JP4216545B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏摩耗の増大及びパターンノイズの悪化を防止し、排水性を向上させることができる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、従来の空気入りタイヤには、タイヤ周方向に延びる周方向溝(主溝)と、タイヤ軸方向にタイヤ周方向に対して傾斜して延びる傾斜溝(ラグ溝)と、が備えられている。
【0003】
ここで、ウェットハイプレ性を良くするために、上記溝幅を広げるなどして溝面積(ネガティブ)を増やす方法が考えられる。
【0004】
ところが、溝幅を広げると一般に排水性は向上するが、単に溝幅を広げるだけではブロックの剛性が低下して偏摩耗が増大したり、溝内のエアボリュームの増加によりパターンノイズが悪化する問題がある。
【0005】
また、周方向溝によりタイヤ周方向の排水性を確保し、傾斜溝によりタイヤ軸方向の排水性を確保することが一般的であるが、この傾斜溝を設けることにより連続したスムースな接地が損なわれ、パターンノイズの発生源となる問題がある。
【0006】
その一方で、サイプ等の切り込み溝が形成されていないブロック列では、ウェット排水性の低下のみならず、摩擦係数の低い路(低μ路)でのグリップ、ブロック剛性の高すぎが原因となる乗り心地性の悪化を引き起こす問題がある。
【0007】
また、傾斜溝を周方向溝に開口しないで寸止めすることで低ノイズ化が図れるが、これではウェット排水性が悪化する問題がある。
【0008】
さらに、傾斜溝の少なくとも一部を底上げすることで、ブロック剛性を高め偏摩耗を抑制することができるとともに、溝内のエアボリュームが減り低ノイズ化を図ることができるが、ウェット排水性が悪化する問題がある。特に、ブロックの摩耗後のウェット排水性が著しく悪化してしまう問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記事実を考慮し、偏摩耗の増大及びパターンノイズの悪化を防止し、排水性を向上させることができる空気入りタイヤを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、前記周方向溝により区画されタイヤ周方向に連続した複数の陸部とをトレッドに有する空気入りタイヤであって、前記トレッドに、タイヤ幅方向に延びるスリット、前記スリットを挟んだ踏み込み側又は蹴り出し側のどちらか一方のエッジに形成される面取り、及び前記スリットの底部近傍に設けられ前記スリットのエッジに形成される面取り側の陸部内方に向けて形成された中空部を有する陸部が、少なくとも一つ設けられている、ことを特徴としている。
【0011】
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0012】
本発明の空気入りタイヤでは、陸部のスリットに上記中空部が形成されているため、排水性を確保することができる。特に、陸部の摩耗中期以降では、中空部がタイヤの表面に出現するため、排水性をより効果的に確保することができる。
【0013】
一方、陸部のスリットに中空部を設けることにより中空部のタイヤ径方向外側の陸部の剛性が低下する。この剛性の低下により偏摩耗の増大(進行)が懸念される。
【0014】
そこで、剛性が低い陸部を面取りして傾斜させることにより、陸部の面取り部分と路面との接触を回避できるため、偏摩耗を効果的に防止することができる。
【0015】
なお、面取りされた部分が接地しないことにより、路面と陸部表面との間に隙間ができるため、摩耗初期の排水性をさらに向上することができる。
【0016】
さらに、中空部はスリットの底部近傍に設けられているため、中空部を設けたことによるスリット内のエアボリュームの増加を極力抑制でき、パターンノイズの悪化を極力防止することができる。また、タイヤ周方向に連続した陸部としたことにより低ノイズ化を図ることができる。
【0017】
以上のように本発明の空気入りタイヤによれば、偏摩耗の増大及びパターンノイズの悪化を防止し、排水性を向上させることができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記面取り及び前記中空部を有する前記スリットは、一対の周方向溝によって区画された前記陸部に形成されている、ことを特徴としている。
【0019】
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0020】
接地領域の中央付近、即ち、タイヤ幅方向最外側の陸部よりもタイヤ赤道面側のトレッド領域は、接地領域のタイヤ幅方向両端付近、即ち、ショルダー部付近のトレッド領域に比較して接地端から遠く、排水性に関して厳しい領域である。
【0021】
本発明の空気入りタイヤでは、タイヤ幅方向最外側の陸部よりもタイヤ赤道面側のトレッド領域、即ち、一対の周方向溝によって区画された陸部に面取り及び中空部を有するスリットを設けたので、排水性をより効果的に確保する上で好ましい。
【0022】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、タイヤ幅方向最外側の前記陸部には、面取りが形成され、中空部の形成されていないスリットが設けられている、ことを特徴としている。
【0023】
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0024】
トレッドの中でもショルダー部付近は摩耗に対して厳しい部分であり、中空部を設けて陸部剛性が低下すると、偏摩耗(ヒール・アンド・トゥ摩耗)を生ずる虞がある。したがって、タイヤ幅方向最外側の陸部に偏摩耗を生ずる虞がある場合には、該陸部のスリットには、面取りのみを形成して中空部を形成せず、陸部剛性を適度に低下させることが好ましい。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記スリットはタイヤ軸方向に対して傾斜して形成され、前記陸部の平面視において、該陸部の鋭角端近傍のエッジが面取りされて傾斜している、ことを特徴としている。
【0026】
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0027】
本発明の空気入りタイヤでは、スリットがタイヤ軸方向に対して傾斜して形成されているため、平面視において陸部の角部が鋭角となる。角部が鋭角となれば、その部分の剛性が低下するため、偏摩耗が増大する恐れがある。
【0028】
そこで、陸部の平面視において、該陸部の鋭角端近傍のエッジを面取りすることにより、陸部の剛性が低い部分と路面との接地を回避できるため、偏摩耗の増大を効果的に防止することができる。
【0029】
請求項5に記載の発明は、請求項1、2及び4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記スリットのタイヤ軸方向の一方側では、前記スリットを挟んだ前記陸部の踏み込み側又は蹴り出し側のどちらか一方のエッジが面取りされて傾斜しており、前記スリットのタイヤ軸方向の他方側では、前記スリットのタイヤ軸方向の一方側において面取りされた前記陸部に対して前記スリットを挟んだ反対側の前記陸部のエッジが面取りされて傾斜している、ことを特徴としている。
【0030】
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0031】
スリットのタイヤ軸方向の一方側では、スリットを挟んだ陸部の踏み込み側又は蹴り出し側のどちらか一方のエッジが面取りされて傾斜しており、スリットのタイヤ軸方向の他方側では、スリットのタイヤ軸方向の一方側において面取りされた陸部に対してスリットを挟んだ反対側の陸部のエッジが面取りされて傾斜したことにより、スリットにより分割された各陸部において、面取りされたエッジと面取りが無いエッジの両方を有することになる。
【0032】
このため、1つの陸部において面取りされたエッジ部分と面取りが無いエッジ部分とで接地圧が異なり、いわゆるインパクト成分(パターンノイズの源(加震源)となるパターンブロックエッジが受ける路面からの打撃入力、以下同じ。)が分散するため、低ノイズ化を図ることができる。
【0033】
また、面取りされた部分(エッジ)が路面と接地しないため、排水効果も得ることができる。
【0034】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記スリットは途中に曲がり部を有した屈曲状に形成され、前記スリットの曲がり部を境界として、タイヤ軸方向の一方側では前記スリットを挟んだ前記陸部の踏み込み側のエッジが面取りされて傾斜しており、タイヤ軸方向の他方側では前記スリットを挟んだ前記陸部の蹴り出し側のエッジが面取りされて傾斜している、ことを特徴としている。
