JPH0734500Y2 - テーププレーヤーの動作状態選択機構 - Google Patents

テーププレーヤーの動作状態選択機構

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JPH0734500Y2
JPH0734500Y2 JP1987044086U JP4408687U JPH0734500Y2 JP H0734500 Y2 JPH0734500 Y2 JP H0734500Y2 JP 1987044086 U JP1987044086 U JP 1987044086U JP 4408687 U JP4408687 U JP 4408687U JP H0734500 Y2 JPH0734500 Y2 JP H0734500Y2
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JP
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lever
gear
switching lever
piece
operation state
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和仁 栗田
弘二 土井
武吉 高科
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Sony Corp
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Sony Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/44Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor

Description

【考案の詳細な説明】 本考案テーププレーヤーの動作状態選択機構を以下の項
目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術 D.考案が解決しようとする問題点 E.問題点を解決するための手段 F.実施例 a.メカシャーシ[第1図乃至第3図、第6図乃至第9
図] b.モードレバー、ロックスライダー[第1図乃至第4
図] b−1.モードレバー[第1図乃至第4図] b−2.ロックスライダー、ストップレバー[第1図乃至
第3図] b−3.動作 c.ディレクションスライダー[第3図、第5図、第6
図、第10図] d.テープ走行手段[第2図乃至第4図] d−1.キャプスタン、リール台[第2図乃至第4図] d−2.ピンチローラ[第2図、第3図] d−3.アイドラレバー、アイドラギヤ[第2図、第3
図] d−3−a.構成 d−3−b.作用 e.駆動系[第2図乃至第4図、第9図] e−1.モータ、キャプスタンプーリ[第2図乃至第4
図] e−2.伝達プーリ、伝達ギヤ[第3図、第9図] e−3.ベルト、キャプスタン等の回転[第3図] f.モードの形成、テープの走行[第2図、第3図] g.テープ走行方向切換機構[第1図、第3図、第5図、
第6図、第9図、第10図] g−1.駆動ギヤ[第3図、第5図、第6図、第9図、第
10図] g−2.ディレクションギヤ、トリガーレバー[第1図、
第3図、第5図、第6図、第9図、第10図] g−3.ディレクションボタン[第1図乃至第3図、第6
図] g−4.揺動レバー[第3図、第9図] g−5.テープ走行方向の切換[第3図、第10図] h.エンドモード選択機構[第1図乃至第3図、第6図乃
至第8図] h−1.選択ツマミ[第1図乃至第3図、第7図、第8
図] h−2.エンドモード切換レバー[第1図、第3図、第6
図乃至第8図] h−3.弾発片[第1図、第3図、第7図、第8図] h−4.メカシャーシへの取付[第1図乃至第3図、第7
図、第8図] h−5.モードの選択と形成[第1図、第3図] h−6.動作[第1図、第3図] h−6−a.オートシャットオフ[第1図] h−6−b.エンドレス再生の維持[第3図] h−6−c.シャットオフモードの一時的な解除[第1
図] G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規なテーププレーヤーの動作状態選択機構に
関する。詳しくは、互いに異なる動作状態を形成する複
数の位置のいずれかに来ることによって当該位置に応じ
た所定の動作状態を形成するための動作状態切換レバー
と該動作状態切換レバーを移動するための選択ツマミと
動作状態切換レバーをその動作された位置に保持するた
めの保持手段等を備えたテーププレーヤーの動作状態選
択機構、例えば、所謂オートリバース機能とオートシャ
ットオフ機能を備えたテーププレーヤーにおいて再生動
作がエンドレスに行なわれるエンドレスモードとリバー
ス再生状態からテープエンドになったときは再生動作が
自動的に終了するオートシャットオフモードのうちのど
ちらかのモードを選択的に設定するためのエンドモード
選択機構等の動作状態選択機構に関するものであり、そ
れぞれが異なる機能及び動きを有する複数の部材を上記
機能や動きを全く損なうこと無く単一部品として構成す
ることができるようにして、作業性や品質や経済性に優
れた新規な動作状態選択機構を提供しようとするもので
ある。
(B.考案の概要) 本考案テーププレーヤーの動作状態選択機構は、支持部
材に回動自在に支持されると共に、テープエンドの検出
に応じて駆動される駆動部材と係合する被押圧片と、該
被押圧片が上記駆動部材によって押圧回動されることに
より少なくとも再生操作部材又はヘッドベースを前進し
た位置に保持する保持板を保持解除方向へ移動させる保
持解除片とを有した動作状態切換レバーと、上記支持部
材に摺動自在に支持されると共に、上記動作状態切換レ
バーにより形成される第1の動作状態を選択する第1の
位置と第2の動作状態を選択する第2の位置との間を移
動される選択ツマミと、該選択ツマミと上記動作状態切
換レバーとを弾性的に連結する弾発部を有し、上記動作
状態切換レバーと上記選択ツマミと上記弾発部とを合成
樹脂により一体に形成し、上記選択ツマミが上記第1の
位置へと移動されることによって上記弾発部を介して上
記動作状態切換レバーの上記被押圧片を上記駆動部材と
係合可能な位置へと移動させ且つ弾発部の弾性によって
動作状態切換レバーの被押圧片を該第1の位置に保持
し、上記選択ツマミが上記第2の位置へと移動されるこ
とによって上記弾発部を介して上記動作状態切換レバー
の上記被押圧片を上記駆動部材を係合不可能な位置へと
移動させ且つ弾発部の弾性によって動作状態切換レバー
の被押圧片を該第2の位置に保持するようにすることに
より、それぞれが異なる機能及び動きを有する動作状態
切換レバーと選択ツマミとをこれら機能を全く損なうこ
と無く単一の部品として構成し、それによって、この種
の機構の構造を極めて簡単にすることができ、かつ、弾
発部の弾性よって、動作状態切換レバーの位置を選択ツ
マミの位置に応じて保持できるようにし、取扱いや取付
作業を容易にすることができると共に、常に一定の品質
を保持することができ、かつ、安価に製造することがで
きるようにしたものである。
(C.従来技術) 動作状態選択機構、即ち、複数の位置のいずれかに来る
ことによって当該位置に応じた所定の動作状態を形成す
る動作状態切換レバーを備え、該動作状態切換レバーを
上記複数の位置のいずれかに選択的に移動することによ
って所定の動作状態を選択的に設定する機構には従来か
ら各種のものがあるが、この種の機構は、基本的に、前
記動作状態切換レバー、該動作状態切換レバーを移動す
るための選択部材と所定の位置に移動された動作状態切
換レバーをその位置に保持するための保持部材、選択ツ
マミの動きを動作状態切換レバーに伝える部材及びその
他の部材が別個に存在し、かつ、互いに関連づけられて
組み立てられることによって構成されている。
(D.考案が解決しようとする問題点) 従来のエンドモード選択機構は上記したように、その構
