JPH0732819A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH0732819A JPH0732819A JP5176892A JP17689293A JPH0732819A JP H0732819 A JPH0732819 A JP H0732819A JP 5176892 A JP5176892 A JP 5176892A JP 17689293 A JP17689293 A JP 17689293A JP H0732819 A JPH0732819 A JP H0732819A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- main
- grooves
- tread
- pneumatic tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 背反関係にあるウエット性と低騒音性を両立
することができるトレッドパターンを有する空気入りタ
イヤを提供する。 【構成】 トレッドＴに実質周方向に延びる主溝１が配
置されており、一方、その主溝１の溝壁に主溝１に沿っ
て延びる実質連続した細溝２が配置されたものである。
することができるトレッドパターンを有する空気入りタ
イヤを提供する。 【構成】 トレッドＴに実質周方向に延びる主溝１が配
置されており、一方、その主溝１の溝壁に主溝１に沿っ
て延びる実質連続した細溝２が配置されたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中に発生する騒
音、所謂パターンノイズを低減するようにしたトレッド
に実質周方向に延びる主溝を有する空気入りタイヤに関
する。
音、所謂パターンノイズを低減するようにしたトレッド
に実質周方向に延びる主溝を有する空気入りタイヤに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来から存在するタイヤトレッドに施さ
れるパターンの主要機能の一つとして、ウエット路面上
におけるタイヤ走行中の排水性の確保が重要であり、こ
の点を念頭に置いてタイヤの外観にあわせて考慮した種
々なトレッドパターンが開発されてきた。最近のストレ
ート溝、即ちトレッドに実質周方向に延びる溝を備えた
トレッドパターンもその典型的なものである。
れるパターンの主要機能の一つとして、ウエット路面上
におけるタイヤ走行中の排水性の確保が重要であり、こ
の点を念頭に置いてタイヤの外観にあわせて考慮した種
々なトレッドパターンが開発されてきた。最近のストレ
ート溝、即ちトレッドに実質周方向に延びる溝を備えた
トレッドパターンもその典型的なものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うなトレッドに実質周方向に延びる溝の存在によってト
レッド面からの排水性はよくなり、その結果、ウエット
性は著しく向上するが、一方、接地面面内に路面とトレ
ッドに実質周方向に延びる溝の壁面によって構成される
気柱管が形成され、路面凹凸によってトレッドが加振さ
れると、この気柱管で共鳴が発生し、タイヤ騒音の大き
な要因となる。この気柱管共鳴音はトレッドに実質周方
向に延びる溝のボリュームと比例し、ボリュームが増加
すると、気柱管共鳴音レベルも増加する。逆にウエット
性はその溝のボリュームの増加によって良化方向に向か
うため、溝ボリュームはなるべく減少させずに如何して
低騒音化を図るかが問題であった。本発明は、上記の問
題点を解消するために創案されたものであり、その背反
関係にあるウエット性と低騒音性を両立することができ
るトレッドパターンを有する空気入りタイヤを提供する
ことを目的とする。
うなトレッドに実質周方向に延びる溝の存在によってト
レッド面からの排水性はよくなり、その結果、ウエット
性は著しく向上するが、一方、接地面面内に路面とトレ
ッドに実質周方向に延びる溝の壁面によって構成される
気柱管が形成され、路面凹凸によってトレッドが加振さ
れると、この気柱管で共鳴が発生し、タイヤ騒音の大き
な要因となる。この気柱管共鳴音はトレッドに実質周方
向に延びる溝のボリュームと比例し、ボリュームが増加
すると、気柱管共鳴音レベルも増加する。逆にウエット
性はその溝のボリュームの増加によって良化方向に向か
うため、溝ボリュームはなるべく減少させずに如何して
低騒音化を図るかが問題であった。本発明は、上記の問
題点を解消するために創案されたものであり、その背反
関係にあるウエット性と低騒音性を両立することができ
るトレッドパターンを有する空気入りタイヤを提供する
ことを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の空気入りタイヤにおいては、トレッドに実
質周方向に延びる主溝を配置する一方、その主溝の溝壁
に主溝に沿って延びる実質連続した細溝を配置したもの
が提供される。上記主溝の溝壁に主溝に沿って延びる実
質連続した細溝は幅ｗ，深さｈとすると、 細溝幅 ： ０．０５×Ｈ≦ｗ≦０．５×Ｈ（Ｈ：主溝深さ）……（１） 細溝深さ： ０．０５×Ｗ≦ｈ≦０．３×Ｗ（Ｗ：リブ幅） ……（２） の範囲にあるのが好ましい。また、１つの溝側面に複数
本の細溝が入る場合、その細溝幅を合計した値が（１）
の範囲にあるのが望ましい。
に、本発明の空気入りタイヤにおいては、トレッドに実
質周方向に延びる主溝を配置する一方、その主溝の溝壁
に主溝に沿って延びる実質連続した細溝を配置したもの
が提供される。上記主溝の溝壁に主溝に沿って延びる実
