JP3066994B2 - 減衰力調整式ショックアブソーバ - Google Patents

減衰力調整式ショックアブソーバ

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JP3066994B2
JP3066994B2 JP3358920A JP35892091A JP3066994B2 JP 3066994 B2 JP3066994 B2 JP 3066994B2 JP 3358920 A JP3358920 A JP 3358920A JP 35892091 A JP35892091 A JP 35892091A JP 3066994 B2 JP3066994 B2 JP 3066994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の振動特性を向
上させる減衰力調整式ショックアブソーバに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、減衰力調整式ショックアブソーバ
は、図6に図示したように、シリンダk内のピストンロ
ッドf下部に設置されるピストンaには、上室b側に圧
側バルブcを設置すると共に、下室d側に伸側バルブe
を設置し、該ピストンロッドfの中心部には、軸に対し
直角方向に、***を穿設したロータリバルブgが設置さ
れている。
【0003】そして、該ロータリバルブgを回転させ
て、ピストンロッドfの穴を通して、ピストン上下室
b、dが連通する構造にしている。
【0004】また、前記ロータリバルブgは、ピストン
ロッドfの中心部をロッド上端迄伸びるコントロールロ
ッドhに接合されていて、ピストンロッドf上端のロー
タリアクチュータiが回転すると、ロータリバルブgの
***が開いたり、閉じたりする。
【0005】そして、a)ロータリバルブgの***が閉
じている時は、ピストンロッドfの上下動に伴い、ピス
トン上下室b、dの油jは、それぞれ伸側バルブe、圧
側バルブcで減衰力を発生しつつ、上下室b、d間を往
復する。従って、この時の減衰力は、全流量が伸、圧側
バルブe、cを流れるため、高い減衰力となる。
【0006】また、b)ロータリバルブgの***が開い
ている時は、伸圧バルブeを流れる流れに対して、ロー
タリバルブgの***を流れる流れが並列にできる。従っ
て、上下室b、d間の流れが分流されるため、低い減衰
力となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の技
術では、ロータリバルブの***の特性は、流量(ピスト
ン速度)の二乗に比例する特性である。また、その***
がバルブに対して並列に置かれている。従って、A.ピ
ストン速度の低い領域では、ロータリバルブの開閉で減
衰力が変わっても、ピストン速度の高い領域では余り変
化しないという問題点がある。
【0008】B.減衰力の変化巾を大きくしょうとする
と、ピストン速度の低い領域では、殆ど減衰力のない特
性しか得られないという問題点がある。
【0009】C.上記A.Bの制約のため、本来車両が
要求する乗り心地と操案性の両立を狙った理想的な減衰
力特性は得られず、可変できる範囲での妥協的なものに
なるという問題点がある。
【0010】D.ピストンロッド内に設置した比較的小
径のロータリバルブを回転させて、***のサイズを選択
するタイプのため、減衰力の切り換え数は2〜3段程度
が限度であるという問題点がある。
【0011】E.以上の理由から、車両の走行状況に応
じて、最適な減衰力を得て、制振性能を向上させる意味
からは、切り換え中の制限と共に、その可変巾のきめ細
かさの点からも不十分であるという問題点がある。
【0012】そこで、本発明は上記従来の技術の問題点
に鑑み案出されたもので、車両の姿勢変化を抑えるため
に高い減衰力を発生すると共に、各種路面の状況、走行
状況に応じて、きめ細かく減衰力を切り換えることがで
き、かつ、切り換え巾を大きくし、車両の振動特性を向
上させることが可能な減衰力調整式ショックアブソーバ
の提供を目的にしている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の手段は、シリンダ内にピストンを介してピ
ストンロッドが移動自在に挿入され、ピストンはシリン
ダ内に上室と下室とを区画し、ピストンには圧行程時に
開いて上室と下室を連通する伸側チェックバルブを設
け、上記下室下方にはベースバルブを設け、このベース
