JP5895954B2 - 画像形成システム及び中間搬送装置 - Google Patents
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Description
本発明は、複数台の画像形成装置が直列的に接続されたタンデム方式の画像形成システム、及び画像形成装置間に配置される中間搬送装置に関する。
複数(例えば2台)の画像形成装置を直列的に接続して構成されるタンデム方式の画像形成システム(以下、単に「画像形成システム」とも記す)が知られている。この画像形成システムによれば、用紙の両面に画像を形成する場合、例えば上流側の画像形成装置により用紙の表面に画像を形成し、下流側の画像形成装置により用紙の裏面に画像を形成することができる。用紙の表面及び裏面に画像を形成する処理を、それぞれの画像形成装置で分担して行うことにより、1台の画像形成装置で用紙の両面に画像を形成する場合と比較して、生産性を向上させることができる。
また、この画像形成システムによれば、用紙の同一面に異なる画像を連続して形成する場合、上流側の画像形成装置により画像を形成し、下流側の画像形成装置により用紙の同一面に別の画像を形成することもできる。用紙の同一面に異なる画像を連続して形成する処理を、それぞれの画像形成装置で分担して行うことにより、1台の画像形成装置で用紙の同一面に異なる画像を連続して形成する場合と比較して、やはり生産性を向上させることができる。
この画像形成システムには、上流側の画像形成装置と下流側の画像形成装置との間に、下流側の画像形成装置への安定した用紙搬送や用紙の表裏反転を行うための中間搬送装置が配置されることがある。図6は、そうした画像形成システムにおいて複数枚の用紙に連続して両面に画像を形成する場合の用紙の長さの変化を示しており、図6Aは、画像形成の初期の用紙の長さの変化、図6Bは枚数を重ねた後の用紙の長さの変化である。
長さが変化する要因としては、図6Aに示すように、上流側の画像形成装置で表面または裏面のいずれか一方である1面目に画像(実線のAという文字)を形成された用紙Sが、上流側の画像形成装置内の定着部を通過した際に熱収縮することが挙げられる。用紙Sは、この熱収縮により長さ(図6の横方向の寸法)が縮んだ状態で、中間搬送装置に搬送される。
その後、用紙Sは、中間搬送装置内の用紙搬送部材を通過する際に、用紙搬送部材に熱を奪われることにより温度が下がり、温度の低下分だけ長さが回復して下流側の画像形成装置に搬送される。
下流側の画像形成装置では、中間搬送装置から搬送された用紙Sの長さに合わせて、表面または裏面の残りの一方である2面目に形成する画像(破線のAという文字)のサイズや位置を調整する。これにより、用紙Sが下流側の画像形成装置内の定着部を通過して画像形成が完了した後、用紙Sが元の長さに戻ると、1面目に形成された画像に対して2面目に形成された画像のサイズや位置が合うようになる。
しかし、複数枚の用紙に連続して画像を形成する場合、枚数を重ねるにつれて、用紙からの放熱により中間搬送装置の内部の温度が上昇し、用紙搬送部材が用紙から奪える熱量が減少する。そのため、中間搬送装置内を通過した際の用紙の温度の低下量が少なくなるので、図6Bに示すように、中間搬送装置から下流側の画像形成装置に搬送される用紙Sの長さが画像形成の初期よりも短くなる。
その結果、下流側の画像形成装置で2面目に形成する画像のサイズや位置が画像形成の初期の調整時のままだと、1面目に形成された画像に対して2面目に形成された画像のサイズや位置が合わなくなってしまう。
図7は、複数枚の用紙に連続して両面に画像を形成する場合の、中間搬送装置内の用紙搬送部材における用紙の放熱量と、用紙の表裏の画像の位置のズレ量との関係の一例を示している。枚数を重ねるにつれて、用紙搬送部材における用紙の放熱量が減少し、それに伴って用紙の表裏の画像の位置のズレ量が増大している。
従来、用紙の両面に画像を形成する際に表面と裏面とで画像のサイズを合せる技術としては、表面に画像を形成した後の用紙の温度を検知し、その検知結果に基づいて用紙の長さの変化量を計算して、裏面に形成する画像に関するパラメータを変化させる技術が提案されていた(例えば特許文献1参照。)。
また、従来、タンデム式の画像形成システムにおいて、上流側の画像形成装置と下流側の画像形成装置のプロセス条件を合わせる技術としては、中間搬送装置内を通過する用紙の温度を検知し、検知結果に基づいて用紙を冷却する技術が提案されていた(例えば特許文献2参照。)。
従来、用紙が通過する用紙搬送部材の温度を検知し用紙搬送部材を冷却することで、トナーの溶融による用紙同士の貼り付きを防止する技術が提案されていた(例えば特許文献3参照。)。
しかし、上記の特許文献1で提案された技術では、用紙の温度と用紙の伸縮量との関係が紙種ごとに異なるので、紙種ごとに温度と長さとの関係のデータテーブルを用意する必要がある。しかし、このようなデータテーブルをユーザーが使用しようとする様々な紙種の用紙に全て対応させることは困難である。また、特許文献1で提案された技術は、形成する画像に関するパラメータを変化させるものであり、用紙搬送部材における用紙の放熱量を調整するものではない。
また、上記の特許文献2で提案された技術では、近年の高速な中間搬送装置や熱容量の大きな用紙では十分な冷却を行うことは困難であり、仮に冷却を優先させて用紙の搬送速度を落とすと生産性が低下してしまう。また、特許文献2で提案された技術は、上流側の画像形成装置と下流側の画像形成装置のプロセス条件を合わせるように用紙を冷却するものであり、中間搬送装置内の用紙搬送部材における用紙の放熱量を変化させないようにするものではない。
