交換可能
に孔２９内に配置された発熱カートリッジ形式の電気抵
抗素子によって行なわれる。予熱サドルは、低温度サド
ルとして構成され、その加熱出力は、マイクロプロセッ
サ制御式の調整ユニットにより調整される。
に孔２９内に配置された発熱カートリッジ形式の電気抵
抗素子によって行なわれる。予熱サドルは、低温度サド
ルとして構成され、その加熱出力は、マイクロプロセッ
サ制御式の調整ユニットにより調整される。
【００２６】この加熱定着装置は、裏側にトナー像が既
に定着された記録媒体の表側のトナー像の定着にも適し
ている。このトナー像は、第１回目の処理により裏側又
は表側に付着され、定着され、次に第２回目の通過時に
他の側にトナー像が施され、定着される。この目的のた
めに、図２及び図３に示されているように、滑り面２４
は、トナーをはじいて付着させないプラスチック層、す
なわち弗素化合物、たとえばＰＴＦＥ化合物ないしＰＦ
Ａ化合物の層から成っている。この層は、予熱サドル１
５の被加工表面上に蒸着、吹付け、接着のいずれかによ
り設けられる。これらの化合物は、次のように記述され
る：次の構造式を有するポリテトラフルオロエチレン
（ＰＴＦＥ）：
に定着された記録媒体の表側のトナー像の定着にも適し
ている。このトナー像は、第１回目の処理により裏側又
は表側に付着され、定着され、次に第２回目の通過時に
他の側にトナー像が施され、定着される。この目的のた
めに、図２及び図３に示されているように、滑り面２４
は、トナーをはじいて付着させないプラスチック層、す
なわち弗素化合物、たとえばＰＴＦＥ化合物ないしＰＦ
Ａ化合物の層から成っている。この層は、予熱サドル１
５の被加工表面上に蒸着、吹付け、接着のいずれかによ
り設けられる。これらの化合物は、次のように記述され
る：次の構造式を有するポリテトラフルオロエチレン
（ＰＴＦＥ）：
【００２７】
【化１】
【００２８】次の構造式を有するペルフルオルアコキシ
−ポリマー類（ＰＦＡ）：
−ポリマー類（ＰＦＡ）：
【００２９】
【化２】
【００３０】この式において、ＲはＣnＦn+1で、弗素置
置されたアルカン側鎖を表わす。
置されたアルカン側鎖を表わす。
【００３１】ＰＴＦＥないしＰＦＡ化合物は、トナー材
料に対し極めて良好な拒絶性を示し、かつまたウエブに
よる摩耗に対し極めて良好な耐性を有している。この耐
摩耗性を高めるために、トナーをはじく層に黒鉛又はガ
ラス繊維などの成分を多少の差はあれ相当な量添加する
ことができる。
料に対し極めて良好な拒絶性を示し、かつまたウエブに
よる摩耗に対し極めて良好な耐性を有している。この耐
摩耗性を高めるために、トナーをはじく層に黒鉛又はガ
ラス繊維などの成分を多少の差はあれ相当な量添加する
ことができる。
【００３２】予熱サドルは、通例、ＤＩＮのＡ４版のペ
ージ数で月産２００万〜１０００万ページの生産量クラ
スのエレクトログラフィー用プリンタの場合に用いられ
るので、予熱サドルの摩耗率は比較的高い。この理由か
ら、サドル表面が、必要な場合に簡単に問題なく取替え
られ、しかも発熱素子を有する加熱サドルの高価な基本
構造体を一緒に取替えずに済むようにするのが好まし
い。
ージ数で月産２００万〜１０００万ページの生産量クラ
スのエレクトログラフィー用プリンタの場合に用いられ
るので、予熱サドルの摩耗率は比較的高い。この理由か
ら、サドル表面が、必要な場合に簡単に問題なく取替え
られ、しかも発熱素子を有する加熱サドルの高価な基本
構造体を一緒に取替えずに済むようにするのが好まし
い。
【００３３】この取替えを可能にするため、図４に示し
た実施例では、薄手の金属板３１にトナーをはじく層３
０が蒸着、吹付け、接着のいずれかにより取付けられて
いる。これら金属板３１は１〜５ｍｍの厚さを有し、予
熱サドルの基本構造体３２上に張付け又はねじ止めして
おく。
た実施例では、薄手の金属板３１にトナーをはじく層３
０が蒸着、吹付け、接着のいずれかにより取付けられて
いる。これら金属板３１は１〜５ｍｍの厚さを有し、予
熱サドルの基本構造体３２上に張付け又はねじ止めして
おく。
【００３４】トナーをはじく層３０は、また、薄いフォ
イルとして構成され、片側に薄い伝熱性の接着剤層を有
するようにすることができる。接着剤層は、サドルの発
熱状態ではサドルから再び容易に引剥しできるように構
成されている。したがって、サドル表面の交換を、ユー
ザーが、必要時に現場で極めて迅速に行なうことができ
る。
イルとして構成され、片側に薄い伝熱性の接着剤層を有
するようにすることができる。接着剤層は、サドルの発
熱状態ではサドルから再び容易に引剥しできるように構
成されている。したがって、サドル表面の交換を、ユー
