JPH074299A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル制御装置

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JPH074299A
JPH074299A JP5149327A JP14932793A JPH074299A JP H074299 A JPH074299 A JP H074299A JP 5149327 A JP5149327 A JP 5149327A JP 14932793 A JP14932793 A JP 14932793A JP H074299 A JPH074299 A JP H074299A
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Shigeru Kamio
神尾  茂
Hitoshi Tasaka
仁志 田坂
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NipponDenso Co Ltd
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズ等による誤学習を未然に防止して常に
正確な学習結果を得る。 【構成】 アクセルペダルの操作量を一対のペダルセン
サにて個別に検出して、両ペダルセンサの検出電圧に基
づき異なるタイミングでアクセルペダルの全閉位置を学
習し、その学習値VAPO1i,VAPO2i から算出し
た学習値変化量ΔVAPO1,ΔVAPO2を相互に比
較して、双方の差が大であるときに、それらの学習値V
APO1i,VAPO2i を無効化して最終学習値VAP
Oの更新を禁止するため、ノイズ等による誤学習が未然
に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のスロットル制
御装置に関するものであり、特にスロットル開度を検出
するスロットルセンサやアクセルペダルの操作量を検出
するペダルセンサ等の予め定められた基準位置、例え
ば、全閉位置や全開位置のときの検出値を学習し、その
学習値を各種制御に利用する内燃機関のスロットル制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の内燃機関のスロットル制
御装置として、例えば、特公昭63−15467号公報
に記載のものを挙げることができる。
【0003】このスロットル制御装置は内燃機関のスロ
ットルバルブの全閉位置を学習する機能を備えており、
スロットルセンサの検出電圧の最小値を全閉位置として
学習して、検出電圧がその学習値を下回る毎に、学習値
をそのときの検出電圧に更新している。そして、このよ
うにして学習された全閉位置は、例えば、スロットルセ
ンサの検出電圧と比較されて、現在スロットルバルブが
全閉位置にあるか否かの判定に利用され、その判定結果
に基づいてアイドル運転時の点火時期制御や減速時の燃
料カット等が実行される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したス
ロットルセンサの出力電圧は、例えば、EMI(電磁
波)や抵抗体の磨耗粉等により生ずるノイズ等の影響を
受けて、一時的に変動する場合がある。そして、従来の
スロットル制御装置では、このようなノイズ等の対策を
実施していないため、ノイズ等の影響で検出電圧が学習
値を下回った場合であっても、学習値が更新されて誤学
習が発生してしまう。その結果、スロットルバルブの全
閉状態が的確に判定されずに、不適切な点火時期制御や
燃料カットによりエミッションとドライバビリティの悪
化を招いてしまう虞があった。
【0005】そこで、本発明は、ノイズ等による誤学習
を未然に防止して常に正確な学習結果を得ることができ
る内燃機関のスロットル制御装置の提供を課題とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる内燃機関
のスロットル制御装置は、図1に示すように、検出対象
の作動位置を個別に検出する複数の作動位置検出手段M
1と、前記各作動位置検出手段M1の検出値に基づき、
前記検出対象の作動範囲内に予め設定された基準位置を
異なるタイミングでそれぞれ学習する複数の基準位置学
習手段M2と、前記各基準位置学習手段M2にて学習さ
れた基準位置を相互に比較し、比較結果に基づいて誤学
習の有無を判定する誤学習判定手段M3と、前記誤学習
