JPH0732469A - ポリアミド系樹脂延伸フィルムおよびこのフィルムよりなる袋体 - Google Patents

ポリアミド系樹脂延伸フィルムおよびこのフィルムよりなる袋体

Info

Publication number
JPH0732469A
JPH0732469A JP18271293A JP18271293A JPH0732469A JP H0732469 A JPH0732469 A JP H0732469A JP 18271293 A JP18271293 A JP 18271293A JP 18271293 A JP18271293 A JP 18271293A JP H0732469 A JPH0732469 A JP H0732469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
winding direction
tear resistance
polyamide resin
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18271293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Miyashita
和久 宮下
Masashi Hasegawa
雅士 長谷川
Masayoshi Katsura
昌義 桂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP18271293A priority Critical patent/JPH0732469A/ja
Publication of JPH0732469A publication Critical patent/JPH0732469A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存時には充分な強度を持ち、かつ、開封す
る時に簡単に開封できる、食品、医薬品、または薬品等
の包装用フィルムに適するポリアミド系樹脂延伸フィル
ムおよびこのフィルムよりなる袋体を提供する。 【構成】 厚さが40μm以下のポリアミド系樹脂延伸
フィルムにおいて、このフィルムにつきJISK712
8A法に準拠して測定したフィルム巻き方向の引き裂き
抵抗値が、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵抗値の2
/3以下であることを特徴とする易引裂性ポリアミド系
樹脂延伸フィルム、また、このフィルムの少なくとも片
面に、他の透明なプラスチックフィルムが積層されてな
る、積層フィルム、更に、この積層フィルムを構成要素
とする袋体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存時には充分な強度
を持ち、かつ、開封する時に簡単に開封できる、食品、
医療品、または薬品等の包装用フィルムに適するポリア
ミド系樹脂延伸フィルムおよびこのフィルムよりなる袋
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリオレフィン系樹脂の一軸
延伸フイルムは、縦または横方向に特異的に裂け易いこ
とを利用して、易開封性包装体として単独で、または、
他のフイルムと積層して、利用されてきている。しかし
ながら、普通に利用されているポリオレフィン系樹脂よ
りなる一軸延伸フィルムは、フィルムの強度が比較的弱
いために、包装中、運搬中、または陳列中の落下等によ
り、包装体が破壊されることがあった。このため、ポリ
アミド系樹脂フィルム等と張り合わせ使用されることが
多くなったが、コスト的に高くなるという欠点があり、
高級品にしか使用されなかった。
【0003】他方、一般的に易開封性フィルムは、ロー
ル間延伸による一軸延伸法で製造されることが多い。こ
の方法で長尺フィルムの巻き方向に一軸延伸したポリア
ミド系樹脂フィルムは、オレフィン系樹脂のフィルムの
場合とは異なり、フィルムの巻き方向に直角な方向に裂
け易いという性質があり、このフィルムを用いて製袋す
る場合は、原料フィルムから袋をとる方向が限定されて
しまうという欠点があった。かかる欠点があるにもかか
わらず、フィルムの巻き方向に引き裂き易いポリアミド
系樹脂フィルムについては、この特異な性質を生かした
袋に対する潜在的な需要が多く、早期製品化が望まれて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑み、フィルム全体としては優れた強度を有し、一方向
