JPH07334382A - マルチコントローラシステム - Google Patents

マルチコントローラシステム

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Publication number
JPH07334382A
JPH07334382A JP6125219A JP12521994A JPH07334382A JP H07334382 A JPH07334382 A JP H07334382A JP 6125219 A JP6125219 A JP 6125219A JP 12521994 A JP12521994 A JP 12521994A JP H07334382 A JPH07334382 A JP H07334382A
Authority
JP
Japan
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controller
controllers
program
control
redundant
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Pending
Application number
JP6125219A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Kobayashi
光明 小林
Mitsuo Takakura
満郎 高倉
Yoshinobu Isaka
芳信 井坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to JP6125219A priority Critical patent/JPH07334382A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックアップ専用のコントローラが不要で、
信頼性が高く、しかもシステムコストが安価なマルチコ
ントローラシステムを提供する。 【構成】 各常用系コントローラ1a〜1cは、メモリ
6a〜6c内に制御プログラムA〜Cが格納され、メモ
リ7a〜7c内に隣接する常用系コントローラの制御プ
ログラムをバックアップ用に格納されている。冗長コン
トローラ1dおよび1eは、すべての常用系コントロー
ラ1a〜1cの状態を監視しており、常用系コントロー
ラ1a〜1cのうちいずれかの故障を検出した時あるい
は故障の報告があった時に、故障した常用系コントロー
ラの制御プログラムと、バックアップ用の制御プログラ
ムとを他の故障していない常用系コントローラから情報
ネットワーク2を介して取り込み、故障したコントロー
ラに代替して制御を続行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチコントローラシ
ステムに係り、特に、鉄鋼プラントや電力プラントなど
の大規模プラントの制御・監視を行っている複数のコン
トローラのうち障害が発生したコントローラに代えて、
冗長コントローラを代替使用して大規模プラントの制御
・監視を続行するマルチコントローラシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄鋼プラントや電力プラントなど
の大規模プラントに対するPA(プロセス・オートメー
ション)やFA(ファクトリー・オートメーション)な
どの制御システムにおいては、複数のコントローラを用
いて所期の制御を行っている。この種のシステムでは、
生産性の効率向上(高稼働率)のため、稼働中のコント
ローラに障害が発生した時に、そのコントローラをバッ
クアップするための予備のコントローラをあらかじめ用
意しておく冗長構成をとり、高信頼性、究極的には無保
守(メンテナンスフリー)を実現することが望まれてい
る。
【0003】現在、一般に広く用いられているマルチコ
ントローラシステムとしては、1:1のバックアップ方
式(二重化方式)によるものが知られている(特開平1
−266634号公報)。これは、稼働中のコントロー
ラ毎に予備のコントローラを1:1に対応して設けた冗
長構成をとるシステムである。
【0004】また、従来より1:Nのバックアップ方式
のマルチコントローラシステムも知られている(特開平
4−47403号公報)。これは、プラントの監視・制
御を行うN台のコントローラに対して1台の予備のコン
