JPH07313140A - 凍結又は凍結乾燥乳酸菌類菌体の製造法 - Google Patents

凍結又は凍結乾燥乳酸菌類菌体の製造法

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JPH07313140A
JPH07313140A JP6136427A JP13642794A JPH07313140A JP H07313140 A JPH07313140 A JP H07313140A JP 6136427 A JP6136427 A JP 6136427A JP 13642794 A JP13642794 A JP 13642794A JP H07313140 A JPH07313140 A JP H07313140A
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lactic acid
frozen
freeze
cells
hydrolyzate
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JP6136427A
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Seiichi Shimamura
誠一 島村
Norio Ishibashi
憲雄 石橋
Fumiaki Abe
文明 阿部
Sayuri Miyaura
小百合 宮浦
Akiyoshi Zaitsu
明美 財津
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凍結又は凍結乾燥工程において菌体の損傷又
は死滅が少なく、かつ生残率の高い凍結又は凍結乾燥乳
酸菌類菌体の製造法を提供する。 【構成】 乳酸菌類の菌体分散液に、少なくとも0.5
%(重量)の濃度でコンニャク粉に含まれる多糖類の部
分加水分解物を添加して均一に混合し、凍結又は凍結乾
燥することを特徴とする凍結又は凍結乾燥乳酸菌類菌体
の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンニャク粉に含まれ
る多糖類の部分加水分解物を保護剤として使用すること
により、凍結融解時及び凍結乾燥時の乳酸菌類菌体の損
傷及び死滅が少なく、かつ高い生残率を有する凍結又は
凍結乾燥乳酸菌類菌体の製造法に関するものである。
【0002】本明細書において百分率は、乳酸菌類の生
残率を除き、特に断りのない限り重量による値であり、
ビフィドバクテリウム( Bifidobacterium)に属する微生
物をビフィズス菌、ビフィズス菌以外の乳酸菌を乳酸菌
等、ビフィズス菌及び乳酸菌等をまとめて乳酸菌類と記
載することがある。
【0003】
【従来の技術】乳酸菌類は有用な腸内細菌の一つとして
広く知られており、特にビフィズス菌の生理学的意義に
ついては多数の報告があり、腸内において乳酸、酢酸等
の有機酸を産生し、かつ有害菌の増殖を抑制する作用、
ビタミンの産生、免疫力の賦活化等が明らかにされてい
る。
【0004】そのため、ビフィズス菌を摂取することに
より健康を維持することを目的として、ヨ−グルト、菓
子類、飲料類等のビフィズス菌を含む種々の食品が開発
されている。これらの食品にビフィズス菌を添加する場
合、予め培養したビフィズス菌を加工して添加するが、
その加工には多大な労力及び時間を要し、また加工にお
いて高い生残率を維持するためには、技術的に極めて困
難な点があった。
【0005】一方、乳酸菌等は古くからヨ−グルト、チ
−ズ等極めて多数の乳製品に、スタ−タ−として利用さ
れており、また近年、ビフィズス菌と同様に、その整腸
作用を期待して種々の食品に添加されている。従来、こ
れらの乳酸菌等は、牛乳等で培養することによりその菌
体を取得しているが、そのために多くの労力と時間を要
し、また菌株の品質管理等について十分に注意をしなけ
ればならないという問題があった。
【0006】従って、予め凍結又は凍結乾燥したビフィ
ズス菌又は乳酸菌等の生菌体を用いることにより、ビフ
ィズス菌又は乳酸菌等を含有する食品、例えばヨ−グル
ト、チ−ズ等の乳製品が簡単に製造することができる。
しかしながら、これらの製品の製造に必要な菌濃度を有
する凍結又は凍結乾燥乳酸菌類を調製することは、融解
時又は凍結乾燥時において、菌体が被る損傷及び/又は
死滅を防止しなければならないので、極めて困難であっ