判定手段M3にて誤学習と判定されたときに、前記基準
位置学習手段M2による基準位置の学習結果を無効化す
る学習結果無効化手段M4とを具備するものである。
【0007】
【作用】本発明においては、スロットルバルブの開度や
アクセルペダルの操作量等のような検出対象の作動位置
は、複数の作動位置検出手段M1により検出され、それ
ぞれの検出値に基づき、全閉位置や全開位置等の予め設
定された基準位置が基準位置学習手段M2により学習さ
れる。このときの基準位置の学習処理は異なるタイミン
グで行われるため、ノイズ等が発生したときには、その
影響でいずれかの基準位置のみが誤学習される。そし
て、それらの基準位置は誤学習判定手段M3にて相互に
比較され、例えば、基準位置の差が大きい場合等には誤
学習と判定されて、前記基準位置学習手段M2による基
準位置の学習結果が学習結果無効化手段M4により無効
化される。よって、ノイズ等による誤学習が未然に防止
される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の内燃機関のスロットル制御装
置を具体化した一実施例を説明する。
【0009】図2は本発明の一実施例である内燃機関の
スロットル制御装置を示す全体構成図、図3は本発明の
一実施例である内燃機関のスロットル制御装置のペダル
センサを示す詳細図、図4は本発明の一実施例である内
燃機関のスロットル制御装置のペダルセンサの出力特性
を示す説明図である。
【0010】内燃機関1は図示しない車両に搭載されて
おり、図に示すように、その吸気通路2にはDCモータ
3にて開閉されるスロットルバルブ4が設けられてい
る。内燃機関1に供給される吸入空気量はスロットルバ
ルブ4の開度に応じて調整され、そのスロットル開度V
thはスロットルセンサ5により検出される。また、車両
の運転席のアクセルペダル6には第1のペダルセンサ7
及び第2のペダルセンサ8が設けられ、両ペダルセンサ
7,8はアクセルペダル6の操作量をそれぞれ検出す
る。
【0011】スロットル制御装置の電子制御ユニット1
1は、CPU12、ROM13、RAM14、バックア
ップRAM15、インターフェイス16及びDCモータ
ドライバ17を備えている。ROM13にはCPU12
が実行するスロットル制御等に関する各種プログラムが
記憶され、RAM14にはCPU12の処理データ等が
一時的に記憶される。また、バックアップRAM15は
CPU12が実行する学習処理により得られた学習値等
が記憶され、その記憶内容は図示しないイグニッション
スイッチのオフ時においても保持される。
【0012】インターフェイス16には前記スロットル
センサ5、第1のペダルセンサ7及び第2のペダルセン
サ8が接続され、これらのセンサからの検出信号がイン
ターフェイス16を介してCPU12に入力される。ま
た、DCモータドライバ17には前記DCモータ3が接
続され、このDCモータドライバ17から出力される駆
動信号によりDCモータ3が駆動制御される。
【0013】次いで、前記第1のペダルセンサ7及び第
2のペダルセンサ8の構成を詳述する。図3に示すよう
に、これらのペダルセンサ7,8は、アクセルペダル6
を回動自在に支持する支持シャフト21の箇所に設けら
れている。両ペダルセンサ7,8は可変抵抗の原理を利
用したものであり、第1のペダルセンサ7は第1の抵抗
体7a及び第1の摺動子7bより構成され、第2のペダ
ルセンサ8は第2の抵抗体8a及び第2の摺動子8bよ
り構成されている。
【0014】第1の抵抗体7a及び第2の抵抗体8a
は、図示しない基盤上に支持シャフト21を中心とした
2重の円弧状をなすように形成され、両抵抗体7a,8
aの一端には5Vが印加され、他端は接地されている。
また、前記第1の摺動子7b及び第2の摺動子8bは、
基端を支持シャフト21に固着された図示しないアーム
に設けられて、それぞれの摺動子7b,8bの先端は対
応する抵抗体7a,8a上に当接している。そして、支
持シャフト21と共にアームは、アクセルペダル6の踏
込操作時には図3において反時計回り(スロットル開
側)に、その踏込操作の中止時には図示しないリターン
スプリングにより時計回り(スロットル閉側)にそれぞ
れ回動し、それに応じて両摺動子7b,8bの先端が抵
抗体7a,8a上で摺動する。摺動子7b,8bの近接
位置には全閉ストッパ22が設けられ、この全閉ストッ
パ22によりスロットル閉側へのアームの回動が規制さ
れ、後述するように、このときスロットルバルブ4は最