【0035】
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0036】
スリットの曲がり部を境界として、タイヤ軸方向の一方側ではスリットを挟んだ陸部の踏み込み側のエッジが面取りされて傾斜しており、タイヤ軸方向の他方側ではスリットを挟んだ陸部の蹴り出し側のエッジが面取りされて傾斜したことにより、各陸部の1本のスリット内において、面取りされたエッジ部分と面取りが無いエッジ部分の両方を有することになる。
【0037】
このため、1つの陸部において面取りされたエッジ部分と面取りが無いエッジ部分とで接地圧が異なり、いわゆるインパクト成分が分散するため、低ノイズ化を図ることができる。
【0038】
また、面取りされたエッジ部分が路面と接地しないため、排水効果も得ることができるとともに、スリットを屈曲状に形成することにより、各陸部の剛性を向上させ偏摩耗を極力防止することができる。
【0039】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記スリットは前記周方向溝を挟んでタイヤ軸方向に隣接する複数の陸部に跨って形成されており、前記周方向溝を境界として、タイヤ軸方向の一方側では前記スリットを挟んだ前記陸部の踏み込み側のエッジが面取りされて傾斜しており、タイヤ軸方向の他方側では前記スリットを挟んだ前記陸部の蹴り出し側のエッジが面取りされて傾斜していることを特徴とする、ことを特徴としている。
【0040】
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0041】
周方向溝を境界として、タイヤ軸方向の一方側ではスリットを挟んだ陸部の踏み込み側のエッジが面取りされて傾斜しており、タイヤ軸方向の他方側ではスリットを挟んだ陸部の蹴り出し側のエッジが面取りされて傾斜したことにより、請求項3及び4と同様の理由により、低ノイズ化を図ることができる。
【0042】
また、同時に、面取りされたエッジ部分が路面と接地しないため、排水効果も得ることができる。
【0043】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記スリットのスリット幅は、前記周方向溝又はタイヤ軸方向端部に向けて広くなるように形成されている、ことを特徴としている。
【0044】
次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0045】
スリットのスリット幅が周方向溝又はタイヤ軸方向端部に向けて広くなるように形成されているため、水成分が周方向溝又はタイヤ軸方向端部に流入し易くなる。このため、排水効果をさらに向上させることができる。
【0046】
なお、スリットのスリット幅とは、スリットの軸方向に対して略垂直に測定した幅(最短幅)を意味する。
【0047】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記スリットの壁面は、該スリットが路面に面する荷重直下時において互いに接触する平面部を有する、ことを特徴としている。
【0048】
次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0049】
スリットが路面に面する荷重直下時では、スリットの壁面の平面部が互いに接触する。この接触により、スリットによりタイヤ周方向に区画された陸部の剛性が向上する。このため、偏摩耗を効果的に予防することができる。
【0050】
また、スリットの壁面の平面部が互いに接触することにより、制動性能を向上させることができる。
【0051】
さらに、スリットの壁面の平面部が互いに接触することにより、スリットにより区画されたタイヤ周方向の陸部の接地が連続するため、いわゆるインパクト成分を低減でき、パターンノイズを低減させることができる。
【0052】
なお、中空部が形成されているため、スリットの壁面の平面部が互いに接触しても排水性が悪化する問題は生じない。
【0053】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記エッジの面取り幅は、前記スリットのスリット幅の2倍以上7倍以下である、ことを特徴としている。
【0054】
次に、請求項10に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0055】
エッジの面取り幅がスリットのスリット幅の2倍未満では、排水性が効果的に向上せず不適切である。
【0056】
一方、エッジの面取り幅がスリットのスリット幅の7倍より大きいと、パターンノイズが発生し易くなり不適切である。
【0057】
なお、エッジの面取り幅とは、スリットの軸方向に対して略垂直に測定した幅(最短幅)を意味する。
【0058】
また、スリットのスリット幅とは、スリットの軸方向に対して略垂直に測定した幅(最短幅)を意味する。
【0059】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記エッジのスリット深さ方向の面取り深さは、前記周方向溝の溝深さの10%以上30%以下である、ことを特徴としている。
【0060】
次に、請求項11に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0061】
エッジのスリット深さ方向の面取り深さが周方向溝の溝深さの10%未満では、排水性が効果的に向上しないため不適切である。
【0062】
一方、エッジのスリット深さ方向の面取り深さが周方向溝の溝深さの30%より大きくなると、パターンノイズが発生し易くなり不適切である。
【0063】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記面取りは、前記陸部の踏面に対して10°〜45°の範囲内で傾斜している、ことを特徴としている。
【0064】
次に、請求項12に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0065】
面取りの角度が10°未満では、排水性が効果的に向上せず不適切である。
【0066】
一方、面取りの角度が45°を越えると、パターンノイズが発生し易くなり不適切である。
【0067】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記中空部は、前記スリットの溝底を基準として該溝底から前記スリットの溝深さの30%以上70%以下までの領域に設けられている、ことを特徴としている。
【0068】
次に、請求項13に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0069】
中空部が設けられている領域がスリットの溝底を基準として溝底からスリットの溝深さの30%未満であれば、排水性が効果的に向上しなくなるため、不適切である。
【0070】
一方、中空部が設けられている領域がスリットの溝底を基準として溝底からスリットの溝深さの70%より大きくなれば、パターンノイズが発生し易くなるとともに陸部表面が大きく動いて偏摩耗が発生し易くなるため、不適切である。
【0071】
請求項14に記載の発明は、請求項1乃至請求項13の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記中空部の拡径幅は、前記スリットのスリット幅の2倍以上5倍以下であり、かつ、前記エッジの面取り幅と前記スリットのスリット幅の総和以下である、ことを特徴としている。
【0072】
次に、請求項14に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0073】
中空部の拡径幅がスリットのスリット幅の2倍未満であれば、十分な排水効果が得られず、不適切である。
【0074】
一方、中空部の拡径幅がスリットのスリット幅の5倍よりも大きくなれば、中空部の体積が大きくなり過ぎる。このため、このスリットが路面に面する荷重直下時において、陸部表面が大きく動いて偏摩耗が発生し易くなり、不適切である。
【0075】
また、中空部の拡径幅がエッジの面取り幅とスリットのスリット幅の総和より広くなると、陸部のエッジを面取りして路面と接地させないことにより偏摩耗を抑制するという効果が得られず、不適切である。
【0076】
なお、中空部の拡径幅とは、スリットの軸方向に対して略垂直に測定した中空部の最大径を意味する。
【0077】
また、エッジの面取り幅とスリットのスリット幅の意味は、請求項8の作用で記載した意味と同じである。
【0078】