た。
【0007】従来、これらの問題を解決するために多く
の凍結保護物質及び凍結乾燥保護物質が開発された。こ
れらの物質には脱脂乳、グルタミン酸ナトリウム、ゼラ
チン及びしょ糖(特公昭53−8792号公報)、フェ
ニルアラニン、ヒスチジン、クエン酸、コハク酸、酒石
酸及び炭酸アルカリ(特開昭61−265085号公
報)等が知られており、その他に、グルコ−ス、トレハ
ロ−ス、脱脂粉乳、アスコルビン酸ソ−ダ−等も知られ
ている[クライオバイオロジー(CRYOBIOLOGY) ,第26
巻,第149〜153ページ,1989年]。
【0008】しかしながら、これらの従来技術によって
も凍結時及び凍結乾燥時の菌体の損傷又は死滅は甚大で
あり、高濃度、かつ安定した凍結菌体又は凍結乾燥菌体
を調製するのは困難であった。特に、菌体調製時に菌体
分散液と菌が資化する保護物資とを混合した状態におい
ては、可及的低温で、かつ迅速に凍結作業を実施しなけ
れば、菌の活発な代謝により生産される酸により凍結す
べき菌体分散液のpHが低下し、生残率が顕著に低下す
る。更に凍結時の菌体分散液のpHは、融解時又は凍結
乾燥時の菌体の損傷又は死滅に著しい影響を与えるた
め、凍結前の菌体分散液のpHには十分な注意を払い、
場合によってはアルカリ等で中和する必要があった。
【0009】また、融解と凍結乾燥とでは菌体が被る損
傷又は死滅の機構が異なり、そのため凍結乾燥に対する
有効な保護剤が、必ずしも融解に対する有効な保護剤と
はなり得ない。また逆に融解に対する有効な保護剤が、
必ずしも凍結乾燥に対する有効な保護剤とはなり得ず、
凍結菌体又は凍結乾燥菌体調製のためには、それぞれ別
個の保護剤を検討しなければならないという不都合があ
った。
【0010】更に、凍結又は凍結乾燥菌体の製造工程に
おいては、菌体分散液を凍結する速度が菌体の損傷又は
死滅に対して甚大な影響を与える。即ち、可及的速やか
に液温を低下させることが望ましいが、工業的規模で製
造する場合には、急速凍結を実施するうえで克服しなけ
ればならない問題が多数存在していた。
【0011】以上のように従来、乳酸菌類の凍結又は凍
結乾燥工程において菌体の損傷又は死滅を防止し得る汎
用保護剤は存在せず、その開発が待望されていた。
【0012】一方、本発明者らは、コンニャク粉に含ま
れる多糖類の部分加水分解物であって、平均分子量が
2,000〜15,000ダルトンである水溶性食物繊
維を発明し、既に特許出願し(特開平2−222659
号公報。以下先願と記載する)、更にこの水溶性食物繊
維の用途について腹膜透析液(特開平4−154725
号公報)及び大腸ガン予防剤(特開平5−246860
号公報)の発明を完成し、既に特許出願した。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記従
来技術に鑑みて、乳酸菌類の凍結及び凍結乾燥工程にお
いて菌体の損傷又は死滅を防止し得る汎用保護剤につい
て鋭意研究を行う一方、前記水溶性食物繊維の用途につ
いて探索も行った結果、コンニャク粉に含まれる多糖類
の部分加水分解物であって、平均分子量が2,000〜
15,000ダルトンの分画が、乳酸菌類の凍結又は凍
結乾燥工程において菌体の損傷又は死滅を防止し得るこ
とを見い出し、本発明を完成した。
【0014】本発明は、凍結又は凍結乾燥工程において
菌体の損傷又は死滅が少なく、かつ生残率の高い凍結又
は凍結乾燥乳酸菌類菌体の製造法を提供することを目的
としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、乳酸菌類の菌体分散液に、少なくとも0.5%
(重量)の濃度でコンニャク粉に含まれる多糖類の部分
加水分解物を添加して均一に混合し、凍結又は凍結乾燥
することを特徴とする凍結又は凍結乾燥乳酸菌類菌体の
製造法であり、コンニャク粉に含まれる多糖類の部分加
水分解物が、2,000〜15,000ダルトンの平均
分子量を有すること、コンニャク粉に含まれる多糖類の
部分加水分解物が、2〜10%(重量)の濃度で添加さ
れること、並びに乳酸菌類が、ビフィドバクテリウム(B
ifidobacterium) に属する微生物、ラクトバシラス(Lac
tobacillus) に属する微生物、ストレプトコッカス(Str
eptococcus) に属する微生物及びエンテロコッカス(Ent
erococcus)に属する微生物からなる群より選択される微