また、上記の特許文献3で提案された技術でも、近年の高速な用紙搬送装置や熱容量の大きな用紙では十分な冷却を行うことは困難であり、仮に冷却を優先させて用紙の搬送速度を落とすと生産性が低下してしまう。また、特許文献3で提案された技術は、トナーの溶融による用紙同士の貼り付きを防ぐように用紙搬送部材を冷却するものであり、用紙搬送部材における用紙の放熱量を変化させないようにするものではない。
本発明は、上述のような従来の問題点に鑑み、タンデム方式の画像形成システムにおいて、複数枚の用紙に連続して画像を形成する場合に、中間搬送装置内の用紙搬送部材における用紙の放熱量を変化させないようにすることを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明は、用紙搬送方向の上流側に配置された第1画像形成装置と、用紙搬送方向の下流側に配置された第2画像形成装置と、第1画像形成装置と第2画像形成装置との間に配置されており、第1画像形成装置から搬送された用紙を用紙搬送部材を用いて第2画像形成装置に搬送する中間搬送装置とを有するタンデム方式の画像形成システムにおいて、中間搬送装置の用紙搬送部材の状態を検知する検知部と、この検知部の検知結果に基づき、用紙搬送部材における用紙の放熱量が一定となるように用紙搬送部材の状態を調整する調整部とを備える。
また、上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明は、用紙搬送方向の上流側に配置される第1画像形成装置と用紙搬送方向の下流側に配置される第2画像形成装置との間に配置され、第1画像形成装置から搬送された用紙を用紙搬送部材を用いて第2画像形成装置に搬送する中間搬送装置において、用紙搬送部材の状態を検知する検知部と、この検知部の検知結果に基づき、用紙搬送部材において用紙の放熱量が一定となるように用紙搬送部材の状態を調整する調整部とを備える。
上記構成の画像形成システム及び中間搬送装置によれば、中間搬送装置内の用紙搬送部材の状態の検知結果に基づき、用紙搬送部材における用紙の放熱量が変化せずに一定となるように用紙搬送部材の状態が調整される。したがって、複数枚の用紙に連続して画像を形成する場合に、枚数を重ねても、中間搬送装置内を通過した際の用紙の温度の低下量が一定になり、中間搬送装置から下流側の第2画像形成装置に搬送される用紙の長さが一定になる。これにより、下流側の第2画像形成装置で形成する画像のサイズは画像形成の初期の調整時と同じままにしておけば、枚数を重ねた後も、上流側の第1画像形成装置で形成された画像に対して下流側の第2画像形成装置で形成された画像のサイズや位置が合うようになる。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
[画像形成システムの全体構成]
まず、本発明の実施の形態に係る画像形成システムの概要について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を示す概略図である。
図1に示すように、画像形成システム1は、用紙の搬送経路の上流側から、給紙装置10、第1画像形成装置20、中間搬送装置30、第2画像形成装置40、後処理装置50等が直列的に連結された直列タンデム方式の構成となっている。
まず、本発明の実施の形態に係る画像形成システムの概要について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を示す概略図である。
図1に示すように、画像形成システム1は、用紙の搬送経路の上流側から、給紙装置10、第1画像形成装置20、中間搬送装置30、第2画像形成装置40、後処理装置50等が直列的に連結された直列タンデム方式の構成となっている。
第1画像形成装置20と第2画像形成装置40は、連結される際に、画像形成システム1を統括的に管理するメイン機、当該メイン機の指示に従って稼動するサブ機のいずれかであるかが設定される。本実施の形態では、用紙搬送方向において上流側に設けられた第1画像形成装置20がメイン機、第2画像形成装置40がサブ機として設定されているものとする。
本実施の形態における画像形成システム1では、用紙の両面に画像を形成する両面モードのジョブを実行する場合、第1画像形成装置20が用紙の一方の面に画像形成を行なう第1画像形成装置として機能し、第2画像形成装置40が用紙の他方の面に画像形成を行なう第2画像形成装置として機能する。
両面モードのジョブを実行する場合、給紙装置10又は第1画像形成装置20内の給紙部から搬送された用紙に対して、第1画像形成装置20が表面の画像を形成する。そして、表面の画像が形成された用紙は、第1画像形成装置20内の反転部によって表裏が反転された後、中間搬送装置30を通過して第2画像形成装置40へ搬送され、当該用紙の裏面に画像が形成され、後処理装置50へ搬送される。
両面モードのジョブを実行する場合、給紙装置10又は第1画像形成装置20内の給紙部から搬送された用紙に対して、第1画像形成装置20が表面の画像を形成する。そして、表面の画像が形成された用紙は、第1画像形成装置20内の反転部によって表裏が反転された後、中間搬送装置30を通過して第2画像形成装置40へ搬送され、当該用紙の裏面に画像が形成され、後処理装置50へ搬送される。
また、用紙の片面に画像を形成する片面モードのジョブを実行する場合、給紙装置10又は第1画像形成装置20内の給紙部から搬送された用紙の一方の面に対して、第1画像形成装置20が画像を形成する。そして、一方の面に画像が形成された用紙は、中間搬送装置30、第2画像形成装置40を通過して後処理装置50へ搬送される。
(給紙装置)