請求項15に記載の発明は、請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記中空部を有する前記スリットにおいて、前記中空部は前記スリットのエッジに形成される面取り側の陸部内方にのみ形成され、前記面取り側とは反対方向の陸部内方に向けて形成されていない、ことを特徴としている。
【0079】
次に、請求項15に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0080】
請求項1の作用で説明したように、陸部のスリットに中空部を設けることにより中空部のタイヤ径方向外側の陸部の剛性が低下する。スリットに中空部を設ける場合、中空部を面取り形成側の陸部内方と、面取り形成側と反対方向の陸部内方との両方に形成すると、面取り形成側とは反対方向側の陸部に偏摩耗を発生する懸念がある。
【0081】
面取り形成側とは反対方向側の陸部に発生する偏摩耗が小さく、実使用上で問題が無ければ良いが、実使用上で問題がある場合には、中空部はスリットの面取り側の陸部内方にのみ形成し、面取り側とは反対方向の陸部内方に向けて形成せず、偏摩耗の発生原因を極力抑えることが好ましい。
【0082】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤについて説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10は、タイヤ赤道線CL近傍にセンターブロック12が形成されている。
【0083】
このセンターブロック12には、曲がり部を有する屈曲状の中央スリット14(スリット)が形成されており、この中央スリット14によりセンターブロック12がタイヤ周方向に複数の陸部16(以下、適宜中央側陸部16という。)に分割されている。
【0084】
なお、上記中央スリット14の曲がり部は、中央スリット14のタイヤ軸方向の略中央に形成されている。また、中央スリット14の軸方向は、タイヤ軸方向に対して傾斜して形成されている。
【0085】
ここで、上記中央スリット14の曲がり部を基準として中央側陸部16のタイヤ軸方向右側(図1中矢印R方向)では、中央スリット14を挟んだ中央側陸部16の踏み込み側(図1中矢印X方向)のエッジ18が面取りされて傾斜している。
【0086】
図2に示すように、上記中央スリット14のスリット幅Aは、0.7mm以上1.2mm以下に設定されていることが好ましい。
【0087】
エッジ18の面取り幅Bは、中央スリット14のスリット幅Aの2倍以上5倍以下に設定されており、特に、2mm以上5mm以下が好ましい。
【0088】
また、エッジ18の中央スリット深さ方向の面取り深さCは、後述の第1の周方向溝20の溝深さの10%以上30%以下に設定されており、特に、1mm以上2mm以下が好ましい。
【0089】
さらに、エッジ18の面取り角度θ(踏面に対して)は10°〜45°の範囲内が好ましい。
【0090】
また、中央スリット14の溝底近傍、詳細には中央スリット14の溝底を基準として該溝底から中央スリット14の溝深さZの30%以上70%以下の領域には、エッジ18の面取り側と同じ側に拡径した中空部22が形成されている。
【0091】
中空部22の拡径幅Dは、中央スリット14のスリット幅Aの2倍以上5倍以下に設定されており、かつ、エッジ18の面取り幅Bと中央スリット14スリット幅Aの総和以下に設定されている。
【0092】
このように、中央スリット14の相対する溝壁は、一方がタイヤ径方向に直線状に形成されている垂直面24で構成されているのに対し、他方が面取りされて傾斜している傾斜面26と、タイヤ径方向に直線状に形成されている垂直面28と、中空部22を形成するため湾曲した湾曲面30と、で構成されている。
【0093】
なお、上記中央スリット14が路面と面する荷重直下時においては、一方の溝壁の垂直面24と他方の溝壁の垂直面28とが互いに接触するように構成されている。
【0094】
一方、図1に示すように、中央スリット14の曲がり部を基準として中央側陸部16のタイヤ軸方向左側(図1中矢印L方向)では、中央スリット14を挟んだ中央側陸部16の蹴り出し側(図1中矢印Y方向)のエッジ32が面取りされて傾斜している。
【0095】
また、中央スリット14の溝底近傍、詳細には中央スリット14の溝底を基準として該溝底から中央スリット14の溝深さZの30%以上70%以下の領域には、エッジ32の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0096】
なお、エッジ32の面取り幅及びエッジ32のスリット深さ方向の面取り深さの寸法は、中央スリット14の曲がり部を基準として中央側陸部16のタイヤ軸方向右側に位置するエッジ18の寸法と同様である。
【0097】
また、エッジ32の面取り角度θ(踏面に対して)は10°〜45°の範囲内が好ましい。
【0098】
また、中空部の拡径幅も、中央スリット14の曲がり部を基準として中央側陸部16のタイヤ軸方向右側に位置する中空部22の寸法と同様である。
【0099】
以上のように、トレッド平面視において各中央側陸部16の鋭角端近傍のエッジ18、32が面取りされて傾斜している。
【0100】
次に、中央側陸部16のタイヤ軸方向外側(両側)には、タイヤ周方向に延びた第1の周方向溝20が2本形成されている。
【0101】
タイヤ軸方向右側に位置する第1の周方向溝20のタイヤ軸方向右(外)側には、タイヤ周方向に沿って複数の中間陸部34が形成されている。タイヤ周方向に隣接した各中間陸部34の間には、タイヤ軸方向に対して傾斜した中間スリット36が形成されている。
【0102】
また、中間陸部34のタイヤ軸方向右側には、タイヤ周方向に延びた第2の周方向溝38が形成されている。
【0103】
また、第2の周方向溝38のタイヤ軸方向右側には、タイヤ周方向に沿って複数の端部側陸部40が形成されている。
【0104】
タイヤ周方向に隣接する端部側陸部40の間には、タイヤ軸方向に延びた端部スリット42(スリット)が形成されている。
【0105】
なお、この端部スリット42のスリット幅は、中央スリット14と同様に、0.7mm以上1.2mm以下に設定されていることが好ましい。
【0106】
ここで、各端部側陸部40は、第3の周方向溝44によりタイヤ軸方向に分割されている。
【0107】
すなわち、各端部側陸部40は、タイヤ軸方向内側に位置する第1の端部側陸部46と、タイヤ軸方向外側に位置する第2の端部側陸部48と、で構成されている。
【0108】
この第1の端部側陸部46の蹴り出し側のエッジ50は、面取りされて傾斜している。
【0109】
また、図2に示すように、端部スリット42の溝底近傍、詳細には端部スリット42の溝底を基準として該溝底から端部スリット42の溝深さZの30%以上70%以下の領域には、エッジ50の面取り側と同じ側に拡径した中空部52が形成されている。
【0110】
なお、エッジ50の面取り幅B及びエッジ50のスリット深さ方向の面取り深さCの寸法は、各中央側陸部16の面取りされたエッジ18、32の寸法と同様である。
【0111】
また、エッジ50の面取り角度θ(踏面に対して)は10°〜45°の範囲内が好ましい。
【0112】
また、中空部52の拡径幅Dも、中央側陸部16に形成された中空部22の寸法と同様である。
【0113】
さらに、第2の端部側陸部48の蹴り出し側のエッジ54は、面取りされて傾斜している。
【0114】
また、図2に示すように、端部スリット42の溝底近傍、詳細には端部スリット42の溝底を基準として端部スリット42の溝深さZの30%以上70%以下の領域には、エッジ54の面取り側と同じ側に拡径した中空部56が形成されている。
【0115】
なお、エッジ54の面取り幅B及びエッジ54のスリット深さ方向の面取り深さCの寸法は、各中央側陸部16の面取りされたエッジ18、32の寸法と同様である。
【0116】
また、エッジ54の面取り角度θ(踏面に対して)は10°〜45°の範囲内が好ましい。
【0117】
また、中空部56の拡径幅Dも、中央側陸部16に形成された中空部22の寸法と同様である。
【0118】
なお、同様に、端部スリット42が路面と面する荷重直下時において、一方の溝壁の垂直面24と他方の溝壁の垂直面28とが互いに接触するように構成されている。
【0119】
また、各第2の端部側陸部48には、サイプ58がトレッド平面視においてT字状となるようにそれぞれ形成されている。
【0120】
一方、タイヤ軸方向左側に位置する第1の周方向溝20のタイヤ軸方向左(外)側には、タイヤ周方向に沿って複数の中間陸部34が形成されている。タイヤ周方向に隣接する各中間陸部34の間には、タイヤ軸方向に対して傾斜した中間スリット36が形成されている。
