JPH0735011Y2 - 防音床材 - Google Patents

防音床材

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JPH0735011Y2
JPH0735011Y2 JP1989100099U JP10009989U JPH0735011Y2 JP H0735011 Y2 JPH0735011 Y2 JP H0735011Y2 JP 1989100099 U JP1989100099 U JP 1989100099U JP 10009989 U JP10009989 U JP 10009989U JP H0735011 Y2 JPH0735011 Y2 JP H0735011Y2
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JP
Japan
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floor
hole
wooden
perforated plate
soundproof
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JP1989100099U
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敏夫 石原
正光 石井
洋 川井
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、特に軽量床衝撃音に対する防音性能を向上さ
せた木質系の防音床材に関する。
(従来の技術) 床衝撃音を低減させる木質系の防音床材としては、従
来、木質床板の下面に床衝撃力を低減させる緩衝材を裏
打ちしたものが知られているが、この防音床材を暑さ15
0mmのコンクリート床スラブの上に敷設してJIS-A1419に
基づく軽量床衝撃音レベルを評価したところ、L−60〜
L−55程度である。
また、木質床材の下面に、緩衝材と制振シートとを裏打
ちした防音床材も知られており、この防音床材は、制振
シートにより振動を吸収して防音効果を得ようとするも
のであるが、前記と同様にして、軽量床衝撃音レベルを
評価したところ、L−50の防音性能が得られるに過ぎな
い上に、制振シートが重いために防音床材の重量が大き
くなるという新たな問題が発生する。
そこで、近時、実開昭63-179350号公報或いは実開昭64-
43134号公報に示されるような防音床材が提案されてい
る。前者の防音床材は、第6図に示すように、木質床材
aの下面に、凹凸を有する遮音シート、制振シート又は
緩衝性シートb、有孔木質板c、緩衝材dを順次貼着し
たものであり、後者の防音床材は、木質床板の下面に、
有孔緩衝材又は有孔制振材、木質板又は有孔木質板、緩
衝材を順次貼着したものであって、いずれも木質床板の
下面に、有孔板の上下両面に緩衝材が積層された裏打材
が一体に設けられた防音床材である。
(考案が解決しようとする課題) 前記の防音床材は、本質床板の上面に床衝撃力が加わっ
たときに、床衝撃者を有孔板に設けられた貫通孔の内部
で吸音したり、或いは、上側の緩衝材に伝わる振動エネ
ルギーを貫通孔を通じて下側の緩衝材に導いて吸収した
りすることにより、吸音性の向上を図るものであるが、
その際、貫通孔内部の空気は、貫通孔内で振動すると共
に下側の緩衝材へしか逃げ道がない。
このため、第7図に示すように、前者の防音床材では、
JIS-A1419に基づく軽量床衝撃音レベル評価でL−55の
防音効果しか得られないのが実状である。
前記に鑑みて、本考案は、本質床板の下面に、前記の裏
打材が一体に設けられた防音床材であって、JIS-A1419
による軽量床衝撃音レベル評価でL−45が得られるよう
にすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本考案は、木質床板の上面
に床衝撃力は加わったとき、床衝撃力を分散させる共
に、有孔板の貫通孔内に存在していた空気を他の貫通孔
へ流動させて貫通孔内部の空気圧の上昇による空気振動
を抑制するものである。
具体的に本考案の講じた解決手段は、防音床材を、木質
床板と、該木質床板の下面に設けられ中空板と、該中空
板の下面に設けられ、貫通孔を多数有する有孔板の上下
両面に多孔質緩衝材を積層してなる裏打材とが一体化さ
れてなり、前記有孔板の上下面の少なくとも一方に、前
記貫通孔を互いに連動させる凹溝が設けられている構成
とするものである。
(作用) 前記の構成により、木質床板に床衝撃力が加わると、床
衝撃力は、中空板により分散される。
また、木質床板に床衝撃力が加わると、有孔板に形成さ
れた貫通孔内部の空気は、凹溝を通って、該凹溝により
互いに連通している他の貫通孔の内部に流動することが
できる。
このため、床衝撃力により発生する衝撃音は、中空部に
よって分散された空気振動となって貫通孔に達し、貫通
孔内の空気が他の貫通孔へ流動するため、貫通孔内部の
