JPH0739634Y2 - 容器底部成形用マンドレルへの容器ブランク供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ブランク、詳しくは、折り目線で区画され
て順次エンドレスに連なった４つの第１〜第４側壁パネ
ルを有しかつ第１側壁パネルと第２側壁パネルを区画す
る折り目線および第３側壁パネルと第４側壁パネルを区
画する折り目線でそれぞれ折曲げられることによって角
筒状に開きうるように偏平に折畳まれているブランクを
角筒状に開いて、供給ステーションで停止している成形
用マンドレルに供給する装置に関する。

従来の技術 この種の従来装置としては、一端に取出口を有し一端か
ら他端にかけて多数の偏平状ブランクを、第２側壁パネ
ルおよび第３側壁パネルが取出口の方向に向きかつ第２
側壁パネルが第３側壁パネルの下になるように重ねて収
容するマガジンであって、取出口を同マンドレル軸線延
長線の側方斜め上に位置させるように配置されているマ
ガジンと、マガジンに収容されているブランクの第２側
壁パネルを吸着する吸着部材を有しかつ吸着部材によっ
て取出口からブランクを１つずつ取出して同マンドレル
軸線延長線上まで搬送する搬送手段と、搬送手段で搬送
中のブランクを、これが偏平状から角筒状に開かれるよ
うに折り癖を付ける癖折り手段と、同マンドレル軸線延
長線上においてブランクを角筒状でその軸線を同マンド
レル軸線延長線と一致させた状態で同延長線方向に移動
自在に保持するホルダと、ホルダからマンドレルへブラ
ンクを移し換える移し換え装置とよりなり、癖折り手段
が、癖折り部材を有しており、癖折り部材が、第３側壁
パネルの移動経路の内ではあるが、吸着部材で吸着され
ている第２側壁パネルと干渉しないように第２側壁パネ
ルの移動経路の外に配置固定されており、癖折り部材
に、第３側壁パネルを当接させて折曲げることにより、
ブランクに折り癖を付けるようにしたものが知られてい
る。

考案が解決しようとする課題 上記従来の装置では、癖折り部材が第２側壁パネルの移
動経路の外にあるために、第３側壁パネルと第４側壁パ
ネルとがなす角度が90度以上となるまでブランクを折曲
げることができず、折り癖が充分に付かない。

折り癖が充分付かないと、ブランクを角筒状に保持して
その長さ方向に滑らせながら搬送する場合、ブランクが
偏平状に復元しようとうる力が摺動抵抗として作用する
ため、摺動抵抗が大きくて、搬送中の受渡し等がうまく
行かないという問題点がある。また、ブランクよりつく
られた容器の隣り合う２つの側壁パネルの交わる部分の
角付けが充分でなく、商品としての見栄えが悪いという
問題点がある。

この考案の目的は、上記問題点を解決し、ブランクが偏
平状に復元しないようにブランクに充分な折り癖を付け
ることのできる、容器底部成形用マンドレルへの容器ブ
ランク供給装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 この考案による容器底部成形用マンドレルへの容器ブラ
ンク供給装置、折り目線で区画されて順次エンドレスに
連なった４つの第１〜第４側壁パネルを有しかつ第１側
壁パネルと第２側壁パネルを区画する折り目線および第
３側壁パネルと第４側壁パネルを区画する折り目線でそ
れぞれ折曲げられることによって角筒状に開きうるよう
に偏平に折畳まれているブランクを角筒状に開いて、供
給ステーションで停止している成形用マンドレルに供給
する装置であって、一端に取出口を有し一端から他端に
かけて多数の偏平状ブランクを、第２側壁パネルおよび
第３側壁パネルが取出口の方向に向きかつ第２側壁パネ
ルが第３側壁パネルの下になるよに重ねて収容するマガ
ジンであって、取出口を同マンドレル軸線延長線の側方
斜め上に位置させるように配置されているマガジンと、
マガジンに収容されているブランクの第２側壁パネルを
吸着する吸着部材を有しかつ吸着部材によって取出口か
らブランクを１つずつ取出して同マンドレル軸線延長線
上まで搬送する搬送手段と、搬送手段で搬送中のブラン
クを、これが偏平状から角筒状に開かれるように折り癖
を付ける癖折り手段と、同マンドレル軸線延長線上にお
いてブランクを角筒状でその軸線を同マンドレル軸線延
長線と一致させた状態で同延長線方向に移動自在に保持
するホルダと、ホルダからマンドレルへブランクを移し
換える移し換え装置とよりなる成形用マンドレルへの容
器ブランク供給装置において、吸着部材が、搬送アーム
の先端部に取付けられ、搬送アームの基端部が、マガジ
ンの下方に配されかつ同マンドレル軸線延長線と平行に
のびた第２回動軸に固定されており、癖折り手段が、癖
折りアームを備えており、癖折りアームの基部が、第１
回動軸と平行にのびた第２回動軸に固定され、、癖折り
アームの先端部が、吸着部材で吸着されたブランクの第
２側壁パネルの移動経路に対し進退しうるように同移動
経路を挾んで第１回動軸と反対側に第２回動軸が配置さ
れており、吸着部材で吸着された第２側壁パネルがこれ
の移動経路に向かって接近しつつある癖折りアームの先
端部を通過した後に癖折りアームの先端部が第２側壁パ
ネルの移動経路に進入して第３側壁パネルを第２側壁パ
ネルに向かって押動しうるように第１回動軸および第２
回動軸を同期して回動させる回動手段が備わっているこ
とを特徴とするものである。

