JPH0741602A - 異なる粒子径を有するカーボンブラック対および改良されたゴム材料 - Google Patents

異なる粒子径を有するカーボンブラック対および改良されたゴム材料

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JPH0741602A
JPH0741602A JP30230693A JP30230693A JPH0741602A JP H0741602 A JPH0741602 A JP H0741602A JP 30230693 A JP30230693 A JP 30230693A JP 30230693 A JP30230693 A JP 30230693A JP H0741602 A JPH0741602 A JP H0741602A
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Douglas W Carlson
ダグラス、ダブリュ、カールソン
William D Breach
ウイリアム、ディー、ブリーチ
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Hydril LLC
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ファーネスブラックの不適合対および適合対を
乾式シリカおよびシランカップリング剤と共に含む独特
なカーボンブラック系により改良されたゴム材料を提供
する。 【構成】このカーボンブラック系は、大および小粒子で
高および低構造のカーボンブラック対の混合物を含む。
このカーボンブラック系を極性および非極性ゴムと配合
することにより、2種類のカーボンブラックだけを使用
する、望ましい特性を有する製品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】カーボンブラックは元素状炭素の形態であ
り、様々な粒子径および構造で製造できる。構造とは、
粒子の融合および凝集の程度であり、高構造カーボンブ
ラックは、低構造カーボンブラックよりも多くの粒子が
不規則構造に凝集している。粒子径および構造は、伸
長、モジュラス、引裂き強度、引張強度およびレジリエ
ンスの様なゴムの様々な品質に影響する。カーボンブラ
ックは極性および非極性ゴムの両方に使用され、これら
の品質を向上させる。粒子径の大きなカーボンブラック
を含むゴム材料は良好なレジリエンスを示すが、引張強
度および伸長が悪い傾向がある。逆に、粒子径の小さな
カーボンブラックを含むゴム材料は良好な引張強度およ
び伸長を示すが、レジリエンス品質が劣る。高構造カー
ボンブラックはゴム材料のモジュラスおよび押出し性を
改良する。低構造カーボンブラックはゴム材料のレジリ
エンス特性を改良する。中間範囲にあるカーボンブラッ
クは平均的な特性を有する材料を与える。カーボンブラ
ックの製造技術は、大または小粒子径および高または低
構造を有するカーボンブラックを製造できる様に完成さ
れている。
【0002】カーボンブラックはASTM D 176
5標準により分類されている。ファーネスブラック、ラ
ンプブラック、サーマルブラックおよびチャンネルブラ
ックを含む、少なくとも4種類のカーボンブラックがあ
る。ファーネスブラックは、ゴムの加硫速度に対する固
有特性を変えるための変性は行なわない。ランプブラッ
クまたはランプブラック代替品は、ゴムの加硫速度に影
響する表面変性を行なっている。サーマルブラックは粒
子径が非常に大きなカーボンブラックを含む。これらの
ブラックは天然ガスの不完全燃焼により製造される。チ
ャンネルブラックも天然ガスの不完全燃焼により製造さ
れる。中程度の大きさの炭素粒子が炎の上のスチールチ
ャンネル上に堆積する。これらの粒子の表面はゴムの加
硫速度に影響を与えるための変性を行なわない。カーボ
ンブラックの構造は、フタル酸n−ジブチル吸収番号
(DBP番号)により決定され、D 2414試験法に
より測定される。DBP番号が大きい程、高い構造を有
する。粒子径はヨウ素吸収番号により決定され、AST
M D 1510試験法により測定される。ヨウ素番号
と粒子径の間には逆の関係があり、この番号が高い程、
粒子径が小さい。
【0003】ゴム製品の製造では、一定の構造および粒
子径を有するカーボンブラックを使用し、特定の所望の
特性を向上させ、他の特性を犠牲にする。例えば、所望
の圧縮特性を達成するためには、引き裂きおよびモジュ
ラスを犠牲にして、粒子径の大きなカーボンブラックを
使用する。粒子径は同じだが、構造の異なったカーボン
ブラックの組合わせが使用されている。粒子径の同じカ
ーボンブラックを使用すると、ゴム製品の品質改良の融
通性が制限される。しかし、粒子径の異なったカーボン
ブラックの混合物は相容性がないと考えられているの
で、大きさの異なったカーボンブラックは一般的に使用
されていない。
【0004】ゴム製品の製造業者は、粒子径および構造
の異なったカーボンブラックの中から選択し、特性の異
なった製品を製造している。それでも、1種類のカーボ
ンブラック、または大きさに関して適合したカーボンブ
ラックの対を使用することにより、ゴム中に達成される
品質は限られる。というのは、特定の特性を強化するこ
とは、他の特性には有害であるためである。エンジン用
の伝動ベルト、水圧ホースチューブ、およびワイヤおよ
びケーブルのジャケットに推奨されている処方は、所望
の圧縮特性を与えるために粒子径の大きなカーボンブラ
ックの混合物を含む。The Vanderbilt Rubber Handboo
k、R.T.Vanderbilt Co., Inc., Norwalt,CT、第13版
(1990)653、721頁。高硬度ゴム用のファー
ネスブラックと大粒子径サーマルブラックの混合物は、
上記文献770頁。シール用の代表的な処方は高および
低構造の大粒子径カーボンブラックの適合した対を含
む。上記文献737頁。粒子径および構造が類似したカ
ーボンブラックの混合物は幾つかの用途で使用されてい
る。例えば、2種類の大粒子径で低構造のカーボンブラ
ックがタイヤ本体の配合に推奨されている。上記文献6
06頁。他方、タイヤのトレッドは小粒子カーボンブラ
ックを含む。上記文献604、605頁。タイヤ本体に
おけるレジリエンス特性には大粒子および低構造が望ま
しい。トレッドは良好な引張強度を得るために小粒子を
使用する。
【0005】本発明は、釣合いのとれた最適品質のゴム
を製造することができる系を得るための、異なった品質
のファーネスカーボンブラックの独特な組合わせに関す
る。特に、このカーボンブラック系はファーネスカーボ