【0121】
また、中間陸部34のタイヤ軸方向左側には、タイヤ周方向に延びた第2の周方向溝38が形成されている。
【0122】
また、第2の周方向溝38のタイヤ軸方向左側には、端部側陸部40が形成されている。
【0123】
タイヤ周方向に隣接する端部側陸部40の間には、タイヤ軸方向に延びた端部スリット42(スリット)が形成されている。
【0124】
なお、この端部スリット42のスリット幅は、中央スリット14と同様に、0.7mm以上1.2mm以下に設定されていることが好ましい。
【0125】
ここで、各端部側陸部40は、第3の周方向溝44によりタイヤ軸方向に分割されている。
【0126】
すなわち、各端部側陸部40は、タイヤ軸方向内側に位置する第1の端部側陸部46と、タイヤ軸方向外側に位置する第2の端部側陸部48と、で構成されている。
【0127】
この第1の端部側陸部46の踏み込み側のエッジ60は、面取りされて傾斜している。
【0128】
また、端部スリット42の溝底近傍、詳細には端部スリット42の溝底を基準として端部スリット42の溝深さZの30%以上70%以下の領域には、エッジ60の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0129】
なお、エッジ60の面取り幅及びエッジ60のスリット深さ方向の面取り深さの寸法は、各中央側陸部16の面取りされたエッジ18、32の寸法と同様である。
【0130】
また、エッジ60の面取り角度θ(踏面に対して)は10°〜45°の範囲内が好ましい。
【0131】
また、中空部の拡径幅も、中央側陸部16に形成された中空部22の寸法と同様である。
【0132】
さらに、第2の端部側陸部48の踏み込み側のエッジ62は、面取りされて傾斜している。
【0133】
また、端部スリット42の溝底近傍、詳細には端部スリット42の溝底を基準として端部スリット42の溝深さZの30%以上70%以下の領域には、エッジ62の面取り側と同じ側に拡径した中空部が形成されている。
【0134】
なお、エッジ62の面取り幅及びエッジ62のスリット深さ方向の面取り深さの寸法は、各中央側陸部16の面取りされたエッジ18、32の寸法と同様である。
【0135】
また、エッジ62の面取り角度θ(踏面に対して)は10°〜45°の範囲内が好ましい。
【0136】
また、中空部の拡径幅も、中央側陸部16に形成された中空部22の寸法と同様である。
【0137】
なお、同様にして、端部スリット42が路面と面する荷重直下時においては、一方の溝壁の垂直面(図示省略)と他方の溝壁の垂直面(図示省略)とが互いに接触するように構成されている。
【0138】
また、各第2の端部側陸部48には、サイプ58がトレッド平面視においてT字状となるようにそれぞれ形成されている。
【0139】
次に、空気入りタイヤ10の作用及び効果について説明する。
【0140】
本発明の空気入りタイヤ10によれば、中央スリット14及び端部スリット42の溝底近傍には、中空部22、52、56がそれぞれ形成されているため、排水性を確保することができる。
【0141】
特に、各中央側陸部16及び端部側陸部40の摩耗中期以降では、上記中空部22、52、56がタイヤ10の表面に出現するため、排水性をより効果的に確保することができる。
【0142】
一方、各中空部22、52、56を設けることにより中空部22、52、56のタイヤ径方向外側の各陸部16、46、48の剛性が低下する。この剛性の低下により偏摩耗の増大(進行)が懸念される。
【0143】
しかし、剛性が低い陸部のエッジ18、32、50、54、60、62が面取りされて傾斜しているため、各陸部16、46、48の面取り部分と路面との接触を回避でき、偏摩耗を効果的に防止することができる。
【0144】
なお、面取りされた部分が接地しないことにより、路面と陸部表面との間に隙間ができるため、排水性をさらに向上することができる。
【0145】
さらに、中空部22、52、56は中央スリット14及び端部スリット42の底部近傍に設けられているため、中空部22、52、56を設けたことによる中央スリット14及び端部スリット42内のエアボリュームの増加を極力抑制でき、パターンノイズの悪化を極力防止することができる。
【0146】
以上のように本発明の空気入りタイヤ10によれば、偏摩耗の増大及びパターンノイズの悪化を防止し、排水性を向上させることができる。
【0147】
特に、本実施形態の空気入りタイヤ10では、中央スリット14がタイヤ軸方向に対して傾斜して形成されているため、タイヤ周方向に分割された各中央側陸部16には、平面視において鋭角となる角部を有している。
【0148】
ところで、角部が鋭角となれば、その部分の陸部体積が小さくなるため、陸部剛性が低下し、偏摩耗が増大する恐れがある。
【0149】
そこで、中央側陸部16の平面視において、該中央側陸部16の鋭角端近傍のエッジ18、32を面取りすることにより、中央側陸部16の剛性が低い部分と路面との接地を回避できるため、偏摩耗の増大を効果的に防止することができる。
【0150】
また、中央スリット14の曲がり部を境界として、タイヤ軸方向右側ではスリットを挟んだ中央側陸部16の踏み込み側のエッジ18が面取りされて傾斜しており、タイヤ軸方向左側では中央スリット14を挟んだ中央側陸部16の蹴り出し側のエッジ32が面取りされて傾斜したことにより、各中央側陸部16の1本の中央スリット14内において、面取りされたエッジ部分と面取りが無いエッジ部分の両方を有することになる。
【0151】
このため、1つの中央側陸部16において面取りされたエッジ部分と面取りが無いエッジ部分とで接地圧が異なり、いわゆるインパクト成分が分散するため、低ノイズ化を図ることができる。
【0152】
また、面取りされたエッジ部分が路面と接地しないため、排水効果も得ることができるとともに、中央スリット14を屈曲状に形成することにより、各中央側陸部16の剛性を向上させ偏摩耗を極力防止することができる。
【0153】
ここで、各エッジ18、32、50、54、60、62の面取り幅Bを中央スリット14及び端部スリット42のスリット幅Aの2倍以上5倍以下としたのは、各エッジ18、32、50、54、60、62の面取り幅Bを中央スリット14及び端部スリット42の各スリット幅Aの2倍未満とすれば、排水性が効果的に向上せず不適切となるからである。
【0154】
一方、各エッジ18、32、50、54、60、62の面取り幅Bを中央スリット14及び端部スリット42の各スリット幅Aの5倍より大きくすれば、パターンノイズが発生し易くなり不適切となるからである。
【0155】
また、各エッジ18、32、50、54、60、62のスリット深さ方向の面取り深さCを各周方向溝20、44の溝深さの10%以上30%以下としたのは、各エッジ18、32、50、54、60、62のスリット深さ方向の面取り深さCが各周方向溝20、44の溝深さの10%未満であれば、排水性が効果的に向上しないため不適切となるからである。
【0156】
一方、各エッジ18、32、50、54、60、62のスリット深さ方向の面取り深さCを各周方向溝20、44の溝深さの30%より大きくすると、パターンノイズが発生し易くなり不適切となるからである。
【0157】
また、各エッジ18、32、50、54、60、62の面取り角度θ(踏面に対して)を10°〜45°の範囲とするのは、面取り角度θが10°未満では、排水性が効果的に向上せず、面取り角度θが45°を越えると、パターンノイズが発生し易くなるからである。
【0158】
また、各中空部22、52、56が中央スリット14及び端部スリット42の溝底を基準として中央スリット14及び端部スリット42の溝深さZの30%以上70%以下の領域に設けられているのは、30%未満であれば、排水性が効果的に向上しなくなるため、不適切となるからである。一方、70%より大きくなれば、パターンノイズが発生し易くなるとともに陸部表面が大きく動いて偏摩耗が発生し易くなるため、不適切となるからである。
【0159】
さらに、各中空部22、52、56の拡径幅Dを、中央スリット14及び端部スリット42のスリット幅Aの2倍以上5倍以下であり、かつ、各エッジ18、32、50、54、60、62の面取り幅Bと中央スリット14又は端部スリット42のスリット幅Aの総和以下としたのは、中空部22、52、56の拡径幅Dが中央スリット14及び端部スリット42のスリット幅Aの2倍未満であれば、十分な排水効果が得られず、不適切となるからである。
【0160】
一方、5倍よりも大きくなれば、中空部22、52、56の体積が大きくなり過ぎ、この中央スリット14及び端部スリット42が路面に面する荷重直下時において中央側陸部16及び端部側陸部40の表面が大きく動いて偏摩耗が発生し易くなり、不適切となるからである。