ザーが、必要時に現場で極めて迅速に行なうことができ
る。
【００３５】図５に示された実施例の場合、トナーをは
じく層３０が薄いフォイル３３として構成されている。
フォイル３３は予熱サドルの全幅にわたって延びてい
る。フォイル３３は、また、スプール３４に巻付けられ
貯蔵される。スプール３４はサドルへ走入区域に予熱サ
ドル下方に配置されている。フォイル３３は、この貯蔵
スプール３４から繰出され予熱サドルを経てウエブ走行
方向に加熱サドルの終りの区域まで張られ、予熱サドル
の下方の巻取スプール３５に巻取られる。フォイルは巻
取スプール３５と接続されている駆動装置により、記録
媒体速度よりも極端に遅い速度で巻取られる。貯蔵スプ
ール３４に巻付けられているフォイル貯蔵量は、プリン
タの寿命の全期間にわたって需要をまかないうるように
しておくことができる。予熱サドルは、こうして保守不
要に構成できる。
じく層３０が薄いフォイル３３として構成されている。
フォイル３３は予熱サドルの全幅にわたって延びてい
る。フォイル３３は、また、スプール３４に巻付けられ
貯蔵される。スプール３４はサドルへ走入区域に予熱サ
ドル下方に配置されている。フォイル３３は、この貯蔵
スプール３４から繰出され予熱サドルを経てウエブ走行
方向に加熱サドルの終りの区域まで張られ、予熱サドル
の下方の巻取スプール３５に巻取られる。フォイルは巻
取スプール３５と接続されている駆動装置により、記録
媒体速度よりも極端に遅い速度で巻取られる。貯蔵スプ
ール３４に巻付けられているフォイル貯蔵量は、プリン
タの寿命の全期間にわたって需要をまかないうるように
しておくことができる。予熱サドルは、こうして保守不
要に構成できる。
【００３６】記録媒体であるウエブ１７が定着ローラ１
１と押圧ローラ１２との間の定着ギャップ内へ、しわを
生じることなしに送入されるには、ウエブが予熱サドル
のウエブ送出サドル縁３６の周囲に巻掛けられて案内さ
れるようにするのが好ましい。この巻掛け区域では既に
定着済みのトナー像が著しく摩損せしめられる。図６に
示した実施例では、この摩損が、巻掛け区域に１個又は
２個以上の、くせ取りローラ形式の変向ローラ３７を配
置することにより防止される。このローラ１２も、同じ
ようにトナーをはじく層を設けておくことができる。変
向ローラ３７は、ウエブ１７を滑り面２４により規定さ
れる走行方向から感熱印刷定着ステーションへの走入方
向へ変向させる。しかもその変向角度は、ウエブ１７に
対しくせ取り効果が作用するように選定される。
１と押圧ローラ１２との間の定着ギャップ内へ、しわを
生じることなしに送入されるには、ウエブが予熱サドル
のウエブ送出サドル縁３６の周囲に巻掛けられて案内さ
れるようにするのが好ましい。この巻掛け区域では既に
定着済みのトナー像が著しく摩損せしめられる。図６に
示した実施例では、この摩損が、巻掛け区域に１個又は
２個以上の、くせ取りローラ形式の変向ローラ３７を配
置することにより防止される。このローラ１２も、同じ
ようにトナーをはじく層を設けておくことができる。変
向ローラ３７は、ウエブ１７を滑り面２４により規定さ
れる走行方向から感熱印刷定着ステーションへの走入方
向へ変向させる。しかもその変向角度は、ウエブ１７に
対しくせ取り効果が作用するように選定される。
【００３７】トナーをはじく層３０に、表面の耐摩耗性
を高めるために、比較的高い割合で黒鉛又はガラス繊維
を添加した場合には、場合により表面のトナーはじき能
力が低下することがある。そのような場合には、プリン
タの長時間にわたる待機中に予熱サドル上へトナーが付
着するのを防止するため、プリンタの待機時間中に記録
媒体１７を予熱サドル表面から引離しておくのがよい。
を高めるために、比較的高い割合で黒鉛又はガラス繊維
を添加した場合には、場合により表面のトナーはじき能
力が低下することがある。そのような場合には、プリン
タの長時間にわたる待機中に予熱サドル上へトナーが付
着するのを防止するため、プリンタの待機時間中に記録
媒体１７を予熱サドル表面から引離しておくのがよい。
【００３８】この目的のため、図７に示した実施例で
は、待機時間中に空気流路２７、孔２６、スリット２５
を介して空気が供給され、この結果、滑り面２４と記録
媒体１７との間にエアクッションが形成され、記録媒体
１７と滑り面２４との間に間隙が生ぜしめられる。これ
により、サドル表面への記録媒体の付着が防止される。
トナーをはじく層としてフォイル３３が用いられる場合
にも、類似の形式でフォイル３３と予熱サドルとの間に
エアクッションが生ぜしめられる。
は、待機時間中に空気流路２７、孔２６、スリット２５