ンブラック対の混合物である。本発明の一実施態様で
は、これらの対を粒子径および構造について不適合にさ
せる。カーボンブラックの一方が110未満のDBP番
号を有し、他方が110を超えるDBP番号を有し、構
造の混合物を与える。また、これらの対は、粒子径によ
っても、一方のヨウ素吸収が110を超え、他方が11
0未満で、不適合にする。本発明の第二の実施態様で
は、対は、構造については適合しているが、異なった粒
子径を有する。一般的にカーボンブラックは粒子径によ
り適合させるが、本発明は従来の開示とは異なってい
る。カーボンブラックの対の一方はヨウ素吸収番号が1
15を超え、他方のヨウ素吸収番号は115未満であ
る。これらのカーボンブラック対は同じ構造を有する。
本発明に関しては、構造はDBP番号が110を超える
粒子を高構造、DBP番号が110未満の粒子を低構造
と定義する。したがって、対中の両カーボンブラックが
110DBP番号を基準として高または低構造を有す
る。
【0006】2種類のカーボンブラックは、一方の他方
に対する比率が3:1を超えない様に使用する。この比
率は所望の品質により異なる。本発明の上記の系のカー
ボンブラック対をゴム材料と混合して使用することによ
り、一般的にゴム中に大カーボンブラック粒子を使用す
ることにより得られると考えられている良好な圧縮およ
びレジリエンス特性を有し、一方、小カーボンブラック
粒子の存在に帰せられる良好な伸長、モジュラス、引き
裂きおよび引張強度を保持している、改良されたゴム製
品が製造される。この独特なカーボンブラック対を使用
することにより、大粒子および小粒子の最適品質を組み
合わせたゴム組成物を製造することができる。レジリエ
ンスならびに良好な伸長、モジュラス、引裂きおよび引
張強度の組合わせが得られた。
【0007】このカーボンブラック対系は、不適合およ
び適合カーボンブラック対との組合わせで、乾式シリカ
およびシランカップリング剤をも含む。乾式シリカは、
ゴム加工でも使用されている湿式シリカよりもはるかに
小さな粒子径を有する。シリカは引裂き強度を増加す
る。乾式シリカは非常に高価であり、ゴムの粘度を増加
する。シリカと共に使用するシランカップリング剤は伸
長を低下させるが、極めて高いモジュラス伸長を生じる
こともある。シランカップリング剤は、当業者には公知
の範囲で乾式シリカと共に使用される。代表的な比率は
乾式シリカ:対シランカップリング剤10:1である。
乾式シリカはカーボンブラック対の組合わせ重量に対し
て一般的に12.5〜50重量%で使用する。
【0008】カーボンブラックは、極性および非極性ゴ
ムの所望の特性を最大限にするために、本発明の条件に
より選択する。独特なカーボンブラック対をシリカ/シ
ラン系と共に使用することにより、カーボンブラックの
貯蔵を最小限に維持し、様々な品質のゴム製品を製造す
ることができる。独特なカーボンブラック対により、広
範囲な異なった粒子径および構造のカーボンブラックを
製造目的に在庫する必要がなくなる。本発明により提供
されるもう一つの利点は、本発明のカーボンブラック系
により、ゴム材料に応じて硫黄および硫黄供与体を始め
とする、ゴム用の様々な硬化剤を使用できることであ
る。
【0009】不適合および適合カーボンブラックを乾式
シリカおよびシランカップリング剤と共に使用すること
により、独特なゴム組成物を製造することができる。カ
ーボンブラック系を選択したゴム材料と混合し、加硫さ
せる。カーボンブラック混合物は、選択したゴム100
部に対して約40部〜約80部を占める。極性または非
極性ゴムのゴム組成物が、カーボンブラック成分とし
て、DBP番号が110を超える、および110未満で
ある、高および低構造の両カーボンブラックのみなら
ず、ヨウ素吸収番号が110未満の、および一実施態様
では110を超える、および別の実施態様では115を
超える、小さな、および大きな粒子のカーボンブラック
をも含む。この新規なカーボンブラック系を使用するこ
とにより、ここに記載する新規なゴム組成物が製造され
る。
【0010】カーボンブラックにはASTM規定によ
り、加硫速度に対する影響を変えるための特別な表面変
性を行なわない代表的なファーネスブラックを示す
「N」の文字を付ける。この命名法の第二の文字は粒子
径を規定する数字であり、低い数値程より小さい粒子を
示す。第三および第四の文字は任意に指定されるが、A
STMにより指定されるカーボンブラックのそれぞれの
全記号は、そのカーボンブラックの粒子径および構造を
示す。例えば、一実施態様では、不適合対はASTMD
1765指定N231の小粒子径(121ヨウ素吸収N
o. )および低構造(DBPNo. 92)とN550の大
粒子(43ヨウ素吸収No. )および高構造(DBPNo.
121)である。N231およびN550の量を、N2
31が3部対N550が1部またはN231が1部対N
550が3部の範囲内で変えることにより、異なったゴ
ム製品に対して妥当な範囲内で様々な特性をゴム材料に
与えることができる。別の実施態様では、例えば、異な
った粒子径および低構造を有する対の一方がASTM
D1765指定N231の小粒子径(121ヨウ素吸収
No. )および低構造(DBPNo. 92)とN774の大
粒子(29ヨウ素吸収No.)および低構造(DBPNo.
72)である。N231およびN774の量を、N23
1が3部対N774が1部またはN231が1部対N7
74が3部の範囲内で変えることにより、異なったゴム
製品に対して妥当な範囲内で様々な特性をゴム材料に与
えることができる。異なった粒子径および高構造を有す
る別の対は、N234の小粒子径(120ヨウ素吸収N
o. )および高構造(DBPNo. 125)とN550の
大粒子(43ヨウ素吸収No. )および高構造(DBPN
o. 121)である。したがって、ゴム製品製造業者
は、少数のカーボンブラックを在庫するだけで、様々な
ゴム材料を製造することができる。
【0011】一実施態様のカーボンブラック系は、一対
のファーネスブラックの混合物で、この対の一方がDB
PNo. 110未満の低構造で、他方がDBPNo. が11
0を超える高構造である。この対は、一方がヨウ素吸収
No. 110未満の大粒子カーボンブラックで、他方がヨ
ウ素吸収No. が110を超える、粒子径に関しても不適
合である。第二の実施態様では、カーボンブラック対
が、DBPNo. が110を超える、または110未満
の、同じ構造の2種類のファーネスカーボンブラックの
混合物である。この対は大きさに関して不適合である。
この対の一方はヨウ素吸収No.が115未満の大粒子カ
ーボンブラックであり、この対の他方はヨウ素吸収No.
