JPH0735435B2 - 共重合ポリエステル、その成形品、その複合構造体および共重合ポリエステルの製造方法 - Google Patents

共重合ポリエステル、その成形品、その複合構造体および共重合ポリエステルの製造方法

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JPH0735435B2
JPH0735435B2 JP63083221A JP8322188A JPH0735435B2 JP H0735435 B2 JPH0735435 B2 JP H0735435B2 JP 63083221 A JP63083221 A JP 63083221A JP 8322188 A JP8322188 A JP 8322188A JP H0735435 B2 JPH0735435 B2 JP H0735435B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熔融状態において光学的に異方性の、(a)芳
香族ジオール混合物、(b)芳香族ジカルボン酸、およ
び(c)t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸より誘導
される新規な芳香族共重合ポリエステルに関するもので
ある。本発明の要点は特許請求した共重合ポリエステル
へのt−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸の組入れにあ
る。この種の重合体はガラス状より半結晶性までの範囲
にあり、一般的には350℃またはそれ以下の温度で熔融
加工可能であるとは期待されていない。
種々の芳香族ジオール、芳香族ジカルボン酸および芳香
族ヒドロキシ酸カルボン酸の組合わせをベースとする光
学的に異方性の熔融成形用芳香族共重合ポリエステルは
当業界で周知である。この種の芳香族共重合ポリエステ
ルの熔融異方性のために、これらより製造した成形品、
たとえばフィルムおよび繊維には優れた機械的性質を有
する傾向がある。不幸なことに、これらの共重合ポリエ
ステルには、通常の熔融加工装置での加工を困難にする
要因である、極めて高い結晶性熔融温度(crystalline
meting temperature)を有する傾向もある。
当業界には、重合体の1種または2種以上の成分を変え
ることにより(一般的には結晶性熔融温度を低下させ
て)、異方性芳香族共重合ポリエステルの熔融加工性を
改善しようとする意図が満ち溢れている。たとえばある
ものは、芳香環に種々の置換基を組み入れることによ
り、または平行でも共軸(coaxial)でもない連鎖延長
結合(chain extending linkages)を有するある種の芳
香環を用いることにより融点を低下させようと努めてき
た。多くの企てが、本発明の場合と同様に、共重合ポリ
エステルの芳香族ヒドロキシカルボン酸成分を変えるこ
とを含んでいる。
フナコシら(Funakoshi et al.)の米国特許第4,447,59
3号は、一置換p−ヒドロキシ安息香酸であってもよい
付加的なヒドロキシカルボン酸を有し、熔融異方性を有
する芳香族ポリエステルを開示している。上記の置換p
−ヒドロキシ安息香酸は好ましくは1ないし4個の炭素
原子を有するアルキル基により、またはハロゲン原子に
より置換されているものである。上記の化合物、3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸は適当な置換p−ヒ
ドロキシ安息香酸の例として含まれている(カラム5,56
-57行、また、実施例24はジフェニルメチル−ハイドロ
キノン、テレフタル酸、および3−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ安息香酸より誘導した重合体を記述してい
る)。
ディッケら(Dicke et al.)の米国特許第4,603,190号
は、(a)置換されていることもあるp−ヒドロキシ安
息香酸、(b)イソフタル酸および任意にテレフタル
酸、(c)ハイドロキノンおよび(d)ある種のポリ芳
香族ジオールより誘導したサーモトロピックな(thermo
tropic)芳香族ポリエステル開示している。好ましいp
−ヒドロキシ安息香酸は核においてC1-C4−アルキルも
しくはアルコキシ基、C6-C10−アリール基またはC7-C12
−アルカリール基、またはハロゲンにより置換されてい
るp−ヒドロキシ安息香酸である。t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ安息香酸に関する特別な開示はなく、未置換p
−ヒドロキシ安息香酸が特に好ましいヒドロキシカルボ
ン酸であることが示されている。ディッケらの米国特許
第4,600,764号および米国特許第4,564,669号も、米国特
許第4,603,190号に記載されたような、置換されている
こともあるp−ヒドロキシ安息香酸を組み入れた、同様
なサーモトロピックな芳香族ポリエステルを開示してい
る。
シュミットら(Schmidt et al.)の米国特許第4,536,56
1号は、(a)p−ヒドロキシ安息香酸、(b)3−ク
ロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、(c)イソフタル酸、
(d)ハイドロキノンおよび(e)ある種のポリ芳香族
ジオールをベースとするサーモトロピックな、全体が芳
香族的なポリエステルを開示している。p−ヒドロキシ