生物又はこれらの任意の混合微生物であることを望まし
い態様としてもいる。
【0016】次に本発明について詳述する。
【0017】本発明に使用するコンニャク粉に含まれる
多糖類の部分加水分解物であって、平均分子量が2,0
00〜15,000ダルトンの分画(以下当該加水分解
物と記載することがある)は、前記先願の方法により、
次のとおり製造することができる。
【0018】市販のコンニャク粉(精粉、中粉又は荒
粉)、コンニャク粉から分離したグルコマンナン又はア
ルコールで脱色、脱臭したコンニャク粉等を出発原料と
して使用することができる。
【0019】加水分解に使用する酵素は、グルコマンナ
ンを加水分解するものであり、例えば、アスペルギルス
・ニガー(Aspergillus nigar) 若しくはトリコデルマ・
ビリデ(Trichoderma viride)、ペニシリウム・ノターツ
ム(Penicillium notatum) のセルラーゼ、ストレプトマ
イセス(Streptomyces)属に属する微生物、リゾプス・ニ
ベウス(Rhizopus niveus) 、又はバシラス・サーキュラ
ンス(Bacillus circulans)若しくはコンニャクの塊茎の
マンナナーゼ等があるが、グルコマンナンの分子内β−
グルコシド結合を加水分解(エンド型)する酵素の中
で、特にアスペルギルス属に属する微生物由来のセルラ
ーゼを用いるのが望ましい。
【0020】酵素反応のpH及び反応時間は、反応生成
物の収量及び分子量に大きな影響を及ぼす。即ち市販酵
素製剤はエンド型及び末端のβ−グルコシド結合を加水
分解するエキソ型酵素のエキソ−1,4−β−D−グル
カナーゼ、β−グルコシダーゼ等の混合物であるため酵
素中に含まれるエキソ型の酵素の活性を低下させる条件
下で酵素反応を行なわせ、単糖及びオリゴ糖の遊離を最
小にする反応液のpH及び反応時間、例えば、40℃で
4〜16時間又は55℃で4時間保持する。
【0021】次いで加熱して酵素を失活させ、上澄液を
集め、そのまま又はイオン交換樹脂若しくは活性炭によ
り、脱塩、脱色、脱臭を行ない、濃縮し、更に乾燥し、
粉末化することができる。
【0022】以上のようにして製造された当該加水分解
物は、平均分子量が2,000〜15,000ダルトン
である。
【0023】本発明において使用するビフィズス菌は、
ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属に属する微
生物であり、例えば、ビフィドバクテリウム・ロンガム
(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム・イ
ンファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィド
バクテリウム・アドレッセンティス(Bifidobacteriumad
olescentis)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifido
bacterium breve) 等であり、いずれも市販されている
か、又は寄託機関から容易に入手できる菌株である。
【0024】また本発明において使用する乳酸菌等は、
一般に乳酸菌に分類されている微生物であり、例えばラ
ルトバシラス(Lactobacillus) 属に属する微生物[例え
ば、ラルトバシラス・アシドフィルス(Lactobacillus a
cidophilus) 、ラルトバシラス・カゼイ(Lactobacillus
casei) 、ラルトバシラス・ブルガリカス(Lactobacill
us bulgaricus)等]、ストレプトコッカス(Streptococc
us) 属に属する微生物[例えば、ストレプトコッカス・
サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、ストレ
プトコッカス・ラクティス(Streptococcus lactis)
等]、ラクトコッカス(Lactococcus) 属に属する微生物
[例えば、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus l
actis)、ラクトコッカス・プランタルム(Lactococcus p
lantarum) 等]、エンテロコッカス(Enterococcus)属に
属する微生物[例えば、エンテロコッカス・フェシウム