が115を超える小粒子カーボンブラックである。ヨウ
素吸収No. が10以下であるN990の様な極めて大き
なサーマルブラックは本発明のカーボンブラック系およ
び対から除外される。カーボンブラック系には、乾式シ
リカおよびシランカップリング剤も含まれる。
【0012】カーボンブラック系は、極性および非極性
ゴムに使用される。非極性ゴムには天然ゴムおよびスチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)が含まれる。極性ゴム
としてはニトリルゴム(NBR)の様なゴムを使用す
る。2種類の不適合カーボンブラック対を使用して異な
った所望の特性をゴムに与えることができるので、本発
明のカーボンブラック系は様々なゴム材料に有利であ
る。カーボンブラックと併用する乾式シリカは、市販さ
れており、当業者には公知である。その一例は、Cabot
Corporation 、ボストン、マサチューセッツにより製造
され、Cab-O-Sil の商標で販売されている乾式コロイド
状シリカである。乾式シリカは、有効量のシランカップ
リング剤と共に使用される。本発明のカーボンブラック
系の成分および添加剤は、使用するゴム重合体100重
量部に対する重量部(“phr ”と呼ぶこともある)で配
量する。乾式シリカは、選択されたゴム重合体100重
量部に対して約10〜約20重量部で使用する。好まし
い実施態様では、使用するシランカップリング剤はビ
ス,3,(トリエトキシシリル)−プロピル−テトラス
ルフィドであり、シリカ対シランカップリング剤の比率
10:1で、乾式シリカと共に使用するが、この分野で
一般的に知られている他のシランも有効である。
【0013】カーボンブラックは対の相手と3:1を超
えない比率で使用するが、好ましい比率は2:1であ
る。カーボンブラックはこの比率内で変えて、最終ゴム
製品の望ましい特性を達成することができる。カーボン
ブラックは、ゴム材料100重量部に対して約40〜約
80重量部の量で使用する。本発明のカーボンブラック
系と共に使用できる、当業者に公知の添加剤には、酸化
防止剤、オゾン割れ防止剤、プロセス油および可塑剤が
ある。また、選択したゴム材料に対して当業者には公知
の加硫系も本発明で使用される。
【0014】ニトリルゴムは多くの工業用途に使用され
ている。下記の表1に、本発明を代表する2種類の不適
合カーボンブラック対とニトリルゴム材料の特性を示
す。ファーネスカーボンブラック対の一つは、一方が小
粒子(ヨウ素吸収No. 121)で低構造(DBPNo. 9
2)のN231で、他方が大粒子(ヨウ素吸収No. 4
3)で高構造(DBPNo. 121)のN550である。
別の不適合対は、小粒子(ヨウ素吸収No. 120)で高
構造(DBPNo. 125)のN234、および大粒子
(ヨウ素吸収No. 29)で低構造(DBPNo. 72)の
N774である。表1は、乾式シリカおよびシランカッ
プリング剤と共に使用した不適合カーボンブラック対に
関するモジュラス、永久歪、引張強度、伸長および引裂
き強度のデータを示す。乾式シリカは選択したゴム材料
100重量部に対して15重量部で、カップリング剤は
1.5重量部で使用した。ニトリルゴム材料を、不適合
対により様々な比率で、各対の量をゴム100部に対し
て20〜30〜40重量部で製造した。表1はニトリル
ゴムの特性を各種の異なった組合わせの不適合対と共に
示し、本発明のカーボンブラック系に関する値の範囲を
示す。
【0015】2組の適合対に対する不適合対の比較、な
らびに単独で使用する個々のカーボンブラックとの比較
を表1に示す。カーボンブラックの適合対は、粒子径は
類似しているが、構造が異なっている。例えば、N55
0は大粒子(ヨウ素吸収No.43)で高構造(DBPNo.
121)のカーボンブラックであり、N774は大粒
子(ヨウ素吸収No. 29)で低構造(DBPNo. 72)
のカーボンブラックである。別の適合対は、小粒子(ヨ
ウ素吸収No. 121)で低構造(DBPNo. 92)のカ
ーボンブラックであるN231、および小粒子(ヨウ素
吸収No. 120)で高構造(DBPNo. 125)のカー
ボンブラックであるN234である。適合カーボンブラ
ック対は乾式シリカまたはシランカップリング剤と共に
使用した。適合カーボンブラック対は、不適合対と同様
に、比率をゴム100部に対して20〜30〜40重量
部に変えて製造した。また、個々のカーボンブラックを
ニトリルゴム100重量部に対して60重量部で、本発
明のカーボンブラック系の乾式シリカおよびシランカッ
プリング剤と共に使用した。表1に示す実施例では、ゴ
ム材料は、多硫化物架橋を形成する元素状硫黄加硫によ
り30分間加硫させた。
【0016】 表1 ニトリルゴムの概要 欄番号 1 2 3 4 5 6 7 8 N2311 N2342 N5503 N2314 N231 N234 N550 N774 N550 N774 N774 N234 60 60 60 60特性 PHR PHR PHR PHR モジュラス 1170- 1360- 1310- 1305- 1790 2180 2220 1630 M300 2645 2840 2710 2925 ASTM D412-75psi 永久歪 3.7- 5.6- 3.1- 5.9- 8.2 9.6 5.4 4.0 ASTM D412-75 9.0 9.6 6.0 12.8 引張強度 3260- 3425- 3175- 3555 3890 3805 3245 3145 ASTM D412-75 3905 3985 3545 4420psi 伸長 420- 495- 430- 390- 595 505 560 630 ASTM D412-75 695 690 670 640 引裂き強度 250- 275- 225- 250- 275 255 245 245 ダイC 285 315 230 270 ASTM D624-73ポンド/インチ 1 不適合対N231−小粒子および低構造、N550−
大粒子および高構造。2 不適合対N234−小粒子および高構造、N774−
大粒子および低構造。3 適合対N550−大粒子および高構造、N774−大
粒子および低構造。4 適合対N231−小粒子および低構造、N234−小
粒子および高構造。
【0017】表1の欄1および2は、不適合対N231
/N550およびN234/N774の極限データを示
す。表1の欄3および4は、粒子径による適合対N55
0/N774およびN231/N234のデータを示
す。欄1〜4におけるカーボンブラックの充填量は40
〜80 phrで60 phrが中央点である。カーボンブラッ