安息香酸(a)はC1-C4−アルキルもしくはアルコキシ
基、C6-C10−アリール基またはC7-C12−アルカリール基
により置換されていてもよい。ディッケらの上記各特許
におけると同様に、t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香
酸に関する特別な開示はなく、未置換p−ヒドロキシ安
息香酸が特に好ましいヒドロキシカルボン酸であること
が示されている。
カランダン(Calundann)の米国特許第4,299,756号は、
(I)2−または3−フェニル−4−ヒドロキシ安息香
酸、(II)4−ヒドロキシ安息香酸、(III)少なくと
も1種の、ハイドロキノンまたはある種のポリ芳香族ジ
オールであってよいジオキシアリール化合物、および
(IV)少なくとも1種のジカルボキシルアリール部分、
たとえばテレフタル酸より誘導した熔融加工可能な、全
体が芳香族的なポリエステルを開示している。この特許
はフェニル基により置換されている4−ヒドロキシ安息
香酸のポリエステルへの組入れを開示してはいるが、な
んらかの他の置換基、たとえばt−ブチル置換基により
置換されている4−ヒドロキシ安息香酸の使用に関して
の言及はない。
新規な光学的に異方性の熔融成形用芳香族共重合ポリエ
ステルを開発するために行われた業績が豊富に存在する
にも拘わらず、容易に、かつ、経済的に加工し得るよう
な重合体に対する要望が未だに存在する。したがって、
高度の加工性と顕著な機械的特性とを有する、光学的に
異方性の熔融成形用共重合ポリエステルを提供すること
が本発明の目標である。本発明のいま一つの目標は、熱
可塑的成形により加工して高い強度とこわさ(stiffnes
s)とを有する成形品、繊維、およびフィルムを製造し
得る、光学的に異方性の熔融成形用芳香族共重合ポリエ
ステルを製造することにある。
驚くべきことには、以下に記述する共重合ポリエステル
がこの有利な特性の望ましい組合わせを有することが見
いだされたのである。
本発明記載の新規な共重合ポリエステルは基本的に: I.約55ないし95モル%の式 式中、 RはH、C1-C4−アルキルまたはアルコキシ、C6-C10
アリールまたはアリールオキシ、およびハロゲンよりな
るグループから選択したものである の1種または2種以上のジオールと約5ないし45モル%
の1種または2種以上のポリ芳香族ジオールとよりなる
芳香族ジオール成分; II.“パラ”−もしくは“メタ”−配位芳香族ジカルボ
ン酸またはこれらの酸の混合物より選択したジカルボン
酸成分であって、いかなるナフタレンジカルボン酸も上
記ジカルボン酸成分の60モル%を超えないもの; ならびに III.約25ないし100モル%のt−ブチル−4−ヒドロキ
シ安息香酸と約0ないし75モル%の4−ヒドロキシ安息
香酸とよりなる芳香族ヒドロキシカルボン酸であって、
RがHである場合には上記の芳香族ヒドロキシカルボン
酸成分がt−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸のみより
なるもの の各成分よりなり、等化学当量の成分IおよびIIを含有
し、かつ、IプラスIIプラスIIIの合計モル数を基準に
して約15ないし60モル%の成分IIIを含有するものから
誘導される。
これらの新規な共重合ポリエステルは、通常の成形装置
および技術を用いて、一般的には350℃以下の温度で熔
融物に加工し得るという理由で有利である。これらは熔
融状態において異方性であり、そのために、高度の機械
的特性(たとえば、こわさおよび強度)と妥当な温度抵
抗性とを必要とする工業用プラスチックス(engineerin
g plastics)としての応用が可能である。驚くべきこと
には、各種試験は、本発明記載の共重合ポリエステル
が、t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸成分を含有し
ない相当する共重合ポリエステルより、かなり低い密度
を有することを示している。
本発明記載の共重合ポリエステルの製造に用いる全ての
成分は市販されているか、または当業界で周知の方法に
より製造し得る。t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸
は、適当なt−ブチル置換フェノールを公知の技術に従
って二酸化炭素と反応させるコルベ・シュミット(Kolb
e-Schmitt)反応を用いて製造し得る。
本発明記載の共重合ポリエステルの比較的大量のジオー
ル成分(I)は未置換の、または一置換のハイドロキノ
ンである。この種の好ましいジオールは未置換ハイドロ
キノン、またはメチル基、塩素、フェニル基もしくはt
−ブチル基により一置換されているハイドロキノンであ
り、この種のより好ましいジオールは未置換ハイドロキ
ノンまたは塩素、フェニル基またはt−ブチル基により
一置換されているハイドロキノンである。この比較的大
量のジオール成分は、好ましくは共重合ポリエステルの
全ジオール成分の約70ないし95%を、より好ましくは全
ジオール成分の75ないし90%を占める。
本発明記載の共重合ポリエステルの比較的少量のジオー
ル成分(I)はポリ芳香族ジオールまたはこの種のジオ
ールの混合物である。本件出願で用いる“ポリ芳香族”
の語は、このジオールが2個または3個以上の芳香環構
造を有し、そのうちの少なくとも2個が本発明記載の共
重合ポリエステルの主鎖の部分を形成することを意味す
る。この芳香環は融合して(たとえばナフタレンにおけ
るように)いてもよく、直接に結合して(たとえばジフ
