JPH0742878A - グロメット - Google Patents

グロメット

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Publication number
JPH0742878A
JPH0742878A JP5208136A JP20813693A JPH0742878A JP H0742878 A JPH0742878 A JP H0742878A JP 5208136 A JP5208136 A JP 5208136A JP 20813693 A JP20813693 A JP 20813693A JP H0742878 A JPH0742878 A JP H0742878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
diameter
mounting hole
panel
tubular portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5208136A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunari Mochizuki
康也 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP5208136A priority Critical patent/JPH0742878A/ja
Publication of JPH0742878A publication Critical patent/JPH0742878A/ja
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グロメットをパネル取付孔への取り付ける
際、正しい姿勢に位置決めすることで低挿入力で取り付
けが行え、これにより、作業工数の低減と正確な装着が
実現できる。 【構成】 大径筒部2と小径筒部3とを連結する中間部
4の外周面に、該大径筒部を縮径することによりパネル
取付孔8の開口縁8aに嵌着する環状段部5を設け、該
環状段部に前記開口縁を仮係止させた後、グロメット1
を前記パネル取付孔に嵌挿して該取付孔に嵌着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル等に形成した取
付孔にワイヤーハーネス等を挿通する際に、取付孔とワ
イヤーハーネスとの接触を防止するとともに、水が隙間
からパネル内へ浸入するのを防止するためのグロメット
に関し、特に、パネル取付孔への組付性が向上するグロ
メットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のグロメットは通常ゴム、
合成樹脂等の弾性材により成形された略ドーナツ形状か
らなり、ワイヤーハーネス等を挿通させた状態で縮径す
るように弾性変形され、その外周に形成した環状溝をパ
ネル等の取付孔に係合させることで該パネル等に取り付
けられる。ところが、この取り付け時に例えば環状溝周
りでの周壁肉厚が大きいと弾性変形時の反力が強く充分
な撓み量が得難くなるため、パネル取付孔への挿入が非
常に困難となる不具合があった。このため、実公昭57
−56919号公報に開示のグロメットでは、該グロメ
ットのパネル取付孔への挿入部外周に、挿入に伴って容
易に変形する薄肉の切欠きを形成することで、パネル取
付孔への挿着性を良好にしたものが提案されている。
【0003】以下、図4を参照してこの公報に開示され
たものを説明すると、このグロメット21は、ゴム、合
成樹脂等の弾性材をもって成形されており、鍔部22と
該鍔部22よりも径小の挿入部23を有し、さらにダッ
シュパネル27等の取付孔28に嵌合される環状溝29
を備え、その軸芯に設けられた貫通孔24に例えばワイ
ヤーハーネスを挿通支持する構成からなっている。前記
挿入部23は、グロメット21を取付孔28へ挿入し易
くするため、該取付孔28の内径に対して僅かに径小と
した先端部23bと、該先端部23bより徐々に拡径し
取付孔28の内径より径大とした基部23aとを有する
截頭円錐形に形成してあり、前記基部23aには、取付
孔28の内径に近似する直径の環状溝29を設けてい
る。
【0004】そして、グロメット21は、前記先端部2
3bを取付孔28に挿入し、さらに基部23aを縮径す
るように弾性変形させてパネル面に挿通されることによ
り、環状溝29が取付孔28と嵌合し該ダッシュパネル
27に密着状態で取り付けられる。しかし、その基部2
3aの弾性変形を容易にするため、図4(B)に示すよ
うに、挿入部23の外周面には複数個の切欠き30が適
宜間隔毎に凹設され、基部23aを軸芯に沿って薄肉化
するような残置部31を各切欠き30間に設けている。
これにより、グロメット21は、その装着に際して軸方
向への圧入と同時に、周方向へ捩り力を付与することに
より、残置部31が切欠き30の存在により周方向へ容
易に変形し、よって、実質的に縮径して取付孔28への
挿入を容易に行うことができた。さらにグロメットは、
このような低挿入力での装着が行われることにより、裂
け等の破損を回避することができた。
【0005】また他の従来例として、図5に示すよう
に、先の図4に示した従来例での基部に相当する環状溝
49の後縁部49aを、軸方向へ弾性変形し易い薄肉状
に形成したものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た各従来例にあって、前者のものでは、グロメット形状
に従って金型形状が複雑化されるため、金型費用が上昇
して製造コストを上げてしまうという欠点があった。さ
らに、ダッシュパネル等に装着する際に既述したように
