JPH0741643A - 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂配合極性ゴム組成物および該極性ゴム組成物と金属材料の接着法 - Google Patents

芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂配合極性ゴム組成物および該極性ゴム組成物と金属材料の接着法

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JPH0741643A
JPH0741643A JP20990493A JP20990493A JPH0741643A JP H0741643 A JPH0741643 A JP H0741643A JP 20990493 A JP20990493 A JP 20990493A JP 20990493 A JP20990493 A JP 20990493A JP H0741643 A JPH0741643 A JP H0741643A
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Kunio Mori
邦夫 森
Yoshiyuki Oishi
好行 大石
Hidetoshi Hirahara
英俊 平原
Toru Aida
徹 相田
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Zeon Corp
Tonen General Sekiyu KK
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GEN SEKIYU KAGAKU KOGYO KK
General Sekiyu KK
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、芳香族炭化水素ホルムアルデヒド
樹脂配合極性ゴム組成物と金属材料との接着性が改善さ
れた直接接着法の提供を目的とする。 【構成】 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂および
トリアジンチオール系化合物を配合した極性ゴム組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、極性ゴム、加硫性極性ゴム組成
物、特に防振ゴム用組成物と金属材料との接着に関す
る。
【0002】
【従来技術】現在ゴム材料はタイヤ、ベルト、ホースな
どの一般工業用品からシューズ、手袋などの生活用品、
人口臓器などの医療用品に至るまで幅広い分野に渡って
使用されており、我々の日常生活にもはや不可欠なもの
となっている。そしてゴム材料に対する多機能化、並び
に高機能化の要求は一段と高まってきており、新規ポリ
マーの開発、ゴム配合の改良等の方面から種々の検討が
なされている。しかし単一材料では柔軟性と高強度など
の二律背反の性質を兼ねることは困難である。そこでそ
の欠点を補うための方法として現在では他のゴム材料や
金属材料、無機材料などの異種材料との複合化が一般的
である。このゴムと金属との複合化技術の1つに防振ゴ
ムが挙げられる。最近、自動車をはじめ鉄道、船舶、航
空機などの輸送機関、事務用機器や家電製品など多くの
産業分野において振動、騒音の問題が各種材料開発段階
で重要な検討課題となっており、また防振、制振部品の
用途、要求特性が多様化するとともに、防振ゴムに要求
される性能上の要求もより高度なものとなってきてい
る。防振ゴムに使われる金属材料としては鉄が主に使用
されているが、最近は強度、耐摩耗性、耐食性、装飾性
などの性質が要求される。このような観点から無電解ニ
ッケルめっきは、小型の金属材料を手軽に処理できピン
ホールが少なく非晶質であるため耐食性に優れている
上、つき廻り性が良く非常に均一な皮膜が得られるため
防振ゴム用金属材料として最適である。しかし、従来ト
リアジンチオールの添加なくしてニッケルメッキはゴム
と直接接着しなかった。防振ゴムと金属との接着に接着
剤が用いられているが、接着剤による防振ゴムと金属材
料との接着(間接接着法)は、下記のような色々の問題
があった。最近では小さく複雑な部品との接着も多くな
ってきており、また接着条件の管理が難しいため間接接
着法による接着では製品の不良率が高くなるという問題
