JPH10195249A - ラジアルタイヤ用サイドゴム組成物 - Google Patents
ラジアルタイヤ用サイドゴム組成物Info
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- JPH10195249A JPH10195249A JP9004896A JP489697A JPH10195249A JP H10195249 A JPH10195249 A JP H10195249A JP 9004896 A JP9004896 A JP 9004896A JP 489697 A JP489697 A JP 489697A JP H10195249 A JPH10195249 A JP H10195249A
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- JP
- Japan
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- polyethylene
- rubber composition
- rubber
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- radial tire
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 実質的に天然ゴム及び／又はポリイソプ
レンとポリブタジエンとの配合物であり、これらの重量
比［（天然ゴム及び／又はポリイソプレン）／ポリブタ
ジエン］が６０／４０〜３０／７０であるゴム成分１０
０重量部に対して、融点が１２０℃以上でメルトフロー
レートが２０以下であるポリエチレンを１〜３０重量
部、及びＩＳＡＦ以下のグレードのカーボンブラックを
２０〜５０重量部配合したラジアルタイヤ用サイドゴム
組成物。 【効果】 サイドゴムとして必要な耐摩耗性、低発熱
性、抗破壊性をバランスよく付与し得るラジアルタイヤ
用サイドゴム組成物が提供される。
レンとポリブタジエンとの配合物であり、これらの重量
比［（天然ゴム及び／又はポリイソプレン）／ポリブタ
ジエン］が６０／４０〜３０／７０であるゴム成分１０
０重量部に対して、融点が１２０℃以上でメルトフロー
レートが２０以下であるポリエチレンを１〜３０重量
部、及びＩＳＡＦ以下のグレードのカーボンブラックを
２０〜５０重量部配合したラジアルタイヤ用サイドゴム
組成物。 【効果】 サイドゴムとして必要な耐摩耗性、低発熱
性、抗破壊性をバランスよく付与し得るラジアルタイヤ
用サイドゴム組成物が提供される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアルタイヤ用
サイドゴム組成物に関する。
サイドゴム組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】タイヤのサイドゴムの要求特性のうち、
耐摩耗性、低発熱性、抗破壊性は、近年増々重要になり
つつある。多様化するタイヤへのニーズに合わせて、Ｃ
ＩＴＹＢＵＳ用タイヤには、耐縁石こすれ性改良のサイ
ドゴム、低燃費タイヤには、低発熱性サイドゴム、また
オフロード向けタイヤには、抗破壊性に優れたサイドゴ
ム等が開発されてきている。
耐摩耗性、低発熱性、抗破壊性は、近年増々重要になり
つつある。多様化するタイヤへのニーズに合わせて、Ｃ
ＩＴＹＢＵＳ用タイヤには、耐縁石こすれ性改良のサイ
ドゴム、低燃費タイヤには、低発熱性サイドゴム、また
オフロード向けタイヤには、抗破壊性に優れたサイドゴ
ム等が開発されてきている。
【０００３】耐摩耗性を向上させるには、ポリブタジエ
ンの増量、カーボンブラックのグレードアップ、カーボ
ンブラックの増量、イオウの増量等が有効な手法である
が、これらの手法では低発熱性又は抗破壊性が劣化す
る。
ンの増量、カーボンブラックのグレードアップ、カーボ
ンブラックの増量、イオウの増量等が有効な手法である
が、これらの手法では低発熱性又は抗破壊性が劣化す
る。
【０００４】また、ジシクロペンタジエンや、ＡＢＳ樹
脂等を配合すると、抗破壊性は向上させ得るが、低発熱
性、耐摩耗性は劣化し、従来の配合手法では耐摩耗性、
低発熱性、抗破壊性を両立させることは非常に困難であ
る。