成部材の数が非常に多く、しかも、メカシャーシにはこ
れら部材を支持するための支持軸やばね掛部等を多数設
ける必要があるため、その構造が極めて複雑になると共
に、上記多くの部材を互いに関連づけて組み立てる必要
があるため、組立に多くの作業を必要とするという問題
があった。
(E.問題点を解決するための手段) そこで、本考案テーププレーヤーの動作状態選択機構
は、上記した問題点を解決するために、支持部材に回動
自在に支持されると共に、テープエンドの検出に応じて
駆動される駆動部材と係合する被押圧片と、該被押圧片
が上記駆動部材によって押圧回動されることにより少な
くとも再生操作部材又はヘッドベースを前進した位置に
保持する保持板を保持解除方向へ移動させる保持解除片
とを有した動作状態切換レバーと、上記支持部材に摺動
自在に支持されると共に、上記動作状態切換レバーによ
り形成される第1の動作状態を選択する第1の位置と第
2の動作状態を選択する第2の位置との間を移動される
選択ツマミと、該選択ツマミと上記動作状態切換レバー
とを弾性的に連結する弾発部を有し、上記動作状態切換
レバーと上記選択ツマミと上記弾発部とを合成樹脂によ
り一体に形成し、上記選択ツマミが上記第1の位置へと
移動されることによって上記弾発部を介して上記動作状
態切換レバーの上記被押圧片を上記駆動部材と係合可能
な位置へと移動させ且つ弾発部の弾性によって動作状態
切換レバーの被押圧片を該第1の位置に保持し、上記選
択ツマミが上記第2の位置へと移動されることによって
上記弾発部を介して上記動作状態切換レバーの上記被押
圧片を上記駆動部材を係合不可能な位置へと移動させ且
つ弾発部の弾性によって動作状態切換レバーの被押圧片
を該第2の位置に保持するようにしたものである。
従って、本考案テーププレーヤーの動作状態選択機構に
よれば、それぞれ異なる機能及び動きを有する本来別個
の部材である動作状態切換レバーと選択ツマミ及び動作
状態切換レバーを保持する手段とを、これら動作状態切
換レバーや選択ツマミ等が有する機能及び動きを全く損
なうこと無く、単一部品として構成することができるの
で、その取扱いや部品管理を簡単に行なうことができ、
かつ、支持部材への取付作業が極く小数の作業で済むこ
とになり、しかも、1回の成形により必要な部材全ての
形成が完了するので製造作業が極めて簡単であると共に
その品質を一定に保持することができる。また、弾発部
の弾性によって、動作状態切換レバーの位置を選択ツマ
ミの位置に応じて保持することもできるようになる。
(F.実施例) 以下に、本考案テーププレーヤーの動作状態選択機構の
詳細を添附図面に示した実施例に従って説明する。
図示した実施例は本考案をリバース再生機能を備えたオ
ーディオテーププレーヤー1のエンドモード選択機構に
適用したものである。
尚、図面にはメカデッキと外筐の前壁部のみを示してあ
る。
(a.メカシャーシ)[第1図乃至第3図、第6図乃至第
9図] 2はメカシャーシであり、該メカシャーシ2は板状に形
成されたシャーシ部3と後述する各部の大部分が合成樹
脂により一体に形成されて成る。
シャーシ部3はその後端寄りの部分を除く大部分が左右
方向に長い略長方形状を成すと共に後端寄りの部分が略
M字形を為すように形成されており、該M字形を為す部
分の後端部からリール台支持軸4、4′が立設され、ま
た、前端部の左右両端部からアーム支持軸5、5′が立
設されている。
6はシャーシ部3の前端部から下方へ突出した比較的背
の低い前壁、7、7′はシャーシ部3にインサート成形
により設けられたキャプスタン支持スリーブであり、該
キャプスタン支持スリーブ7、7′はシャーシ部3の前
端寄りの部分の互いに左右方向に離間した位置に設けら
れており、その上端部がシャーシ部3の上面から上方へ
突出しその下端部がシャーシ部3の下面から下方へ突出
した状態で設けられている。
尚、シャーシ部3に形成された各部のうち上記した各部
以外の部分については後述する各部材や機構の説明の中
で関連して述べることにする。
(b.モードレバー、ロックスライダー)[第1図乃至第
4図] (b−1.モードレバー)[第1図乃至第4図] 8はプレイモードを形成するためのプレイレバーであ
る。該プレイレバー8はその前後両端部を除く主部8aが
左右方向に長い略長方形の板状を成すと共に、主部8aの
後端縁から2つの規制片9、9′が後方へ向けて突設さ
れており、該規制片9、9′の各後端部はこれらの間の
間隔が他の部分の間の間隔より狭くなるように互いに内
側へ向けて屈曲されている。
10は主部8aの前端部に取着された磁気ヘッド、11は主部
8aの前端縁から前方へ突出するように位置した突出部に
固定されたプレイボタン、12は主部8aの稍左側寄りの位
置から下方へ向けて切起状に形成された被ロック片であ
る。
そして、プレイレバー8はシャーシ部3の上面に前後方
向へ一定の範囲内で移動自在なるように支持されると共
に、引張スプリング13によって前方への移動力を付勢さ
れた状態で設けられており、後方へ向けて押圧されてい
ない状態においては、磁気ヘッド10がプレーヤー1に装
着されたテープカセット14の前面に前方から稍間隔を置
いて対向する位置(以下、「非プレイ位置」と言う。
尚、この位置に来ているプレイレバー8の一部を第1図
に1点鎖線で示してある。)に保持され、また、後方へ
所定量押し込まれることによって、第2図に示すよう
に、磁気ヘッド10がテープカセット14の磁気テープ15の
うちテープカセット14の前面部を通されている部分に接
触する位置(以下、「プレイ位置」と言う。)へと移動
されることになる。
16はFFモードを形成するためのFFレバー、17はREWモー
ドを形成するためのREWレバーであり、これらレバー1
6、17はシャーシ部3の下面に前後方向へ移動自在なる
ように、かつ、前方への移動力を付勢された状態で設け
られており、その前端部に押釦18、18′が取着され、ま
た、被ロック片19、19′が下方へ向けて切起状に形成さ
れている。
尚、プレイレバー8の被ロック片12の下部はシャーシ部
3に形成された図示しない孔を通してシャーシ部3の下
面から下方へ突出するように位置している。
(b−2.ロックスライダー、ストップレバー)[第1図
乃至第3図] 20は前記プレイレバー8、FFレバー16及びREWレバー17
をその押し込まれた位置に保持するためのロックスライ
ダーである。
該ロックスライダー20は左右方向に長い板状に形成され
ると共に、シャーシ部3の下側の前端寄りの部分の左側
半分程度の部分に対応した位置に、その左右両側寄りの
部分に形成された被ガイド孔21、21′がシャーシ部3に
形成されたガイド突部22、22′と摺動自在に係合するこ
とによって一定の範囲内で左右方向に移動自在なるよう
に支持され、また、引張スプリング23により、常時、左
側への移動力を付勢されている。
そして、ロックスライダー20の右側略半分に互いに左右
方向に稍間隔を置いて位置した3つの係合孔24、25及び
26が形成されると共に、これら係合孔24、25及び26の右
側縁に後端へ行くに従って左側へ変位する被押圧斜縁24
a、25a、26aと該被押圧斜縁24a、25a、26aの後端に連続
して右側へ向けて延びる係合縁24b、25b、26bが形成さ
れており、プレイレバー8、FFレバー16及びREWレバー1
7に形成された前記被ロック片12、19、19′はこれら係
合孔24、25及び26内に各別に位置している。
27はストップレバーであり、該ストップレバー27はシャ
ーシ部3の下側の左端部に前後方向へ摺動自在なるよう
に支持され、かつ、前方への移動力を付勢された状態で
設けられると共に、ロックスライダー20の左側縁の一部
を成す被押圧縁28に略前方から対向した図示しない押圧
突片が設けられており、このストップレバー27を押し込
むことによってその図示しない押圧突片がロックスライ
ダー20の上記被押圧縁28を略右斜め後方へ押圧し、それ
によって、ロックスライダー20が右側へ移動せしめられ
るようになっている。
