JPH0744022B2 - X線マイクロアナライザ - Google Patents

X線マイクロアナライザ

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JPH0744022B2
JPH0744022B2 JP63151562A JP15156288A JPH0744022B2 JP H0744022 B2 JPH0744022 B2 JP H0744022B2 JP 63151562 A JP63151562 A JP 63151562A JP 15156288 A JP15156288 A JP 15156288A JP H0744022 B2 JPH0744022 B2 JP H0744022B2
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義隆 長塚
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、試料に電子線を照射することによって試料照
射部から放射される特性X線を検出するX線マイクロア
ナライザに関する。
〔従来の技術〕
X線マイクロアナライザ(EPMA)は、極めて細く絞った
電子線を試料に照射して、その試料照射部から放射され
る特性X線の波長と強度をX線分光器で測定し、その試
料照射部に含まれている元素を定性又は定量分析する装
置である。
一般に、元素の特性X線は、Kα、Kβ、Lα、Lβ、
等、多種におよぶものがあり、例えばASTM Data Series
DS37Aで規定された波長表には、千数百本のX線波長が
記載されている。これらのX線は、EPMAでも観測され
る。一方、波長分散型分光器では、X線波長の整数倍で
も回折がおこり、そのX線も観測される。EPMAでは、10
次線程度のX線まで観測され、識別されるX線は、1万
本を軽く越える。また、観測X線のピーク波形は、ある
広がりを持っているので、X線同士が重なって観察され
ることは日常的に起こることである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のようにEPMAで観測される各X線のピークには、様
々な要素を含んでいるため、或るピークに着目した場
合、そのピークがどの元素のどの特性X線に属するか判
定するのがしばしば困難になる場合がある。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、任意の
X線スペクトルがどの元素のどのX線に属するかを容易
に判定することができるX線マイクロアナライザを提供
することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、試料の電子線照射部から放射され
る特性X線を検出するX線マイクロアナライザにおい
て、元素に対応して特性X線の種類、波長、強度等の情
報から、なる波長テーブルと、既に同定された元素の情
報が登録される同定テーブルと、X線スペクトルを表示
し特定のピークを指定して元素の同定を行う場合に波長
テーブルと同定テーブルを参照して指定されたピークの
波長から元素毎のX線情報を表示する表示処理手段とを
備え、該表示処理手段は、指定されたピークの波長から
所定範囲内に存在する元素のX線情報を表示すると共
に、所定範囲内に存在する元素のX線情報のうち同定テ
ーブルに存在する元素と同じ元素のX線情報を他と異な
る色を用いて色分け表示することを特徴とする。
〔作用〕
本発明のX線マイクロアナライザでは、同定処理を行う
ことによって同定された元素が同定テーブルに登録され
た状態で、特定のピークを指定して元素の同定を行う場
合には、波長テーブルから当該ピークの所定範囲内にお
ける元素のX線が表示されると共に、予め判明している
元素のX線は同定テーブルをもとに色分け表示されるの
で、同定を行う場合の情報を的確に与えることができ
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係るX線マイクロアナライザの1実施
例を説明するための図、第2図は波長テーブルの構成例
を示す図、第3図はX線ピークの判定範囲を説明するた
めの図、第4図は2つの元素が混在するスペクトルの例
を示す図、第5図は観察X線のマニュアルピーク同定を
説明するための図、第6図はX線識別処理の流れを説明
するための図である。
第1図において、1は電子銃、2は収束レンズ、3は対
物レンズ、4は走査コイル、5は試料、6は試料ステー
ジ、7は電子線、8は特性X線、9は分光結晶、10は分
光器駆動モータ、11は検出器、12は分光器制御回路、13
は演算制御回路、14は測定回路、15は記憶装置、16は波
長テーブル、17は元素テーブル、18は出力装置を示す。
第1図に示すX線マイクロアナライザのシステムでは、
電子銃1により発生した電子線7を収束レンズ2、対物
レンズ3を通して細く絞って試料5に照射し、その電子
線照射部から放射された特性X線8を検出器11で検出し
ている。
ここで、波長テーブル16は、第2図に示すように元素ご
とにX線種類や波長、強度等の情報からなるものであ
り、元素テーブル17は、試料に含まれている元素として
判定されたものからなるものである。また、分光器制御
回路12は、分光器駆動モータ10を制御して分光結晶9を
移動させるものであり、分光結晶9の移動と連動して検
出器11も移動し、移動位置に対応する波長の特性X線が
検出器11で検出される。そして、検出された各波長の特
性X線は、測定回路14を通して記憶装置15に記憶され、
その特性X線のスペクトルが表示装置18に出力される。
演算制御回路13は、例えばコンピュータで構成され、分
光器制御回路12や測定回路14の動作制御、記憶装置15の
データの処理、表示装置18の表示画面の制御等を行うも
のであり、観察X線のマニュアルピーク同定では、試料
5から得られ記憶装置15に格納したスペクトルを表示装
置18に表示すると共に、カーソルで指定された特定のX
線ピークについて波長テーブル16及び元素テーブル17を
参照してX線の一覧表示(リストアップ)と色分け表示
を行う。なお、カーソルで指定された特定のX線ピーク
については、第3図に示すようにピーク強度に対しその
1/2の強度における幅(半値幅、半価幅)をとり、この
半値幅の関数としてある幅に入っている元素のX線をス
リトアップしている。
次に、演算制御回路13での観察X線のマニュアルピーク
同定における表示制御を第4図〜第6図により説明す
る。