作用 この考案による容器底部成形用マンドレルへの容器ブラ
ンク供給装置では、吸着部材が、搬送アームの先端部に
取付けられ、搬送アームの基端部が、マガジンの下方に
配されかつ同マンドレル軸線延長線と平行にのびた第１
回動軸に固定されており、癖折り手段が、癖折りアーム
を備えており、癖折りアームの基部が、第１回動軸と平
行にのびた第２回動軸に固定され、癖折りアームの先端
部が、吸着部材で吸着されたブランクの第２側壁パネル
の移動経路に対し進退しうるように同移動経路を挾んで
第１回動軸と反対側に第２回動軸が配置されており、吸
着部材で吸着された第２側壁パネルがこれの移動経路に
向かって接近しつつある癖折りアームの先端部を通過し
た後に癖折りアームの先端部が第２側壁パネルの移動経
路に進入して第３側壁パネルを第２側壁パネルに向かっ
て押動しうるように第１回動軸および第２回動軸を同期
して回動させる回動手段が備わっているから、第２側壁
パネルと干渉することなく、第２側壁パネルの移動経路
に進入した癖折りアームにより、第３側壁パネルと第４
側壁パネルとがなす角度が90度以上となるまで第２側壁
パネルと第３側壁パネルを区画する折り目線でブランク
が折曲げられる。

実施例 この考案の実施例を図面を参照してつぎに説明する。

Ａ） ブランク 容器ブランク供給装置において説明する前に、まずブラ
ンクについて説明する。ブランクＢは、第11図に示すよ
うに、詳しく図示しないが、内外両面に熱可塑性合成樹
脂がコーティングされたアルミニウム箔を含む紙主体積
層体製であって、順次エンドレスに連なった４つの第１
〜第４側壁パネル11〜14と、第４側壁パネル14の自由縁
部に連なる継目パネル15とよりなる。隣り合う各対の２
つの側壁パネル11〜14の境界には折り目線16が形成され
るとともに、第４側壁パネル14と連結パネル15の境界に
も折り目線16が形成されている。第１側壁パネル11の自
由縁部内面と連結パネル15の外面とが重ね合わされて接
合され、第１側壁パネル11と第２側壁パネル12を区画す
る折り目線16および第３側壁パネル13と第４側壁パネル
14を区画する折り目線16でそれぞれ折曲げられることに
より、ブランクＢが角筒状に開きうるように偏平に折畳
まれている。

Ｂ） マンドレルおよびブランク供給装置の概要 第１図および第３図に、供給ステーションＳで停止して
いる容器底部形用マンドレル21と、これにブランクＢを
供給する容器ブランク供給装置とが示されている。

ここで、以下の説明において、前後とは、第３図を基準
として、その左方を前、その右方を後といい、左右と
は、第２図を基準として、その左方を左、その右方を右
というものと定義する。

マンドレル21は、詳しく説明しないが、間欠駆動水平回
転軸に放射状に設けられたものであり、供給ステーショ
ンＳを含めた複数の作業ステーションにマンドレル21が
順次停止するように水平回転軸が駆動されるようになっ
ている。供給ステーションＳで停止しているマンドレル
21は、水平線に対し30度程度後斜め下を向いている。

ブランク供給装置は、一端に取出口22を有しかつ取出口
22を供給ステーションＳで停止しているマンドレル21の
軸線延長線の右側方斜め上に位置させるように配置され
ているマガジン23と、取出口22からブランクＢを１つず
つ取出しかつ取出位置を搬送経路始端とし同マンドレル
軸線延長線上を搬送経路終端としてブランクＢを搬送す
る搬送手段24と、ブランク搬送経路の始端と終端の中間
に配置されかつ搬送中のブランクＢを、これが偏平状か
ら角筒状に開かれるように折り癖を付ける癖折り手段25
と、ブランク搬送経路の終端に配置されかつ角筒状ブラ
ンクＢをその軸線を同マンドレル軸線延長線と一致させ
た状態で同延長線方向に移動自在に保持するホルダ26
と、ホルダ26からマンドレル21へブランクＢを移し換え
る移し換え装置27とよりなる。