ェニルにおけるように)いてもよく、また、他の部分に
結合して(たとえばビスフェノール−A、ビスフェノー
ル−AFまたはジフェニルスルホンにおけるように)いて
もよい。好ましいジオールは、現実的平面表現(realis
tic planar representation)においてジオールの酸素
を分子の他の部分に結び付けている結合が相互に共直線
的(colinear)であるか、または平行であり、オルトま
たはペリの関係(たとえば1,8−ジヒドロキシナフタレ
ンの場合のような)にないような化合物である。この種
のジオール部分の例は以下のようなものである: これらのジオールの3,4′−誘導体も使用し得る。この
ジオールの芳香環は1個または2個以上の置換基、たと
えばアルキル、ハロゲン、またはアルコキシ等により置
換されていてもよい。好ましい比較的少量のジオールは
4,4′−ジヒドロキシジフェニル(4,4′−ビフェノー
ル)、2,2′−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパン(ビスフェノール−A)、3−ヒドロキシ−4′
−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフェノン、3,
4′−または4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,6
−または2,7−ジヒドロキシナフタレン、4,4′−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、および硫化4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルである。最も好ましい比較的少量のジオールはビ
スフェノール−Aおよび4,4′−ビフェノールである。
本発明記載の共重合ポリエステルのジカルボン酸成分に
は、ナフタレンジカルボン酸がジカルボン酸成分の60%
を超えないことを条件として、“パラ”−または“メ
タ”−配位の芳香族ジカルボン酸より選択した1種また
は2種以上の酸が可能である。“パラ”−配位芳香族ジ
カルボン酸の例はテレフタル酸、1,4−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸お
よび3,3′−ジフェニルジカルボン酸である。(“パ
ラ”−配位ジカルボン酸とは、芳香環に結合している2
個のカルボキシル基が相互に隣接していることもペリ関
係にあることもないが、分子の現実的平面表現において
共直線的に、または平行に配置されているものであ
る。)“メタ”−配位ジカルボン酸の例はイソフタル
酸、1,3−ナフタレンジカルボン酸、1,6−ナフタレンジ
カルボン酸、1,7−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフ
タレンジカルボン酸、および3,4′−ジフェニルジカル
ボン酸である。(“メタ”−配位ジカルボン酸とは、芳
香環に結合している2個のカルボキシル基が相互に隣接
していることもなく、ペリ関係にもなく、かつ、分子の
現実的平面表現において共直線的にも、平行にも配置さ
れていないものである。)これらの芳香族ジカルボン酸
のいずれも1個または2個以上の置換基、たとえばアル
キル、アルコキシまたはハロゲンにより置換されていて
もよい。好ましいジカルボン酸はテレフタル酸およびテ
レフタル酸と50モル%未満のイソフタル酸または2,6−
ナフタレンジカルボン酸との混合物である。より好まし
いジカルボン酸はテレフタル酸である。
上記のように、本発明記載の共重合ポリエステルの要点
は、共重合ポリエステルの全モル数を基準にして約15な
いし60モル%の、t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸
またはt−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸と未置換4
−ヒドロキシ安息香酸との混合物より選択した芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸成分(III)を含有するという事実
にあるが、共重合ポリエステルの比較的大量のジオール
成分が未置換ハイドロキノンである場合には、芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸成分(III)はt−ブチル−4−ヒ
ドロキシ安息香酸のみよりなる。本件共重合ポリエステ
ルは、好ましくは、共重合ポリエステルの全モル数を基
準にして約20ないし50モル%の、より好ましくは約20な
いし35モル%の芳香族ヒドロキシカルボン酸成分(II
I)を含有する。t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸
は好ましくは3−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸
であるが、2−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸ま
たは3−および2−異性体の混合物も可能である。好ま
しくは成分(III)は少なくとも75%の3−t−ブチル
−4−ヒドロキシ安息香酸を含有し、より好ましくは成
分(III)は3−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸
のみよりなる。