給紙装置10は、PFU(Paper Feed Unit)と称されるものであり、複数の給紙トレイや、給紙ローラ、分離ローラ、給紙/分離ゴム、送り出しローラ等からなる給紙手段等を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に予め識別された用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により第1画像形成装置20の用紙搬送部へ用紙が搬送される。給紙トレイ毎に格納されている用紙の種類の情報(用紙サイズ、紙種等)は、第1画像形成装置20の後述する不揮発メモリ251に記憶されている。給紙装置10は、第1画像形成装置20の給紙部として機能する。
給紙装置10は、PFU(Paper Feed Unit)と称されるものであり、複数の給紙トレイや、給紙ローラ、分離ローラ、給紙/分離ゴム、送り出しローラ等からなる給紙手段等を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に予め識別された用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により第1画像形成装置20の用紙搬送部へ用紙が搬送される。給紙トレイ毎に格納されている用紙の種類の情報(用紙サイズ、紙種等)は、第1画像形成装置20の後述する不揮発メモリ251に記憶されている。給紙装置10は、第1画像形成装置20の給紙部として機能する。
(第1画像形成装置)
第1画像形成装置20は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙に画像形成する。また、外部装置等からPDL(Page Description Language)形式やTiff形式等のページ記述言語形式のプリントデータ及びプリント設定データを受信し、受信したプリントデータ及びプリント設定データ等に基づいて画像を用紙上に形成したりする。第1画像形成装置20は、画像読取部21、操作表示部22、プリント部23等を備えて構成される。
第1画像形成装置20は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙に画像形成する。また、外部装置等からPDL(Page Description Language)形式やTiff形式等のページ記述言語形式のプリントデータ及びプリント設定データを受信し、受信したプリントデータ及びプリント設定データ等に基づいて画像を用紙上に形成したりする。第1画像形成装置20は、画像読取部21、操作表示部22、プリント部23等を備えて構成される。
画像読取部21は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部と読取部とを備え、操作表示部22により受け付けられた設定情報に基づいて複数の原稿の画像を読み取る。自動原稿送り部の原稿トレイに載置された原稿は、読取個所であるコンタクトガラスに搬送され、光学系により原稿の片面又は両面の画像が読み取られ、CCD(Charge Coupled Device)により原稿の画像が読み取られる。ここで、画像とは、図形や写真等の画像データに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む意である。
操作表示部22は、LCD(Liquid Crystal Display)221、LCD221を覆うように設けられたタッチパネル、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群等から構成される。操作表示部22は、ユーザーからの指示を受け付けその操作信号を後述する制御部250に出力する。また、制御部250から入力される表示信号に従って、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する操作画面をLCD221上に表示する。
プリント部23は、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、給紙部231、用紙搬送部232、画像形成部233、定着部234等のプリント出力に係る各部を備えて構成される。なお、本実施の形態のプリント部23では、電子写真方式を適用した例を説明するが、これに限らず、インクジェット方式、熱昇華方式等、他のプリント方式を適用してもよい。
給紙部231は、複数の給紙トレイと給紙トレイ毎に設けられた給紙ローラ、分離ローラ、給紙/分離ゴム、送り出しローラ等からなる給紙手段を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に予め識別された給紙され得る用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により用紙搬送部に向けて搬送される。また、給紙トレイ毎に格納されている用紙の種類の情報(紙種、坪量、用紙サイズ等)は、不揮発メモリ251に記憶されている。
用紙搬送部232は、給紙装置10又は給紙部231から搬送された用紙を、複数の中間ローラ、レジストローラ等を経る画像形成部233への用紙搬送路上に用紙を搬送する。そして、画像形成部233の転写位置へと搬送し、さらに第2画像形成装置40へ搬送する。用紙は、曲がり補正を行うレジストローラ233aの上流側で一旦待機し、画像形成タイミングに応じて、レジストローラ233aの下流側への搬送が再開される。
また、用紙搬送部232は、搬送路切替部232aや反転ローラ等から構成される反転部232bを備える。反転部232bは、搬送路切替部232aの切り替え動作に応じて、定着部234を通過した用紙の表裏を反転せずに下流側に連結された装置へ搬送したり、反転ローラ等によりスイッチバックして用紙の表裏を反転させた後に下流側に連結された装置へ搬送したりする。また、反転部232bは、定着部234を通過した用紙の表裏を反転させて第1画像形成装置20の画像形成部233へ再給紙する循環経路部を備えていてもよい。