Ｃ） マガジン マガジン23は、第３図〜第５図を参照して、供給ステー
ションＳで停止しているマンドレル21と同じ角度だけ後
下がりに傾斜している基台31上面に取出口22を左に向け
るように装備されている。マガジン23には、取出口22を
取囲みかつ上下枠部材32,33および前後枠部材34,35より
なる方形枠36と、下枠部材33より右向きにのびた複数の
ブランク縁部にガイドレール37と、後枠部材35より右向
きにのびたブランク端部ガイドレール38とが備わってお
り、ブランクＢの第２側壁パネル12および第３側壁パネ
ル13が取出口22の方向に向きかつ第２側壁パネル12が第
３側壁パネル13の下になるように多数のブランクＢを重
ねてブランクＢの一方の縁部と端部が両ガイドレール3
7,38にそれぞれ受けられている。上枠部材32には、互い
に前後方向に間隔をおいて大小２つの上ブランク開き爪
41,42が、下枠部材33には、そのほぼ全長にわたって下
ブランク開き爪43が、前後枠部材34,35には、それぞれ
の高さの中程に前後ブランク開き爪44,45が、それぞれ
の先端を取出口22内に突出させるように設けられてい
る。

上枠部材32には、２つのロータリアクチュエータ46,47
が前後方向に間隔をおいて装備されている。両ロータリ
アクチュエータ46,47の出力軸は互いに向き合わされて
おり、各出力軸にはアーム48,49が固定されるととも
に、アーム48,49の先端部に可動ブランク開き爪51,52が
設けられている。これら２つの可動ブランク開き爪51,5
2は、上記前ブランク開き爪44とともに、異なる長さの
３種類のブランクに対応するためのものである。すなわ
ち、最大長さのブランクに対しては、両可動ブランク開
き爪51,52はいずれも用いられることなく、前ブランク
開き爪44が用いられ、最少長さのブランクに対しては、
前ブランク開き爪44に代わって、後側の可動ブランク開
き爪52に代わって、前側の可動ブランク開き爪51が用い
られる。

Ｄ） 搬送手段 搬送手段24は、吸着部材54と、吸着部材54が先端部に取
付けられている搬送アーム55と、搬送アーム55の基部が
固定されている第１回動軸56とを備えている。

吸着部材54は、角棒状取付け部材57の長さ方向に並んで
取付けられている５つのバキュームカップ58よりなる。
搬送アーム55の数は２つである。２つの搬送アーム55は
略Ｌ字状の同一形状である。２つの搬送アーム55の先端
に取付け部材57が渡し止められている。第１回動軸56
は、マガジン23の取出口22下方であって、ホルダ26より
右方の位置を供給ステーションＳで停止しているマンド
レル21の軸線延長線と平行にのびかつ両端寄りの２か所
およびその中間の１か所で軸受59によってそれぞれ支持
されてる。第１回動軸56の後端部には右向き第１従動ア
ーム60が固定されている。

第６図を参照して、取付け部材57、２つの搬送アーム55
および第１回動軸56には、バキュームカップ58に作動空
気を供給するための通路61が設けられている。通路61に
は、第１回動軸56の長さの中程に取付けられた２つの第
１および第２供給部材62,63と、第１回動軸56の前端部
に取付けられた第３供給部材64とから別々に作動空気が
供給され、３つの供給部材62〜64から供給された空気は
通路61内を３つの系統にしたがって別々に流れてつぎに
説明するように、５つのバキュームカップ58に供給され
る。すなわち、第６図において、矢印Ａで示す第１の系
統にしたがって流れる空気は、後から数えて一番目〜三
番目の３つのバキュームカップ58に供給され、矢印Ｂで
示す第２の系統にしたがって流れる空気は、同じく後か
ら数えて四番目の１つのバキュームカップ58に供給さ
れ、矢印Ｃで示す第３の系統にしたがって流れる空気
は、同じく後から数えて五番目の１つのバキュームカッ
プ58に供給される。このように、５つのバキュームカッ
プ58に３つの系統から空気が供給されるようになってい
るのは、マガジン23の説明のところで触れたように、異
なる長さの３種類のブランクに対応するためである。す
なわち、最大長さのブランクに対しては、第１〜第３の
３つの系統全てから空気が供給されて５つのバキュウム
カップ58の全てが用いられ、最少長さのブランクに対し
ては、第１の系統のみから空気が供給されて後から３つ
のバキュームカップ58が用いられ、両者の中間長さのブ
ランクに対しては、第１および第２の２つの系統から空
気が供給されて後から４つのバキュームカップ58が用い
られる。