脂等を配合すると、抗破壊性は向上させ得るが、低発熱
性、耐摩耗性は劣化し、従来の配合手法では耐摩耗性、
低発熱性、抗破壊性を両立させることは非常に困難であ
る。
【０００５】ポリエチレンを配合したゴム組成物につい
て、米国特許第４６７５３４９号明細書には、軟化点１
３５℃以上のポリエチレンをその軟化点より低い温度で
配合させた組成物が、米国特許第５３４１８６３号明細
書には、１０４〜１１５℃（結晶の融点）の範囲にある
低密度ポリエチレンを使用することを特徴とする組成物
が開示されている。
て、米国特許第４６７５３４９号明細書には、軟化点１
３５℃以上のポリエチレンをその軟化点より低い温度で
配合させた組成物が、米国特許第５３４１８６３号明細
書には、１０４〜１１５℃（結晶の融点）の範囲にある
低密度ポリエチレンを使用することを特徴とする組成物
が開示されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第４６７５３
４９号明細書記載の組成物には、微細なポリエチレンを
配合する必要があり、ポリエチレン粒子が再凝集して物
性の低下を起こすおそれがあるという問題がある。
４９号明細書記載の組成物には、微細なポリエチレンを
配合する必要があり、ポリエチレン粒子が再凝集して物
性の低下を起こすおそれがあるという問題がある。
【０００７】米国特許第５３４１８６３号明細書記載の
組成物には、高温での配合による物性の変化が著しく、
タイヤ用ゴム組成物として使用するには問題がある。本
発明は、サイドゴムとして必要な耐摩耗性、低発熱性、
抗破壊性をバランスよく付与し得るラジアルタイヤ用サ
イドゴム組成物を提供することを目的とする。
組成物には、高温での配合による物性の変化が著しく、
タイヤ用ゴム組成物として使用するには問題がある。本
発明は、サイドゴムとして必要な耐摩耗性、低発熱性、
抗破壊性をバランスよく付与し得るラジアルタイヤ用サ
イドゴム組成物を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のラジアルタイヤ
用サイドゴム組成物は、実質的に天然ゴム及び／又はポ
リイソプレンとポリブタジエンとの配合物であり、これ
らの重量比［（天然ゴム及び／又はポリイソプレン）／
ポリブタジエン］が６０／４０〜３０／７０であるゴム
成分１００重量部に対して、融点が１２０℃以上でメル
トフローレートが２０以下であるポリエチレンを１〜３
０重量部、及びＩＳＡＦ以下のグレードのカーボンブラ
ックを２０〜５０重量部配合したことを特徴とするもの
である。本発明に用いるゴム成分は、実質的に天然ゴム
及び／又はポリイソプレンとポリブタジエンとの配合物
であり、これらの重量比［（天然ゴム及び／又はポリイ
ソプレン）／ポリブタジエン］が６０／４０〜３０／７
０であることが必要である。ポリブタジエンが前記下限
未満であると、屈曲性、耐摩耗性が低下し、前記上限を
超えると、抗破壊性が低下する。
用サイドゴム組成物は、実質的に天然ゴム及び／又はポ
リイソプレンとポリブタジエンとの配合物であり、これ
らの重量比［（天然ゴム及び／又はポリイソプレン）／
ポリブタジエン］が６０／４０〜３０／７０であるゴム
成分１００重量部に対して、融点が１２０℃以上でメル
トフローレートが２０以下であるポリエチレンを１〜３
０重量部、及びＩＳＡＦ以下のグレードのカーボンブラ
ックを２０〜５０重量部配合したことを特徴とするもの
である。本発明に用いるゴム成分は、実質的に天然ゴム
及び／又はポリイソプレンとポリブタジエンとの配合物
であり、これらの重量比［（天然ゴム及び／又はポリイ
ソプレン）／ポリブタジエン］が６０／４０〜３０／７
０であることが必要である。ポリブタジエンが前記下限
未満であると、屈曲性、耐摩耗性が低下し、前記上限を
超えると、抗破壊性が低下する。
【０００９】本発明の組成物において、ポリエチレンは
ゴム中に分散し、ゴムと吸着することにより、ゴムの補
強性を増加させる。ポリエチレンの配合量は、ゴム成分
１００重量部に対して１〜３０重量部であることが必要
であり、この配合量が前記下限未満であると、有意な効
果が得られず、前記上限を超えると、屈曲性が著しく低
下する。ポリエチレンの配合量は、好ましくは、ゴム成
分１００重量部に対して５〜２０重量部である。
ゴム中に分散し、ゴムと吸着することにより、ゴムの補
