JPH0738783U - 油圧緩衝器の減衰力制御装置 - Google Patents

油圧緩衝器の減衰力制御装置

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JPH0738783U
JPH0738783U JP7426293U JP7426293U JPH0738783U JP H0738783 U JPH0738783 U JP H0738783U JP 7426293 U JP7426293 U JP 7426293U JP 7426293 U JP7426293 U JP 7426293U JP H0738783 U JPH0738783 U JP H0738783U
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JP
Japan
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valve
sub
damping force
oil passage
shock absorber
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Application number
JP7426293U
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English (en)
Inventor
隆博 各務
清典 今井
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KYB Corp
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KYB Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧緩衝器の減衰力特性を低速域から高速域
の全速度域に亙って大きく調整可能とする。 【構成】 減衰力発生バルブ16を通るメイン油路13
と並行してサブ油路19を設け、このサブ油路19に低
速域での減衰力をアップするサブバルブ23を配設し、
かつ、このサブバルブ23と対向して当該サブバルブ2
3の初期荷重設定用スプリング30のセット荷重を外部
から変更可能とした調整摘み31を配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、低速域での減衰力をアップさせるためのサブバルブを備えた油圧 緩衝器の減衰力制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の減衰力制御装置としては、例えば、図4に示されるように、自 動二輪車の後輪懸架用サスペンション装置であるガス封入式別タンク付きの油圧 緩衝器に実施したものが知られている。
【0003】 すなわち、このものは、密閉筒体で構成したシリンダ1と、このシリンダ1内 を上下部油室A,Bに区画するピストン2と、ピストン2からシリンダ1の上端 を貫通して外方に伸びるピストンロッド3と、連絡通路4を通してシリンダ1の 下部油室Bに通じるタンク5とを有する。
【0004】 ピストン2は、伸側減衰力発生バルブ6と圧側背面バルブ7、並びにピストン ロッド3を通して上下部油室A,Bを連通するサブ油路中に外部から摘み8を通 して調整可能に配置したニードルバルブ(図示省略)とを備え、また、シリンダ 1の下部油室Bとタンク3の油室Cとを結ぶ連絡通路4中には圧側減衰バルブ機 構9が配設してある。
【0005】 上記油圧緩衝器は、シリンダ1の下端とピストンロッド3の上端に設けた取付 ブラケット10,11で自動二輪車の車体とリヤフォークとの間に装着され、か つ、シリンダ1とピストンロッド3との間に介装した懸架用のスプリング12に より後輪に対し車体を弾性的に支架する。
【0006】 これにより、走行中に生じる後輪と車体間の振動に伴って油圧緩衝器が伸縮動 作したとき、伸長側では伸側減衰力発生バルブ6とサブ油路中のニードルバルブ とで上部油室Aから下部油室Bに向う作動油に流動抵抗を与え、また、圧縮側で はピストン2の背面バルブ7で下部油室Bに背圧を立てつつ、当該下部油室Bか らタンク5側の油室Cに向う作動油に圧側減衰バルブ機構9で流動抵抗を与え、 それぞれの伸側および圧側減衰力を発生することになる。
【0007】 図5は、この従来例における圧側減衰バルブ機構9の構造を示すもので、油圧 緩衝器の圧縮動作時において、この圧側減衰バルブ機構9の入口側には、下部油 室Bから連絡通路4を通してピストンロッド3の侵入体積分に相当する量の作動 油が押し出されてくる。
【0008】 この圧側減衰バルブ機構9は、下部油室Bから押し出されてきた作動油を、一 方では、メイン油路13であるバルブシート部材14のポート15から圧側減衰 力発生バルブ16を押し開いてバルブボディ17内の室18に流す。