も小開度に制御され、以下、この位置を全閉位置とす
る。したがって、図4に示すように、これらの摺動子7
b,8bの電位はペダル操作量に比例して増減し、その
電位が検出電圧VAP1,VAP2として各ペダルセン
サ7,8より出力される。
【0015】次に、上記のように構成された内燃機関の
スロットル制御装置のCPU12が実行するスロットル
制御処理を説明する。
【0016】図5は本発明の一実施例である内燃機関の
スロットル制御装置のCPUが実行するアクセル操作量
演算ルーチンを示すフローチャート、図6は本発明の一
実施例である内燃機関のスロットル制御装置のアクセル
操作量APよりスロットル開度指令値θcmd を算出する
ためのマップを示す説明図、図7は本発明の一実施例で
ある内燃機関のスロットル制御装置のスロットル開度指
令値θcmd よりスロットル指令電圧Vcmd を算出するた
めのマップを示す説明図である。
【0017】まず、図5のルーチンに従ってスロットル
制御の概要を説明する。このアクセル操作量演算ルーチ
ンは10msec毎に実行され、CPU12はステップS1
で両ペダルセンサ7,8の今回の検出電圧VAP1i,V
AP2i から前回処理時の検出電圧VAP1i-1,VAP
2i-1 をそれぞれ減算して、変化量ΔVAP1, ΔVA
P2を求める。次いで、ステップS2で変化量ΔVAP
1, ΔVAP2の差の絶対値と予め設定された設定値Δ
KVとを比較し、変化量ΔVAP1, ΔVAP2の差の
絶対値が設定値ΔKV以下(|ΔVAP1−ΔVAP2
|≦ΔKV)のときには、今回の検出電圧VAP1i,V
AP2i がノイズ等の影響を受けておらず信頼できると
見做し、ステップS3に移行する。そして、ステップS
3で今回の第1のペダルセンサ7の検出電圧VAP1i
から後述する最終学習値VAPOを減算して補正した上
で、予め設定された定数KAP1を乗算してアクセル操
作量APを求め、このルーチンを終了する。
【0018】また、前記ステップS2で変化量ΔVAP
1, ΔVAP2の差の絶対値が設定値ΔKVを上回って
いる(|ΔVAP1−ΔVAP2|>ΔKV)ときに
は、今回の検出電圧VAP1i,VAP2i がノイズ等の
影響を受けて信頼できないと見做し、ステップS4に移
行する。そして、ステップS4で前回の第1のペダルセ
ンサ7の検出電圧VAP1i-1 から全閉位置学習値VA
POを減算して補正した上で、定数KAP1を乗算して
アクセル操作量APを求め、このルーチンを終了する。
【0019】つまり、実際のアクセル操作量APの算出
には第1のペダルセンサ7の検出電圧VAP1i が用い
られ、第2のペダルセンサ8の検出電圧VAP2i は、
第1のペダルセンサ7の検出電圧VAP1i が信頼でき
るか否かの判定に利用されるのである。CPU12は、
このようにして算出されたアクセル操作量APより図6
のマップに従ってスロットル開度指令値θcmd を算出
し、更にそのスロットル開度指令値θcmd より図7のマ
ップに従ってスロットル指令電圧Vcmd を算出する。そ
して、前記スロットルセンサ5にて検出されたスロット
ル開度Vthがスロットル指令電圧Vcmd と等しくなるよ
うに、DCモータドライバ17によりDCモータ3が駆
動されて、スロットルバルブ4の開度が調整される。
【0020】図8は本発明の一実施例である内燃機関の
スロットル制御装置のCPUが実行するアクセル操作判
別ルーチンを示すフローチャート、図9は本発明の一実
施例である内燃機関のスロットル制御装置のCPUが実
行する全閉位置学習ルーチンを示すフローチャート、図
10は本発明の一実施例である内燃機関のスロットル制
御装置のCPUが実行する学習値比較・更新ルーチンを
示すフローチャート、図11は本発明の一実施例である
内燃機関のスロットル制御装置によるペダル全閉位置の
学習状態を示すタイムチャートである。
【0021】次いで、図8乃至図10のルーチンに従っ
てペダル全閉位置の学習処理を説明する。図8のアクセ
ル操作判別ルーチンは10msec毎に実行され、CPU1
2はステップS11で第1のペダルセンサ7の検出電圧
VAP1と予めアクセルペダル6が全閉位置付近のとき
の電圧として設定された設定値KVAPOとを比較す
る。検出電圧VAP1が設定値KVAPO以下(VAP
1≦KVAPO)の状態が500msec以上継続したとき
には、アクセルペダル6が全閉状態であるとしてステッ
プS12でペダル全閉フラグXAPOをセット(=1)
し、また、それ以外のとき(VAP1>KVAPO)に