(b−3.動作) そこで、第2図に示すように、プレイレバー8が非プレ
イ位置に来ており、かつ、FFレバー16及びREWレバー17
がいずれも後方へ押し込まれていない位置(以下、「非
押込位置」と言う。)に来ている状態、即ち、ストップ
モードからプレイレバー8、FFレバー16及びREWレバー1
7のいずれか1つが所定量後方へ押し込まれると、その
押し込まれたレバーの被ロック片12、19、19′がロック
スライダー20の係合孔24、25、26の被押圧縁24a、25a、
26aを押圧することによってロックスライダー20が一旦
右側へ移動されると共に被ロック片12、19、19′が係合
孔24、25、26の係合縁24b、25b、26bより後方に来たと
ころでロックスライダー20が引張スプリング23の引張力
により左側へ移動され、それにより、押し込まれたレバ
ーの被ロック片12、19、19′が係合縁24b、25b、26bに
係合することになる。
従って、プレイレバー8が押し込まれたときは該プレイ
レバー8が、プレイ位置へと移動され、かつ、その位置
に保持されることになり、また、FFレバー16又はREWレ
バー17が所定量押し込まれたときはこれらFFレバー16又
はREWレバー17が前記非押込位置から所定の距離後方へ
寄った位置(以下、「押込位置」と言う。)へと移動さ
れ、かつ、その位置に保持されることになる。
更に、このようにして、プレイレバー8、FFレバー16及
びREWレバー17のいずれかが押し込まれている状態から
ストップレバー27が所定量押し込まれると、前記したよ
うにロックスライダー20が右側へ移動されるため、押し
込まれているレバーの被ロック片12、19、19′と係合孔
24、25、26の係合縁24b、25b、26bとの係合が解除され
ることになり、従って、押し込まれていたレバーが非プ
レイ位置又は非押込位置に戻されることになる。
尚、プレイレバー8のプレイ位置から非プレイ位置への
移動は後述するエンドモード切換レバーが動作すること
によっても行なわれる。
(c.ディレクションスライダー)[第3図、第5図、第
6図、第10図] 29はプレイモードにおける磁気テープ15の走行方向を規
定するためのディレクションスライダーであり、該ディ
レクションスライダー29は左右方向に細長い主部29aと
該主部29aの右端寄りの位置から後方へ突出した突出部2
9bと略L字形を成しかつそのL字形の右端が上記突出部
29bの後端に連続した腕部29cとが一体に形成されて成
る。
そして、主部29aの後側縁の右端部及び左端から稍右側
へ寄った位置に上方へ向けて突出した背の低いピンチロ
ーラ規制片30、30′が形成され、また、突出部29bに略
矩形を成すカム配置孔31が形成され、更に、腕部29cの
後端部から突片32が上方へ向けて突設されている。
33は後述するアイドラレバーに所定のモードにおける所
定の方向への回動力を付勢するためのアイドラ押圧ばね
であり、該アイドラ押圧ばね33は略鋏形をしており、そ
のコイル部がディレクションスライダー29の腕部29cの
L字形の屈曲点に設けられたピン34に支持されると共
に、その2つの腕33a、33bが後方へ向けて延び、かつ、
アイドラレバーの被押圧ピンによって相対的に押圧され
ていない状態において前記突片32に左右両側から弾接す
ることにより互いに略平行に延びる姿勢で位置するよう
に設けられている。
そして、ディレクションスライダー29はシャーシ部3の
下面の前端部に左右方向へ移動自在なるように設けられ
ると共に、そのカム配置孔31の左右の側縁が後述するデ
ィレクションギヤのカムによって押圧されることにより
第3図に実線で示すフォワード位置と同図にその一部を
2点鎖線で示し、かつ、第10図に示すリバース位置との
間を移動されるようになっている。
(d.テープ走行手段)[第2図乃至第4図] (d−1.キャプスタン、リール台)[第2図乃至第4
図] 35、35′はキャプスタンであり、これらキャプスタン3
5、35′は後述するキャプスタンプーリから立設される
と共に、その下側略半分がメカシャーシ2のシャーシ部
3に設けられた前記キャプスタン支持スリーブ7、7′
に回転自在に支持されている。
尚、これら2つのキャプスタン35、35′のうち右側のも
の35がフォワードプレイモード、即ち、磁気テープ15を
フォワード方向へ走行させながら再生を行なうモードに
おいて機能するキャプスタン(以下、「F側キャプスタ
ン」と言う。)であり、左側のキャプスタン35′がリバ
ースプレイモード、即ち、磁気テープ15をリバース方向
へ走行させながら再生を行なうモードにおいて機能する
キャプスタン(以下、「R側キャプスタン」と言う。)
である。
36、36′はリール台であり、該リール台36、36′は比較
的大径なギヤ部36a、36′aと該ギヤ部36a、36′aの中
心部から上方へ向けて突出したリール係合軸36b、36′
bとが一体に形成されて成り、メカシャーシ2のシャー
シ部3に設けられた前記リール台支持軸4、4′に回転
自在に支持されている。
そして、テープカセット14がプレーヤ1に装着される
と、2つのテープリール37、37′が上記リール台36、3
6′のリール係合軸36b、36′bに各別に係合され、それ
によって、右側のテープリール37(以下、「Tリール」
と言う。)が右側のリール台(以下、「F側リール台」
と言う。)36と、左側のテープリール37′(以下、「S
リール」と言う。)が左側のリール台(以下、「R側リ
ール台」と言う。)36′と、それぞれ、一体的に回転す
る状態となる。
(d−2.ピンチローラ)[第2図、第3図] 38及び38′はピンチローラである。
39、39′はピンチローラアームであり、該ピンチローラ
アーム39、39′はその基端部がシャーシ部3に設けられ
た前記アーム支持軸5、5′に回動自在に支持されると
共にその回動端部に支持軸40、40′が設けられており、
該支持軸40、40′にピンチローラ38、38′が回転自在に
支持されている。
そして、ピンチローラアーム39、39′には略後方への回
動力が付勢されると共に、プレイレバー8が非プレイ位
置に来ているときは上記回動力に抗してピンチローラ3
8、38′をキャプスタン35、35′から稍前方へ離間して
位置させる位置に保持されている。
尚、上記支持軸40、40′の下端部はシャーシ部3に形成
された図示しない孔を通してシャーシ部3の下方にまで
達し前記ディレクションスライダー29に設けられたピン
チローラ規制片30、30′と対向されている。
そして、プレイレバー8がプレイ位置へと移動するとピ
ンチローラアーム39、39′が略後方へ向けて回動される
と共に、ディレクションスライダー29がフォワード位置
に来ている状態(以下、「フォワード状態」と言う。)
においては、第2図に示すように、右側のピンチローラ
アーム39はピンチローラ38がF側キャプスタン35に圧着
する位置まで移動するが、左側のピンチローラアーム3
9′は、第3図に示すように、ピンチローラ38′がR側
キャプスタン35′に接触する直前の位置まで来たところ
で支持軸40′がディレクションスライダー29に設けられ
た左側のピンチローラ規制片30′に当接してそれ以上後
方へ移動するのを阻止されることになる。
また、これとは逆に、ディレクションスライダー29がリ
バース位置に来ている状態(以下、「リバース状態」と
言う。)においては、左側のピンチローラアーム39′が
ピンチローラ38′がR側キャプスタン35′に圧着する位
置まで回動するが、右側のピンチローラアーム39の後方
への移動はディレクションスライダー29に設けられた右
側のピンチローラ規制片30によってそのピンチローラ38
がF側キャプスタン35に接触する直前の位置まで来たと
ころでそれ以上後方へ移動するのを阻止されることにな
る。
しかして、フォワード状態からプレイモードが形成され
たときは右側のピンチローラ38がF側キャプスタン35に
圧着され、リバース状態からプレイモードが形成された
ときは左側のピンチローラ38′がR側キャプスタン35′