を介して空気が供給され、この結果、滑り面２４と記録
媒体１７との間にエアクッションが形成され、記録媒体
１７と滑り面２４との間に間隙が生ぜしめられる。これ
により、サドル表面への記録媒体の付着が防止される。
トナーをはじく層としてフォイル３３が用いられる場合
にも、類似の形式でフォイル３３と予熱サドルとの間に
エアクッションが生ぜしめられる。
【００３９】プリンタの待機時間中に予熱サドルから記
録媒体を引離す別の形式を示したのが図８である。予熱
サドルの区域で記録媒体１７を背後から掴む例えば引張
りワイヤ３８の形式の引離し部材が、プリンタ保持体内
に定置され、しかも、印刷作業時の予熱サドル位置Ｄで
は、引張りワイヤ３８は予熱サドルの凹所３９内に収容
される。予熱サドルないし発熱サドルが印刷位置Ｄから
待機位置Ｗへ旋回するさい、引張りワイヤ３８は静止し
たままで、それにより、ウエブ１７が発熱している予熱
サドル表面から引離される。
録媒体を引離す別の形式を示したのが図８である。予熱
サドルの区域で記録媒体１７を背後から掴む例えば引張
りワイヤ３８の形式の引離し部材が、プリンタ保持体内
に定置され、しかも、印刷作業時の予熱サドル位置Ｄで
は、引張りワイヤ３８は予熱サドルの凹所３９内に収容
される。予熱サドルないし発熱サドルが印刷位置Ｄから
待機位置Ｗへ旋回するさい、引張りワイヤ３８は静止し
たままで、それにより、ウエブ１７が発熱している予熱
サドル表面から引離される。
【００４０】あるいは又、引張りワイヤ３８又は別のウ
エブ引離し部材を予熱サドル表面から旋回させて、印刷
作業開始時に再びサドル表面に戻すようにしてもよい。
エブ引離し部材を予熱サドル表面から旋回させて、印刷
作業開始時に再びサドル表面に戻すようにしてもよい。
【００４１】新世代のエレクトログラフィー・プリンタ
の場合、記録媒体１７が自動式にプリンタに送入され
る。その場合、ウエブは、とりわけ予熱サドルを介して
案内される。ＰＴＦＥ又はＰＦＡ等の弗素化合物から成
る層の表面が、ウエブが表面上を滑動することにより著
しく静電荷を帯電する。この静電気の力によりウエブ１
７の走行が阻害される。このような静電荷の帯電は、静
電伝電材料、たとえば黒鉛又は類似材料をトナーをはじ
く層３０に添加することにより防止される。トナーをは
じく層３０が予熱サドル上に接着された層から成る場合
には、接着剤を同じように導電性にして、好ましくは接
地させた予熱サドルへ導電接続されるようにする。
の場合、記録媒体１７が自動式にプリンタに送入され
る。その場合、ウエブは、とりわけ予熱サドルを介して
案内される。ＰＴＦＥ又はＰＦＡ等の弗素化合物から成
る層の表面が、ウエブが表面上を滑動することにより著
しく静電荷を帯電する。この静電気の力によりウエブ１
７の走行が阻害される。このような静電荷の帯電は、静
電伝電材料、たとえば黒鉛又は類似材料をトナーをはじ
く層３０に添加することにより防止される。トナーをは
じく層３０が予熱サドル上に接着された層から成る場合
には、接着剤を同じように導電性にして、好ましくは接
地させた予熱サドルへ導電接続されるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図１】エレクトログラフィーのプリンタ用加熱定着装
置の略示断面図。
置の略示断面図。
【図２】トナーをはじく材料製の滑り面を有する予熱サ
ドルの略示断面図。
ドルの略示断面図。
【図３】図２の一部を拡大して示した図。
【図４】滑り面を設けられた金属板を有する予熱サドル
の略示図。
の略示図。
【図５】付属フォイル送り装置を有する予熱サドルの略
示図。
示図。
【図６】くせ取りローラが配属された予熱サドルの略示
断面図。
断面図。
【図７】必要に応じて記録媒体と予熱サドルとの間にエ
アクッションを生じさせる空気式装置を有する予熱サド
ルの一部の略示断面図。
アクッションを生じさせる空気式装置を有する予熱サド
ルの一部の略示断面図。
【図８】記録媒体の機械式引離し部材を備えた予熱サド
ルの略示断面図。
ルの略示断面図。
１０ ラジエータ １１ 加熱ローラ １２ 押圧ローラ １３ 塗油装置 １５ 予熱サドル １６ 負圧ブレーキ １７ 記録媒体 １８ 冷却装置 １９ 冷却面 ２０ 空気供給路 ２１ 前加熱サドル ２２ 旋回点 ２３ 加熱サドル ２４ 滑り面 ２６ 孔 ２７ 空気流路 ２８ 発熱カートリッジ ３１ 金属板 ３２ 予熱サドル基本構造体 ３３ フォイル状のトナーはじき層 Ｄ 印刷位置 Ｗ 待機位置
Claims (17)
- 【請求項１】 エレクトログラフィ用プリンタ又はコピ
ア内で記録媒体（１７）にトナー像を定着させる加熱定