画像形成部233は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置等を備え、印刷画像データに基づき、用紙面上に画像を形成する。なお、第1画像形成装置20がカラー画像を形成するものである場合には、画像形成部233が色(Y,M,C,Bk)毎に設けられる。
画像形成部233では、帯電装置により帯電された感光体ドラムの表面に、露光装置から印刷画像データに応じた光が照射され静電潜像が書き込まれる。そして、静電潜像が書き込まれた感光体ドラムの表面に、現像装置により帯電したトナーが付着されて静電潜像が現像される。感光体ドラム上に付着したトナー画像は、転写位置で用紙に転写される。用紙にトナー画像が転写された後、クリーニング装置により、感光体ドラム表面の残留電荷や残留トナー等が除去され、除去されたトナー等はトナー回収容器へ回収される。
定着部234は、定着ヒーター、定着ローラ、定着外部加熱部等から構成され、用紙に転写されたトナー画像を熱定着する。
(中間搬送装置)
中間搬送装置30は、用紙搬送方向において、第1画像形成装置20の下流側、かつ、第2画像形成装置40の上流側に設置されている。本実施の形態では、中間搬送装置30は、第2画像形成装置40からの指示に従って、第1画像形成装置20から搬送された用紙を、用紙搬送路31を用いて第2画像形成装置40へと搬送する。用紙搬送路31は、互いに対向する1対のガイド板(用紙搬送部材の一例)で構成されており、この1対のガイド板の間を用紙が通過する。
中間搬送装置30の用紙搬送路31の長さは、中間搬送装置30又は第2画像形成装置40が用紙搬送路31内で用紙の停止を指示した場合に、第1画像形成装置20にその用紙の後端がかからないように形成されている。用紙搬送路31は、中間搬送装置30の正面側から見ると、用紙搬入側の搬送ローラ311付近から用紙排出側の搬送ローラ318付近まで湾曲するように構成されている。本実施の形態では、用紙搬送路31の湾曲形状(湾曲部)は、下方向に凸形状の略Uの字形状である。用紙搬送路31を湾曲させることにより、限られたスペースの中で用紙搬送路31の長さを確保できる。換言すると、用紙搬送路31を湾曲させることによって、用紙搬送路31の長さを確保した上で中間搬送装置30を小型にすることができる。
中間搬送装置30は、用紙搬送方向において、第1画像形成装置20の下流側、かつ、第2画像形成装置40の上流側に設置されている。本実施の形態では、中間搬送装置30は、第2画像形成装置40からの指示に従って、第1画像形成装置20から搬送された用紙を、用紙搬送路31を用いて第2画像形成装置40へと搬送する。用紙搬送路31は、互いに対向する1対のガイド板(用紙搬送部材の一例)で構成されており、この1対のガイド板の間を用紙が通過する。
中間搬送装置30の用紙搬送路31の長さは、中間搬送装置30又は第2画像形成装置40が用紙搬送路31内で用紙の停止を指示した場合に、第1画像形成装置20にその用紙の後端がかからないように形成されている。用紙搬送路31は、中間搬送装置30の正面側から見ると、用紙搬入側の搬送ローラ311付近から用紙排出側の搬送ローラ318付近まで湾曲するように構成されている。本実施の形態では、用紙搬送路31の湾曲形状(湾曲部)は、下方向に凸形状の略Uの字形状である。用紙搬送路31を湾曲させることにより、限られたスペースの中で用紙搬送路31の長さを確保できる。換言すると、用紙搬送路31を湾曲させることによって、用紙搬送路31の長さを確保した上で中間搬送装置30を小型にすることができる。
また、中間搬送装置30は、ジャム発生時に用紙搬送路31を開放する自動経路開放機構32を備える。ジャムとは、画像形成システム1内で用紙が何らかの理由により異常に停止することを指す。また、画像形成システム1内で異常に停止した用紙をジャム用紙といい、ユーザーが異常に停止した用紙及び搬送中に停止されたジャム用紙以外の用紙(残留紙)を除去する行為をジャム処理と記す。
用紙搬送路31でジャムが発生したとき、自動経路開放機構32が用紙搬送路31の一部を開放することにより、ジャム発生時に用紙搬送路31に残留した用紙を下方に設置された収容部33に収容する構成となっている。中間搬送装置30は、不図示の前扉の開閉状態を検知し、検知結果を第2画像形成装置40へ出力する扉開閉検知センサ30dを備えている。自動経路開放機構32の開放は、例えば扉開閉検知センサ30dが出力する、前扉が開けられたことを示す信号を検知することにより行われる。ユーザーが、ジャム用紙、及び用紙搬送路31内で搬送が停止された用紙を除去すること、すなわちジャム処理を行うことにより、画像形成システム1の動作を再開することができる。
また、中間搬送装置30は、用紙搬送路31のガイド板の表面温度を検知する温度センサ34(検知部の一例)と、外気の温度を検知する温度センサ37(外気温度検知部の一例)とを備える。さらに、中間搬送装置30は、ガイド板を加熱するヒーター35(調整部の構成要素である加熱部の一例)と、中間搬送装置30の内部の空気を冷却(排気)する冷却ファン36(調整部の構成要素である冷却部の一例)とを備える。温度センサ34は、ガイド板のうち曲率を持ち用紙が接触する箇所(湾曲部)に配置されている。
(第2画像形成装置)
第2画像形成装置40は、プリント部43等を備えて構成され、第1画像形成装置20と協働して用紙面上に画像を形成する。
第1画像形成装置20から搬送された用紙は、搬送ローラ434aを経てレジストローラ433aへ搬送される。用紙は、レジストローラ433aの上流側で一旦待機し、画像形成タイミングに応じて、レジストローラ433aの下流側への搬送が再開される。
