JP2527492B2 - 木質遮音床板 - Google Patents

木質遮音床板

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JP2527492B2 JP2210800A JP21080090A JP2527492B2 JP 2527492 B2 JP2527492 B2 JP 2527492B2 JP 2210800 A JP2210800 A JP 2210800A JP 21080090 A JP21080090 A JP 21080090A JP 2527492 B2 JP2527492 B2 JP 2527492B2
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一誠 荒木
力 大川
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Sekisui Jushi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は住宅等の建築物の床材として床面を形成する
床板に関し、とくに軽量床衝撃音と重量床衝撃音の両方
を低減しうる木質遮音床板に関するものである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 従来、床衝撃音を低減する木質遮音床板として、例え
ば実開平1−159048号公報に記載される如く、木質化粧
板の下面に、樹脂シート、切溝を有する下地合板、緩衝
板が順次積層一体化されたものが知られており、上記樹
脂シートを発泡又は軟質シートとし、下地合板の切溝を
深くしたり、多数切刻し、あるいは緩衝板を厚く、やわ
らかくすることにより軽量床衝撃音を低減していた。
しかしながら、かかる床板はやわらかく、フワフワし
て床面の安定性に難があり、軽量床衝撃音に対する遮音
性能は向上するものの、性能不安定で一定しにくかっ
た。とくにこのような床板は、重量衝撃加振時に特定周
波数(一般に500Hzが多い)において遮音性能が極端に
悪くなるため、重量床衝撃音遮音等級が劣化する問題点
があった。
この軽量衝撃加振時の遮音性能の不安定と重量衝撃加
振時の遮音等級の劣化は、衝撃源の打撃により、木質化
粧板と下地合板との間の樹脂シートの圧縮と反発による
はね返りを引き起し、このはね返りにより下地合板を起
振し、最下層の柔らかい緩衝板によりさらに共振して衝
撃振動を増幅させ、床基台に伝播するためと考えられ
る。このことから上記はね返りを抑制することが、軽量
床衝撃遮音性能を安定させ、かつ重量衝撃加振時の遮音
性能を向上させるのに重要な課題であることがわかっ
た。
又、特開平2−30848号公報に記載される如く、木質
系表面材の下面に、軟質樹脂と不織布、フェルト等の嵩
高い弾性繊維とからなる繊維樹脂複合体、分離条により
分離された合板、緩衝材が順次積層一体化された床板が
あるが、かかる床板においても繊維樹脂複合体が嵩高い
緩衝力のある材料であることから、上記と同様にはね返
り作用によって合板が起振し、衝撃振動が増幅して遮音
性能が悪くなる問題点がある。
本発明はかかる現状に鑑み、床板の中間層に設けるシ
ートの圧縮と反発によるはね返り作用を極力抑えること
により、(財)日本建築総合試験所による軽量床衝撃音
遮音等級LL−45、重量床衝撃音遮音等級LH−55を少くと
も満足する薄型の木質遮音床板を提供することを目的と
している。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本発明木質遮音床板は、木
質表面板の下面に、振動遮断用シート、木質下地板、緩
衝板が順次積層一体化されており、振動遮断用シートは
織布の少くとも片面にゴム又は合成樹脂の薄い塗膜が形
成されたものあるいは繊維に予め撥水処理が施された織
布となされ、木質下地板は複数の切溝及び/又は透孔が
所定間隔をおいて設けられ、緩衝板が繊維交絡されてい
ない不織布マットとなされたものである。
(作用) 本発明によれば、上部からの衝撃加振に際して、振動
遮断用シートの織布内に形成されている微細な空気薄膜
によって衝撃振動が遮断されると共に、緩衝力の極めて
小さい振動遮断用シートの圧縮と反発によるはね返りの
発生が著しく制限され、木質下地板の起振が著しく抑制