に圧着されることになる。
(d−3.アイドラレバー、アイドラギヤ)[第2図、第
3図] 41は後述する伝達ギヤによって回転されリール台36、3
6′と噛合することによりこれらリール台36、36′を駆
動するアイドラギヤ、42は該アイドラギヤ41を支持して
いるアイドラレバーである。
(d−3−a.構成) アイドラレバー42は略前後方向に長い板状に形成される
と共にその長手方向における中間部から稍前寄りの位置
がシャーシ部3の後端縁寄りの位置に設けられた支持軸
43のシャーシ部3から上方へ突出した部分に回動自在に
支持されており、その後端部から下方へ突出した支持軸
44にアイドラギヤ41が回転自在に支持されている。
45はアイドラレバー42の前端部から下方へ向けて突出し
た被押圧ピン、46はアイドラレバー42の前端部上面に形
成された被規制突部である。
また、アイドラギヤ41はリール台36、36′のギヤ部36
a、36′aの2分の1程度の直径を有する大ギヤ41aと該
大ギヤ41aの上面に位置した小ギヤ41bとが一体に形成さ
れて成り、大ギヤ41aが後述する第2の伝達ギヤと常時
噛合されている。
尚、47はシャーシ部3の上面のうちアイドラレバー42の
右側の位置に設けられた中間ギヤであり、該中間ギヤ47
はF側リール台36のギヤ部36aと常時噛合している。
そして、アイドラレバー42の被押圧ピン45の下端部は前
記ディレクションスライダー29に設けられたアイドラ押
圧ばね33の2つの腕33aと33bの先端部間に位置してお
り、アイドラレバー42は、ディレクションスライダー29
がフォワード位置に来ている状態においては、第3図に
実線で示すように、被押圧ピン45がアイドラ押圧ばね33
の右側の腕33aにより左側へ向けて押圧されることによ
り時計回り方向への回動力を付勢され、ディレクション
スライダー29がリバース位置に来ている状態において
は、同図に2点鎖線で示すように、被押圧ピン45がアイ
ドラ押圧ばね33の左側の腕33bにより右側へ向けて押圧
されることにより反時計回り方向への回動力を付勢され
ている。
また、アイドラレバー42の被規制突部46はプレイレバー
8の前記2つの規制片9、9′の間に位置されており、
プレイレバー8が非プレイ位置に来ている状態において
は規制片9、9′の後端部が上記被規制突部46を左右両
側から略挟むように位置し、それによって、アイドラレ
バー42がアイドラ押圧ばね33により付勢された前記回動
力に抗して、その回動範囲の略中間の位置に保持される
ようになっており、アイドラレバー42がこの位置に来て
いる状態において、アイドラギヤ41の小ギヤ41bがR側
リール台36′のギヤ部36′a及び中間ギヤ47のいずれに
も噛合しない位置(以下、「中立位置」と言う。)に保
持される。
(d−3−b.作用) そこで、プレイレバー8が非プレイ位置に来ている状態
からプレイ位置へと移動すると、第2図に示すように、
規制片9、9′の後端部がアイドラレバー42の被規制突
部46より後方の位置へ逃げるため、アイドラレバー42の
規制片9、9′による位置の規制が解除されることにな
る。
従って、この場合、ディレクションスライダー29がフォ
ワード位置に来ていれば、アイドラレバー42が時計回り
方向へ回動してアイドラギヤ41の小ギヤ41bが中間ギヤ4
7を介してF側リール台36のギヤ部36aと噛合され、ま
た、ディレクションスライダー29がリバース位置に来て
いれば、アイドラレバー42が反時計回り方向へ回動して
アイドラギヤ41の小ギヤ41bがR側リール台36′のギヤ
部36′aと噛合されることになる。
尚、上記した状態からプレイレバー8が非プレイ位置に
戻されると、規制片9、9′の後端部がアイドラレバー
42の被規制突部46の位置を規制するので、アイドラギヤ
41が中立位置に戻されることになる。
(e.駆動系)[第2図乃至第4図、第9図] (e−1.モータ、キャプスタンプーリ)[第2図乃至第
4図] 48はモータであり、該モータ48はシャーシ部3の下面の
右端部に固定されると共にその回転軸48aの下端部に比
較的小径なプーリ49が固着されている。
50、50′はキャプスタンプーリであり、該キャプスタン
プーリ50、50′はこれより稍大径なフライホィール51、
51′の上面に固定されており、これらキャプスタンプー
リ50、50′の中心に前記キャプスタン35、35′の下端部
が固定されている。
52は右側のキャプスタンプーリ50の上面の中心から上方
へ突出するように形成されたギヤ部である。
(e−2.伝達プーリ、伝達ギヤ)[第3図、第9図] 53は伝達プーリであり、該伝達プーリ53にはその上面の
中心部から上方へ突出した円筒状のボス54と該ボス54を
囲むように位置した第1の伝達ギヤ55が一体に形成され
ている。
また、56は第2の伝達ギヤであり、該第2の伝達ギヤ56
は上記ボス54に回転自在に外嵌されると共に、伝達プー
リ53にその回転力を図示しない摩擦接触手段を介して伝
達される状態で結合されている。
そして、伝達プーリ53はそのボス54に前記支持軸43、即
ち、アイドラレバー42が支持されている支持軸のシャー
シ部3から下方へ突出した部分が挿通されることによっ
て該支持軸43に回転自在に支持されている。
尚、アイドラギヤ41の大ギヤ41aは上記第2の伝達ギヤ5
6と常時噛合している。
(e−3.ベルト、キャプスタン等の回転)[第3図] 57は無端状のベルトであり、該無端状ベルト57は、前記
モータ48のプーリ49−右側のキャプスタンプーリ50−左
側のキャプスタンプーリ50′−伝達プーリ53にこの順序
で無端状に巻き付けられており、右側のキャプスタンプ
ーリ50には後方を向いている部分に、また、左側のキャ
プスタンプーリ50′には前方を向いている部分に、それ
ぞれ巻き付けられている。従って、2つのキャプスタン
プーリ50、50′は互いに反対方向へ回転されることにな
る。
尚、モータ48は前記プレイレバー8、FFレバー16及びRE
Wレバー17のいずれかが押し込まれることによって回転
され、その回転方向は回転軸48aが第3図における時計
回り方向へ回転される方向になっている。
そこで、モータ48が回転すると、ベルト57が走行され、
それにより、右側のキャプスタンプーリ50が第3図にお
ける反時計回り方向へ、左側のキャプスタンプーリ5
0′、伝達プーリ53、第1、第22つの伝達ギヤ55、56が
同図における時計回り方向へそれぞれ回転されることに
なり、これによって、F側キャプスタン35及びアイドラ
ギヤ41が反時計回り方向へ、R側キャプスタン35′が時
計回り方向へ回転することになる。
(f.モードの形成、テープの走行)[第2図、第3図] そこで、ストップ状態からプレイレバー8がプレイ位置
へと移動されると、モータ48が回転し、キャプスタン3
5、35′、伝達ギヤ55、56及びアイドラギヤ41が回転さ
れると共に、フォワード状態においては、右側のピンチ
ローラ38がF側キャプスタン35に圧着され、かつ、アイ
ドラギヤ41の小ギヤ41bが中間ギヤ47を介してF側リー
ル台36のギヤ部36aに噛合され、また、リバース状態に
おいては左側のピンチローラ38′がR側キャプスタン3
5′に圧着され、かつ、アイドラギヤ41の小ギヤ41bがR
側リール台36′のギヤ部36′aと噛合されることにな
り、それによって、フォワード状態においてはF側リー
ル台36が反時計回り方向へ、又、リバース状態において
はR側リール台36′が時計回り方向へ回転されることに
なる。
従って、テープカセット14がプレーヤー1に装着されて
いる状態からプレイモードになると、磁気ヘッド10が磁
気テープ15に接触すると共に、磁気テープ15は、フォワ
ード状態においてはF側キャプスタン35とこれに圧着し
た右側のピンチローラ38とによって挟まれてフォワード
方向へ定速で走行され、かつ、Tリール37に巻き取られ
て行く状態で再生動作が行なわれることになり、リバー
ス状態においてはR側キャプスタン35′とこれに圧着し