なお、第2画像形成装置40が備えるプリント部43は、第1画像形成装置20が備えるプリント部23と同様に、給紙部431、反転部432bを備えた用紙搬送部、画像形成部、定着部等のプリント出力に係る各部を備えて構成されているため、説明は省略する。
第2画像形成装置40は、プリント部43等を備えて構成され、第1画像形成装置20と協働して用紙面上に画像を形成する。
第1画像形成装置20から搬送された用紙は、搬送ローラ434aを経てレジストローラ433aへ搬送される。用紙は、レジストローラ433aの上流側で一旦待機し、画像形成タイミングに応じて、レジストローラ433aの下流側への搬送が再開される。
なお、第2画像形成装置40が備えるプリント部43は、第1画像形成装置20が備えるプリント部23と同様に、給紙部431、反転部432bを備えた用紙搬送部、画像形成部、定着部等のプリント出力に係る各部を備えて構成されているため、説明は省略する。
(後処理装置)
後処理装置50は、用紙搬送方向において、第2画像形成装置40の下流側に設置されている。後処理装置50は、ソート部、ステイプル部、パンチ部、折り部等の各種後処理部と、排紙トレイ(大容量排紙トレイT1やサブトレイT2)等を備え、第2画像形成装置40から搬送された用紙に対して各種後処理を施し、後処理が施された用紙を大容量排紙トレイT1やサブトレイT2に排出する。大容量排紙トレイT1は、昇降移動するステージを有し、用紙をステージに積み重ねた状態で大量に収容する。サブトレイT2には、用紙が外部に露出され、目視可能な状態で排紙される。
後処理装置50は、用紙搬送方向において、第2画像形成装置40の下流側に設置されている。後処理装置50は、ソート部、ステイプル部、パンチ部、折り部等の各種後処理部と、排紙トレイ(大容量排紙トレイT1やサブトレイT2)等を備え、第2画像形成装置40から搬送された用紙に対して各種後処理を施し、後処理が施された用紙を大容量排紙トレイT1やサブトレイT2に排出する。大容量排紙トレイT1は、昇降移動するステージを有し、用紙をステージに積み重ねた状態で大量に収容する。サブトレイT2には、用紙が外部に露出され、目視可能な状態で排紙される。
[中間搬送装置の制御系の構成]
図2は、画像形成システム1のうちの中間搬送装置30の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、中間搬送装置30は、中間搬送装置30の全体の動作を制御する制御部38(調整部の構成要素の一例)を備えている。制御部38はCPU(Central Processing Unit)381と、ROM(Read Only Memory)382、RAM(Random Access Memory)383を備える。ROM382はプログラムを記憶する。CPU381はROM382に記憶されたプログラムを実行することにより、中間搬送装置30の機能を実現する。RAM383は、CPU381がプログラムを実行するときに作業領域として機能する。
図2は、画像形成システム1のうちの中間搬送装置30の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、中間搬送装置30は、中間搬送装置30の全体の動作を制御する制御部38(調整部の構成要素の一例)を備えている。制御部38はCPU(Central Processing Unit)381と、ROM(Read Only Memory)382、RAM(Random Access Memory)383を備える。ROM382はプログラムを記憶する。CPU381はROM382に記憶されたプログラムを実行することにより、中間搬送装置30の機能を実現する。RAM383は、CPU381がプログラムを実行するときに作業領域として機能する。
制御部38には、温度センサ34、ヒーター35、冷却ファン36、温度センサ37及び通信部39が接続されている。
温度センサ34は、用紙搬送路31のガイド板の温度を検知し、検知した温度を示す情報を制御部38に供給する。ヒーター35は、制御部38から供給される駆動信号に基づいて作動して、ガイド板を加熱する。冷却ファン36は、制御部38から供給される駆動信号に基づいて作動して、ガイド板を冷却する。温度センサ37は、外気の温度を検知し、検知した温度を示す情報を制御部38に供給する。
通信部39には、第1画像形成装置20の不図示の通信部及び第2画像形成装置40の不図示の通信部が接続されている。通信部39は、第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40との通信を確立する入出力部として機能する。
[中間搬送装置の動作例]
図3は、画像形成システム1において複数枚の用紙に連続して画像を形成する場合に、中間搬送装置30の制御部38が実行する処理を示すフローチャートである。中間搬送装置30の制御部38は、CPU381がROM382に記憶されたプログラムを実行することにより、図3に示すフローチャートの処理を実現する。
この処理では、制御部38は、温度センサ37から供給される外気の温度C(℃)の情報を取得し(ステップS1)、温度センサ34から供給される用紙搬送路31のガイド板の表面温度G(℃)の情報を取得する(ステップS2)。
図3は、画像形成システム1において複数枚の用紙に連続して画像を形成する場合に、中間搬送装置30の制御部38が実行する処理を示すフローチャートである。中間搬送装置30の制御部38は、CPU381がROM382に記憶されたプログラムを実行することにより、図3に示すフローチャートの処理を実現する。
この処理では、制御部38は、温度センサ37から供給される外気の温度C(℃)の情報を取得し(ステップS1)、温度センサ34から供給される用紙搬送路31のガイド板の表面温度G(℃)の情報を取得する(ステップS2)。