空気圧の上昇が極めて小さいので、空気振動は下側緩衝
材へ極めて伝わり難い。
また、有孔板に貫通孔と、貫通孔同志を連通させる凹溝
とが設けられているため、有孔板の剛性が小さくなって
柔軟性が増すので、裏打材は柔軟なしなり性を備えてい
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案に係る防音床材Aの断面構造を示し、防
音床材Aは、木質床板1と裏打材3との間に中空板とし
ての中空プラスチック9が介在した状態で一体化されて
なる。
木質床板1は、乾燥された単板よりなる表面材4と、該
表面材4の下面に一体に積層された合板よりなる台板5
とからなる。なお、この木質床板1としては合板はフロ
ア材等木質系のものを適宜使用することもできる。
中空プラスチック板9は、プラスチックを押出し成形し
て得たものであって、その内部を偏平な中空部9aが多数
貫通しており、中空部9aによって木質床板1に発生した
床衝撃音を吸音すると共に、中空部9a同志を仕切る仕切
壁9bによって木質床板1に加わった床衝撃力を裏打材3
に分散して伝達する働きをする。このように、木質床板
1と裏打材3との間に中空プラスチック9を介在させる
と、床材内部の吸音性の向上と軽量化を行なうことがで
きる。また、中空プラスチック板2は、中空部2aによっ
て軽量化が図られているため取扱性に優れているので好
ましい。
裏打材3は、上下方向に貫通する多数の貫通孔6aを有す
る有孔板6と、有孔板6の上面に積層された上側緩衝材
7と、有孔板6の下側に積層された下側緩衝材8とから
なる。
有孔板6としては、木質床板1を安定して支持し得るも
のを適宜使用でき、具体的には、合板、パーティクルボ
ード、木質セメント板或いはプラスチック板等を使用す
ることができる。
また、有孔板6に設ける貫通孔6aの大きさとしては、木
質床板1に加わり、中空プラスチック板9及び上側緩衝
材7を介して貫通孔6a内部に至る床衝撃音を該貫通孔6a
の内部で吸音でき、また、木質床板1に加わり、プラス
チック板9を介して上側緩衝材7に伝わる振動を貫通孔
6a内部の空気を介して下側緩衝材8に導くことができる
程度のものが必要であり、具体的には直径10mm以上の円
形断面のものが好ましく、特に直径20mm程度の円形断面
のものが吸音性及び空気の流通性に優れており好まし
い。また、貫通孔6aのピッチとしては、上側及び下側緩
衝材7,8の材質等により適宜変更可能であるが、縦横方
向共に約50mm程度が床板全体が柔軟性を有するようにな
って好ましい。
上側緩衝材7及び下側緩衝材8としては、木質床板1に
加わった床衝撃力を吸収するため、柔軟性を有する多孔
質体を適宜使用でき、具体的には、グラスウールやロッ
クウール等の無機質繊維マット、或いはポリエステルや
ポリプロピレン等のプラスチック繊維マット、或いは発
泡プラスチック製マット等を使用できる。前記マットの
厚さは、2〜10mmのものが床材全体の厚さを余り大きく
せずに適度な衝撃吸収性を得ることができるので好まし
い。
なお、限定されるものではないが、衝撃吸収性及びコン
クリート床スラブ等よりなる床下地に対するなじみ性を
向上させるため、下側緩衝材8の材質を上側緩衝材7の
材質より柔軟なものにすることが好ましい。
また、上側及び下側緩衝材7,8を各々繊維製の緩衝材に
すると、緩衝材内部での空気の流動が生じて、これら上
側及び下側緩衝材7,8の内部で空気の流動性が得られる
ため、木質床板1に床衝撃力が加わったときに、貫通孔
6a内部の空気が上側及び下側緩衝材7,8の内部に流入で
きる。このため、貫通孔6a内部の空気圧が上昇し難いの
で、貫通孔6aの吸音機能が効果的に発揮される。
以上説明した構成の防音床材Aにおいて、本考案の特徴
として、第2図に示すように、有孔板6の下面に、貫通
孔6aを互いに連通させる凹溝としての縦方向に延びる縦
溝6bと横方向に延びる横溝6cとが設けられている。
この場合、厚さ:16mm、縦方向の長さ:950mm、横方向の
長さ:1840mmの防音床材Aに対して、第2図及び第3図
に示すように、縦溝6bは、深さ約1mm、幅約3mmの断面を
有し、各貫通孔6a間に2列ずつ設けられており、また、
第2図及び第4図に示すように、横溝6cは、縦溝6bと同
形の断面を有し、等間隔に合計5列設けられている。
このようにすることにより、木質床板1に床衝撃力が加
わると、貫通孔6a内部の空気は縦溝6bを通って、縦方向
に互いに連通している他の貫通孔6aの内部に流動するこ
とができる。そして、縦方向に流動した空気は、横溝6c
を介して互いに連通している他の貫通孔6aの内部にも流
動することができる。このため、木質床板1に床衝撃力
が加わり、上側緩衝材7内部の空気が有孔板6の貫通孔
6aの内部に流入しても、貫通孔6a内の空気は縦溝6b又は
横溝6cを通って他の貫通孔6aへ流動するので、貫通孔6a
内部の空気圧は上昇しない。従って、床衝撃力により発
生する衝撃音が、貫通孔6a内部の空気の反発により床下
