JPH0738035Y2 - 自動変速機用イグニッションキー装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、イグニッションキーによって回動操作される
キーロータをシフトレバーと連繋させた構成の自動変速
機用イグニッションキー装置に関する。

（従来の技術） 自動変速機付きの自動車では、駐車時にはシフトレバー
を「Ｐ」ポジションにシフトすると共に、イグニッショ
ンキーによりキーシリンダのキーロータを施錠位置たる
「LOCK」位置に回動させ、そのキーをキーロータから抜
取って自動車から離れるようにし、又、発進時にはシフ
トレバーを「Ｐ」ポジションに位置させた状態でキーを
キーロータに差込み、該キーによりキーロータを「LOC
K」位置から「ACC」，「ON」位置を経て「START」位置
まで回動操作してエンジンを始動し、シフトレバーを
「Ｄ」或いは「Ｒ」ポジション等の駆動ポジションにシ
フトして発進させることが行なわれている。そしてこの
ものでは、キーロータにキーが差込まれていない場合、
或いはキーロータが「LOCK」位置にある場合でもシフト
レバーを「Ｐ」ポジションから他のポジションにシフト
することができ、又、シフトレバーが「Ｐ」以外のポジ
ションにある状態でもキーを「LOCK」位置に回動させて
該キーを抜取ることができるようになっている。

一方、例えば特開昭60−135352号公報及び特開昭59−13
7234号公報には、キーにより回動されるカム、及びこの
カムにより移動変位されるロック部材、並びに操作ケー
ブルを介してシフトレバーと連結された摺動部材を設
け、シフトレバーを駐車位置（「Ｐ」ポジション）にし
ない限りキーを抜取ることができず、又、キーを抜取る
とシフトレバーが駐車位置でロックされるようにしたも
のが示されている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記公報のものは、何れもキーの操作に
より回動されるカムの外周にロック部材がばねにより付
勢されて常に摺接されているため、カムが回動される際
にこれらカムとロック部材との間に摺動摩擦が生じ、こ
れがカムひいてはキーロータが回動する際の抵抗とな
り、特にエンジン始動時においてキーロータの「STAR
T」位置から「ON」位置への復帰回動がスムーズに行な
われない欠点がある。

従って、本考案の目的は、シフトレバーを特定の非駆動
ポジションにシフトしない限りキーを抜取ることができ
ず、又、キーが施錠位置に位置された場合、或いはキー
が抜取られた場合にシフトレバーを特定の非駆動ポジシ
ョンにロックできるようにしたものにおいて、キーロー
タの回動をスムーズになし得る自動変速機用イグニッシ
ョンキー装置を提供するにある。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） 本考案は、施錠位置でキーが抜き差し可能でこのキーの
回動操作により施錠位置から作動位置へ回動されるとキ
ーの抜取りが不能となるキーロータをハウジングに回動
可能に設け、シフトレバーが特定の非駆動ポジションに
シフトされた時に該シフトレバーを揺動操作不能にロッ
クし得るロック状態になされそれ以外のポジションにシ
フトされた時にアンロック状態になされるシフトレバー
用ロック装置を設け、前記キーロータの後方にこれと一
体に回動するように前記ハウジングに設けられたシャフ
トの外周部にロック部を突設し、更に、連結部材を介し
て前記シフトレバー用ロック装置に連結されて前記シャ
フトと平行な状態で該シャフトの軸方向に沿って移動し
得るロックレバーをシフトレバー用ロック装置に連動し
て第１の位置と第２の位置との間で移動されるように前
記ハウジングに設けると共に、このロックレバーに前記
シャフトに向けて凸部を突設した構成で、前記シフトレ
バー用ロック装置がアンロック状態になされて前記ロッ
クレバーが第１の位置に移動された状態では前記凸部が
前記ロック部の回動軌跡内に位置して前記キーロータが
作動位置から施錠位置へ回動されることを規制し、前記
シフトレバー用ロック装置がロック状態になされて前記
ロックレバーが第２の位置に移動されると前記凸部が前
記ロック部の回動軌跡外に位置されて前記キーロータが
作動位置から施錠位置へ回動されることを許容し、前記
キーロータが施錠位置に回動されると、前記ロック部が
前記凸部の移動軌跡内に位置して前記ロックレバーが第
２の位置から第１の位置に移動されることを規制して前
記シフトレバー用ロック装置をロック状態にて鎖錠する
ようにしたところに特徴を有する。