また、制御部38は、第1画像形成装置20の定着部234の設定温度T1(℃)の情報を、通信部39を介して第1画像形成装置20から取得する(ステップS3)。この設定温度Tは、例えばユーザーが第1画像形成装置20の操作表示部22で指示した温度である。
また、制御部38は、第1画像形成装置20における用紙の表面積A(m2)及び用紙の表面放射率Fの情報を、通信部39を介して第1画像形成装置20から取得する(ステップS4)。この表面積A及び表面放射率Fの情報は、ユーザーが第1画像形成装置20の操作表示部22で指示した用紙のサイズや紙種や坪量等に基づき、第1画像形成装置20の不図示の制御部によって作成される。
続いて、制御部38は、用紙から用紙搬送路31のガイド板を経て中間搬送装置30の内部に放熱される熱量H(W)を算出する(ステップS5)。
この熱量Hの算出は、下記のような式によって行われる。ただし、Bは、定着部234の設定温度T1によって決まる用紙の温度(℃)である。また、Dはガイド板の厚さ(m)、Eはガイド板の熱伝導率(W/mK)、Jは外気への対流熱伝達率(W/m2K)である。これらのD、E及びJの情報は、ROM382に記憶されている。また、σはステファン=ボルツマン定数である。
この熱量Hの算出は、下記のような式によって行われる。ただし、Bは、定着部234の設定温度T1によって決まる用紙の温度(℃)である。また、Dはガイド板の厚さ(m)、Eはガイド板の熱伝導率(W/mK)、Jは外気への対流熱伝達率(W/m2K)である。これらのD、E及びJの情報は、ROM382に記憶されている。また、σはステファン=ボルツマン定数である。
続いて、制御部38は、用紙から熱量H(W)が放熱された後の中間搬送装置30の内部の温度C2(℃)と、温度C2である中間搬送装置30の内部から冷却ファン36によって中間搬送装置30の外部に排出される熱量H2(W)とを算出する(ステップS6)。
この温度C2の算出は、下記のような式によって行われる。ただし、γは空気の比重(kg/m3)、c0は空気の比熱(J/kg・K)、Lは中間搬送装置30の内部の容量(m3)である。これらのγ、c0及びLの情報は、ROM382に記憶されている。
C2=H/(γ×c0×L)+C
また、熱量H2の算出は、下記のような式によって行われる。ただし、Qは冷却ファン36の風量(m3/sec)である。このQの情報は、ROM382に記憶されている。
H2=γ×c0×Q(C2−C)
この温度C2の算出は、下記のような式によって行われる。ただし、γは空気の比重(kg/m3)、c0は空気の比熱(J/kg・K)、Lは中間搬送装置30の内部の容量(m3)である。これらのγ、c0及びLの情報は、ROM382に記憶されている。
C2=H/(γ×c0×L)+C
また、熱量H2の算出は、下記のような式によって行われる。ただし、Qは冷却ファン36の風量(m3/sec)である。このQの情報は、ROM382に記憶されている。
H2=γ×c0×Q(C2−C)
続いて、制御部38は、熱量H2が熱量Hよりも小さいか否か、すなわち、用紙から中間搬送装置30の内部に放熱される熱量に対し、冷却ファン36の冷却機能が不十分であるか否かを判断する(ステップS7)。
熱量H2が熱量Hよりも小さかった場合、制御部38は、外気の温度Cと、ROM382に記憶されている用紙搬送路31のガイド板の材質の情報とに基づいて、ガイド板の飽和温度T2を算出する(ステップS8)。
また、制御部38は、1枚の用紙が中間搬送装置30内を通過する間に冷却ファン36によってガイド板を冷却することのできる温度であるガイド板冷却可能温度T3を算出する(ステップS9)。
このガイド板冷却可能温度T3の算出は、下記のような式によって行われる。ただし、tは1枚の用紙が中間搬送装置30内を通過するのに要する時間(sec)、m1はガイド板の質量(kg)、c1はガイド板の比熱(J/kg・K)である。時間tは、通信部39を介して第1画像形成装置20から用紙の搬送速度の情報を取得し、ROM382に記憶されているガイド板の全長をこの搬送速度で割ることによって求められる。また、質量m1及び比熱c1の情報は、ROM382に記憶されている。
T3=(H2×t)/m1×c1
このガイド板冷却可能温度T3の算出は、下記のような式によって行われる。ただし、tは1枚の用紙が中間搬送装置30内を通過するのに要する時間(sec)、m1はガイド板の質量(kg)、c1はガイド板の比熱(J/kg・K)である。時間tは、通信部39を介して第1画像形成装置20から用紙の搬送速度の情報を取得し、ROM382に記憶されているガイド板の全長をこの搬送速度で割ることによって求められる。また、質量m1及び比熱c1の情報は、ROM382に記憶されている。
T3=(H2×t)/m1×c1
続いて、制御部38は、飽和温度T2からガイド板冷却可能温度T3を引いた温度T2−T3を、ガイド板の目標温度Tとして設定する(ステップS10)。この目標温度Tは、ガイド板における用紙の放熱量が、冷却ファン36がガイド板を冷却できる温度分の熱量と等しくなる温度である。そして、制御部38は、ヒーター35を作動させてガイド板を加熱することにより、ガイド板の温度をこの目標温度Tにまで上昇させる(ステップS11)。
続いて、制御部38は、通信部39を介して、画像形成の開始を指示する情報を第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40に送信する(ステップS12)。画像形成が開始されると、制御部38は、温度センサ34から供給される用紙搬送路31のガイド板の表面温度Gの情報を取得し(ステップS13)、表面温度Gが目標温度T以上であるか否かを判断する(ステップS14)。