軸方向への圧入と同時に周方向への捩りを加える作業が
求められるため、余計な手間がかかった。特に、このよ
うな作業の追加は、取付作業を自動化する場合のロボッ
ト構造を複雑にした。
【0007】また、後者のものでは、グロメット41を
取付孔48に挿入する際、図5に示すように、グロメッ
ト41は、環状溝49を設けた大径筒部42と、ワイヤ
ーハーネス50を支持する小径筒部43との間にあっ
て、パネル47の取付孔口縁47aと衝接する箇所がテ
ーパ面44に形成されているため、挿入前に水平状態に
保たれ難く傾いてしまい、よって、不自然な形で挿入が
なされて低挿入力による挿入を期待できないものにし
た。グロメットを挿入前に正しい姿勢に位置決めする必
然性について、前者のものでも同様であり、この課題は
同じく解消されてはいない。
【0008】本発明はこのような欠点や難点を解決する
ためになされたもので、その目的はグロメットを装着す
る際に正しい姿勢に位置決めして挿入を行うことで低挿
入力が得られ、よって、作業時間の短縮を図りかつ正確
な取付作業が実現できるグロメットを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るグロメットは、大径筒部、小径筒部、
前記大径筒部を徐々に径小にし該大径筒部と前記小径筒
部とを一体に連結する中間部を備え、少なくとも前記大
径筒部を縮径しパネル取付孔に嵌挿するグロメットにお
いて、前記大径筒部を縮径する前に前記パネル取付孔と
仮係止する環状段部を該大径筒部に到る前記中間部の外
周面に設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】グロメットはダッシュパネル等に嵌挿される前
に、環状段部がパネル面に衝接することによりパネル取
付孔に仮係止されるので、挿入時の位置決めを容易にし
て正しい姿勢で挿入を行うことができる。この結果、取
付孔口縁の全周に対して弾性変形するグロメット部分を
均等に当接させることができ、よって、低挿入力が得ら
れて装着作業時の作業工数を低減できるとともに、正確
な装着作業を実現できる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付の図面に基づい
て説明する。図1は、本発明のグロメットの一実施例を
示す縦断面図で、パネル装着前の状態を示す。図2は図
1のグロメットの同じく縦断面図で、パネル装着完了状
態を示す。図3は図1の丸枠Aでの拡大断面図である。
なお、上記各図において、グロメットに挿通されるワイ
ヤーハーネス等は省略してある。
【0012】図1において、本発明のグロメット1は、
一端が大径筒部2、他端がワイヤーハーネス等が挿通し
得る程度の内径を有する小径筒部3からなり、大径筒部
2と小径筒部3とが、該大径筒部2より逐次径小とし、
かつ蛇腹状に形成した中間部4によって一体的に連結さ
れた構造からなっている。またこのグロメット1は、ゴ
ム等の弾性部材の成形品として形成され、従来と同様、
弾性変形可能に設けられている。特に、中間部4はその
材質の特性と相まって形状の特長から、軸方向および周
方向に容易に弾性変形できるものである。
【0013】前記大径筒部2の外周面上には、後述する
パネル取付孔8に装着するための環状溝9が環設されて
いる。この環状溝9の後方側であって、かつ前記大径筒
部2に到る前記中間部4の外周面には、周方向にわたっ
て切れ込まれた環状段部5が形成されている。ダッシュ
パネル7は、前記グロメット1を装着するパネル取付孔
8が所定位置に透設されており、該取付孔8はその開口
縁8aが特定方向へ僅かに折曲されてバーリング加工さ
れている。
【0014】図3により、前記環状溝9および前記環状
段部5についてさらに述べると、該環状溝9は前記パネ
ル取付孔8と略同径に設けられており、また、幅寸法が
開口縁8aの幅より幾分広く形成されている。また、環
状溝9を形成する側壁のうち大径筒部2を形成する前方
側の側壁の周縁には、パネル面に密着係合できるリップ
状の係止片2aが形成されている。
【0015】また、前記環状溝9を形成する側壁のうち
後方側の側壁9aは、薄肉化した略フランジ状に形成さ
れており、さらに該側壁9aを介した後方側には、グロ
メット1をパネル取付孔8に装着する際に該グロメット
1をパネル7に仮係止させるための前記環状段部5が形
成されている。この環状段部5は、取付孔8より幾分小
径に設けられ、かつフラットな係止面5aを有してお
り、グロメット1をパネル取付孔8に挿入し、さらに該
環状段部5をパネル取付孔8内に嵌入させて係止面5a
が開口縁8aに内接するように対向配置されると、これ
により、該グロメット1をパネル7に仮係止させること
ができるものである(図1参照)。
【0016】なお、図1に示すように、小径筒部3の内
壁面および後端部には、図示しないワイヤーハーネスの
外周面と当接して密着性を良好にする環状の係止突部3
aが設けられている。
【0017】次に、上記構成のグロメット1のパネル7
への取付作業について説明する。グロメット1は、ワイ
ヤーハーネスを挿通させた状態で、その小径筒部3より
取付孔8へ挿入される。さらにグロメット1は挿入さ
れ、パネル7面に衝接するまで挿入されると、図1の想
像線で示すように係止面5aが開口縁8aに対して内接
状態に配置されパネル7に仮係止される。係る状態に位
置決めされた後、グロメット1はをさらに図1の矢印方
向へ引っ張ると、側壁9aがパネル7面によって押圧さ
れて大径筒部2側へ容易に弾性変形し、これにより、開
口縁8aがこの側壁9aを乗り越えることで大径筒部2
を縮径状態にして環状溝9内に移動される。そして、パ
ネル7面が、環状溝9を形成する大径筒部2側の側壁を
強く圧接した状態に設けられると前記側壁9aが復帰し