バルブには伸行程時に開いて下室をリザーバ室に連通す
る圧側チェックバルブを設け、伸行程と圧行程時に上室
と下室との油が伸圧共用減衰バルブを介してリザーバ室
に流出するワンウェフローのショックアブソーバにおい
て、伸圧共用減衰バルブは移動自在な弁体と、弁体の一
端に設けた第1のリーフバルブと、弁体の他端に設けた
第2のリーフバルブと、弁体を貫通する連通孔と、連通
孔の途中に設けたオリフィスと、弁体に対向して設けた
ポペット弁とを有し、上記第1のリーフバルブは弁体の
センタリングスプリングと減衰力発生用のバルブとして
構成し、上記第2のリーフバルブは弁体のセンタリング
スプリングと第1のリーフバルブに初期たわみを付与す
るばね部材として構成し、第1のリーフバルブは上室側
に連通する一次室とリザーバ室側に連通する下流室とを
区画し、第2のリーフバルブは背部に二次室を区画し、
一次室と二次室とは上記弁体内の連通孔とオリフィスと
を介して連通し、更に上記二次室はポペット弁を介して
リザーバ室側に開閉され、上記ポペット弁の開閉により
第1のリーフバルブのクラッキング圧が調整されること
を特徴とするものである。
【0014】第2に、上記ポペット弁のシート力を変え
る又は開閉させる手段にソレノイドバルブを使用してな
るものである。
【0015】第3に、第2のソレノイドバルブは、比例
ソレノイドを使用してなるものである。
【0016】第4に、ポペット弁のシート力を変える手
段は、油圧又は空圧を使用してなるものである。
【0017】
【作用】以下、符号を用いて作用を説明する。 (1)伸行程 ピストン上室3の油は、伸側チェックバルブ2で止めら
れるので、ピストン下室5へは流れず、上部の連通孔1
1から連通室12へ流れ出る。
【0018】この時、ピストン下室5では、連通室12
へ流れ出た油が不足するが、圧側チェックバルブ6を無
理なく押し開き、自由にリザーバ室20から油が補給さ
れる。 (2)圧行程 ピストンロッド7がシリンダ8内に進入してくると、ベ
ースバルブ4では、圧側チェックバルブ6の働きによ
り、ここで油の流れが止められるため、ピストン下室5
の油は、伸側チェックバルブ2を押し開き、無理なくピ
ストン上室3へれ込む。
【0019】この時、ピストン上下室3、5の体積はピ
ストン下室5がピストンロッド7の進入体積分だけ大き
いので、この余剰体積分が上部の連通孔11を通って連
通室12へ流れ込む。 (3)伸圧共用減衰バルブ15の作動 伸行程、圧行程共に、ショックアブソーバA側の連通室
12へ流れ出た油は、該ショックアブソーバA本体の下
部より、穴13、14を経て、伸圧共用減衰バルブ15
の一次圧室16へ作用する。また、同時に弁体23内の
オリフイス21、連通孔28を経て二次圧室22へも作
用する。
【0020】1)ポペット弁24が閉じている時、一次
圧室16と二次圧室22間の油の流れはなく、該両室1
6、22には同じ圧力が働く。この時、弁体23は、上
記両室16、22の圧力による力の釣り合いによって動
かない。
【0021】一次圧室16迄流れ込んだ油は、リーフバ
ルブ17の外周を押し開き、ここで減衰力を発生しつ
つ、下流室33、穴18、19を経てリザーブ室20へ
戻る。
【0022】この時、二次圧室22へも同じ大きさの圧
力が働いているので、リーフバルブ30も剛性がリーフ
バルブ17と同じか小さいならば、外周がバルブシート
32から離れ、開こうとする。
【0023】仮に開いて、一次圧室16と二次圧室22
間に流れが生じると、オリフイス21の抵抗のため、二
次圧室22の圧力が一次圧室16よりも下がり、また、
オリフイス35の抵抗のため、下流室34の背圧が高ま
るので、開いても瞬時に閉じる。
【0024】一次圧室16のリーフバルブ17のクラッ
キング圧は、リーフバルブ17に初期たわみを与えてい
るので高い。従って、高い減衰力が発生する。
【0025】2)ポペット弁24が開いている時、一次
圧室16から二次圧室22へオリフイス21を通る流れ
ができ、オリフイス21の抵抗のために、二次圧室22
の圧力は一次圧室16よりも下がる。
【0026】この時、両室16、22間にできた圧力差
のため、弁体23に働いている力の釣り合いが崩れ、弁
体23は、二次圧室22側へ動く。
【0027】そして、該弁体23は、両室16、22側
から加わる圧力による力と、リーフバルブ17、30の
たわみによって生じるばね力が釣り合う迄動く。
【0028】弁体23が二次圧室22側へ動くと、リー
フバルブ17がバルブシート31に押さえ付けられてい