表面温度Gが目標温度T以上であった場合、制御部38は、冷却ファン36を作動させてガイド板を冷却する(ステップS15)。他方、表面温度Gが目標温度T未満であった場合、制御部38は、ヒーター35を作動させてガイド板を加熱する(ステップS16)。
そして、制御部38は、通信部39を介して第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40から画像形成が完了したことを示す情報を受信するまでステップS13〜S16を繰り返し(ステップS17)、画像形成が完了すると、処理を終了する。
ステップS7で、熱量H2が熱量Hよりも小さくなかった場合は、制御部38は、通信部39を介して、画像形成の開始を指示する情報を第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40に送信する(ステップS18)。画像形成が開始されると、制御部38は、冷却ファン36を作動させてガイド板を冷却する(ステップS19)。そして、制御部38は、通信部39を介して第1画像形成装置20及び第2画像形成装置40から画像形成が完了したことを示す情報を受信するまでステップS19を繰り返し(ステップS20)、画像形成が完了すると、処理を終了する。
図4は、図3の処理のステップS8〜S17を実行した場合の、画像形成時の用紙搬送路31のガイド板の温度の調整の様子を示す図である。ステップS11によりガイド板の温度が目標温度Tにまで上昇した後、ステップS13〜S16を繰り返すことにより、時間が経過して枚数を重ねてもガイド板の温度が目標温度Tを維持する。
図5は、複数枚の用紙に連続して両面に画像を形成する場合に図3の処理のステップS8〜S17を実行した際の用紙の長さの変化を図6と同様にして示しており、図5Aは、画像形成の初期の用紙の長さの変化、図5Bは枚数を重ねた後の用紙の長さの変化である。
図5Aに示すように、第1画像形成装置20で表面または裏面のいずれか一方である1面目に画像(実線のAという文字)を形成された用紙Sは、第1画像形成装置20内の定着部234を通過した際の熱収縮により長さ(図5の横方向の寸法)が縮んだ状態で、中間搬送装置30に搬送される。
その後、用紙Sは、中間搬送装置30内の用紙搬送路31のガイド板を通過する。このとき用紙Sは、図3の処理のステップS11によりガイド板の表面温度が目標温度Tにまで上昇しているので、画像形成の初期から、用紙Sから中間搬送装置30の内部に放熱される熱量が少なく(ガイド板冷却可能温度T3分だけの熱量に)制限されている。そのため、中間搬送装置30内を通過した際に、用紙Sの温度の低下量が少ないので、用紙Sの長さの回復量が少なくなる。したがって、図6Aに示した従来技術と比べて、中間搬送装置30から第2画像形成装置40に搬送される用紙Sの長さが短くなる。
第2画像形成装置40では、この用紙Sの長さに合わせて、表面または裏面の残りの一方である2面目に形成する画像(破線のAという文字)のサイズや位置を調整する。なお、図4にも、このサイズや位置の調整を目標温度と対応させて「表裏画像位置調整」として示している。これにより、用紙Sが第2画像形成装置40内の定着部を通過して画像形成が完了した後、用紙Sが元の長さに戻ると、1面目に形成された画像に対して2面目に形成された画像のサイズや位置が合うようになる。
その後、枚数を重ねても、図3の処理のステップS13〜S16により用紙搬送路31のガイド板の表面温度が目標温度Tを維持するので、用紙から中間搬送装置30の内部に放熱される熱量は変化せず一定となる。したがって、図5Bに示すように、枚数を重ねても、中間搬送装置30から第2画像形成装置40に搬送される用紙Sの長さは画像形成の初期から変化しない。
これにより、第2画像形成装置40で2面目に形成する画像のサイズや位置は画像形成の初期の調整時のままにしておけば、枚数を重ねた後も、1面目に形成された画像に対して2面目に形成された画像のサイズや位置が合うようになる。
なお、図3の処理のステップS7で熱量H2が熱量H以上であった場合は、ステップS19で冷却ファン36を作動させるだけで、用紙から中間搬送装置30の内部に放熱される熱量を、全て冷却ファン36により中間搬送装置30の外部に排出することができる。したがって、この場合も、第2画像形成装置40で2面目に形成する画像のサイズや位置は画像形成の初期の調整時のままにしておけば、枚数を重ねた後も、1面目に形成された画像に対して2面目に形成された画像のサイズや位置が合うようになる。
以上に説明したように、この実施の形態に係る画像形成システムによれば、中間搬送装置30内の用紙搬送路31のガイド板の温度(用紙搬送部材の状態の一例)の検知結果に基づき、ガイド板における用紙の放熱量が変化せずに一定となるようにガイド板の温度が調整される。したがって、複数枚の用紙に連続して画像を形成する場合に、枚数を重ねても、中間搬送装置30内を通過した際の用紙の温度の低下量が一定になり、中間搬送装置30から第2画像形成装置40に搬送される用紙の長さが一定になる。これにより、第2画像形成装置40で形成する画像のサイズや位置は画像形成の初期の調整時のままにしておけば、枚数を重ねた後も、第1画像形成装置20で形成された画像に対して第2画像形成装置40で形成された画像のサイズや位置が合うようになる。
また、画像形成の開始前に、冷却よりもエネルギー効率がよく簡易な構成で実現可能な加熱を用紙搬送路31のガイド板に対して行って予めガイド板の温度を上昇させておくことにより、ガイド板での用紙の放熱量を少なく制限している。したがって、冷却ファン36としてはそれほど冷却機能の高くない簡素なものを用いても、画像形成の開始後に、ガイド板での用紙の放熱量がこの少なく制限された量のまま一定となるようにガイド板の温度を高い温度に維持することができる。また、冷却を優先させて用紙の搬送速度を落とす必要がないので、生産性の低下の問題も生じない。