強性を増加させる。ポリエチレンの配合量は、ゴム成分
１００重量部に対して１〜３０重量部であることが必要
であり、この配合量が前記下限未満であると、有意な効
果が得られず、前記上限を超えると、屈曲性が著しく低
下する。ポリエチレンの配合量は、好ましくは、ゴム成
分１００重量部に対して５〜２０重量部である。
【００１０】ポリエチレンは、融点が１２０℃以上でメ
ルトフローレートが２０以下であることが必要である。
ポリエチレンの融点が１２０℃未満であると、タイヤの
使用温度範囲でポリエチレンの結晶の融解に伴う弾性率
の低下とロス成分の増大を招き低発熱性に対しマイナス
の効果となる。ポリエチレンの融点は、好ましくは１２
５℃以上である。ポリエチレンのメルトフローレートが
２０を超えると、混練り時に十分な分散性が得られず、
抗破壊性が低下する。ポリエチレンのメルトフローレー
トは、好ましくは１〜１５である。
ルトフローレートが２０以下であることが必要である。
ポリエチレンの融点が１２０℃未満であると、タイヤの
使用温度範囲でポリエチレンの結晶の融解に伴う弾性率
の低下とロス成分の増大を招き低発熱性に対しマイナス
の効果となる。ポリエチレンの融点は、好ましくは１２
５℃以上である。ポリエチレンのメルトフローレートが
２０を超えると、混練り時に十分な分散性が得られず、
抗破壊性が低下する。ポリエチレンのメルトフローレー
トは、好ましくは１〜１５である。
【００１１】本発明の組成物は、ゴム成分１００重量部
に対して、ＩＳＡＦ以下のグレードのカーボンブラック
を２０〜５０重量部配合する。ＩＳＡＦ以下のグレード
としては、例えばＩＳＡＦ、ＨＡＦ、ＦＥＦ、ＧＰＦ、
ＦＦ、ＨＭＦ、ＳＲＦ、ＦＴ、ＭＴ、ＣＦ、ＥＰＣ、Ｍ
ＰＣ、ＨＰＣ、ＣＣ、アセチレンブラック、好ましくは
ＨＡＦ、ＦＥＦが挙げられる。ＩＳＡＦより上のグレー
ド、例えばＳＡＦを用いると、低発熱性が劣化する。Ｉ
ＳＡＦ以下のグレードのカーボンブラックの配合量が、
前記下限未満であると、耐摩耗性が劣り、前記上限を超
えると、低発熱性又は抗破壊性が劣化する。また、当該
カーボンブラックの窒素吸着比表面積は、発熱性の改良
の観点から、１２５ｍ2 ／ｇ以下であることが好まし
い。
に対して、ＩＳＡＦ以下のグレードのカーボンブラック
を２０〜５０重量部配合する。ＩＳＡＦ以下のグレード
としては、例えばＩＳＡＦ、ＨＡＦ、ＦＥＦ、ＧＰＦ、
ＦＦ、ＨＭＦ、ＳＲＦ、ＦＴ、ＭＴ、ＣＦ、ＥＰＣ、Ｍ
ＰＣ、ＨＰＣ、ＣＣ、アセチレンブラック、好ましくは
ＨＡＦ、ＦＥＦが挙げられる。ＩＳＡＦより上のグレー
ド、例えばＳＡＦを用いると、低発熱性が劣化する。Ｉ
ＳＡＦ以下のグレードのカーボンブラックの配合量が、
前記下限未満であると、耐摩耗性が劣り、前記上限を超
えると、低発熱性又は抗破壊性が劣化する。また、当該
カーボンブラックの窒素吸着比表面積は、発熱性の改良
の観点から、１２５ｍ2 ／ｇ以下であることが好まし
い。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態の一例
を以下に示す。本発明の組成物の好ましい実施形態の一
例は、前記ゴム成分１００重量部に対して、融点が１２
０℃以上でメルトフローレートが２０以下であるポリエ
チレンを５〜２０重量部、及びグレードがＨＡＦ、ＦＥ
Ｆのカーボンブラックを２０〜５０重量部配合したもの
である。
を以下に示す。本発明の組成物の好ましい実施形態の一
例は、前記ゴム成分１００重量部に対して、融点が１２
０℃以上でメルトフローレートが２０以下であるポリエ
チレンを５〜２０重量部、及びグレードがＨＡＦ、ＦＥ
Ｆのカーボンブラックを２０〜５０重量部配合したもの
である。
【００１３】前記ゴム組成物を作成する際に、複数のス
テージに分けて混練する場合、少なくとも一つのステー
ジにおいて、混練物の温度が配合したポリエチレンの融
点より１０℃以上高温であるように配合することが好ま
しい。このようにすることにより、ポリエチレンの高粘
度化を防止し、ポリエチレンの分散性及びマトリックス
ゴムとの親和性を向上させることによって、配合物の抗
破壊性の低下を防止することができる。
テージに分けて混練する場合、少なくとも一つのステー
ジにおいて、混練物の温度が配合したポリエチレンの融
点より１０℃以上高温であるように配合することが好ま