る初期たわみ量が減少し、押付け力が低下する。すなわ
ち、連通室12からの油の流れに対するリーフバルブ1
7のクラッキング圧が減少し、低い減衰力を得ることが
できる。
【0029】弁体23の動きによって、下流室33、3
4を往復する油の流れに対してはオリフイス35が抵抗
として働くため、弁体23の振動を抑えることができ
る。
【0030】3)ポペット弁24の作動と減衰力 図1に示すソレノイド37は、プッシュタイプの物で、
通電するとプッシュピン38をポペット弁24側へ動か
す。また、スプリング36は、ソレノイド37が無通電
時にも、ポペット弁24がわずかの押付け力を持ちシー
トしているように設定されている。
【0031】ポペット弁24は、スプリング36とソレ
ノイド37のプッシュピン38によって押さえ付けられ
ていて、ソレノイド37に通電すると、吸引力が発生し
て、ポペット弁24を押付けるので、ポペット弁24の
シート力は高くなる。
【0032】ソレノイド37が比例ソレノイド27であ
る場合は、その吸引力を印加する電流によって変更でき
るので、ポペット弁24のシート力を電気的に制御可能
である。
【0033】二次圧室22の圧力は、ポペット弁24を
押し開く方向に働いており、この圧力が前述のシート力
に勝ると、ポペット弁24は開く。この時、リーフバル
ブ17の押付け力は、十分高いので、ポペット弁24が
開く圧力では開かない。
【0034】ポペット弁24を押し開いて流れる油は、
穴25、25a、19を通ってリザーバ室20に戻る。
【0035】この流れができると、前述2)で説明した
ように、一次圧室16と二次圧室22に差圧ができ、リ
ーフバルブ17は低い圧力でクラッキングするようにな
り、低い減衰力が得られる。従って、ソレノイドに印加
する電流の大小によって、図2に示すような減衰力特性
が得られる。
【0036】また、電流を最大にするとポペット弁24
のシート力は、十分高くなり、リーフバルブ17が先に
開き上記1)で説明した高い減衰力が得られる。
【0037】
【実施例】以下本発明の実施例を図1乃至図5にもとづ
いて説明する。本発明に係るショックアブソーバは、図
1に示すように、シリンダ8内にピストン1を介してピ
ストンロッド7が移動自在に挿入され、ピストン1はシ
リンダ8内に上室3と下室5とを区画し、ピストン1に
は圧行程時に開いて上室3と圧室5を連通する伸側チェ
ックバルブ2を設け、上記下室5下方にはベースバルブ
4を設け、このベースバルブ4には伸行程時に開いて下
室5をリザーバ室20に連通する圧側チェックバルブ6
を設け、伸行程と圧行程時に上室3と下室5との油が伸
圧共用減衰バルブ15を介してリザーバ室20に流出す
るワンウェフローのショックアブソーバである。そして
本発明に係る伸圧共用減衰バルブ15は図2に示すよう
に、移動自在な弁体23と、弁体23の一端に設けた第
1のリーフバルブ17と、弁体23の他端に設けた第2
のリーフバルブ30と、弁体23を貫通する連通孔28
と、連通孔28の途中に設けたオリフィス21と、弁体
23に対向して設けたポペット弁24とを有している。
更に上記第1のリーフバルブ17は弁体23のセンタリ
ングスプリングと減衰力発生用のバルブとして構成し、
上記第2のリーフバルブ30は弁体23のセンタリング
スプリングと第1のリーフバルブ17に初期たわみを付
与するばね部材として構成している。第1のリーフバル
ブ17は上室3側に連通する一次室16とリザーバ室2
9側に連通する下流室33とを区画し、第2のリーフバ
ルブ30は背部に二次室22を区画し、一次室16と二
次室22とは上記弁体23内の連通孔28とオリフィス
21とを介して連通し、更に上記二次室22はポペット
弁24を介してリザーバ室20側に開閉され、上記ポペ
ットト弁24の開閉により第1のリーフバルブ17のク
ラッキング圧が調整されるものである。以下、更に詳し
く述べる。
【0038】先ず、本発明の減衰力調整式ショックアブ
ソーバは、ショックアブソーバAに伸圧共用減衰バルブ
15を一体に取付けた構造のものである。
【0039】前記ショックアブソーバAは、シリンダ8
内にピストンロッド7が配設され、該ピストンロッド7
の下部に設置されたピストン1には、減衰力を発生する
バルブはなく、ピストン上室3側に伸側チェックバルブ
2が設置され、また、シリンダ8下部のベースバルブ4
には、ピストン下室5側に圧側チェックバルブ6が設置
されている。
【0040】また、シリンダ8の上端には、連通孔11