本発明記載の好ましい共重合ポリエステルは、基本的
に: I.ジオール: ハイドロキノンまたはメチル、塩素、フェニルもしくは
t−ブチルにより一置換されているハイドロキノンより
選択した1種または2種以上のジオール95-70モル%; 4,4′−ビフェノール、ビスフェノール−A、3−ヒド
ロキシ−4′−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフ
ェノン、3,4′−または4,4′−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,6−または2,7−ジヒドロキシナフタレン、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジジヒ
ドロキシジフェニルエーテルおよび硫化4,4′−ジヒド
ロキシジフェニルより選択した1種または2種以上のジ
オール5-30モル%。
II.ジカルボン酸: テレフタル酸またはテレフタル酸とイソフタル酸もしく
は2,6−ナフタレンジカルボン酸との混合物であって、5
0モル%を超えるテレフタル酸を含有するもの。
III.ヒドロキシカルボン酸: I+II+IIIのモル数を基準にして20-50モル%の、3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸または3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ安息香酸と25モル%以内の4−ヒ
ドロキシ安息香酸との混合物より選択した芳香族ヒドロ
キシカルボン酸であって; 比較的大量のジオール成分が未置換ハイドロキノンであ
る場合には芳香族ヒドロキシカルボン酸が3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ安息香酸のみよりなることを条件と
するもの よりなるものである。
本発明記載の最も好ましい共重合ポリエステルは、その
製造および加工の容易さ、その密度特性ならびにその有
する顕著な機械的特性に基づいて、基本的に: I.ジオール: 90-75モル%の未置換ハイドロキノンまたはフェニル
−、クロロ−もしくはt−ブチル−置換ハイドロキノ
ン; 10-25モル%の4,4′−ビフェノールまたはビスフェノー
ル−A。
II.二酸: テレフタル酸 III.ヒドロキシ酸 I+II+IIIのモル数を基準にして20-35モル%の3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸 よりなるものである。
本発明記載の共重合ポリエステルは、米国特許第4,118,
372号および下記実施例に記載されているような通常の
重合技術により、好ましくは不活性雰囲気中の無水条件
下で製造し得る。本件共重合ポリエステルは、種々のエ
ステル形成技術により、縮合して必要な繰返し部分を形
成する官能基を有する有機単量体より形成し得る。たと
えば有機芳香族単量体化合物の官能基には、カルボン酸
基、アシルオキシ基、酸ハロゲン化物基等が可能であ
る。これらの有機単量体化合物は熱交換流体の不存在に
おいては熔融酸分解法により、適当な溶媒中では溶液法
により、また、熱交換媒体中では米国特許第4,067,852
号に記載されているスラリー重合体により反応させるこ
とができる。
本発明記載の共重合ポリエステルは約400℃以下の温度
での熔融状態において異方性であり、これが高度の配
向、高い強度、およびこれらの共重合ポリエステルより
製造した成形品の高度の初期モデュラス(initial modu
lus)が得られる要因である。共重合ポリエステル熔融
物の光学的異方性は光学顕微鏡を用いる材料の試験によ
り測定することができる。光学的異方性材料が平面偏光
を回転させる原因となり、一方、等方性材料を透過して
も偏光は回転しないことは公知の事実である。したがっ
て、光学的異方性は重合体の試料を十字交差した偏光器
(crossed polarizers)を組み込んだ顕微鏡の加熱部に
置き、重合体の流動温度を超えて昇温させることにより
測定し得る。重合体が熔融状態において光学的に異方性
であるならば、重合体の流動温度以上の温度において明
るい静止視野(static field)が観測される。これらの
観測は米国特許第4,118,372号および第4,066,620号に記
載された熱光学試験(TOT)を用いて確認し得る。この
試験を通過した重合体は光学的に異方性であると考えら
れる。
本発明記載の共重合ポリエステルのガラス転移温度(Tg)
は、一般にほぼ140-200℃の、好ましくはほぼ150-190℃
の範囲にある。本件共重合ポリエステルのインヒーレン
ト・ビスコシチー(固有粘性)は(以下に記述する方法
により測定して)、一般に少なくとも0.5dL/gであり、
好ましくは約1.5dL/gまたはそれ以上である。
本発明記載の共重合ポリエステルは熔融相より押出し、
射出成形、圧縮成形または他の通常の手段により製造し
得る成形品の形状で使用することができる。この種の成
形品にはフィルム、繊維、機械部品等が含まれる。本発
明記載の共重合ポリエステルはまた、被覆剤の形状にお
いても使用し得る。被覆剤は通常の技術を用いて電線、
フィルム、織物等に適用することができる。
複合構造体は、本発明記載の共重合ポリエステルを公知
の方法を用いて繊維状基質もしくは粒状充填剤と結合さ
せることにより、または本発明記載の共重合ポリエステ
ルの繊維を樹脂材料と結合させることにより、製造する
ことができる。繊維状基質には織布、不織布、トウ(to