【0009】 また、他方では、バルブシート部材14に設けたサブ油路19であるセンタロ ッド20のポート21からバルブボディ17に配設した外部調整可能のニードル バルブ22、およびニードルバルブ22の下流側に配置したサブバルブ23を押 し開いて同じくバルブボディ17内の室18に流するように構成してある。
【0010】 そして、この室18でそれぞれからの作動油を一緒にしたのち、バルブボディ 17に穿った油孔24および連絡通路4を通してタンク5の油室Cに流すように なっている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記した圧側減衰バルブ機構9におけるニードルバルブ22は、サ ブ油路19であるセンタロッド20のポート21を通して流れる作動油の流量を 外部から調整することにより、油圧緩衝器の圧縮動作時における発生減衰力を調 整するために設けてある。
【0012】 それに対し、サブバルブ23は、上記したニードルバルブ22による減衰力調 整手段を用いると、当該ニードルバルブ22で制限を受けた制御流量の分だけサ ブ油路を通る作動油流量が減少し、油圧緩衝器の低速域における圧側減衰力が低 くなってしまうので、これを補うためにニードルバルブ22の下流側に位置して 設けられている。
【0013】 しかし、このような圧側減衰力調整手段では、油圧緩衝器の低速域において作 動油の殆どがセンタロッド20のポート21からニードルバルブ22とサブバル ブ23を経由して流れ、そのために、低速域での減衰力がニードルバルブ22の 絞り特性によらずにサブバルブ23のバルブ特性によって一義的に決まることか ら、低速域の減衰特性を大きく変えることができないという不都合をもつ。
【0014】 なお、このことは、油圧緩衝器の低速域における伸側減衰力特性を上げるため に、ピストン2側のサブ油路に設けた外部調整可能のニードルバルブの下流側に 同様のサブバルブを設けた場合にも全く同じことが言える。
【0015】 したがって、この考案の目的は、低速域から高速域の全速度域に亙って大きく 減衰力特性を調整し得るようにした油圧緩衝器の減衰力制御装置を提供すること である。
【0016】
【問題を解決するための手段】
上記の目的は、この考案において、減衰力発生バルブを通るメイン油路と並行 してサブ油路を設け、このサブ油路に低速域での減衰力をアップするサブバルブ を配設し、かつ、このサブバルブと対向して当該サブバルブの初期荷重設定用ス プリングのセット荷重を外部から変更可能とした調整摘みを配置することによっ て達成される。
【0017】
【作用】
すなわち、この考案によれば、サブバルブの開口面積が、初期荷重設定用スプ リングのセット荷重により油圧緩衝器の伸縮速度に対応して一義的に決まること から、サブ油路を通る作動油の流動抵抗言い換えればサブバルブによる発生減衰 力が初期荷重設定用スプリングのセット荷重によって決定されることになる。
【0018】 したがって、外部から調整摘みで初期荷重設定用スプリングのセット荷重を変 更してやることで、油圧緩衝器の伸縮速度に対応して発生する減衰力を低速域か ら高速域の全速度域に亙って大きく調整することが可能になるのである。
【0019】
【実施例】
以下、図面に基づいてこの考案の実施例を説明する。
【0020】 図1は、先に述べた従来例のガス封入式別タンク付きの油圧緩衝器における圧 側減衰バルブ機構9にこの考案を実施した例を示している。
【0021】 このことから、油圧緩衝器自体については、先の従来例の場合と同じ構造を用 いればよいので、ここではその説明は省略する。
【0022】 図1において、この考案の一実施例である圧側減衰バルブ機構9は、バルブボ ディ17と、当該バルブボディ17の左端開口部に嵌着したバルブシート部材1 4、およびこのバルブシート部材14の中心部分を貫通して取り付けたセンタロ ッド20とを有する。
【0023】 この実施例の場合、メイン油路13は先の従来例の場合と同様に、バルブシー ト部材14に設けたポート15から圧側減衰力発生バルブ16を押し開いてバル ブボディ17内の室18に通じる油路として構成してある。
【0024】 それに対して、サブ油路19は、バルブシート部材14に設けたセンタロッド 20のポート21から当該センタロッド20の外周に嵌着したバルブシート部材 25とキャップ26とで囲まれた部分、およびバルブシート部材25の切欠27 とポート28を通り、ここからサブバルブ23を押し開いて同じくバルブボディ 17内の室18に至る油路として構成してある。
【0025】 そして、この室18でそれぞれからの作動油を一緒にしたのち、バルブボディ 17に穿った油孔24および連絡通路4を通してタンク5の油室Cに流すように なっている。