は、アクセルペダル操作中であるとしてステップS13
でペダル全閉フラグXAPOをリセット(=0)し、そ
の後ステップS14に移行する。
【0022】そして、ステップS14でペダル全閉フラ
グXAPOがセットからリセットに切り換えられた(1
→0)か否か、つまり、アクセルペダル6が踏み込まれ
た瞬間か否かを判定する。ステップS14で否定判断し
たときには、ステップS15でペダル全閉フラグXAP
Oの状態を判定し、このペダル全閉フラグXAPOがリ
セット(=0)されているときには、アクセルペダル6
が全閉状態でないと見做し、一旦このルーチンを終了す
る。また、ステップS15でペダル全閉フラグXAPO
がセット(=1)されているときには、アクセルペダル
6が全閉状態であると見做して、ステップS16以降の
処理でアクセルペダル6の全閉位置を学習する。
【0023】まず、CPU12はステップS16で全閉
学習選択フラグXAPOSの状態を判定する。ここで、
全閉学習選択フラグXAPOSは、後述するステップS
20及びステップS22でこのルーチンを実行する毎に
セット(=1)とリセット(=0)の間で交互に切り換
えられる。よって、CPU12はステップS16からス
テップS17に移行する場合と、ステップS16からス
テップS18に移行する場合とを交互に繰り返し、ステ
ップS17では、第1のペダルセンサ7についての全閉
位置の学習処理を、ステップS18では、第2のペダル
センサ8についての全閉位置の学習処理をそれぞれ実行
する。
【0024】前記したステップS17またはステップS
18で全閉位置学習処理がコールされると、CPU12
は図9のルーチンを実行する。なお、このルーチンは第
1のペダルセンサ7及び第2のペダルセンサ8について
の学習処理を兼用して表示しており、そのフローチャー
ト中の*の箇所には、ステップS17の処理では、第1
のペダルセンサ7の学習処理を実行すべく「1」が当て
はめられ、ステップS18の処理では、第2のペダルセ
ンサ8の学習処理を実行すべく「2」が当てはめられ
る。そこで、仮に第1のペダルセンサ7についての学習
処理が実行されるものとして説明する。
【0025】CPU12はステップS21でペダル全閉
フラグXAPOがリセットからセットに切り換えられた
(0→1)か否か、つまり、アクセルペダル6の全閉に
伴ってステップS17の学習処理に移行した当初である
か否かを判定する。ステップS21で肯定判断したとき
には、ステップS22で前回処理時にRAM14に記憶
された第1のペダルセンサ7についての学習値VAPO
1i-1 に、予め設定されたオフセット値KDVAPを加
算して仮学習値RVAPO1を求める。次いで、ステッ
プS23で第1のペダルセンサ7の検出電圧VAP1と
仮学習値RVAPO1とを比較し、検出電圧VAP1が
仮学習値RVAPO1以下(VAP1≦RVAPO1)
の状態が32msec以上継続したときには、ステップS2
4で仮学習値RVAPO1を検出電圧VAP1に更新し
て、一旦このルーチンを終了する。
【0026】その後のルーチンの実行時には、CPU1
2はステップS21から直接ステップS23に移行して
ステップS23及びステップS24の処理を繰り返し、
アクセルペダル6が全閉位置より再び操作されるまでの
間、第1のペダルセンサ7の検出電圧VAP1の最小値
が仮学習値RVAPO1として学習されてRAM14に
記憶される。ここで、ステップS22で仮学習値RVO
Pを前回の学習値VAPO1i-1 より大きな値に設定し
ているのは、検出電圧VAP1の最小値が開側に変動し
た場合にも学習できるように配慮したためである。つま
り、前回の学習値VAPO1i-1 をそのまま仮学習値R
VAPO1とすれば、検出電圧VAP1の最小値が開側
に変動しない限り学習されないが、前記のように予め仮
学習値RVAPO1を大きな値としておけば、検出電圧
VAP1の最小値が開側に変動しても、仮学習値RVA
PO1以下でさえあれば学習が行われるのである。
【0027】以上のようにしてステップS17の第1の
ペダルセンサ7についての学習処理は実行され、説明は
省略するが、ステップS18の第2のペダルセンサ8に
ついての学習処理も全く同様の手順で行われる。したが
って、図11に示すように、アクセルペダル6が全閉状
態になる毎に、両ペダルセンサ7,8についての全閉位
置の学習処理が交互に行われて、必要に応じてその仮学
習値RVAPO1,RVAPO2(図では、後述する確
定後の学習値VAPO1,VAPO2として示してい