地に大きく伝わる事態が防止されるので、貫通孔6aの吸
音機能が向上し、防音床材Aの防音性が向上する。
また、有孔板6に貫通孔6a、縦溝6b及び横溝6cを設ける
ことにより、有孔板6の剛性が小さくなって柔軟性が増
すため、有孔板6、上側及び下側緩衝材7,8とが一体に
なって裏打材3は柔軟なしなり性を有するようになる。
このため、木質床材1に床衝撃力が加わっても、裏打材
3が柔軟にしなりながら床衝撃力を吸収することができ
るので、防音床材Aの衝撃力吸収性が向上する。
なお、前記実施例のように、縦溝6b及び横溝6cの両方を
設けることは、貫通孔6a内の空気の流動性の点から好ま
しいが、必ずしも両方を設けなくてもよく、貫通孔6a内
部の空気が縦方向若しくは横方向に互いに流動できる程
度に縦溝6b又は横溝6cが設けられておればよい。
また、前記実施例では、縦溝6b及び横溝6cは有孔板6の
下面にのみ設けたが、有孔板6の上面にのみ、又は有孔
板6の上下両面に設けてもよい。有孔板6の上下両面に
縦溝6b及び横溝6cを設けると、前記の空気の流動が一層
スムーズになって防音性及び衝撃吸収性をさらに向上さ
せることができる。
次に、以上説明した防音床材Aに対するJIS-A1419の評
価テストについて説明する。
評価テストに供する具体例として、突板張り合板よりな
る厚さ2.8mmの木質床材1と、前記実施例のような貫通
孔6a、縦溝6b及び横溝6cを有する厚さ:3.5mmの合板より
なる有孔板6の上下面に、厚さ:1.5mmの発泡プラスチッ
クマットよりなる上側緩衝材7及び厚さ:6.0mmのプラス
チック繊維マットよりなる下側緩衝材8を積層した裏打
材3と、木質床板1と裏打材3との間に介在する厚さ:
1.5mmの中空プラスチック板9とからなる防音床板Aを
準備した。
一方、比較例として、前記具体例と同様の木質床材1
と、貫通孔6aのみを設け、縦溝6bと横溝6cとを共に設け
ていない有孔板6と、前記具体例と同様の上側及び下側
緩衝材7,8とによって構成された防音床材を準備した。
評価テストの結果は第5図に示す通りであって、比較例
の防音床材の軽量床衝撃音の遮音性能がL−50レベルで
あるのに対して、具体例の防音床材AはL−45レベルを
達成することができた。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案に係る防音床材によると、
木質床板の下面に中空板を設けたため、木質床材に加わ
った床衝撃力は中空板により分散させて裏打材に伝わ
り、また、裏打材の有孔板に貫通孔を互いに連通させる
凹溝を設けたため、木質床板に床衝撃力が加わると、貫
通孔内部の空気は凹溝を通って他の貫通孔へ流動するた
め、衝撃音が空気振動となって貫通孔に達しても、貫通
孔内部の空気圧が上昇しないので、貫通孔内部の空気振
動が下側緩衝材へ伝わらない。このように、中空板と、
凹溝により連通された貫通孔を有する裏打材との相乗効
果によって、防音性能が大きく向上し、JIS-A1419の軽
量床衝撃音レベル評価でL−45の評価を達成することが
できる。
また、有孔板の上下面の少なくとも一方に貫通孔を連通
させる凹溝を設けたため、有孔板の剛性が小さくなって
柔軟性が増すので、木質床材に床衝撃力が加わっても、
裏打材が柔軟にしなりながら床衝撃力を吸収することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例である防音床材を示
し、第1図は一部分の拡大断面図、第2図は下面の平面
図、第3図は有孔板の一部分の横断面図、第4図は有孔
板の一部分の縦断面図、第5図はJIS-A1419に基づく評
価テストの結果を示す図、第6図は従来の防音床材の断
面図、第7図は第6図の防音床材のJIS-A1419に基づく
評価テストの結果を示す図である。 A……防音床材 1……木質床材 3……裏打材 4……表面材 5……台板 6……有孔板 6a……貫通孔 6b……縦溝(凹溝) 6c……横溝(凹溝) 7……上側緩衝材 8……下側緩衝材 9……中空プラスチック板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質床板と、該木質床板の下面に設けられ
    た中空板と、該中空板の下面に設けられ、貫通孔を多数
    有する有孔板の上下両面に多孔質緩衝材を積層してなる
    裏打材とが一体化されてなり、前記有孔板の上下面の少
    なくとも一方に、前記貫通孔を互いに連通させる凹溝が
    設けられていることを特徴とする防音床材。
JP1989100099U 1989-08-28 1989-08-28 防音床材 Expired - Lifetime JPH0735011Y2 (ja)

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JPH0341038U JPH0341038U (ja) 1991-04-19
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