(Enterococcus faecium)、エンテロコッカス・フェカー
リス(Enterococcus faecalis) 等]等であり、いずれも
市販されているか、又は寄託機関から容易に入手できる
菌株である。
【0025】乳酸菌類の菌体は常法により製造すること
ができる。例えば、グルコ−ス、酵母エキス、ペプトン
等を含む液体培地で前記乳酸菌類の1種又は2種以上を
通常25〜45℃で4〜24時間培養し、培養液から菌
体を集菌し、洗浄し、湿菌体を得る。
【0026】得られた湿菌体を通常0.5〜10%の濃
度(菌体の保存、菌体の大量生産等の目的により湿菌体
の分散濃度は異なる〃)で水に分散し、当該加水分解物
を0.5〜25%、望ましくは2〜10%、の濃度で菌
体分散液に添加し、均一に混合する。前記菌体の分散濃
度範囲では、当該加水分解物の添加濃度は、菌体の分散
濃度には無関係であり、菌体分散液中の濃度によって保
護効果が奏せられる。
【0027】この混合液のpHが酸性である場合には、
水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム等
のpH調整剤によりほぼ中性、望ましくは6〜8、にp
Hを調整する。
【0028】この混合液の凍結又は凍結乾燥は常法によ
り行うことができ、凍結する場合は、例えば−20℃〜
−160℃以下(液体窒素等を使用)、凍結乾燥する場
合は、棚温度35℃以下、50〜400hPa程度の真
空下で行うことができる。
【0029】本発明においては、以上のように当該加水
分解物を添加、混合することにより凍結又は凍結乾燥時
の乳酸菌類の損傷又は死滅を軽減し、かつ高い生残率で
高濃度の乳酸菌類の凍結菌体又は凍結乾燥菌体を得るこ
とができる。尚、本発明の方法は、乳酸菌類以外の細
菌、酵母等にも、乳酸菌類と同様に適用できる。
【0030】次に試験例を示して本発明を詳述する。
【0031】試験例1 この試験は、乳酸菌類の分散液のpH、凍結速度及び静
置の有無に与える当該加水分解物の効果を調べるために
行った。
【0032】1)試料の調製 ペプトン(ディフコ社製)1%、酵母エキス(ディフコ
社製)1%、グルコ−ス(ディフコ社製)1%、アミノ
酸混合物(関東化学社製。必須アミノ酸20種を各1%
含む)0.5%を含む液体培地(pH6.5)にビフィ
ドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)A
TCC15707(ATCCから入手)を接種し、37
℃で12時間培養した。培養終了後、培養液を集菌、水
で洗浄し、再び集菌し、ビフィズス菌の湿菌体を得た。
【0033】この湿菌体を、参考例1と同一の方法によ
り製造した当該加水分解物(平均分子量3,000ダル
トン)の10%溶液に菌体固形分12%の割合で分散し
た試料(試料1)、湿菌体を、前記と同一の当該加水分
解物10%、市販脱脂粉乳5%及びグルタミン酸ソ−ダ
−(関東化学社製)2%を含む溶液に同様に分散した試
料(試料2)及び同一の湿菌体を脱脂粉乳及びグルタミ
ン酸ソ−ダ−を各5%を含む溶液に同様に分散した試料
(対照)を調製した。
【0034】2)試験方法 pHについて 各試料を表1に示すpH4〜10に調整し、液体窒素を
用いて急速凍結し、のち室温で融解し、後記する方法に
より生残率を試験した。
【0035】凍結速度について pH7.0に調製した各試料を、液体窒素を用いて急速
凍結した試料、及び−30℃の冷凍庫で緩慢凍結させた
試料を、室温で融解し、後記する方法により生残率を試
験した。
【0036】静置の有無について pH7.0に調製した各試料を、20℃で3時間静置し
た試料及び静置しない試料を調製し、液体窒素を用いて
急速凍結し、のち室温で融解し、後記する方法により生
残率を試験した。尚、静置した試料については凍結前に
pHメーターを用いて常法によりpHを測定した。
【0037】生残率 各試料の凍結前後の生菌数を常法により測定し、次式か
ら生残率を算出した。 生残率(%)=(凍結融解後1g当たりの生菌数/凍結
前1g当たりの生菌数)×100
【0038】3)試験結果 この試験の結果は、表1、表2及び表3に示すとおりで
ある。表1の凍結前のpHによる生残率から明らかなよ
うに、当該加水分解物単独及び当該加水分解物と公知の
保護剤とを併用した試料1及び2は、公知の保護剤のみ
を使用した対照に比していずれのpHにおいても生残率
が高く、特に当該加水分解物と公知の保護剤とを併用し