点が生じている。また、間接接着法では、接着剤を塗布
するという工程が必要で、これは主に人的手段に依存し
ているのが現状である。そのほかゴムに充填するオイル
(軟化剤)の影響によって十分な接着力が得られない場
合があり、さらには溶剤規制などの問題も抱えており、
接着剤を使用しない直接加硫接着法の開発が求められて
いる。また、接着剤を使用しない直接加硫接着法は加硫
時に直接接着するため、接着剤を接着部位に塗布する工
程が省略できるので、少量多品種あるいは大量生産にも
適しており、コストが大幅に低減可能である。
【0003】本発明の発明者である森等は、ジチオール
−S−トリアジン誘導体の存在下にジエン系ゴムと金属
材料を接触させることによりジエン系ゴムと金属材料を
接着する方法を提案している(特開昭54−33576
号公報)。
【0004】一方、防振ゴムに使われるゴム材料の制振
性能の改善には大きく2つの課題がある。1つは制振効
果を左右するtanδ(損失係数、ロスファクター)の
値を常用温度域で可能な限り大きくすることであり、も
う1つはtanδの温度依存性を小さくすることであ
る。これら2つの課題を解決することによってより大き
な制振効果を幅広い温度領域で得ることが可能となる。
しかし一般にtanδが大きい温度領域はその材料のガ
ラス転移温度に近く、最もtanδの温度変化が大きく
なることからこの2つの課題を同時に満足させることは
容易ではない。この問題を解決するためには以下のよう
な方法が考えられている。 (1)ポリマー分子自体のミクロ構造改良(新規ポリマ
ーの開発) (2)異なるポリマー同士の複合化による改良 (3)充填剤、可塑剤、樹脂などの添加による改良
【0005】本出願人の一人であるゼネラル石油化学工
業株式会社は、芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を
ゴム成分、例えばゴム成分の少なくとも一部が、アクリ
ロニトリルブタジエンゴム(NBR)あるいはNBRと
ポリ塩化ビニル(PVC)の混合物、ハロゲン化ブチル
(Hal−IIR)、クロロプレンゴム(CR)等の極
性ゴムに配合した高減衰特性を有するゴム組成物を提案
しており(特願平4−222143号)、該組成物の常
温域でのtanδの増大、温度依存性の改善等を計って
いる。しかしながら、芳香族炭化水素ホルムアルデヒド
樹脂は、常温では液状であり、該樹脂成分を添加した前
記極性ゴム成分を金属と接着する場合には、直接接着法
あるいは間接接着法のどちらの方法を採用して行って
も、金属との接着性が低下するという問題が生じる。
【0006】
【目的】本発明は、前記問題点を解決し、芳香族炭化水
素ホルムアルデヒド樹脂配合極性ゴム組成物と金属材料
との接着性が改善された直接接着法の提供を目的とす
る。
【0007】
【構成】本発明は、トリアジンチオール系化合物の存在
下に芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂配合極性ゴム
組成物と金属材料とを直接接着せしめる方法、および直
接接着法による金属との接着が可能なトリアジンチオー
ル系化合物配合の極性ゴム組成物に関する。
【0008】本発明で使用されるトリアジンチオール系
化合物としては、次式
【化1】 〔ただし、Rは−OR′又は−SR′(R′はH、アル
キル基、アルケニル基、フェニル基、フェニルアルキル
基、アルキルフェニル基又はシクロアルキル基)、Mは
H、Na、K、Li、NH4、1/2Mg、1/2C
a、1/2Ba又は1/2Znを表わす〕を有する2−
R−4,6−ジチオール−S−トリアジン及び次式
【化2】 (ただし、R1及びR2はH、アルキル基、アルケニル
基、フェニル基、フェニルアルキル基、アルキルフェニ
ル基又はシクロアルキル基、MはH、Na、K、Li、
NH4、1/2Mg、1/2Ca、1/2Ba又は1/
2Znを表わす)を有する2−アミノ置換−4,6−ジ
チオール−S−トリアジンから選ばれる少なくとも1種
のジチオール−S−トリアジン誘導体が挙げられる。
【0009】上記(I)式を有する化合物としては、
2,4,6−トリチオール−S−トリアジン、1,3,
5−トリアジン−2,4,6−トリチオールモノナトリ
ウム塩(TTN)、2−フェニル−4,6−ジチオール
−S−トリアジン、2−メトキシ−4,6−ジチオール
−S−トリアジン、2−エトキシ−4,6−ジチオール