を設け、該シリンダ8の外周に設けたインナーシエル9
間には、下部迄通じる連通室12が形成されている。
【0041】上記連通室12の下部には、穴13、19
が設けられ、該穴13は、伸圧共用減衰バルブ15の穴
14を経て一次圧室16と連通させ、穴19は同じく伸
圧共用減衰バルブ15のリーフバルブ17を介して穴1
8に連通し、さらに、リザーバ室20へ戻る構成にされ
ている。
【0042】さらに、インナーシェル9の外周にはアウ
ターシエル10を配設し、該インナーシェル9とアウタ
ーシエル10間には、油室となるリザーブ室20を形成
し、該リザーブ室20にはベースバルブ4側に通ずる穴
26が形成されている。
【0043】伸圧共用減衰バルブ15は、穴13に通ず
る穴14を設け、該穴14の先端部には、一次圧室16
が設けられ、該一次圧室16上方には、弁体23を介し
て二次圧室22が設けられている。
【0044】また、穴19へは、ポペット弁24を介し
て、穴25、25aを経由してリザーバ室20へ戻る。
【0045】弁体23は、中央軸方向に連通孔28を設
け、下端には該連通孔28に連通するオリフイス21が
形成されていて、該弁体23は、オリフイス35を有す
るガイド29によってセンタリングされ、該ガイド29
内を自由に滑動可能に配置され、一次圧室16側でリー
フバルブ17に、二次圧室22側でリーフバルブ30で
内周が支持されている。
【0046】また、一次圧室16、二次圧室22内のリ
ーフバルブ17、30の外周は、それぞれバルブシート
31、32でシートされている。更に、リーフバルブ1
7、30のシート状況は、図2のように、内周側が凸に
なるように初期たわみを与えている。
【0047】また、リーフバルブ17、30の下流室3
3、34は、前記ガイド29のオリフイス35で連通し
ている。
【0048】ポペット弁24は、スプリング36とソレ
ノイド37のプッシュピン38によって押さえ付けられ
ている。
【0049】図4は、第2実施例を示し、この第2実施
例はプル式ソレノイドタイプに構成されて、ショックア
ブソーバA、伸圧共用減衰力バルブ15の構造、作動は
前述の第1実施例のものと同じ構成にされている。
【0050】スプリング39は、プランジャ40、プッ
シュピン41を介して、ポペット弁42をシートに押え
付けている。
【0051】このスプリング39のばね力は、十分大き
くして、リーフバルブ17が開く圧力よりも、ポペット
弁42が開く圧力を高く設定してある。
【0052】ソレノイド37に通電しない時、スプリン
グ39の荷重がポペット弁42に働き、該ポペット弁4
2は開かない。従って、高い減衰力が得られる。
【0053】また、該ソレノイド37に通電した時は、
プランジャ40がコア43に引かれる方向に吸引力が発
生する。
【0054】この時の吸引力は、スプリング39の力に
打ち勝ってプランジャ40を引き付ける程は強くなく、
ポペット弁42はシートしたままである。
【0055】なお、方向は、ポペット弁42に働くスプ
リング39のばね力を弱める方向に働くので、ポペット
弁42のシート力は減少する。従って、ポペット弁42
は、リーフバルブ17よりも低い圧力で開くため、低い
減衰力が得られる。
【0056】図5は、第3実施例をあらわしたもので、
第2実施例が、ソレノイドバルブを使用しているのに対
し、本実施例は空気圧又は油圧の圧力信号を利用した圧
力切換えタイプに形成されている。
【0057】この第3実施例におけるショックアブソー
バA、伸圧共用減衰力バルブ15の構造、作動は前述の
第1実施例の構成と同じ構成にされている。
【0058】ポペット弁44は、プンシュピン45、ピ
ストン46を介して、スプリング47で押え付けられて
いる。そして、圧力Pを加えない時は、ポペット弁44
のシート力は、スプリング47の荷重だけであり、圧力
Pを加えると、その圧力Pの大きさに応じてシート力が
大きくなる。
【0059】従って、圧力の大きさによって、低い減衰
力から高い減衰力まで切り換えることができる。
【0060】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0061】A.ポペット弁を開閉制御し、第1のリー
フバルブたるリーフバルブの初期たわみを変えて、当該
リータバルブのクラッキング圧を変化させる方式のた
め、ピストン速度の低速域から高速域まで、減衰力を一
様に変えることができ、その変化巾を広くできる。上記
第1のリーフバルブは弁体のセンタリングスプリングと
減衰力発生用のバルブを兼ねており、わざわざ別にセン