た試料2の生残率が高いことが認められた。
【0039】表2の凍結速度による生残率から明らかな
ように、ビフィズス菌が損傷を被りやすい緩慢凍結の条
件下においても、当該加水分解物単独及び当該加水分解
物と公知の保護剤とを併用した試料1及び試料2は、高
い生残性が認められた。
【0040】表3の静置の有無による生残率から明らか
なように、凍結までにある程度の時間を要しても、当該
加水分解物単独及び当該加水分解物と公知の保護剤とを
併用した試料1及び試料2は、生残率の低下が認められ
なかった。特に、凍結前の試料2は、凍結前の対照とほ
ぼ同一のpHであるにもかかわらず、対照に比して顕著
に高い生残率を示した。
【0041】以上の結果から本発明の方法は、乳酸菌類
の凍結融解に極めて有効であることが立証された。尚、
乳酸菌類及び当該加水分解物の種類を変更して試験した
が、ほぼ同様の結果が得られた。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】 試験例2 この試験は、試験例1とは異なる当該加水分解物につい
て凍結乾燥における効果を調べるために行った。
【0045】1)試料の調製 参考例2と同一の方法で得た当該加水分解物(平均分子
量7,000ダルトン)を使用したこと及びグルタミン
酸ナトリウム及びアスパラギン酸ナトリウムを各2%含
む溶液を使用したことを除き、試験例1と同一の方法に
より試料3及び4を調製した。
【0046】尚、ショ糖8%、グルタミン酸ナトリウム
及びアスパラギン酸ナトリウム各2%含む保護溶液を使
用したことを除き、試験例1と同一の方法により対照試
料を調製した。
【0047】2)試験方法 100〜200hPaの真空度、30℃以下の温度で各
試料を凍結乾燥したことを除き、試験例1と同一の方法
によった。ただし、凍結乾燥試料の乳酸菌類の生残率
は、次式から算出した。 生残率(%)=[凍結乾燥後1g当たりの生菌数×凍結
前溶液固形分(%)/凍結前1g当たりの生菌数×10
0]×100
【0048】3)試験結果 この試験の結果は、表4、表5及び表6に示すとおりで
ある。表4の凍結前のpHによる生残率から明らかなよ
うに、当該加水分解物単独及び当該加水分解物と公知の
保護剤とを併用した試料3及び試料4は、公知の保護剤
のみを使用した対照に比していずれのpHにおいても生
残率が高く、特に当該加水分解物と公知の保護剤とを併
用した試料4の生残率が高いことが認められた。
【0049】表5の凍結速度による生残率から明らかな
ように、ビフィズス菌が損傷を被りやすい緩慢凍結の条
件下においても、当該加水分解物単独及び当該加水分解
物と公知の保護剤とを併用した試料3及び試料4は、高
い生残性が認められた。
【0050】表6の静置の有無による生残率から明らか
なように、凍結するまでにある程度の時間を要した場合
であっても、当該加水分解物単独及び当該加水分解物と
公知の保護剤とを併用した試料3及び試料4は、顕著な
生残率の低下が認められなかった。これに対して対照で
は、静置により生残率が激減し、ほとんど生菌が存在し
ない状態であった。
【0051】以上の結果から本発明の方法は、乳酸菌類
の凍結乾燥においても極めて有効であることが立証され
た。尚、乳酸菌類及び当該加水分解物の種類を変更して
試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】 試験例3 この試験は、各種乳酸菌類の凍結融解に対する当該加水
分解物の効果を調べるために行った。
【0055】1)試料の調製 ペプトン(ディフコ社製)1%、酵母エキス(ディフコ
社製)1%、グルコ−ス(ディフコ社製)1%、アミノ
酸混合物(関東化学社製。必須アミノ酸20種を各1%
含む)0.5%、リン酸一カリウム(ナカライテスク社
製)及びリン酸二カリウム(ナカライテスク社製)を各
0.2%含む液体培地(pH6.5)に、ストレプトコ
ッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)
ATCC19258(ATCCから入手)、ラクトバシ
ラス・ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)ATC
C11842(ATCCから入手)、ラクトバシラス・
アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus) ATCC