た左側のピンチローラ38′とによって挟まれてリバース
方向へ定速で走行され、かつ、Sリール37′に巻き取ら
れて行く状態で再生動作が行なわれることになる。
尚、プレイモードにおけるテープの走行方向は後述する
テープ走行方向切換機構により切り換えられる。
また、FFレバー16もしくはREWレバー17が押し込まれた
ときは、これらレバー16、17がシャーシ部3に回動自在
に支持されている高速走行ギヤ58、58′をリール台36、
36′のギヤ部36a、36′aに直接に又は間接に噛合する
位置へと移動するようになっており、それによって、リ
ール台36、36′が高速でテープ巻取方向へ回転されるこ
とになる。
(g.テープ走行方向切換機構)[第1図、第3図、第5
図、第6図、第9図、第10図] 59はテープ走行方向切換機構、即ち、プレイモードが形
成されている状態において磁気テープ15の走行方向をフ
ォワード方向からリバース方向へあるいはリバース方向
からフォワード方向へと切り換えるための機構であり、
前記したディレクションスライダー29と、該ディレクシ
ョンスライダー29を移動するためのディレクションギヤ
と、該ディレクションギヤを駆動するための駆動ギヤ
と、上記ディレクションギヤの回転を制御するためのト
リガーレバーと、該トリガーレバーを移動するためのデ
ィレクションボタン及び伝達ギヤ等から成る。
(g−1.駆動ギヤ)[第3図、第5図、第6図、第9
図、第10図] 60は駆動ギヤである。該駆動ギヤ60は平ギヤ状を成すギ
ヤ部61と該ギヤ部61の上面に形成された第1のカム62及
び第2のカム63とギヤ部61の下面に形成された小ギヤ64
とが一体に形成されて成り、第1のカム62はギヤ部61の
中心部から該中心部と外周縁との間の略中間の位置まで
の部分に略楕円形を成すような形状で形成されており、
また、第2のカム63はギヤ部61の外周縁と第1のカム62
の基端部との間の略中央部に位置すると共に、その外側
を向いたカム面が右回り方向に行くに従って駆動ギヤ60
の中心に近づくように形成されている。
そして、駆動ギヤ60はシャーシ部3の下面から下方へ向
けて突設された支持軸65に回転自在に支持されると共
に、そのギヤ部61が右側のキャプスタンプーリ50に形成
されたギヤ部52と噛合されている。
従って、駆動ギヤ60はモータ48が回転している間は常時
回転していることになり、その回転方向は第3図におけ
る時計回り方向である。
(g−2.ディレクションギヤ、トリガーレバー)[第1
図、第3図、第5図、第6図、第9図、第10図] 66はディレクションギヤであり、該ディレクションギヤ
66は、略平ギヤ状を成すギヤ部67と、該ギヤ部67の上面
の中心部に形成された背の低い円柱状を成すボス部68
と、一端部が上記ボス部68の中心部の上面に連続し、か
つ、前記駆動ギヤ60に形成された第1のカム62と略同じ
ような形状を有するカム69とが一体に形成されて成り、
ボス部68の外周面のうちカム69の先端部と略反対側の位
置に押圧突起70が形成されると共に、ギヤ部67の歯部の
うちカム69の長手方向に略沿う方向において互いに反対
側に位置した部分に歯欠部67a、67bが形成されている。
また、ギヤ部67の下面の歯元円に近接した部分のうちギ
ヤ部67の中心を挟んで反対側の位置にストッパー突部7
1、71′が形成され、更に該ストッパー突部71、71′に
中心側から稍離間して対向する位置に被送り突部72、7
2′が形成されている。
そして、ディレクションギヤ66はシャーシ部3から下方
へ向けて突設された支持軸73に回転自在に支持されると
共に、カム69がディレクションスライダー29に形成され
た前記カム配置孔31内に稍余裕を有して位置され、か
つ、歯欠部67a、67b以外の部分が駆動ギヤ60の小ギヤ64
と対向する向きとなったときギヤ部67が上記小ギヤ64と
噛合する状態で設けられている。
74はトリガーレバーであり、該トリガーレバー74は前後
方向に長い板状に形成されると共に、前記支持軸73の下
端部及びメカシャーシ2の前壁6に前後方向へ一定の範
囲内で移動自在なるように支持され、かつ、引張スプリ
ング75によって常時前方への移動力を付勢された状態と
されれており、その上面、即ち、ディレクションギヤ66
に下方から対向する面に制御突片76が形成され、また、
その後端部は側方から見て略コ字形に形成されており、
該コ字形の部分の上片77がプレイモードからテープエン
ドになったとき、後述する揺動レバーによって押圧され
る被押圧部になっている。
そして、ディレクションギヤ66が、第3図に示す位置、
即ち、カム69の先端部がギヤ部67の中心部の左稍斜め前
方に位置する向きとなる位置(以下、「第1の位置」と
言う。)に来ているときはギヤ部67の2つの歯欠部67
a、67bの一方67aが駆動ギヤ60の小ギヤ64と対向され、
また、ディレクションギヤ66が第10図(同図は下方から
見ている)に示す位置、即ち、カム69の先端部がギヤ67
の中心部の右稍斜め後方に位置する向きとなる位置(以
下、「第2の位置」と言う。)に来ているときはギヤ部
67の他方の歯欠部67bが駆動ギヤ60の小ギヤ64と対向さ
れ、ディレクションギヤ66はこれら第1の位置又は第2
の位置に来たとき、主としてそのストッパー突部71、7
1′の一方がトリガーレバー74の制御突片76に左側から
当接することによりこれら第1の位置又は第2の位置に
保持されることになる。
しかして、ディレクションギヤ66が第1の位置に来てい
る状態においてはディレクションスライダー29がそのア
イドラ押圧ばね33の右側の腕33aがアイドラレバー42の
被押圧ピン45を左側へ押圧することにより生ずる右方へ
の移動力とそのカム配置孔31の左側縁がディレクション
ギヤ66のカム69の先端面に当接することによってフォワ
ード位置に保持され、また、ディレクションギヤ66が第
2の位置に来ている状態においてはディレクションスラ
イダー29がそのアイドラ押圧ばね33の左側の腕33bがア
イドラレバー42の被押圧ピン45を右側へ押圧することに
よって生じている左方への移動力とそのカム配置孔31の
右側縁がディレクションギヤ66のカム69の先端面に当接
することによってリバース位置に保持されることにな
る。
(g−3.ディレクションボタン)[第1図乃至第3図、
第6図] 78はテープ走行方向を任意に切り換えるとき操作するデ
ィレクションボタンである。
該ディレクションボタン78は、その押圧片78aが前記ト
リガーレバー74の前端縁に前方から近接して対向した状
態で、メカシャーシ2の前壁6に一定の範囲内において
前後方向へ移動自在なるように設けられると共に、上記
押圧片78aから後方へ向けて突設された解除ピン79の先
端部が前壁6に形成された孔80を通して上記前壁6の後
方に位置されている。
しかして、このディレクションボタン78が押し込まれる
と、その押圧片78aがトリガーレバー74を押圧すること
になるので、それによって、トリガーレバー74が後方へ
移動せしめられることになる。
(g−4.揺動レバー)[第3図、第9図] 81は揺動レバーである。
該揺動レバー81は略逆L字形の板状に形成されると共
に、その前端部に下方へ突出した引掛突部82と当接突部
83が形成されており、また、その左端部が前記第2の伝
達ギヤ56の下面から下方へ突出した図示しない軸部に該
第2の伝達ギヤ56の回転力を摩擦接触手段を介して伝達
される状態で回動自在に支持され、更に、上記当接突部
83が前記駆動ギヤ60の第1のカム62の外周面に略後方か
ら対向されている。
そこで、モータ48が回転すると、第2の伝達ギヤ56が時
計回り方向へ回転されるので、揺動レバー81に第3図に
おける時計回り方向への回動力が付勢されることになる
が、揺動レバー81の当接突部83は駆動ギヤ60の第1のカ
ム62に対向しているため、該当接突部83が第1のカム62
に当接することによってそれ以上時計回り方向へ回動す
るのを阻止されることになり、従って、揺動レバー81は
第2の伝達ギヤ56に対してスリップすると共にその当接