（作用） 上記手段によれば、キーロータにキーが差込まれていな
い場合やキーロータが施錠位置にある場合には、シャフ
トのロック部によりロックレバーが第２の位置から第１
の位置へ移動することが規制されてシフトレバー用ロッ
ク装置がロック状態に鎖錠され、これによってシフトレ
バーは特定の非駆動ポジションで揺動操作不能にロック
される。又、シフトレバーが特定の非駆動ポジション以
外のポジションにある場合には、ロックレバーが第１の
位置に位置されて該ロックレバーの凸部がロック部の回
動軌跡内に位置されることでキーロータを作動位置から
施錠位置へ回動させることができず、キーをキーロータ
から抜取ることができない。更にこのものの場合、キー
ロータが作動位置にある状態ではロック部とロックレバ
ーの凸部とは非接触状態であるから、キーロータの回動
をスムーズになし得る。

（実施例） 以下本考案の一実施例について図面を参照して説明す
る。

まず第２図において、１はシフトレバーで、これは、機
枠２に設けられた軸３を支点として矢印Ａ方向及び反矢
印Ａ方向へ揺動操作可能に設けられている。４は機枠２
に設けられたディテントプレートで、これにはシフトレ
バー１の揺動方向に沿って凹凸形状の規制部５を有した
係合孔６が形成されていて、該シフトレバー１を「Ｐ」
ポジション，「Ｒ」ポジション，「Ｎ」ポジション，
「Ｄ」ポジション，「２」ポジション及び「Ｌ」ポジシ
ョンの各ポジションにシフトする場合に後述のディテン
トピン７との協働作用でシフトレバー１の揺動範囲を選
択的に規制するようにしている。そして、特定の非駆動
ポジションたる「Ｐ」ポジションに対応する部位にはロ
ック凹部８が設けられている。前記ディテントピン７は
シフトレバー１に軸方向に移動可能に設けられていて、
シフトレバー１の上部に設けられた押釦９を押圧するこ
とにより下方に移動されて係合孔６における各ポジショ
ンの規制部５との係合が外れ、押釦９の押圧を解除する
ことにより上方に移動して規制部５における一つのポジ
ションの係合面に係合することでディテントプレート４
と協働してシフトレバー１の揺動操作を規制するように
なっている。

10はシフトレバー用ロック装置で、次のように構成され
ている。11は上部に右向きに開口する係合溝12が形成さ
れた可動体で、これの左上部に形成された長孔13はロッ
ク凹部８の近傍に位置させてディテントプレート４に突
設されたピン14に移動可能に支持されていて、係合溝12
が軸３とロック凹部８とを結ぶ線に沿って移動されるよ
うになっている。15は一端部がディテントプレート４に
軸16を介して回動可能に支持されたレバー部材で、これ
の他端部は軸17を介して可動体11の下端部に回動可能に
連結されていて、又、一端部にはアーム部18が一体に延
設されている。そして、アーム部18の先端部には連結部
材たるコントロールワイヤ19の一端が連結され、このコ
ントロールワイヤ19の他端は後述するロックレバー27に
連結されている。而して、第２図に示すようにシフトレ
バー１が「Ｐ」ポジション以外のポジションに位置され
た状態ではシフトレバー用ロック装置10はアンロック状
態であり、この状態から押釦９を押圧した状態でシフト
レバー１が反矢印Ａ方向に操作されて「Ｐ」ポジション
にシフトされるとディテントピン７が可動体11の係合溝
12に係合し、そして押釦９の押圧が解除されると、第３
図に示すようにディテントピン７が可動体11と共に上方
に移動してロック凹部８に係合し、これに伴いレバー部
材15のアーム部18が軸16を中心に矢印Ｂ方向に回動さ
れ、以てシフトレバー用ロック装置10がロック状態にな
される。