4356(ATCCから入手)及びエンテロコッカス・
フェシウム(Enterococcus faecium)IFO3128(I
FOから入手)をそれぞれ別個に接種し、37℃で12
時間培養した。培養終了後、培養液を集菌し、水で洗浄
し、再び集菌し、各乳酸菌類の湿菌体を得た。
【0056】この湿菌体を、参考例1と同一の方法によ
り製造した当該加水分解物(平均分子量3,000ダル
トン)の10%溶液に、菌体固形分12%の割合で分散
した試料(試料5)同一の湿菌体を、脱脂粉乳及びグル
タミン酸ソ−ダ−各5%を含む溶液に同様に分散した試
料(対照)を調製し、以下試験例1と同一の方法により
緩慢凍結及び急速凍結した。又試験例1と同様に凍結前
に静置した試料も調製した。
【0057】2)試験方法 試験例1と同一の方法によった。
【0058】3)試験結果 この試験の結果は、表7及び表8に示すとおりである。
表7の凍結速度による生残率から明らかなように、乳酸
菌類が損傷を被りやすい緩慢凍結の条件下においても、
本発明の方法で製造した試料5は、いずれの菌種につい
ても対照に比して高い生残性が認められた。
【0059】表8の静置の有無による生残率から明らか
なように、凍結するまでにある程度の時間を要した場合
であっても、本発明の方法で製造した試料5は、いずれ
の菌種についても対照に比して顕著な生残率の低下が認
められなかった。
【0060】以上の結果から本発明の方法は、各種乳酸
菌類の凍結融解においても極めて有効であることが立証
された。尚、乳酸菌類及び当該加水分解物の種類を変更
して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】 試験例4 この試験は、コンニャク粉に含まれる多糖類の部分加水
分解物の平均分子量による凍結融解に対する効果を調べ
るために行った。
【0063】1)試料の調製 参考例2〜4と同一の方法により製造した各種平均分子
量のコンニャク粉に含まれる多糖類の部分加水分解物を
用いたことを除き、試験例3と同一の方法により各種乳
酸菌類の凍結菌体を調製した。
【0064】2)試験方法 試験例1と同一の方法によった。
【0065】3)試験結果 この試験の結果は、表9に示すとおりである。表9から
明らかなように、当該加水分解物(平均分子量2,00
0〜15,000ダルトン)が、いずれの乳酸菌類に対
しても顕著に高い生残率を示し、乳酸菌類の凍結融解保
護効果を有することが認められた。尚、他の方法により
製造した当該加水分解物及び他の乳酸菌類についても試
験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0066】
【表9】 試験例5 この試験は、コンニャク粉に含まれる多糖類の部分加水
分解物の平均分子量による凍結乾燥に対する効果を調べ
るために行った。
【0067】1)試料の調製 参考例2〜4と同一の方法により製造した各種平均分子
量のコンニャク粉に含まれる多糖類の部分加水分解物を
用いたことを除き、試験例2と同一の方法により各種乳
酸菌類の凍結乾燥菌体を調製した。
【0068】2)試験方法 試験例2と同一の方法によった。
【0069】3)試験結果 この試験の結果は、表10に示すとおりである。表10
から明らかなように、当該加水分解物(平均分子量2,
000〜15,000ダルトン)が、いずれの乳酸菌類
に対しても顕著に高い生残率を示し、乳酸菌類の凍結乾
燥保護効果を有することが認められた。尚、他の方法に
より製造した当該加水分解物及び他の乳酸菌類について
も試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0070】
【表10】 試験例6 この試験は、当該加水分解物の有効量を調べるために行
った。
【0071】1)試料の調製 参考例1と同一の方法により製造した当該加水分解物
を、菌体分散液に対して表11に示す各種の割合で用い
たことを除き、試験例1と同一の方法により各種乳酸菌
類の凍結菌体を調製した。
【0072】2)試験方法 試験例1と同一の方法によった。
【0073】3)試験結果 この試験の結果は、表11に示すとおりである。表11
から明らかなように、菌体分散液に対する当該加水分解
物の添加割合が0.5%未満の場合は、乳酸菌類の凍結
融解に対する生残率の増加が認められず、添加割合が2
5%を超える場合は、添加割合の増加にともなう生残率