される。このため最下層の緩衝板を緩衝吸収のために強
いて柔かくする必要がなく、これがまた木質下地板の共
振、衝撃振動増幅が生じにくいという好循環をもたら
す。この結果、床基台へ伝搬される衝撃振動が減少し、
遮音性能が向上する。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
図面において、(1)は木質表面板、(2)は振動遮
断用シート、(3)は木質下地板、(4)は緩衝板、
(5)は発泡樹脂シートである。
木質表面板(1)は合板、木質繊維板等が使用され、
一般には表面にツキ板等が貼着され表面化粧が施されて
いる。木質表面板(1)は一般に厚み2〜5mmの細長板
(例えば幅75mm、長さ900mm)となされている。
振動遮断用シート(2)は木質表面板(1)と木質下
地板(3)との間に挾着されて積層一体化されている。
振動遮断用シート(2)は織布(21)の少くとも片面に
薄い塗膜(22)が形成され、その厚みが0.5〜2.5mmとな
されている。織布(21)は合成繊維製、天然繊維製ある
いは両者の混紡されたものとなされ、緩衝力の小さい平
織りのものが好ましいと共に、目の粗いものより目のつ
んだものが好ましい。塗膜(22)は一般に低発泡ラテッ
クスゴム液が織布(21)に薄く塗布されて形成される
が、合成樹脂溶液や発泡合成樹脂溶液が塗布されて形成
されてもよい。又、振動遮断用シート(2)は繊維に予
めシリコン樹脂等で撥水処理が施された織布であっても
よい。すなわち、振動遮断用シート(2)は織布(21)
に、木質表面板(1)と木質下地板(3)との間に挿入
して貼合わせるための接着剤が含浸しない処理として塗
膜(22)あるいは撥水処理層が形成されればよい。な
お、この振動遮断シート(2)は木質表面板(1)や木
質下地板(3)内にも挿入されていてもよい。
木質下地板(3)は合板、木質繊維板等が使用され、
一般に厚み3〜10mmの細長板(例えば幅75mm、長さ900m
m)となされている。木質下地板(3)には裏面に複数
の切溝(31)が所定間隔をおいて設けられ、木質下地板
(3)の剛性を小さくして板自体を柔かくし、上部から
の振動による振動面積を狭くして発音量が小さくなるよ
うになされている。切溝(31)は一般に幅1〜3mmとな
され、例えば第1図の場合木質下地板(3)の幅方向に
延びる溝となされ、木質下地板(3)の長さ方向に30〜
100mmピッチで設けられている。上記切溝(31)は例え
ば第5図の如く縦横に交叉して設けられてもよいし、貫
通型であってもよいし、半貫通型であってもよい。切溝
(31)の断面形状はV形状、U形状、逆V形状等適宜形
状となされればよい。又、切溝(31)の代わりに直径10
〜30mmの透孔が30〜50mm間隔で複数設けられてもよい。
又、切溝(31)と透孔の両方が設けられてもよい。
緩衝板(4)は木質下地板(3)の下面に貼着一体化
されている。緩衝板(4)は合成繊維不織布であって、
ニードリング(交絡)処理が施されていない厚み5〜6m
mの不織布マットが緩衝力、振動遮断性、耐圧強度の面
から好適に使用される。
発泡樹脂シート(5)は第3図の如く木質下地板
(3)と緩衝板(4)との間に挿入一体化されており、
必ずしも必要なものではないが、存在していると遮音性
能が向上し好ましい。発泡樹脂シート(5)としては、
可塑剤入り発泡樹脂シート、高比重物質入り発泡樹脂シ
ート等が使用され、一般に厚み0.5〜2mmとなされてい
る。なお、この発泡樹脂シート(5)は緩衝板(4)の
下面に貼着されてもよく、この場合には防湿効果が付与
でき好ましい。
本発明木質遮音床板は細長板単体や幅広板体となされ
て使用されてもよいし、これら適宜複数並列して組合わ
されて使用されてもよい。又、本発明木質遮音床板は一
般に予め積層一体化されて施工されるが、施工現場にお
いて各層を別々に積層組立てされてもよい。
第4図及び第6図はそれぞれは本発明木質遮音床板の
軽量床衝撃音レベル、重量床衝撃音レベル(JIS−A−1
418、コンクリートスラブ厚150mm)を示すグラフであ
る。まず第4図の場合について述べると、木質遮音床板
として第1図に示すものを実施例として使用し、木質表
面板を厚み2.5mmとし、振動遮断用シートを平織りの織
布の片面に低発泡ラテックスゴム液を塗布した厚み1mm