一方、第１図において、20は図示しないステアリングコ
ラムに設けられたハウジング21に設けられたキーシリン
ダで、これには第４図に示すようにキー孔20aを有した
キーロータ20bが回動可能に設けられている。このキー
ロータ20bは、施錠位置たる「LOCK」位置でキー孔20aに
キー22が抜き差し可能で、差込まれたキー22が矢印Ｃ方
向に回動操作されると夫々作動位置たる「ACC」，「O
N」及び「START」位置へ回動され、その作動位置ではキ
ー22の抜取りが不能となる構成である。このキーロータ
20bの後端部には該キーロータ20bと一体に回動するシャ
フト23が設けられ、このシャフト23の先端はイグニッシ
ョンスイッチ24に連結されている。シャフト23の途中部
外周部には、第５図にも示すように略半円形をなすロッ
ク部25が突設されていると共に、このロック部25の先端
側に略半円形をなす鍔部26が突設されており、又、ロッ
ク部25の端部には切欠状の段部25aが形成されている。2
7は一端部に前記コントロールワイヤ19の他端が連結さ
れてシャフト23と平行な状態で該シャフト23の軸方向で
ある矢印Ｄ方向及び反矢印Ｄ方向に移動可能に設けられ
たロックレバーで、他端部にシャフト23に向けて凸部28
が突設されていると共に、シャフト23とは反対側に向け
て受け部29が突設されている。この受け部29とハウジン
グ21に設けられた受け部21aとの間には圧縮コイルばね3
0が配設されていて、この圧縮コイルばね30によりロッ
クレバー27は矢印Ｄ方向に付勢されている。又、31はシ
ャフト23の後部外周部に突設されたカムで、このカム31
によって移動される枠体32に図示しないロックバーが連
結されており、キーロータ20bが「LOCK」位置に回動さ
れた時にそのロックバーの先端が図示しないステアリン
グシャフトに係合してそのステアリングシャフトがロッ
クされるようになっている。而して、第１図及び第５図
はキーロータ20bが「ACC」位置に位置され、且つシフト
レバー用ロック装置10がアンロック状態でロックレバー
27がコントロールワイヤ19を介して反矢印Ｄ方向に引張
られた第１の位置に位置された状態が示されており、こ
の状態ではロックレバー27の凸部28がロック部25の段部
25aに臨んで該ロック部25の回動軌跡内に位置されてい
て、その凸部28によりロック部25ひいてはキーロータ20
bの反矢印Ｃ方向への回動が規制されている。又、この
状態では、凸部28の第１図における右側面が鍔部26の左
側面との間に所定の隙間ｇを存して対向するように設定
されている。そして、この状態で第３図に示すようにシ
フトレバー１が「Ｐ」ポジションにシフトされてシフト
レバー用ロック装置10が前述したようにロック状態とな
ると、コントロールワイヤ19を介してロックレバー27が
矢印Ｄ方向に移動されて第６図及び第７図に示すように
第２の位置に位置され、この状態では凸部28がロック部
25の回動軌跡外に位置されていて、ロック部25ひいては
キーロータ20bの反矢印Ｃ方向への回動が許容され、キ
ーロータ20bが「LOCK」位置に回動されると、ロック部2
5の左側面が凸部28の右側面に対向してロックレバー27
の反矢印Ｄ方向への移動が規制される。

次に上記構成の作用について説明する。シフトレバー１
が「Ｐ」ポジション以外のポジション例えば第２図に示
すように「Ｎ」ポジションに位置された状態ではシフト
レバー用ロック装置10はアンロック状態でシフトレバー
１の揺動操作が可能であり、この状態ではレバー部材15
のアーム部18が反矢印Ｂ方向に回動されているから、こ
れに伴いコントロールワイヤ19を介してロックレバー27
が第１図及び第５図に示すように反矢印Ｄ方向に引張ら
れて第１の位置に位置されている。この状態では、キー
ロータ20bは「ACC」位置から「START」位置までの間の
回動は可能であるが、ロックレバー27の凸部28がロック
部25の回動軌跡内にあることから、その凸部28によりキ
ーロータ20bは「ACC」位置から反矢印Ｃ方向への回動が
規制され、「LOCK」位置へは回動できない。従って、シ
フトレバー１が「Ｐ」ポジション以外のポジションに位
置された状態ではキーロータ20bを「LOCK」位置へ回動
することができず、キー22をキーロータ20bから抜取る
ことはできない。

そして、第２図の状態から押釦９を押圧したままシフト
レバー１を反矢印Ａ方向に操作して「Ｐ」ポジションに
シフトすると、ディテントピン７が可動体11の係合溝12
に係合し、この状態で押釦９の押圧を解除すると、第３
図に示すようにディテントピン７が可動体11と共に上方
に移動してロック凹部８に係合し、これに伴いレバー部
材15のアーム部18が矢印Ｂ方向に回動される。このアー
ム部18の回動に伴いコントロールワイヤ19を介してロッ
クレバー27が第１の位置から矢印Ｄ方向に移動されて第
２の位置に位置される。この状態になると、ロックレバ
ー27の凸部28がロック部25の回動軌跡外に位置されるか
ら、キーロータ20bの反矢印Ｃ方向への回動が許容さ
れ、キーロータ20bを「LOCK」位置に回動することがで
きる。キーロータ20bが「LOCK」位置に回動されると、
キーロータ20bからキー22を抜取ることが可能となり、
又、カム31により枠体32が移動されて図示しないロック
バーによりステアリングシャフトがロックされると共
に、ロック部25の左側面が第６図及び第７図に示すよう
にロックレバー27の凸部28と対向する状態となる。この
状態となると、ロック部25が凸部28の移動軌跡内に位置
されているので、ロックレバー27の反矢印Ｄ方向への移
動が規制され、これに伴いシフトレバー用ロック装置10
におけるレバー部材15の反矢印Ｂ方向への回動が規制さ
れた状態となる。従ってこの状態では、シフトレバー１
の押釦９を押圧操作してもディテントピン７の下方への
移動が規制されるから、そのディテントピン７をロック
凹部８から係合解除することができず、シフトレバー１
は「Ｐ」ポジションに揺動操作不能にロックされる。