には容易に引き裂き易いという性質を有するポリアミド
系樹脂延伸フイルムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成する具体的技術手段につき鋭意検討を重ねた結
果、本発明を完成するに至ったものである。請求項1の
発明は、厚さが40μm以下のポリアミド系樹脂延伸フ
ィルムにおいて、このフィルムにつきJISK7128
A法に準拠して測定したフィルム巻き方向の引き裂き抵
抗値が、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵抗値の2/
3以下であることを特徴とする易引裂性ポリアミド系樹
脂延伸フィルムである。
【0006】請求項2および3の発明は、ポリアミド系
樹脂延伸フィルムの少なくとも片面に、他の透明プラス
チックフィルムが積層されてなる積層フィルムにおい
て、該ポリアミド系樹脂延伸フィルムは、厚さが40μ
m以下であり、JISK7128A法に準拠して測定し
た、フィルム巻き方向の引き裂き抵抗値が、巻き方向に
直角な方向の引き裂き抵抗値の2/3以下であることを
特徴とする積層フィルムであり、請求項3の発明は、当
該積層フィルムを構成要素とすることを特徴とする袋体
である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係るポリアミド系樹脂延伸フィルムは、主にポリアミド
を原料とする。本発明においてポリアミドとは、主にア
ミド結合よりなる主鎖を持つ樹脂をいい、一般的には、
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン4
6のような脂肪族ナイロン、MXーナイロンのような芳
香族環を含有する脂肪族ナイロン、芳香族ナイロン等ま
たは、これらの共重合ナイロン、またはこれらの樹脂の
混合物をいう。
【0008】上記のポリアミドの原料の具体例として
は、ε−カプロラクタム、エナントラクタム、ラウリル
ラクタム、αーピロリドン、αーピペリドンのようなラ
クタム類、6ーアミノカプロン酸、7ーアミノヘプタン
酸、9ーアミノノナン酸、11ーアミノウンデカン酸の
ようなωーアミノ酸類、または二塩基酸とジアミンとの
ナイロン塩が使用される。
【0009】そして、上記の二塩基酸としては、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジ
オン酸、ドデカンジオン酸、ドデカンジオン酸、ヘキサ
デカンジオン酸、ヘキサデセンジオン酸、オクタデカン
ジオン酸、オクタデセンジオン酸、エイコサジオン酸、
エイコセンジオン酸、オクタデセンジオン酸、ドコサン
ジオン酸、2,2,4ートリメチルアジピン酸のような
脂肪族カルボン酸、1、4ーシクロヘキサンジカルボン
酸のような脂環式ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、フタル酸のような芳香族ジカルボン酸、キシリ
レンジカルボン酸のような芳香族環を含有する脂肪族ジ
カルボン酸等が挙げられ、ジアミンとしては、エチレン
ジアミン、トリメチレンジアミン、テトレメチレンジア
ミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウ
ンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、ト
リデカメチレンジアミン、ヘキサデカメチレンジアミ
ン、オクタデカメチレンジアミン、2,2,4(または
2,4,4)ートリメチルヘキサメチレンジアミンのよ
うな脂肪族ジアミン、シクロヘキサンジアミン、メチル
シクロヘキサンジアミン、ビスー(4,4’アミノシク
ロヘキシル)メタンのような脂環式ジアミン、キシリレ
ンジアミンのような芳香族環を含有する脂肪族ジアミン
が挙げられる。
【0010】また、ポリアミドは、これと相溶性のある
他の樹脂を20重量%の範囲まで含有させてもよい。ポ
リアミドと相溶性のある他の樹脂としては、上に例示さ
れていないポリアミドや、他の熱可塑性樹脂が挙げられ
る。ポリアミドにこれと相溶性のある他の樹脂を含有さ
せる場合の樹脂の量が20重量%を越えた場合には、ポ
リアミドの機械的強度が低下するので、好ましくない。
【0011】ポリアミドには滑剤、帯電防止剤、酸化防
止剤、ブロッキング防止剤、安定剤、染料、顔料、無機
質微粒子等の各種添加剤を、フイルムの性質に影響を与