の増加が認められなかった。
【0074】これに対して菌体分散液に対する当該加水
分解物の添加割合が0.5%〜25%では、添加割合の
増加による生残率の増加が認められ、特に2〜10%の
範囲において高い生残率が認められた。従って、菌体分
散液に対する当該加水分解物の添加割合は0.5〜25
%、望ましくは2〜10%、である。
【0075】尚、他の方法により製造した当該加水分解
物及び他の乳酸菌類についても試験したが、ほぼ同様の
結果が得られた。
【0076】
【表11】 参考例1 リン酸緩衝液(pH6.5)80lにアスペルギルス属
に属する微生物に由来するセルラーゼ(商品名:セルラ
ーゼA「アマノ」、天野製薬社製品、繊維素糖化力:1
5,000U/g)67gを加え、40℃に加温し、こ
れに市販のコンニャク粉4.0kgを加え、攪拌して溶
解した。この混合液を40℃に12時間保持して、酵素
反応を行った後、その反応混合液を100℃に加熱し、
10分間か100℃に保持して、酵素反応を停止した。
その反応混合液を、6,000Gにおいて遠心分離し、
その上澄液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w×8 。H+
型)1,000mlのカラムおよび陰イオン交換樹脂(D
owex 1×8 。OH−型)4,000mlのカラムに、順
次通液して脱塩し、濃縮し、噴霧乾燥し、当該加水分解
物約1,250gを得た。得られた当該加水分解物の平
均分子量は3,000ダルトンであった。
【0077】参考例2 セルラーゼによる酵素反応の時間を8時間としたこと以
外は、参考例1と同一の方法により、当該加水分解物約
2,250gを得た。得られた当該加水分解物の平均分
子量は7,000ダルトンであった。
【0078】参考例3 セルラーゼによる酵素反応の時間を20時間としたこと
以外は、参考例1と同一の方法により、当該加水分解物
約2,900gを得た。得られた当該加水分解物の平均
分子量は1,800ダルトンであった。
【0079】参考例4 セルラーゼによる酵素反応の時間を2時間としたこと以
外は、参考例1と同一の方法により、当該加水分解物約
1,050gを得た。得られた当該加水分解物の平均分
子量は16,000ダルトンであった。
【0080】次に実施例を示して本発明を更に詳述する
が、本発明は、以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0081】
【実施例】
実施例1 ペプトン(ディフコ社製)1%、酵母エキス(ディフコ
社製)1%、グルコ−ス(ディフコ社製)1%、アミノ
酸混合物(関東化学社製。必須アミノ酸20種を各1%
含む)0.5%を含む液体培地(pH6.5)300m
lに、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacter
ium longum) ATCC15707(ATCCから入手)
の前培養液を3%接種し、37℃で12時間培養し、
1.43×109 CFU/mlのビフィズス菌液300
mlを得た。この菌液を、冷蔵庫で冷却し、300ml
の遠心管に入れ、遠心機(トミ−精工社製)により6,
000×gで20分間の遠心分離を行い、デカンテ−シ
ョンにより上清液を除去した。沈殿した湿菌体に300
mlの滅菌水(4℃)を添加し、湿菌体を分散し、再び
同様の遠心分離を行い、上清液を同様に除去することに
より湿菌体約0.5gを得た。
【0082】この湿菌体に、参考例1と同一の方法によ
り製造した当該加水分解物(平均分子量3,000)の
10%溶液30mlを添加し、菌体を分散させ、のち1
0%水酸化ナトリウム(ナカライテスク社製)溶液でp
Hを7.0に調整し、菌体分散液を調製した。
【0083】この分散液を3mlづつ10mlのバイア
ル瓶(日電理科化学社製)に充填し、内3本を液体窒素
に2分間浸し、急速凍結を行い、ビフィズス菌急速凍結
菌体を得た。また別のバイアル瓶3本を−30℃の冷凍
庫(サンヨ−社製)中に1時間放置し、緩慢凍結を行
い、ビフィズス菌緩慢凍結菌体を得た。
【0084】得られた各凍結菌体を室温で30分間放置
して融解し、試験例1と同一の方法により生残率を測定
した結果、急速凍結したバイアル瓶中では95.3%、
緩慢凍結したバイアル瓶中では85.2%であり、高い
生残率を維持していた。
【0085】実施例2 実施例1と同一の方法で得たビフィズス菌の湿菌体0.