タリングスプリングを使用する必要が無いので構造が簡
単となり組付性が向上する。
【0062】B.ポペット弁のシート力変化に応じて、
リーフバルブの初期たわみが変わるため、ポペット弁の
シート力をソレノイド又は油圧、空圧で細かく制御すれ
ば、減衰力を巾広い範囲で連続的に変えることが可能で
ある。
【0063】C.リーフバルブのクラッキング圧を変化
させる方式のため、ピストン速度に対する減衰力の変化
は、比例特性に近く、特性の急変が少ない。従って、非
線形な特性ではないので、制御性も良い。
【0064】D.以上の点より、車両の走行状況、振動
状況に応じて、最適な減衰力を得ることができ、車両の
制振性を向上する。また、乗り心地と操案性を高いレベ
ルで調和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減衰力調整式ショックアブソーバの断
面図である。
【図2】本発明の伸圧共用減衰バルブの詳細図である。
【図3】本発明の減衰力特性図である。
【図4】第2実施例のプル式ソレノイドタイプの要部断
面図である。
【図5】第3実施例の圧力切り換えタイプの要部断面図
である。
【図6】従来の減衰力調整式ショックアブソーバの一部
切欠断面図である。
【符号の説明】 1 ピストン 2 伸側チェックバルブ 3 ピストン上室 4 ベースバルブ 5 ピストン下室 6 圧側チェックバルブ 7 ピストンロッド 8 シリンダ 9 シンナーシエル 10 アウターシエル 11 連通孔 12 連通室 13 穴 14 穴 15 伸圧共用減衰バルブ 16 一次圧室 17 リーフバルブ 18 穴 19 穴 20 リザーバ室(油室) 21 オリフイス 22 二次圧室 23 弁体 24 ポペット弁 25 穴 25a 穴 26 穴 27 比例ソレノイド 28 連通孔 29 ガイド 30 リーフバルブ 31 バルブシート 32 バルブシート 33 下流室 34 下流室 35 オリフイス 36 スプリング 37 ソレノイド 38 プッシュピン 39 スプリング 40 プランジヤ 41 プッシュピン 42 ポペット弁 43 コア 44 ポペット弁 45 プッシュピン 46 ピストン 47 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/00 - 9/58 B60G 17/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にピストンを介してピストン
    ロッドが移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に
    上室と下室とを区画し、ピストンには圧行程時に開いて
    上室と下室を連通する伸側チェックバルブを設け、上記
    下室下方にはベースバルブを設け、このベースバルブに
    は伸行程時に開いて下室をリザーバ室に連通する圧側チ
    ェックバルブを設け、伸行程と圧行程時に上室と下室と
    の油が伸圧共用減衰バルブを介してリザーバ室に流出す
    るワンウェフローのショックアブソーバにおいて、伸圧
    共用減衰力バルブは移動自在な弁体と、弁体の一端に設
    けた第1のリーフバルブと、弁体の他端に設けた第2の
    リーフバルブと、弁体を貫通する連通孔と、連通孔の途
    中に設けたオリフィスと、弁体に対向して設けたポペッ
    ト弁とを有し、上記第1のリーフバルブは弁体のセンタ
    リングスプリングと減衰力発生用のバルブとして構成
    し、上記第2のリーフバルブは弁体のセンタリングスプ
    リングと第1のリーフバルブに初期たわみを付与するば
    ね部材として構成し、第1のリーフバルブは上室側に連
    通する一次室とリザーバ室側に連通する下流室とを区画
    し、第2のリーフバルブは背部に二次室を区画し、一次
    室と二次室とは上記弁体内の連通孔とオリフィスとを介
    して連通し、更に上記二次室はポペット弁を介してリザ
    ーバ室側に開閉され、上記ポペットト弁の開閉により第
    1のリーフバルブのクラッキング圧が調整されることを
    特徴とする減衰力調整式ショックアブソーバ。
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Cited By (1)

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