クの比率は2乗階乗設計により決定した。表2および3
は、不適合対N231/N550およびN234/N7
74の充填量を変えたニトリルゴムの全データを示す。
表1の欄5〜8は、表1の欄1〜4に示す対で使用した
個々のカーボンブラックに関するデータを示す。欄5〜
8の充填量は60 phr、すなわち中央点であり、最大引
張強度を得るのに必要な充填量またはその近くである。
表1に示す様に、欄1および2における不適合対に対す
る特性の範囲は、適合対および個々のカーボンブラック
に対する欄3〜8に示すデータを実質的に含んでいる。
引張強度を比較することにより、欄3、7および8によ
り代表される大粒子径カーボンブラックは、欄4、5お
よび6により代表される小粒子径カーボンブラックより
も低い引張強度を示すことが明らかである。欄1および
2をこれらの群と比較することにより、不適合対は高い
引張強度を維持していることが分かる。従来、引張強度
を低くするカーボンブラックが混合物中で優位を占める
といわれている。欄1および2のデータはこれと反対で
あり、本発明の特徴を立証している。
【0018】表1に示す様に、本発明のカーボンブラッ
ク系は、材料に過剰量のカーボンブラックを充填するこ
となく、所望の特性を有するゴム材料を製造するのに使
用できる。不適合対の各カーボンブラックの量を変える
ことにより、それぞれの用途に望ましい特性を達成する
ことができる。大量のカーボンブラックを充填せずに、
最適な7%の永久歪値に達することができ、同時に22
00 psiのモジュラス値(M300 )が得られる。また、
伸長はカーボンブラックの充填により減少することがあ
るが、本発明のカーボンブラック系を使用することによ
り、永久歪値を維持しながら伸長が与えられる。適合カ
ーボンブラック対の使用により、永久歪値が制限される
傾向がある。大粒子カーボンブラックでは、永久歪は望
ましい7%よりも低くなる。小粒子カーボンブラックの
使用により、永久歪は高くなり、所望の値を超えること
ができる。2種類のカーボンブラックだけを使用して様
々な種類のゴム製品を製造する融通性を立証するため
に、表1から得たカーボンブラックの不適合対の重量比
を変えて得たニトリルゴムの特性を下記の表2および3
に示す。
【0019】 表2 不適合対−ニトリルゴム N231−小粒子、低構造 N550−大粒子、高構造 N231/N550 重量部(対100部)(PHR) 特性 欄1 欄2 欄3 欄4 欄5 20/20 40/20 20/40 40/40 30/30 モジュラス 1170 1855 2030 2635 1940 M300 ASTM D412-75psi 永久歪 3.7 6.9 5.5 9.0 5.8 ASTM D412-75 引張強度 3905 3480 3375 3260 3455 ASTM D412-75 psi 伸長 695 570 545 420 565 ASTM D412-75 引裂き強度 250 285 250 265 265 ダイC ASTM D624-73ポンド/インチ
【0020】表2は、ニトリルゴムにおける不適合カー
ボンブラック対N231/N550の各充填量に対する
詳細な測定を示す。表2の特徴は、欄2、3、5に示す
様に、N231とN550の40/20〜20/40の
混合物に対するデータの一貫性である。各混合物に対し
て測定したモジュラスM300 は、1855、2030お
よび1940であり、測定誤差は約±100 psiであ
る。この分野では従来、高モジュラスは高構造カーボン
ブラック、すなわちN550の使用により得られるとい
われているが、これらの結果はそれと反対である。ま
た、この分野では高構造カーボンブラックは高永久歪
(低レジリエンス)を与えるといわれているが、不適合
対はやはり異例の効果を示している。
【0021】 表3 不適合対−ニトリルゴム N234−小粒子、高構造 N774−大粒子、低構造 N234/N774 重量部(対100部) 特性 欄1 欄2 欄3 欄4 欄5 20/20 40/20 20/40 40/40 30/30 モジュラス 1360 2170 2080 2840 1980 M300 ASTM D412-75psi 永久歪 5.6 7.7 6.0 9.6 6.3 ASTM D412-75 引張強度 3985 3740 3545 3425 3615 ASTM D412-75 psi 伸長 690 610 615 495 595 ASTM D412-75 引裂き強度 265 315 280 305 275 ダイC ASTM D624-73ポンド/インチ
【0022】上記表3のカーボンブラック対は不適合で
あるが、N231/N550に対して、N234/N7
74の対は構造の関係が逆である、すなわち小粒子カー
ボンブラックN234は高構造カーボンブラックであ
る。表1は、60 phr充填で、N234は引張強度38
05 psiを与えるのに対し、N774は3145 psiを
与える。これらの結果は当業者には予期されることであ
ろう。欄2、3および5(すべて60 phr充填)から、
これらの混合物に対する引張強度は3650±100 p
siの範囲内であることが分かる。この結果は予期せぬこ
とである。表1は、N234が9.6%の永久歪を与え
るのに対し、N774は4.0%の永久歪を与えること
も示している。これらは一般的に予想される結果であ
る。欄2、3および5は、6.7±1.0%内に入るデ
ータを示し、本発明により高引張強度と共に低永久歪お
よび高レジリエンスが得られることを立証している。本
発明のカーボンブラック系は、表1、2および3に示す
ニトリルゴム実施例の元素状硫黄による加硫ではなく、
ニトリルゴムの硫黄供与体加硫にも使用できる。使用し
た不適合対はN110小粒子(ヨウ素No. 145)、高
構造(DBPNo. 113)およびN660大粒子(ヨウ
素No. 36)、低構造(DBPNo. 90)である。表4
は、R. T. Vanderbiltの製品であるMORFAX、4−モルホ
リニル−2−ベンゾチアゾール1.27 phr、VANAX-A
、4,4' −ジチオジモルホリン1.27phr 、およ
びEthyl Tuads 、テトラエチルチウラムジスルフィド
1.00 phrの硫黄供与体加硫によるニトリルの特性を
示す。カップリング剤1.4 phrおよびシリカ20 phr
を使用した。