【0161】
また、各中空部22、52、56の拡径幅Dがエッジ18、32、50、54、60、62の面取り幅Bと中央スリット14又は端部スリット42のスリット幅Aの総和より広くなると、中央側陸部16及び端部側陸部40の偏摩耗を抑制するという効果が得られず、不適切となるからである。
【0162】
さらに、中央スリット14及び端部スリット42の壁面は、中央スリット14及び端部スリット42が路面に面する荷重直下時において互いに接触する垂直面24、28を有しているため、上記荷重直下時では、中央スリット14及び端部スリット42の壁面の平面部が互いに接触する。
【0163】
この接触により、中央スリット14及び端部スリット42によりタイヤ周方向に分割された各中央側陸部16及び端部側陸部40の剛性が向上する。このため、偏摩耗を効果的に予防することができる。また、制動性能を向上させることができる。
【0164】
さらに、中央スリット14及び端部スリット42の壁面の平面部が互いに接触すると、タイヤ周方向に隣接する中央側陸部16及び端部側陸部40の路面への接地が連続するため、いわゆるインパクト成分を低減でき、パターンノイズを低減させることができる。
【0165】
なお、上記中央スリット14及び端部スリット42のスリット幅Aを、0.7mm以上1.2mm以下に設定したのは、0.7mm未満では、中央側陸部16及び端部側陸部40が硬くなり乗り心地が悪化するため不適切となるからであり、1.2mmより大きく設定すれば、インパクト成分の低減が不十分となるため不適切となるからである。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤについて説明する。
【0166】
なお、第1実施形態の空気入りタイヤ10と同様の構成には同符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0167】
図3に示すように、本実施形態に係る空気入りタイヤ70は、第1実施形態の空気入りタイヤ10と比較して、端部側陸部40のエッジ72、74の面取りの仕方が異なっている。
【0168】
すなわち、タイヤ軸方向右側に位置する第3の周方向溝44を境界として、タイヤ軸方向内側の第1の端部側陸部46では踏み込み側のエッジ72が面取りされて傾斜している。
【0169】
また、端部スリット42の溝底近傍、詳細には端部スリット42の溝底を基準として端部スリット42の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ72の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0170】
また、タイヤ軸方向右側に位置する第3の周方向溝44を境界として、タイヤ軸方向外側の第2の端部側陸部48では蹴り出し側のエッジ74が面取りされて傾斜している。
【0171】
また、同様に、エッジ74の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0172】
一方、タイヤ軸方向左側に位置する第3の周方向溝44を境界として、タイヤ軸方向内側の第1の端部側陸部46では蹴り出し側のエッジ76が面取りされて傾斜している。
【0173】
また、同様に、エッジ76の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0174】
また、タイヤ軸方向右側に位置する第3の周方向溝44を境界として、タイヤ軸方向外側の第2の端部側陸部48では踏み込み側のエッジ78が面取りされて傾斜している。
【0175】
また、同様に、エッジ78の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0176】
本実施形態の空気入りタイヤ70によれば、各端部側陸部40のエッジ72、74、76、78の面取りを上記のようにしたことにより、インパクト成分を分散でき、低ノイズ化を図ることができる。
【0177】
特に、本実施形態の空気入りタイヤ70では、第1実施形態の空気入りタイヤ10と比較して、パターンノイズを大幅に軽減することができる。
【0178】
また、同時に、面取りされたエッジ部分が路面と接地しないため、排水効果も得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤについて説明する。
【0179】
なお、第1実施形態の空気入りタイヤ10と同様の構成には同符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0180】
図4に示すように、本実施形態に係る空気入りタイヤ80は、中間スリット82によりタイヤ周方向に分割された中間陸部84のエッジ86、88も面取りされている。
【0181】
なお、この中間陸部84は、第1実施形態の空気入りタイヤ10の中間陸部34と第1の端部側陸部46(図1参照)を合わせて形成した陸部に相当するものであり、本実施形態の空気入りタイヤ80では、第2の周方向溝38(図1参照)に相当する周方向溝が形成されていない。
【0182】
上記中間スリット82は、中央側陸部16に形成された中央スリット14と同じように、略中央に曲がり部を有した屈曲状に形成されている。
【0183】
ここで、タイヤ軸方向右側(図4中矢印R方向)に位置する各中間陸部84において、中間スリット82の曲がり部を基準として中間陸部84のタイヤ軸方向右側では、中間スリット82を挟んだ中間陸部84の蹴り出し側(図4中矢印Y方向)のエッジ86が面取りされて傾斜している。
【0184】
なお、上記中間スリット82のスリット幅は、0.7mm以上1.2mm以下に設定されていることが好ましい。
【0185】
また、エッジ86の面取り幅及びエッジ86の中間スリット深さ方向の面取り深さは、第1実施形態の空気入りタイヤ10のエッジ18、32、50、54、60、62と同様に設定されている。
【0186】
また、中間スリット82の溝底近傍、詳細には中間スリット82の溝底を基準として中間スリット82の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ86の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0187】
なお、中空部の拡径幅の寸法設定も、第1実施形態の空気入りタイヤ10の中空部22、52、56と同様である。
【0188】
また、同様に、上記中間スリット82が路面と面する荷重直下時においては、一方の溝壁の垂直面と他方の溝壁の垂直面とが互いに接触するように構成されている。
【0189】
また、中間スリット82の曲がり部を基準として中間陸部84のタイヤ軸方向左側(図4中矢印L方向)では、中間スリット82を挟んだ中間陸部84の踏み込み側(図4中矢印X方向)のエッジ88が面取りされて傾斜している。
【0190】
また、中間スリット82の溝底近傍、詳細には中間スリット82の溝底を基準として中間スリット82の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ88の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0191】
一方、タイヤ軸方向左側に位置する各中間陸部84において、中間スリッ82の曲がり部を基準として中間陸部84のタイヤ軸方向右側では、中間スリット82を挟んだ中間陸部84の蹴り出し側のエッジ90が面取りされて傾斜している。
【0192】
また、中間スリット82の溝底近傍、詳細には中間スリット82の溝底を基準として中間スリット82の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ90の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0193】
また、中間スリット82の曲がり部を基準として中間陸部84のタイヤ軸方向左側では、中間スリット82を挟んだ中間陸部84の踏み込み側(図4中矢印X方向)のエッジ92が面取りされて傾斜している。
【0194】
また、中間スリット82の溝底近傍、詳細には中間スリット82の溝底を基準として中間スリット82の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ92の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0195】
以上のように、本実施形態の空気入りタイヤ80では、中間陸部84の踏み込み側又は蹴り出し側のエッジ86、88、90、92も面取りされている。
【0196】
また、中間陸部84のタイヤ軸方向外側には第2の周方向溝45が形成されている。