−S−トリアジン、2−フェノキシ−4,6−ジチオー
ル−S−トリアジン等が代表例として挙げられる。(I
I)式を有する化合物としては、2−ジブチルアミノ−
4,6−ジチオール−S−トリアジン(DB)、2−ジ
アリルアミノ−1,3,5−トリアジン−4,6−ジチ
オールモノナトリウム塩(DNA)、2−フェニルアミ
ノ−1,3,5−トリアジン−4,6−ジチオールモノ
ナトリウム塩(AN)、2−ジブチルアミノ−1,3,
5−トリアジン−4,6−ジチオールモノナトリウム塩
(DBN)、2−ジアリルアミノ−1,3,5−トリア
ジン−4,6−ジチオール(DA)、2−ジラウリルア
ミノ−4,6−ジチオールカルシウム、2−エチルフェ
ニルアミノ−4,6−ジチオール−S−トリアジン・ジ
リチウム、2−(δ−カルボキシルプロピルアミノ)−
4,6−ジチオール−S−トリアジン・カルシウム、2
−オクチルアミノ−4−ブチルアミノ−6−チオール−
S−トリアジン銅、2−アニリノ−4,6−ジチオール
−S−トリアジン、2,4−ジアニリノ−6−チオール
−S−トリアジン、2,4−ビスジメチルアミノ−6−
チオール−S−トリアジン、2−(p−ジメチルアミ
ノ)−4−メトキシ−6−チオール−S−トリアジン等
が代表例として挙げられる。本発明においては、前記ト
リアジン系チオール化合物は、1種類あるいは複数の種
類のものを混合して使用することができる。
【0010】本発明のゴム組成物のゴム成分としては、
極性の高い、すなわち溶解度指数(SP値)の高い合成
ゴムを使用することが好ましい。極性の高い合成ゴム、
例えばアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ウ
レタンゴム、クロロプレンゴム(CR)、アクリルゴ
ム、ハロゲン化ブチルゴム(Hal−IIR)等を挙げ
ることができる。また、本発明で使用する極性合成ゴム
としては、前記のような極性合成ゴム成分に他の任意の
ゴム、例えば天然ゴムあるいは極性ゴムと相溶性のある
合成ゴム(例えばEPDM、SBR等)、DOPあるい
はプロセスオイルのような本発明で使用される芳香族炭
化水素ホルムアルデヒド樹脂(以下、AHCF樹脂と称
することがある)と相溶するオイル等を添加、混合した
ものであってもよい。
【0011】本発明において、AHCF樹脂は以下に述
べるようなものである。芳香族炭化水素、好ましくは炭
素数7〜10のアルキル置換芳香族炭化水素、例えばト
ルエン、エチルベンゼン、o,m,p−キシレン、メシ
チレン、プソイドキュメン、ナフタレン等の如き芳香核
に少なくとも1個以上のアルキル基を有する芳香族炭化
水素、あるいはそれらの2種以上の混合物とパラホルム
あるいはホルムアルデヒド等のアルデヒド化合物を、硫
酸、ギ酸等の酸性触媒の存在下に、例えば70〜150
℃の反応温度で縮合反応せしめて得られる含酸素オリゴ
マーである。 (以下余白)
【表1】 *1;ゼネラル石油化学工業(株)製ゼネライト4050
(商品名) *2;ゼネラル石油化学工業(株)製ゼネライト4150
(商品名) このAHCF樹脂の配合量は、使用するゴムの種類、あ
るいは組成によって異なる。例えば、充填剤を多く使用
するときは、AHCF樹脂が充填剤中に吸着されてしま
うので、より多く使用する必要がある。通常、極性ゴム
組成物100重量部に対して約10〜300重量部、好
ましくは約50〜200重量部配合する。
【0012】上記の(I)式及び/又は(II)式のジチ
オトリアジン系化合物の存在下に芳香族炭化水素ホルム
アルデヒド樹脂配合極性ゴムと金属材料とを接触せしめ
るには種々の態様が考えられるが、例えば(1)金属材
料に、トリアジンチオール系化合物を含有する芳香族炭
化水素ホルムアルデヒド樹脂配合極性ゴムを積層又はコ
ーティングする、(2)金属材料をトリアジンチオール
系化合物の水溶液又は有機溶剤溶液で処理した後、これ
にトリアジンチオール系化合物を含有または含有しない
芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂配合ゴムを積層又
はコーティングする、(3)金属材料をトリアジンチオ
ール系化合物の水溶液又は有機溶剤溶液を処理した後、
ゴム成分を補強する目的で該金属材料を該ゴム中にうめ
込む、あるいは、(4)芳香族炭化水素ホルムアルデヒ
ド樹脂配合極性ゴム、金属材料およびトリアジンチオー