トローラを設けた冗長構成をとるシステムである。この
システムでは、N台のコントローラのうち故障した1台
のコントローラが故障時に出力する切替信号を受ける切
替ユニットにより、故障した1台のコントローラに接続
された入出力機器の制御ラインを上記の予備の1台のコ
ントローラに切り替えて、その冗長化制御プログラムを
起動可能とし、高速に予備のコントローラによる制御を
開始させるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の1:1
のバックアップ方式をとる従来のマルチコントローラシ
ステムでは、各コントローラ毎にバックアップ用の予備
のコントローラ(これを冗長コントローラというものと
する)が必要である。このため、信頼性は高いが、シス
テム規模が大きくなるほど冗長コントローラの数が多く
なり、システムコストがかなり高くなる。
【0006】一方、後者の1:Nのバックアップ方式の
従来のマルチコントローラシステムでは、冗長コントロ
ーラの数が少なくて済むため、システムコストが安価で
あるという長所がある。しかし、二重故障に耐えられ
ず、また、プラントの監視・制御を行うN台のコントロ
ーラの数が多くなると信頼性が低下するという問題があ
る。また、特別の構成の冗長コントローラが必要である
という問題もある。
【0007】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、バックアップ専用のコントローラが不要で、信頼性
が高く、しかもシステムコストが安価なマルチコントロ
ーラシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、複数の制御対象を、対応して設けられた
入出力装置を介して制御プログラムに従い、別々に制御
する複数のコントローラと、複数のコントローラ間を互
いに接続する情報ネットワークと、複数のコントローラ
と複数の入出力装置との間を接続する制御ネットワーク
と、情報ネットワークを介して複数のコントローラに接
続される一方、制御ネットワークを介して前記複数の入
出力装置に接続された、一または二以上の冗長コントロ
ーラとを有するものである。そして、複数のコントロー
ラは、自己の制御プログラムと共に他のコントローラの
制御プログラムをバックアッププログラムとして保持す
る保持手段を具備し、冗長コントローラは、プログラム
保持手段と、複数のコントローラのすべてについて障害
発生の有無を監視する監視手段と、監視手段による障害
発生コントローラ識別時には、障害発生コントローラの
有する制御プログラムとバックアッププログラムとをそ
れぞれプログラム保持手段に書き込む制御手段とを有す
る構成としたものである。
【0009】また、複数のコントローラが保持するバッ
クアッププログラムは、複数のコントローラをリング上
に配置したとしたときに一方向に隣接する位置のコント
ローラの制御プログラムであることが、複数のコントロ
ーラのすべての制御プログラムを保持することなく、最
低数の制御プログラムを重複することなく保持するだけ
でプログラムの復元ができる点で望ましい。
【0010】また、本発明の冗長コントローラの制御手
段は、前記情報ネットワークを介して障害発生コントロ
ーラの経過値および設定値を含むプログラム制御データ
を前記プログラム保持手段に書き込むと共に、前記制御
ネットワークを介して前記入出力装置のプロセス入力を
プログラム保持手段に書き込むことが、制御途中で故障
した障害発生コントローラの制御を連続して続行するこ
とができる点で好ましい。
【0011】さらに、本発明の冗長コントローラは、複
数設けられ、それぞれに、障害発生コントローラに代替
させる順番を示す優先順の値を保持する優先順レジスタ
と、前記情報ネットワークを介して入力される他の冗長
コントローラからの優先順レジスタの値と自己の優先順
レジスタの値とを比較して最優先を判断した時のみ前記
制御手段による動作を開始する優先順判定手段とを有す
ることが、複数の冗長コントローラが同時に代行するの
を避けることができる点で望ましい。
【0012】またさらに、前記冗長コントローラは、前
記制御手段による前記プログラム保持手段へのプログラ
ム書き込み動作終了後に前記優先順レジスタの保持する
値を無効とすることが、代行後に冗長コントローラとし
て動作するのを避けることができるので望ましい。