Ｅ） 癖折り手段 癖折り手段25は、癖折りアーム71と、癖折りアーム71の
基部が固定されている第２回動軸72とを備えている。

癖折りアーム71は、先端部に屈曲部73を有し、屈曲部73
を除いて前後方向に長い方形平板状のものである。癖折
りアーム71の上縁部には前後に間隔をおいて２つのボス
74が設けられ、これらのボス74に第２回動軸72が通され
ている。第２回動軸72は、マガジン23の上枠部材32に近
接して上枠部材32とほぼ同レベルの位置を第１回動軸56
と平行にのびかつ軸受75を介して前後一対の支柱76に渡
し止められている。第２回動軸72には、２つのボス74に
挾まれるようにして左向き第２従動アーム77が固定され
ている。

Ｆ） 回動手段 基台31の下方には、第１回動軸56と立体交差するように
駆動軸81が配されている。駆動軸81には、第１従動アー
ム60に対応して後向き第１駆動アーム82が固定されると
ともに、第２従動アーム77に対応して前向き第２駆動ア
ーム83が固定されている。第１従動アーム60と第１駆動
アーム82が第１連結ロッド84で連結されるとともに、第
２従動アーム77と第２駆動アーム83が第２連結ロッド85
で連結されている。カム97およびカムフォロワ98により
駆動軸81が回動させられることにより、第１回動軸56お
よび第２回動軸72が後述するタイミングで同期して駆動
される。

Ｇ） ホルダ ホルダ26は、供給ステーションＳで停止しているマンド
レル21の軸線延長線と平行にのびた一対のガイドレール
91,92よりなる。両ガイドレール91,92は、同マンドレル
21の軸線延長線を挾んで角筒状ブランクＢの対角線方向
の長さに相当する間隔で配置されている。両ガイドレー
ル91,92には、凹所93,94が対向状に設けられており、こ
れらの凹所93,94に、角筒状ブランクＢの第１側壁パネ
ル11と第２側壁パネル12とがなす角の部分および第３側
壁パネル13と第４側壁パネル14とがなす角の部分が嵌め
られるようになっている。

Ｈ） 移し換え装置 移し換え装置27は、ホルダ26を挾んでマガジン23の反対
側に配置されているエンドレスチェーン95と、チェーン
95に等間隔で外方突出状に取付けられている押動片96と
を備えている。押動片96が、ホルダ26に保持されたブラ
ンクＢに後側より当接してこれを前方に押動することに
より、ブランクＢがホルダ26から供給ステーションＳで
停止しているマンドレル21に嵌め被せられる。

Ｉ） 癖折り動作 つぎに、第７図〜第10図を参照して、癖折り動作につい
て詳しく説明する。第７図において、マガジン23、第１
回動軸56、癖折りアーム71等は模式的に示されている。
同図に示されている角度は、第１回動軸56の回動角度を
基準とするものであり、吸着部材54がマガジン23に収容
されているブランクＢの第２側壁パネル12を吸着したと
きを０度とし、これより90度を少し越えたところまで第
１回動軸56が回動する。曲線Ｐは吸着部材54の吸着中心
の軌跡であり、曲線ＭとＮで挾まれている部分が吸着部
材54で吸着されて移動する第２側壁パネル12の移動経路
である。

マガジン23からブランクＢが取り出される際に、ブラン
クＢが開き爪41〜45に引っ掛かることにより、ブランク
Ｂは若干開かれる。

第１回動軸56が10度程度まで回動すると、ブランクＢの
上縁が癖折りアーム71に当接する。その後、第１回動軸
56が45度程度まで回動して癖折りアーム71が第２側壁パ
ネル12の移動経路に進入する時点までは、ブランクＢの
上縁が癖折りアーム71で押下げられることによりブラン
クＢは次第に開かれていく（第８図参照）。そして、癖
折りアーム71が第２側壁パネル12の移動経路に進入する
時点では、癖折りアーム71は第３側壁パネル13とほぼ全
面わたって接触し、この時点で第２側壁パネル12は癖折
りアーム71の下端部を通過している（第９図参照）。そ
の後、第２側壁パネル12の移動経路に癖折りアーム71が
進入して第３側壁パネル13を第２側壁パネル12に向かっ
て押動することにより、第２側壁パネル12と第３側壁パ
ネル13を区画する折り目線16で、第２側壁パネル12と第
１側壁パネル11を区画する折り目線16でそれぞれブラン
クＢが折曲げられる。この折り曲げにより、第３側壁パ
ネル13と第４側壁パネル14がなす角度θは、第１回動軸
56が65度程度まで回動したときが最大となり、そのとき
の角度は約115度である（第10図参照）。

