JPH0732212Y2 - スライドルーフ装置のディフレクタ支持構造 - Google Patents

スライドルーフ装置のディフレクタ支持構造

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JPH0732212Y2
JPH0732212Y2 JP1989104080U JP10408089U JPH0732212Y2 JP H0732212 Y2 JPH0732212 Y2 JP H0732212Y2 JP 1989104080 U JP1989104080 U JP 1989104080U JP 10408089 U JP10408089 U JP 10408089U JP H0732212 Y2 JPH0732212 Y2 JP H0732212Y2
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勇一郎 磯
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] 〈産業上の利用分野〉 本考案は、スライドルーフ装置におけるディフレクタの
支持部材をインナフレームに対して固定する構造に関す
る。
〈従来の技術〉 自動車の固定ルーフに開口部を形成し、ガラスや鋼板等
からなる可動パネルを前後方向摺動自在に設けることに
より、この開口部を開閉し得るようにしたスライドルー
フ(サンルーフ)装置が周知である。
この可動パネルを昇降動させる機構や、摺動運動を案内
するガイドレール等を設けるため、固定ルーフの内方に
はインナフレームが固設されており、このインナフレー
ムの外周部には、開口と可動パネルとの隙間から固定ル
ーフ内に侵入する水滴を受け止めて外部へ排出するため
に、シール部材を一体的に周設してなる合成樹脂製の排
水溝部材が延設されている(特開昭63-222925号公報参
照)。
一方、開いた状態における開口部の前縁に沿うようにデ
ィフレクタブレードを設けることにより、可動パネルを
開いた状態で走行した際の風切り音の発生や室内への風
の巻き込みを抑制するようにした技術が知られている
(実公昭57-16735号公報参照)。
さて、前記した排水溝部材が設けられたインナフレーム
上に上記したディフレクタブレードを設けるようにする
と、排水溝部材の前側部分にディフレクタブレードの収
納部を確保する必要が生ずる。このような要望を満たす
ために、本出願人は実願昭63-120968号明細書におい
て、排水溝部材の前側部分を一般部に比して内向きに拡
幅すると共に、排水溝部材の内周壁における一般部と拡
幅部とを連続する部分に形成される車体幅方向に延在す
る仕切り壁とディフレクタの支持部材との干渉を避ける
ために、仕切り壁を跨ぐ部分を支持部材に形成するよう
にした構造を提案した。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかるに、上記構造によると、支持部材を後方に位置調
整した際に、支持部材における仕切り壁を跨ぐ部分の縦
面が仕切り壁に当接すると、支持部材内側の水がここで
塞き止められ、場合によっては車室内に浸水する虞れの
あることが見出された。
本考案は、このような不都合を解消すべく案出されたも
のであり、その主な目的は、ディフレクタの支持部材の
内側に水がたまることのないように改良されたスライド
ルーフ装置のディフレクタ支持構造を提供することにあ
る。
[考案の構成] 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、自動車の固定ルー
フに設けられた開口部を閉鎖し得る可動パネルを摺動自
在に保持するためのガイドレールを備え前記固定ルーフ
の内方に固設されたインナフレームと、該インナフレー
ムの外周に沿って延設され且つ該インナフレームとは別
体からなる断面が略U字形をなす排水溝部材と、前記開
口部の前縁に沿って上下動可能なように支持部材を介し
て前記インナフレームに取付けられたディフレクタ装置
とを有するスライドルーフ装置のディフレクタ支持構造
であって、前記排水溝部材は、前記インナフレームの外
周に沿う一般部と前記ディフレクタ装置を収納する拡幅
部とを有し且つ前記一般部と前記拡幅部との間を連続的
に接続する仕切り壁を前記ガイドレールの外側位置に延
設してなるものであり、前記支持部材は、前記仕切り壁
に於ける前記一般部と前記拡幅部間の接続部を跨いだ上
で車体前後方向にその取付け位置を調節可能なように前
記排水溝部材上に延設されるものであり、前記支持部材
の前記仕切り壁を跨ぐ部分の底部と前記排水溝部材に於
ける前記拡幅部の上面との間には、排水用の空隙が設け
られていることを特徴とするスライドルーフ装置のディ
フレクタ支持構造を提供することにより達成される。
〈作用〉 このような構成によれば、水はディフレクタの支持部材
の底部と排水溝部材の上面との間に形成された隙間から
外側へと流出する。
〈実施例〉 以下、添附の図面を参照して本考案の好適実施例につい
て詳細に説明する。