えない範囲で、添加することができる。本発明に係る易
引裂性ポリアミド系樹脂延伸フィルムは、厚さが40μ
m以下であることが必須である。40μmを越えるとフ
ィルムが硬くなり、シーラント層を張り合わせる場合に
は、フィルム全体が非常に厚くなり軟包装用用途には適
さなくなる。
【0012】また、本発明に係るポリアミド系延伸フィ
ルムは、23℃、50%RHの条件下でJISK712
8A法に準拠して測定したフィルム巻き方向の引き裂き
抵抗値が、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵抗値の2
/3以下であることが必要である。このようにフィルム
の巻き方向に引き裂き易いフィルムは、長尺フィルムの
巻き方向に対して、フィルムの巻き方向に直角な方向に
より高い倍率で延伸することにより得られる。一般的
に、ポリオレフィン系樹脂フィルムにおいては、延伸す
る方向に結晶化が進行するために、延伸する方向に引き
裂き易くなると解される。しかし、ポリアミド系樹脂フ
ィルムでは、フィルムの巻き方向に直角な方向により高
い倍率で延伸すると、フィルムの巻き方向に引き裂き易
くなる。このメカニズムは正確には不明であるが、延伸
する工程で結晶化する際に、延伸する方向に直角な方向
に強固な水素結合ができるためと推定される。本発明者
らの実験によると、フィルム全体としては優れた強度を
有し、フィルムの巻き方向に引き裂き易いフィルムを得
るためには、フィルムの巻き方向の引き裂き抵抗値が、
それと直角な方向の引き裂き抵抗値の2/3以下にする
と、好適であることが判明した。2方向の引き裂き抵抗
値の比が2/3を越える場合は、フィルムを引き裂く
際、フィルムの巻き方向に引き裂かれず、斜めに引き裂
かれるので好ましくない。
【0013】本発明に係るポリアミド系樹脂延伸フイル
ムは、JISK7128A法に準拠して測定したフィル
ム巻き方向の引き裂き抵抗値が、巻き方向に直角な方向
の引き裂き抵抗値の2/3以下であることが必須であ
り、このようなポリアミド系樹脂延伸フイルムを製造す
る方法としては、たとえば次のような方法によるとよ
い。
【0014】まず、従来公知の一般的な方法により実質
的に無定型で配向していない未延伸フイルムを製造す
る。次に、未延伸フィルムは巻き方向には未延伸のま
ま、または3倍以下に延伸し、巻き方向に直角な方向に
は3〜6倍に延伸する。延伸倍率がフィルムの巻き方向
に3倍よりも大きい場合には、フィルムの巻き方向に直
角な方向に結晶化が進行するためか、次に巻き方向に直
角な方向へ延伸する際、延伸工程を遂行し難く、かつ、
フィルム破断がおこり易くなるばかりでなく、得られた
フィルムの巻き方向への引き裂き性が悪くなるという欠
点が生じてくるので、好ましくない。
【0015】延伸方法としては、テンター式一軸延伸、
テンター式逐次二軸延伸、テンター式同時二軸延伸、チ
ューブラー式延伸等、従来公知の延伸方法が使用でき
る。更に、上記ポリアミド系樹脂延伸フィルムは、単独
で使用することができるがその少なくとも片面に他の透
明プラスチックフィルムを積層すると、フィルムのシー
ル性等が改良される。他の透明プラスチックフィルムと
しては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、アイオノマー樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、
ポリプロピレン、非結晶性ポリエステル等が挙げられ
る。他の透明プラスチックフィルムを積層する方法とし
ては、従来公知のラミネート法、例えばドライラミネー
ト法または押出ラミネート法等によって形成する。これ
らのフィルムは配向されていないフィルムで充分である
が、機械的強度が要求される用途には、二軸延伸したフ
ィルムを使用することができる。しかしその際には、ポ
リアミド系樹脂延伸フィルムの引き裂き性を滅殺しない
ように、積層するフィルムの引き裂き易い方向を考慮し
て積層する必要がある。透明プラスチックフィルムの厚
さは、15〜80μmの範囲で選ぶのが好適である。ま
た、透明プラスチックフィルムは、あらかじめ印刷した
ものであってもよい。
【0016】ポリアミド系樹脂延伸フィルムとその少な
くとも片面に他の透明プラスチックフィルムが積層され
てなる積層フィルムは、透明プラスチックフィルム同士
の端部を張り合わせて製袋し、袋体として使用できる。
袋体を製造する際の方法には、制限がなく、従来から知
られている合掌張り合わせ、三方シール、封筒張り合わ
