JPH0737862U - 車両用操舵装置のタイロッド構造 - Google Patents

車両用操舵装置のタイロッド構造

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JPH0737862U
JPH0737862U JP073794U JP7379493U JPH0737862U JP H0737862 U JPH0737862 U JP H0737862U JP 073794 U JP073794 U JP 073794U JP 7379493 U JP7379493 U JP 7379493U JP H0737862 U JPH0737862 U JP H0737862U
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JP
Japan
Prior art keywords
tie rod
fuse
shaft
fuse portion
rod structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP073794U
Other languages
English (en)
Inventor
孝弘 鈴木
Original Assignee
株式会社リズム
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Publication date
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Publication of JPH0737862U publication Critical patent/JPH0737862U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイロッドに一般軸部の軸径より細径のヒュ
ーズ部を設け、過大荷重入力時タイロッドがヒューズ部
から屈曲変形するようになっているタイロッド構造にお
いて、屈曲変形後の残存寿命の向上をはかる。 【構成】 タイロッド1のヒューズ部7の軸方向長さB
をほぼ30mm以上とし、ヒューズ部7の軸径G1 と一般
軸部の軸径G2 との比G1/G2 を0.93以下とし、タ
イロッド1の全長Lの中央X点がヒューズ部7の範囲内
に位置しX点からヒューズ部7の両端部までの長さC,
Dの何れか一方が少なくとも5mm以上となるよう設定し
たことにより、屈曲変形時の曲率半径が大きくなり、残
存寿命の大幅な向上がはかれた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用操舵装置のタイロッド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばラックピニオン式の操舵装置において、車輪側からタイロッドに異常に 過大な軸方向荷重が入力すると、その荷重によりラックシャフトのラック歯とピ ニオン歯との噛合部が破損し操舵不能になってしまう虞れがある。
【0003】 このような不都合を防止するために、従来より、ラックシャフトの先端にボー ルジョイントを介して連結されるインナバーと該インナバーの先端の雄ねじ部が ねじ込み結合されるアウタソケットとからなるタイロッドの上記インナバー先端 の雄ねじ部の径を一部小さくしてヒューズ部を形成し、車輪側から過大な軸方向 荷重が入力したときタイロッドが該ヒューズ部から屈曲変形し、その屈曲変形に よってラックシャフト側に伝達される軸方向荷重を吸収低減するようになってい る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のヒューズ部はインナバー先端のアウタソケットとの連結用雄ねじ部 の一部に形成されるので、該ヒューズ部の設定位置はタイロッドの中央部より先 端側に偏らざるを得ず、又ヒューズ部の軸方向長さは極めて短く設定されざるを 得ない。従って、該ヒューズ部の径を一般部の径よりかなり小さく設定しなけれ ば的確なヒューズ機能を得ることができず、又屈曲変形した場合の曲率半径が非 常に小さくなるので、屈曲変形した後は必要強度の保持が困難で、残存寿命が短 く比較的小さな荷重にて突然タイロッドが折れ操舵不能になってしまう虞れがあ るという課題を有している。
【0005】 本考案は上記のような従来の課題に対処することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記ヒューズ部の軸方向長さをほぼ30mm以上と長くし、該ヒュー ズ部の軸径G1 と一般軸部の軸径G2 との比G1/G2 を0.93以下とし、タイ ロッドの全長の中央X点がヒューズ部の範囲内に位置し該X点からヒューズ部の 一方の端部までの長さが少なくとも5mm以上となるよう設定したことを第1の特 徴とし、上記に更にヒューズ部の両端部と一般軸部との境界の段部のアールを5 mm以上とし、且つヒューズ部の面粗度を旋盤上加工仕上げ又は冷間加工仕上げと した構成を追加したことを第2の特徴とするものである。
【0007】
【作用】
上記のように、ヒューズ部の軸方向長さを長くすることによって必要座屈強度 を確保できるヒューズ部の軸径を大きくすることが可能となり、しかもヒューズ 部がタイロッドの長手方向のほぼ中央部に位置することによって、該ヒューズ部 の屈曲変形時の曲率半径が大きくなり、屈曲変形後の残存寿命の大幅な向上をは かることができる。又、上記に第2の構成を追加することによって、応力の集中 が避けられ、残存寿命を更に一層向上させることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0009】 図において、1はタイロッドであり、該タイロッド1は、インナボールジョイ ント4を介してラックシャフト(図示省略)の一端部に連結されるインナバー2 と、インナバー2先端の雄ねじ部2aがねじ込まれる雌ねじ部3aをもち他端部 をアウタボールジョイント5を介してナックルアーム(図示省略)に連結される アウタソケット3とからなり、上記雄ねじ部2aと雌ねじ部3aとのねじ込み固 定によってインナバー2の先端部にアウタソケット3が結合されたタイロッド1 が構成される。6はロックナットである。
【0010】 7はインナバー2の一般軸部に設けられたヒューズ部で、該ヒューズ部7は下 記の条件により形成される。
【0011】 即ち、該ヒューズ部7の軸方向長さB寸法をほぼ30mm以上程度と長く採り、 タイロッド1の全長Lの中央X点が上記ヒューズ部7の範囲内に位置し、該X点 からヒューズ部7の左右端部までの長さC,Dのうちの何れか一方の長さが少な くとも5mm以上となるよう設定される。又、ヒューズ部7の軸径G1 と一般軸部 の軸径G2 との比G1/G2 をほぼ0.93以下程度とする。
【0012】 上記のように、ヒューズ部7の軸方向長さをほぼ30mm以上と長くすることに よって、図2に示すように、必要座屈強度を得るためのヒューズ部の軸径G1 を 上記のように大きく採ることが可能となり、又C又はD寸法を5mm以上確保する ことによってヒューズ部が屈曲変形したときの曲率半径が大きくなり、図3に示 すように、屈曲変形後の残存寿命の向上をはかることができる。
【0013】 上記において、B寸法はほぼ30mm以上であればいくら長くても良いが、雄ね じ部2aや六角面部2b等によってB寸法の上限は制限されるので、通常B寸法 はほぼ30〜100mm程度の範囲で設定されるものとする。又、ヒューズ部7の 軸径G1 は一般軸部の軸径G2 との差をできるだけ小さくするようにG1/G2 を 最大値0.93程度とすることが望ましいが、B寸法との見あいによりG1/G2 を0.93〜0.5の範囲で必要座屈強度を得ることができる任意の値に設定で きる。
【0014】 上記のヒューズ部形成条件に、更にヒューズ部7と一般軸部との段部Eのアー ルを5mm以上と大きく採り、且つヒューズ部7の面粗度を旋盤上加工仕上げ又は 冷間加工(転造又はスェージング)仕上げとする、という条件を加えることが望 ましく、このようにすることによって応力集中が避けられ残存寿命を更に一層向 上させることができる。
【0015】 尚、上記実施例では、インナバー2とアウタソケット3との2部品の連結にて 構成したタイロッドに本考案を適用した例を示しているが、本考案はタイロッド 全体を一体に構成したものにも適用可能である。
【0016】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、ヒューズ部の軸方向長さを長くすることによっ て該ヒューズ部の必要座屈強度を得るための軸径を大きく採ることができ、該ヒ ューズ部がタイロッドの全長のほぼ中央部に位置するよう構成したことにより該 ヒューズ部で屈曲変形したときの曲率半径が大きくなり、屈曲変形後の残存寿命 の大幅な向上をはかることができる。更に、一般軸部とヒューズ部との境界の段 部のアールを大きくし、且つヒューズ部の面粗度を旋盤上加工仕上げ又は冷間加 工仕上げとすることにより、応力集中が避けられ上記残存寿命を更に一層向上さ せることができるもので、実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すもので、要部を断面にて
示す正面図である。
【図2】ヒューズ部の軸方向長さと座屈強度との関係を
該ヒューズ部の軸径をパラメータとして示す図である。
【図3】ヒューズ部の屈曲変形後の残存寿命と該ヒュー
ズ部の軸径との関係をヒューズ部の屈曲変形時の曲率半
径をパラメータとして示す図である。
【符号の説明】
1 タイロッド 2 インナバー 2a 雄ねじ部 2b 六角面部 3 アウタソケット 3a 雌ねじ部 4 インナボールジョイント 5 アウタボールジョイント