w)、フェルトまたは非方向性連続繊維が含まれ得る。
多くの応用面、たとえば各種の航空機部品(aerospace
component)において、軽くて強い複合体を与える炭素
繊維、およびアラミド(aramid)繊維が最も好ましい。
他の繊維には、とりわけ、ガラス繊維、ホウ素繊維およ
びアスベスト繊維が含まれる。粒状充填剤には炭素およ
びグラファイト粉末、雲母、シリカ、粘土および炭化ケ
イ素ホイスカーが含まれる。本件複合構造体は添加剤、
たとえば酸化防止剤、顔料、充填剤用カプリング剤、潤
滑剤および粘着防止剤(anti-stick agent)を含有して
いてもよい。
本発明記載の共重合ポリエステル、その諸特性、その製
造および使用は以下の実施例によりさらに説明する。各
実施例中の共重合ポリエステルの諸特性を測定するため
に、以下の試験方法を用いた。
分子量の尺度であるインヒーレント・ビスコシチー(固
有粘性)(ninh)は、式 ninh=(ln nrel)/C 式中の nrelは相対粘性であり、 Cは溶媒lデシリットルあたりの重合体のグラム数で表
した溶液濃度である より計算した。相対粘性は毛細管粘土計中の、25℃にお
ける重合体溶液の流動時間と、溶媒の流動時間との比で
ある。使用した溶媒混合物は、50体積%の1,2−ジクロ
ロエタンと50体積%の4−クロロフェノールとよりなる
ものであった。(使用し得た他の溶媒にはペンタフルオ
ロフェノール、ヘキサフルオロイソプロパノールまたは
純粋な4−クロロフェノールが含まれる。)濃度は溶媒
1デシリットルあたり重合体0.5gであった。
示差走査熱量法(differential scanning calorimetr
y)(DSC)による重合体の熱的特性表示は、デュポンDS
Cセルを装備したデュポン1090型熱分析計(Du Pont Mod
el 1090 Thermal Analyzer)を用いて実行した。既知重
量(通常は5ないし10mg)の重合体をアルミ製DSCパン
に封入し、試験を通じて窒素下に保った。この試料を熱
サイクルにかけてそれ以前の熱的履歴の効果を除去し
た。このサイクルは以下の手順により構成されるもので
あった。試料を室温より360ないし420℃に25度/分の速
度で加熱し、続いて、試料を0ないし2分間、上記最終
温度に保持する。ついで、この試料を上方の保持温度よ
り30ないし40℃に30度/分の速度で冷却し、30ないし40
℃に2分間保持する。ついで、この試料を第2の加熱サ
イクルにかける。このサイクルは試料を下方の保持温度
より360ないし420℃に25度/分の速度で加熱することに
より構成されるものであった。
ガラス転移温度(Tg)は、熱流動(heat flow)対時間の
曲線より、熱流動の変化の中点として定義される。結晶
融解温度(Tm)は特性融解吸熱曲線の最大値として定義さ
れる。Tmは第1の加熱サイクルより記録し、一方、Tg
第2の加熱サイクルより記録する。
射出成形した試料の曲げ特性はインストロン(Instro
n)装置を用い、0.05インチ/分のクロスヘッド速度と
1.0インチのスパンとを用いて室温で測定した。報告し
たモデュラス(Mod)は、インストロン0.5インチエクス
テンソメーター(Extensometer)を用いて測定した応力
−歪み曲線より導き、Kpsi単位で表した初期ヤング率
(initial Young′s modulus)である。強度(Str)はK
psi単位で表した破断時強度であり、伸長度(El)はパ
ーセントで表した破断時伸長度である。曲げ特性は、1/
16インチ×1/2インチの断面を有する曲げ特性測定用棒
状体(flexural bar)の形状の試料について測定した。
実施例に報告した曲げ特性は、少なくとも5個の試料に
ついての平均値を表している。
本発明記載のポリエステルの密度は、ASTMD1505に記載
された密度勾配技術を用いて測定した。試料は、約0.00
8-0.010インチの厚さを有する圧縮成形フィルムの形状
のものを用いた。実施例に報告した密度の値は、3個の
試料についての平均値を表している。
以下の実施例においては、これと異なる記述のない限
り、共重合ポリエステルはワトソン・スチルマン(Wats
on Stillman)1オンス射出成形機を用いて射出成形し
た。ラム(ram)速度は約62インチ/分であり、全サイ
クル時間は約40秒であった。特定の槽温度および圧力条
件は実施例中に与えてある。
実施例においては以下の略号を用いた: HQ =ハイドロキノン BP =4,4′−ビフェノール TPA =テレフタル酸 1,4HBA =4−ヒドロキシ安息香酸 TBHBA =3−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸 実施例の共重合ポリエステルは、(1)気密樹脂製套管
を通して延びるステンレスティール製撹拌機、(2)窒
素導入口、および(3)副生酢酸を捕集するための受器
付き水冷凝縮器に連なる短いカラムを装置した反応槽中
で製造した。真空を適用するための付属装置も用意し
た。垂直調節台に載せた電熱ウッド金属浴(Wood′s me
tal bath)を加熱に用いた。反応混合物を大気圧、窒素
パージ下で、少なくとも理論量の約85%の酢酸が発生し
終わるまで、撹拌しながら高温に加熱した。ついで、真
空を適用して圧力を大気圧から徐々に、一般には1mmHg
以下に降下させた。ついで、1mmHg以下の真空下に、有
用な成形品に加工するのに十分と考えられるレベルに粘
度が上昇するまで加熱を継続した。この期間は、たとえ