せ等の方法により袋体として、食品、医療品、薬品等の
を充填用の用途に使用される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の内容および効果を実施例によ
り更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えな
い限り以下の例に限定されるものではない。なお、以下
の例において、引き裂き抵抗の評価は、次の方法によっ
て行ったものである。また、フイルムの構成、および評
価結果は表1に示した。 〈引き裂き抵抗(g/μm)〉23℃、50%RH条件
下で、JISK7128A法に準拠して測定したフィル
ム巻き方向の引き裂き抵抗値に対する、巻き方向に直角
な方向の引き裂き抵抗値の比を算出した。
【0018】実施例1 ポリーεーカプロアミド(三菱化成(株)製、ノバミッ
ド1022)を、65mmφ押出機を使用して溶融させ、
Tダイから押出し、30℃のキャストロールに密着急冷
し、約60μmの未延伸フィルムを得た。得られた未延
伸フィルムを60℃の条件下でロール式温調機にて縦方
向に1.1倍とわずかに延伸しながら温調し、ついでこ
のフィルムの両端部をテンタークリップで保持し、テン
ターオーブン内で90℃の条件下で横方向に4倍に延伸
した後、195℃で6秒間の熱処理を行った。
【0019】熱処理を行った後のフィルムは、クリップ
で把持したフィルム両耳部分を切りとりスクラップと
し、製品フィルム部分はワインダーに巻き取り、約15
μmの延伸フイルムを得た。得られたフィルムの構成、
前記した方法により引き裂き抵抗を測定し、フィルム巻
き方向の引き裂き抵抗値に対する、巻き方向に直角な方
向の引き裂き抵抗値の比を算出し、それぞれを表1に示
した。
【0020】また、得られたフィルムの片面にコロナ処
理を施してフィルムの表面張力を53dyn/cmとした
後、接着剤として2液硬化型ポリウレタン接着剤「アド
コートAD−900」および「RT−5」(双方とも東
洋モートン(株)製)を塗布量(固形分)3g/m2
用いて、厚さ40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィ
ルム(東京セロファン(株)製 HC)を積層した。得
られた積層フィルムについて、フィルムの巻き方向にス
リットを入れ、手で引き裂き、まっすぐに裂けるかどう
か評価し、結果を表1に示した。
【0021】実施例2 ポリメタキシリレンアジパミド(三菱瓦斯化学(株)社
製、MXーナイロン6007)、ポリーεーカプロアミ
ド(三菱化成(株)社製、ノバミッド1022)、およ
びこれらの混合物(前者と後者との混合比が40:60
であるもの)を、65mmφ押出機3台を使用して別々に
溶融させ、共押出Tダイ内で積層させて3層構造の積層
フイルムとして押出し、30℃のキャストロールに密着
急冷し、外層が約24μmのポリーεーカプロアミド、
中間層が約16μmのポリメタキシリレンアジパミド、
内層が約24μmのポリーεーカプロアミドとポリメタ
キシリレンアジパミドとの混合物よりなる積層未延伸フ
ィルムを得た。
【0022】得られた積層未延伸フィルムを60℃の条
件下でロール式温調機にて温調し、ついでこのフィルム
の両端部をテンタークリップで保持し、テンターオーブ
ン内で90℃の条件下で横方向に4倍に延伸した後、1
95℃で6秒間の熱処理を行った。熱処理を行った後の
フィルムは、クリップで把持したフィルム両耳部分を切
りとり、製品フィルム部分はワインダーに巻き取り、約
6μmのポリーεーカプロアミドの層、約4μmのポリ
メタキシリレンアジパミドの層、約6μmのポリーεー
カプロアミドとポリメタキシリレンアジパミドとの混合
物の層の順に積層された層全体の厚さが、約16μmの
積層延伸フイルムを得た。
【0023】得られたフィルムの構成、前記した方法に
より引き裂き抵抗を測定し、フィルム巻き方向の引き裂
き抵抗値に対する、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵
抗値の比を算出し、それぞれを表1に示した。また、実
施例1に記載したと同様の手順で、厚さ40μmの直鎖
状低密度ポリエチレンフィルム(東京セロファン(株)
製 HC)を積層した。得られた積層フィルムについ
て、フィルムの巻き方向にスリットを入れ、手で引き裂
き、まっすぐに裂けるかどうか評価し、結果を表1に示
した。
【0024】実施例3 実施例1に記載の例において、縦方向の延伸倍率を1.