【0197】
また、第2の周方向溝45のタイヤ軸方向外側には、端部側陸部94が形成されている。
【0198】
すなわち、この端部側陸部94は端部スリット96によりタイヤ周方向にそれぞれ分割されており、各端部側陸部94にはスリット幅の異なる2つの内側周方向スリット98及び外側周方向スリット100が間隔をあけて形成されている。
【0199】
なお、内側周方向スリット98のスリット幅は狭く形成されており、外側周方向スリット100のスリット幅は広く形成されている。
【0200】
また、各端部側陸部94には、内側周方向スリット98及び外側周方向スリット100を結ぶサイプ102がそれぞれ形成されている。
【0201】
ここで、タイヤ軸方向右側に位置する端部側陸部94では、端部側陸部94の蹴り出し側のエッジ104が面取りされて傾斜している。
【0202】
また、端部スリット96の溝底近傍、詳細には端部スリット96の溝底を基準として端部スリット96の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ104の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0203】
なお、上記エッジ104の面取り幅は、タイヤ軸方向内側に至るにつれて広くなるように形成されている。このため、端部スリット104のスリット幅がタイヤ軸方向外側端部に向けて広くなる。
【0204】
一方、タイヤ軸方向左側に位置する端部側陸部94では、端部側陸部94の踏み込み側のエッジ106が面取りされて傾斜している。
【0205】
また、端部スリット96の溝底近傍、詳細には端部スリット96の溝底を基準として端部スリット96の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ106の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0206】
なお、上記エッジ106の面取り幅は、タイヤ軸方向内側に至るにつれて広くなるように形成されている。このため、端部スリット96のスリット幅がタイヤ軸方向外側端部に向けて広くなる。
【0207】
本実施形態の空気入りタイヤ80においても、第1実施形態及び第2実施形態の空気入りタイヤ10、70と同様に、偏摩耗の増大及びパターンノイズの悪化を防止し、排水性を向上させることができる。
【0208】
特に、本実施形態の空気入りタイヤ80では、第1実施形態および第2実施形態の空気入りタイヤ10、70と比較して、パターンノイズをさらに軽減することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る空気入りタイヤについて説明する。
【0209】
なお、第3実施形態の空気入りタイヤ80と同様の構成には同符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0210】
図5に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ110では、タイヤ赤道線CL近傍にセンターブロック112が形成されている。
【0211】
このセンターブロック112には、第1実施形態乃至第3実施形態の空気入りタイヤ10、70、80と異なり、中央スリット14(図1参照)が形成されておらず、また、エッジも面取りされていない。
【0212】
センターブロック112のタイヤ軸方向外側には、タイヤ周方向に延びた第1の周方向溝20がそれぞれ形成されている。
【0213】
第1の周方向溝20のタイヤ軸方向外側には、タイヤ周方向に連続するリブ状の中間陸部114が形成されている。
【0214】
この中間陸部114には、タイヤ軸方向に対して傾斜したサイプ116が形成されている。なお、このサイプ116は、タイヤ周方向に所定の間隔をあけて複数形成されている。
【0215】
ここで、タイヤ軸方向右側(図5中矢印R方向)に位置する中間陸部114には、タイヤ周方向に延びる周方向スリット118が形成されている。
【0216】
また、周方向スリット118の端部から後述の第2の周方向溝45にかけて傾斜スリット120(スリット)が接続されている。この傾斜スリット120は、タイヤ軸方向に対して傾斜している。
【0217】
なお、上記周方向スリット118及び傾斜スリット120は、サイプ116で区切られた中間陸部114の領域ごとにそれぞれ形成されている。
【0218】
また、上記周方向スリット118及び傾斜スリット120は、中間陸部114の踏み込み側に凸となるように形成されている。
【0219】
また、傾斜スリット120に面した略タイヤ周方向に向い合う中間陸部114のエッジであって、傾斜スリット120を基準として踏み込み側のエッジ122は、面取りされて傾斜している。
【0220】
このエッジ122の面取り幅は、第2の周方向溝45に至るにつれて、狭くなるように形成されている。このため、傾斜スリット120のスリット幅が第2の周方向溝45に向けて広くなる。
【0221】
また、傾斜スリット120の溝底近傍、詳細には傾斜スリット120の溝底を基準として傾斜スリット120の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ122の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0222】
一方、タイヤ軸方向左側(図5中矢印L方向)に位置する中間陸部114には、周方向スリット118と傾斜スリット120が形成されているが、傾斜スリット120はタイヤ軸方向右側の中間陸部114に形成されている傾斜スリット120と比較して、タイヤ軸方向に延びる線を基準として対称的に形成されている。
【0223】
すなわち、上記周方向スリット118及び傾斜スリット120は、中間陸部114の蹴り出し側に凸となるように形成されている。
【0224】
また、傾斜スリット120に面した略タイヤ周方向に向い合う中間陸部114のエッジであって、傾斜スリット120を基準として蹴り出し側のエッジ124は、面取りされて傾斜している。
【0225】
このエッジ124の面取り幅は、第2の周方向溝45に至るにつれて、狭くなるように形成されている。このため、傾斜スリット120のスリット幅が第2の周方向溝45に向けて広くなる。
【0226】
また、傾斜スリット120の溝底近傍、詳細には傾斜スリット120の溝底を基準として傾斜スリット120の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ124の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0227】
以上のように、本実施形態の空気入りタイヤ110では、各中間陸部114のエッジ122、124が面取りされている。
【0228】
また、各中間陸部114のタイヤ軸方向外側には、タイヤ周方向に延びる第2の周方向溝45が形成されている。
【0229】
また、第2の周方向溝45のタイヤ軸方向右側には、タイヤ周方向に連続した端部側陸部126が形成されている。
【0230】
この端部側陸部126は、タイヤ軸方向端部側に開口した端部スリット128が形成されている。
【0231】
また、この端部側陸部126には、スリット幅の異なる内側周方向スリット130及び外側周方向スリット132が間隔をあけてそれぞれ形成されており、上記端部スリット128とそれぞれ接続している。
【0232】
また、各端部側陸部126には、内側周方向スリット130及び外側周方向スリット132を結ぶサイプ134がそれぞれ形成されている。
【0233】
なお、各端部側陸部126には、内側周方向スリット130の端部と第2の周方向溝45を接続するサイプ136が形成されている。
【0234】
ここで、タイヤ軸方向右側に位置する端部側陸部126では、端部スリット128を挟んだ端部側陸部126の踏み込み側のエッジ138が面取りされて傾斜している。
【0235】
また、端部スリット128の溝底近傍、詳細には端部スリット128の溝底を基準として端部スリット128の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ138の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0236】
なお、上記エッジ138の面取り幅は、タイヤ軸方向内側に至るにつれて広くなるように形成されている。このため、端部スリット126のスリット幅がタイヤ軸方向外側端部に向けて広くなる。
【0237】
一方、第2の周方向溝45のタイヤ軸方向左側には、タイヤ周方向に連続した端部側陸部126が形成されている。この端部側陸部126は、タイヤ軸方向端部側に開口した端部スリット128が形成されている。