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部に一般軸部より細径のヒューズ部を
    設け、軸方向の過大荷重が入力したとき該ヒューズ部で
    屈曲変形するようになっているタイロッドにおいて、ヒ
    ューズ部の軸方向長さをほぼ30mm以上に設定し、該ヒ
    ューズ部の軸径G1 と一般軸部の軸径G2 との比G1/G
    2 を0.93以下とし、且つタイロッドの全長の中央X
    点がヒューズ部の範囲内に位置し該X点からヒューズ部
    の一方の端部までの長さが少なくとも5mm以上となるよ
    う設定したことを特徴とする車両用操舵装置のタイロッ
    ド構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した車両用操舵装置のタ
    イロッド構造において、ヒューズ部の両端部と一般軸部
    との境界の段部のアールを5mm以上とし、且つヒューズ
    部の面粗度を旋盤上加工仕上げ又は冷間加工仕上げとし
    たことを特徴とする車両用操舵装置のタイロッド構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のタイロッドは、
    インナボールジョイントを介してラックシャフトの一端
    部に連結されるインナバーと、該インナバーの先端部に
    ねじ込み固定されるアウタソケットとにより構成されて
    いることを特徴とする車両用操舵装置のタイロッド構
    造。
JP073794U 1993-12-24 1993-12-24 車両用操舵装置のタイロッド構造 Pending JPH0737862U (ja)

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