5倍としたほかは、同例におけると同様の手順で約15
μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの構成、
前記した方法により引き裂き抵抗を測定し、フィルム巻
き方向の引き裂き抵抗値に対する、巻き方向に直角な方
向の引き裂き抵抗値の比を算出し、それぞれを表1に示
した。
【0025】また、実施例1に記載したと同様の手順
で、厚さ40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
(東京セロファン(株)製 HC)を積層した。得られ
た積層フィルムについて、フィルムの巻き方向にスリッ
トを入れ、手で引き裂き、まっすぐに裂けるかどうか評
価し、結果を表1に示した。 実施例4 実施例1に記載の例において、横方向の延伸倍率を5倍
としたほかは、同例におけると同様の手順で約15μm
の延伸フィルムを得た。
【0026】得られたフィルムの構成、前記した方法に
より引き裂き抵抗を測定し、フィルム巻き方向の引き裂
き抵抗値に対する、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵
抗値の比を算出し、それぞれを表1に示した。また、実
施例1に記載したと同様の手順で、厚さ40μmの直鎖
状低密度ポリエチレンフィルム(東京セロファン(株)
製 HC)を積層した。得られた積層フィルムについ
て、フィルムの巻き方向にスリットを入れ、手で引き裂
き、まっすぐに裂けるかどうか評価し、結果を表1に示
した。
【0027】実施例5 実施例1に記載の例において、横方向の延伸倍率を3倍
としたほかは、同例におけると同様の手順で約15μm
の延伸フィルムを得た。得られたフィルムの構成、前記
した方法により引き裂き抵抗を測定し、フィルム巻き方
向の引き裂き抵抗値に対する、巻き方向に直角な方向の
引き裂き抵抗値の比を算出し、それぞれを表1に示し
た。
【0028】また、実施例1に記載したと同様の手順
で、厚さ40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
(東京セロファン(株)製 HC)を積層した。得られ
た積層フィルムについて、フィルムの巻き方向にスリッ
トを入れ、手で引き裂き、まっすぐに裂けるかどうか評
価し、結果を表1に示した。 実施例6 実施例1に記載の例において、縦方向の延伸倍率を2.
5倍、横方向の延伸倍率を3.5倍としたほかは、同例
におけると同様の手順で約15μmの延伸フィルムを得
た。
【0029】得られたフィルムの構成、前記した方法に
より引き裂き抵抗を測定し、フィルム巻き方向の引き裂
き抵抗値に対する、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵
抗値の比を算出し、それぞれを表1に示した。また、実
施例1に記載したと同様の手順で、厚さ40μmの直鎖
状低密度ポリエチレンフィルム(東京セロファン(株)
製 HC)を積層した。得られた積層フィルムについ
て、フィルムの巻き方向にスリットを入れ、手で引き裂
き、まっすぐに裂けるかどうか評価し、結果を表1に示
した。
【0030】比較例1 実施例1に記載の例において、横方向の延伸倍率を6.
5倍として、同例に記載したと同様の方法で延伸フィル
ムを作成しようとしたが、破断が多くなり、満足なフィ
ルムは得られなかった。 比較例2 実施例1に記載の例において、縦方向の延伸倍率を3
倍、横方向の延伸倍率を3倍としたほかは、同例におけ
ると同様の手順で約15μmの延伸フィルムを得た。
【0031】得られたフィルムの構成、前記した方法に
より引き裂き抵抗を測定し、フィルム巻き方向の引き裂
き抵抗値に対する、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵
抗値の比を算出し、それぞれを表1に示した。また、実
施例1に記載したと同様の手順で、厚さ40μmの直鎖
状低密度ポリエチレンフィルム(東京セロファン(株)
製 HC)を積層した。得られた積層フィルムについ
て、フィルムの巻き方向にスリットを入れ、手で引き裂
き、まっすぐに裂けるかどうか評価し、結果を表1に示
した。
【0032】比較例3 実施例1に記載の例において、縦方向の延伸倍率を4
倍、横方向の延伸倍率を1.2倍としたほかは、同例に
おけると同様の手順で約15μmの延伸フィルムを得
た。得られたフィルムの構成、前記した方法により引き
裂き抵抗を測定し、フィルム巻き方向の引き裂き抵抗値
に対する、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵抗値の比
を算出し、それぞれを表1に示した。
【0033】また、実施例1に記載したと同様の手順
で、厚さ40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
(東京セロファン(株)製 HC)を積層した。得られ
た積層フィルムについて、フィルムの巻き方向にスリッ
トを入れ、手で引き裂き、まっすぐに裂けるかどうか評
価し、結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1中の略号は、次の意味である。 NY6:ポリーεーカプロアミド MXD:ポリメタキシレンアジパミド 縦方向:長尺フィルムの巻き方向 横方向:長尺フィルムの巻き方向に直角な方向 引き裂き抵抗の比:長尺フィルムの巻き方向の引き裂き
抵抗値に対する、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵抗
値の比
【0036】
【発明の効果】本発明に係るポリアミド系樹脂延伸フイ
ルムは、フィルム全体としては優れた強度を有し、フィ
ルムの巻き方向に優れた引き裂き性を備え、開封する際
に簡単に開封し易いので、食品、医療品、および薬品等
の包装用フイルムに好適であるという有利な効果を奏
し、その産業上の利用価値は極めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 27/32 D 8115−4F B29K 23:00 77:00 B29L 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さが40μm以下のポリアミド系樹脂
    延伸フィルムにおいて、このフィルムにつきJISK7
    128A法に準拠して測定したフィルム巻き方向の引き
    裂き抵抗値が、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵抗値
    の2/3以下であることを特徴とする易引裂性ポリアミ
    ド系樹脂延伸フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリアミド系樹脂延伸フィルムの少なく
    とも片面に、他の透明プラスチックフィルムが積層され
    てなる積層フィルムにおいて、該ポリアミド系樹脂延伸