【0023】 表4 不適合対−ニトリルゴム N110−小粒子、高構造 N660−大粒子、低構造 N110/N660 重量部(対100部) 特性 欄1 欄2 欄3 欄4 欄5 欄6 20/20 30/20 20/30 30/30 25/25 44.5/0 モジュラス 1530 2050 1990 2515 1910 1555 M300 ASTM D412-75psi 永久歪 4.1 5.3 4.7 6.0 5.0 5.6 ASTM D412-75 引張強度 4115 3955 3880 3820 3690 4100 ASTM D412-75 psi 伸長 605 535 565 500 530 600 ASTM D412-75 引裂き強度 250 270 245 250 240 280 ダイC ASTM D624-73ポンド/インチ ムーニー粘度 92 116 103 136 103 126 ASTM D1648 スコーチ時間t5 5.4 4.5 5.1 4.1 4.9 3.9 ジュロメーター硬度 81 85 83 88 85 82ASTM 2240
【0024】表4は、欄1〜5に様々な充填量のN11
0およびN660を、欄6には44.5 phrのN110
だけを示す比較表である。一般的に、カーボンブラック
の充填量が高いほど、ゴムの粘度は高くなる。しかし、
表4の欄2、3および5に示すゴムは、充填量が50 p
hrでも、欄6に示す44.5 phr充填量のN110より
も低い粘度を示す。表4の不適合対の量を変えて様々な
所望の特性を有するゴムを製造することができる。表4
の欄2、3および5に示す配合ゴムは、欄6に示す単一
のカーボンブラックを含むゴムよりも高いモジュラスを
有するが、同等の永久歪を維持している。表4の配合ゴ
ムには、硫黄供与体加硫を使用した。この加硫系は、元
素状硫黄加硫により形成されるポリスルフィド系架橋よ
りも熱安定性であるモノ−またはジスルフィドだけを与
える。表4は、スコーチ時間、粘度およびジュロメータ
ー特性も示す。配合ゴムの粘度は、工業用途に十分なモ
ジュラスを有する成形可能なゴムを与える。その様な用
途の一つは、オイルリグに使用される輪状噴出防止装置
用のゴムである。本発明のカーボンブラック系は、天然
ゴムやスチレン−ブタジエンゴム(SBR)の様な非極
性ゴムにも使用できる。非極性ゴムは、当業者が一般的
に行なっている様に、硫黄加硫系を使用する。ゴム材料
は30分間加硫させる。表5は、カーボンブラックの不
適合対を様々な重量比で含む天然ゴムの特性を示す。
【0025】 表5 不適合対−天然ゴム N231−小粒子、低構造 N550−大粒子、高構造 N231/N550 重量部(対100部) 特性 欄1 欄2 欄3 欄4 欄5 12.5/12.5 25/12.5 12.5/25 25/25 18.7/18.7 モジュラス 950 1375 1400 1960 1375 M300 ASTM D412-75psi 永久歪 2.5 5.0 3.6 5.5 3.7 ASTM D412-75 引張強度 4010 3800 3740 3545 3825 ASTM D412-75 psi 伸長 660 610 600 525 610 ASTM D412-75 引裂き強度 525 540 535 670 685 ダイC ASTM D624-73ポンド/インチ
【0026】表1、2、3および4に示すデータは、ニ
トリルゴム材料に対する試験に基づいている。ニトリル
ゴムは極性の高いゴムで、耐油性が非常に優れている
が、動的レジリエンスは劣る。表5は、非極性ゴムで、
動的レジリエンスが非常に優れているが、対油性は劣る
天然ゴムに関するデータを示す。表5に示すカーボンブ
ラックの対はN231/N550の不適合対である。こ
れらの実験の充填量は25〜50 phrの範囲内にあるの
で、ニトリルゴムと対照的に、天然ゴムの最大引張強度
は約40 phr充填量で起こる。表5の欄2、3および5
のモジュラス(M300 )は、充填量37.5におけるモ
ジュラスが1375および1400で実質的に同等であ
るという注目すべき結果を示している。欄2および3
は、充填量37.5 phrでどちらのカーボンブラックが
優位を占めているかに関係なく、この系は同様に応答す
るという予期せぬ結果を示している。このことは、N2
31よりも低価格のカーボンブラックであるN550を
大量に使用できるので、重要である。これらのデータは
本発明の有用性を立証している。このカーボンブラック
系と共に使用した非極性ゴムのもう一つの例はSBRで
ある。表6は不適合カーボンブラック対を含むSBR材
料の特性を示す。
【0027】 表6 不適合対−SBR N231−小粒子、低構造 N550−大粒子、高構造 N231/N550 重量部(対100部) 特性 欄1 欄2 欄3 欄4 欄5 20/20 40/20 40/20 40/40 30/30 モジュラス 775 1250 1315 1810 1305 M300 ASTM D412-75psi 永久歪 5.1 7.8 7.1 12.1 7.2 ASTM D412-75 引張強度 2785 2650 2610 2395 2660 ASTM D412-75 psi 伸長 760 645 610 440 630 ASTM D412-75 引裂き強度 300 315 310 255 295 ダイC ASTM D624-73ポンド/インチ
【0028】SBRは、天然ゴムの代替品として使用さ
れることが多い、商業的に重要な非極性合成ゴムであ
る。天然ゴムと異なり、自己補強性ではなく、その最大
機械的特性を得るために大量のカーボンブラック充填を
必要とする。最大引張強度を得るためのカーボンブラッ
ク充填量は約60 phrであり、この試験では40〜80
phrの充填量を使用した。表6で使用した不適合カーボ
ンブラック対はN231およびN550である。
【0029】 表7 ニトリルゴムの概要 欄番号 1 2 3 4 5 6 7 8 N2311 N2342 N5503 N2314 N231 N234 N550 N774 特性 N774 N550 N774 N234 60 60 60 60 PHR PHR PHR PHR モジュラス 1125- 1340- 1310- 1305- 1790 2180 2220 1630 M300 2430 2930 2710 2925 ASTM D412-75psi 永久歪 5.1- 3.4- 3.1- 5.9- 8.2 9.5 5.4 4.0 ASTM D412-75 8.9 9.0 6.0 12.8 引張強度 3150- 3430- 3175- 3555- 3890 3805 3245 3145 ASTM D412-75 3820 3960 3545 4420psi 伸長 340- 375- 430- 390- 595 505 560 630 ASTM D412-75 605 650 670 640 引裂き強度 300- 230- 225- 250- 275 255 245 245 ダイC 325 260 230 270 ASTM D624-73ポンド/インチ 1 カーボンブラック対N231−小粒子および低構造、