【0013】また、本発明の複数のコントローラと冗長
コントローラとは、それぞれ同一構成であることが、情
報ネットワークを共通使用して障害発生を監視すること
ができ、専用の切替装置が不要である点で、望ましい。
【0014】
【作用】本発明では、冗長コントローラは、監視手段に
より複数のコントローラのすべてについて障害発生の有
無を監視し、障害発生コントローラを識別した時には、
制御手段により障害発生コントローラの有する制御プロ
グラムとバックアッププログラムとをそれぞれプログラ
ム保持手段に書き込むようにしたため、コントローラと
入出力装置間に特別な切替装置を設けることなく、冗長
コントローラを障害発生コントローラとして代替使用す
ることができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例のシステム構成図
を示す。同図において、コントローラ1a、1bおよび
1cは、それぞれ設備5a、5bおよび5cを制御実行
中のコントローラ(以下、これを常用系コントローラと
いうものとする)である。また、コントローラ1dおよ
び1eは、それぞれ冗長コントローラである。これらの
3台の常用系コントローラ1a〜1cと2台の冗長コン
トローラ1dおよび1eとは、それぞれ情報ネットワー
ク2を介して互いに接続されており、互いの状態情報
を、例えば、トークンバス方式で収集、監視できるよう
に構成される一方、制御ネットワーク3を介してプロセ
ス入出力装置(PI/O)4a〜4cに接続されてい
る。
【0017】PI/O4a〜4cは、それぞれネットワ
ークコントローラ、ディジタルインプット(DI)、ア
ナログインプット(AI)、ディジタルアウトプット
(DO)およびアナログアウトプット(AO)などによ
り構成されており、接続ケーブルを介してそれぞれ対応
する大規模プラントの設備5a〜5cに接続されてい
る。
【0018】常用系コントローラ1aは、設備5aから
PI/O4aを介して入力される、プロセス入力である
モータ回転数やバルブ開閉度、温度などを基に、メモリ
6aの制御プログラムAに従い演算を行い、モータ電
圧、バルブ開閉信号、ヒータオン/オフ信号などを生成
し、これらの信号をPI/O4aを介して設備5aに供
給し、設備5aを制御する。同様に、常用系コントロー
ラ1bは、PI/O4bを介して設備5bをメモリ6b
内の制御プログラムBに従い制御し、常用系コントロー
ラ1cは、PI/O4cを介して設備5cをメモリ6c
内の制御プログラムCに従い制御する。
【0019】各常用系コントローラ1a〜1cでは、そ
れぞれメモリ6a〜6c内に、制御プログラムA〜Cが
格納されている一方、メモリ7a〜7c内に、隣接する
常用系コントローラの制御プログラムがバックアップ用
に格納されている。ここでは、コントローラ1aは、メ
モリ6aに自己の制御プログラムA、メモリ7aにコン
トローラ1b用の制御プログラムBをバックアッププロ
グラムとして有する。コントローラ1bは、メモリ6b
に自己の制御プログラムBを有し、メモリ7bにコント
ローラ1c用の制御プログラムCをバックアッププログ
ラムとして有する。コントローラ1cは、メモリ6cに
自己の制御プログラムCを有し、メモリ7cにコントロ
ーラ1aの制御プログラムAをバックアッププログラム
として有する。
【0020】このバックアッププログラムの持ち方のル
ールについて、図2を参照して、さらに詳細に説明す
る。常用系のコントローラ1a〜1cを、それぞれ図2
に示すように時計回りに配置したときに、バックアップ
プログラムは、時計方向の隣のコントローラの制御プロ
グラムである。すなわち、コントローラ1aのメモリ7
aには、時計方向の隣のコントローラ1bの制御プログ
ラムBがバックアッププログラムとして格納され、コン
トローラ1bのメモリ7bには時計方向の隣のコントロ
ーラ1cの制御プログラムBがバックアッププログラム
として格納され、コントローラ1cのメモリ7cには時
計方向の隣のコントローラ1aの制御プログラムAがバ
ックアッププログラムとして格納される。
【0021】このようにルール化することにより、重複
することなく、簡単に、バックアッププログラムをコン
トローラ1a〜1cに持たせることができる。また、上
記のルールから、反時計方向にコントローラを並べたと
きは、反時計方向の隣のコントローラの制御プログラム