ば、最終材料を繊維に熔融紡糸するならば30分以下であ
り得るし、また、最終材料を成形品に射出成形するなら
ば2時間ほどの長さでもあり得る。重合体を樹脂槽より
熱時に取り出し、室温に冷却し、加工に先立って粉末に
した。
各実施例において、共重合ポリエステルは芳香族ジオー
ルの二酢酸エステルと芳香族ヒドロキシカルボン酸の一
酢酸エステルとより製造した。これらの酢酸誘導体は樹
脂槽に直接添加するか、または槽内で製造した。ジカル
ボン酸はエステルまたは他の誘導体としてよりも、むし
ろ、そのままで使用した。各単量体成分は、ハイドロキ
ノン成分(比較的大量のジオール成分、I)を過剰(通
常約0.1ないし4%)に用いたのを除いて、最終重合体
中で望ましいものと実質的に等しいモル比で添加した。
実施例1 以下のもの: 31.3gのHQ二酢酸エステル(0.161モル、0.5%の過剰分
を含む) 7.4gのBP(0.040モル) 33.2gのTPA(0.200モル) 38.8gのTBHBA(0.200モル) 30.3gの無水酢酸(0.297モル) を重合槽中で混合して: 26.7モル%のHQ 6.7モル%のBP 33.3モル%のTPA 33.3モル%のTBHBA の組成を有する重合体を製造した。
上記の混合物を重合容器中で、大気圧、窒素パージ下で
連続的に撹拌しながら、200分かけて約145℃から約295
℃に加熱した。ついで、この反応混合物を30分かけて約
330℃に加熱した。この時間ののちに理論量の約85%の
酢酸が発生し終わり、容器から除去された。約60分かけ
て圧力を大気圧から15mmHg以下に低下させた。330℃で
加熱を続け、80分かけて圧力をさらに0.45mmHg以下に低
下させた。
冷却し、固化させたのち、74.6g(理論量の87%)の重
合体を回収した。生成した重合体は、示差走査熱量計に
より測定して、394℃において結晶融解吸熱を示した。
固有粘性は、1,2−ジクロロエタン/4−クロロフェノー
ル(50/50、v/v)中で測定して1.80dL/gであった。この
重合体は、その流動温度318℃より少なくとも400℃まで
の温度において、光学顕微鏡で測定して(TOT)、光学
的に異方性の熔融物を形成した。350℃において、強靱
な不透明なフィルムを容易に圧縮成形することができ
た。330℃、圧力280ポンド/平方インチで、粉末重合体
を曲げ特製試験用棒状体に射出成形した。曲げモデュラ
ス、曲げ強度、および破断時伸長度を測定し、それぞれ
1127Kpsi、18.0Kpsiおよび2.1%の値を得た。
実施例2−7および比較例A−D 実施例1に概括したものと同様の一般法を用いて、表1a
-dに記載した共重合ポリエステルを製造した。その特製
は表2a-dおよび3a-dに列記してある。比較のために、実
施例1の共重合ポリエステルに関する情報も、これらの
表に掲げた。上記の“TOT"を重合体熔融物の光学的異方
性の試験に用いた(表2の熔融物の光学異方性)。
表2a-dおよび3a-dに与えたデータは、これらの共重合ポ
リエステル樹脂のヒドロキシ安息香酸成分へのt−ブチ
ル基の置換が共重合ポリエステルの結晶性のレベルを低
下させ、そのために加工性を改善する結果となることを
示している。この効果は実施例1の共重合ポリエステル
に関して特に顕著である。関連する比較例Aの比較化合
物は高度に結晶性であって、重合の間に固体状になり、
流動しなくなって射出成形が不可能になるが、一方、実
施例1の共重合ポリエステルは330℃で容易に成形する
ことができた。フェニル−またはクロロハイドロキノン
より誘導した樹脂(比較例CおよびD)で観測される結
晶融解吸熱は3−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸
を用いると消滅した(実施例5および7)。実施例1−
7の共重合ポリエステルは全て330℃以下で、大部分は3
00-310℃で射出成形することができた。比較例Bの樹脂
(20モル%の1,4HBAを有するもの)は350℃で加工した
が、実施例2の樹脂(20モル%のTBHBAを有するもの)
は310℃で容易に成形し得た。
実施例1−7の共重合ポリエステルは142-181℃のTg
有していたが、一般には非結晶性で、1.1-3.0Kpsi/18-3
8Kpsi/1.1-2.7%の曲げモデュラス/強度/破断時伸長
度を有していた。3−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息
香酸を組み込んでも、比較例と比較して実施例1−7の
共重合ポリエステルの密度が劇的に低下することが見い
だされた。
本発明の主なる特徴および態様は以下の通りである。
1.基本的に: I.約55ないし95モル%の式 式中、 RはH、C1-C4−アルキルまたはアルコキシ、C6-C10
アリールまたはアリールオキシ、およびハロゲンよりな
るグループから選択したものである の1種または2種以上のジオールと約5ないし45モル%
の1種または2種以上のポリ芳香族ジオールとよりなる
芳香族ジオール成分; II.“パラ”−もしくは“メタ”−配位芳香族ジカルボ
ン酸またはこの種の酸の混合物より選択したジカルボン
酸成分であって、上記ジカルボン酸成分の60モル%を超
えない部分がナフタレンジカルボン酸よりなるもの; ならびに III.約25ないし100モル%のt−ブチル−4−ヒドロキ
シ安息香酸と約0ないし75モル%の4−ヒドロキシ安息
香酸とよりなる芳香族ヒドロキシカルボン酸であって、
RがHである場合には上記の芳香族ヒドロキシカルボン