しい。このようにすることにより、ポリエチレンの高粘
度化を防止し、ポリエチレンの分散性及びマトリックス
ゴムとの親和性を向上させることによって、配合物の抗
破壊性の低下を防止することができる。
【００１４】本発明の組成物には、前記成分の他、シリ
カ、クレー等の充填剤、オイル等の軟化剤、粘着付与
剤、老化防止剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫剤等
を適宜配合することができる。
カ、クレー等の充填剤、オイル等の軟化剤、粘着付与
剤、老化防止剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫剤等
を適宜配合することができる。
【００１５】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例
に限定されるものではない。 （実施例１〜４及び比較例１〜６）サイドゴム組成物の
配合処方を表１に示す。
に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例
に限定されるものではない。 （実施例１〜４及び比較例１〜６）サイドゴム組成物の
配合処方を表１に示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】ポリエチレンの特性の測定法、混練法、配
合物温度の測定法、並びに耐摩耗性、発熱性及び抗破壊
性の評価法は以下のとおりである。
合物温度の測定法、並びに耐摩耗性、発熱性及び抗破壊
性の評価法は以下のとおりである。
【００１８】（ポリエチレンの特性の測定法） （１）融点の測定 融点はセイコー電子工業（株）製の示差熱分析装置（Ｄ
ＳＣ２００）を用いて、窒素流量２０ｍｌ／分で１０℃
／分の昇温速度で２０〜１８０℃について測定した。融
点は吸熱ピークが収束する温度とした。 （２）メルトフローレートの測定 ＪＩＳ Ｋ６７６０に準拠した。
ＳＣ２００）を用いて、窒素流量２０ｍｌ／分で１０℃
／分の昇温速度で２０〜１８０℃について測定した。融
点は吸熱ピークが収束する温度とした。 （２）メルトフローレートの測定 ＪＩＳ Ｋ６７６０に準拠した。
【００１９】（混練法）２つのステージに分割して実施
した。第１ステージでは加硫剤、加硫促進剤、加硫促進
助剤等、高温でゴムマトリクスの架橋に大きな影響を与
える薬品を除いた、薬品及びゴム、ポリエチレン、カー
ボンブラック等を添加し、ポリエチレンの融点より１０
℃以上高温で混練した。第２ステージでは第１ステージ
において添加しなかった薬品等を添加混練したが、この
際ゴム配合物の温度は明らかにポリエチレンの融点には
達しなかった。
した。第１ステージでは加硫剤、加硫促進剤、加硫促進
助剤等、高温でゴムマトリクスの架橋に大きな影響を与
える薬品を除いた、薬品及びゴム、ポリエチレン、カー
ボンブラック等を添加し、ポリエチレンの融点より１０
℃以上高温で混練した。第２ステージでは第１ステージ
において添加しなかった薬品等を添加混練したが、この
際ゴム配合物の温度は明らかにポリエチレンの融点には
達しなかった。
【００２０】（配合物温度の測定法）混練の第１ステー
ジ終了時の配合ゴムの表面温度を測定して、配合物の温
度とした。
ジ終了時の配合ゴムの表面温度を測定して、配合物の温
度とした。
【００２１】（評価法） （１）耐摩耗性（ピコ摩耗） ＪＩＳ Ｋ６２６４に準拠した。 （２）発熱性(Tanδ) 初期歪 ４〜５％ 振幅 ２％ 周波数 ５２Ｈｚ 測定温度 ２５℃ 試験機 レオメトリクス社製メカニカルスペクトロメ
ーター
ーター
【００２２】（３）抗破壊性（高温伸び） ＪＩＳ Ｋ６３０１に準拠し、１００℃で測定した。前
記組成うち、配合量に変更のある成分及び評価結果を表
２に示す。
記組成うち、配合量に変更のある成分及び評価結果を表
２に示す。
【００２３】
【表２】
【００２４】比較例１を基準として指数で示す。耐摩耗
性及び発熱性に関しては数値の小さい方が改良方向であ
り、抗破壊性については指数として大きい方が改良方向
である。比較例２はカーボンブラック（ＨＡＦ）を５重
量部増量した配合である。比較例１と比べ耐摩耗性は改
良されるが、低発熱性と抗破壊性は劣る方向となる。
性及び発熱性に関しては数値の小さい方が改良方向であ