をバックアッププログラムとして持つようにすればよい
ことは、上記の説明より容易に類推できるものである。
【0022】図1において、冗長コントローラ1dおよ
び1eは、すべての常用系コントローラ1a〜1cの状
態を監視しており、常用系コントローラ1a〜1cのう
ちいずれかの故障を検出した時、または、故障の報告が
あった時に、故障した常用系コントローラの制御プログ
ラムと、バックアップ用の制御プログラムとを、他の故
障していない常用系コントローラから情報ネットワーク
2を介して取り込み、故障したコントローラに代替して
制御を続行する。
【0023】例えば、常用系コントローラ1aが故障し
た場合、情報ネットワーク2を介して、冗長コントロー
ラ1dまたは1eは、故障した常用系コントローラ1a
の制御プログラムAを、故障していない常用系コントロ
ーラ1cのメモリ7cから読み出して取り込み、また、
バックアッププログラムBを故障していない常用系コン
トローラ1bのメモリ6bから読み出して取り込む。こ
れにより、冗長コントローラ1dまたは1eは、故障し
た常用系コントローラ1aの制御プログラムAと、バッ
クアッププログラムBとをそれぞれ有する。
【0024】同様にして、常用系コントローラ1bが故
障した場合、冗長コントローラ1dまたは1eは、故障
した常用系コントローラ1bの制御プログラムBを、故
障していない常用系コントローラ1aのメモリ7aから
読み出して取り込み、また、バックアッププログラムC
を故障していない常用系コントローラ1cのメモリ6a
から読み出して取り込む。また、常用系コントローラ1
cが故障した場合には、冗長コントローラ1dまたは1
eは、故障した常用系コントローラ1cの制御プログラ
ムCを、故障していない常用系コントローラ1bのメモ
リ7bから読み出して取り込み、また、バックアッププ
ログラムAを故障していない常用系コントローラ1aの
メモリ6aから読み出して取り込む。
【0025】故障したコントローラは、修理後、冗長コ
ントローラとして組み込まれて、動作する。なお、故障
したコントローラは、修理されることなく放置されるこ
ともあるので、冗長コントローラ1fなどをさらに増設
あるいは予め設置しておくこともできる。また、冗長コ
ントローラが複数存在する場合には、代行優先順が予め
定められる。
【0026】次に、常用系コントローラの内部構成につ
いて、図3と共に説明する。常用系コントローラ1a〜
1cは、それぞれ同一構成であるので、代表して常用系
コントローラ1aの一実施例のブロック図を図3に示
す。図3中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0027】常用系コントローラ1aは、メモリ6a、
7a、演算処理プロセッサ8、情報ネットワークプロセ
ッサ10、制御ネットワークプロセッサ11およびPI
/O転送データ用メモリ12などから構成されており、
また、自己診断装置(図示せず)も有している。なお、
メモリ6a、7aおよびPI/O転送データ用メモリ1
2は、同一のメモリにより構成されていてもよい。
【0028】情報ネットワークプロセッサ10と制御ネ
ットワークプロセッサ11とメモリ6a、7aは、シス
テムバス13を介して接続されており、また、演算処理
プロセッサ8はメモリ6a、7a、12とローカルバス
14を介して接続されている(なお、図3ではメモリ7
aと演算処理プロセッサ8との間のローカルバス14の
図示は省略してある。)。メモリ6aに格納されている
制御プログラムAは、Aコントロールプログラム15a
とAコントローラ設定値16aとAコントローラ経過値
17aとからなる。同様に、メモリ7aに格納されてい
るバックアッププログラムBは、Bコントロールプログ
ラム15bとBコントローラ設定値16bとBコントロ
ーラ経過値17bとからなる。
【0029】次に、この常用系コントローラ1aの動作
について説明する。情報ネットワークプロセッサ10
は、通常、常用系コントローラ1bから情報ネットワー
ク2を介して送られてきたBコントローラ経過値17b
を、システムバス13を介してメモリ7aに書き込む。
また、情報ネットワークプロセッサ10は、他のコント
ローラが故障した場合には、冗長コントローラのプログ
ラムの送信要求に応えて、メモリ6aあるいは7aから
制御プログラムAあるいはバックアッププログラムBを