着装置であって、裏側にトナー像が既に定着済みであっ
ても、表側にトナー像の定着が可能な形式のものにおい
て、記録媒体（１７）上にトナー像を定着させる感熱印
刷定着ステーション（１２，１１）と、記録媒体走行装
置内で感熱印刷定着ステーション（１１，１２）に前置
されている予熱サドル（１５）とが備えられ、予熱サド
ル（１５）には記録媒体（１７）の裏面が載せられる滑
り面（３０）が配属され、しかもこの滑り面（３０）が
少なくとも、記録媒体（１７）への接触区域ではトナー
をはじいて付着させない材料（３０）により構成されて
いることを特徴とする、記録媒体の前面にトナー像を定
着させる加熱定着装置。 - 【請求項２】 トナーをはじく材料（３０）が弗素化合
物から成ることを特徴とする、請求項１記載の加熱定着
装置。 - 【請求項３】 ＰＴＦＥ化合物又はＰＦＡ化合物がトナ
ーをはじく材料（３０）として用いられていることを特
徴とする、請求項２記載の加熱定着装置。 - 【請求項４】 黒鉛及び又はガラス繊維などの摩耗低減
粒子を含有する、トナーをはじく材料が用いられている
ことを特徴とする、請求項１から３までのいずれか１項
に記載の加熱定着装置。 - 【請求項５】 静電導電性を有するように構成されてい
る、トナーをはじく材料（３０）が用いられていること
を特徴とする、請求項１から４までのいずれか１項に記
載の加熱定着装置。 - 【請求項６】 予熱サドル（１５）に交換可能に取付可
能な滑り面（３０）を有することを特徴とする、請求項
１から５までのいずれか１項に記載の加熱定着装置。 - 【請求項７】 滑り面（３０）としてフォイルが用いら
れ、このフォイルが予熱サドル（１５）に取付けられる
ために、出来るだけ薄手の伝熱性接着層を有することを
特徴とする、請求項１から６までのいずれか１項記載の
加熱定着装置。 - 【請求項８】 滑り面（３０）として用いられるフォイ
ル（３３）が、貯蔵区域（３４）から出発して、予熱サ
ドル（１５）を経て巻取り区域（３５）まで案内される
ことを特徴とする、請求項１から６までのいずれか１項
に記載の加熱定着装置。 - 【請求項９】 フォイル（３３）を予熱サドル（１５）
を介して移動させる駆動装置が備えられていることを特
徴とする、請求項８記載の加熱定着装置。 - 【請求項１０】 記録媒体（１７）を予熱サドル（１
５）から必要に応じて引離す装置が備えられていること
を特徴とする、請求項１から９までのいずれか１項に記
載の加熱定着装置。 - 【請求項１１】 空気式装置が備えられており、この空
気式装置が、予熱サドル（１５）に配属された空気出口
を介して、記録媒体（１７）を予熱サドル（１５）から
解離する空気クッションを生じさせることを特徴とす
る、請求項１０記載の加熱定着装置。 - 【請求項１２】 予熱サドル（１５）の区域で記録媒体
（１７）を全幅にわたって裏から掴む引離し部材（３
８）が備えられ、しかも予熱サドル（１５）と引離し部
材（３８）とが互いに相対的に可動に構成されているこ
とにより、引離し状態で記録媒体（１７）が予熱サドル
（１５）から間隔をおいて引離し部材（３８）を介して
案内されることを特徴とする、請求項１０記載の加熱定
着装置。 - 【請求項１３】 引離し部材としてロープ状の部材（３
８）が備えられていることを特徴とする、請求項１２記
載の加熱定着装置。 - 【請求項１４】 予熱サドル（１５）が、感熱印刷定着
ステーション側端部（３６）に少なくとも１つのくせ取
りローラ（３７）を有し、このくせ取りローラ（３７）
を介して記録媒体（１７）が、滑り面（３０）により規
定される走行方向から感熱印刷定着ステーション（１
１，１２）への走入方向へ変向され、しかも、その変向
角度は、記録媒体（１７）にくせ取り効果が及ぼされる
ように選定されていることを特徴とする、請求項１から
１３までのいずれか１項に記載の加熱定着装置。 - 【請求項１５】 トナーをはじく材料の層（３０）を有
するくせ取りローラ（３７）が備えられていることを特
徴とする、請求項１記載の加熱定着装置。 - 【請求項１６】 前加熱サドル（２１）として構成され
たより低い温度の第１加熱区域と、記録媒体走行方向で
後方に配置され、加熱サドル（２３）として構成された
より高温の第２加熱区域とを有する予熱サドル（１５）
が備えられていることを特徴とする、請求項１から１５
までのいずれか１項に記載の加熱定着装置。 - 【請求項１７】 請求項１から６までのいずれか１項に
記載の滑り面（３０）を製造する方法において、予熱サ
ドル（１５）に配属された支持面上にトナーをはじく材
料層（３０）を設けることにより滑り面（３０）を製造