N774−大粒子および低構造。2 カーボンブラック対N234−小粒子および高構造、
N550−大粒子および高構造。3 適合対N550−大粒子および高構造、N774−大
粒子および低構造。4 適合対N231−小粒子および低構造、N234−小
粒子および高構造。
【0030】表7の欄1および2は、カーボンブラック
対N231/N774およびN234/N550の極限
データを示す。表7の欄3および4は、粒子径による適
合対N550/N774およびN231/N234のデ
ータを示す。表7の欄1〜4におけるカーボンブラック
の充填量は40〜80 phrで60 phrが中央点である。
表8および9は、カーボンブラック対N231/N77
4およびN234/N550の充填量を変えたニトリル
ゴムの全データを示す。表7の欄5〜8は、ニトリルゴ
ムで別々に使用した場合の各カーボンブラックに関する
データを示す。欄5〜8の充填量は60 phr、すなわち
中央点であり、最大引張強度を得るのに必要な充填量ま
たはその近くである。表7に示す様に、欄1および2に
おける本発明の対に対する特性の範囲は、適合対および
個々のカーボンブラックに対する欄3〜8に示すデータ
と類似している。引張強度を比較することにより、欄
3、7および8により代表される大粒子径カーボンブラ
ックは、欄4、5および6により代表される小粒子径カ
ーボンブラックよりも低い引張強度を示すことが明らか
である。欄1および2をこれらの群と比較することによ
り、カーボンブラック対は高い引張強度を維持している
ことが分かる。従来は、引張強度を低くするカーボンブ
ラックが混合物中で優位を占めるといわれている。欄1
および2のデータはこれと反対であり、本発明の特徴を
立証している。
【0031】表7に示す様に、本発明のカーボンブラッ
ク系は、材料に過剰量のカーボンブラックを充填するこ
となく、所望の特性を有するゴム材料を製造するのに使
用できる。カーボンブラック対の各カーボンブラックの
量を変えることにより、それぞれの用途に望ましい特性
を達成することができる。大量のカーボンブラックを充
填せずに、最適な7%の永久歪値に達することができ、
同時に2200 psiのモジュラス値(M300 )が得られ
る。また、伸長はカーボンブラックの充填により減少す
ることがあるが、本発明のカーボンブラック系を使用す
ることにより、永久歪値を維持しながら伸長が与えられ
る。適合カーボンブラック対の使用により、永久歪値が
制限される傾向があり、大粒子適合対はより低い範囲の
永久歪値を有し、小粒子適合対はより高い範囲の永久歪
値を有する。大粒子カーボンブラックでは、永久歪は望
ましい7%よりも低くなる。小粒子カーボンブラックの
使用により、永久歪は高くなり、所望の値を超えること
ができる。2種類のカーボンブラックだけを使用して様
々な種類のゴム製品を製造する融通性を立証するため
に、粒子径の異なるカーボンブラック対の重量比を変え
て得たニトリルゴムの特性を下記の表8および9に示
す。
【0032】 表8 カーボンブラック対−ニトリルゴム N231−小粒子、低構造 N774−大粒子、高構造 N231/N774 重量部(対100部)(PHR) 特性 欄1 欄2 欄3 欄4 欄5 20/20 40/20 20/40 40/40 30/30 モジュラス 1125 1775 1770 2430 1785 M300 ASTM D412-75psi 永久歪 5.1 8.4 6.0 8.9 6.7 ASTM D412-75 引張強度 3660 3820 3615 3100 3690 ASTM D412-75 psi 伸長 605 530 560 340 565 ASTM D412-75 引裂き強度 300 315 325 330 325 ダイC ASTM D624-73ポンド/インチ
【0033】表8は、ニトリルゴムにおけるカーボンブ
ラック対N231/N774の各充填量に対する詳細な
測定を示す。表8の特徴は、欄2、3、および5に示す
様に、N231とN774の40/20〜20/40の
混合物に対するデータの一貫性である。さらに、欄2、
3および5におけるN231:N774に関するカーボ
ンブラック対の比率内で、特性が、特に引張モジュラス
がそれぞれ1775、1770、および1785で一様
である。N774は60 phrで1630 psiの引張モジ
ュラスを与え、N231は60 phrで1790 psiの引
張モジュラスを与える。通常、混合物の引張モジュラス
は個々のカーボンブラックのそれの平均に近いか、また
は少なくとも比例すると予測される。モジュラスが、よ
り細かい粒子のカーボンブラックにより与えられるモジ
ュラスに最も密に近似することも予期せぬことである。
もう一つの予期せぬ結果は、永久歪にある。N774が
望ましい永久歪を与えるのに対し、引張強度は不当に低
い。N231は望ましい引張強度を与えるが、永久歪は
高すぎる。欄3に示す、N231が20 phrでN774
が40 phrの混合物は、妥当な引張強度および永久歪を
与える。最適な特性を一つでも与える混合物は偶然の産
物であるので、混合物が両特性を妥当な水準で与えると
は予想できないことであろう。表に示す残りの物理特性
は通常および望ましい範囲内に十分に入っている。
【0034】表7に関して、N774は3145 psiの
引張強度を与えるのに対し、N231は3890 psiを
与える。やはり、N774は4.0%の永久歪を与える
のに対し、N231は8.2%である。これらの観察は
すべて一般的である、つまり小粒子カーボンブラックの
N231は高引張強度および高永久歪を与えるのに対
し、大粒子カーボンブラックのN774はより低い引張
強度および永久歪を与える。これらの実施例では、N2
31およびN774はそれぞれ、最大引張強度を得るの
に必要な量に近い60 phrで使用されている。表8の欄
2、3および5に関して、合計で60 phrになるN77
4とN231の組合わせは、興味深い、予測できない結
果を示している。3種類の配合ゴムの引張強度は382
0、3615および3690であり、これは妥当な実験
誤差の範囲内で同等である。また、この引張強度はN7
74に対する引張強度(3145 psi)よりも著しく高
く、N231のそれ(3890 psi)にはるかに近い。
一般的に破断は、小粒子により占領されている場所で起
こる前に、大粒子により占領されている箇所で起こるの
で、引張強度は最も大きな粒子のパターンにしたがう。