5gに、参考例2と同一の方法により製造した加水分解
物(平均分子量7,000)の5%溶液を20ml添加
し、湿菌体を分散し、10%水酸化ナトリウム(ナカラ
イテスク社製)溶液によりpHを7.0に調整し、菌体
分散液を調製した。
【0086】この分散液をトレ−に流し込み、凍結乾燥
機(エドワ−ズ社製)を用いて−40℃まで冷却して凍
結し、のち30℃、真空度10Paの条件下で凍結乾燥
し、約1.5gの凍結乾燥菌体を得た。
【0087】得られた凍結乾燥菌体を、試験例1と同一
の方法により生残率を測定した結果、30.7%であ
り、高い生残率を維持していた。
【0088】実施例3 ペプトン(ディフコ社製)1%、酵母エキス(ディフコ
社製)1%、グルコ−ス(ディフコ社製)1%、アミノ
酸混合物(関東化学社製。必須アミノ酸20種を各1%
含む)0.5%、リン酸一カリウム(ナカライテスク社
製)及びリン酸二カリウム(ナカライテスク社製)を各
0.2%を含む液体培地(pH6.5)300mlに、
ラクトバシラス・アシドフィラス(Lactobacillus acid
ophilus)ATCC4356(ATCCから入手)の前培
養液3%を接種し、37℃で12時間培養し、ラクトバ
シラス菌液300mlを得た。
【0089】この菌液を、冷蔵庫で冷却し、300ml
の遠心管に入れ、遠心機(トミ−精工社製)により6,
000×gで20分間の遠心分離を行い、デカンテ−シ
ョンにより上清液を除去した。沈殿した湿菌体に300
mlの滅菌水(4℃)を添加し、湿菌体を分散し、再び
同様の遠心分離を行い、上清液を同様に除去し、湿菌体
約0.6gを得た。
【0090】この湿菌体に、参考例1と同一の方法によ
り製造した加水分解物(平均分子量3,000)の10
%溶液30mlを添加し、菌体を分散し、10%水酸化
ナトリウム(ナカライテスク社製)溶液でpHを7.0
に調整し、菌体分散液を調製した。
【0091】この分散液を3mlづつ10mlのバイア
ル瓶(日電理科化学社製)に充填し、内3本のバイアル
瓶を直ちに液体窒素に2分間浸し、凍結させ、凍結菌体
を得た。一方、別の3本のバイアル瓶を、室温で3時間
放置し、のち同様に凍結させ、凍結菌体を得た。
【0092】得られた各凍結菌体を室温で3時間放置し
て融解し、試験例1と同一の方法により生残率を測定し
た結果、急速凍結したバイアル瓶中では93.0%、緩
慢凍結したバイアル瓶中では83.7%であり、高い生
残率を維持していた。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、凍結時
又は凍結乾燥時の保護剤として当該加水分解物を使用
し、高い生残率を有する凍結又は凍結乾燥乳酸菌類菌体
を製造する方法であり、本発明の方法によって奏せられ
る効果は、次のとおりである。
【0094】1)凍結又は凍結乾燥工程において損傷又
は死滅が少なく、かつ高い生残率を有する乳酸菌類の凍
結菌体又は凍結乾燥菌体が得られる。
【0095】2)緩慢な凍結速度においても高い生残率
を有する乳酸菌類の凍結菌体又は凍結乾燥菌体が得られ
る。
【0096】3)乳酸菌類の湿菌体を製造後、凍結まで
に時間を要した場合であっても高い生残率を有する乳酸
菌類の凍結菌体又は凍結乾燥菌体が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮浦 小百合 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 財津 明美 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社栄養科学研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳酸菌類の菌体分散液に、少なくとも
    0.5%(重量)の濃度でコンニャク粉に含まれる多糖
    類の部分加水分解物を添加して均一に混合し、凍結又は
    凍結乾燥することを特徴とする凍結又は凍結乾燥乳酸菌
    類菌体の製造法。
  2. 【請求項2】 コンニャク粉に含まれる多糖類の部分加
    水分解物が、2,000〜15,000ダルトンの平均
    分子量を有する請求項1に記載の凍結又は凍結乾燥乳酸
    菌類菌体の製造法。
  3. 【請求項3】 コンニャク粉に含まれる多糖類の部分加
    水分解物が、2〜10%(重量)の濃度で添加される請
    求項1又は請求項2に記載の凍結又は凍結乾燥乳酸菌類
    菌体の製造法。
  4. 【請求項4】 乳酸菌類が、ビフィドバクテリウム(Bif
    idobacterium) に属する微生物、ラクトバシラス(Lacto
    bacillus) に属する微生物、ストレプトコッカス(Strep
    tococcus) に属する微生物及びエンテロコッカス(Enter
    ococcus)に属する微生物からなる群より選択される微生
    物又はこれらの任意の混合微生物である請求項1乃至請
    求項3に記載の凍結又は凍結乾燥乳酸菌類菌体の製造
    法。
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