酸成分がt−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸のみより
なるもの で構成される、等化学当量の成分IおよびIIを含有し、
かつ、IプラスIIプラスIIIの合計モル数を基準にして
約15ないし60モル%の成分IIIを含有する、光学的に異
方性の熔融物を形成し得る共重合ポリエステル。
2.上記の芳香族ジオールの成分が4,4′−ビフェノー
ル、ビスフェノール−A、3−ヒドロキシ−4′−(4
−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフェノン、3,4′−ま
たは4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,6−または
2,7−ジヒドロキシナフタレン、4,4−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル、および硫化4,4′−ジヒドロキシジフェニルより
選択した1種または2種以上のジオールを5ないし30モ
ル%含有するものであることを特徴とする上記第1項記
載の共重合ポリエステル。
3.上記の芳香族ジオール成分が4,4′−ビフェノールも
しくはビスフェノール−A、またはその混合物を10ない
し25モル%含有するものであることを特徴とする上記第
2項記載の共重合ポリエステル。
4.上記の芳香族ジオール成分が未置換ハイドロキノンな
らびにメチル、塩素、フェニルおよびt−ブチルより選
択した置換基により一置換されているハイドロキノンよ
りなるグループから選択した1種または2種以上のジオ
ールを約70ないし95モル%含有するものであることを特
徴とする上記第1項記載の共重合ポリエステル。
5.上記の芳香族ジオール成分が未置換ハイドロキノンな
らびにフェニル、塩素およびt−ブチルから選択した置
換基により一置換されているハイドロキノンから選択し
た1種または2種以上のジオールを約75ないし90モル%
含有するものであることを特徴とする上記第4項記載の
共重合ポリエステル。
6.上記ジカルボン酸がテレフタル酸、およびテレフタル
酸とイソフタル酸または2,6−ナフタレンジカルボン酸
との混合物よりなるグループから選択したものであり、
かつ、ジカルボン酸成分の少なくとも50モル%がテレフ
タル酸であることを特徴とする上記第1項記載の共重合
ポリエステル。
7.上記ジカルボン酸がテレフタル酸であることを特徴と
する上記第6項記載の共重合ポリエステル。
8.t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸が3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ安息香酸であることを特徴とする上
記第1項記載の共重合ポリエステル。
9.約20-50モル%の上記ヒドロキシカルボン酸成分を含
有し、上記ヒドロキシカルボン酸成分が75ないし100モ
ル%の3−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸と約0
ないし25モル%の4−ヒドロキシ安息香酸とよりなるも
のであることを特徴とする上記第1項記載の共重合ポリ
エステル。
10.約20-35モル%の上記ヒドロキシカルボン酸成分を含
有し、上記ヒドロキシカルボン酸成分が3−t−ブチル
−4−ヒドロキシ安息香酸であることを特徴とする上記
第9項記載の共重合ポリエステル。
11.上記の芳香族ジオール成分(I)が基本的に4,4′−
ビフェノール、ビスフェノール−A、3−ヒドロキシ−
4′−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフェノン、
3,4′−または4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,
6−または2,7−ジヒドロキシナフタレン、4,4−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、および硫化4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルよりなるグループから選択した1種または2種以
上のジオール約5ないし30モル%と、未置換ハイドロキ
ノンならびにメチル、塩素、フェニルおよびt−ブチル
よりなるグループから選択した置換基により一置換され
ているハイドロキノンよりなるグループから選択した1
種または2種以上のジオール約95ないし70モル%とより
構成されるものであり; 上記の芳香族二酸成分(II)がテレフタル酸、およびイ
ソフタル酸または2,6−ナフタレンジカルボン酸と50モ
ル%を超えるテレフタル酸との混合物よりなるグループ
から選択したものであり;上記の芳香族ヒドロキシカル
ボン酸成分(III)が3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
安息香酸および3−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香
酸と約25モル%以内の4−ヒドロキシ安息香酸との混合
物より選択したものであり; I+II+IIIの合計モル数を基準にして約20ないし50モ
ル%の成分IIIを含有することを特徴とする上記第1項
記載の共重合ポリエステル。
12.上記の芳香族ジオール成分(I)が未置換ハイドロ
キノンまたはフェニル基、t−ブチル基もしくは塩素に