また、温度センサ37での外気の温度の検知結果を用いてガイド板の目標温度を算出し、この目標温度にまでガイド板の温度を上昇させるので、ガイド板の温度を外気の温度や冷却ファン36の冷却機能に応じた適切な温度にまで上昇させることができる。
また、用紙搬送路31のガイド板の表面温度を検知する温度センサ34を、ガイド板のうち曲率を持ち用紙が接触する箇所(湾曲部)に配置しているので、画像形成の開始後、用紙の通過によるガイド板の温度の変化を適切に検知して、ガイド板の温度を目標温度に維持することができる。
また、中間搬送装置30が第1画像形成装置20から取得する用紙の表面積Aや表面放射率Fの情報は、第1画像形成装置20の側でユーザーによる用紙のサイズや紙種や坪量等の指定に基づいて作成されるものである。したがって、ユーザーが使用しようとする様々なサイズや紙種や坪量等の用紙に対応して、第1画像形成装置20で形成された画像と第2画像形成装置40で形成された画像とのサイズや位置を合わせることができる。
〔変形例〕
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述の実施の形態では、第1画像形成装置20と第2画像形成装置40との間に、用紙の表裏反転を行う機能を持たない中間搬送装置30を配置した例を説明した。しかし、別の例として、上流側の第1画像形成装置と下流側の第2画像形成装置との間に、用紙の表裏反転機能を持つ中間搬送装置を配置した画像形成システムに本発明を適用してもよい。あるいはまた、上流側の第1画像形成装置と下流側の第2画像形成装置との間に、表裏反転機能を持つ中間搬送装置と表裏反転機能を持たない中間搬送装置との両方を配置した画像形成システムに本発明を適用してもよい。
また、上述の実施の形態では、画像形成の開始前に、ヒーター35によって用紙搬送路31のガイド板を加熱してガイド板の温度を上昇させる例を説明した。しかし、別の例として、画像形成の開始前に、第1画像形成装置20の定着部234により加熱された複数枚の白紙の用紙を中間搬送装置30に搬送して中間搬送装置30内を通過させ、それらの白紙の用紙からの放熱によってガイド板を加熱してガイド板の温度を上昇させてもよい。
1…画像形成システム、 20…第1画像形成装置、 23…プリント部、 233…画像形成部、 234…定着部、 30 …中間搬送装置、 31…用紙搬送路、 34…温度センサ、 35…ヒーター、 36 …冷却ファン、 37…温度センサ、38 …制御部、 381…CPU、 382…ROM、 383 …RAM、 39…通信部、 40…第2画像形成装置、 43…プリント部
Claims (8)
- 用紙搬送方向の上流側に配置された第1画像形成装置と、
用紙搬送方向の下流側に配置された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置と前記第2画像形成装置との間に配置されており、前記第1画像形成装置から搬送された用紙を用紙搬送部材を用いて前記第2画像形成装置に搬送する中間搬送装置と
を有するタンデム方式の画像形成システムにおいて、
前記中間搬送装置の前記用紙搬送部材の状態を検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づき、前記用紙搬送部材における用紙の放熱量が一定となるように前記用紙搬送部材の状態を調整する調整部とを備えた
画像形成システム。 - 前記検知部は、前記用紙搬送部材の温度を検知し、
前記調整部は、前記検知部の検知結果に基づき、前記用紙搬送部材における用紙の放熱量が一定となるように前記用紙搬送部材の温度を調整する
請求項1記載の画像形成システム。 - 前記調整部は、加熱部を含んでおり、前記第1画像形成装置及び前記第2画像形成装置での画像形成の開始前に、前記加熱部により前記用紙搬送部材を加熱して前記用紙搬送部材の温度を上昇させる
請求項2記載の画像形成システム。 - 前記調整部は、冷却部をさらに含んでおり、前記第1画像形成装置及び前記第2画像形成装置での画像形成の開始後に、前記冷却部と前記加熱部との少なくとも一方を作動させて、前記用紙搬送部材の温度を前記上昇させた温度に維持する
請求項3記載の画像形成システム。 - 前記中間搬送装置の外気の温度を検知する外気温度検知部をさらに備え、
前記調整部は、前記第1画像形成装置及び前記第2画像形成装置での画像形成の開始前に、前記外気温度検知部の検知結果を用いて前記用紙搬送部材の目標温度を算出し、前記加熱部により前記用紙搬送部材を加熱することにより、前記用紙搬送部材の温度を前記目標温度にまで上昇させる
請求項4に記載の画像形成システム。 - 前記調整部は、前記冷却部が前記用紙搬送部材を冷却できる温度に応じた熱量を考慮して前記目標温度を算出する
請求項5に記載の画像形成システム。 - 前記用紙搬送部材は湾曲部を有した形状の部材であり、
前記検知部は、前記湾曲部の温度を検知する
請求項2乃至6のいずれかに記載の画像形成システム。 - 用紙搬送方向の上流側に配置される第1画像形成装置と用紙搬送方向の下流側に配置される第2画像形成装置との間に配置され、前記第1画像形成装置から搬送された用紙を用紙搬送部材を用いて前記第2画像形成装置に搬送する中間搬送装置において、
前記用紙搬送部材の状態を検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づき、前記用紙搬送部材における用紙の放熱量が一定となるように前記用紙搬送部材の状態を調整する調整部とを備えた
中間搬送装置。
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