読み出して、情報ネットワーク2へ送出する。このよう
に、情報ネットワークプロセッサ10は、コントローラ
1a内のメモリ6a、7aを直接読み書きできる。
【0030】さらに、情報ネットワーク2に接続された
各常用系コントローラ内の情報ネットワークプロセッサ
10は、互いに応答し合い、すべてのコントローラの応
答を監視する。故障したコントローラは、自己診断装置
により、例えば、故障したコントローラ名などの故障情
報を送出した後、出力を停止する。このため、故障して
いないコントローラは、故障したコントローラからの応
答を受信できなくなるため、故障したコントローラを認
識することができる。
【0031】また、演算処理プロセッサ8は、情報ネッ
トワークプロセッサ10および制御ネットワークプロセ
ッサ11の動作と平行して、Aコントローラ設定値15
aをメモリ6aから読み出すと共に、プロセス入力であ
るモータ回転数やバルブ開閉度、温度等のPI/Oデー
タをメモリ12から読み出して、Aコントロールプログ
ラム15aを実行し、カウンタのカウント値やタイマの
経過値などのAコントローラ経過値17aをメモリ6a
に書き込み、また、プロセス出力であるモータ電圧、バ
ルブ開閉信号、ヒータオン/オフ信号などのPI/O転
写データをメモリ12に書き込むことを繰り返す。
【0032】さらに、制御ネットワークプロセッサ11
は、図1のPI/O4aが送出した設備5aのプロセス
入力やPI/O4bが送出した設備5bのプロセス入力
あるいはPI/O4cが送出した設備5cのプロセス入
力を制御ネットワーク3を介して取り込み、必要に応じ
て(ユーザ定義に従って)PI/O転写データとしてメ
モリ12に書き込む。また、制御ネットワークプロセッ
サ11は、メモリ12からPI/O転写データを読み出
して、プロセス出力として制御ネットワーク3へ送出
し、設備5aを制御する。
【0033】次に、冗長コントローラの内部構成につい
て図4と共に説明する。冗長コントローラ1dおよび1
eは、それぞれ同一構成であるので、代表して冗長コン
トローラ1dの一実施例のブロック図を図4に示す。図
4中、図1および図3と同一構成部分には同一符号を付
してある。
【0034】冗長コントローラ1dは、常用系コントロ
ーラ1a〜1cと基本的には同一構成であるが、互いに
システムバス13に接続されたルールレジスタ9と監視
処理プロセッサ18と優先順レジスタ19とを有する点
に特徴がある。
【0035】次に、これらの動作について説明する。監
視処理プロセッサ18は、情報ネットワークプロセッサ
10が収集した応答監視結果から、故障した常用系コン
トローラを判定し、これにより、制御プログラムおよび
バックアッププログラムのバックアップ元コントローラ
を判断し、ルールレジスタ9から読み出したルールに基
づき、情報ネットワークプロセッサ10に対しバックア
ップ元コントローラ名と必要なプログラム名を通知す
る。
【0036】この通知を受けた情報ネットワークプロセ
ッサ10は、情報ネットワーク2を介して該当する常用
系コントローラにプログラム送信要求をする。送信要求
を受けた常用系コントローラから情報ネットワーク2を
介して送信されてきた制御プログラムおよびバックアッ
ププログラムは、図4の冗長コントローラ1d内の情報
ネットワーク10を介して取り込まれ、メモリ6dに故
障した常用系コントローラと同じ制御プログラムが格納
され、メモリ7dに故障した常用系コントローラと同じ
バックアッププログラムが格納される。
【0037】例えば、図1のコントローラ1bが故障し
た場合、冗長コントローラ1dは、図2と共に説明した
ルール(ルールレジスタ9に格納)に従って、反時計方
向に配置されたコントローラ1aのバックアッププログ
ラムBを制御プログラムとしてメモリ6dに書き込み、
時計方向に配置されたコントローラ1cの制御プログラ
ムCをバックアッププログラムとしてメモリ7dに書き
込む。図4の15c、16cおよび17cは、それぞれ
上記の制御プログラムとなるプログラムBのコントロー
ラプログラム、コントローラ設定値およびコントローラ
経過値を示し、また、15d、16dおよび17dは、
それぞれ上記のバックアッププログラムとなるプログラ
ムCのコントローラプログラム、コントローラ設定値お
よびコントローラ経過値を示す。
【0038】このようにして、冗長コントローラは、故
障した常用系コントローラと同一の制御プログラムとバ