る)が更新される。
【0028】一方、前記ステップS14で肯定判断した
ときには、アクセルペダル6が踏み込まれた瞬間である
として、ステップS19で全閉学習選択フラグXAPO
Sの状態を判定する。全閉学習選択フラグXAPOSが
リセット(=0)されているときには、ステップS20
でこの全閉学習選択フラグXAPOSをセット(=1)
して、一旦このルーチンを終了する。また、全閉学習選
択フラグXAPOSがセット(=1)されているときに
は、ステップS21で学習値比較・更新処理を実行した
後、ステップS22でこの全閉学習選択フラグXAPO
Sをリセット(=0)して、一旦このルーチンを終了す
る。
【0029】つまり、図11に示すように、前記したス
テップS17の第1のペダルセンサ7についての学習処
理が完了し、更にステップS18の第2のペダルセンサ
8についての学習処理が完了した時点で、ステップS2
1で学習値比較・更新処理がコールされる。そして、こ
のときのCPU12は図10のルーチンを実行し、ま
ず、ステップS31で仮学習値RVAPO1,RVAP
O2をそれぞれ今回の学習値VAPO1i,VAPO2i
として確定し、ステップS32で確定した学習値VAP
O1i,VAPO2i から前回の学習値VAPO1i-1,V
APO2i-1 を減算して学習値変化量ΔVAPO1,Δ
VAPO2を求める。
【0030】次いで、ステップS33で学習値変化量Δ
VAPO1,ΔVAPO2の差の絶対値と予め設定され
た設定値ΔKVOとを比較し、学習値変化量ΔVAPO
1,ΔVAPO2の差の絶対値が設定値ΔKVO以下
(|ΔVAPO1−ΔVAPO2|≦ΔKVO)のとき
には、いずれの学習値VAPO1i,VAPO2i もノイ
ズ等の影響を受けておらず信頼できると見做し、ステッ
プS34に移行する。そして、ステップS34でバック
アップRAM15に記憶された前回の最終的な学習値V
APOi-1 に今回の学習値変化量ΔVAPO1,ΔVA
PO2の平均値を加算して、今回の最終学習値VAPO
i を求める。
【0031】また、前記ステップS33で学習値変化量
ΔVAPO1,ΔVAPO2の差の絶対値が設定値ΔK
VOを上回っている(|ΔVAPO1−ΔVAPO2|
>ΔKVO)ときには、いずれかの学習値VAPO1i,
VAPO2i がノイズ等の影響を受けており、誤学習に
より信頼できないと見做してステップS35に移行す
る。そして、ステップS35で前回の最終学習値VAP
Oi-1 を今回の最終学習値VAPOi とする。
【0032】その後、CPU12はステップS36及び
ステップS37で最終学習値VAPOi の上限を上限値
Vmax にガードし、更にステップS38及びステップS
39で最終学習値VAPOi の下限を下限値Vmin にガ
ードする。更に、ステップS40で今回の最終学習値V
APOi を前回の最終学習値VAPOi-1 として、今回
の学習値VAPO1i,VAPO2i を前回の学習値VA
PO1i-1,VAPO2i-1 としてそれぞれRAM14に
記憶し、このルーチンを終了する。
【0033】したがって、図11のポイントa及びポイ
ントbに示すように、全閉学習選択フラグXAPOSが
セット(=1)される毎に、直前に学習された両ペダル
センサ7,8の学習値VAPO1i,VAPO2i から学
習値変化量ΔVAPO1,ΔVAPO2が算出され、そ
の学習値変化量ΔVAPO1,ΔVAPO2の差に基づ
いて最終学習値VAPOを更新すべきか否かが決定され
る。例えば、直前の学習処理においてノイズ等が発生し
ていない図11のポイントaでは、学習値変化量ΔVA
PO1,ΔVAPO2の差が小であることから最終学習
値VAPOが更新され、また、直前の第2のペダルセン
サ8の学習処理においてノイズ等が発生したポイントb
では、学習値VAPO2i の誤学習により学習値変化量
ΔVAPO1,ΔVAPO2の差が大となるため、最終
学習値VAPOの更新が禁止、つまり直前で学習された
学習値VAPO1i,VAPO2i が無効化される。
【0034】即ち、両ペダルセンサ7,8についての全
閉位置の学習処理は交互に異なるタイミングで行われて
いるため、ノイズ等が発生したときには、いずれか一方
の検出電圧VAP1,ΔVAP2のみが影響を受けて、
その側の学習値VAPO1i,VAPO2i が誤学習され
ることになる。この場合、双方の学習値変化量ΔVAP
O1,ΔVAPO2に大きな差が生ずるため、前記のよ
うに学習値変化量ΔVAPO1,ΔVAPO2の差に基