ル系化合物を混合成型する場合等が挙げられる。
【0013】金属材料は上記の如き場合において、その
まま使用することもできるが、予め酸化処理したものを
用いると極性ゴムとの接着性が一層向上するので望まし
い。酸化処理は例えばH22、水溶性ハイドロパーオキ
シド、水溶性過酸化物、NaClO又はNaClO2
0.1〜10重量%及びH2SO4、CH3COOH又は
HClを0.1〜10重量%含む水溶液に常温〜100
℃で1秒〜2時間浸漬することにより行われる。また、
前記(2)または(3)の場合のように、金属材料の表
面をトリアジンチオール系化合物の水溶液または有機溶
剤溶液で処理するには、該化合物を0.0001〜10
重量%含有する水溶液又は有機溶剤溶液中に0〜100
℃、0.01秒〜90分間金属材料と浸漬すればよい。
上記(1)又は(4)の方法のように極性ゴムにトリア
ジンチオール系化合物を含有させる場合には、該化合物
をゴム重量に対し0.1〜20重量%、好ましくは0.
5〜5重量%の添加量で金属材料との良好な接着効果が
得られる。なお、金属材料をトリアジンチオール系化合
物で予め処理する場合には、極性ゴムへの前記トリアジ
ンチオール系化合物の添加量は、0.5%以下で充分な
場合が多い。
【0014】このような本発明のゴム成分は、さらに加
硫剤、充填材等、通常使用される各種の配合剤を添加す
ることができる。これらの配合剤は、必要に応じて本発
明のゴム組成物を製造する過程において添加されてもよ
いし、組成物製造後に添加されてもよい。充填剤、補強
剤としては、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウ
ム、マイカ、さらには石英微粉末、ケイソウ土、亜鉛
華、塩基性炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、メ
タケイ酸カルシウム、二酸化チタン、タルク、硫酸アル
ミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、アスベス
ト、ガラス繊維、有機補強剤、有機充填剤、フェライ
ト、サマリウム、ネオジウムなどの磁性粉などを挙げる
ことができる。加硫剤として、硫黄、有機含硫黄化合
物、金属酸化物、金属過酸化物、ポリアミン、有機過酸
化物等を挙げることができる。本発明の極性ゴム組成物
は、上記各原料を用い、例えばつぎのようにして製造す
ることができる。すなわち、上記各原料を所定割合で配
合し、これをミキサー中で混合しシート化して製造する
ことができる。このようにして得られた低反発弾性ゴム
組成物は、シート状であり、これを成形、加硫すること
によって所定形状のものをつくることができる。
【0015】
【実施例】
実施例1 ニッケルめっき板は冷延鋼板(SPCC)を脱脂後、無
電解ニッケルめっき液〔日本カニゼン製(株)〕を使用
してメッキ厚さ3μm施したものを使用した。NBRは
Nipol−1042〔日本ゼオン(株)製NBR(商
品名)、アクリロニトリル含有量33.5%〕を用い
た。充填オイルとして芳香族炭化水素ホルムアルデヒド
樹脂〔ゼネラル石油化学工業(株)製ゼネライト405
0(商品名)〕を使用したオイル充填NBRに下表2に
示す配合量でトリアジンチオール化合物、硫黄、加硫促
進剤およびカーボンブラックを混練した後、該組成物と
ニッケル板とをホットプレスによって、加硫時間および
加硫温度を色々と変えて直接加硫接着を行った。得られ
た接着物の剥離強度をT字型剥離試験機によって測定し
た。
【表2】 本実施例の剥離試験の結果を図1に示す。図1から明ら
かなように加硫温度が高温ほど剥離強度は増加し、19
0℃の加硫温度ではゴム破断するほどの接着強度を維持
した。凍結破壊した接着物断面をXMAで線分析した結
果、加硫温度が増加するに従って接着界面でSKa線が
増加しTTNが直接加硫接着においてバインダーとして
作用していると推測される。
【0016】実施例2 前表2に示すゼネライト4050の配合量を種々変えた
NBR組成物および前記ゼネライト4050に代えて種
々の配合量のDOPを含有するNBR組成物を用い、ホ
ットプレス条件190℃、30分で実施例1と同様にし
て直接加硫接着および該加硫接着物の剥離試験を行っ
た。前記剥離試験の結果を図2に示す。図2に示す結果
から、ゼネライト4050を配合したNBR組成物は、