第4図に示すスペクトルは、元素Aの特性X線AX1、AX2
と元素Bの特性X線BX1、BX2が存在し、このうち、特性
X線AX2とBX1は、ピーク位置が近づいていて分離が困難
な場合を示している。従って、このような関係にある場
合、実際の試料では、一方の元素は全く含まれていない
かも知れないし、両方の元素が含まれているかも知れな
いため、そのいずれであるかを調べることが必要であ
る。
そこで、試料に含まれる元素の同定方法において、ある
特定のX線ピークがどの元素のどの特性X線であるかを
調べるには、第6図に示すようにまず記憶装置15からX
線スペクトルデータを読み出して表示装置18の画面上に
X線スペクトルを表示する。X線スペクトルが表示され
ると、オペレータが、第5図に示すように画面上でマウ
ス等を使用してカーソルを目的のX線スペクトルに合わ
せるので、このカーソルで指定されたX線ピークを選ぶ
(、)。
他方、X線波長テーブルを参照してX線スペクトルの位
置と波長テーブルを順次比較しそのピーク位置に近いも
のを調べて第5図BX1、CX1、AX1、……のようにリスト
アップする。この際、波長テーブルは、分光器位置補正
機構を通して補正された値を用いる。これは、実際の分
光器の読みと理論的なX線の位置を補正するためのもの
で、補正量は、予め標準試料を用いてX線の位置の関数
として決められる。また、観測されるX線ピークはある
幅をもっているので、X線が適合しているかどうかは、
半値幅の関数としてある幅を与えておき、その範囲内に
入っている場合には、その可能性ありと判定する(〜
)。
そして、所定の範囲内に入っている可能性のあるX線
は、第5図に示すようにテーブルの形で画面上に表示す
る。このとき、上述の同定元素テーブルと比較し、その
中の元素のX線であるときは、色分け表示する(〜
)。
また、第2図に示すように波長テーブルには、元素ごと
にX線の種類や波長と共に強度の情報があるので、検出
されたX線ピークと元素のKLM線との比較を行うと共
に、波長テーブル情報の強度と表示されているスペクト
ル強度との比較等に基づいて元素を確からしさを判定
し、その順にランク分けする。例えばAランクは試料に
含まれているのがほぼ確実な元素とし、Bランクは試料
に含まれているかもしれない元素、Cランクはあまり可
能性はない元素とする。そして、試料に含まれる元素の
同定では、この中から最も確からしい元素を選ぶことに
なる。
このように本発明は、既に試料に含まれている元素が何
らかの方法により知られているときはその情報が役立つ
のでこれを活用したものである。あるピークに属するか
もしれないX線は、数十本になることも稀ではないの
で、既に判定されている元素のX線を色分けするのは実
用上大変便利である。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例で
は、可能性ありと判定したX線を色分け表示したが、A,
B,Cのランク別に色分けしてもよい。また、可能性のあ
るX線テーブルの内、任意のものを選んだとき、その元
素の全X線をKLMマーカとしてX線スペクトルと重ねて
表示してもよい。このようにすることによってさらに判
りやすく表示することができ、より詳しくX線スペクト
ルの解析を行うことができる。
〔発明の効果〕
上述のように任意のX線スペクトルがどの元素のどのX
線に属するかは、波長テーブルとの比較によって行う
が、可能性のあるX線が数十本にのぼることも稀ではな
い。以上の説明から明らかなように、本発明によれば、
このような場合にも予め判明している元素のX線につい
ては、色分けをして表示するので、X線の同定が誤って
なされる可能性を減少させることができる。
また、X線マイクロアナライザにおいて、分光結晶の分
光範囲の関係から全分光範囲をスキャンするためには、
数本(最低4本)のX線スペクトルが必要である。従っ
て、1本のスペクトルのみを観ているときには、他のス
ペクトルに含まれるピークを見逃して判定ミスを犯すこ
とがあるが、本発明によればその判定ミスも減少させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るX線マイクロアナライザの1実施
例を説明するための図、第2図は波長テーブルの構成例
を示す図、第3図はX線ピークの判定範囲を説明するた
めの図、第4図は2つの元素が混在するスペクトルの例
を示す図、第5図は観察X線のマニュアルピーク同定を
説明するための図、第6図はX線識別処理の流れを説明
するための図である。 1……電子銃、2……収束レンズ、3……対物レンズ、
4……走査コイル、5……試料、6……試料ステージ、
7……電子線、8……特性X線、9……分光結晶、10…
…分光器駆動モータ、11……検出器、12……分光器制御
回路、13……演算制御回路、14……測定回路、15……記
憶装置、16……波長テーブル、17……元素テーブル、18
……出力装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 康二 東京都昭島市武蔵野3丁目1番2号 日本 電子株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−179641(JP,A) 特開 昭60−135849(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料の電子線照射部から放射される特性X
    線を検出するX線マイクロアナライザにおいて、元素に
    対応して特性X線の種類、波長、強度等の情報からなる
    波長テーブルと、既に同定された元素の情報が登録され
    る同定テーブルと、X線スペクトルを表示し特定のピー
    クを指定して元素の同定を行う場合に波長テーブルと同
    定テーブルを参照して指定されたピークの波長から元素
    毎のX線情報を表示する表示処理手段とを備え、該表示
    処理手段は、指定されたピークの波長から所定範囲内に
    存在する元素のX線情報を表示する共に、所定範囲内に
    存在する元素のX線情報のうち同定テーブルに存在する
    元素と同じ元素のX線情報を他と異なる色を用いて色分
    け表示することを特徴とするX線マイクロアナライザ。
JP63151562A 1988-06-20 1988-06-20 X線マイクロアナライザ Expired - Fee Related JPH0744022B2 (ja)

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