【0035】 表9 カーボンブラック対−ニトリルゴム N234−小粒子、高構造 N550−大粒子、高構造 N234/N550 重量部(対100部) 特性 欄1 欄2 欄3 欄4 欄5 20/20 40/20 20/40 40/40 30/30 モジュラス 1340 2075 2050 2930 2140 M300 ASTM D412-75psi 永久歪 3.4 7.6 5.5 9.0 5.6 ASTM D412-75 引張強度 3960 3735 3490 3430 3770 ASTM D412-75 psi 伸長 650 540 545 375 535 ASTM D412-75 引裂き強度 255 260 245 230 245 ダイC ASTM D624-73ポンド/インチ
【0036】表7に関して、この実施例のニトリルゴム
で、60 phrのN234により3805 psiの引張強度
が得られる。N550は60 phrで3245 psiの引張
強度を与えるが、これはN234により与えられる引張
強度よりも著しく低い。同様に、N550は5.4%の
永久歪を与えるのに対し、N234では9.6%にな
る。両方のカーボンブラックが60 phrで、妥当な実験
誤差内で同じ引張モジュラス、すなわち2180および
2220 psiを与えることは異例のことである。
【0037】表9の欄5に関して、30 phrN550お
よび30 phrN234の混合物は、ニトリル配合ゴム中
で3770 psiの引張強度を与えるが、これは妥当な実
験誤差内で60 phrN234により与えられる引張強
度、すなわち3805 psiに匹敵する。先に述べた様に
引張破断は最も大きな粒子のパターンにしたがうので、
その様な結果はまったく予期せぬことである。欄5の永
久歪の値、すなわち5.6%をN550およびN234
によりそれぞれ与えられる値、5.4%および9.6%
と比較すると、もう一つの予期せぬ結果が観察される。
永久歪はレジリエンスと相対的な関係にある、すなわち
ある配合ゴムの永久歪が低い程、レジリエンスが大き
い。理論的には、大粒子カーボンブラックは、小粒子カ
ーボンブラックが重合体分子をからませる程には、重合
体分子をからませない。したがって、大粒子カーボンブ
ラックは永久歪を低くする、つまりより弾性の高い配合
ゴムを形成する。混合物はせいぜい平均的な永久歪、こ
の場合は5.4%と9.6%の算術平均の7.5%にな
るところであろう。ところがその代わりに、まったく予
期せぬ結果である5.6%が達成される。表9の欄2、
3および5の引張モジュラス値を表8の欄2、3および
5の引張モジュラス値と比較すると、N234/N55
0の対がN231/N774の対よりも高い引張モジュ
ラス、すなわち1770 psiに対して約2050 psiを
示し、著しい差があることが分かる。N234およびN
550の両方とも高構造カーボンブラックであるので、
この結果は予測できる。予期せぬことは、N234/N
550がN231/N774の対と同等もしくはそれよ
り低い永久歪値をもたらすことである。表7から、同じ
粒子径では、高構造カーボンブラックは低構造カーボン
ブラックよりも高い永久歪を与えることがすぐ分かる。
この結果は、高引張モジュラスと低永久歪、つまり高レ
ジリエンスを合せ持つ材料が製造されることを示してい
る。ここで注意すべきは、表9に示される特性のバラン
スは通常の、ゴム配合に望ましい範囲内にあることであ
る。
【0038】本発明のカーボンブラック対は、天然ゴム
やスチレン−ブタジエンゴム(SBR)の様な非極性ゴ
ムにも使用できる。非極性ゴムは、当業者により一般的
に使用されている硫黄加硫系により加硫される。表10
は、本発明のカーボンブラック対を使用して製造された
非極性ゴム、この場合はSBRの実施例を示す。このゴ
ム材料は30分間加硫する。カーボンブラック対N23
4/N550は、高構造を有し、粒子径が異なってい
る。表10の欄1〜5に示す様に、様々な比率のカーボ
ンブラックをSBRと共に使用した。
【0039】 表10 カーボンブラック対−SBRゴム N234−小粒子、高構造 N550−大粒子、高構造 N234/N550 重量部(対100部) 特性 欄1 欄2 欄3 欄4 欄5 20/20 40/20 20/40 40/40 30/30 モジュラス 815 1400 1360 1890 1320 M300 ASTM D412-75psi 永久歪 6.4 9.6 8.1 13.9 8.3 ASTM D412-75 引張強度 2585 2640 2565 2430 2660 ASTM D412-75 psi 伸長 720 545 590 430 595 ASTM D412-75 引裂き強度 300 310 325 260 300 ダイC ASTM D624-73ポンド/インチ
【0040】SBRは、一般的に、非極性の天然ゴムに
存在する機械的特性を得るためにカーボンブラックを充
填する。当業者は、SBRに対して一般的なカーボンブ
ラック充填量は60 phrであると認めている。表10の
欄2、3および5は、カーボンブラック対を様々な比率
で60 phr充填したSBRに関するデータを示す。デー
タの比較から、60 phrのカーボンブラック充填量で、
ゴムの引張強度は実質的にカーボンブラックの充填量に
より左右されないことが分かる。これらの結果から、安
価なN550カーボンブラックを大量に使用することが
できる。このことは、ゴム製造においてコスト的に有利
な本発明の特徴を立証している。本発明をここに記載す
る配合により代表して説明したが、本発明の請求項、実
施または範囲をこれらの実施例およびここに記載する配
合に限定するものではない。当業者は、この説明により
本発明を理解し、実行することができ、ここに記載する
説明または実施例に制限されることはない。
【0041】表6の欄2、3および5は、カーボンブラ
ックの不適合対を様々な比率で60phr充填した材料に
関するデータを示す。これらのデータの比較により、6
0 phr充填で、材料の引張特性(ASTM D412に
より測定)はカーボンブラックの比率と無関係であるこ
とが分かる。この現象により、配合者は安価なN550
カーボンブラックを大量に使用することができる。この
ことは、本発明の有用性をさらに立証している。続く表
7は、本発明の別の実施態様を例証する、2種類のカー
ボンブラックを含むニトリルゴム材料の特性をまとめて
示す。これらのファーネスカーボンブラック対の一方は
小粒子(ヨウ素吸収No. 121)で低構造(DBPNo.
92)のカーボンブラックであるN231であり、他方
は大粒子(ヨウ素吸収No. 29)で低構造(DBPNo.