突部83が駆動ギヤ60の第1のカム62の外周面に圧着され
ることになる。
また、これと共に、モータ48が回転すると駆動ギヤ60が
時計回り方向へ回転するので、第1のカム62及び第2の
カム63が時計回り方向へ回転することになり、そして、
第1のカム62の外周面はその基端部から先端部へ行くに
従って駆動ギヤ60の中心からの距離が長くなっているた
め、第1のカム62の外周面の揺動レバー81の当接突部83
と対向する位置の駆動ギヤ60の中心からの距離が周期的
に変化することになる。
従って、この第1のカム62の外周面に圧着している当接
突部83は第1のカム62の外周面の上記距離の変化に従っ
て略前後方向へ周期的に移動されることになり、これに
よって、揺動レバー81が略前後方向へ一定のストローク
で周期的に移動、即ち、揺動されることになり、この揺
動は、第2の伝達ギヤ56及び駆動ギヤ60が回転している
限り休み無く行なわれることになる。
そして、プレイモードからテープエンドになったとき、
即ち、Tリール37による磁気テープ15の巻取が完了した
とき、あるいはSリール37′による磁気テープ15の巻取
が完了したときは、これらテープリール37、37′が装着
されているF側リール台36又はR側リール台36′の回転
が阻止されるので、この負荷によって、これらリール台
36、36′にアイドラギヤ41や中間ギヤ47を介して噛合し
ている第2の伝達ギヤ56の回転が阻止されることにな
り、これにより、それまで揺動レバー81に付勢されてい
た時計回り方向への回動力が無くなるので、揺動レバー
81の当接突部83の駆動ギヤ60の第1のカム62に対する圧
着力が無くなることになる。
従って、この状態になると、揺動レバー81の当接突部83
は第1のカム62によって最も後方へ移動されたところで
動きが止まることになる。
そして、この状態から駆動ギヤ60が更に回転すると第2
のカム63の先の尖った部分が揺動レバー81の当接突部83
に略前側から接触し、次いで、第2のカム63の外周面が
上記当接突部83を略後方へ向けて押圧することになる。
これによって、揺動レバー81が、第9図に示すように、
更に後方へ寄った位置、即ち、前記揺動ストロークの範
囲を超えた位置(以下、「テープエンド位置」と言
う。)へと移動されることになる。
しかして、揺動レバー81がこのようにしてテープエンド
位置へと移動されると、その引掛突部82が前記トリガー
レバー84の被押圧部77を略後ろ斜め右側へ押圧し、それ
によって、トリガーレバー74を後方へ移動せしめること
になる。
(g−5.テープ走行方向の切換)[第3図、第10図] しかして、テープ走行方向の切換はディレクションボタ
ン78が押し込まれ、あるいは揺動レバー81がテープエン
ド位置へと移動されてトリガーレバー74が後方へ移動さ
れることにより開始される。
即ち、トリガーレバー74が後方へ移動されると、トリガ
ーレバー74の制御突片76がディレクションギヤ66のスト
ッパー突部71(又は71′)の移動を阻止しない位置へ逃
げると共に被送り突部72(又は72′)の斜面を押圧する
ことになり、これによって、ディレクションギヤ66が稍
反時計回り方向へ回転されてギヤ部67が回転している駆
動ギヤ60の小ギヤ64と噛合されるので、ディレクション
ギヤ66が上記小ギヤ64により第3図における反時計回り
方向へ回転されることになる。
そして、ディレクションギヤ66が略半回転したところで
ギヤ部67の歯欠部67b(又は67a)が駆動ギヤ60の小ギヤ
64と対向されると共にストッパー突部71′(又は71)が
トリガーレバー74の制御突片76に当接してそれ以上の回
転が阻止されることになる。
即ち、ディレクションギヤ66は略半回転したところでそ
の回転が阻止されることになる。
しかして、ディレクションギヤ66が第1の位置に来てい
る状態、即ち、磁気テープ15がフォワード方向へ走行す
る状態でのプレイモードからディレクションボタン78が
押圧されあるいはテープエンドになったときはディレク
ションギヤ66が第2の位置へと移動されるので、ディレ
クションスライダー29がフォワード位置からリバース位
置へと移動されてテープ走行方向がリバース方向に切り
換えられることになり、また、ディレクションギヤ66が
第2の位置に来ている状態、即ち、磁気テープ15がリバ
ース方向へ走行する状態でのプレイモードからディレク
ションボタン78が押圧されあるいはテープエンドになっ
たときはディレクションギヤ66が第1の位置へと移動さ
れるので、ディレクションスライダー29がリバース位置
からフォワード位置へと移動されてテープ走行方向がフ
ォワード方向に切り換えられることになる。
尚、プレイモードにおけるテープ走行方向の自動切換は
揺動レバー81がテープエンド位置へと移動されることに
よって上記したように行なわれるが、この動作は、後述
するエンドモード選択機構によってエンドレスモードが
選択されている場合はテープエンドになる度に行なわ
れ、従って、再生動作はフォワードプレイモードとリバ
ースプレイモードに交互に切り換えられて無限に継続さ
れることになる。
また、後述するエンドモード選択機構によってシャット
オフモードが選択されている場合はリバースプレイモー
ドからテープエンドになったところでオートシャットオ
フ、即ち、プレイモードの自動解除動作が行なわれるこ
とになる。
(h.エンドモード選択機構)[第1図乃至第3図、第6
図乃至第8図] 84はエンドモード選択機構であり、該エンドモード選択
機構84は、プレーヤー1による再生動作がエンドレスに
行なわれる状態とするかリバースプレイモードからテー
プエンドになったとき自動的に終了する状態とするか、
そのいずれかを選択的に設定するための機構であり、そ
れぞれに異なる機能を有する3つの部材が合成樹脂によ
り一体に形成された単一部品構造を有している。
(h−1.選択ツマミ)[第1図乃至第3図、第7図、第
8図] 85はエンドモード選択機構84の選択ツマミである。
該選択ツマミ85は、後方から見て、左右方向に長い板状
に形成された基部片86と、該基部片86にメカシャーシ2
の前壁6の板厚より稍大きい間隔を置いて前方から略平
行に対向しかつ比較的薄い板状に形成されて稍撓み弾性
を有する弾性片87と、該弾性片87の前面の略中央部から
前方へ突出したツマミ部88と、上記基部片86の下面の略
中央部と弾性片87の下側縁の略中央部との間を連結した
連結片89とから成り、弾性片87の後面の左右両端部に高
さ方向に沿って延びる略半円柱状を成す突条90、90′が
形成されている。
(h−2.エンドモード切換レバー)[第1図、第3図、
第6図乃至第8図] 91はエンドモード選択機構84のエンドモード切換レバー
である。
該エンドモード切換レバー91は、その左端部を除く大部
分が左端に行くに従ってその幅が狭くなる略楔形を成す
基部片92と該基部片92の右端から後方へ向けて突出しか
つその後端部が略後ろ斜め左側へ向けて尖った嘴状に形
成された被押圧片93と、基部片92の右端から稍前方へ離
間して位置し、かつ、高さ方向に沿って延びる支点軸94
とから成り該支点軸94の下端寄りの部分が基部片92の後
面から前方へ向けて突出した連続部95によって連結され
ている。
そして、基部片92の左端部に後方へ突出した引掛突部96
が形成され、また、基部片92の前面の右端には前端へ行
くに従って次第に左側へ変位する被押圧斜面92aが形成
されている。
(h−3.弾発片)[第1図、第3図、第7図、第8図] 97はエンドモード選択機構84の弾発片である。
該弾発片97は、上方から見て、左右方向に稍間隔をおい
て位置した2つの逆U字形の互いに対向する2つの辺の
先端部間を前方へ突出した円弧状に連続したような形状
に形成されると共に、その各円弧状に屈曲した位置にそ
の幅方向に沿って延びる小さな補強突条97a、97a、97a
が形成されている。
そして、弾発片97はその右端が前記選択ツマミ85の基部
片86の左端に連続し、その左端がエンドモード切換レバ