質連続した細溝は幅ｗ，深さｈとすると、 細溝幅 ： ０．０５×Ｈ≦ｗ≦０．５×Ｈ（Ｈ：主溝深さ）……（１） 細溝深さ： ０．０５×Ｗ≦ｈ≦０．３×Ｗ（Ｗ：リブ幅） ……（２） の範囲にあるのが好ましい。また、１つの溝側面に複数
本の細溝が入る場合、その細溝幅を合計した値が（１）
の範囲にあるのが望ましい。
【０００５】
【作用】空気入りタイヤにあっては、トレッドに実質周
方向に延びる主溝、即ちストレート溝に起因する気柱管
共鳴音は７００Ｈｚから１２００Ｈｚ付近で顕著に発生
する。またそのようなストレート溝を有するタイヤのタ
イヤ騒音を路面凹凸の粗さの異なる２種の路面で計測す
ると、図１に示すように気柱管共鳴音の周波数領域で粗
い路面の方が騒音レベルが大となる。これは路面凹凸入
力によりトレッド部振動が励起され気柱管共鳴管が発生
したものと考えられる。また、この粗い路面上でタイヤ
転動時にストレート溝面内振動を計測すると、特に溝底
面での振動が大きくなっていることが判り、気柱管共鳴
管の低減にはこの溝底振動の低減が有効となる。ここ
で、この溝底振動を低減させる方法を鋭意検討したとこ
ろ、ストレート溝付近の圧縮剛性の低下が効果的であ
り、トレッドに実質周方向に延びる主溝の溝壁に主溝に
沿って延びる実質連続した細溝を付加することで、溝底
の振動が低減され、騒音レベルの低下が確認された。こ
の効果は細溝幅ｗが０．０５×Ｈ（Ｈは主溝の深さ）よ
り小さい場合、または細溝深さｈが０．０５×ｗ（ｗは
リブ幅）より小さいと効果が少なくなる。さらにｗが
０．５０×Ｈより大きい場合か或いはｈが０．３×ｗよ
り大きくなるとリブ部の耐久性が著しく損なわれること
も判った。
方向に延びる主溝、即ちストレート溝に起因する気柱管
共鳴音は７００Ｈｚから１２００Ｈｚ付近で顕著に発生
する。またそのようなストレート溝を有するタイヤのタ
イヤ騒音を路面凹凸の粗さの異なる２種の路面で計測す
ると、図１に示すように気柱管共鳴音の周波数領域で粗
い路面の方が騒音レベルが大となる。これは路面凹凸入
力によりトレッド部振動が励起され気柱管共鳴管が発生
したものと考えられる。また、この粗い路面上でタイヤ
転動時にストレート溝面内振動を計測すると、特に溝底
面での振動が大きくなっていることが判り、気柱管共鳴
管の低減にはこの溝底振動の低減が有効となる。ここ
で、この溝底振動を低減させる方法を鋭意検討したとこ
ろ、ストレート溝付近の圧縮剛性の低下が効果的であ
り、トレッドに実質周方向に延びる主溝の溝壁に主溝に
沿って延びる実質連続した細溝を付加することで、溝底
の振動が低減され、騒音レベルの低下が確認された。こ
の効果は細溝幅ｗが０．０５×Ｈ（Ｈは主溝の深さ）よ
り小さい場合、または細溝深さｈが０．０５×ｗ（ｗは
リブ幅）より小さいと効果が少なくなる。さらにｗが
０．５０×Ｈより大きい場合か或いはｈが０．３×ｗよ
り大きくなるとリブ部の耐久性が著しく損なわれること
も判った。
【０００６】
【実施例】以下実施例について図面を参照して説明す
る。図１は台上タイヤ騒音に対する路面凹凸の違いよる
音圧レベルでの比較を示した図である。図２は本発明の
実施例１の要部を示した図である。図３は本発明の実施
例２の要部を示した図である。図４は台上タイヤ騒音ス
ペクトル結果を示した図である。図２はトレッドＴの周
方向に延びる２本の主溝（ストレート溝）を有するタイ
ヤの実施例１で、主溝１の溝壁に主溝１に沿って細溝２
が延びており、その溝２によって走行中における路面凹
凸入力にトレッド部Ｔの振動が励起されて発生する気柱
管共鳴音を低減し、タイヤ転動時における主溝１の溝底
３の振動を抑制している。その場合における細溝深さｈ
＝４mm，細溝深さｗ＝２mm，主溝の深さＨ＝９mm，最大
幅Ｂ＝１２mm，主溝間の距離Ｗ＝３０mmである。実施例
２が図３に示されており、２本の主溝１，１の内、一方
は上下に２段に細溝２1 ，２2 が設けられており、他方
は若干大きな溝２が側壁に周方向に穿設されている。こ
れらの溝２は実質上連続して設けられていればよい。次
に、図２に示す実施例１及び溝壁に細溝２がない従来例
をタイヤサイズ２２５／５０Ｒ１６のタイヤに適用して
単体台上試験を行い、騒音を台上騒音計測用ドラムで計
測評価し、ウエット性は実車走行による水深１０mmの水
溜まり上を直進走行させ、ハイドロプレーニングが生じ
る最低速度を測定し評価した。その結果を示すと以下の
とおりである。
る。図１は台上タイヤ騒音に対する路面凹凸の違いよる
音圧レベルでの比較を示した図である。図２は本発明の
実施例１の要部を示した図である。図３は本発明の実施
例２の要部を示した図である。図４は台上タイヤ騒音ス
ペクトル結果を示した図である。図２はトレッドＴの周
方向に延びる２本の主溝（ストレート溝）を有するタイ
ヤの実施例１で、主溝１の溝壁に主溝１に沿って細溝２
が延びており、その溝２によって走行中における路面凹
凸入力にトレッド部Ｔの振動が励起されて発生する気柱
管共鳴音を低減し、タイヤ転動時における主溝１の溝底
３の振動を抑制している。その場合における細溝深さｈ
＝４mm，細溝深さｗ＝２mm，主溝の深さＨ＝９mm，最大
幅Ｂ＝１２mm，主溝間の距離Ｗ＝３０mmである。実施例
２が図３に示されており、２本の主溝１，１の内、一方
は上下に２段に細溝２1 ，２2 が設けられており、他方
は若干大きな溝２が側壁に周方向に穿設されている。こ
れらの溝２は実質上連続して設けられていればよい。次
に、図２に示す実施例１及び溝壁に細溝２がない従来例
をタイヤサイズ２２５／５０Ｒ１６のタイヤに適用して
単体台上試験を行い、騒音を台上騒音計測用ドラムで計
測評価し、ウエット性は実車走行による水深１０mmの水
溜まり上を直進走行させ、ハイドロプレーニングが生じ
る最低速度を測定し評価した。その結果を示すと以下の