づいて誤学習の有無を判断できるのである。
【0035】そして、以上のようにノイズ等により学習
値VAPO1i,VAPO2i が誤学習されたときに、そ
の学習値VAPO1i,VAPO2i が無効化されて最終
学習値VAPOの更新が禁止されるため、ノイズ等によ
る誤学習が未然に防止されて、アクセルペダル6の全閉
位置を常に正確に学習可能となる。
【0036】一方、前記したように両ペダルセンサ7,
8は、それぞれの抵抗体7a,8aを共通の基盤上に形
成するとともに、摺動子7b,8bを共通のアームに設
けて大半の部品を共通化し、例えば、両抵抗体7a,8
aの特性のバラツキや抵抗体7a,8a及び摺動子7
b,8bの取付誤差等による出力特性の相違を最小限に
抑制している。しかしながら、このような対策を実施し
ても、図4に示すように、両ペダルセンサ7,8の出力
には依然として誤差ΔVが存在するため、双方の学習値
VAPO1i,VAPO2i にもノイズ等による差以外に
ペダルセンサ7,8の出力特性の相違に起因する差が生
じ、学習値VAPO1i,VAPO2i を直接比較する
と、誤学習の有無を的確に判断できない虞がある。ここ
で、本実施例では、学習値VAPO1i,VAPO2i が
前回処理時からどれだけ変化したかを表す学習値変化量
ΔVAPO1,ΔVAPO2を比較して、誤学習の有無
を判断しているため、両ペダルセンサ7,8の出力特性
の相違に影響されることなく、誤学習の有無を的確に判
断可能である。
【0037】以上のよう本実施例では、作動位置検出手
段M1として第1のペダルセンサ7及び第2のペダルセ
ンサ8が機能し、基準位置学習手段M2としてステップ
S21乃至ステップS24の処理を実行するときのCP
U12が、誤学習判定手段M3としてステップS32乃
至ステップS33の処理を実行するときのCPU12
が、学習結果無効化手段M4としてステップS34の処
理を実行するときのCPU12がそれぞれ機能する。
【0038】このように本実施例の内燃機関のスロット
ル制御装置は、アクセルペダル6の操作量を個別に検出
する第1のペダルセンサ7及び第2のペダルセンサ8
と、前記両ペダルセンサ7,8の検出電圧VAP1,V
AP2に基づき、前記アクセルペダル6の全閉位置を交
互に異なるタイミングでそれぞれ学習するとともに、そ
の学習値VAPO1i,VAPO2i から算出した学習値
変化量ΔVAPO1,ΔVAPO2を相互に比較して、
双方の差が大であるときに、それらの学習値VAPO1
i,VAPO2i を無効化して、最終学習値VAPOの更
新を禁止するCPU12とを具備している。
【0039】したがって、両ペダルセンサ7,8につい
ての全閉位置が異なるタイミングで学習されるため、ノ
イズが発生したときには、いずれか一方の学習値VAP
O1i,VAPO2i が誤学習されて、双方の学習値変化
量ΔVAPO1,ΔVAPO2の差が大となる。そし
て、このときには学習値VAPO1i,VAPO2i が無
効化されて、最終学習値VAPOの更新が禁止されるた
め、ノイズ等による誤学習を未然に防止してアクセルペ
ダル6の全閉位置を常に正確に学習でき、ひいてはスロ
ットル制御をより正確に実施することができる。
【0040】ところで、上記実施例では、アクセルペダ
ル6の全閉位置を学習するスロットル制御装置として具
体化したが、本発明を実施する場合には、これに限定さ
れるものではなく、ノイズ等の影響で誤学習が生ずる虞
があるものであれば、その学習内容や学習対象は限定さ
れない。したがって、例えば、全閉位置に代えて全開位
置を学習したり、或いはスロットルバルブ4の全閉位置
や全開位置を学習したりするスロットル制御装置として
具体化してもよい。
【0041】また、上記実施例では、いずれのペダルセ
ンサ7,8の学習値VAPO1i,VAPO2i も誤学習
されていないときに、それらの学習値VAPO1i,VA
PO2i の平均に基づいて最終学習値VAPOi を算出
し、その最終学習値VAPOi をアクセル操作量APの
補正に用いたが、必ずしも双方のペダルセンサ7,8の
学習値VAPO1i,VAPO2i をアクセル操作量AP
に反映させる必要はない。
【0042】したがって、例えば、いずれか一方の学習
値VAPO1i,VAPO2i は学習値変化量ΔVAPO
1,ΔVAPO2を比較して誤学習の有無を判定するた
めにのみ利用し、アクセル操作量APの補正には他方の
学習値VAPO1i,VAPO2i のみを用いるようにし
てもよい。
【0043】更に、上記実施例では、学習値変化量ΔV