ー91の被押圧片93の右側面に連続しており、これによっ
て、選択ツマミ85とエンドモード切換レバー91とが弾発
片97を介して一体に連結されている。
従って、エンドモード切換レバー91の支点軸94の位置が
固定された状態で選択ツマミ85が左右方向へ移動する
と、弾発片97がエンドモード切換レバー91の被押圧片93
を左右方向へ押圧もしくは引っ張りながら移動されるの
で、エンドモード切換レバー91がその支点軸94を回動中
心として略左右方向へ回動せしめられると共にその回動
された位置に弾発片97によって弾発的に、即ち、その回
動方向への力が加えられたときは該力が作用する方向へ
移動されかつ該力が加えられなくなったときは上記移動
により生じた復帰力によって元の位置に復帰する状態で
保持されることになる。
(h−4.メカシャーシへの取付)[第1図乃至第3図、
第7図、第8図] 98はメカシャーシ2の前壁6の右端寄りの部分に形成さ
れた取付孔であり、該取付孔98は選択ツマミ85の連続片
89の板厚より僅かに大きい幅を有し、かつ、連続片89の
幅の2倍余りの長さを有する左右方向に長い長孔状に形
成されると共に、その右側略半分が前壁6の下端にまで
達している。
また、前壁6の前面のうち前記取付孔98の右端から右側
へ連続した部分に互いに左右方向に稍間隔を置いて位置
した2つの係合凹部99、99′が形成され、更に、シャー
シ部3の下面の前壁6に沿う部分のうちディレクション
ギヤ66が支持された支持軸73の前方の位置にエンドモー
ド切換レバー91の支点軸94の連続部95から上方へ突出し
た部分が略完全に納まる深さを有する丸穴状の凹部100
が形成されている。
そして、選択ツマミ85は、その連結片89が前記取付孔98
に左右方向へ摺動自在なように係合されると共にその基
部片86と弾性片87とが前壁6を前後両側から軽く弾接し
た状態で位置され、かつ、弾性片87に形成された2つの
突条90、90′の右側のもの90(以下、「ストッパー」と
言う。)が前壁6の前面に形成された前記2つの係合凹
部99、99′のいずれか一方に係合された状態で前壁6に
取り付けられている。従って、選択ツマミ85は第3図に
示す位置、即ち、ストッパー90が2つの係合凹部99、9
9′のうち右側のもの99に係合した位置(以下、「シャ
ットオフモード選択位置」と言う。)と第1図に示す位
置、即ち、ストッパー90が左側の係合凹部99′に係合し
た位置(以下、「エンドレスモード選択位置」と言
う。)との間を移動することができ、かつ、これらの位
置においてクリックストップがかかる状態で前壁6に支
持されることになる。
また、エンドモード切換レバー91はその支点軸94の連続
部95から上方の部分がシャーシ部3に形成された前記丸
穴状の凹部100に回動自在に挿入されることによりシャ
ーシ部3に回動自在に支持されており、従って、エンド
モード切換レバー91はその被押圧部93がディレクション
ギヤ66の中心部に前方から対向する状態で位置すること
になる。
尚、エンドモード切換レバー91はディレクションギヤ66
のボス部68と略同じ高さに位置しており、また、その高
さ方向における位置は弾発片97によって保持されること
になる。
(h−5.モードの選択と形成)[第1図、第3図] そして、エンドモード切換レバー91は、選択ツマミ85が
前記エンドレスモード選択位置に来ている状態において
は、第3図に示すように、その基部片92の前側面がメカ
シャーシの前壁6の後面に軽く接触すると共に被押圧片
93の先端がディレクションギヤ66のボス部68の外周面に
前方から近接して位置し、かつ、該ボス部68に形成され
た前記押圧突起70の回転軌跡より稍外側に位置する向き
となる位置(以下、「エンドレスモード形成位置」と言
う。)に保持され、また、選択ツマミ85が前記シャット
オフモード選択位置へと移動すると、上記エンドレスモ
ード形成位置から時計回り方向へ稍移動した位置、即
ち、第1図に実線で示すように、その被押圧片93の先端
がディレクションギヤ66の押圧突起70の回転軌跡の内側
に入った位置(以下、「シャットオフモード形成位置」
と言う。)へと移動されることになる。
尚、101は前記ロックスライダー20に形成された被押圧
片であり、該被押圧片101はロックスライダー20の前側
縁と右側縁とが交わる角部から前方へ向けて突出すると
共にエンドモード切換レバー91の引掛突部96に右斜め後
方から稍離間して対向するように位置しており、エンド
モード切換レバー91がシャットオフモード形成位置に来
ると、第1図に実線で示すように、その引掛突部96がロ
ックスライダー20の上記被押圧片101に比較的近接して
位置することになる。
(h−6.動作)[第1図、第3図] (h−6−a.オートシャットオフ)[第1図] しかして、オートシャットオフは選択ツマミ85がシャッ
トオフモード選択位置に来ている状態においてリバース
プレイモードからテープエンドになったとき行なわれる
ことになる。
即ち、前記したように、選択ツマミ85がシャットオフモ
ード選択位置に来ている状態においてはエンドモード切
換レバー91の被押圧片93の先端部がディレクションギヤ
66の押圧突起70の回転軌跡の内側に位置しており、ま
た、リバースプレイモードにおいてはディレクションギ
ヤ66が第2の位置に来ているためその押圧突起70が、第
1図に示すように、エンドモード切換レバー91の被押圧
片93の先端部に左稍斜め後側から近接して対向した位置
に来ている。
そして、テープエンドになると前記したようにディレク
ションギヤ66が反時計回り方向へ回転されるので、前記
した状態になっているときは押圧突起70がエンドモード
切換レバー91の被押圧片93の先端部を略右側へ向けて押
圧しながら移動することになる。
すると、第1図に2点鎖線で示すように、エンドモード
切換レバー91が時計回り方向へ回動されることになり、
このとき、その基部片92の左端部に設けられた引掛突部
96が、ロックスライダー20の被押圧片101を右稍斜め後
方へ向けて押圧することになる。
これによって、ロックスライダー20が右側へ移動せしめ
られるので、プレイレバー8の被ロック片12とロックス
ライダー20の係合孔25の係合縁25bとの係合が解除され
ることになり、従って、プレイ位置に来ていたプレイレ
バー8が非プレイ位置へと戻り、ストップモードにな
る。
(h−6−b.エンドレス再生の維持)[第3図] また、エンドレス再生が為される状態は選択ツマミ85が
エンドレスモード選択位置に来ている状態において維持
される。
即ち、選択ツマミ85がエンドレスモード選択位置に来て
いる状態においては、エンドモード切換レバー91の被押
圧片93の先端部がディレクションギヤ66の押圧突起70の
回転軌跡の外側に位置しているため、ディレクションギ
ヤ66が回転するとき、即ち、テープ走行方向の切換が行
なわれるとき押圧突起70によるエンドモード切換レバー
91を回動させる動作が行なわれない。
従って、この場合は、プレイモードからテープエンドに
なる度にテープ走行方向の切換が行なわれて再生動作が
継続されて行くことになる。
(h−6−c.シャットオフモードの一時的な解除)[第
1図] 尚、選択ツマミ85がシャットオフモード選択位置に来て
いる状態、即ち、シャットオフモードが形成されている
状態において、テープ走行方向の切換が前記ディレクシ
ョンボタン78を押し込むことによって為される場合は、
形成されているシャットオフモードが一時的に解除され
てオートシャットオフが行なわれないことになる。
即ち、第1図を見て良く解るように、エンドモード切換
レバー91がシャットオフモード形成位置に来ると、その
基部片92の右側面の前記被押圧斜面92aがディレクショ
ンボタン78の解除ピン79の先端に略後方から近接して位
置することになり、従って、この状態からディレクショ
ンボタン78が押し込まれると、トリガーレバー74が後方
へ移動されてディレクションギヤ66が反時計回り方向へ
回転されることになるが、トリガーレバー74の後方への