とおりである。
【０００７】 以上の結果から図４からも判るように周波数１０００Ｈ
ｚの所の音圧レベルで１．０ｄＢ減少していることが判
った。
ｚの所の音圧レベルで１．０ｄＢ減少していることが判
った。
【０００８】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は構成されて
いるので、トレッドに実質周方向に延びる主溝を配置す
る一方、その主溝の溝壁に主溝に沿って延びる実質連続
した細溝を配置したことによって走行中におけるトレッ
ドの主溝からの排水性も改善されるとともに、路面凹凸
入力にトレッド部Ｔの振動が励起されて発生する気柱管
共鳴音が低減され、タイヤ転動時における主溝１の溝底
３の振動も抑制されるので、全体としてタイヤのパター
ンノイズの低減化に寄与する等の効果を奏するものであ
る。
いるので、トレッドに実質周方向に延びる主溝を配置す
る一方、その主溝の溝壁に主溝に沿って延びる実質連続
した細溝を配置したことによって走行中におけるトレッ
ドの主溝からの排水性も改善されるとともに、路面凹凸
入力にトレッド部Ｔの振動が励起されて発生する気柱管
共鳴音が低減され、タイヤ転動時における主溝１の溝底
３の振動も抑制されるので、全体としてタイヤのパター
ンノイズの低減化に寄与する等の効果を奏するものであ
る。
【図１】台上タイヤ騒音に対する路面凹凸の違いよる音
圧レベルでの比較を示した図である。
圧レベルでの比較を示した図である。
【図２】本発明の実施例１の要部を示した図である。
【図３】本発明の実施例２の要部を示した図である。
【図４】台上タイヤ騒音スペクトル結果を示した図であ
る。
る。
１ 主溝 ２ 細溝 ２1 細溝 ２2 細溝 ３ 溝底 Ｔ トレッド
Claims (1)
- 【請求項１】 トレッドに実質周方向に延びる主溝を配
置する一方、その主溝の溝壁に主溝に沿って延びる実質
連続した細溝を配置したことを特徴とする空気入りタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5176892A JPH0732819A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5176892A JPH0732819A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0732819A true JPH0732819A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16021581
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5176892A Pending JPH0732819A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0732819A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6361436B1 (en) | 1997-03-07 | 2002-03-26 | Sega Enterprises, Ltd. | Fishing game device |
| US6537154B1 (en) | 1999-07-27 | 2003-03-25 | Alps Electric Co., Ltd. | Game controller |
| US6541760B2 (en) | 2000-01-19 | 2003-04-01 | Alps Electric Co., Ltd. | Rotation detecting apparatus detecting rotation operation by light transmission to prevent invalid detection |
| JP2009184545A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 自動車用タイヤ |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP5176892A patent/JPH0732819A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6361436B1 (en) | 1997-03-07 | 2002-03-26 | Sega Enterprises, Ltd. | Fishing game device |
| US6402617B2 (en) | 1997-03-07 | 2002-06-11 | Sega Corporation | Fishing game device |
| US6537154B1 (en) | 1999-07-27 | 2003-03-25 | Alps Electric Co., Ltd. | Game controller |
| US6541760B2 (en) | 2000-01-19 | 2003-04-01 | Alps Electric Co., Ltd. | Rotation detecting apparatus detecting rotation operation by light transmission to prevent invalid detection |
| JP2009184545A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 自動車用タイヤ |
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