第1図は、本考案が適用されたスライドルーフ装置の要
部を示している。固定ルーフ1の前側部分には、車体左
右方向に長い概ね矩形をなす開口部2が形成されてお
り、この開口部2は、例えばガラス製の可動パネル3に
て補完的に閉鎖し得るようにされている。
可動パネル3は、固定ルーフ1内方の左右位置に車体前
後方向に延設された一対のガイドレール4に案内されて
開口部2を全面的に閉鎖する位置から固定ルーフ1の後
部内面に向けて、前後方向に摺動可能なようにされてい
る。また、開口部2の前部には、開口部内縁に沿う弓形
に湾曲したディフレクタブレード5が、可動パネル3の
開閉動作に応じて昇降可能なように設けられている。
一方、第2図に併せて示すように、可動パネル3内面の
周縁部には、シール部材7a・7b及び接着剤8を介してガ
ラスホルダ9が固着されている。と同時に、ガラスホル
ダ9の前部両側下面には、パネルステー10が垂設されて
いる。このパネルステー10の外側を向く先端部10aに
は、例えばフッ素樹脂などからなるスライドシュー6が
固着されている。
スライドシュー6を受容して前後方向に案内するための
ガイドレール4の前端部は、固定ルーフ1の内側に設け
られたインナフレーム11に対し、ガイドレールステー12
を介して固定される。このガイドレールステー12は、ガ
イドレール4の前端部を受容する係合部13と、インナフ
レーム11にボルト止めされるベース部14とからなり、例
えば亜鉛合金ダイキャスト等にて形成されている。
さて、インナフレーム11は、鋼板を深絞り加工してな
り、全周に亙って立上げ形成された比較的丈の低い外周
壁11aを介し、固定ルーフ1の開口2に対応する位置か
ら可動パネル3を収納する位置にかけて、固定ルーフ1
の内面との間に適宜な高さ寸法を有する空間Sを形成す
るようにされている。
インナフレーム11における固定ルーフ1との対向面の外
周部には、略全周に亘りU字状溝15が形成された合成樹
脂材からなる排水溝部材16が重設されている。この排水
溝部材16の外周縁部は、インナフレーム11の外周壁11a
上縁に対して弾発的かつ密接に係着しており、その上縁
には、中空断面をなすシール突条17が全周に亘り形成さ
れている。このシール突条17は、固定ルーフ1の内面に
液密に密接している。
排水溝部材16の前側部分には、後記するディフレクタ装
置の収納部を郭成すべく、U字状溝15の更に内側に拡幅
部分16wが形成されている。そして、水滴の車室内への
浸入を防止するために、拡幅部分16wの内周縁に沿っ
て、仕切り壁16aが延設されている。
ところで、前記したガイドレールステー12の係合部13の
外側壁には、仕切り壁16aを乗り越えるようにして該仕
切り壁16aを把持する把持片18が形成されている。この
把持片18により、排水溝部材16に於ける拡幅部分16wの
内周側の浮き上がりが防止される。また、把持片18の外
面には、直角方向に突片18aが突設されており、後記す
るディフレクタ装置を固定するための係合孔19がその突
端に開設されている。
次に前記したディフレクタブレード5を含むディフレク
タ装置20について第3・4図を併せて参照して説明す
る。
ディフレクタ装置20は、前記したように開口部2の前側
内縁に沿って立上がるディフレクタブレード5と、ディ
フレクタブレード5をその前端部21aにて昇降支持する
アーム21と、アーム21の後端部21b及び中間部21cを傾動
自在に支持する支持部材としてのベース22と、ベース22
の前端部22aとアーム中間部21cを連結するサブアーム23
とからなっている。
ディフレクタブレード5とアーム前端部21aとは、互い
に回動可能なようにピン軸24をもって結合している。と
同時に、ピン軸24に巻装された捩りばね25により、上昇
時には所定のブレード角度を保ち、かつ下降時には比較
的抵抗なく格納に適した姿勢となり得るように、ディフ
レクタブレード5が適宜に弾発付勢されている。
アーム後端部21bは、ベース22に形成された前後方向長
孔26に挿通されたピン軸27を介してベース22と連結して
いる。またサブアーム23は、一端23aをベース22前端部2
2aに、他端23bをアーム中間部21cに、それぞれ相対回動
自在なようにピン軸28a・28bを介して連結されている。
と同時に、アーム中間部21c側のピン軸28bに巻装された
捩りばね29により、アーム21とサブアーム23とが、互い
の挾角を拡大する向きに常時弾発付勢されている。
このようにして、可動パネル3を閉じると、可動パネル
3とインナフレーム11との間の空間Sにディフレクタ装
置20が収納され、可動パネル3を開くと、ディフレクタ
ブレード5が固定ルーフ1の外面より自動的に突出す
る。
一方、前記した排水溝部材16は、開口部2の前後方向中
間位置より後方において拡幅部分16wが途切れ、外側の
U字状溝15のみが形成されており、上記したベース22の
後端22bは、排水溝部材16の幅が狭くなる部分の直後の
位置にてインナフレーム11にボルト止めされている。そ
してベース22は、排水溝部材16の拡幅部分16wの後端部