て、グロメット1は、図2に示すように取付孔8に嵌挿
される。また、この状態において、リップ状の係止片2
aはパネル7面に密着して大径筒部2側からの水の浸入
を阻止できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るグロ
メットは、パネル取付孔に装着される前に係止段部によ
り正しい姿勢に位置決めして挿入が行われるので、所定
どおりの低挿入力を得ることができる。従って、装着作
業性が向上して作業時間を短縮できるとともに、正確な
装着作業を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグロメットの一実施例による縦断面図
で、パネル装着前の状態を示す図である。
【図2】図1のグロメットのパネル装着状態での縦断面
図である。
【図3】図1の丸枠Aで示す部分の拡大断面図である。
【図4】従来例によるグロメットで、(A)はその縦断
面図、(B)はその平面図である。
【図5】他の従来例によるグロメットの断面図である。
【符号の説明】
1 グロメット 2 大径筒部 3 小径筒部 4 中間部 5 環状段部 5a 係止面 7 ダッシュパネル 8 パネル取付孔 8a 開口縁 9 環状溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】次に、上記構成のグロメット1のパネル7
への取付作業について説明する。グロメット1は、ワイ
ヤーハーネスを挿通させた状態で、その小径筒部3より
取付孔8へ挿入される。さらにグロメット1は挿入さ
れ、パネル7面に衝接するまで挿入されると、図1の想
像線で示すように係止面5aが開口縁8aに対して内接
状態に配置されパネル7に仮係止される。係る状態に位
置決めされた後、グロメット1をさらに図1の矢印方向
へ引っ張ると、側壁9aがパネル7面によって押圧され
て大径筒部2側へ容易に弾性変形し、これにより、開口
縁8aがこの側壁9aを乗り越えることで大径筒部2を
縮径状態にして環状溝9内に移動される。そして、パネ
ル7面が、環状溝9を形成する大径筒部2側の側壁を強
く圧接した状態に設けられると前記側壁9aが復帰し
て、グロメット1は、図2に示すように取付孔8に嵌挿
される。また、この状態において、リップ状の係止片2
aはパネル7面に密着して大径筒部2側からの水の浸入
を阻止できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径筒部、小径筒部、前記大径筒部を徐
    々に径小にし該大径筒部と前記小径筒部とを一体に連結
    する中間部を備え、少なくとも前記大径筒部を縮径しパ
    ネル取付孔に嵌挿するグロメットにおいて、前記大径筒
    部を縮径する前に前記パネル取付孔と仮係止する環状段
    部を該大径筒部に到る前記中間部の外周面に設けたこと
    を特徴とするグロメット。
JP5208136A 1993-08-02 1993-08-02 グロメット Pending JPH0742878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5208136A JPH0742878A (ja) 1993-08-02 1993-08-02 グロメット

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JP5208136A JPH0742878A (ja) 1993-08-02 1993-08-02 グロメット

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Publication Number Publication Date
JPH0742878A true JPH0742878A (ja) 1995-02-10

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ID=16551234

Family Applications (1)

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JP5208136A Pending JPH0742878A (ja) 1993-08-02 1993-08-02 グロメット

Country Status (1)

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JP (1) JPH0742878A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7189930B2 (en) 2005-02-14 2007-03-13 Yazaki Corporation Grommet
US8502079B2 (en) 2011-05-13 2013-08-06 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Grommet
JP2021184685A (ja) * 2020-05-22 2021-12-02 住友電装株式会社 グロメット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7189930B2 (en) 2005-02-14 2007-03-13 Yazaki Corporation Grommet
US8502079B2 (en) 2011-05-13 2013-08-06 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Grommet
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