【0238】
この端部側陸部126には、スリット幅の異なる内側周方向スリット130及び外側周方向スリット132がタイヤ軸方向に間隔をあけてそれぞれ形成されており、上記端部スリット128とそれぞれ接続している。
【0239】
また、各端部側陸部126には、内側周方向スリット130外側周方向スリット132を結ぶサイプ134がそれぞれ形成されている。
【0240】
なお、端部側陸部126には、内側周方向スリット130の端部と第2の周方向溝45とを接続するサイプ136が形成されている。
【0241】
なお、タイヤ軸方向左側に位置する端部側陸部126のパターンとタイヤ軸方向右側に位置する端部側陸部126のパターンとは、タイヤ軸方向に延びる線を基準として対称的に形成されている。
【0242】
ここで、タイヤ軸方向左側に位置する端部側陸部126では、端部スリット128を挟んだ端部側陸部126の蹴り出し側のエッジ140が面取りされて傾斜している。
【0243】
また、端部スリット128の溝底近傍、詳細には端部スリット128の溝底を基準として端部スリット128の溝深さの30%以上70%以下の領域には、エッジ140の面取り側と同じ側に拡径した中空部(図示省略)が形成されている。
【0244】
なお、上記エッジ140の面取り幅は、タイヤ軸方向内側に至るにつれて広くなるように形成されている。このため、端部スリット128のスリット幅がタイヤ軸方向外側端部に向けて広くなる。
【0245】
本実施形態の空気入りタイヤ110によれば、第1実施形態及び第2実施形態の空気入りタイヤ10、70と同様に、偏摩耗の増大及びパターンノイズの悪化を防止し、排水性を向上させることができる。
【0246】
特に、本実施形態の空気入りタイヤ110によれば、傾斜スリット120のスリット幅が第2の周方向溝45に向けて広くなるように形成されているため、水成分が第2の周方向溝45に流入し易くなる。このため、排水効果をさらに向上させることができる。
また、同様にして、端部スリット128のスリット幅がタイヤ軸方向端部側に向けて広くなるように形成されているため、水成分がタイヤ軸方向端部側に排出し易くなる。このため、排水効果をさらに向上させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る空気入りタイヤについて説明する。
【0247】
本実施形態の空気入りタイヤは、第1実施形態の空気入りタイヤ10の変形例である。なお、第1実施形態の空気入りタイヤ10と同様の構成には同符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0248】
本実施形態の空気入りタイヤ142は、第1実施形態の空気入りタイヤ10と同一トレッドパターン(図1参照)であるが、図11(C)に示すように、第2の端部側陸部48に形成されている端部スリット42においては、中空部56が形成されていない。
【0249】
なお、中央側陸部16、第1の端部側陸部46においては、図11(A),(B)に示すように、第1実施形態の空気入りタイヤ10と同一断面形状である。
【0250】
トレッドセンター部に比較して摩耗が厳しいショルダー部付近では、中空部56を設けると第2の端部側陸部48の陸部剛性が低くなり過ぎ、偏摩耗(ヒール・アンド・トゥ摩耗)を生ずる虞がある。
【0251】
したがって、第2の端部側陸部48に偏摩耗の虞がある場合には、本実施形態のように端部スリット42において中空部56を形成しないことが好ましい。
【0252】
なお、上記実施形態では、中空部を面取り形成側の陸部内方にのみ形成したが、発生する偏摩耗が小さく問題の無いレベルであれば、面取り形成側とは反対側の陸部内方にも形成して良い。
【0253】
例えば、図12に示すように、端部スリット42において中空部56を面取り形成側(傾斜面26形成側)の陸部と、面取り形成側とは反対側の陸部に形成した場合、中空部56の拡径幅Dは、端部スリット42のスリット幅Aの3倍以下とすることが好ましい。
【0254】
中空部52の拡径幅Dが、端部スリット42のスリット幅Aの3倍を越えると、傾斜面26の形成されていない側の陸部剛性の低下により、傾斜面26の形成されていないエッジ付近に偏摩耗を発生する懸念がある。
【0255】
なお、中空部22の拡径幅D、及び中空部52の拡径幅Dにおいても同様の規定である。
(試験例)
次に、上記各実施形態の空気入りタイヤと従来の空気入りタイヤとを用いて、ウェットハイプレ性能(直線)、ウェットブレーキ性能、ドライ操縦安定テスト及びパターンノイズについてテストを行った。
【0256】
ここで、本試験で用いた第1実施形態に係る空気入りタイヤ(発明パターンA)の各寸法を、以下のように設定した。
【0257】
各寸法は、以下の表1及び図6(図中の数値はmm単位)のとおりである。
【0258】
なお、図6の(A)は図1のA−A断面図であり、(B)は図1のB−B断面図であり、(C)は図1のC−C断面図である。
【0259】
【表1】
Figure 0004216545
また、本試験で用いた第2実施形態に係る空気入りタイヤ(発明パターンB)の各寸法を、以下のように設定した。
【0260】
各寸法は、以下の表2及び及び図7(図中の数値はmm単位)のとおりである。
【0261】
なお、図7の(A)は図3のA−A断面図であり、(B)は図3のB−B断面図であり、(C)は図3のC−C断面図である。
【0262】
【表2】
Figure 0004216545
また、本試験で用いた第3実施形態に係る空気入りタイヤ(発明パターンC)の各寸法を、以下のように設定した。
【0263】
各寸法は、以下の表3及び図8(図中の数値はmm単位)のとおりである。
【0264】
なお、図8の(A)は図4のA−A断面図であり、(B)は図4のB−B断面図であり、(C)は図4のC−C断面図である。
【0265】
【表3】
Figure 0004216545
また、本試験で用いた第4実施形態に係る空気入りタイヤ(発明パターンD)の各寸法を、以下のように設定した。
【0266】
各寸法は、以下の表4及び図9(図中の数値はmm単位)のとおりである。
【0267】
なお、図9の(A)は図5のA−A断面図であり、(B)は図5のB−B断面図である。
【0268】
【表4】
Figure 0004216545
次に、本試験で用いた従来の空気入りタイヤについて説明する。
【0269】
図10に示すように、従来の空気入りタイヤ200は、タイヤ周方向に延びる中央側陸部202が形成されている。この中央側陸部202には、タイヤ軸方向に対して傾斜する中央スリット204が形成されている。
【0270】
中央側陸部202のタイヤ軸方向外側にはタイヤ周方向に延びる第1の周方向溝206が形成されている。この第1の周方向溝206のタイヤ軸方向外側には、中間陸部208が形成されている。中間陸部208には、タイヤ軸方向に対して傾斜した中間スリット210が形成されている。
【0271】
また、中間陸部208のタイヤ軸方向外側には、タイヤ周方向に延びる第2の周方向溝212が形成されている。
【0272】
また、第2の周方向溝212のタイヤ軸方向の外側には、端部側陸部214が形成されている。
【0273】
端部側陸部214には、タイヤ軸方向に延びる端部スリット216が形成されており、この端部スリット216により端部側陸部214がタイヤ周方向に分割されている。
【0274】
また、各端部側陸部214には、タイヤ周方向に延びる内側周方向スリット218が形成されており、この内側周方向スリット218により各端部側陸部214がタイヤ軸方向に分割されている。
【0275】
このため、端部側陸部214は、タイヤ軸方向内側に位置する第1の端部側陸部220と、タイヤ軸方向外側に位置する第2の端部側陸部222と、で構成されている。
【0276】
第2の端部側陸部222には、端部スリット216に開口しタイヤ周方向に延びる外側周方向スリット224が形成されている。
【0277】
また、各端部側陸部214には、内側周方向スリット218と外側周方向スリット224とを接続するサイプ226が形成されている。
【0278】
このように、従来の空気入りタイヤ200では、各陸部が面取りされておらず、また、中空部も形成されていない。
【0279】
従来の空気入りタイヤ(従来パターン)の各寸法を、以下のように設定した。
【0280】
各寸法は、以下の表5のとおりである。
【0281】
【表5】
Figure 0004216545
なお、本試験で用いた上記各実施形態の空気入りタイヤのタイヤサイズはPSR205/65R15であり、トレッド幅は160mmである。
【0282】
また、各タイヤの内圧を2.0kg/cmに設定し、テストドライバー及び測定作業者の2名を乗車させて行った。