又、この状態からキー22をキーロータ20bに差込んでキ
ーロータ20bを矢印Ｃ方向に回動させて作動位置に位置
させると、ロックレバー27の反矢印Ｄ方向への移動が許
容されるから、シフトレバー１の押釦９を押圧すること
によってディテントピン７が可動体11と共に下方に移動
してロック凹部８から係合解除でき、以てシフトレバー
１を他のポジションにシフトすることが許容される。

上記した実施例では、シフトレバー１が「Ｐ」以外のポ
ジションにシフトされた状態ではロックレバー27の凸部
28がロック部25の回動軌跡内に位置してキーロータ20b
を「LOCK」位置に回動できないから、走行中にキー22を
キーロータ20bから抜取ってしまうことを防止でき、
又、駐車時にはシフトレバー１を「Ｐ」ポジションにシ
フトしてからキーロータ20bを「LOCK」位置に回動して
キー22を抜取ることになるから、自動車を確実な制動状
態にしてから自動車から離れることが可能になる。そし
て、シフトレバー１が「Ｐ」ポジションにシフトされた
状態では、ロックレバー27は凸部28がロック部25の回動
軌跡外に位置された第２の位置へ移動しているから（第
６図及び第７図参照）、そのロックレバー27がロック部
25の回動、ひいてはキーロータ20bの回動に対して抵抗
とはならず、キーロータ20bの回動をスムーズにでき
る。また、キーロータ20bが「LOCK」位置に位置された
状態では、ロック部25によりロックレバー27が第２の位
置から第１の位置へ移動することが規制され、これに伴
いシフトレバー用ロック装置10によりシフトレバー１が
「Ｐ」ポジションに揺動操作不能にロックされるから、
キー22を保管すれば運転者以外のものがシフトレバー１
を操作することが防止できる。そして、上記実施例で
は、キーロータ20bが作動位置（「ACC」位置から「STAR
T」位置までの間）にある状態ではロック部25とロック
レバー27の凸部28とは非接触状態で、キーロータ20bが
作動位置内で回動された時にそれらの間で摺動摩擦は発
生しないから、キーロータ20bの回動がスムーズであ
り、特にエンジン始動時にキーロータ20bが「START」位
置から「ON」位置へ自動復帰する際の回動をスムーズに
なし得る。

加えて、本実施例によれば、ハウジング21側にはロック
部25に対して係合・離脱する部材としてロックレバー27
の１部材があればよく、部品点数が少なく、構成が簡単
であるという利点もある。

尚、上記実施例では、シャフト23の外周部に、キーロー
タ20bが作動位置に位置された時にロックレバー27の凸
部28と対向する鍔部26を設けたが、この鍔部26は必要に
応じて設ければ良い。又、上記実施例ではシフトレバー
用ロック装置10によりシフトレバー１を「Ｐ」ポジショ
ンでロックするようにしたが、もう一つの非駆動ポジシ
ョンである「Ｎ」ポジションでロックするようにしても
良い。