APO1,ΔVAPO2の差に基づいて誤学習の有無を
判定したが、本発明を実施する場合には、これに限定さ
れるものではなく、例えば、学習値変化量ΔVAPO
1,ΔVAPO2に代えて学習値VAPO1i,VAPO
2i を直接比較したり、或いは双方の差の代わりに比率
等を基準として誤学習の有無を判定したりしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の内燃機関のスロ
ットル制御装置によれば、検出対象の基準位置を異なる
タイミングで学習し、その学習結果を相互に比較して誤
学習と判定したときには学習結果を無効化するため、ノ
イズ等による誤学習を未然に防止して常に正確な学習結
果を得ることができ、ひいてはその学習結果が利用され
る各種制御をより正確に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例の内容を概念的に示した
クレーム対応図である。
【図2】図2は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置を示す全体構成図である。
【図3】図3は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のペダルセンサを示す詳細図である。
【図4】図4は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のペダルセンサの出力特性を示す説明図
である。
【図5】図5は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のCPUが実行するアクセル操作量演算
ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】図6は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のアクセル操作量APよりスロットル開
度指令値θcmd を算出するためのマップを示す説明図で
ある。
【図7】図7は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のスロットル開度指令値θcmd よりスロ
ットル指令電圧Vcmd を算出するためのマップを示す説
明図である。
【図8】図8は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のCPUが実行するアクセル操作判別ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図9】図9は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のCPUが実行する全閉位置学習ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図10】図10は本発明の一実施例である内燃機関の
スロットル制御装置のCPUが実行する学習値比較・更
新ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】図11は本発明の一実施例である内燃機関の
スロットル制御装置によるペダル全閉位置の学習状態を
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
M1 作動位置検出手段 M2 基準位置学習手段 M3 誤学習判定手段 M4 学習結果無効化手段 6 アクセルペダル 7 第1のペダルセンサ 8 第2のペダルセンサ 12 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象の作動位置を個別に検出する複
    数の作動位置検出手段と、 前記各作動位置検出手段の検出値に基づき、前記検出対
    象の作動範囲内に予め設定された基準位置を異なるタイ
    ミングでそれぞれ学習する複数の基準位置学習手段と、 前記各基準位置学習手段にて学習された基準位置を相互
    に比較し、比較結果に基づいて誤学習の有無を判定する
    誤学習判定手段と、 前記誤学習判定手段にて誤学習と判定されたときに、前
    記基準位置学習手段による基準位置の学習結果を無効化
    する学習結果無効化手段とを具備することを特徴とする
    内燃機関のスロットル制御装置。
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