り、抗破壊性については指数として大きい方が改良方向
である。比較例２はカーボンブラック（ＨＡＦ）を５重
量部増量した配合である。比較例１と比べ耐摩耗性は改
良されるが、低発熱性と抗破壊性は劣る方向となる。
【００２５】比較例１にポリエチレンを５重量部加えた
実施例１は比較例２と比べ同等以上の耐摩耗性及び低発
熱性を有し、抗破壊性が大幅に改良されている。また、
実施例２、３のようにポリエチレンを増量していくと、
耐摩耗性と低発熱性を損なうことなしに抗破壊性を改良
できる。比較例６のようにカーボンブラックのグレード
を上げると耐摩耗性と抗破壊性は改良できるが低発熱性
が著しく劣る。比較例６と比較すると実施例３は耐摩耗
性は若干劣るが、抗破壊性に優れ低発熱性は大幅に改良
される。
実施例１は比較例２と比べ同等以上の耐摩耗性及び低発
熱性を有し、抗破壊性が大幅に改良されている。また、
実施例２、３のようにポリエチレンを増量していくと、
耐摩耗性と低発熱性を損なうことなしに抗破壊性を改良
できる。比較例６のようにカーボンブラックのグレード
を上げると耐摩耗性と抗破壊性は改良できるが低発熱性
が著しく劣る。比較例６と比較すると実施例３は耐摩耗
性は若干劣るが、抗破壊性に優れ低発熱性は大幅に改良
される。
【００２６】比較例５はカーボンブラックのグレードを
下げることにより低発熱性を改良しているが、耐摩耗
性、抗破壊性が共に劣る。これに対し、実施例４のよう
にカーボンブラック（ＦＥＦ）を５重量部減量し、ポリ
エチレンを１０重量部加えることで低発熱性を維持し耐
摩耗性と抗破壊性を同時に改良することができる。
下げることにより低発熱性を改良しているが、耐摩耗
性、抗破壊性が共に劣る。これに対し、実施例４のよう
にカーボンブラック（ＦＥＦ）を５重量部減量し、ポリ
エチレンを１０重量部加えることで低発熱性を維持し耐
摩耗性と抗破壊性を同時に改良することができる。
【００２７】また、イオウ増量、ポリブタジエン増量
（比較例３、４）により耐摩耗性、低発熱性は向上する
が、抗破壊性は低下する。比較例のような汎用材料の組
み合わせでは、耐摩耗性、低発熱性、抗破壊性の３者は
相反し、改良するには限界がある。一方、ポリエチレン
を所定量、配合することにより、耐摩耗性、低発熱性、
抗破壊性の物性バランスをより高い次元で達成すること
ができる。
（比較例３、４）により耐摩耗性、低発熱性は向上する
が、抗破壊性は低下する。比較例のような汎用材料の組
み合わせでは、耐摩耗性、低発熱性、抗破壊性の３者は
相反し、改良するには限界がある。一方、ポリエチレン
を所定量、配合することにより、耐摩耗性、低発熱性、
抗破壊性の物性バランスをより高い次元で達成すること
ができる。
【００２８】
【発明の効果】本発明によれば、サイドゴムとして必要
な耐摩耗性、低発熱性、抗破壊性をバランスよく付与し
得るラジアルタイヤ用サイドゴム組成物を提供すること
ができる。
な耐摩耗性、低発熱性、抗破壊性をバランスよく付与し
得るラジアルタイヤ用サイドゴム組成物を提供すること
ができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 実質的に天然ゴム及び／又はポリイソプ
レンとポリブタジエンとの配合物であり、これらの重量
比［（天然ゴム及び／又はポリイソプレン）／ポリブタ
ジエン］が６０／４０〜３０／７０であるゴム成分１０
０重量部に対して、融点が１２０℃以上でメルトフロー
レートが２０以下であるポリエチレンを１〜３０重量
部、及びＩＳＡＦ以下のグレードのカーボンブラックを
２０〜５０重量部配合したラジアルタイヤ用サイドゴム
組成物。 - 【請求項２】 カーボンブラックの窒素吸着比表面積が
１２５ｍ2 ／ｇ以下である請求項１記載のラジアルタイ
ヤ用サイドゴム組成物。 - 【請求項３】 ラジアルタイヤ用サイドゴム組成物を作
成する際に、複数のステージに分けて混練する場合、少
なくとも一つのステージにおいて、混練物の温度が配合
したポリエチレンの融点より１０℃以上高温であるよう
に配合した請求項１記載のラジアルタイヤ用サイドゴム