該ゼネライトを多量、例えば80phrという量を配合
させても剥離強度の低下は少ない。これに対して、DO
Pを配合させたものは、DOPの配合量を増加させる
と、例えば20phr程度を配合させたものであっても
剥離強度は急激に低下する。
【0017】実施例3 前表2に示すTTNの配合量を種々変えたNBR組成物
を使用して、ホットプレス条件190℃、30分で実施
例1と同様にして直接加硫接着および該加硫接着物の剥
離試験を行った。前記剥離試験の結果を図3に示す。図
3に示す結果から、TTNの好ましい添加量は0.5〜
3phr、より好ましくは1〜3phrである。
【0018】実施例4 前表2に示すNBR組成物を使用して、加硫時間30分
で、加硫温度を種々変えて実施例1と同様にして直接加
硫接着を行った。得られた加硫接着物の引張強度および
伸び率を図4および図5に示す。図4に示す結果から、
ゼネライト4050を配合したものは、DOPを配合し
たものに比較して引張強度が大きく、また、加硫温度を
高温度、例えば190℃に上げても殆んど引張強度の低
下は認められなかった。また、図5に示す結果から、ゼ
ネライト4050を配合したものは、DOPを配合した
ものに比較して、伸び率が大きい。本実施例で使用する
Nipol−1042(商品名)は、AN量33.5
%、比重0.98およびムーニー粘度78であった。ま
た、ゼネライト4050は、下式の構造を有するもので
あった。
【化3】 分子量 数 平 均 Mn=427 重量平均 Mw=700 粘度(c.p.) 4390 密度(g/cm3) 1.043
【0019】
【効果】本発明によると、極性ゴム組成物と金属材料と
の強固な接着が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得た接着物の各種温度における加硫
時間と剥離強度との関係を示す図である。
【図2】実施例2で得た接着物のゼネライト4050あ
るいはDOPの添加量と剥離強度との関係を示す図であ
る。
【図3】実施例3で得た接着物のTTN配合量と剥離強
度との関係を示す図である。
【図4】実施例4で得た接着物の加硫温度と引張強度と
の関係を示す図である。
【図5】実施例4で得た接着物の加硫温度と伸び率との
関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相田 徹 岩手県盛岡市高松11−14−55

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極性ゴムに芳香族炭化水素ホルムアルデ
    ヒド樹脂およびトリアジンチオール系化合物を配合した
    極性ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂配
    合加硫性極性ゴム組成物と金属材料とをトリアジンチオ
    ール系化合物の存在下に接触させ加硫することを特徴と
    する極性ゴム組成物と金属材料との接着方法。
  3. 【請求項3】 極性ゴム成分がアクリロニトリルブタジ
    エンゴム(NBR)である請求項2記載の接着方法。
JP20990493A 1993-08-02 1993-08-02 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂配合極性ゴム組成物および該極性ゴム組成物と金属材料の接着法 Pending JPH0741643A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002015577A1 (fr) * 2000-08-11 2002-02-21 Ryuji Baba Objet existant utilise dans le processus de personnalisation a la demande via un moyen de communication et procede de realisation de ce processus
WO2003014223A1 (fr) * 2001-08-02 2003-02-20 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. Composition de resine

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