［考案の効果］ 以上の記述にて明らかなように、本考案は、キーロータ
と一体に回動するように設けられたシャフトにロック部
を突設する一方、ロックレバーを連結部材を介してシフ
トレバー用ロック装置に連結して前記シャフトと平行な
状態で該シャフトの軸方向に沿って移動し得るように設
けると共に、このロックレバーにシャフトに向けて凸部
を突設し、このロックレバーをシフトレバー用ロック装
置に連動して第１の位置と第２の位置との間で移動する
構成とし、シフトレバー用ロック装置がアンロック状態
になされてロックレバーが第１の位置に移動された状態
では凸部がロック部の回動軌跡内に位置してキーロータ
が作動位置から施錠位置へ回動されることを規制し、シ
フトレバー用ロック装置がロック状態になされてロック
レバーが第２の位置に移動されると凸部が前記ロック部
の回動軌跡外に位置されてキーロータが作動位置から施
錠位置へ回動されることを許容し、キーロータが施錠位
置に回動されると、ロック部が凸部の移動軌跡内に位置
してロックレバーが第２の位置から第１の位置に移動さ
れることを規制してシフトレバー用ロック装置をロック
状態にて鎖錠するようにしたところに特徴を有し、これ
により、キーロータにキーが差込まれていない場合やキ
ーロータが施錠位置にある場合には、シフトレバーを特
定の非駆動ポジションから他のポジションへシフトでき
ないようにロックでき、又、シフトレバーが特定の非駆
動ポジション以外のポジションにある場合には、キーロ
ータを施錠位置へ回動させることができず、キーを抜取
れないようにでき、そして、シフトレバーが特定の非駆
動ポジションにある場合には、ロックレバーは凸部がロ
ック部の回動軌跡外に位置された第２の位置へ移動して
いるから、そのロックレバーがロック部の回動、ひいて
はキーロータの回動に対して抵抗とはならず、キーロー
タの回動をスムーズにでき、更には、キーロータが作動
位置に位置された状態ではロック部とロックレバーの凸
部とが非接触状態であるから、作動位置におけるキーロ
ータの回動をスムーズになし得るという優れた効果を奏
する。加えて、本考案によれば、ハウジング側にはロッ
ク部に対して係合・離脱する部材としてロックレバーの
１部材があればよく、部品点数が少なく、構成が簡単で
あるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は要部の断面
図、第２図は一部を破断して示すシフトレバー部分の側
面図、第３図は第２図とは異なる作用状態を一部を破断
して示す側面図、第４図はキーロータ部分の正面図、第
５図は第１図の状態におけるロック部及びロックレバー
の斜視図、第６図は第１図とは異なる作用状態における
第１図相当図、第７図は第６図の状態における第５図相
当図である。 図面中、１はシフトレバー、４はディテントプレート、
７はディテントピン、10はシフトレバー用ロック装置、
11は可動体、15はレバー部材、18はアーム部、19はコン
トロールワイヤ（連結部材）、20はキーシリンダ、20b
はキーロータ、21はハウジング、22はキー、23はシャフ
ト、24はイグニッションスイッチ、25はロック部、27は
ロックレバー、28は凸部を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 三吉 茂俊 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 市原 功 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動 車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−137234（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−7454（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭52−25613（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ハウジングに回動可能に設けられ施錠位置
   でキーが抜き差し可能でこのキーの回動操作により施錠
   位置から作動位置へ回動されるとキーの抜取りが不能と
   なるキーロータと、 揺動操作により複数のポジションの一つを選択するシフ
   トレバーと、 このシフトレバーが特定の非駆動ポジションにシフトさ
   れた時に該シフトレバーを揺動操作不能にロックし得る
   ロック状態になされそれ以外のポジションにシフトされ
   た時にアンロック状態になされるシフトレバー用ロック
   装置と、 前記キーロータの後方にこれと一体に回動するように前
   記ハウジングに設けられたシャフトと、 このシャフトの外周部に突設されたロック部と、 連結部材を介して前記シフトレバー用ロック装置に連結
   されて前記シャフトと平行な状態で該シャフトの軸方向
   に沿って移動し得るように前記ハウジングに設けられる
   と共にそのシャフト側に向けて突設された凸部を有し、
   シフトレバー用ロック装置に連動して前記凸部が前記ロ
   ック部の回動軌跡内に位置される第１の位置とロック部
   の回動軌跡外に位置される第２の位置との間で移動され
   るロックレバーとを具備し、 前記シフトレバー用ロック装置がアンロック状態になさ
   れて前記ロックレバーが第１の位置に移動された状態で
   は前記凸部が前記ロック部の回動軌跡内に位置して前記
   キーロータが作動位置から施錠位置へ回動されることを
   規制し、 前記シフトレバー用ロック装置がロック状態になされて
   前記ロックレバーが第２の位置に移動されると前記凸部
   が前記ロック部の回動軌跡外に位置されて前記キーロー
   タが作動位置から施錠位置へ回動されることを許容し、 前記キーロータが施錠位置に回動されると、前記ロック
   部が前記凸部の移動軌跡内に位置して前記ロックレバー
   が第２の位置から第１の位置に移動されることを規制し
   て前記シフトレバー用ロック装置をロック状態にて鎖錠
   することを特徴とする自動変速機用イグニッションキー
   装置。