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9004896A JPH10195249A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | ラジアルタイヤ用サイドゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9004896A JPH10195249A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | ラジアルタイヤ用サイドゴム組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10195249A true JPH10195249A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11596443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9004896A Pending JPH10195249A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | ラジアルタイヤ用サイドゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10195249A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7172003B2 (en) | 2003-04-10 | 2007-02-06 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for tire sidewalls and pneumatic tires using the same |
| WO2008047582A1 (fr) | 2006-09-29 | 2008-04-24 | Bridgestone Corporation | Composition de caoutchouc pour du caoutchouc pour flanc de pneumatique et pneumatique à carcasse radiale pour chargement lourd utilisant celle-ci |
| WO2019208649A1 (ja) | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 株式会社ブリヂストン | 加硫ゴム体及び加硫ゴム体をサイドウォールに貼付してなるタイヤ |
| CN115427236A (zh) * | 2020-04-07 | 2022-12-02 | 米其林集团总公司 | 包含低熔点聚乙烯的橡胶组合物 |
-
1997
- 1997-01-14 JP JP9004896A patent/JPH10195249A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7172003B2 (en) | 2003-04-10 | 2007-02-06 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for tire sidewalls and pneumatic tires using the same |
| WO2008047582A1 (fr) | 2006-09-29 | 2008-04-24 | Bridgestone Corporation | Composition de caoutchouc pour du caoutchouc pour flanc de pneumatique et pneumatique à carcasse radiale pour chargement lourd utilisant celle-ci |
| WO2019208649A1 (ja) | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 株式会社ブリヂストン | 加硫ゴム体及び加硫ゴム体をサイドウォールに貼付してなるタイヤ |
| CN115427236A (zh) * | 2020-04-07 | 2022-12-02 | 米其林集团总公司 | 包含低熔点聚乙烯的橡胶组合物 |
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