72)のカーボンブラックであるN774である。もう
一つの対は、小粒子(ヨウ素吸収No. 120)で高構造
(DBPNo. 125)のカーボンブラックであるN23
4および大粒子(ヨウ素吸収No. 43)で高構造(DB
PNo. 121)のカーボンブラックであるN550であ
る。
【0042】表7は、乾式シリカおよびシランカップリ
ング剤と共に使用した本発明のカーボンブラック対に対
するモジュラス、永久歪、引張強度、伸長および引裂き
強度のデータを示す。乾式シリカは選択したゴム材料1
00重量部に対して15重量部で使用し、カップリング
剤は1.5重量部で使用した。ニトリルゴム材料は、各
不適合対を20〜30〜40重量部の量で変えて製造し
た。表7は、本発明のカーボンブラック対を含むニトリ
ルゴムに関する特性値の範囲を示す。粒子径の異なるカ
ーボンブラック対と、粒子径に関して適合した2組の対
との比較、ならびに単独で使用した個々のカーボンブラ
ックとの比較を表7に示す。カーボンブラックの適合対
は粒子径は類似しているが、構造が異なっている。例え
ば、N550は大粒子(ヨウ素吸収No. 43)で高構造
(DBPNo. 121)のカーボンブラックであり、N7
74は大粒子(ヨウ素吸収No. 29)で低構造(DBP
No. 72)のカーボンブラックである。もう一つの適合
対は、小粒子(ヨウ素吸収No. 121)で低構造(DB
PNo. 92)のカーボンブラックであるN231、およ
び小粒子(ヨウ素吸収No. 120)で高構造(DBPN
o. 125)のカーボンブラックであるN234であ
る。適合カーボンブラック対は乾式シリカおよびシラン
カップリング剤と共に使用した。適合カーボンブラック
対は、粒子径の異なる対と同様に比率を20〜30〜4
0重量部に変えて調製した。個々のカーボンブラック
も、ニトリルゴムおよび乾式シリカおよびシランカップ
リング剤を含む本発明のカーボンブラック系に対して6
0重量部(対ニトリルゴム100部)で使用した。表7
のゴム材料は硫黄加流により30分間加流した。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方が大粒子径を有し、他方が小粒子径を
    有する一対のカーボンブラック、乾式シリカ、およびシ
    ランカップリング剤を含んで成ることを特徴とする、ゴ
    ム製造用のカーボンブラック系。
  2. 【請求項2】前記カーボンブラック対の両方が同じ構造
    を有し、前記対の一方がヨウ素吸収No. 115未満の大
    粒子径を有し、前記対の他方がヨウ素吸収No. が115
    を超える小粒子径を有することを特徴とする、請求項1
    に記載のカーボンブラック系。
  3. 【請求項3】前記カーボンブラック対の一方がDBPN
    o. 110未満の低構造を有し、前記対の他方がDBPN
    o. が110を超える高構造を有し、 前記カーボンブラック対の一方がヨウ素吸収No. 110
    未満の大粒子径を有し、前記対の他方がヨウ素吸収No.
    が110を超える小粒子径を有することを特徴とする、
    請求項1に記載のカーボンブラック系。
  4. 【請求項4】混合物中の前記カーボンブラックのどちら
    か一方の他方に対する比率が3:1を超えないことを特
    徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカーボ
    ンブラック系。
  5. 【請求項5】乾式シリカがカーボンブラック対の総重量
    の12.5〜50重量%であることを特徴とする、請求
    項1〜4のいずれか1項に記載のカーボンブラック系。
  6. 【請求項6】極性および非極性ゴムの群から選択された
    ゴム、一方が大粒子径を有し、他方が小粒子径を有する
    一対のファーネスカーボンブラックの混合物を含んで成
    るカーボンブラック系、乾式シリカ、およびシランカッ
    プリング剤を含んで成ることを特徴とするゴム組成物。
  7. 【請求項7】前記カーボンブラック対の両方が同じ構造
    を有し、前記対の一方がヨウ素吸収No. 115未満の大
    粒子径を有し、前記対の他方がヨウ素吸収No. が115
    を超える小粒子径を有することを特徴とする、請求項6
    に記載のゴム組成物。
  8. 【請求項8】前記カーボンブラック対の一方がDBPN
    o. 110未満の低構造を有し、前記対の他方がDBPN
    o. が110を超える高構造を有し、 前記カーボンブラック対の一方がヨウ素吸収No. 110
    未満の大粒子径を有し、前記対の他方がヨウ素吸収No.
    が110を超える小粒子径を有することを特徴とする、
    請求項6に記載のゴム組成物。
  9. 【請求項9】混合物中の前記カーボンブラックのどちら
    か一方の他方に対する比率が3:1を超えないことを特
    徴とする、請求項7または8に記載のゴム組成物。
  10. 【請求項10】カーボンブラック系がゴム100重量部
    に対して約40〜約80重量部であることを特徴とす
    る、請求項7または8に記載のゴム組成物。
  11. 【請求項11】前記乾式シリカがゴム100重量部対し
    て約10〜約20重量部であることを特徴とする、請求
    項7または8に記載のゴム組成物。
  12. 【請求項12】前記非極性ゴムがスチレン−ブタジエン
    ゴムおよび天然ゴムの群から選択されることを特徴とす
    る、請求項7または8に記載のゴム組成物。
  13. 【請求項13】前記極性ゴムが硫黄加硫されたニトリル
    ゴムであることを特徴とする、請求項7または8に記載
    のゴム組成物。
  14. 【請求項14】カーボンブラック系がN231およびN
    774の混合物を含んで成り、前記カーボンブラックの
    どちらか一方の他方に対する比率が3:1を超えないこ
    とを特徴とする、請求項7に記載のゴム組成物。
  15. 【請求項15】カーボンブラック系がN234およびN
    550の混合物を含んで成り、前記カーボンブラックの
    どちらか一方の他方に対する比率が3:1を超えないこ
    とを特徴とする、請求項7に記載のゴム組成物。
  16. 【請求項16】カーボンブラック系がN231およびN
    550の混合物を含んで成り、前記カーボンブラックの
    どちらか一方の他方に対する比率が3:1を超えないこ
    とを特徴とする、請求項8に記載のゴム組成物。
  17. 【請求項17】カーボンブラック系がN234およびN
    774の混合物を含んで成り、前記カーボンブラックの
    どちらか一方の他方に対する比率が3:1を超えないこ
    とを特徴とする、請求項8に記載のゴム組成物。
  18. 【請求項18】カーボンブラック系がN110およびN
    660の混合物を含んで成り、前記カーボンブラックの
    どちらか一方の他方に対する比率が3:1を超えないこ
    とを特徴とする、請求項8に記載のゴム組成物。
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