する方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE93112069.5 | 1993-07-28 | ||
| EP93112069A EP0638855B1 (de) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | Wärmefixiereinrichtung für ein- oder beidseitig bedruckte Aufzeichnungsträger eines Druck- oder Kopiergerätes |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0744043A true JPH0744043A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=8213121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6090028A Pending JPH0744043A (ja) | 1993-07-28 | 1994-04-27 | エレクトログラフィ用プリンタ又はコピア（登録商標）内で記録媒体にトナー像を定着させる加熱定着装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (3) | US5495324A (ja) |
| EP (1) | EP0638855B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0744043A (ja) |
| DE (1) | DE59300291D1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5842098A (en) * | 1996-10-25 | 1998-11-24 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Fixing apparatus and fixing method for electrophotographic apparatus |
| JP2006215361A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Ricoh Printing Systems Ltd | 電子写真印刷装置の定着装置 |
| US8787817B2 (en) | 2010-03-15 | 2014-07-22 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device and image forming apparatus |
| WO2020170471A1 (ja) * | 2019-02-20 | 2020-08-27 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
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| DE59300291D1 (de) * | 1993-07-28 | 1995-07-27 | Siemens Nixdorf Inf Syst | Wärmefixiereinrichtung für ein- oder beidseitig bedruckte Aufzeichnungsträger eines Druck- oder Kopiergerätes. |
| US5869807A (en) * | 1996-02-02 | 1999-02-09 | Imation Corp. | Apparatus and method for thermally processing an imaging material employing improved heating means |
| US5940669A (en) * | 1997-07-03 | 1999-08-17 | Output Technology Corporation | Printer |
| US6188865B1 (en) | 1998-06-12 | 2001-02-13 | OCé PRINTING SYSTEMS GMBH | Printer or copier image fixing station with guide yoke having low-wear deflector edge |
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