において、排水溝部材16の一般部としてのU字状溝15と
の間を連続するように設けられた仕切り壁16aの車体幅
方向に沿って斜めに延在する部分を跨いだうえで前方へ
向けて延出され、その前端部には、前記した突片18aの
係合孔19に突入する前後方向突起30が突出形成されてい
る。この突起30の前後方向寸法は、ベース後端22bに形
成されたボルト挿通用の長孔31の前後方向寸法と同等か
あるいはそれ以上とされており、長孔31とボルトBとの
相対位置を変化させた際にも係合孔19と突起30との結合
を解くことのないように定められている。
このようにして、ベース22は、突起30を後方から係合孔
19に突入させることをもって、ガイドレールステー12を
介してインナフレーム11にその前端部が固定され、ボル
トBに螺着したナットNをもって、インナフレーム11に
その後端部が直接固定される。
ベース22における仕切り壁16aを跨ぐ部分の仕切り壁16a
の付け根に対向する部分は、適宜な角度の面取り32を施
すことによってベース22の幅一杯に切除されている。
さて、ベース22の位置を最も後方に設定すると、仕切り
壁16aを跨ぐ部分の縦面22cが仕切り壁16aに当接した状
態になるが、この時、ベース22の内外は、仕切り壁16a
の付け根部分と面取り32との隙間を介して連通する。従
って、ベース22の内側に入り込んだ水はこの隙間から外
側へと流出する。これにより、ベース22の内側に水が滞
留することが防止され、急発進・急停止時などに車室内
に水が飛散することを回避し得る。
[考案の効果] このように本考案によれば、インナフレームに対して排
水溝部材と関わりなくディフレクタブレードのベースを
固定したうえで、排水溝部材の仕切り壁とベースとの間
に排水用の通路を形成することができる。従って、ベー
スの内側に水が滞留する不都合が解消され、車室内への
浸水を防止するうえに大きな効果がある。しかも上記実
施例に示したように、排水溝の内周壁を構成する仕切り
壁をガイドレールの外側位置に延設するものとしたの
で、ガイドレールに水滴がかかる心配が無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車ルーフの部分的な斜視図であり、第2図
は本考案に関わる部分の前側部分を第1図あるいは第3
図のII-II線に沿って切断して示す縦断面図である。 第3図は同じく部分的な上面図であり、第4図は第3図
のIV-IV線に沿う側断面図である。 1……固定ルーフ、2……開口部 3……可動パネル、4……ガイドレール 5……ディフレクタブレード 6……スライドシュー、7a・7b……シール部材 8……接着剤、9……ガラスホルダ 10……パネルステー、10a……先端部 11……インナフレーム、11a……外周部 12……ガイドレールステー 13……係合部、14……ベース部 15……U字状溝、16……排水溝部材 16a……仕切り壁、17……シール突条 18……把持片、18a……突片 19……係合孔、20……ディフレクタ装置 21……アーム、22……ベース 23……サブアーム、24……ピン軸 25……捩りばね、26……長孔 27・28a・28b……ピン軸 29……捩りばね、30……突起部 31……長孔、32……面取り

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の固定ルーフに設けられた開口部を
    閉鎖し得る可動パネルを摺動自在に保持するためのガイ
    ドレールを備え前記固定ルーフの内方に固設されたイン
    ナフレームと、該インナフレームの外周に沿って延設さ
    れ且つ該インナフレームとは別体からなる断面が略U字
    形をなす排水溝部材と、前記開口部の前縁に沿って上下
    動可能なように支持部材を介して前記インナフレームに
    取付けられたディフレクタ装置とを有するスライドルー
    フ装置のディフレクタ支持構造であって、 前記排水溝部材は、前記インナフレームの外周に沿う一
    般部と前記ディフレクタ装置を収納する拡幅部とを有し
    且つ前記一般部と前記拡幅部との間を連続的に接続する
    仕切り壁を前記ガイドレールの外側位置に延設してなる
    ものであり、 前記支持部材は、前記仕切り壁に於ける前記一般部と前
    記拡幅部間の接続部を跨いだ上で車体前後方向にその取
    付け位置を調節可能なように前記排水溝部材上に延設さ
    れるものであり、 前記支持部材の前記仕切り壁を跨ぐ部分の底部と前記排
    水溝部材に於ける前記拡幅部の上面との間には、排水用
    の空隙が設けられていることを特徴とするスライドルー
    フ装置のディフレクタ支持構造。
JP1989104080U 1989-09-05 1989-09-05 スライドルーフ装置のディフレクタ支持構造 Expired - Lifetime JPH0732212Y2 (ja)

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