ックアッププログラムを有するようにされるため、冗長
コントローラを故障した常用系コントローラとして用い
ることができるようになる。
【0039】ここで、冗長コントローラが複数ある場
合、故障コントローラ1台に対して冗長コントローラが
複数台あると、どの冗長コントローラを故障コントロー
ラに代替させるかを決める必要がある。この代替冗長コ
ントローラを決定するために、優先順レジスタ19が設
けられている。優先順の決め方は、先に電源が投入され
た順、あるいは、スイッチで定めた順などが考えられ
る。
【0040】冗長プロセッサ1dおよび1eは、他方の
冗長プロセッサ内の優先順レジスタ19の値を、情報ネ
ットワーク2経由で取り込み、例えば、監視処理プロセ
ッサ18が自己の優先順レジスタ19の値と比較し、自
己の優先順レジスタ19の値が最小である時に上記のプ
ログラム復元動作を行う。プログラム復元動作終了後
は、上記の優先順レジスタ19の値を無効とする。冗長
プロセッサから常用系プロセッサになったからである。
【0041】以上の構成の常用系コントローラ1a〜1
cおよび冗長コントローラ1dおよび1eを用いた本実
施例によれば、冗長コントローラ1dおよび1eは、情
報ネットワーク2を介して故障コントローラのプログラ
ムを他の常用系コントローラから取り込めるため、バッ
クアップ専用の装置が不要となり、設備費を削減するこ
とができる。
【0042】また、冗長コントローラは、図1に1dお
よび1eさらには1fで示したように、常用系コントロ
ーラ1a〜1cの台数に関係なく複数設置することがで
きるため、要求される信頼性、予算などに柔軟に対応し
たシステムを構築することができる。また、コントロー
ラ間は、情報ネットワーク2や制御ネットワーク3を介
して接続されるため、配線数を少なくできる。
【0043】ところで、上記のように常用系コントロー
ラ1a〜1cと冗長コントローラ1dおよび1eとは、
動作する構成部分が若干相違するが、基本的な構成はほ
ぼ同一である。従って、大量生産によるコスト低減やシ
ステムでのコントローラ増設などを考慮すると、両者の
構成は同一である方が望ましい。図5は、この場合のコ
ントローラの内部構成を示すブロック図である。同図
中、図1、図3および図4と同一構成部分には同一符号
を付してある。
【0044】図5において、コントローラ1は、メモリ
6、7、演算処理プロセッサ8、ルールレジスタ9、情
報ネットワークプロセッサ10、制御ネットワークプロ
セッサ11、監視処理プロセッサ18および優先順レジ
スタ19などを有し、これらがシステムバス13を介し
て互いに接続されている。また、演算処理プロセッサ8
は、メモリ6および7、PI/O転写データ用メモリ1
2などともローカルバス14を介して接続されている。
また、PI/O転写データ用メモリ12は、データバス
20を介して制御ネットワークプロセッサ11に接続さ
れている。
【0045】また、15および15′はコントロールプ
ログラム、16および16′はコントローラ設定値、1
7および17′はコントローラ経過値で、これらは異な
るプログラムのものである。このように、本実施例で
は、コントローラ1は、常用系コントローラの構成部分
である演算処理プロセッサ8と、冗長コントローラの構
成部分であるルールレジスタ9、監視処理プロセッサ1
8および優先順レジスタ19とを併せ有しているため、
常用系コントローラおよび冗長コントローラのいずれの
動作も可能である。このコントローラ1を用いた場合に
は、常用系コントローラと冗長コントローラとの専用の
切替装置が不要となるため、設備費を低減することがで
きる。
【0046】なお、本発明は、以上の実施例に限定され
るものではなく、例えば、演算処理プロセッサ8と監視
処理プロセッサ18とは同一プロセッサを共用してもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コントローラと入出力装置間に特別な切替装置を設ける
ことなく冗長コントローラを障害発生コントローラとし
て代替使用することができるため、1:1バックアップ
方式に比し設備費を低減することができると共に、1:
Nバックアップ方式に比し二重故障にも対応することが
できるため、信頼性を向上することができ、要求された
予算および信頼性に対応して柔軟に対応できるマルチコ