より一置換されているいるハイドロキノンから選択した
1種または2種以上のジオール75-90モル%と、4,4′−
ビフェノールおよびビスフェノール−Aより選択した1
種または2種以上のポリ芳香族ジオール10-25モル%よ
りなるものであり; 上記の芳香族二酸成分(II)がテレフタル酸であり; 上記の芳香族ヒドロキシカルボン酸成分(III)が3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸であり; I+II+IIIの合計モル数を基準にして約20-35モル%の
成分IIIを含有することを特徴とする上記第1項記載の
共重合ポリエステル。
13.上記第1項記載の共重合ポリエステルを押出し成
形、圧縮成形または射出成形することにより得られる成
形品。
14.上記第11項記載の共重合ポリエステルを押出し成
形、圧縮成形または射出成形することにより得られる成
形品。
15.上記第12項記載の共重合ポリエステルを押出し成
形、圧縮成形または射出成形することにより得られる成
形品。
16.基本的に(a)上記第1項記載の共重合ポリエステ
ルと(b)繊維状基質または粒状充填剤とよりなる複合
構造体。
17.基本的に(a)上記第11項記載の共重合ポリエステ
ルと(b)繊維状基質または粒状充填剤とよりなる複合
構造体。
18.基本的に(a)上記第12項記載の共重合ポリエステ
ルと(b)繊維状基質または粒状充填剤とよりなる複合
構造体。
19.基本的に(a)1種または2種以上の樹脂と(b)
上記第1項記載の共重合ポリエステルの繊維状基質とよ
りなる複合構造体。
20.基本的に(a)1種または2種以上の樹脂と(b)
上記第11項記載の共重合ポリエステルの繊維状基質とよ
りなる複合構造体。
21.基本的に(a)1種または2種以上の樹脂と(b)
上記第12項記載の共重合ポリエステルの繊維状基質とよ
りなる複合構造体。
22.1,2−ジクロロエタンと4−クロロフェノールとの体
積比50/50の混合物中、25℃で測定して少なくとも約1.5
dL/gのインヒーレント・ビスコシチーを有するものであ
ることを特徴とする上記第1項記載の共重合ポリエステ
ル。
23.ジオール が約0.1ないし4モル%のモル過剰で存在し、その他に
実質的に等モル量の酢酸エステルとカルボン酸部分とが
存在するような所望量の芳香族ジオールの二酢酸エステ
ル、ヒドロキシ酸の一酢酸エステルおよびジカルボン酸
を反応条件下に接触させることよりなる上記第1項記載
の共重合ポリエステルの製造方法。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本的に: I.55ないし95モル%の式 式中、 RはH、C1-C4−アルキルまたはアルコキシ、C6-C10
    アリールまたはアリールオキシ、およびハロゲンよりな
    るグループから選択したものである の1種または2種以上のジオールとないし45モル%の
    1種または2種以上のポリ芳香族ジオールとよりなる芳
    香族ジオール成分; II.“パラ”−もしくは“メタ”−配位芳香族ジカルボ
    ン酸またはこの種の酸の混合物より選択したジカルボン
    酸成分であって、上記ジカルボン酸成分の60モル%を超
    えない部分がナフタレンジカルボン酸よりなるもの; ならびに III.25ないし100モル%のt−ブチル−4−ヒドロキシ
    安息香酸とないし75モル%の4−ヒドロキシ安息香酸
    とよりなる芳香族ヒドロキシカルボン酸であって、Rが
    Hである場合には上記の芳香族ヒドロキシカルボン酸成
    分がt−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸のみよりなる
    もの で構成される共重合ポリエステルであって、50体積%の
    1,2−ジクロロエタンと50体積%の4−クロロフェノー
    ルとよりなる溶媒混合物中で25℃において測定したとき
    少なくとも0.5dl/gのインヒーレント・ビスコシチーを
    有し、等化学当量の成分IおよびIIを含有し、かつ、I
    プラスIIプラスIIIの合計モル数を基準にして15ないし6
    0モル%の成分IIIを含有する、光学的に異方性の熔融物
    を形成し得る共重合ポリエステル。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の共重合ポリエ
    ステルを押出し成形、圧縮成形または射出成形すること
    により得られる成形品。
  3. 【請求項3】基本的に(a)特許請求の範囲第1項記載
    の共重合ポリエステルと(b)繊維状基質または粒状充
    填剤とよりなる複合構造体。
  4. 【請求項4】基本的に(a)1種または2種以上の樹脂
    と(b)特許請求の範囲第1項記載の共重合ポリエステ
    ルの繊維状基質とよりなる複合構造体。
  5. 【請求項5】ジオール 0.1ないし4モル%のモル過剰で存在し、その他に実
    質的に等モル量の酢酸エステルとカルボン酸部分とが存
    在するような所望量の芳香族ジオールの二酢酸エステ
    ル、ヒドロキシ酸の一酢酸エステルおよびジカルボン酸
    を反応条件下に接触させることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の共重合ポリエステルの製造方法。
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