【0283】
ここで、ウェットハイプレ性能(直線)とは、水深5mmのウェット路を通過時のハイプレ発生限界速度のフィーリング評価である。
【0284】
また、ウェットブレーキ性能とは、水深2mmの直線路面上を時速80km/hの走行状態からフル制動したときの制動距離を意味している。
【0285】
また、ドライ操縦安定テストとは、ドライ状態のサーキットコースを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーのフィーリング評価である。
【0286】
さらに、パターンノイズとは、直線平滑路を100km/hから惰行したときの車内音のフィーリング評価である。
【0287】
本試験の結果は以下の表6のとおりである。
【0288】
なお、表6中の数値は、指数評価であり、数値が大きい程、良好であることを意味している。
【0289】
【表6】
Figure 0004216545
上記表6に示すように、本発明の空気入りタイヤである発明パターンA乃至Dのいずれのタイヤも、従来の空気入りタイヤである従来パターンのタイヤと比較して、ウェットハイプレ性能(直線)、ウェットブレーキ性能、ドライ操縦安定テスト及びパターンノイズの全てにおいて良好であることが判明した。
【0290】
このことから、本発明の空気入りタイヤでは、偏摩耗の増大及びパターンノイズの悪化を防止し、排水性を向上させることができるといえる。
【0291】
【発明の効果】
本発明の空気入りタイヤによれば、偏摩耗の増大及びパターンノイズの悪化を防止し、排水性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した平面図である。
【図2】(A)は図1のA−A断面図であり、(B)は図1のB−B断面図であり、(C)は図1のC−C断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した平面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した平面図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した平面図である。
【図6】(A)は図1のA−A断面図であり、(B)は図1のB−B断面図であり、(C)は図1のC−C断面図である。
【図7】(A)は図3のA−A断面図であり、(B)は図3のB−B断面図であり、(C)は図3のC−C断面図である。
【図8】(A)は図4のA−A断面図であり、(B)は図4のB−B断面図であり、(C)は図4のC−C断面図である。
【図9】(A)は図5のA−A断面図であり、(B)は図5のB−B断面図である。
【図10】従来の空気入りタイヤのトレッドパターンを示した平面図である。
【図11】(A)は第5実施形態の中央側陸部の断面図であり、(B)は第5実施形態の第1の端部側陸部の断面図であり、(C)は第5実施形態の第2の端部側陸部の断面図である。
【図12】他の実施形態の第2の端部側陸部の断面図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
14 中央スリット(スリット)
16 中央側陸部(陸部)
18 エッジ
20 第1の周方向溝(周方向溝)
22 中空部
24 垂直面(平面部)
28 垂直面(平面部)
32 エッジ
38 第2の周方向溝(周方向溝)
40 端部側陸部(陸部)
42 端部スリット(スリット)
44 第3の周方向溝(周方向溝)
45 第2の周方向溝(周方向溝)
50 エッジ
52 中空部
54 エッジ
56 中空部
60 エッジ
62 エッジ

Claims (15)

  1. タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、前記周方向溝により区画されタイヤ周方向に連続した複数の陸部とをトレッドに有する空気入りタイヤであって、
    前記トレッドに、タイヤ幅方向に延びるスリット、前記スリットを挟んだ踏み込み側又は蹴り出し側のどちらか一方のエッジに形成される面取り、及び前記スリットの底部近傍に設けられ前記スリットのエッジに形成される面取り側の陸部内方に向けて形成された中空部を有する陸部が、少なくとも一つ設けられている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記面取り及び前記中空部を有する前記スリットは、一対の周方向溝によって区画された前記陸部に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. タイヤ幅方向最外側の前記陸部には、面取りが形成され、中空部の形成されていないスリットが設けられている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記スリットはタイヤ軸方向に対して傾斜して形成され、
    前記陸部の平面視において、該陸部の鋭角端近傍のエッジが面取りされて傾斜している、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記スリットのタイヤ軸方向の一方側では、前記スリットを挟んだ前記陸部の踏み込み側又は蹴り出し側のどちらか一方のエッジが面取りされて傾斜しており、
    前記スリットのタイヤ軸方向の他方側では、前記スリットのタイヤ軸方向の一方側において面取りされた前記陸部に対して前記スリットを挟んだ反対側の前記陸部のエッジが面取りされて傾斜している、ことを特徴とする請求項1、2及び4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記スリットは途中に曲がり部を有した屈曲状に形成され、
    前記スリットの曲がり部を境界として、タイヤ軸方向の一方側では前記スリットを挟んだ前記陸部の踏み込み側のエッジが面取りされて傾斜しており、
    タイヤ軸方向の他方側では前記スリットを挟んだ前記陸部の蹴り出し側のエッジが面取りされて傾斜している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記スリットは前記周方向溝を挟んでタイヤ軸方向に隣接する複数の陸部に跨って形成されており、
    前記周方向溝を境界として、タイヤ軸方向の一方側では前記スリットを挟んだ前記陸部の踏み込み側のエッジが面取りされて傾斜しており、
    タイヤ軸方向の他方側では前記スリットを挟んだ前記陸部の蹴り出し側のエッジが面取りされて傾斜していることを特徴とする、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記スリットのスリット幅は、前記周方向溝又はタイヤ軸方向端部に向けて広くなるように形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記スリットの壁面は、該スリットが路面に面する荷重直下時において互いに接触する平面部を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記エッジの面取り幅は、前記スリットのスリット幅の2倍以上7倍以下である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記エッジのスリット深さ方向の面取り深さは、前記周方向溝の溝深さの10%以上30%以下である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記面取りは、前記陸部の踏面に対して10°〜45°の範囲内で傾斜している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記中空部は、前記スリットの溝底を基準として該溝底から前記スリットの溝深さの30%以上70%以下までの領域に設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記中空部の拡径幅は、前記スリットのスリット幅の2倍以上5倍以下であり、かつ、
    前記エッジの面取り幅と前記スリットのスリット幅の総和以下である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  15. 前記中空部を有する前記スリットにおいて、前記中空部は前記スリットのエッジに形成される面取り側の陸部内方にのみ形成され、前記面取り側とは反対方向の陸部内方に向けて形成されていない、ことを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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