【0026】 一方、サブバルブ23の背面側には、バルブ押え29を介して当該サブバルブ 23の初期荷重設定用スプリング30が配設してあり、この初期荷重設定用スプ リング30の他端がバルブボディ17に螺合したディテント機構付きの調整摘み 31によって支持されている。
【0027】 これにより、油圧緩衝器の圧縮動作に伴って下部油室Bから押し出されてきた ピストンロッド侵入体積分に相当する量の作動油が、メイン油路13とサブ油路 19に分流して圧側減衰力発生バルブ16とサブバルブ23を押し開きつつ、室 18から油孔24を通してタンク5の油室Cに流れる。
【0028】 かくして、これら圧側減衰力発生バルブ16とサブバルブ23を押し開くとき の作動油の流動抵抗によって圧側減衰力を発生することになる。
【0029】 しかも、この場合、サブバルブ23の開口面積が、初期荷重設定用スプリング 30のセット荷重により油圧緩衝器の伸縮速度に対応して一義的に決まることか ら、サブ油路19を通る作動油の流動抵抗言い換えればサブバルブ23による発 生減衰力が初期荷重設定用スプリング30のセット荷重によって決定されること になる。
【0030】 したがって、外部から調整摘み31で初期荷重設定用スプリング30のセット 荷重を変更してやることで、油圧緩衝器の伸縮速度に対応して発生する圧側減衰 力を低速域から高速域に亙って大きく調整することができる。
【0031】 特に、この実施例にあっては、図2および図3にみられるように、バルブシー ト部材25におけるポート28を二個或いは一個とし、これらポート28の出口 側部分の周囲を取り巻いてバルブシート面32を形成してある。
【0032】 その結果、サブバルブ23はこれらポート28と対面する部分が大きく撓んで 作動油を流すことになり、これによって、初期荷重設定用スプリング30のセッ ト荷重の調整が容易になるばかりか、サブバルブ23が低荷重で対応することに なるので初期荷重設定用スプリング30の小型化をも図り得ることになる。
【0033】
【考案の効果】
以上のように、請求項1の考案によれば、サブバルブの初期荷重設定用スプリ ングのセット荷重を変えることで減衰力の調整を行うようにしたので、油圧緩衝 器の低速域から高速域の全速度域に亙って減衰力特性を大きく変えることが可能 になる。
【0034】 また、請求項2の考案によれば、サブバルブが低荷重で対応することになるの で、上記の効果に加えて減衰力調整の操作が容易になると共に、初期荷重設定用 スプリングの小型化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による圧側減衰バルブ機構の一例を示
す縦断正面図である。
【図2】サブバルブのバルブシート面を示す側面図であ
る。
【図3】同じく、サブバルブのバルブシート面の他の例
を示す側面図である。
【図4】従来の圧側減衰バルブ機構を備えた油圧緩衝器
の一部切断正面図である。
【図5】同上、圧側減衰バルブ機構の構造を示す縦断正
面図である。
【符号の説明】
9 圧側減衰バルブ機構 13 メイン油路 16 圧側減衰力発生バルブ 19 サブ油路 23 サブバルブ 30 初期荷重設定用スプリング 31 調整摘み 32 バルブシート面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減衰力発生バルブを通るメイン油路と並
    行してサブ油路を設け、このサブ油路に低速域での減衰
    力をアップするサブバルブを配設し、かつ、このサブバ
    ルブと対向して当該サブバルブの初期荷重設定用スプリ
    ングのセット荷重を外部から変更する調整摘みを配置し
    たことを特徴とする油圧緩衝器の減衰力制御装置。
  2. 【請求項2】 サブバルブのバルブシート面を小面積の
    部分的なシート面として構成したことを特徴とする請求
    項1記載の油圧緩衝器の減衰力制御装置。
JP7426293U 1993-12-27 1993-12-27 油圧緩衝器の減衰力制御装置 Pending JPH0738783U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005003173A (ja) * 2003-06-16 2005-01-06 Kayaba Ind Co Ltd アジャスタの回り止め構造
JP2013104497A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Kyb Co Ltd 車両用緩衝器
JP2013181644A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Kyb Co Ltd 減衰バルブおよび緩衝器

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