移動が開始する直前もしくはそれと略同時に、ディレク
ションボタン78の解除ピン79がエンドモード切換レバー
91の被押圧斜面92aを略後ろ斜め左側へ押圧してエンド
モード切換レバー91をエンドレスモード形成位置へと移
動せしめることになり、この状態においてディレクショ
ンギヤ66が反時計回り方向へ回転することになる。
しかして、この場合は、リバースプレイモードであって
もディレクションギヤ66の押圧突起70がエンドモード切
換レバーの被押圧片93を押圧することなく移動するの
で、前記したオートシャットオフが行なわれることは無
く、従って、プレイモードがフォワードプレイモードに
切り換えられることになる。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案テー
ププレーヤーの動作状態選択機構は、支持部材に回動自
在に支持されると共に、テープエンドの検出に応じて駆
動される駆動部材と係合する被押圧片と、該被押圧片が
上記駆動部材によって押圧回動されることにより少なく
とも再生操作部材又はヘッドベースを前進した位置に保
持する保持板を保持解除方向へ移動させる保持解除片と
を有した動作状態切換レバーと、上記支持部材に摺動自
在に支持されると共に、上記動作状態切換レバーにより
形成される第1の動作状態を選択する第1の位置と第2
の動作状態を選択する第2の位置との間を移動される選
択ツマミと、該選択ツマミと上記動作状態切換レバーと
を弾性的に連結する弾発部を有し、上記動作状態切換レ
バーと上記選択ツマミと上記弾発部とを合成樹脂により
一体に形成し、上記選択ツマミが上記第1の位置へと移
動されることによって上記弾発部を介して上記動作状態
切換レバーの上記被押圧片を上記駆動部材と係合可能な
位置へと移動させ且つ弾発部の弾性によって動作状態切
換レバーの被押圧片を該第1の位置に保持し、上記選択
ツマミが上記第2の位置へと移動されることによって上
記弾発部を介して上記動作状態切換レバーの上記被押圧
片を上記駆動部材を係合不可能な位置へと移動させ且つ
弾発部の弾性によって動作状態切換レバーの被押圧片を
該第2の位置に保持するようにしたことを特徴とする。
従って、本考案によれば、それぞれ異なる機能及び動き
を有する本来別個の部材である動作状態切換レバーと選
択ツマミ及び動作状態切換レバーを保持する手段とを、
これら動作状態切換レバーや選択ツマミ等が有する機能
及び動きを全く損なうこと無く、単一部品として構成す
ることができる。
しかして、本考案動作状態選択機構によれば、その取扱
いや部品管理を簡単に行なうことができ、かつ、支持部
材への取付作業が極く小数の作業で済むことになり、し
かも、1回の金型成形により必要な部材全ての成形が完
了するので製造作業を極めて簡単に行なうことができる
と共にその品質を一定に保持することができる。また、
弾発部の弾性によって、動作状態切換レバーの位置を選
択ツマミの位置に応じて保持することもできるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案テーププレーヤーの動作状態選択機構をテ
ーププレーヤーのエンドモード選択機構に適用した実施
の一例を示すものであり、第1図はシャットオフモード
が形成されている状態を示す要部の平面図、第2図はプ
レイモード時のメカデッキを示す平面図、第3図はメカ
デッキのうちメカシャーシの下側の部分を示す平面図、
第4図はプレイレバーとキャプスタンプーリを示す斜視
図、第5図はテープ走行方向切換機構を示す分解斜視
図、第6図は第3図のVI−VI線に沿う断面図、第7図は
メカデッキの一部とエンドモード選択機構を示す斜視
図、第8図はメカデッキの一部とエンドモード選択機構
とを分解して示す斜視図、第9図はテープエンド状態を
示す要部の平面図、第10図はリバースモードにおけるテ
ープ走行方向切換機構を示す底面図である。 符号の説明 2……支持部材、20……保持板、70……駆動部材、84…
…動作状態選択機構、85……選択ツマミ、91……動作状
態切換レバー、93……被押圧片、96……保持解除片、97
……弾発部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−11956(JP,A) 実開 昭62−44319(JP,U) 実開 昭62−42136(JP,U) 実開 昭56−82737(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持部材に回動自在に支持されると共に、
    テープエンドの検出に応じて駆動される駆動部材と係合
    する被押圧片と、該被押圧片が上記駆動部材によって押
    圧回動されることにより少なくとも再生操作部材又はヘ
    ッドベースを前進した位置に保持する保持板を保持解除
    方向へ移動させる保持解除片とを有した動作状態切換レ
    バーと、 上記支持部材に摺動自在に支持されると共に、上記動作
    状態切換レバーにより形成される第1の動作状態を選択
    する第1の位置と第2の動作状態を選択する第2の位置
    との間を移動される選択ツマミと、 該選択ツマミと上記動作状態切換レバーとを弾性的に連
    結する弾発部を有し、 上記動作状態切換レバーと上記選択ツマミと上記弾発部
    とを合成樹脂により一体に形成し、 上記選択ツマミが上記第1の位置へと移動されることに
    よって上記弾発部を介して上記動作状態切換レバーの上
    記被押圧片を上記駆動部材と係合可能な位置へと移動さ
    せ且つ弾発部の弾性によって動作状態切換レバーの被押
    圧片を該第1の位置に保持し、 上記選択ツマミが上記第2の位置へと移動されることに
    よって上記弾発部を介して上記動作状態切換レバーの上
    記被押圧片を上記駆動部材を係合不可能な位置へと移動
    させ且つ弾発部の弾性によって動作状態切換レバーの被
    押圧片を該第2の位置に保持するようにした ことを特徴とするテーププレーヤーの動作状態選択機構
JP1987044086U 1987-03-25 1987-03-25 テーププレーヤーの動作状態選択機構 Expired - Lifetime JPH0734500Y2 (ja)

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JP1987044086U JPH0734500Y2 (ja) 1987-03-25 1987-03-25 テーププレーヤーの動作状態選択機構
KR1019880003213A KR970002833B1 (ko) 1987-03-25 1988-03-25 동작 상태 선택 기구

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JPS63153328U JPS63153328U (ja) 1988-10-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS637942Y2 (ja) * 1979-11-29 1988-03-09
JPS6111956A (ja) * 1984-06-27 1986-01-20 Sanyo Electric Co Ltd テ−プレコ−ダ−のリ−ル軸駆動装置
JPH0516658Y2 (ja) * 1985-09-03 1993-05-06
JPH0337051Y2 (ja) * 1985-09-03 1991-08-06

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KR970002833B1 (ko) 1997-03-12
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KR880011761A (ko) 1988-10-31

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