    フィルムは、厚さが40μm以下であり、JISK71
    28A法に準拠して測定したフィルム巻き方向の引き裂
    き抵抗値が、巻き方向に直角な方向の引き裂き抵抗値の
    2/3以下であることを特徴とする積層フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のフィルムを構成要素と
    することを特徴とする袋体。
JP18271293A 1993-07-23 1993-07-23 ポリアミド系樹脂延伸フィルムおよびこのフィルムよりなる袋体 Pending JPH0732469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18271293A JPH0732469A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 ポリアミド系樹脂延伸フィルムおよびこのフィルムよりなる袋体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18271293A JPH0732469A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 ポリアミド系樹脂延伸フィルムおよびこのフィルムよりなる袋体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0732469A true JPH0732469A (ja) 1995-02-03

Family

ID=16123123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18271293A Pending JPH0732469A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 ポリアミド系樹脂延伸フィルムおよびこのフィルムよりなる袋体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0732469A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007098858A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系積層フィルム及びその製造方法
JP2007099999A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系フィルム及びその製造方法
JP2007098859A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系熱収縮積層フィルム及びその製造方法
JP2007100000A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系熱収縮フィルム及びその製造方法
JP2008265012A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系熱収縮積層フィルム及びその製造方法
JP2008265011A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系積層フィルム及びその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007098858A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系積層フィルム及びその製造方法
JP2007099999A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系フィルム及びその製造方法
JP2007098859A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系熱収縮積層フィルム及びその製造方法
JP2007100000A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系熱収縮フィルム及びその製造方法
JP2008265012A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系熱収縮積層フィルム及びその製造方法
JP2008265011A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 直線カット性ポリアミド系積層フィルム及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007015273A (ja) ポリアミド系樹脂積層フィルム
JP2002226612A (ja) ポリアミド延伸フィルム
JP3119562B2 (ja) 多層延伸フィルム
JP4769602B2 (ja) 蓋材
JPH0732469A (ja) ポリアミド系樹脂延伸フィルムおよびこのフィルムよりなる袋体
JPH0459353A (ja) 包装用積層フィルム
JP3323048B2 (ja) 多層延伸ポリアミドフィルム
JP4817857B2 (ja) ポリアミド系樹脂積層フィルム
US20030066778A1 (en) Multilayer laminate for use in chemical barrier packaging
JPH09300561A (ja) 積層材およびそれを使用した包装用容器
JPH10291286A (ja) ポリアミド系多層収縮フィルム
JPH0557855A (ja) ヒートシール可能な熱収縮性積層フイルム
JP2006028289A (ja) 易引裂性二軸延伸ポリアミドフィルムおよびその応用
JP3324336B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋
JP3016917B2 (ja) 多層延伸フィルム及びその製造方法
JPH1024489A (ja) 延伸多層ポリアミドフィルムの製造方法
JPH10278202A (ja) 多層延伸ポリアミドフィルム及びその製造方法
JP5773564B2 (ja) 表面処理ポリアミド系積層フィルム及びその製造方法
JP3016912B2 (ja) 多層延伸フィルム及びその製造方法
JP2001062973A (ja) 多層延伸ポリアミドフィルム及びその製造方法
JPH11291426A (ja) 2軸延伸ポリアミド系多層フィルム
JPH08108506A (ja) 積層フィルム及びそれを用いた包装袋
JP3379293B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋
JP2003080650A (ja) 易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋
JPH05261874A (ja) ポリアミド系熱収縮性多層フィルム