のシートとし、木質下地板を厚み5.5mm、切溝を深さ3.5
mm、幅1.5mmの半貫通型として50mmピッチで設け、緩衝
板を交絡処理を施していない厚み5mmの不織布マットと
し、床板全体として厚み14mm、幅75mm、長さ900mmとし
た。なお、第4図に比較例として、上記振動遮断用シー
トの代わりに厚み1mmの発泡軟質樹脂シートを使用し、
その他は上記と同様とした床板についてのグラフを合わ
せて示した。第4図の実線は実施例、一点鎖線は比較例
を示す。
次に第6図の場合について述べると、木質遮音床板と
して、第5図に示す如く上記第1図の木質下地板の切溝
を縦横に交叉させ、他は第1図と同様の構成としたもの
を実施例として使用した。木質表面板を厚み2.5mmと
し、振動遮断用シートを上記と同様の厚み0.8mmのシー
トとし、木質下地板を厚み5.5mm、切溝を深さ5.5mm、幅
2.8mmの貫通型とし、長さ方向に延びる2本の切溝間を3
0mm、幅方向に延びる切溝を53mmピッチで設け、緩衝板
を交絡処理を施していない厚み5.2mmの不織布マットと
し、床板全体として厚み14mm、幅75mm、長さ900mmとし
た。なお、第6図に上記第4図と同様の比較例について
のグラフを合わせて示した。第6図の実線は実施例、一
点鎖線は比較例を示す。
(発明の効果) 以上詳述した如く、本発明木質遮音床板は、木質表面
板と木質下地板との間に、織布の少くとも片面にゴム又
は合成樹脂の薄い塗膜が形成されたものあるいは繊維に
予め撥水処理が施された織布からなる振動遮断用シート
が介在されているので、該振動遮断用シートを木質表面
板と木質下地板との間に挿入して貼合わせるための接着
剤が含浸せず、織布内に形成されている微細な空気薄膜
によって衝撃振動が遮断されると共に、衝撃力が極めて
小さくなり、上部からの衝撃加振に際してシートの圧
縮、反発によるはね返りが発生せず、木質下地板の起振
が抑制され、振動の発生原因そのものを取り除くことが
でき、周波数500Hzにおける重量床衝撃音レベルを引下
げると共に、軽量床衝撃音レベルも全体的に低下させて
遮音性能をほとんど極限値にまで向上させることができ
る。
さらに、最下層の緩衝板が繊維交絡されていない不織
布マットとなされているので、緩衝板を僅か5〜6mmの
厚さにすることにより、厚み150mmのコンクリート床基
台直下階における軽量、重量床衝撃音をLL−45等級、LH
−55等級(財)日本建築総合試験所による遮音等級)と
いう高性能の遮音等級にでき、かつ床板自体を薄型、単
純構成として上記遮音性能が得られる。しかも、木質下
地板の切溝を縦横に交叉させておくことと相まって上記
軽量床衝撃音をLL−40等級という高性能の遮音等級にで
きる。又、緩衝板を上記5〜6mm厚の薄型にできること
から、床基台に敷設した場合、歩行感がよく、家具等の
載荷時の沈みが少なく、しかも床板厚さを全体的に薄型
に構成できるので、部屋高さを低くすることもなくマン
ション、集合住宅等の新築やリフォーム時に支障なく使
用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明木質遮音床板の一実施例を示す一部切欠
斜視図、第2図は同一部切欠断面図、第3図は本発明木
質遮音床板の他の実施例を示す一部切欠断面図、第4図
及び第6図はそれぞれ本発明木質遮音床板の遮音性能を
示すグラフ、第5図は本発明木質遮音床板のさらに他の
実施例を示す一部切欠平面図である。 1……木質表面板、2……振動遮断用シート、21……織
布、22……塗膜、3……木質下地板、31……切溝、4…
…緩衝板、5……発泡樹脂シート。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質表面板の下面に、振動遮断用シート、
    木質下地板、緩衝板が順次積層一体化されており、振動
    遮断シートは織布の少くとも片面にゴム又は合成樹脂の
    薄い塗膜が形成されたものあるいは繊維に予め撥水処理
    が施された織布となされ、木質下地板は複数の切溝及び
    /又は透孔が所定間隔をおいて設けられ、緩衝板は繊維
    交絡されていない不織布マットとなされた木質遮音床
    板。
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