ントローラシステムを構築することかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】本発明におけるコントローラのバックアッププ
ログラムの所持ルールを説明する図である。
【図3】図1の常用系コントローラの一実施例のブロッ
ク図である。
【図4】図1の冗長コントローラの一実施例のブロック
図である。
【図5】常用系コントローラと冗長コントローラとを共
用したコントローラのブロック図である。
【符号の説明】
1…コントローラ、1a〜1c…常用系コントローラ、
1d〜1f…冗長コントローラ、2…情報ネットワー
ク、3…制御ネットワーク、4a〜4c…プロセス入出
力装置(PI/O)、5a〜5c…設備、6、6a〜6
d、7、7a〜7d…メモリ、8…演算処理プロセッ
サ、9…ルールレジスタ、10…情報ネットワークプロ
セッサ、11…制御ネットワークプロセッサ、12…P
I/O転写データ用メモリ、18…監視処理プロセッ
サ、19…優先順レジスタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の制御対象を、対応して設けられた
    入出力装置を介して制御プログラムに従い、別々に制御
    する複数のコントローラと、 該複数のコントローラ間を互いに接続する情報ネットワ
    ークと、 該複数のコントローラと該複数の入出力装置との間を接
    続する制御ネットワークと、 前記情報ネットワークを介して前記複数のコントローラ
    に接続される一方、前記制御ネットワークを介して前記
    複数の入出力装置に接続された、一または二以上の冗長
    コントローラとを有し、 前記複数のコントローラは、自己の制御プログラムと共
    に、他のコントローラの制御プログラムをバックアップ
    プログラムとして保持する保持手段を具備し、 前記冗長コントローラは、プログラム保持手段と、前記
    複数のコントローラのすべてについて障害発生の有無を
    監視する監視手段と、該監視手段による障害発生コント
    ローラ識別時には、該障害発生コントローラの有する制
    御プログラムとバックアッププログラムとをそれぞれ該
    プログラム保持手段に書き込む制御手段とを有すること
    を特徴とするマルチコントローラシステム。
  2. 【請求項2】 前記複数のコントローラが保持するバッ
    クアッププログラムは、該複数のコントローラをリング
    上に配置したとしたときに一方向に隣接する位置のコン
    トローラの制御プログラムであることを特徴とする請求
    項1記載のマルチコントローラシステム。
  3. 【請求項3】 前記冗長コントローラの制御手段は、前
    記情報ネットワークを介して前記障害発生コントローラ
    の経過値および設定値を含むプログラム制御データを前
    記プログラム保持手段に書き込むと共に、前記制御ネッ
    トワークを介して前記入出力装置のプロセス入力を該プ
    ログラム保持手段に書き込むことを特徴とする請求項1
    記載のマルチコントローラシステム。
  4. 【請求項4】 前記冗長コントローラは、複数設けら
    れ、それぞれに、障害発生コントローラに代替させる順
    番を示す優先順の値を保持する優先順レジスタと、前記
    情報ネットワークを介して入力される他の冗長コントロ
    ーラからの優先順レジスタの値と自己の優先順レジスタ
    の値とを比較して最優先を判断した時のみ前記制御手段
    による動作を開始する優先順判定手段とを有することを
    特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のマ
    ルチコントローラシステム。
  5. 【請求項5】 前記冗長コントローラは、前記制御手段
    による前記プログラム保持手段へのプログラム書き込み
    動作終了後に、前記優先順レジスタの保持する値を無効
    とすることを特徴とする請求項4記載のマルチコントロ
    ーラシステム。
  6. 【請求項6】 前記複数のコントローラと前記冗長コン
    トローラとは、それぞれ同一構成であることを特徴とす
    る請求項1記載のマルチコントローラシステム。
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