第１回動軸56が90度まで回動すると、吸着部材54による
吸着が解除され、ブランクＢがホルダ26に保持される。

考案の効果 この考案によれば、第２側壁パネルと干渉することな
く、第２側壁パネルの移動経路に進入した癖折りアーム
により、第３側壁パネルと第４側壁パネルとがなす角度
が90度以上となるまで第２側壁パネルと第３側壁パネル
を区画する折り目線でブランクが折曲げられるから、ブ
ランクが偏平状に復元しないようにブランクに充分な折
り癖を付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による装置全体の斜視図、第２図は同
装置全体の縦断面図、第３図は第２図のIII-III線にそ
う同装置全体の横断面図である。 第４図は第２図の一部を拡大して示す断面図、第５図は
第４図のＶ−Ｖ線にそうマガジンの詳細図、第６図は第
４図のVI-VI線にそう搬送手段の縦断面図である。 第７図〜第10図はそれぞれ癖折り動作説明図である。 第11図はブランクの斜視図である。 11〜14……側壁パネル、16……折り目線、21……マンド
レル、22……取出口、23……マガジン、24……搬送手
段、25……癖折り手段、26……ホルダ、27……移し換え
装置、54……吸着部材、55……搬送アーム、56……第１
回動軸、71……癖折りアーム、72……第２回動軸、Ｂ…
…ブランク、Ｓ……供給ステーション。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−55031（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−163183（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】折り目線16で区画されて順次エンドレスに
   連なった４つの第１〜第４側壁パネル11〜14を有しかつ
   第１側壁パネル11と第２側壁パネル12を区画する折り目
   線16および第３側壁パネル13と第４側壁パネル14を区画
   する折り目線16でそれぞれ折曲げられることによって角
   筒状に開きうるように偏平で折畳まれているブランクＢ
   を角筒状に開いて、供給ステーションＳで停止している
   成形用マンドレル21に供給する装置であって、 一端に取出口22を有し一端から他端にかけて多数の偏平
   状ブランクＢを、第２側壁パネル12および第３側壁パネ
   ル13が取出口22の方向に向きかつ第２側壁パネル12が第
   ３側壁パネル13の下になるように重ねて収容するマガジ
   ン23であって、取出口22を同マンドレル軸線延長線の側
   方斜め上に位置させるように配置されているマガジン23
   と、 マガジン23に収容されているブランクＢの第２側壁パネ
   ル12を吸着する吸着部材54を有しかつ吸着部材54によっ
   て取出口22からブランクＢを１つずつ取出して同マンド
   レル軸線延長線上まで搬送する搬送手段24と、 搬送手段24で搬送中のブランクＢを、これが偏平状から
   角筒状に開かれるように折り癖を付ける癖折り手段25
   と、 同マンドレル軸線延長線上においてブランクＢを角筒状
   でその軸線を同マンドレル軸線延長線と一致させた状態
   で同延長線方向に移動自在に保持するホルダ26と、 ホルダ26からマンドレル21へブランクＢを移し換える移
   し換え装置27と、 よりなる、成形用マンドレルへの容器ブランク供給装置
   において、 吸着部材54が、搬送アーム55の先端部に取付けられ、搬
   送アーム55の基端部が、マガジン23の下方に配されかつ
   同マンドレル軸線延長線と平行にのびた第１回動軸56に
   固定されており、 癖折り手段25が、癖折りアーム71を備えており、癖折り
   アーム71の基部が、第１回動軸56と平行にのびた第２回
   動軸72に固定され、癖折りアーム71の先端部が、吸着部
   材54で吸着されたブランクＢの第２側壁パネル12の移動
   経路に対し進退しうるように同移動経路を挾んで第１回
   動軸56と反対側に第２回動軸72が配置されており、 吸着部材54で吸着された第２側壁パネル12がこれの移動
   経路に向かって接近しつつある癖折りアーム71の先端部
   を通過した後に癖折りアーム71の先端部が第２側壁パネ
   ル12の移動経路に進入して第３側壁パネル13を第２側壁
   パネル12に向かって押動しうるように第１回動軸56およ
   び第２回動軸72を同期して回動させる回動手段が備わっ
   ていることを特徴とする、成形用マンドレルへの容器ブ
   ランク供給装置。